• 検索結果がありません。

鶏脊髄の定量的研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "鶏脊髄の定量的研究"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

鶏 脊 髄 の定 量 的研 究

上原正人

*・

上嶋俊彦

昭和54年7月13日受付

Quantitative Analysis of the Spinal Cord in the

Dolnestic Fowl

lasatO UEHARA・

and Toshihiko UESHIMA*

1)The lengths,right tO left and front tO rear diameters and cross‐ sectioned areas of an the spinal cord segments of the domestic fowI Mrere measured

AIsO the form Of the gray matter was observed in each segment

2)The M/hole length of the spinal cord■ 1/as 356 2 mrn The prOportion of each regiOn

to the、vhOle length h/as 52%in the Cervical cord,199`in the thOracic cord,19%in the lumbOsacral cord and 10身6 in the cOccygeal cord

3)「Fhe curves denoting the crOss‐ sectional areas of the spinal cord and of the gray and white matter ran alrnost parallel

The three areas were larger in the lumbar enlargement than in the cervical one,and were larger in the thOracic cOrd than in the cervical one

4)The dorsal column was as a l1/hole less deve10ped,but Only in the first and second segments was it Mrell developed Particularly at bOth enlargements,the relative size of the dorsal column was considerably less than that Of the other segments

The dOrsal gray commissure覇ァas as a whole thick,especiaHy in the thOracic and

lottrer lumbo‐sacral cords

を計測 し,GO‖er〕はニ ヮ トリ脊髄各節 の長 さを計測 し た。 緒

言 本研究では白色 レグホ ン種 ニワ トリ脊髄 の全長

,各

節 脊髄各節 の長 さ

,横

断面での形,その全体

,白

質及 び の長 さ

,各

節 の横 断面積

,白

質 と灰 白質面積

,横

経 と縦 灰 白質の面積 は

,脊

髄節の位置 による他 に

,動

物種

,年

経及 び各節 のおもに灰 白質の形の変化 を観察 も しくは測 令

,体

各部 の比率等 によって変化す ると言われてい る。

定 した。 しか し

,各

種動物脊髄の各部 ごとの計測的研究 は比較 材 料 と 方 法 的少 ない。鳥類脊髄 の この種 の研究 としては、 Stree― ter ηはダチ ョウで脊 髄 全 長

,各

節長

,各

節毎の横 断全

材料 には当教室で継代繁殖 した白色 レグホ ン種成鶏4 面積 、灰 白質面積

,側

腹索及 び背索面積

,細

胞構 築等 に 例の脊髄 を用 いた。脊髄 は脊柱 ごと10%ホルマ リン固定 ついて,Lassek 4)はハ ト脊髄各 節の白質

,灰

白質及 び し、10%硝酸で脱灰後椎弓 を除去 し

,各

節長 をノギス を 全体の体積 を測定 した。時枝 制はニ ワ トリと ドバ トで脊 用 いて計測 した。計測後脊髄 を取 出 し

,セ

ロイジン包埋 髄各節の横経

,縦

,横

LF全面積

,白

質 と灰 白質の面積 とした。ただ し

,尾

髄 は椎体 に着 けたままで包埋 した。 ホ鳥取大学農学部獣医学科家畜解剖学研究室 Dttαガ物θガ げ レ形ガηα

?説

力%σ盆 翌彰θ′′′炒 げ

4g力

″ル′牝 駒 ″οガJ″ゲυιなゎ

(2)

鶏脊髄 の定量的研究 各神経根部及 び各節 中位の10011A断切片 を作製 し

,未

染 色で グリセ リン封入 し,それを投影機 にて脊髄 の太 さに より20倍

,50倍

,1∞倍 に拡大 してF口画紙 に焼付 け

,写

真 から面積 はプラニメー ターで

,横

経 と縦経 は物差 で測定 した。脊髄各節 の横 断像の観察 には上記標本の他 に

,30

″で薄切 し

,HE染

色 ない しはチオニ ン染色 を施 して 合せ 観察 した。 結

果 脊髄 の全長及 び各節長 はTable l, Figs.1, 2に 示 し た。頚髄は15節あ り

,全

長 の51.9%と半分強 を占めてい 1 5 9 13 17 21 25 29 33 37 41 Spinal cord segments Fig.l Curve showing the segment lengths.

る。胸髄は第16∼ 22節までの 7節 で

,全

長の19,4%と

/

,腰

仙髄は第23∼ 36師までの14節あり

,全

長の18.7% と

/弱

を占める。尾髄は第37∼41節までの 5節 で

,全

長 の10.0%と %を 占めている。第41節は尾端骨中にあって 節長は尾端骨長にほぼ等 しい。 脊髄節の長 さの推移は

Fig.1に

示 したように

,中

位頚 髄の節長が最長で

,第

6∼ 9節 では各節 とも15∼ 16mmあ る。頚膨大部の節長は短 くなり

,最

短節では中位頚髄の 約半分になる。中位胸髄では再び節長は頚膨大部 より長 くなるが

,中

位頚髄 にまでは至 らない。下位胸髄か ら節 長は徐々に短 くなり

,中

位腰仙髄 においては脊髄中最短 となり

,中

位頚髄の約

/に

なる。下位腰仙髄から尾髄で は中位腰仙髄の約 2倍 の節長 になり

,最

終節の第41節は 中位胸髄程度 に長 くなる。 脊髄各節の横断全面積

,自

質と灰 白質面積の推移 を,

Table lと

Fig,2に

示 した。

Fig.2の

横軸 には各 面積

の推移をより正確 に表現するため

,各

節長 に比例 した問 隔を採って各節 を区分 した。各面積の推移は平行的であ り

,両

膨大の最大値

,中

位頚髄の最小値 はいずれも同一 節内にあった。 横断全面積 についてみると

,第

1節 は第 1脊

n44経

の レベルでは頚膨大部程度 もあるが

,第

2節 にかけて急激 に縮小する。第 4∼10節までは節長の最 も長い部 に当 る Cervical cord(l st∼ 15 th) 51.9% Thoracic cord (16 th∼ 22 nd) 19.4%

Lumbo―sacral Coccygeal cord cord (23 rd∼ 36 th) (37th∼41st)

18,7% 10.0%

Fig. 2 Curves showing the cross― sectional areas of the gray matter, the white matter and the entire area in cach segment of the sPinal cord. Each segment is divided into the interval that is in prOportion to the lengths of each segment.

(3)

Tadle l The length and the cross―sectional area Of spinal segments, the percentage ot white and gray matter in relatiOn to entire area and the ratio of white matter area to gray matter area.

Length of cOrd(mm) Segment Segmental

length

Entire lVhite Gray matter matter Ratio Of Ratio of white tO gray tO entire(%) entire(%) Ratio Of white tO gray 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 4.8 9.6 10.7 13.3 14.5 15.9 15.7 15.5

158

14.9 13 9

:i Cer瑠

7,7 185,0

9.o (51,9%)

7,76 4.61 4.16 3。99 3,87 3.80 3.80 3.74 3.83 3,96 4.45 4.78 5.76 7.83 8.35 5,21 3 70 3,70 3.58 3.50 3.47 3.48 3.41 3.48 3.58 3.99 4.24 4,91 6.05 6.34 2.56 0.91 0 46 0 41 0.36 0,34 0.33 0 33 0,36 0.38 0.46 0.55 0,85 1,75 2.00 67 80 89 90 90 91 92 91 91 90 90 88 85 78 76 33 20 11 10 10 9 8 9 9 10 10 12 15 22 24 2.0 4.1 8,0 8.7 9.7 10.2 10.5 10.3 9,7 9.4 7.2 7,7 5.8 3.5

32

16 17 18 19 20 21 22 10,8 11.3 11.2 11.2 9.8 7.4 7_3 ThOracic cord 69,0 (19.4%) 6 54 5。42 5.20 5.35 5,85 6.38 7 02 5.28 4.64 4.52 4 63 4,94 5,19 5.50 1.26 0,79 0.67 0.73 0 90 1.19 1.52 81 86 87 86 84 81 78 19 14 13 14 16 19 22 4.2 5,9

67

6.3 5.5 4.4 3_6 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 8 18 9,79 10.86 10,10 8.65 6.89 5.29 3 58 2.33 1,70 1.21 0 78 0 72 0 47 6.09 6,77 7.54 6.82 5,80 4.40 3.22 2.22 1.46 1.08 0.80 0 52 0,46 0.30 2.09 3.02 3.32 3.27 2 85 2 49 2.07 1,34 0.87 0 62 0,40 0.26 0.26 0 17 74 69 69 68 67 64 61 63 63 64 66 67 64 64 26 31 31 32 33 36 39 37 37 36 34 33 36 36 2.9 2.2 2.3 2.1 2.0 1.8 1.6 1.7 1.7 1.7 2.0

20

18

1.8

57

4.4 3.6 3,3 3.2 3.2

33

36

4.1 5.9 ::: Lumb)式ユ急ral 6.4 66.7

6.4 (187%)

37 38 39 40 41

72

5,7

64

5.2 11.0 0.23 0,15 0 08 0,03 0.01 0,15 0.09 0.05 0 08 0.06 0.03 1,9 1.5 1.7 Coccygeal cord 35 5 (10.0%) TOtal 356 2

(4)

White matter 鶏脊髄 の定量的研究

%

70 60 50 40 30 20 10 1 Fig.3 5 9 13 17 21 25 29 33 37 41 Spinal cord segments

Diagram of distribution of the white and gray matter in relation to the entire area

1 5 9 13 17 21 25 29 33 37 41 Spinal cOrd segments

Fig 4 Curve shoヽving the proportion of 、vhite

matter to gray matter.

,横

断面積 は下位腰仙髄以下 を除いては最低で ある。 頚膨大の最大値 は第15節にあり,これは頚髄最月ヽ値 の2.2 倍 ある。中位胸髄 は両膨大部 に挟 まれた領域で

,頚

髄最 小値の

1.皓

ある。腰膨大の最大値 は第25節で,頚髄 最月ヽ 値 の

2.瑞

,頚

膨 大 最 大値 の1.3倍あ る。 この測定 には glycogen bodyは 含 まれてい ない。glycogen bodyの 横 断面積 における最大値 は第27節にある。第25節か らgly― cogen bodyを 除いた脊髄 は急 激 に横 断 面積 を減 じ

,わ

ず か134m2方の第30節では頚髄最小値 を下回 る。 白質 と灰 白質面積 の推移 は横断全面積 の推移 とほぼ平 行的 に増減 す る傾向 をもつ が, よ り詳細 に検討す るため に白質及 び灰 白質面積の全面積 に占め る割合 と灰 白質面 積の対 白質面積比 を求 めたのが

Table l,Figs,3,4で

ある。灰 白質の全面積 に占め る割合 をみてみ ると

,第

1 節で は著 しく高 い値 を示す が

,第

3節まで急激 に低下す る。頚膨大 に一致 して再 び高 い値 とな り

,最

高約24%と なる。中位胸髄でやや低 い割合 となるが

,腰

膨大形成 に つ れて灰 白質の割合 は急増す る。頚膨 大 において最 も太 い第15節洲灰白質の割合 も最高で,それよ り尾方では低 下 したが、腰膨 大 においては腰膨大最大部 を過 ぎて も灰 自質の割 合 は徐 々に増加 し

,第

29節では39%になる。 灰 白質の対 白質比 をみ ると

,中

位頚髄 の大 きな山 と中 位胸髄 の小 さな山 がある。頚膨大 と腰膨大では頚膨大の 方 が高 い値 を示すが

,両

者 とも比較的低 い値で あるのは 両膨 大の成立 が主 に灰 白質の増大 によっていることを示 す。 脊髄各節 の横断像 (Figs.5, 6) 第1節は左右 に扁平 な楕円形 を し

,横

経 は縦経 の約2 倍 ある。灰 白質は全体 と して蝶の羽 を思 わせ

,背

角 は大 きく幅広 い。先端 は丸み をもっている。脊灰 自交連 も比 較的広 い。腹 角は先端 を腹方 に向 けた剣形 を してい る。 網様体 がよ く発達 している。 第2節になると脊髄 は九みを増 し

,横

経 は縦経 の

1.5

倍 になる。灰 臼質は相対的 に小 さくなるが

,背

角の形 は まだ幅広 く丸み を持 っている。網様体 はみ られなくなる。 第3∼10節では横経 は縦経の約1,賠あり,全 体の面 積 等 も著変 な く

,形

もほぼ同 じで ある。第3節では背角 と 腹角 はほぼ同大 とな り

,背

角の先端 は背方 を向 いて劣 っ てい る。第4節では背角 が若干小 さくな り

,従

って腹 角 よ り小 さくなる。 自質は全面積 中大 きな割合 をお め るが 特 に側索 が広 い。背灰 自交連 は第6節前後 が他 よ りやや 広 い。 第11節か ら頚膨 大形成 に与 り

,脊

髄 は太 さを増 し始 め る。第11節では腹角の幅 が増 して大 きくなる。 第12節では腹角の幅は更 に増 し

,か

つ その先端 は先細 とな らず鈍となる。 第13節では背角は前節 よ り形 を変 えず に 大 きくなるが, 腹角 はよ り幅 を増す とともに側方へ と伸 び出す。第13節 前後 は背灰 白交連 の高 さが尾髄 を除いては最低 とな り, 中位 頚髄 の約半分 になる。 第14,15節では腹角の側方への伸長 は著 しくなり

,そ

の先端 は側方 を向 く。腹 角の大型化の割 には背角は大 き くな らず

,著

しい大 さの差 が生 じ

,従

つて脊髄全体 も痛 平化 して横経 は縦経の約2倍となる。 第 貿節 になると腹角は側方への伸長 が減 じ

,第

13節程 度 となる。 第17∼ 19節は中位胸髄 に当 り

,腹

索 が著 しく広 が るこ とによって横経 は縦経 よ り僅 かに上回 る程度 となりほぼ 円形 となる。中心管の位置 も腹側 か ら/の位置 とな り, 腹索 の拡大 を裏づ ける。左右 の背角の融合 が進 み

,背

(5)

8o

31 32 33

37 40 41

Fig. 5 0utlines Of sections at the main level frOm the spinal cord of the domestic fowl. In this figure the glycogen body are represented by stripe.

u H               ・8

ω

(6)

鶏脊髄 の定量的研究

Fig. 6 Photomicrographs of the main spinal cord segments in domestic FOwl The numbers(2, 7, 15 etc)refer to the number of the segment.

magnification 2nd&7 th segments×

13, 15th segment ×7 , 17 th segment ×12 21 st segment X10 , 27 th segment × 7, 30th segment ×12, 36 th segment X45, 38 th segment× 70. は縮少す るが

,反

面 ほぼ第15節か ら徐 々に拡大 して きた 背灰 白交連 はこれ ら節で ひ とつの ピー クとなる。腹 角は 著 しく減少 し

,先

端 は腹方 を向 くよ うになるが

,中

位 頚 髄 に比較す ると幅はやや広 く

,先

端 も鈍 で あるり 第20∼ 22節は腰膨大形成へ と公 々に太 く′成 り

,特

に腹 角 は幅広 くなる。頚膨大起始部 と比較 す ると背灰 白交連 の高 さが約2倍あるため灰 白質の形 はかな り異 る。 第23,別節 になると腹角 はよ り大 きくな り側方へ と伸 び出す。腹索 もやや高 さを減 じ

,従

って脊髄全体 は痛平 化 し

,横

経 は縦経 の約 1.酔 争となる。正 中溝 は やや 楔状 に広 が り始め る。中心管背側 にglycogen bodyがか な り 明瞭 に認 め られだす。 第変節 はglycogen bodyを 除 いた脊 髄 中最 大 部 に な る。腹角はよ リー層大 きく側方へ と伸 び出す。背角 は第 20∼ 22節と比較 してほぼ同大の ままで ある。正 中溝 はよ り深 くな り

,あ

るいは左右 の背索 は分離す る。glycogen bodyは ますます大 きくなる。横経 は縦経の約2倍となる。 第26節では中心管 か ら背側 の 自質

,灰

白質は左右 に分 離 し, 間 にglycog en bOdyが入 り込む。 第27節はgけcogen bodyの最 大部で扇状 に背根部 よ り 更 に背側 まで盛 り上 る。中心管 は腹側へ と移動 す るが, なるglycogen bOdyの 組織 中 に遊離す る。腹角 は著 し く 小 さくな り,glycOgen bOdyを 除 く全面積 はか な り減 少 す るが

,脊

髄 の横経 はglycOgen bodyの 存在 の ため に減

(7)

少せず

,か

つ腹側面 は平 坦 となる。 第29節では腹角 はさらに対ヽ型化 す るが

,そ

の先端 は側 方 を向いている。背角 は前飾 に較べ同大 も しくは若干大 きく成 る。glycOgen bodyは さら│こ/」ヽさくなり,中心管 は 腹灰 白交連 に接す るよ うになる。横経 は縦経の3倍強 あ る。 第30∼ 32節ではglycogen bodyは ほ とん ど消失 す るが, 全体像 はまだ台形 を してい る。中心管 は腹側 によった ま まで

,腹

側約/の高 さに位置す る

c腹

角 はます ます刻ヽさ くな り

,背

角 とほぼ同大 となる。尾方 に進 む につ れ左右 背角の融合 が進 み

,第

32節では完全 に融合す る。背灰 白 交連 の高 さは断面積で は頚髄最小値以下で あるにもかか わ らず

,脊

髄中最高 となる。横経 は縦経 の約

1.准

ある。 第33∼ 35節において

,脊

髄断面 の形 はほぼ円形 とな り, 腹角の先端 も腹方 を向 く。腹角 と背角 はほぼ同大 か背角 が大 きい。 第36節か ら背角 は著 しく刈ヽ型化 し

,第

38∼ 39節で は認 め られな くなる。腹角 も背角 より若干尾方で認 め難 くな り

,第

39,40節で は中心管周囲 に少量 の灰 白質がある程 度 となる。第

40,4節

で は中心 管 を中心 としてその周囲 に自質があ り

,尾

方 に向 うに従 い白質の量 は減少す る。 考

察 今回の我々の結果 か ら

,ニ

ワ トリでは脊髄全長 に対 し て頚髄長約

50%,胸

髄及 び腰仙髄長各 に約

20%,尾

髄長 10%であった。各節 の横 断全面積

,自

質及 び灰 白質面積 はほぼ平行的 に推移 した。各面積 とも腰膨大は頚膨大 よ り

,中

位胸髄 は中位頚髄 よ り大 きかった。 Streeter 7)の ダチ ョウ脊髄 の研 究 によると脊髄仝長 に対 して大略 頚髄長

43%,胸

髄 長19%,月要仙髄長29%, 尾髄長

9%(彼

は各節長 を測定 し,それ に基づ いた脊髄 の模式 図 を残 しているが

,各

節長値 は残 していない。 こ の比率 は模式図か らの推測 で ある

0で

あった。各節横 断 全面積 の推移では

,頚

髄 と中位胸髄最小値 はほぼ同大で あ り,頚膨大 は認 め られるが発達 は悪 く,最大部 で も頚髄 の約 1.4倍 に過 ぎない。腰膨大 は極 めて発達 がよ く

,頚

髄 の約

3.4あ

る。ニ ワ トリに比較 して

,頚

膨 大 が未発達 なのは翼 がよ リー層退化 しているためで あろ う。B要膨 大 は極 めて発達 がよ く

,か

つ腰仙髄長の割合 が高いことか ら断面積比以上 によ く発達 してい ると言 える。灰 白質面 積の全体 に対す る割合の推移 では

,ダ

チ ョウはニ ヮ トリ より各領域 とも低 い。一般 に体 が大 きくなるにつ れて灰 自質の害」合 が低下す ると言 われてい るが

,ダ

チ ョウとニ ワ トリの場合 も合致 してい る。 Huber l)のハ ト脊髄 の研究 によると脊髄全長 に対 し て

,頚

髄長約

50%,胸

髄長及 び】要仙髄長各 に約

20%,尾

髄長約

10%(Huberの

場合 も節長値 は残 していないが, 彼 の正確 な模式図か ら槍 貝Jした

Dで

,ニ

ワ トリ脊髄の比 率 と酷似 してい る。時枝9)及びLassek 4)の ハ ト脊 髄 横 断面積 の推移 によると

,頚

膨大最大部 は打要膨大最大部 の約 1,3倍 と大 きく

,中

位 頚髄 は中位 胸髄 横断全面積 よ りやや大 きい。ニワ トリとの相違 は翼の発達程度 に起因 す るのだ ろ う。 日宮 ら8)のヒ ト,イヌ

,ネ

,ウサギ及 びヤギ脊髄各 節 の横断面積 の推移 によると

,白

質面積 は両膨大部で2 つの山 を持つ が

,頚

膨大は腰膨大 よ り大 きく

,頚

髄 は胸 髄 よ りも大 きく

,全

体的傾向 としては上行性 に増大す る と した。 その程度 は脊髄の脳 に対 す る依存度 を推測 させ, これは両膨大部の自質面積 比 を求 めることで得 られると した。 しか し

,ニ

ワ トリにおいて は田宮 ら8)の方 法 で は脊髄 の脳 に対す る依存度 は推瀕Jできない。 ニ ワ トリで は哺 乳類 よ りも投射線維の量 が少 く

,腰

膨大 の灰 白質が 頚膨大のそれよ りはるかに多 く

,従

って腰膨 大の固有束 の量 が頚膨大の自質全体 を凌賀 したのだ ろ う。ニ ワ トリ 脊髄 の自質 と灰 白質の比率 を第10節と15節

,第

10節と25 節 の間で調 べ ると

,相

対的 に第25節の 白質面積 の狭 いこ とが解 るが, その差 はあま り大 きくない。田宮 ら8)によ るとヒ トの】要膨大最大部 の灰 白質面積 は頚膨 大の それの 約 1,7倍 ある力ヽ 自質面積 は灰 白質面積最大部 と同 じ節で 比較 す ると逆 に頚膨 大 力判要膨大の約2.0倍 となる。同様 に ニワ トリにおいて灰 白質で腰膨 大 は頚膨大の約1.7倍 あ り 自質面積 で頚膨大 はB要膨大の約 0.8倍 にす ぎない。 これら の ことか らもニ ワ トリの脊髄 はヒ ト,イ ヌ

,ネ

コなどに 比較 して月函に文寸す る依存度 が著 しく低 い ことがわかる。 ニ ワ トリ脊髄各節の横断面での灰 自質の形 の変化 をみ ると,Golle r 3)の ウン

,Rexed 5)の

ネ コ脊 髄 と比較 して

,脊

髄全長 を通 じて背灰 自交連 が広 い。す なわち中 間質が広 い。また,背角の発達 が悪 い。背灰 白交連 の広 い 節 は胸髄 と下位腰仙髄で あ り

,下

位腰仙髄 で は左右 の背 角 が尾方 ほ ど幅広 く融合 してい る。 また上位 頚髄 もやや 広 く

,下

位 頚髄 が最 も狭 い。G01ler 3)の ウシ,Rexed5, のネコで背灰 白交連 の広 い領域 は胸髄 と第3仙髄 よ り尾 方で あ り

,他

の領域 は著 しく狭 い。ニ ワ トリと比較 して 背灰 白交通 の特 に広 い領域 は大体一致 して い るが

,他

の 領域 で もニ ワ トリではかな りの広 が りを持 っている。 glycOgen bodyの よ く発達 している節 では背灰 自交連 は 中断 され

,正

確 に背灰 自交通 の量 を推測 す ることはで き ない。 また,glycOgen bodyの よ く発 達 してい る節 で は

(8)

鶏脊髄の定量的研究 左右 の脊髄 は狭 い腹灰 白交連でのみ連絡 していると言 わ れて きたが,glycogen bodyを横 切 って かな りの線 維 が 存在 し,少なくともウンやネコの月要膨大部 の灰 自交連線維 の量 と比較 して著 しく少 い とは言 えないだろ う。 背角の発達 は脊髄全長 を通 じて悪 いが

,特

に両膨大部 において,ウ ンやネコでは腹角の拡大 と共 に背角 も著 し く大 きくなるが

,ニ

ワ トリで は腹 角の増大 と比較 して背 角の拡大 は僅 少 に過 ぎない。 seki 6)の セ ミクプラ脊髄 の研究 によると

,セ

ミクジ ラでは背角の発達 が悪 く

,背

灰 白交通 が広 く

,従

って中 間質の発達 がよ く

,こ

れは他種哺乳動物 とある種 の機能 的

,特

に自律性

,相

連 が示唆 されると記載 している。ニ ワ トリとセ ミクジラでは鳥類 と哺 乳類の違 いがあるとは 言 え

,興

味深 い。 要

1)ニ

ワ トリ脊髄 を用いて

,全

,各

節の長 さ

,各

節 の横断全面積及 び白質】灰 白質面積,各節の縦経 と横経, 各節の横断像 につ いて観察

,計

測 した。

2)脊

髄全長 は平均356.2mmあ り,そ の うち頚髄は約52

%,胸

髄 と腰仙髄 は各 々約

19%,尾

髄 は10%であつた。

3)脊

髄 各節 の横断面積 の推移 は全体,自質及 び灰 白 質 ともに平行的で あ り

,両

膨 大の最大値 は同一節内 にあ った。各 々の面積 は腰膨大 が頚膨大 よ り大 きく,また胸 髄 は頚髄 よ り大 きかつた。

4)横

断全面積 に占め る灰 白質の比率 は第

1, 2節

, 頚膨大及 び腰膨大以下で高 く

,下

位腰仙髄 が最高で あっ た。

5)各

節横 断像 を通 じて背角の発達 が悪 く

,両

膨大部 で腹角 が著増す るにもかかわ らず背角の拡大 は僅 かで あ った。 また背灰 自交連 は脊髄全長 を通 じて広 かった。特 に胸髄 と下位腰仙髄で は広 かった。 文

1)Fuber,」 F_:Nerve rootS and nuclear groups in the spinal cord of the pigeon チ σο勿吻少 か帝¢

Иο′,65 43(1936)

2)Go Her, H : TOpographie des

Hむhnerruckenmarkes B¢″ ^

フИ″″οカ

チゲογ炒2チ′

レζじ力/,75349(1962)

3)GoHer, H : Segmentquerschnitte des

Rinderrdckenmarkes Zうb 7♂かM9′, 9943(1962)

4)Lassek,A

[ :A comparatiヤ e volumetric study of the gray and h/hite substance of the spinal COrdチ θο夕妙 Nρク℃′,62361(1935)

5)Rexed,B :A cytoarchitectonic atlas of the spinal cord in the catチ θο夕″ N22陶と,100297(1954) 6)Sek,,Y :Observations on the spinal cord of the

right whale Sθ ケ

R砂

"五カ,ル

d買

盗 r%sチ

,13231

(1958)

7)Streeter,G L :The structure of the spinal cord of the ostrich 4η ユ4η,た

,31(1904)

8)田

宮三代三 。三宅正 巳・ 福 岡昭雄・ 浜名耕二・ 梅谷 元―・片岡明 :日 本人 と数種哺乳類 にお ける脊髄 各 節の長 さと面積

.解

剖誌

,37394(1962)

9)時

枝晟:各種脊権動物 の計測的研究。医学研究

,29

3836(1959)

Table lと Fig,2に 示 した。 Fig.2の 横軸 には各 面積 の推移をより正確 に表現するため ,各 節長 に比例 した問 隔を採って各節 を区分 した。各面積の推移は平行的であ り ,両 膨大の最大値 ,中 位頚髄の最小値 はいずれも同一 節内にあった。 横断全面積 についてみると ,第 1節 は第 1脊 n44経 の レベルでは頚膨大部程度 もあるが ,第 2節 にかけて急激 に縮小する。第 4〜 10節 までは節長の最 も長い部 に当 る Cervical cord(l st〜 15 
Fig 4  Curve shoヽ ving the proportion of  、 vhite matter to gray matter. が ,横 断面積 は下位腰仙髄以下 を除いては最低で ある。 頚膨大の最大値 は第 15節 にあり ,こ れは頚髄最月ヽ 値 の 2.2 倍 ある。中位胸髄 は両膨大部 に挟 まれた領域で ,頚 髄最 小値の 1.皓 ある。腰膨大の最大値 は第 25節 で ,頚 髄 最月ヽ 値 の 2.瑞 ,頚 膨 大 最 大値 の 1.3倍 あ る。 この測定 には glyco

参照

関連したドキュメント

 成家兎(鐙重約2.5一一一 3 kg)4頭(A, B, C, D)ヲ潟血致死セシメテ後直チニ脊髄ヲ露出シテ,脊蹟ノ各部位

そこで本解説では,X線CT画像から患者別に骨の有限 要素モデルを作成することが可能な,画像処理と力学解析 の統合ソフトウェアである

什升 卦朴 什朴 l 1  1一 閣 料材楡可 巴液覆髄耳脊内鷹11翫 巴液世才耳脊内膿 巴液淋髄耳脊内臆 巴液淋髄耳脊内贋 巴液淋髄耳脊内謄 巴液遺業耳脊内脂.

全国の 研究者情報 各大学の.

 Schwann氏細胞は軸索を囲む長管状を呈し,内部 に管状の髄鞘を含み,Ranvier氏絞輪部では多数の指

   づ  1889年Edinger(4)ガ下等動物等=於ケル踏

「橋中心髄鞘崩壊症」は、学術的に汎用されている用語である「浸透圧性脱髄症候群」に変更し、11.1.4 を参照先 に追記しました。また、 8.22 及び 9.1.3 も同様に変更しました。その他、

⑫ 亜急性硬化性全脳炎、⑬ ライソゾーム病、⑭ 副腎白質ジストロフィー、⑮ 脊髄 性筋萎縮症、⑯ 球脊髄性筋萎縮症、⑰