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目 次 第 1 章 序 論 1-1 卓 球 の 競 技 特 性 について 日 本 の 卓 球 人 口

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博士論文

卓球競技実施時における身体機能に

関する研究

2015 年 9 月

新潟大学大学院現代社会文化研究科

張 環宇

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目 次

第1章 序 論

1-1 卓球の競技特性について---1 1-2 日本の卓球人口---3 1-3 卓球の歴史---4 1-4 卓球のルール---6 1-5 卓球の用語について---7 1-6 本研究の構成---10

第 2 章 中国プロ卓球選手プレー中における運動強度と身体機能の評価

2-1 諸言---12 2-2 中国プロ卓球リーグの構成---12 2-3 心拍数から見た運動強度について---13 2-3-1 方法---13 2-3-2 結果---14 2-3-2-1 プロ選手フォアハンドストローク、バックハンドストローク 練習時における心拍変動及びエネルギー消費量について---16 2-3-2-2 プロ選手ドライブ対ドライブ練習時における 心拍変動及びエネルギー消費量について---17 2-3-2-3 プロ選手切替し練習時における心拍変動 及びエネルギー消費量について---18 2-3-2-4 プロ選手ドライブ・スマッシュによるフットワーク 練習時における心拍変動及びエネルギー消費量について---19 2-3-2-5 プロ選手ブロック練習時における心拍変動 及びエネルギー消費量について---20 2-3-2-6 各リーグ所属するプロ選手の心拍数の平均値 及びエネルギー消費量の比較について---21 2-3-3 考察---24 2-4 酸素摂取量から見た運動強度について---25

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2-4-1 方法---25 2-4-2 結果---27 2-4-2-1 プロ選手フォアハンドストローク、バックハンドストローク 練習中における酸素摂取量及び心拍変動について---28 2-4-2-2 プロ選手ブロック練習中における酸素摂取量 及び心拍変動について---29 2-4-2-3 プロ選手フォアドライブ練習中における酸素摂取量 及び心拍変動について---30 2-4-2-4 プロ選手切替し練習中における酸素摂取量 及び心拍変動について---31 2-4-2-5 プロ選手ドライブ・スマッシュによるフットワーク 練習中に於ける酸素摂取量及び心拍変動について---32 2-4-2-6 プロ選手試合中における酸素摂取量及び心拍変動について---33 2-4-3 考察---34 2-5 本章のまとめ---35

第 3 章 日本大学生卓球選手プレー中における運動強度と身体機能の評価

3-1 はじめに---36 3-2 目的---36 3-3 大学生卓球選手練習時における心拍変動及びエネルギー消費量について---37 3-3-1 方法---37 3-3-2 結果---38 3-3-2-1 大学生選手フォアハンドストローク、バックハンドストローク 練習時における心拍変動及びエネルギー消費量について---40 3-3-2-2 大学生選手ブロック練習時における心拍変動及びエネルギー消費量ついて---41 3-4 大学生卓球選手練習中における酸素摂取量及び心拍変動ついて---42 3-4-1 方法---42 3-4-2 結果---44 3-4-2-1 大学生選手フォアハンドストローク練習時における 酸素摂量及び心拍変動について---45

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3-4-2-2 大学生選手バックハンドストローク練習時における 酸素摂量及び心拍変動について---46 3-4-2-3 大学生選手フォアドライブ練習時における 酸素摂量及び心拍変動について---47 3-4-2-4 大学生選手切替し練習時における 酸素摂量及び心拍変動について---48 3-4-2-5 大学生選手ドライブ・スマッシュによるフットワーク 練習時における酸素摂量及び心拍変動について---49 3-4-3 考察---50 3-5 大学生卓球選手における乳酸値測定から 見た持久能力評価について---51 3-5-1 緒言---51 3-5-2 目的---51 3-5-3 方法---52 3-5-4 結果---53 3-5-4-1 12 分間走テストの結果について---53 3-5-4-2 800m 走における血中乳酸濃度及び心拍変動について---55 3-5-4-3 800m 走漸増負荷テストにおける血中乳酸濃度変化について---58 3-5-5 考察---59 3-6 大学生卓球選手プレー中における血中乳酸濃度から 見た運度強度について---60 3-6-1 方法---60 3-6-2 結果---63 3-6-2-1 各パターン練習中における血中乳酸濃度変化について---66 3-6-2-2 試合時における血中乳酸濃度及び心拍変動について---71 3-6-3 考察---76 3-6-4 まとめ---80 3-7 大学生卓球選手自転車型エルゴメーターから見た全身持久体力について---81 3-7-1 方法---81 3-7-2 結果と考察---84

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3-8 本章のまとめ---85

第 4 章 卓球が高齢者の健康に及ぼす影響について

4-1 緒言---87 4-2 目的---89 4-3 方法---89 4-4 結果---92 4-4-1 卓球競技前後の脳の血流について---92 4-4-2 卓球競技前後の全身反応時間テスト---93 4-4-3 卓球が運動機能回復に対する影響---94 4-4-4 高齢者の卓球練習時における心拍変動及びエネルギー消費量について---95 4-5 考察---97 4-6 本章のまとめ---99

第 5 章 終章と今後の展望

5-1 本研究のまとめ---101 5-2 本研究の成果につて---104 5-3 今後の展望---106 謝辞---107 参考文献・参考資料---108 研究業績一覧---113

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第 1 章

序 論

1-1 卓球の競技特性について

卓球競技は対人競技であり、ラリーのテンポが速いので瞬間の正確な判断が必要とされ る。そのため、対戦相手の行動の予測能力の優劣が勝敗に大きく関係している。相手の長 所と短所を早く見抜けるような能力も大切である。さらに小嶋は、試合の流れを読んで、 最適な行動を選択できる能力なども大切であるがこれらの能力はすべて精神的な能力であ る[1]。と述べており、卓球を行う際、集中力の必要性と論理的思考能力、精神能力の重 要性を示している。 西田は、卓球の競技特性については他のスポーツ種目と比較して、次のようなことを挙 げている[2]。 ・卓球は比較的安全に実施することができる。 ・卓球は調整できる運動強度の幅が広い。 ・卓球は少人数で行うことができる。(最低 2 人) そのほかにも、打球が極めて速く、全身のバランス感覚や反応時間の速さが要求される。 また、敏捷性、巧緻性などの体力要素と同時に判断力、集中力も必要である。 スポーツ競技において選手は常に目標物や周辺の状況を見て、瞬時に認識、判断しなが ら運動をするためその基本となる視力はスポーツをする上で非常に重要な役割をはたして いる。卓球競技は、瞬時に多くの情報を入力し、判断を求められる競技である。従って卓 球競技において視機能は競技力の優劣を決定する重要な因子の1つであると報告している [3] [4]。 一方、使用する用具が軽量で、移動範囲も広くないため、自分の体力や年齢、技術、目 的に合わせて行うことができるうえ、身体接触がなく、プレー中の事故や怪我が少ない。 そして、天候に左右されることなく、ルールが比較的簡単であるということから、生涯 スポーツとしての適性も高いと考えられる。 また、日本の学生トッププレーヤーでも、球速は時速 93km にのぼり、回転数は 1 秒間 に 120 回転にも達する[5] [6]。打球ピッチは、相手が打球してから 0.2 秒以内に反応し て打球しなければならないことになる。油座らによると、卓球競技の世界で活躍するトッ

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2 ププレーヤーのラリーは、相手が打球してから次に打球するまで 0.7 秒未満であり、攻撃 同士の試合の 80%は、1 ラリーが 4 秒以内で、打球数はサービスを含めて 5 回以内で終了 することを明らかにしている[7]。これらの資料は、38mm の旧ボールを使用したものであ るが、40mm ボールのラリー時間は、38mm ボールよりも 3-4%長いことが調査されており、 卓球競技のラリーは、いずれも他の球技との比較において非常にスピーディーであること は明らかである[8]。また、野球やテニスなどの他球技に比べると卓球ボールの回転数は 非常に多く、相手の打球コースが予測できていても相手の回転に影響されてエラーしてし まうことも少なくない[9] [10]。そのため、卓球競技は、相手の打ち出されたボールスピ ードや回転(回転方向や回転数)、打球コースなどを瞬間に判断し、それらに応じた戦術 を組み立てて返球することが求められる競技である。 卓球競技で勝ち上がっていくためには、パワーと同様に打球技術の方が重要になるため、 小中学生でも用いる技術によって相手コートへ返球することは可能であり、相手が対応困 難な戦術を組み立て、その戦術を実行できる技術があれば得点することも可能である。つ まり、対戦相手に対してどのような技術を用いて、どのように戦術を組み立てて試合を進 めるかといった技術と戦術の要素は卓球競技の勝敗に最も影響を与える要素であり、競技 力向上の基盤となるものと考えられる。 卓球競技は、使用するボールのサイズや競技領域からすると、運動強度を含む生体負担 度はそれ程高くないと捉えられることが多いが、世界で活躍するトッププレーヤーの体力 水準は極めて高いことが種々の体力測定で報告されている[11] [12] [13] [14]。卓球競 技は、数秒間で瞬間的に動く無酸素運動とボール拾いなどの小休憩を含む有酸素運動が繰 り返されるため、ゲーム間に1 分間の休憩をはさみながら試合を行うが、一流の攻撃型選 手の心拍数からみた試合中の運動強度は 71~86%HRmax であり、酸素摂取量からみた試合中 の運動強度は 70%V.O2max 程度に相当し、ラリー中ではさらに高くなることが推測されてい る[15]。また、卓球選手の練習時における心肺機能を測定及び調査したものでは、中国選 手や日本学生を対象としたものもあげられるが、卓球の六つの打法の練習における運動強 度は、中国選手群は 56~73%V.O2max、大学選手群は 56~78%V . O2max であると報告されてい る[16]

特にフットワーク時のドライブ打法やスマッシュ打法で運動強度が高いことが報 告されている[17] [18] [19]。これらの打法は、競技レベルが上がるにつれて多用される 技術であるため、身体的負荷も大きくなる競技であると言える。 さらに卓球競技は、対戦相手との距離が非常に近いため、対戦相手の表情や言動によっ

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3 て打球が左右されるスポーツでもある。特に第二球目のレシーブにおいては、対戦相手が 第一球目のサービスを打球するまでの間に対戦相手の打球コースや回転などを予測しなけ ればならないため、「駆け引き」が生じることによって心拍数が上昇する [20]。駆け引き によって生じる心拍数の上昇は、身体負担度をさらに大きくするものであり、エラーを招 いてしまう要因にもなる。このようなことから、卓球競技の競技力向上には、身体的要素 の強化に加えて、対戦相手の心理にも左右されずに競技するための心理的要素の強化も必 要である。

1-2 日本の卓球人口

スポーツとしての卓球の特性のひとつには、潜在的な競技人口の多さがあげられる。吉 田は、「日本における中高年の卓球には、「卓球は健康に良い」と明らかにされる以前の昭 和 42 年から全国ベテランオープン大会開催されるなど、多くの愛好者に支持されてきたと いう歴史がある。現在でも全国ベテランオープン大会をはじめ、全日本ラージボール選手 権大会、全国レディース大会など、数多くの大会が開催されており、参加者は年々増加し ている。 生涯スポーツにおける卓球は、数多くの愛好者と「健康にいい」という研究結果により、 あらゆる種目の中でも主導的な地位を確立しつつあると言えるであろう。」 と述べている [21]。しかし、このような大会への参加は、(公財)日本卓球協会に加盟している会員に 限られており、その他にレクリエーションとして卓球を楽しんでいる人口も多いと予測し ている。図 1-1 は近年の(公財)日本卓球協会登録人口の推移を示す[22]。 図 1-1 平成 15~22 年度の(公財)日本卓球協会登録人口の推移 273.283 288.514 295.454 290.684 292.288 296.741 300.096 303.306 250.000 260.000 270.000 280.000 290.000 300.000 310.000 登 録 人 口( 人)

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1-3 卓球の歴史

卓球の最初は「ピン」「ポン」と音がするところからピンポンと呼ばれるようになった。 日本で正式に卓球が行われるようになったのは 1902 年(明治 35)年で、坪井玄道がイギ リスから帰国し紹介してからである。 現在の卓球はもともと 19 世紀後半にイギリスで生まれ、その後発展してきた。もともと テニス選手が、雨でテニスが出来ず退屈だったので室内のテーブルの上でテニスのまねご とをしたのが始まりといわれている。 はじめの頃は長い柄のついたバドミントンのようなラケットとコルクの球を使用し、ラ ケットには革や紙やすりなどを張っていた。その後、ラケットは現在のように短くなり、 ラバーもゴム製のものになった。 50 年代に日本にて新しい用具が次々と開発され、先ずは従来の 1 枚ラバーを裏返しにし て貼る「裏ラバー」が使われるようになった。これは 1 枚ラバーと比較してボールとの接 触面積が広いため摩擦が大きいことで強い回転をかけやすくなり、日本人選手らがボール スピードを追求した技術が発展し、それを大きく活かした攻撃を行うことが可能となった。 日本がその特徴を大きく活かしたスマッシュ攻撃を武器に佐藤博治が初めて世界チャンピ オンになり、荻村伊智朗、田中利明などの名選手を輩出し、世界中で大活躍した。 世界卓球選手権大会(第 19~25 回)金メダル総計 49 枚のうち、日本選手が 24 枚を獲 得し、49%であった。特に第 25 回世界卓球選手権大会で男子シングルス以外の6冠をすべ て獲得し、日本の黄金時代、卓球王国日本と呼ばれた。 しかし 1959 年に国際卓球連盟は用具の制限に乗り出した。スポンジのみの使用は禁止 されスポンジラバーは消滅した。その他のラバーについても厚みが 4mm までに制限された。 60 年代では日中競合時代であった。1961 年第 26 回世界卓球選手権大会で中国チームが 初めて男子団体優勝し、その後の第 27、28 回も優勝を獲得した。世界卓球選手権大会(第 26~28 回)金メダル総計 21 枚のうち、中国選手が 11 枚を獲得し、52%であり、日本選手 が 9 枚を獲得し 43%であった。中国選手荘則棟が 1961 年~1965 年まで男子シングルス 3 連覇を達成した。第 29、第 30 回(1967~1969)世界卓球選手権大会では中国が文化大革 命のため不参加となり、日本の長谷川信彦、伊藤繁雄が金メダルを獲得。 70 年代では中国が世界の卓球界をリードするも、個人戦では 1971 年大会でスウェーデ ンのベンクソン、1975 年大会でハンガリーのヨニエル、1977 年大会で日本の河野満、続く 1979 年大会で小野誠二が優勝するなど、群雄割拠とも言える時代となった。

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5 1971 年 3 月 21 日、名古屋で行われた第 31 回世界選手権の舞台で、日本卓球協会会長(当 時)の後藤鉀二氏(愛知工業大学学長)が周りの反対にもかかわらず、まだ国交のない中 国選手団を招聘したことがきっかけで、米中選手がガッチリ握手した“ピンポン外交”で あった。大会終了後アメリカチームが訪中するというニュースは、直ぐに世界中に広かっ た。その後 1972 年 9 月、中日国交正常化が始まった。小さくて、軽いボールが、世界政治 史上に残る大仕事をやってのけたのである。 80 年代では中国が圧倒的な実力で世界に君臨。男女共に団体・個人で 4 連覇を達成した。 江加良をはじめ、中国伝統のペン表ソフト前陣速攻が全盛の時代となり、中国式ペンホル ダー全盛時代とも言える。一方、日本は次第に世界のトップから遅れ始める。 80 年代後半~90 年代前半ではスウェーデンのワルドナー、パーソンという卓球史上に残 る天才の出現により、スウェーデンが団体 3 連覇、個人 2 連覇と、黄金時代を迎える。1988 年ソウルオリンピックから卓球が正式種目になり、地元韓国の劉南奎が、初代金メダリス トに輝いた。90 年代前半ヨーロッパのシェーク両ハンドドライブ型の卓球が、世界の主流 になる。中国は団体、個人ともに世界タイトルを逃し、中国にとって「暗黒の時代」とな る。 90 年代後半から現在に至るまで中国が圧倒的な実力で卓球界に君臨。1995 年に天津で 行われた第 43 回世界卓球選手権大会で、中国は威信をかけて再び世界タイトルをもたらし、 全種目制覇を達成した。1997 年・ワルドナー(スウェーデン)、2003 年・シュラガー、2004 年・柳承敏(韓国)が世界タイトルを獲得、ティモ・ボル(ドイツ)やサムソノフ(ベラ ルーシ)など優秀な選手も出現するが、単発的な勝利であり、中国の卓球王国の座を脅か すまでには至っていない[23] [24] [25] [26]。 2000 年から、ボールの直径は 38mm から 40mm になった。これによってボールの空気抵抗 が増し、従来よりもラリーが続くようになったと考えられる。2001 年までの調査で、卓球 の 37 ある技術のうちで、中国チームは 21 の技術、すなわち 57%において、他国より優れ ている。世界卓球の発展に大きな貢献をしたといえる[27]。

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6 図 1-2 は世界卓球選手権大会中国と日本の優勝数を示す[28]。 日本卓球協会『日本卓球ハンドブック平成24・25年度版』 pp235-245 より作成

1-4 卓球のルール

1 試合は、各ゲーム 11 点先取の 7 ゲーム制(4 ゲーム先取)、5 ゲーム制(3 ゲーム先 取)、または 3 ゲーム制(2 ゲーム先取)で行われる。ただし、10 対 10 になったときはデ ュース(厳密には 10 対 10 はテンオールと呼び、11 対 11 以降をデュース)と呼ばれ、先 に 2 点差を付けた方が勝ちとなる。 フルゲームになった際は、どちらかの選手(組)が 5 ポイントになった時点でエンドチ ェンジが行われる。 2001 年以前は 1 ゲーム 21 点先取の 3 ゲームまたは 2 ゲーム先取であ った。 サービスは 2 本交代(従来は 5 本交代)、ただしデュースのときは 1 本交代になる。サー バーはラケットを持っていない手(フリーハンド)の手のひらからほぼ垂直に 16cm 以上投 げ上げ(台の下から投げてはいけない)、落ちて来るところをラケットによってエンドラ イン(台の後方)から打球し、まず自分のコートにバウンドさせ、次にネットの上部を越 0 1 2 3 4 5 6 7 8 1952 1954 1955 1956 1957 1959 1961 1963 1965 1967 1969 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 -2000 2001 2003 -2004 2005 -2006 2007 -2008 2009 -2010 2011 -2012 2013 -2014 金メ ダル数 年 日本 中国

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7 えるか迂回したのち相手のコートにバウンドさせなくてはならない。サービスがネットに 接触して相手のコートに落ちた場合は、「レット(let)」といい、やり直しになる。それ 以外の場合は、サーブミスになり、相手の得点になる。また、サーブをするときには、ボ ールを選手の体やユニフォームで相手選手から隠してはならない。 サーブされるか返球されるかして自分のコートに返球されたボールは直接、またはネッ トに接触した後に、相手のコートに落ちるように返球しなければならない。これが出来な かった場合、相手の得点になる。ボールを自分のコートで 2 バウンドさせたり、ボールを 自分の体に当てたりラケットに 2 度続けて当てたりしてはならない。 相手が打ったボールが自分の台にバウンドする前に、台上にあるか、または台の方向に 向かって飛んでいるボールを、直接ラケットや体に当ててはならない。台上でのボレーは 禁止。ボレーをすると相手の得点になる。 ダブルスの場合、サービスはサーバー側コートの右半面からレシーバー側コートの右半 面へと交差するようにバウンドさせなければならない。ダブルスは、ペアは交互に打ち、 サーブ権が相手に移動するとサーブをしていなかった選手がレシーブをすることになる [29] [30]。 団体戦は場合により様々な方式が取られている。現在の世界卓球選手権や北京オリンピ ックなどでは、双方のチームが 3 人の選手で 4 シングルス、1 ダブルスを戦う方式が採用 された。日本では、日本卓球リーグを始めとして 4 シングル 1 ダブルス方式が多いが、6 シングル 1 ダブルスなどの方式もある[31]。

1-5 卓球の用語について

1988 年卓球競技はソウル大会でオリンピック正式種目となった。しかし卓球の歴史は古 く、19 世紀後半まで遡り、発祥はイギリスとされていることから卓球の基本用語の中に外 来語が数多くあると考えられる。卓球に限らず、世界はもとより国際交流の盛んな時代に 述語の共通理解は不可欠である。卓球の用語に関しても、定義が明確でないものが数多く 見られる。そのため、その使用において、誤解が生じないように注意する必要があると考 えられる。 スポーツの指導方法は、実際に行っている場面を見せるという師範の方法があるが、そ れに加えて言葉を用いて説明する必要がある。卓球に関しても様々な専門用語が用いられ ており、その意味合いも指導者により微妙に異なることが多くある。卓球に関する用語、

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8 スポーツの指導用語の整理も必要であると考えられる。 そこで本研究では、卓球の指導書などを読み進めていく際の混乱を最小限に抑えること と卓球の初心者にも理解しやすくするために、卓球用語をまとめた。また、その際には、 特に技術的な側面において豊富な表現を持つ中国語の用語についても比較対照し、日本語 に無いものについては中国語によって補完した。 1-5-1 日本式ペンホルダー ペンを持つように握るタイプのラケット。グリップ部に主にコルクが使用されている。 主に片面のみにラバーを貼る。ブレードの形状から角型、楕円型、丸型などに分けられる。 日本、韓国などに使用選手が多い。また、シェークハンドに比べ、手首を利かせた台上で の操作性に優れ、ミドルに来たボールを比較的打ち易いという特徴があると言われている。 1-5-2 中国式ペンホルダー シェークハンドの柄を短くしたような形状をしている。ラバーを両面に貼る選手が多く なってきている。最近では馬琳(2008 年北京オリンピック優勝)、王皓(2012 年オリンピ ック準優勝)などの中国選手が裏面打法を取り入れたペン両ハンドドライブ型を完成させ、 世界トップレベルで実績を残している。 1-5-3 ドライブ ボールに強い前進回転(トップスピン)を与える打法。ヨーロッパではドライブのこと を「topspin」と呼ぶ。用具やラケット、ラバーの進化や練習環境の変化に伴い、従来はパ ワーに難のあった女子においても一通りのドライブ打法を習得する選手が増加し、多くの 戦型の選手に幅広く用いられるようになった。 1-5-4 スマッシュ ボールを弾くように、フラットに叩き付ける打法。ドライブより小さいスイングで速い ボールを打つことができる。弾道が直線的になるため、ハイリスク・ハイリターンの打法 である。 1-5-5 カット ボールに逆回転(バックスピン)を与える打法。上級レベルになると、バックスピンの ほかにも、斜め下回転、横回転も織り交ぜる選手もいる。一般的には、カット型の選手が 使う中・後陣での大きいスイングでの打法を言われている。

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9 1-5-6 ツッツキ 台上での小さなカットはツッツキと呼ばれる。主にレシーブなどで使われる。ミスする リスクが少ないが、相手の 3 球目攻撃を受ける確率が高い。しかし、技術次第では横回転 を入れたり、長短の変化をつけたりすることでミスを誘うこともできる。 1-5-7 ブロック 相手のスマッシュやドライブに対して、前~中陣でバウンドの上昇期 - 頂点で当てる ように返球する守備技術である[32] [33] [34] [35]。 1-5-8 中国語と卓球の基本用語 中国の卓球の基本用語は中国語の字の意味から作られたと考えられる。 1-5-8-1 ドライブ ドライブは中国語で「弧圏球」である。弧は円周の一部である、圏は領域を示すことで ある。つまりボールがある領域に弧を描いて飛行することを表している。 1-5-8-2 ツッツキ ツッツキは中国語で「搓球」である。「搓」は摩擦するのでラケットでボールを摩擦する という意味である。 1-5-8-3 フリック フリックは中国語で「挑」である。「挑」は、高く上げるなどの意味があり、やや攻撃 的ニュアンスのある言葉である。また漢字の筆画で右上へ斜めにはねることを指す。 1-5-8-4 弾くバックハンド 弾くバックハンドは中国語で「弾」である。「弾」は、弾く、弾き出すなどの意味があ り、卓球では文字どおり「弾く」タイプの打法を表す。日本語に対応する用語はないが、 コンパクトなバックのミート打法というイメージである。 1-5-8-5 逆モーション 逆モーションは中国語で「晃」である。「晃」は、一瞬ちらりとする、左右に揺れ動く という意味の文字。卓球では逆モーションの打法を表す。 1-5-8-6 流しツッツキ 流しツッツキは「撇」である。シュートドライブ「外撇」にも使われる文字。「撇」の みだと、外側に逃げていく流しツッツキを表す。 1-5-8-7 ストップ

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10 ストップは中国語で「摆短」である。「摆」には並べる、きちんと置くという意味があ り、「摆短」で短く置く、つまりストップを表す。 1-5-8-8 攻撃的ツッツキ 攻撃的ツッツキは中国語で「劈長」である。「劈」には(縦に)切る、割るという意味 があり、「劈長」で長く切れたツッツキを表す。 1-5-8-9 チキータ チキータは中国語で「香蕉球」である。「香蕉」はバナナを表す。「チキータ」はもとも とバナナのブランド名に由来する名称であり、カーブしながら入るバックフリックを表し ている。 1-5-8-10 エンドライン際のドライブ エンドライン際のドライブは中国語で「將出台」である。「將」はまさに、まもなくと いう意味で、「將出台」は、ぎりぎり台から出る、という意味。ハーフロングボールに対す る攻撃を表す。 中国重要用語-「快・准・狠・変」この4つの漢字は、卓球における四大要素を表して いる。「快」は速さ。「准」は正確さ。「狠」はパワー。「変」は変化を表す。 台上なら、基本のストップ、フリック等ができても、タイミングや回転の変化がなく、 ある状況に応じて出す技術に幅がない。変化ボールにも対応ができない。台上技術に限ら ず、どのような状況でもタイミングや回転を自在に変えられる技術の幅広さが不可欠であ ると考えられる[36] [37]。

1-6 本研究の構成

卓球競技では、筋パワーを持続するためには酸素摂取能力と無酸素性作業能力のいずれ もが重要であると考えられる。日本が世界のトップを目指すためには、ハイレベル選手の 技術のみならず、フィジカル面においても超えていく必要があると考えられる。 高齢者において生涯スポーツは現在大きな役割を担っており、この点についても卓球は 体力、技能レベルにあわせた運動を行うことが可能であるため、高齢者のスポーツとして 適性が高いものと考えられる。スポーツを継続的に実施する習慣を身につけるためには、 そのスポーツに楽しみを見出すことが必要である。

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11 そこで、本研究は、卓球の競技力向上と健康増進を目的とした。本研究の構成を示して いる内容は、以下の通りである。 第1章では卓球の競技特性を歴史的背景、競技規則、必要とされる体力要素などに関し て過去の文献等から論じていく。卓球は体力、技能レベルにあわせた運動を行うことが可 能であるため、健康的な生活を充実したものにするためにスポーツ、特に卓球は有効的で あることを展開していく。 第2章では高い競技レベルで行われた際の運動強度がどのようになっているかについ て論じる。中国プロ卓球リーグ選手を対象にプレー中の酸素消費量と心拍変動を直接的に 測定し、高い競技レベルで必要な体力要素等について明らかにしていく。 第3章では日本の大学生卓球選手プレー中における運動強度と身体機能の評価につい て論じていく。 大学卓球選手が各種パターン練習を行う際の血中乳酸を測定することにより選手個々 の体力、運動強度、主にエネルギー供給システムなど特性を把握し、それぞれに適したト レーニングメニューの作成について検討していく。 第4章では卓球競技高齢者の健康に及ぼす影響について論ずる。本章では男性、女性そ れぞれの高齢者が卓球を行う際の心拍数、エネルギー消費量と運動強度から身体に及ぼす 影響を明らかにしていく。 第5章では、本論文のまとめを行っていく。

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第 2 章

中国プロ卓球選手プレー中における運動強度と身体機能の評価

2-1 緒言

卓球は最初、ピンポンという名称にふさわしいテーブルの上での単純なショート打ちの 技術から始められたと言われているが、今日では、スマッシュ打法やドライブ打法等の高 度な技術と共に高い運動量のスポーツ種目の一つである。それ故、間欠的運動種目である が、高い体力が要求される競技であるといえよう[38]。 卓球プレー中における運度強度は、その選手の体力、技術、戦型などのほか、緊張、集 中力といった心理的な要素の影響は高いものとされている。特に試合中の運度強度を知る ことは非常に困難さがある。しかし心理的要素を相乗した運動負荷強度を考慮すれば、ス ポーツの運動負荷強度は、酸素摂取量 V.O2による推定法と心拍数による推定法が有効的な 手段になっている。競技卓球において、勝敗は、選手が自分の身体をどう動かすことがで きるかにかかっている。そして、その身体操作能力は、身体を構成する性能の善し悪しに 大きく左右される。したがって、勝敗に直結する身体操作能力を向上させるには、体力向 上が不可欠である。 技術練習だけでは体力・技術とも二流・三流の選手になってしまう。一流選手を目指すに は、まず体力の強化が必要になると報告している[39]。 そこで今回は最も高いレベルの競技力を持つプロ選手を対象にして、プレー中の心拍数、 エネルギー消費量、酸素摂取量、運動強度等を調べることを目的とした。

2-2 中国プロ卓球リーグの構成

以下では本研究の対象としたリーグ所属選手である[40]。 スーパーリーグ :男女各 10 チーム(40~50 人外国人選手を含む) A リーグ :男女各 16 チーム(60~80 人) B リーグ :男女各 32 チーム(128~160 人) C リーグ :男女各 60 チーム(240~300 人)

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2-3 心拍数から見た運動強度について

2-3-1 方法 2-3-1-1 被験者 被験者は中国黒竜江省プロ卓球チーム男子 12 名と女子 10 名を用いた。その内訳は男子 選手 12 名(A リーグ所属が 4 名、B リーグ所属が 5 名、C リーグ所属が 3 名、年齢 16.7± 1.56 歳、身長 171.8±5.36cm、体重 60.5±1.86kg、競技歴 8.7±1.37 年)であった。 女子選手 10 名(A リーグ所属が 3 名、B リーグ所属が 4 名、C リーグ所属が 3 名、年齢 16.5±1.51 歳、身長 164.8±1.87cm、体重 54.1±3.14kg、競技歴 9.5±1.08 年)であった。 各被験者は毎日 6 時間で週 5 回練習を行っている。 測定対象選手の所属リーグは表 2-3-1 に示す。 表 2-3-1 測定対象選手の所属リーグ 男子選手 女子選手 A リーグ 9,10,11,12, 8,9,10, B リーグ 4,5,6,7,8, 4,5,6,7, C リーグ 1,2,3, 1,2,3, 2-3-1-2 実験場所 中国黒竜江省プロ卓球チーム練習場 2-3-1-3 測定装置及び方法 無線心電計ポラールスポーツ心拍計 polars610i を用い、胸部双極誘導の心電図により 測定した心電図の QRS 波より 5 秒毎の心拍数を練習中連続して計測、練習時の心拍数及び エネルギー消費量を測定することにした。 無線心電計ポラールスポーツ心拍計 polars610i については写真 2-3-1~2-3-2 に示す。 写真 2-3-1 心拍計 polars610i 画像 写真 2-3-2 心拍計 polars610i で測定した心電図

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14 2-3-1-4 実験における練習内容 実験時における男子プロ選手の練習内容は、 フォアハンドストローク、バックハンドストローク 約 10 分 ドライブ対ドライブ 約 10 分 ドライブ・スマッシュによるフットワーク 約 10 分 ブッロク 約 20 分 切替し 約 10 分 また女子プロ選手の練習内容は、 フォアハンドストローク、バックハンドストローク 約 10 分 ドライブ対ドライブ 約 10 分 ドライブ・スマッシュによるフットワーク 約 10 分 切替し 約 30 分 として、合計約 60 分間の卓球練習を行うこととした。 「切替し」とはフォアハンドストロークの後、次の打球をバックハンドストローク、また はその逆で行う技術である。 2-3-2 結果 最大心拍数(HRmax) =(220 – 年齢) とし、 運動強度(%) = [(平均心拍数 – 安静時心拍数)/(最大心拍数 – 安静時心拍数)]×100 として求めた。 各測定対象選手の特性と測定結果については表 2-3-2~2-3-3 に示す。 男子プロ選手の最高 HR は 167.2±12.76bpm、平均 HR は 129.8±6.97bpm、エネルギー消 費量は 475.4±140.16kcal、平均運動強度は 45.1±5.48%であった。 平均体重 60.5kg(0.129kcal/kg/分)で 60 分間卓球を行った場合、60.5(kg)×0.129 (kcal/kg/分)×60(分)=約 468.27kcal のエネルギーを消費とした。

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15 表 2-3-2 男子プロ選手の特性と測定結果 女子プロ選手の最高 HR は 158.0±13.23bpm、平均 HR は 122.7±8.68bpm、エネルギー消 費量は 411.3±76.67kcal、平均運動強度は 40.0±5.45%であった。 平均体重 54.1kg(0.127kcal/kg/分)で 60 分間卓球を行った場合、54.1(kg)×0.127 (kcal/kg/分)×60(分)=約 412.24kcal のエネルギーを消費とした。 表 2-3-3 女子プロ選手の特性と測定結果 年齢 (歳) 身長 (cm) 体重 (kg) 戦型 競技歴 (年) 安静時HR (bpm) 最大HR (bpm) 消費量 (Kcal) 消費量 (Kcal/Kg) 総HR (拍) 最小HR (bpm) 最高HR (bpm) 最高運動 強度(%) 平均HR (bpm) 平均運動 強度(%) sub.pm1 15 166 46 ドライブ 7 66 205 324 7.04 6729 89 165 71.2 122 40.3 sub.pm2 15 165 43 ドライブ 7 68 205 288 6.70 6789 87 155 63.5 123 40.1 sub.pm3 15 161 44 ドライブ 8 71 205 320 7.27 6909 84 178 79.9 125 40.3 sub.pm4 17 172 53 ドライブ 9 64 203 335 6.32 6789 73 160 69.1 123 42.4 sub.pm5 18 177 62 ドライブ 10 65 202 446 7.19 7089 77 158 67.9 128 46.0 sub.pm6 19 178 76 ドライブ 11 68 201 593 7.80 7450 73 159 68.4 124 42.1 sub.pm7 16 174 69 ドライブ 8 72 204 506 7.33 7149 83 159 65.9 129 43.2 sub.pm8 15 173 57 ドライブ 8 82 205 472 8.28 7570 98 176 76.4 130 39.0 sub.pm9 17 174 65 ドライブ 9 67 203 528 8.12 7570 77 160 68.4 136 50.7 sub.pm10 16 169 64 ペン表ソフト 7 71 204 626 9.78 8411 95 197 94.7 140 51.9 sub.pm11 19 176 72 ペン表ソフト 10 70 201 526 7.31 7029 88 159 67.9 137 51.1 sub.pm12 18 176 75 ドライブ 10 68 202 741 9.88 8471 82 180 83.6 141 54.5 Mean 16.7 171.8 60.5 8.7 69.3 203.3 475.4 7.75 7329.6 83.8 167.2 73.1 129.8 45.1 SD. 1.56 5.36 11.86 1.37 4.70 1.56 140.16 1.11 595.84 8.04 12.76 9.03 6.97 5.48 年齢 (歳) 身長 (cm) 体重 (kg) 戦型 競技歴 (年) 安静時HR (bpm) 最大HR (bpm) 消費量 (Kcal) 消費量 (Kcal/Kg) 総HR (拍) 最小HR (bpm) 最高HR (bpm) 最高運動 強度(%) 平均HR (bpm) 平均運動 強度(%) sub.pw1 15 165 57 ドライブ 8 63 205 271 4.75 6068 71 161 69.0 111 33.8 sub.pw2 17 167 50 ドライブ 10 66 203 373 7.46 7149 91 145 57.7 119 38.7 sub.pw3 15 162 55 ドライブ 8 61 205 355 6.45 6729 83 153 63.9 112 35.4 sub.pw4 15 166 58 ドライブ 10 72 205 406 7.00 6969 86 143 53.4 116 33.1 sub.pw5 16 167 54 ドライブ 9 65 204 406 7.52 7270 84 144 56.8 121 40.3 sub.pw6 18 163 52 ドライブ 10 67 202 402 7.73 7390 79 157 66.7 123 41.5 sub.pw7 19 165 51 表ソフト 11 77 201 420 8.24 7630 89 171 75.8 127 40.3 sub.pw8 17 165 54 ドライブ 9 78 203 509 9.43 8171 96 156 62.4 136 46.4 sub.pw9 15 162 51 ドライブ 9 75 205 423 8.29 7630 104 165 69.2 127 40.0 sub.pw10 18 166 59 ドライブ 11 66 202 548 9.29 8111 88 185 87.5 135 50.7 Mean 16.5 164.8 54.1 9.5 69 203.5 411.3 7.62 7311.7 87.1 158.0 66.2 122.7 40.0 SD. ± 1.51 ± 1.87 ± 3.14 ± 1.08 ± 6.04 ± 1.51 ± 76.67 ± 1.37 ± 634.04 ± 9.05 ± 13.23 ± 10.04 ± 8.68 ± 5.45 ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ±

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16 2-3-2-1 プロ選手フォアハンドストローク、バックハンドストローク練習時 における心拍変動及びエネルギー消費量について プロ選手のフォアハンドストローク、バックハンドストローク練習時における心拍変動 及びエネルギー消費量については図 2-3-1~2-3-2 に示す。 二つ赤棒を示したのは戦型表ソフト選手である。フォアハンドストローク、バックハン ドストローク練習時の男子プロ選手が最高 HR は 124.3±9.5bpm、平均 HR は 107.0±8.2bpm、 エネルギー消費量は 30.3±9.1kcal、体重 1 キログラムあたりの消費カロリーの平均値は 0.49±0.09kcal であった。 図 2-3-1 男子プロ選手フォアハンドストローク、バックハンドストローク 練習時における心拍変動及びエネルギー消費量 女子プロ選手が最高 HR は 129.0±12.7bpm、平均 HR は±111.8±9.5bpm、エネルギー消 費量は 28.9±5.7kcal、体重 1 キログラムあたりの消費カロリーの平均値は 0.54±0.11kcal であった。 図 2-3-2 女子プロ選手フォアハンドストローク、バックハンドストローク 練習時における心拍変動及びエネルギー消費量 0 20 40 60 80 0 50 100 150 200 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 消費量( k ca l) 心拍数( b pm ) 被験者 心拍数 消費量 0 20 40 60 80 0 50 100 150 200 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 消費量( k ca l) 心拍数( b pm ) 被験者 心拍数 消費量 C リーグ B リーグ A リーグ

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17 2-3-2-2 プロ選手ドライブ対ドライブ練習時における 心拍変動及びエネルギー消費量について プロ選手のドライブ対ドライブ練習時における心拍変動及びエネルギー消費量につ いては図 2-3-3~2-3-4 に示す。 ドライブ対ドライブ練習時の男子選手が最高 HR は 152.6±11.9bpm、平均 HR は 130.1± 8.2bpm、エネルギー消費量は 86.5±20.6kcal、体重 1 キログラムあたりの消費カロリーの 平均値は 1.38±0.24kcal であった。 図 2-3-3 男子プロ選手ドライブ対ドライブ 練習時における心拍変動及びエネルギー消費量 ドライブ対ドライブ練習時の女子選手が最高 HR は 141.2±14.4bpm、平均 HR は 124.5± 11.9bpm、エネルギー消費量は 72.1±13.0kcal、体重 1 キログラムあたりの消費カロリー の平均値は 0.54±0.11kcal であった。 図 2-3-4 女子プロ選手ドライブ対ドライブ 練習時における心拍変動及びエネルギー消費量 0 50 100 150 200 0 50 100 150 200 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 消費量( k ca l) 心拍数( b pm ) 被験者 心拍数 消費量 0 50 100 150 200 0 50 100 150 200 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 消費量( k ca l) 心拍数( b pm ) 被験者 心拍数 消費量

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18 2-3-2-3 プロ選手切替し練習時における心拍変動及びエネルギー消費量について プ ロ 選 手 の 切 替 し 練 習 時 の 心 拍 変 動 及 び エ ネ ル ギ ー 消 費 量 に つ い て は 図 2-3-5~ 2-3-6 に示す。 切替し練習時の男子選手が最高 HR は 145.9±14.9bpm、平均 HR は 126.8±12.5bpm、エネ ルギー消費量は 83.3±30.2kcal、体重 1 キログラムあたりの消費カロリーの平均値は 1.35 ±0.29kcal であった。 図 2-3-5 男子プロ選手切替し練習時 における心拍変動及びエネルギー消費量 切替し練習時の女子選手が最高 HR は 136.7±12.2bpm、平均 HR は 122.4±11.6bpm、エネ ルギー消費量は 70.2±11.6kcal、体重 1 キログラムあたりの消費カロリーの平均値は 1.29 ±0.22kcal であった。 図 2-3-6 女子プロ選手切替し練習時 における心拍変動及びエネルギー消費量 0 50 100 150 200 0 50 100 150 200 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 消費量( k ca l) 心拍数( b pm ) 被験者 心拍数 消費量 0 50 100 150 200 0 50 100 150 200 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 消費量( k ca l) 心拍数( b pm ) 被験者 心拍数 消費量

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19 2-3-2-4 プロ選手ドライブ・スマッシュによるフットワーク練習時に おける心拍変動及びエネルギー消費量について プロ選手のドライブ・スマッシュによるフットワーク練習時における心拍変動及びエ ネルギー消費量については図 2-3-7~2-3-8 に示す。 ドライブ・スマッシュによるフットワーク練習時における男子選手が最高 HR は 167.1± 14.0bpm、平均 HR は 143.8±14.3bpm、エネルギー消費量は 105.2±31.8kcal、体重 1 キロ グラムあたりの消費カロリーの平均値は 1.73±0.31kcal であった。 図 2-3-7 男子プロ選手ドライブ・スマッシュによるフットワーク 練習時における心拍変動及びエネルギー消費量 ドライブ・スマッシュによるフットワーク練習時における女子選手が最高 HR は 159.1± 14.9bpm、平均 HR は 134.4±16.1bpm、エネルギー消費量は 83.0±21.0kcal、体重 1 キログ ラムあたりの消費カロリーの平均値は 1.52±0.36kcal であった。 図 2-3-8 女子プロ選手ドライブ・スマッシュによるフットワーク 練習時における心拍変動及びエネルギー消費量 0 50 100 150 200 0 50 100 150 200 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 消費量( k ca l) 心拍数( b pm ) 被験者 心拍数 消費量 0 50 100 150 200 0 50 100 150 200 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 消費量( k ca l) 心拍数( b pm ) 被験者 心拍数 消費量

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20 2-3-2-5 プロ選手ブロック練習時における心拍変動 及びエネルギー消費量について プロ選手ブロック練習時における心拍変動及びエネルギー消費量については図 2-3-9 に示す。 男子プロ選手ブロック練習時における最高 HR は 133.1±14.1bpm、平均 HR は 114.5± 9.0bpm、エネルギー消費量は 35.3±10.4kcal、体重 1 キログラムあたりの消費カロリーの 平均値は 1.14±0.17kcal であった。 図 2-3-9 男子プロ選手ブロック練習時に おける心拍変動及びエネルギー消費量 0 50 100 150 200 0 50 100 150 200 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 消費量( k ca l) 心拍数( b pm ) 被験者 心拍数 消費量

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21 2-3-2-6 各リーグ所属するプロ選手の心拍数の平均値及び エネルギー消費量の比較について 男子各リーグ所属するプロ選手練習時における心拍数の平均値は A リーグ所属する選手 が 138.50±2.38bpm、B リーグ所属する選手が 126.80±3.11bpm、C リーグ所属する選手が 123.33±1.53bpm であった。 男子各リーグ所属するプロ選手の心拍数の平均値の結果について図 2-3-10 に示す。 A リーグ所属する選手と B・C リーグ所属する選手の練習中における心拍数の平均値の差 の検定(t-検定)を行ったところ、有意な差(p<0.001)がみられた。 B リーグ所属する選手と C リーグ所属する選手の練習中における心拍数の平均値の差の 検定(t-検定)を行ったところ有意な差がみられなかった。 図 2-3-10 男子各リーグ所属するプロ選手の心拍数の平均値の比較 体重 1 キログラムあたりの消費カロリーの平均値は男子 A リーグ所属する選手が 8.77± 1.27kcal、B リーグ所 属する選手が 7.39±0.73kcal、C リーグ所属する選手が 7.00± 0.29kcal であった。 男子各リーグ所属するプロ選手のエネルギー消費量の平均値の結果について図 2-3-11 に示す。 男子各リーグ所属する選手の練習中におけるエネルギー消費量の平均値の差の検定(t-検 定)を行ったところ、有意な差がみられなかった。 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 160.0 心 拍 数 ( bp m ) A リーグ B リーグ C リーグ *** *** ns *** p<0.001

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22 図 2-3-11 男子各リーグ所属するプロ選手のエネルギー消費量の平均値の比較 女子各リーグ所属するプロ選手練習時における心拍数の平均値は A リーグ所属する選手 が 132.67±4.93bpm、B リーグ所属する選手が 121.75±4.57bpm、C リーグ所属する選手が 114.00±4.36bpm であった。 女子各リーグ所属するプロ選手の心拍数の平均値の結果について図 2-3-12 に示す。 女子 A リーグ所属する選手と B リーグ所属する選手の練習中における心拍数の平均値の差 の検定(t-検定)を行ったところ、有意な差がみられなかったが、A リーグ所属する選手 と C リーグ所属する選手の結果は有意な差(p<0.01)がみられた。 女子 B リーグ所属する選手と C リーグ所属する選手の練習中における心拍数の平均値の差 の検定(t-検定)を行ったところ、有意な差がみられなかった。 図 2-3-12 女子各リーグ所属するプロ選手の心拍数の平均値の比較 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 11.0 消 費 量 ( kc al ) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 160.0 心 拍 数 ( bp m ) ns ns nn nw an ns ns Ns ns A リーグ B リーグ C リーグ A リーグ B リーグ C リーグ ns ns ** ** p<0.01

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23 体重 1 キログラムあたりの消費カロリーの平均値は女子 A リーグ所属する選手が 9.00± 0.62kcal、B リーグ所 属する選手が 7.62±0.51kcal、C リーグ所属する選手が 6.22± 1.37kcal であった。 女子各リーグ所属するプロ選手のエネルギー消費量の平均値の結果について図 2-3-13 に示す。 女子 A リーグ所属する選手と B・C リーグ所属する選手の練習中におけるエネルギー消 費量の平均値の差の検定(t-検定)を行ったところ、有意な差(p<0.05)がみられた。 女子 B リーグ所属する選手と C リーグ所属する選手の練習中におけるエネルギー消費量 の平均値の差の検定(t-検定)を行ったところ、有意な差がみられなかった。 図 2-3-13 女子各リーグ所属するプロ選手のエネルギー消費量の平均値の比較 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 11.0 消 費 量 ( kc al ) A リーグ B リーグ C リーグ * * ns * p<0.05

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24 2-3-3 考察 各過程が行われるにつれて最大値・最小値ともに心拍数が上昇し、心拍数値はフォアハ ンドストローク、バックハンドストローク練習が最も低く、エネルギー消費量も最低値を 示した。ドライブ・スマッシュによるフットワーク練習時の心拍数値が最大となり、エネ ルギー消費量が最も高かった。 卓球競技において心臓機能を強化するためには、ドライブ・スマッシュによるフットワ ーク系練習が一番効果的なトレーニングであると考えられる。 一般に公表されているRMR等から卓球の消費カロリーを算出すると、単位時間・体重 当りのカロリー消費量は運動の強度によって幅があるが 0.050~0.083(kcal/kg/分)とさ れている。つまり、体重 70kg の人が中強度(0.065kcal/kg/分)で 60 分間卓球を行った場 合、70(kg)×0.065(kcal/kg/分)×60(分)となり 273kcal のエネルギーを消費すると 推定できる[41]。 本研究におけるプロ選手男女ともに一般的に公表されている卓球の消費カロリーより 約2倍近くという結果であった。 原因の一つは、年齢、個人差である、また、技術レベルや練習内容、更に練習の密度に より相違があると考えられる。ブロックはあまり力を入れず、運動自体も激しくないため、 一般的にエネルギー消費量が低いと思われがちである。しかしながら今回の実験の結果に よると、軽いフォアハンドストローク、バックハンドストロークよりもブロックの方がエ ネルギー消費量は高い結果となった。 そもそもブロック練習は他のパターン練習より体を余り動かさず、エネルギー消費量が 低くなるべきである。ところが今回用いた測定方法は、心拍数を元に消費量を算出してい るため、ブロック練習時の方が、心拍数が高かったことからエネルギー消費量も多くなっ ていると思われる。運動自体がそれほど激しくないにもかかわらず、心拍数が高かった要 因は、相手の攻撃に対して素早い判断と動きの対応が必要であるため、緊張性の心拍数上 昇があったものと考えられる。 表ソフト選手がフォアハンドストローク、バックハンドストローク練習時の心拍数とエ ネルギー消費量は他の裏ソフト選手より高いという結果であった。 表ソフトという戦型の特性は身体と卓球台の距離が他の戦型より近づいている。これに よりラケットスイングを速くすることが必要であるため、フォアハンドストローク、バッ クハンドストローク練習時のエネルギー消費量を高めているからであると考えられる。

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2-4 酸素摂取量から見た運動強度について

2-4-1 方法 2-4-1-1 被験者 被験者には、中国黒竜江省プロ卓球チーム男子 3 名と女子 4 名を用いた。その内訳は男 子選手 3 名(A リーグ所属が 2 名、B リーグ所属が 1 名、年齢 19.7±3.06 歳、身長 178.0 ±3.46cm、体重 65.67±4.93kg、競技歴 11.0±1.0 年)であった。女子選手 4 名(B リー グ所属が 3 名、C リーグ所属が 1 名、年齢 16.0±0.82 歳、身長 168.25±3.40cm、体重 54.25 ±1.71kg、競技歴 7.8±1.0 年)であった。各被験者は毎日 6 時間で週 6 回練習を行ってい る。 2-4-1-2 実験期日・場所 場所・期日 黒竜江省プロ卓球チーム練習場 2010 年 1 月 22~27 日 2-4-1-3 測定装置及び方法 心拍数の測定には、無線心電計ポラールスポーツ心拍計を用い、胸部双極誘導の心電図 により測定した心電図の QRS 波より心拍数を練習中連続して計測、酸素摂取量の測定には、 呼吸ガス代謝モニタメータマックス3B(フクダ電子株式会社製)(写真 2-4-1~2-4-2) を用いた、これを被験者に装着させて練習時の酸素摂取量 V.O2を測定した。 写真 2-4-1 呼吸ガス代謝 写真 2-4-2 プロ選手実験時の様子 モニタメータマックス3B

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26 2-4-1-4 本実験における試技内容 本実験におけるプロ選手の試技内容は フォアハンドストローク、バックハンドストローク 5 分 → リカバリー(2 分) ブロック 5 分 → リカバリー(2 分) フォアドライブ 5 分 → リカバリー(2 分) 切替し 5 分 → リカバリー(2 分) ドライブ・スマッシュによるフットワーク 5 分 → リカバリー(2 分) 試合 2-4-1-5 12 分間走テスト 各対象者の最大酸素摂取量を推定するために 12 分間走テストを行った。期日は 2010 年 1 月,場所は黒竜江省スポーツ陸上競技場で測定を行った。 走行中の心拍変動を測定するために被験者には無線心電計ポラールスポーツ心拍計 を 装着させ、5秒ごとの心拍数を連続して記録した。 12 分間走の距離から最大酸素摂取量を推定するために以下の式を用いた。 最大酸素摂取量=12 分間の走行距離(m) × 0.021 - 7.233 → V.O2max=0.021x-7.233 (x=12 分間走の走行距離(m)) 運動強度(%HRmax) = [(平均心拍数 – 安静時心拍数)/(最大心拍数 – 安静時心拍数)]× 100 として求めた。 運動強度(%V.O2max) = [(運動時酸素摂取量 – 安静時酸素摂取量)/(最大酸素摂取量 – 安静時酸素摂取量)]×100 として求めた。 男女プロ選手の特性及び 12 分間走の測定結果について表 2-4-1~2-4-2 に示す。

(32)

27 2-4-2 結果 表 2-4-1 男子プロ選手の特性及び 12 分間走の測定結果 表 2-4-2 女子プロ選手の特性及び 12 分間走の測定結果 年齢 (age) 身長 (cm) 体重 (kg) 戦型 所属リーグ 競技歴 (year) 12分間走 (m) VO2 (ml/min/kg)

sub.pm 1

23

174

60

シェーク裏裏

A

12

3060

57.027

sub.pm 2

19

180

68

シェーク裏裏

A

11

3360

63.327

sub.pm 3

17

180

69

シェーク裏裏

B

10

2820

51.987

Mean

19.7

178.0

65.67

11.0

3080.0

57.45

SD.

3.06

3.46

4.93

1.0

270.55

5.68

年齢 (age) 身長 (cm) 体重 (kg) 戦型 所属リーグ 競技歴 (year) 12分間走 (m) VO2 (ml/min/kg)

sub.pw1

17 167 52 シェーク裏裏 B 8 2795 51.462

sub.pw2

16 165 56 裏裏ペン B 7 2750 50.517

sub.pw3

16 168 55 シェーク 裏裏 B 9 2480 44.847

sub.pw4

15 173 54 シェーク裏裏 C 7 2470 44.637 Mean 16.0 168.25 54.25 7.8 2623.8 47.87 SD. 0.82 3.40 1.71 1.0 172.79 3.63 ˙ ˙ ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ±

(33)

28 2-4-2-1 プロ選手フォアハンドストローク、バックハンドストローク練習中 における酸素摂取量及び心拍変動について プロ選手フォアハンドストローク、バックハンドストローク練習時における酸素摂取量 及び心拍数変化については図 2-4-1~2-4-2 に示す。 フォアハンドストローク、バックハンドストローク練習中の男子選手における体重当た りの V.O2の平均値は 17.15±1.5ml/kg/min、平均 HR は 84.15±7.6bpm であり、運動強度の 指標としては 14.64±5.3%HRmax、25.30±1.0%V.O2max であった。女子選手における体重当 たりの V.O2の平均値は 13.15±2.8ml/kg/min、平均 HR は 100.20±16.7bpm であり、運動強 度の指標としては、23.23±10.6%HRmax、22.21±7.9%V.O2max であった。 図 2-4-1 男子プロ選手フォアハンドストローク、バックハンドストローク 練習時における酸素摂取量及び心拍変動 図 2-4-2 女子プロ選手フォアハンドストローク、バックハンドストローク 練習時における酸素摂取量及び心拍変動 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pm 1 sub.pm 2 sub.pm 3

VO 2 ( ml /k g/ mi n) 被験者 H R( bp m) HR VO2 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pw 1 sub.pw 2 sub.pw 3 sub.pw 4

VO 2 ( ml /k g/ mi n) HR(bp m ) 被験者 HR VO2 V.O2 V.O2 ˙ ˙

(34)

29 2-4-2-2 プロ選手ブロック練習中における酸素摂取量及び心拍変動について プロ選手ブロック練習時における酸素摂取量及び心拍変動については図 2-4-3~2-4-4 に 示す。 ブロック練習中の男子選手における体重当たりの V.O2の平均値は 21.61±6.0ml/kg/min、 平均 HR は 91.74±1.9bpm であり、運動強度の指標としては 20.17±1.1%HRmax、33.11± 7.6%V.O2max であった。女子選手における体重当たりの V . O2の平均値は 17.48±2.5ml/kg/min、 平均 HR は 110.59±17.8bpm であり、運動強度の指標としては 31.11±11.0%HRmax、31.40 ±3.9%V.O2max であった。 図 2-4-3 男子プロ選手ブロック練習時 における酸素摂取量及び心拍変動 図 2-4-4 女子プロ選手ブロック練習時 における酸素摂取量及び心拍変動 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pm 1 sub.pm 2 sub.pm 3

VO 2 ( ml /k g/ mi n) HR(bp m) 被験者 HR VO2 0 20 40 60 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pw 1 sub.pw 2 sub.pw 3 sub.pw 4

VO 2 ( ml /k g/ mi n) HR(bp m) 被験者 HR VO2 V.O2 V.O2 ˙ ˙

(35)

30 2-4-2-3 プロ選手フォアドライブ練習中における酸素摂取量及び心拍変動について プロ選手フォアドライブ練習時における酸素摂取量及び心拍変動については図 2-4-5 ~2-4-6 に示す。 フ ォ ア ド ラ イ ブ 練 習 中 の 男 子 選 手 に お け る 体 重 当 た り の V.O2 の 平 均 値 は 40.42 ± 12.4ml/kg/min、平均 HR は 127.53±20.7bpm であり、運動強度の指標としては 46.82± 15.7%HRmax、67.38±15.5%V.O2max であった。女子選手における体重当たりの V . O2の平均値 は 27.92±0.7ml/kg/min、平均 HR は 143.39±20.7bpm であり、運動強度の指標としては 55.43±13.9%HRmax、55.33±4.8%V.O2max であった。 図 2-4-5 男子プロ選手フォアドライブ練習時 における酸素摂取量及び心拍変動 図 2-4-6 女子プロ選手フォアドライブ練習時 における酸素摂取量及び心拍変動 0 20 40 60 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pm 1 sub.pm 2 sub.pm 3

VO2 ( ml /k g/ mi n) HR(b pm) 被験者 HR VO2 0 20 40 60 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pw 1 sub.pw 2 sub.pw 3 sub.pw 4

VO2 ( ml /k g/ mi n) HR(bp m) 被験者 HR VO2 V.O2 V.O2 ˙ ˙

(36)

31 2-4-2-4 プロ選手切替し練習中における酸素摂取量及び心拍変動について プロ選手切替し練習時における酸素摂取量及び心拍変動については図 2-4-7~2-4-8 に 示す。 切替し練習中の男子選手における体重当たりの V.O2の平均値は 29.58±4.4ml/kg/min、平 均 HR は 115.94±15.3bpm であり、運動強度の指標としては 38.20±11.6%HRmax、48.15± 3.6%V.O2max であった。女子選手における体重当たりの V . O2の平均値は 30.85±2.9ml/kg/min、 平均 HR は 147.56±13.4bpm であり、運動強度の指標としては、58.40±8.6%HRmax、62.31 ±11.2%V.O2max であった。 図 2-4-7 男子プロ選手切替し練習時 における酸素摂取量及び心拍変動 図 2-4-8 女子プロ選手切替し練習時 における酸素摂取量及び心拍変動 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pm 1 sub.pm 2 sub.pm 3

VO 2 ( ml /k g/ mi n) HR(b pm) 被験者 HR VO2 0 20 40 60 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pw 1 sub.pw 2 sub.pw 3 sub.pw 4

VO2 ( ml /k g/ mi n) HR(b pm) 被験者 HR VO2 V.O2 V.O2 ˙ ˙

(37)

32 2-4-2-5 プロ選手ドライブ・スマッシュによるフットワーク練習中に おける酸素摂取量及び心拍変動について プロ選手ドライブ・スマッシュによるフットワーク練習時における酸素摂取量及び心拍 変動については図 2-4-9~2-4-10 に示す。 ドライブ・スマッシュによるフットワーク練習中の男子選手における体重当たりの V.O2 の平均値は 42.91±4.3ml/kg/min、平均 HR は 161.07±13.35bpm であり、運動強度の指標 としては 71.38±11.2%HRmax、73.05±1.9%V.O2max であった。女子選手における体重当たり の V.O2の平均値は 40.94±6.3ml/kg/min、平均 HR は 180.11±1.7bpm であり、運動強度の指 標としては 82.33±1.3%HRmax、84.86±15.3%V.O2max であった。 図 2-4-9 男子プロ選手ドライブ・スマッシュによるフットワーク 練習時における酸素摂取量及び心拍変動 図 2-4-10 女子プロ選手ドライブ・スマッシュによるフットワーク 練習時における酸素摂取量及び心拍変動 0 20 40 60 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pm 1 sub.pm 2 sub.pm 3

VO2 ( ml /k g/ mi n) HR(bp m) 被験者 HR VO2 0 20 40 60 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pw 1 sub.pw 2 sub.pw 3 sub.pw 4

VO 2 ( ml /k g/ mi n) HR(bp m) 被験者 HR VO2 V.O2 V.O2 ˙ ˙

(38)

33 2-4-2-6 プロ選手試合中における酸素摂取量及び心拍変動について プロ選手試合中における酸素摂取量及び心拍変動については図 2-4-11~2-4-12 に示す。 試合中の男子選手における体重当たりの V.O2の平均値は 31.30±9.6ml/kg/min、平均 HR は 109.77 ± 16.6bpm で あ り 、 運 動 強 度 の 指 標 と し て は 33.68 ± 12.3%HRmax 、 51.61 ± 17.5%V.O2max で あ っ た 。 女 子 選 手 に お け る 体 重 当 た り の V . O2 の 平 均 値 は 18.74 ± 4.7ml/kg/min、平均 HR は 123.99±13.1bpm であり、運動強度の指標としては 40.93± 8.1%HRmax、34.62±10.8%V.O2max であった。 図 2-4-11 男子プロ選手試合時における酸素摂取量及び心拍変動 図 2-4-12 女子プロ選手試合時における酸素摂取量及び心拍変動 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pm 1 sub.pm 2 sub.pm 3

VO 2 ( ml /k g/ mi n) H R( bp m) 被験者 HR VO2 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

sub.pw 1 sub.pw 2 sub.pw 3 sub.pw 4

VO 2 ( ml /k g/ mi n) H R( bp m) 被験者 HR VO2 V.O2 V.O2 ˙ ˙

(39)

34 2-4-3 考察 各過程が行われるについて最大値・最小値ともに心拍数が上昇し、フォアハンドストロ ーク、バックハンドストローク練習時の V.O2、HR、運動強度が最も低かった。ドライブ・ スマッシュによるフットワーク練習時の V.O2、HR、運動強度が最高値を示した。 測定結果からみると、運動強度(%V.O2max)について、運動強度の低いフォアハンドスト ローク、バックハンドストローク、ブロック練習では、男女差がほとんどみられなかった。 しかしながら、運動強度の高いドライブ・スマッシュによるフットワーク練習では、女子 選手の方が男子選手より高く、1 割の差がみられた。 女子は男子よりも筋をつくりあげるのに必要なホルモンが十分ではないため、男女間で 筋力と筋パワーに差があると考えられる。 また、男子選手に比べて女子選手の年齢が低く、筋量が少なくて、身体負担が大きいた め、高運動強度で行われていると考えられる。 本実験における試合中の%V.O2max の平均値は低いが、男子一人 A リーグ所属する選手 V.O2max(57.027ml/kg/min)に対する割合でみると、72%V.O2max と高い値となった。 黒田らは、一流競技選手の測定を行い、短距離選手男子 5 名体重当たりの最大酸素摂取 量 の 平 均 値 は 52.1ml/kg/min 、 長 距 離 選 手 男 子 8 名 の 最 大 酸 素 摂 取 量 の 平 均 値 は 78.7ml/kg/min と報告している[42]。 蘭 ら は 、 女 子 6 名 バ ド ミ ン ト ン 選 手 の 体 重 当 た り の 最 大 酸 素 摂 取 量 の 平 均 値 は 56.3ml/kg/min、ゲーム練習中の運動強度は心拍数水準で 85.8%HRmax、酸素摂取水準で 70%V.O2と報告している[43]。 戸苅らは、全日本ユース候補選手 16 名の測定を行い、体重当たりの最大酸素摂取量の 平均値は 62.9/ml/kg/min と報告している[44]。 このことから競技レベルの高い選手がプレー中の体の動きが素早いため、多くの酸素が 摂取されているため、有酸素運動能力が高いと考えられる。

(40)

35

2-5 本章のまとめ

卓球の持つ競技特性より、レジャー、健康増進からチャンピオンスポーツまで幅広い運 動強度を持つと考えられるため、各レベルのエネルギー消費量を調べる必要があると考え られる。一流選手の練習では、長距離走など持久力の強化がよく行われている。長い間運 動を継続するためには、より軽い身体を心臓や肺などの循環系諸器官の機能を鍛えること が必要であると考えられる。 本研究では、競技レベルの高い中国プロ卓球選手プレー中における運動強度について調 べた。その結果は以下のとおりである。 ① 戦型によってエネルギー消費量に差がみられる傾向があることが推察された。 ② 競技レベル高い選手のエネルギー消費量が多くなる傾向がある。 ③ 競技レベルが高い選手ほど酸素摂取能力が優れている傾向がある。 ④ 技能レベルアップするために、練習メニュー、練習密度、さらに、ラリーが多く続く こととラケットスイングを速く大きくすることが出来るための体力や筋力などが必要 であると考えられる。 また、瞬間的に大きな力を発揮し、方向を敏捷に変化させ、全力でスマッシュというよ うな筋力を必要とする動きも多くなると考えられる。 測定結果をもとに、今後における、各選手にとって最も効果的で、しかもケガの少ない 練習・トレーニング計画を立案することが可能となる。さらに、体力測定を定期的に実施 することによって、その間の練習・トレーニング内容が実際に効果的であったかどうかの 評価ができ、それらの内容の改善が可能であると考えられる。

(41)

36

第 3 章

日本大学生卓球選手プレー中における運動強度と身体機能の評価

3-1 はじめに

スポーツの運動強度は、心拍数(HR)と高い相関関係にあることはよく知られている。特 に競技スポーツを行う場面では、個人の能力以外にも複雑な因子が左右しており、その運 動強度を正確に把握することができれば、競技レベルを向上させることができると考えら れる。卓球は最初、ピンポンという名称にふさわしいテーブルの上での単純なショート打 ちの技術から始められたと言われているが、今日では、スマッシュ打法やドライブ打法等 の高度な技術と共に高い運動量をもつスポーツ種目の一つである。それ故、間欠的運動種 目であるが、高い体力が要求される競技であるといえる[45]。 先行研究によると、各打法毎の練習強度、エネルギー消費量の比較では、スマッシュ練習 が最も運動強度が高く、次いでフットワーク、ゲーム、フォアハンドストローク、バック ハンドストロークの順であった。この順序では、心拍数、R.M.R、%V.O2max、といった各種 強度指標からみても同様の傾向であった[46]。 また、熟練度の異なる選手間では、熟練者ほど運動強度は高く、心拍数及びエネルギー消 費量が多くなる傾向があり、特に動きの大きな打法練習時に差が拡大する傾向がある[47]。 実際の試合から考えると、ポイントを取る手段としてドライブ、切替し、ドライブ・スマ ッシュによるフットワーク練習は最も重要であると考えられる。そのため、今回は、フォ アハンドストローク、バックハンドストローク、ドライブ、切替し、ドライブ・スマッシュ によるフットワークの練習で行った。

3-2 目的

競技卓球において、勝敗は、選手が自分の身体をどう動かすことができるかにかかって いる。そして、その身体操作能力は、身体を構成する性能の善し悪しに大きく左右される。 したがって、勝敗に直結する身体操作能力を向上させるためには、体力向上が不可欠であ る。本研究は大学生卓球選手を対象として、練習中の心拍数(HR)、エネルギー消費量(kcal)、 酸素摂取量(V.O2)、血中乳酸濃度(mmol/L)を測定・比較し、選手の持久力トレーニング 及び技術トレーニング、あるいはそれらの内容の改善に資することを目的とする。

表 3-5-1  男子大学生選手の特性及び 12 分間走の測定結果

参照

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