(cm)
体重
(kg)
競技暦
(年
)
戦型 主たる成績 安静時心拍数(bpm)
最高心拍数
(bpm)
平均心拍数
(bpm)
走距離
(m)
VO
2max (ml/kg/min)
平均運動強度
(
%)
sub.um 1 20 169 58 13
ドライブ インカレ出場80 186 169 2920 54.087 74
sub.um 2 21 165 70 13
ドライブ 全日学出場85 188 168 2500 45.267 73
sub.um 3 20 180 62 12
ドライブ 全日学出場85 190 175 3205 60.072 78
sub.um 4 20 172 72 10
ドライブ 全日学出場76 204 191 3077 57.384 93
Mean 20.3 171.4 65.5 12.0 81.5 192.0 175.8 2925.5 54.2 79.5
SD. 0.5 6.4 6.6 1.4 4.4 8.2 10.6 306.7 6.4 9.1
・
年齢
(歳) 身長 (cm)
体重 (kg)
競技暦
(年) 戦型 主たる成績 安静時心拍数 (bpm)
最高心拍数 (bpm)
平均心拍数 (bpm)
走距離 (m)
VO
2max (ml/kg/min)
平均運動強度 (%)
sub.uw 1 21 150 45 13 ドライブ インカレ出場 65 192 180 2960 54.927 86
sub.uw 2 19 155 48 13 ドライブ インカレ出場 67 195 182 2580 46.947 86
sub.uw 3 20 161 56 12 ドライブ 全日学出場 60 188 177 2525 45.792 84
Mean 20.0 155.3 49.7 12.7 64.0 191.7 179.7 2688.3 49.2 85.1
SD. 1.0 5.5 5.7 0.6 3.6 3.5 2.5 236.9 5.0 1.3
・
± ± ± ± ± ± ± ± ± ±
± ± ± ± ± ± ± ± ± ±
55
3-5-4-2 800m 走における血中乳酸濃度及び心拍変動について
男子大学生選手の結果を表 3-5-3〜3-5-6 に、女子大学生選手の結果を表 3-5-7〜3-5-9 に示す。
sub.um1 の 800m 走各段階における血中乳酸濃度の測定結果から、4mmol/L 時の走速度は 約 3.59m/s であり、平均 HR は 160bpm、運動強度は 71.4%HRmax であった。
表 3-5-3 sub.um1 選手 5 回 800m 走の測定結果
sub.um2 の 800m 走各段階における血中乳酸濃度の測定結果から、4mmol/L 時の走速度は 約 3.36m/s であり、平均 HR は 162bpm、運動強度は 71.3%HRmax であった。
表 3-5-4 sub.um2 選手 5 回 800m 走の測定結果
NO 設定距離 目標タイム ラップ1 実測タイム スピード 乳酸値 心拍数 平均運動強度
単位 (m) (min) (m/400m) (min) (m/s) mmol/l (bpm) (%)
安静時 1.3 60
1 800 4'30.0 2'15.0 4'32.0 2.94 1.6 127 47.9
2 800 4'00.0 2'00.0 4'02.0 3.31 2.6 143 59.3
3 800 3'40.0 1'50.0 3'43.0 3.59 4.4 160 71.4
4 800 3'20.0 1'40.0 3'19.0 4.00 5.7 166 75.7
5 800 3'10.0 1'35.0 3'07.0 4.28 7.5 176 82.9
NO 設定距離 目標タイム ラップ1 実測タイム スピード 乳酸値 心拍数 平均運動強度
単位 (m) (min) (m/400m) (min) (m/s) mmol/l (bpm) (%)
安静時 1.2 70
1 800 4'30.0 2'15.0 4'33.0 2.93 2.5 134 49.6
2 800 4'00.0 2'00.0 3'58.0 3.36 4.2 162 71.3
3 800 3'40.0 1'50.0 3'44.0 3.62 5.1 165 73.6
4 800 3'20.0 1'40.0 3'23.0 3.94 6.6 169 76.7
5 800 3'10.0 1'35.0 3'12.0 4.17 8.9 175 81.4
56
sub.um3 の 800m 走各段階における血中乳酸濃度の測定結果から、4mmol/L 時の走速度は 約 3.99m/s であり、平均 HR は 168bpm、運動強度は 77.1%HRmax であった。
表 3-5-5 sub.um3 選手 5 回 800m 走の測定結果
sub.um4 の 800m 走各段階における血中乳酸濃度の測定結果から、4mmol/L 時の走速度は 約 3.99m/s であり、平均 HR は 163bpm、運動強度は 72.4%HRmax であった。
表 3-5-6 sub.um4 選手 5 回 800m 走の測定結果
sub.uw1 の 800m 走各段階における血中乳酸濃度の測定結果から、4mmol/L 時の走速度は 約 3.43m/s であり、平均 HR は 177bpm、運動強度は 84.1%HRmax であった。
表 3-5-7 sub.uw1 選手 5 回 800m 走の測定結果
NO 設定距離 目標タイム ラップ1 実測タイム スピード 乳酸値 心拍数 平均運動強度
単位 (m) (min) (m/400m) (min) (m/s) mmol/l (bpm) (%)
安静時 1.5 60
1 800 4'30.0 2'15.0 4'30.0 2.96 1.9 119 42.1
2 800 4'00.0 2'00.0 3'58.0 3.36 2.5 140 57.1
3 800 3'40.0 1'50.0 3'43.0 3.59 2.9 149 63.6
4 800 3'20.0 1'40.0 3'21.0 3.99 4.1 168 77.1
5 800 3'10.0 1'35.0 3'11.0 4.19 7.3 172 80.0
NO 設定距離 目標タイム ラップ1 実測タイム スピード 乳酸値 心拍数 平均運動強度
単位 (m) (min) (m/400m) (min) (m/s) mmol/l (bpm) (%)
安静時 1.4 66
1 800 4'30.0 2'15.0 4'35.0 2.91 1.6 127 45.5
2 800 4'00.0 2'00.0 3'56.0 3.39 2.9 145 59.0
3 800 3'40.0 1'50.0 3'43.0 3.59 3.6 156 67.2
4 800 3'20.0 1'40.0 3'21.0 3.99 4.5 163 72.4
5 800 3'10.0 1'35.0 3'16.0 4.08 6.8 170 77.6
NO 設定距離 目標タイム ラップ1 実測タイム スピード 乳酸値 心拍数 平均運動強度
単位 (m) (min) (m/400m) (min) (m/s) mmol/l (bpm) (%)
安静時 1.1 61
1 800 4'30.0 51'00 4'35 2.91 1.8 138 55.8
2 800 4'10.0 47'00 4'12 3.17 2.4 165 75.4
3 800 3'50.0 43'00 3'53 3.43 4.4 177 84.1
4 800 3'40.0 41'00 3'42 3.6 5.5 183 88.4
5 800 3'30.0 39'00 3'31 3.79 8.2 186 90.6
57
sub.uw2 の 800m 走各段階における血中乳酸濃度の測定結果から、4mmol/L 時の走速度は 約 3.51m/s であり、平均 HR は 172bpm、運動強度は 79.4%HRmax であった。
表 3-5-8 sub.uw2 選手 5 回 800m 走の測定結果
sub.uw3 の 800m 走各段階における血中乳酸濃度の測定結果から、4mmol/L 時の走速度は 約 3.39m/s であり、平均 HR は 164bpm、運動強度は 74.3%HRmax であった。
表 3-5-9 sub.uw3 選手 5 回 800m 走の測定結果
NO 設定距離 目標タイム ラップ1 実測タイム スピード 乳酸値 心拍数 平均運動強度
単位 (m) (min) (m/400m) (min) (m/s) mmol/l (bpm) (%)
安静時 1.2 60
1 800 4'30.0 51'00 4'33 2.93 2.1 147 61.7
2 800 4'10.0 47'00 4'08 3.23 3.0 167 75.9
3 800 3'50.0 43'00 3'48 3.51 4.6 172 79.4
4 800 3'40.0 41'00 3'41 3.62 5.0 176 82.3
5 800 3'30.0 39'00 3'31 3.79 7.0 182 86.5
NO 設定距離 目標タイム ラップ1 実測タイム スピード 乳酸値 心拍数 平均運動強度
単位 (m) (min) (m/400m) (min) (m/s) mmol/l (bpm) (%)
安静時 1.5 60
1 800 4'30.0 51'00 4'29 2.97 2.5 121 43.6
2 800 4'10.0 47'00 4'14 3.15 3.2 131 50.7
3 800 3'50.0 43'00 3'56 3.39 4.2 164 74.3
4 800 3'40.0 41'00 3'40 3.64 6.4 177 83.6
5 800 3'30.0 39'00 3'30 3.81 10.2 182 87.1
58
3-5-4-3 800m 走漸増負荷テストにおける血中乳酸濃度変化について
男子選手の結果を図 3-5-1 に、女子選手の結果を図 3-5-2 に示す。
男女ともに安静時の血中乳酸濃度が 1~1.5mmol/L であり、走速度を上げる毎に、血中 乳酸濃度が高くなった。男子選手では、sub.um2 が 2 回目で血中乳酸濃度が OBLA に達した。
sub.um1 は 3 回目に、sub.um3、sub.um4 が 4 回目に OBLA に達した。女子選手では、3 人と も血中乳酸濃度が OBLA に達したのは 3 回目であった。また、sub.uw3 は 5 回目において被 験者の中で最も高い値を示した。
1 回目 (mmol/L)
血 中 乳 酸濃 度
(OBLA)
2 回目 3 回目 4 回目 5 回目 0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
安静時
sub .um1 sub .um2 sub .um3 sub .um4
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
安静時
sub .uw1 sub .uw2 sub .uw3
1 回目 (mmol/L)
血 中乳 酸 濃 度
(OBLA)
2 回目 3 回目 4 回目 5 回目
図 3-5-1 800m 走漸増負荷テストにおける男子大学生選手の血中乳酸濃度変化
図 3-5-2 800m 走漸増負荷テストにおける女子大学生選手の血中乳酸濃度変化
59 3-5-5 考察
今回の被験者は 12 分間走の結果から推定した V.
O2max からみると比較的持久能力が高い ものであった。しかしな、sub.um2 のように V.
O2max が一般成人の平均と変わらない選手で あっても同レベルの競技成績を上げられるところからに体力を含む卓球競技に必要な要素 を絞ることが出来ない困難さがあるものと考えられる。
大学卓球選手 800m 漸増負荷テストにおける血中乳酸濃度の測定結果は、男子選手では 4mmol/L(OBLA)到達時の平均 HR は 163.3±3.4bpm、スピードは 3.7±0.3m/s、運動強度は 73.1±2.7%HRmax であり、女子選手では平均 HR は 171.0±6.6bpm、スピードは 3.4±0.1m/s、
運動強度は 79.3±4.9%HRmax であった。今回の実験結果と先行研究を比較して見みると、
OBLA 到達時の運動強度は、男子選手ではフットワーク練習時に近いものであった。このフ ットワーク練習は、フォアサイド、バックサイドの 2 点に 2 本ずつ送球されたボールをす べてフォアハンドドライブで打球するというものであり、最も移動距離が大きいものであ った。一方、女子選手では OBLA 到達時の運動強度はフットワーク練習より低かった[56]。
このことから、卓球選手が技術練習を行う際にも血中乳酸濃度は 4mmol/L 以上に達してい ることが分った。また、同様なフットワーク練習を行うと体格的、体力的に劣る女子は相 対的に運動強度が高くなるものと考えられる。
図 3-5-1,3-5-2 に示すように被験者個々の血中乳酸濃度の変化をみると、男子選手は OBLA に達する走速度がそれぞれ異なっていることから、持久力特性が様々であったことが わかる。また、女子選手においては OBLA に達した走速度に相違はないが、高運動強度にお いて血中乳酸濃度が上昇しやすい被験者もいた。これらのことから卓球選手においても個 別の持久力特性やプレースタイルに応じたトレーニングメニューを開発することが合理的 な選手強化に繋がるものと考えられる。例えば、sub .um2 は 800m 走漸増負荷テストの2 回目で OBLA に達した。一方、他の 3 人の被験者にとっては LT くらいでかなり余裕があっ た。このことは sub .um2 は身長 165cm、体重 70kg であり、身長に対して体重が比較的大 きく、身体の負担がかかるため、持久体力は他の 3 人選手より低いと考えられるからであ る。したがって、sub.um2 は長時間の練習に耐えられ、更に試合中に余裕を持てるような 全身持久体力を備える必要があり、そのためには筋の酸化能力強化などの有酸素性能力を 向上させる必要があると考えられる。
60
3-6 大学生卓球選手プレー中における血中乳酸濃度から見た運度強度について
3-6-1 方 法
3-6-1-1 被験者
被験者には新潟大学卓球部男子 10 名と女子 6 名を用いた。その内訳は男子大学生選手
(年齢 19.5±1.2 歳、身長 167.0±4.5cm、体重 58.1±3.4kg、競技歴 10.8±2.5 年)であ った。女子大学生選手(年齢 19.7±1.6 歳、身長 156.7±5.4cm、体重 50.7±5.7kg、競技 歴 11.7±2.7 年)であった。各被験者は週 3 回、毎回約 3 時間で練習を行っている。
3-6-1-2 実験場所・期日 新潟大学第一体育館 2014 年 8 月~2015 年 5 月
3-6-1-3 測定装置及び方法
無線心電計ポラールスポーツ心拍計 polars610i を用い、胸部双極誘導の心電図により 測定した心電図の QRS 波より 5 秒毎の心拍数を練習中連続して計測、練習時の心拍数及び エネルギー消費量を測定することとした。
練習中の心拍数は同様に無線心電計ポラールスポーツ心拍計を用いて測定した。
血中乳酸測定にはラクテート・プロ 2 LT-1730 及び採血穿刺器具(ナチュラレット EZ デバイス)、(写真 3-6-1)を使用した。実験中の様子は(写真 3-6-2)に示す。
写真 3-6-1 ラクテート・プロ 2 LT-1730 写真 3-6-2 実験中の様子 ナチュラレット EZ デバイス
61
男女大学生選手のプロフィールを表 3-6-1~3-6-2 に示す。
表 3-6-1 男子大学生選手のプロフィール
表 3-6-2 女子大学生選手のプロフィール 年齢
(歳)
身長
(cm)
体重
(kg)
安静時心拍数
(bpm)
安静時血中 乳酸濃度
(mmol/L)
戦型 競技歴
(年) 主な戦績
sub.um 1 20 163 54 90 1.2
ドライブ14
インカレ出場sub.um 2 19 172 58 77 1.1
ドライブ11
インカレ出場sub.um 3 19 168 65 82 1
ドライブ10
インカレ出場sub.um 4 19 169 56 82 1.1
ドライブ11
インカレ出場sub.um 5 21 174 59 86 0.8
ドライブ13
全国公出場sub.um 6 18 163 59 78 1.2
ドライブ6
全国公出場sub.um 7 21 169 61 86 1.3
ドライブ12
インカレ出場sub.um 8 18 168 53 107 0.7
ドライブ12
全国公出場sub.um 9 19 165 59 94 1.3
カット7
全国公出場sub.um 10 21 159 57 85 1.2
ドライブ12
インカレ出場Mean 19.5 167.0 58.1 86.7 1.1 10.8
SD. 1.2 4.5 3.4 8.8 0.2 2.5
年齢
(歳)
身長
(cm)
体重
(kg)
安静時心拍数
(bpm)
安静時血中 乳酸濃度
(mmol/L)
戦型 競技歴
(年) 主な戦績
sub.uw 1 20 153 47 88 0.9 ドライブ 15
インカレ出場sub.uw 2 22 150 43 80 1.6 ドライブ 11
インカレ出場sub.uw 3 18 159 50 80 1.3 ドライブ 11
インカレ出場sub.uw 4 21 162 55 88 1.5 ドライブ 13
インカレ出場sub.uw 5 19 163 59 98 1.5 ドライブ 13
インカレ出場sub.uw 6 18 153 50 77 1.1 ドライブ 7
全国公出場Mean 19.7 156.7 50.7 85.2 1.3 11.7
SD. 1.6 5.4 5.7 7.8 0.3 2.7
± ± ± ± ± ±
± ± ± ± ± ±
62 3-6-1-4 採血の手順
• 採血を行う験者と被験者はすべて手をアルコールでの消毒
• 事前(1 分以内) にセンサーを装着しておく
• 指尖両端部への穿孔
• 最初に出てきた血液を乾いた脱脂綿でよく拭く
• 軽く指の両端を押さえて再度血液を出す
• 血液を出したら素早く測定を行う
• センサーに血液が到達すれば、「ピッ」と音がするので5秒間待つ
• 15 秒後に表示される乳酸値を記録する 3-6-1-5 実験における練習内容 実験時における男女大学生選手の練習内容は
切替し 10 分 → リカバリー (約 10 分)
バックハンドストローク→回り込み→跳びつき 10 分 → リカバリー (約 20~30 分)
両サイドフォアドライブ 10 分 → リカバリー (約 20~30 分)
「切替し」とはフォアハンドストロークの後、次の打球をバックハンドストローク、ま たはその逆で行う技術である。
「回り込み」とは自分のバックサイドのボールに対し、フォアハンドで打球出来るとこ ろまで移動するフットワークの技術である。
「跳びつき」とはフォアサイドの遠いところにきたボールに対し、脚を交叉しながら移 動するフットワークの技術である。
「両サイドフォアドライブ」とはフォアサイド、バックサイドの 2 点に送球されたボー ルをすべてフォアハンドドライブで打球する事である。これはフットワークの技術であり
「オールフォア」という戦術でもある。更に専門性の高いフィジカルトレーニングとして も有効である。
本実験の練習内容については、普段と同じ練習方法が採用され、時間 T=600s、1 人の選 手がフットワークを含め攻めて、1人の選手がブロックで送球し、10 分間交替するので、
実験中も同じパターンで行う。なるべく各パターン練習間の相互影響が少ないためには、
各パターン練習後の心拍数 120bpm 以下、血中乳酸濃度は安静時程度戻るまで休憩を入れる。