ペシック=‖。オレンスの名付けていふ﹁此の金野慌﹂︵rh■SGO己︹r訪訂︶は、世人の等しく考ふる通り、恐らく有
史以来稀に見る特異なる経済上の出来零であらう。従つて全世界の有能有識の士が各自全力せ麗して、その原因
の究明並に之が封発に腐心してゐる。併しそれにも拘らす、情勢は益々悪化しっ1あるかに見える。此の時に富り、私は党聾詔単著の研究の跡を探り、その所詮を解明し、昔々の探るペき態度の決定に参考とし潅いと思ふ。
私の研究は常然﹁此の金憩慌﹂の原因の探索と、之が封策の究明との両面に向ふべきである。而して先づ原因の
究明が充分になされて然る後に封策の研究に入るのが専の順序でもあり、叉萌葦上封策の是非を判断するにも、
兜以つて原因が明かにされてゐなけれぼならぬ道理である。併し原因の研究につきては、従来吾図に於ても多少
商工経臍研究 螢七奄彗廟︵摘録監︶
英図に於ける金恐慌封篤論英囲に於ける金恐慌暫蒐論︵一︶
序山石
︵一七五︶︵仙七六︶ ニ 第七巻 寛三鶉 綜合的に意見の璧表がなされてゐるので、少時之を不問に附し、玄にはその封策の主要なるものに就きて顧みた いと思ふ。 尤も金恐慌は歓洲大戦後漸進的に且つ世界的に起つて釆た現象であつて、之が封筒についても時代々々の色彩、 団々の情勢によつて種々に諭ぜられて釆た。私の微力はその全部は勿論、その大部分と雌も之を通観することはで きない。そこで範囲を極めて狭まく限り、昨年九月に於ける英樹の金額位制離脱以後に於て教表されたる封策の主 なるものに就き顧みたいと思ふ。然かもその封宋は英国に於けるものに限られる。蓋し昨年九月に於ける共闘の金 本位制停止を以つて蘭界を劃したの巧従来から餞展して釆てゐた金恐慌がこの事驚によつて愈々決定的となり、 その恐慌症状が益々顕著となつたからである。更に英国の所論に限ったのは、同図の情勢が吾園の情勢と一脈の 相通するものあり、叉従つて同園の封策は苦闘の封発とLて探って畢ぶペき多くのものを含んでゐるからである。 さて提案されたる封策の主要なるものを大別すると兜づ次の三通りのものとなる。 1 金本位復踵論 ‖‖ 管理通貨諭 〓 中央銀行統制論 錦此の外に上記≡親 Ⅵ 其の他の諸論
として二指したいと思ふ。
Ⅰ 金本位復緒論
英閲の金本位制離脱が単に一時的性質のものであるか又は永久的或は年永久的のものであるかについては、そ の各々の詮に夫れ夫れの賛成者がある様である。本睾に於ては金本位制への役辟の要なLとする詮を除き、何等 かの方法忙て又早晩何時かの時期に於いて金へ復辟するの必要ありとなす詮を顧みよう。 此の部類の所詮には金本位制復辟の時期に関するものとその方法に関するものとがある。A 金本位制復路の時期についての所論
金本位制の復縁は必妥にして叉望空しいとなす詮忙も、その後辟の時別につき輿論がある。叫はなるぺく早く 復鐸するを可となし、他は早きに失するは不可なりとする。前者を犀親安定論といひ相可くんぼ、後者は安定傭 早論といへよう。兜づその前者につき、アインチッヒの嬰約的説明を聞くこと1しよう。 ︵イ︶ 早 期 安 定 諭 アインチッヒの要約にか1る早期安定論の主張は次の如くである。︵引用文中﹁ ﹂印の括弧を施せるものは原 文を息蜜に聯讃したもQである。︶ ﹁〓 膀がいつ迄も安定しないのは膏図輸出貿易の妨げとなる。現在では吾が輸出貿易の大部分は外貨建で取 英国に於ける金恐慌封衆論 ︵㌻七七︶ tニり極められてゐるから、馬替の所有者は焉啓上の危険をカヴアーするのに骨が折れ、叉酵の将来が不確かなる馬 に非常な不利益を蒙ってゐる。之は長期に亘る契約の場合に楷に不利である。例へば著し遭胎合祀が、借りに二 年後に安梯を受ける約定で、フランやギルダアで相場の引合ひをせねばならぬとすれぼ、之等の外聞貸建で云ひ 表はし、花襟相場の値上りによる危険を掛酌しなければならぬ。併しかうしたことの閑雅をあまり過大祓してはな らぬ。結局もし、妨が暇りに二軍解値下りすれぼ、輸出共著は九月二十一日以前に申入れた相場よりも可成低い 値段で提供することになる。だからたとへ傍が少しく回復した場合の危険を封酌しても、外囲の輸入発着は葡可 成有利である。結局妨が雷平偶に後塵すること計期待する者は叫人もないL、叉銅弗見常に上ることを期待する 著さへ極めて少い状態だ。かくLて砂がかりに今より二〇如上るものとして之を掛酌しても輸出発着はなほ且つ 哲平慣より二〇〆安く引合ったことになる。 何 傍が日々に欒勤したり、文通貸安定の際の〓従卒準が不確かだと、諸外図との日常の商取引の内へ投撥的 罪責が入つてくる。即ち輸出入菓者は、彼等の意思に反すること犬であつても、馬替の先物をカヴアーすること の困難なために、共に馬啓上の思惑をせざるを得ないのである。⋮⋮⋮ 伺 いつまでも諺が欒勤して屈れば、之が固際的銀行其の中心地たる倫敦の他姓に妨げとなる。馬替の魔物取 引をカヴアーするために通常な槻鯛を別間し得ないとすれぼ、外囲の銀行や商事命耐は倫故に於ける引受信用の 槻閲を利用しないであらう。叉同時に彼等は差常り必要とする以上の硬球高を倫敦に定かない 第竜巻 第三鶉 ︵∵七八︶ 四
Staコdard aコd〓s Future.忘uN−PJOP︶ 英図に於ける金恐慌封寵論 フラン 囲際貿易上では、靡の代りに弗や休園の法が固際的支沸手段として採用されるであらう。久しからすして辟の安 定が回復すれば、倫敦は従前の地位を奪回し得るだらう。併し萬一この不安定な期間がいつまでも鎮けぼ、他′の 中心地に、現在のところでは存在してゐない専門的な諸磯闘が敬達して衆て、倫敦は失った柏盤を奪回すること が益々困粍になるであらう。⋮⋮⋮ ㈹ 礎がいつまでも不安定なれば、之は倫敦の閣際的保険業法薮妨げる。媛が欒勤して止まざる限り、外国人 は長期のものは翻更のこと、短期のものでも、破で記載した保険詮券を受取らうとはせぬ。この場合でも、閣際 的銀行柴の婁合に於けると同様、傍の不安定な期間がつゞくと、倫敦に封抗する様な輝閲が諸外囲に出来てくる。 そこで之が政所発として揉、和良朔に亘って焉替の危険をカヴアーサるための撥拍を畿達させることである。 弼 通貨を不安定にしてぉくことは、大英闊の威信を阻害するものと考へられる。大戦後弗以外の紙べての貸 簡は欒勤してゐたが、現在では可成多くの通貨が安定Lてゐる、そこでこの事寛が大英閣に引け目を感じさせる。 だから之.を救済し得ることが早ければ早い程よい。⋮⋮︰﹂ ︵P2−FiコZ質↓he↓﹁aぬedyOニhe POuコn・︼豊N・PP・︼ゴー︼さ︶ 右は槍の安定の早きことを希ふ訟であるが、グレゴリーの如きもその賛成者で、彼はその昔﹁金本位制とその 将来﹂に於て﹁遅いよりも早いがよい﹂︵aコeaユ百rathmra−aterdenis−。コ︶といつてゐる。︵↓・E・Gre笥ryュheしGO瓦 ︵﹂一七九︶ 五
︵ロ︶ 安 定 爪阿 見丁 論
右の早期安定論に封してロビンスは﹃専門大家の大多数はコ寧ろ遅くすべし﹂と云ふとを勧告してゐる﹄といふ。
︵武藤山治者 我財界の緊急封第 附錐 英関金本位制の撤應と酵貨幣の情勢調杏報告一〇〇頁︶然らば如何なる斑由により礎安定が尚早なりや、之を河鹿アインチッヒの質的に聞かう。
﹁H 英樹に於ける貿易差額の均衡を因るためには、破の慣佑をばどれ位の平準にきめたらよいかを確かめるには多少時間がかゝる。わづか数ヶ月問の経験を土基として、傍の値下りが輸出入貿易に及ぼす影響を判断する
ことは不可能だ。之には吾固や緒外囲の関税政策が興って大いに力があるのである。
判 金を基調とせる諸図に於て、デイフレーションが引締き行はれる可能性のある問は、英国が得度傍を金に
結び付けることば決して澄明なことではない。英国は過去十年間デイフレーションにより悩み披いて釆たので、
信望のある政治家ならば誰れでも、態々此の鋸で苦闘をもつと苦しめやうなどゝはまさか考へないであらう。世
界物慣が相常安定しない限りは、傍が令本位囲の通貨と猫宜した状態を持結した方がよい。物情欒勤の弊筈と雷
替欒動の弊害とその何れかを選ばねばならぬとすれば、後者を選んだ方が疑もなくその弊害が少い。
伺 国際的貨幣状態が定まらない限り、諺を安定させようとするのは間違ひだ。猫逸の様な競争相手である園
が金本位制を離脱しないとも限らない今の場合、密を安定させたならば英闘貿易は不利な地位に置かれる。
叫 職債並に賠償問題の確定的な解決のつく迄は、礎を安鹿させるととは特発ではない。この莫大な政治的依
第七春 希三流 〇八〇︶ 六務にょつて生する撹乱的影響が除かれない限り、通貨安定の基礎も不確かであらう。 M 英富局は州九≡山年の夏期申に於ける膀債支持のために叫憶二手萬癖の外債をなした ー その中叫倍二千 萬園は未済であるーから、雷局としては之等外債の安雄に應するに足る外囲貸が得られるまでは穆の安定を遅 らした方が得筍である。もしさうでなければ、これ等外惜償却のために入用な外囲篤替の手首をする必要がある ので、之が疎の止へ強く何時までも塵迫を加へることにならう。成程もつと平時状態に復してから之等の短期債 務を桝臍する仕方もあるが、できればそうしたことは成るだけ避けぬばならぬ。 何 英腐敗行の金保有高では必要戚を充たすに不充分だといふことが経験上わかった。そこで外囲中央銀行の 破償金と短親外債の開所資金とを差引いて少くとも二倍礎に達する金準備や外国為替資金が英蘭銀行に蓄積しな い限りは、英樹が金本位制に復録するのは得策でない。金保有高を増大するには輸出超過によつても、将叉英国 の海外投資観も漁らか引上げてもできる。併しいづれにしてもそれが永摸しなけれぼいけない。﹂
︵Pa星Eぎz茸︰↓he Tr遥edy O=he POuコd,PP●︼﹂Al︼謡.︶
之に劃するアインチツヒ自身の意見はどうであるかといふに、 ︵こ早期安定諭は何等救済策にならない。何故かといへば、そんなに早く安定しても媛の将来が確かだとい、ふ 見込が立たないといふこと︵c¶.EぎNl瓜こbin︰P.1声︶、並に ︵二︶若し安定の時期備早のために、重ねて金本位制の改案をやる様なことがあれぼ、共闘の威信に致命傷を輿 英飼に於ける金恐慌勤隻論 ︵仙人こ 七
第七巻 第三渋
〇八二︶ 八 へ、叉倫敦の囲際的地位に患影響を及ぼす軍となり、不安定のま1に放窟したときよりも侍発い︵cf−夏●P.ヨ.︶といふ様な印由で早期安定には反判である。
叉ロビンスの教へるところによれば、サー。アーサー・サルクーは早期安定論には絶封ぬ反軸であり、叉ボブゾ
ンでさへも時期葡早なりと扱くといふ。︵武藤山治菅 我財界の緊急封覚 附錐 叫二貫参照︶ B 鷲卒憤安定か新卒慣採用か上述の庭によつて現今の大勢上げの安定は綺早なりとの藩見が有力であることを知ったが、然らば安定に際し
て懲平償に復すべきや又は新や偶に出づべきやについて術扱がわかれる。
併し驚平慣安定諭は極めて不評判の如く、アインチッヒの如きは最初より之を問題にせす︵cごbi:●ヨ.︶、 昌ンスも之に賛成するものは、叫二の例外を除いて殆んどないと訟いてゐる︵武藤氏、上望三〇九見参照︶。かくの如く今日に於ては例外と日される哲学憤安定論の孤城に立位って之を死守してゐる者はベンハムがある。
︵ィ︶ 懲苧慣安定諭ベンハムは次の如く詮いてゐる。
﹁⋮⋮とに角全然平慣の切下げを行はないで、懲平償解禁をなすことの有利な鮎を蓼げれぼいくらでもあるり
冨は既に二百年以上もこの金本位制を有数蒜持して発た︵腎囲では★八せ紀に蚊の倍が下つ莞で常時吾訂 \の複本位制は只名目だけで寄貰上は金本位制虔であつた︶。吾囲がこの金本位制度を離脱したのはナポレオン戦争 の時と歓洲大戦の場合との二回であつた。併し何れの場合拝も、その鼓挙が終って数年して菅平慣で解禁した。 今著し苦闘がこの長一問の傍流を依って、柁低い卒慣で解禁するとすれば、それこそ一大事だ。さうなれぼ、将 来問題が起った場合に吾々は更に金の支挑を停止し、再度もつと低い甲慣で金本位制に後節し、以て此の問題を 解決せんとの誘惑が益々大になるっ之はまだノ\ほんの入口である。その奥にはもつとく患い事態が待ちかま へてゐる。ところが他方に於て若し哲千僧で解禁したならば、妙に判する信認は将来数他代に亘って益々強めら れるであらう。叉之が金融中心地としての倫故にとつて偉大な贋督となるのである。そして惟界は撃げて驚嘆し 讃美するであらう。 併し発し吾園が山且解禁を断行したならば之を貫徹しなけれぼいけない。計蓋して之が失敗したのは、轟然計 註しなかったのより造かに憩い。だから金本位制に復蹄する前に免以つて、苦闘がこの哲千僧を持続し得ること をしかと確かめなけれぼならぬ。∵九二束年には吾々は之をほんとうに確かめなかったのである。その常時彷の 焉替何倍を急騰させたのは只思惑であつたっほんとうはもつとデイフレーションをやる必軍があつたⅠ殊に ﹁金﹂物情が騰貸しないで下落し、吾々の希撃した通りになつたのだからデイフレーションが必要だつた。層々は 一九二五年の失敗を繰返へしてはならない。 さて暫苧慣を維持し得ることを﹃確かめる﹄には、只英蘭銀行が充分なだけの金を接待したり、外聞馬替手形に 英国に於ける金恐慌封集論 〓八一ニ︶ 九
第七巻 菟三成
︵山八四︶ 仰○ よる準備金の協定をしたり、封外信用の約定をしたゞけではいけない。か1る方安正より少時の問は人馬的に諺 の馬替偵倍を高く維持することが出来ようが、もし杏樹の園内物憤や生産費が充分に下がらなけれぼ、結局に於 てその人馬的な焉懲慣値は崩れて仕舞ふであらう。さうなつたとすればその時に至って、デイフレーションと貿 銀引下げといふ背い率を犬服に飲まねぼならぬであらう。之は金本位制を維持するために営々が他人にもす1め 自分自身にも抹用すべき救済籠を通用してゐる符擦である。ところが之は 一 宮囲の団円物慣や賃銀に伸縮性が 乏しいために ー スとフィキやロックアウトや先発の拭大や不況の増大を惹起させるところの救臍覚である。そ れにも拘らずこの救済策を施すことができたし叉、金本位制を維持するためには是非共施さねぼならぬものだっ たと思ふ。併し今や吾園が事寛上之に失敗してしまつたのは、あまり急速に啓平憤解禁をなさんとし、叉之が苦 行に雷って苦痛が件ふのを叫種の快感だと感じてゐたからである。 事蜜上菅闘が一九二足年に曹平慣で解禁をなすべきや否やの問題が起って以来、二派の意見があつて、その間 に拭い渋ができてゐる。ケインズ氏を恐らくその頭目とする第〓状は、吾園内の生産費、殊佗貿銀費の粘着性が 非常に大であつて之を打破することができないといふ考を抱いてゐる。此の派の人々は、かりに〓修につき嬰四 〇弗の馬替相場のときに剛00好受取った英囲の輸出発着が、今度著聞が金解禁をなした院には、酵の相場が嬰 八六弗に急騰して、前と同じものを祭って凡そ九〇解しか得られなくなるが、併し他方わが輸出工業の生産費が それに應じて低落しないのを慣れるのである。寄賓は彼等の意見の正しかったことを澄明してぁる、。右れと同時に吾等が之等の生産費をちつとも引下げ楼としなかった主も寄嘗だ。吾々はデイフレーションをやらなかつた。 此の派の論者は貿鋭傘が特に粘り強くて引下げ難いものと考へ勝ちである。だからデイフレーションを行へぼ、 賃銀やその他の観内生産費が下らないで、只欠柴が増大するに過ぎないものと考へてゐる。失政彼等は特に貿銀 だけをその侍にして竃いて、諸物憤を吊り上げること佗よりこの粘着性を除かうとするのである。か1る意見を 持った人々連は、営団が叫九二五年に金本位制復踵をなLたことに反封し、この琴慌が起る前に於ては財政関税 取説論を唱道し、叉今日に於ては寧ろ低い平準で甲偶の切下げをなすことに賛成する、それでゐて賃銀は千僧切 下げに隊じて騰貴しない様にしようとするーー又彼等は修の馬替慣倍が二〇〆下るの忙應じて生計費が草%ぼか り上るものと見積ってゐるから、上記の様な主張をなすのも尤もである。 然る・に他方に於て、営団諸事項の粘着性は到底改饗することのできない寄賛であるといふことを認めない別状 の意見がある。か1る見解を持する人々は一九二五年に償時必要であつた断乎たるデイフレーション改発を本気 で署々が徹底させなかったのだといふ。叉彼等は、他の諸岡例へぼ濠洲などに於てはその粘着性を除く様にした のだといひ、叉たとへ焉替相場を自由に放任したり或は通常な平準で平慣の切下げを行つたりして、それにより 封外的貿易萎縮の問題が解決することがあつても、一般物慣平準が騰貸して吾が閣内問題を通常に解決すること はないといふのである。何故かといへばこの際肝要なことは只生計費を何歩か引上げることでもなく、又は賃銀 や平均的生産費を引下げたりするヱとでもないからである。必要なのはより大なる伸縮性である、叉デイフレー 英閥に於ける金恐慌封簾諭 ︵一入五︶一山
第七容 筒三兢
︵叫入六︶ 二山 ションの冷酷な摂迫は、それの揖も限り苦痛で揉あるが、この方が結局畢惜切下げといふ様な﹁どまかし手段﹂を 採って行ふ易々たる方法よりはより大なる伸縮性を典へることができる。 読者はこの二つの意見に断定を輿へなけれぼならぬ。併し乍ら、既に見限って仕舞った金本位制へ今曹平慣で 立戻らうとして、九月二十仙口H以前に於てこそ金本位制を確保するに必要であつたデイフレーション政策を今更 敢行してはならぬのはあたりまへである。併L余の如く、哲平慣に復鐘することを菩ぶ老にとつて伺叫の希望が ある。その希望とは、少時待って居たら米図やその他の金本位囲の物傾が騰貴するかも知れないといふことであ る0 勿論、米樹その他の金本位固が、同額の金を土基として以前より多くの紙幣や銀行信用の上部構造を維持する ことは易々たることである。金以外の有慣認券を楷保として紙幣を蟹行したり、又は銀行預金に封する金準備の 法定最低率を引下げることのできる様にするのが最も酔夢栗︵全部険の三分の叫がいつでも巻列してゐなければ ならぬといふ様な規則は鼠に馬鹿げ切ってゐる︶、但し之には充分に信認が回復して、今此の攣をとつてゐる常時 に於て金物償を引下げてゐるところの、銀行や偶人問に贋く行はれてゐる金の置痛が止まぬばいけない。国際間 の戦債や賠償の難問髄を囲際脅議により解決すれぼ、多分もつと信認を増し又もつと楽観的気分を醸成すること にならうし、叫篇二般的に関税障壁を低めれぼ、多分もつと大きな影響があるであらう。余はこの職位や、賠償 金の変排や、米閉その他の固の関税が、金本位制藍本爽の活動を妨げてゐるのだと考へる人々に輿みしない、併し之等のものがなくなれば二鱒臍的進歩が大い忙促進されるととは之を確信するのである。若し金物傾が騰がれ ば、昏々は勿論、自らインフレーション忙陥らない楼、大いに注意しなけれぼならぬ。昏々は、国内物慣や生産 費を引下げる代りに、他の金本位団の物情平準が普固の水準にまで昇って来る間、足摺みして待ってゐたらよい。 かくの如き﹁金インフレーション﹂といふ葵が金本位観自身にとり良いものかどうかは別問題である。併し米国は 現在かゝる進路穀とつてゐる梯である、さうなれぼ、杏樹は之により大いに利益こそすれ、〓埋揖をすることは な・い。失政営団があまり焦せって学僧の切下げを行ふのはつまらぬことだと思ふ。あまり長く待たなくともよい のなら、少時待って寄の成行を眺めよう。 けれどもー一大顎後に金本位論をしたときには昔々がつい忘れてゐたのであるが ー 彗苧慣で解禁するか全然 解禁しないか、どちらか二つに剛つを選ばねばならぬのではないといふ寄を忘れてはなら申。第≡の可能性、即 ち平憤切下げの可能性もある。若し金物傾が充分騰がらサ ー 叉之が騰がっては不利だといふ状態にあつて ー 尚且っ相常程度のデイフレーションには必然的に伴ふ困難や歪に直前する準備が昏々に出釆てゐないとすれぼ ー その時に於ける放上の進路は平慣の切下げである。﹂
︵Freder首Beコhaヨ︰GO Back tO GO声︼豊︼●PP.u∽−血P︶
︵こ 新 平 憤 安 定 論
前節に引用したベンハムの主張り慮後の言が示してゐる頗に、彼とても事情によつては平憤切下げも巳むなし
英国に於ける金恐悦対策論
第七令 弟三成
〓八八︶ 〓闇 と考へてゐるのであるが、多くの論者はこの巳むなき尊情が既に起つてゐると見るためか、年債切下げの必然性 を訟くのである。 さて、この平間切下げ論に於ても比較的高位に安定せしめんとするものと、寧ろ低位に安定すべしとなす議論 とがある。 ︵a︶ 高 位 安 定 諭 今この高位安定諭の主張をアインチツヒに詮かしめれば次の如くである。 ﹁川 若し修切下げの程度が、二〇勿そこ′∼であれぼ、貿銀の騰貴を避けること′ができよう。だからこの程 慶劃杯まで辟の切下げが行はれると、製造業者や輸出業着は利益するのである。けれども若しその切下げが過度 のものだつたら、生活費が隣って必然的に賃銀の勝算となるのである。だから拶の切下げが二〇勿力室二五%以 上に及ぶ場合には、この一粒の輸出奨励金により、製造業者はより高い名目賃銀を梯ふことができる様になそ 尤も之はその賃鉄の騰呈した度合が修切下げの度合よりも低いことを條件としての詣である。 川 砂を相笛大きく切下げると生活費が増加し、固定吸入生清着の購買力を減殺し、史に人民の大多数の階級 に悪影響を及ぼす。之は明白な虞甥だ、けれども、大戦後の英闊が貿易上に虞生することを妨げた主なる障碍の 一つは、結局生産階級が過度に負塘しなけれぼならなかった宜額の不労所得であつた。山九二〇年以来この方、 英圃では物傾が新教下つて行つて、不労朗得老にとつてはまことに天国であつた。英観の繋英を陶るためにはか1る怖勢を逆賭させることが必嬰だ。結局生産階級の利益を犠牲にするか、滞叉不生産階級の利益を犠牲にする かどちらかだ。 桝 英国は莫大な海外校費顧を持ってゐるから、啓の切下げを行へぼ、この投資繭の余憤侶が減少することに なる。疑ひもなく之は囲富や囲民所得の損失となる、併しこの損失の紐皮をあまり過大してはならぬ。第⋮に海 外に於ける普通株式に投資された金額は、酵の切下げによつて何等の影響を受けない。第二に英図の所有にか1 畠外債の大部分には、その債券の所持者が金通貨で利子や償還金を受取ることの出来る様な約款が含まれてゐる 第三に英周の朋有にか1る南アフリカ鋳造愈敢やその他の企菜食敢の酢俵については、その合祀の普通株式資本 の大部分を失張英駒で所有してゐるので、敵債の所有者が損失したゞけ普通株式の所有者が利益することになる わけだ。だから之を闊富とか国民所得とかいふ観鮎から鼠わば、何等損失にはならない。それにも拘らず、礎切 下げの程度が相常大であれは、損失額も可成大きいであらう。けれども他面英図が之等の投資で損失をするだけ 債務国の負塘が軽減されることを牢記しなけれぼならぬ。かくて彼等が負債を返済するのに都合よくなり、その 結果英国の損失は或程度まで哩合はされるであらう。 ㈹ 道徳的な親鮎からすれば、膠の受取嘩高や好誼券を持ってゐる外囲人の蒙る損失を最少限度に軽減するた めにできるだけ高い平準で礎の安定を闊つたがよい。成る程之は、探雷な考慮を要すべきことだ。自国を庇ふた めに外囲横棒者を犠牲にした例はい彿蘭酉が兜鞭をつけてゐる、けれども英閲は己が道徳的優越性を維持すべき ノ 英国に於ける金恐慌劃集論 ︵仙八九︶ 劃五
第七舎 弟三成
〇九〇︶ 二ハ だ、そして藩固の通貨を信頼してゐてくれる人々の利益を擁護するために全力を轟すべきだ。けれどもかく云ふ のは、弧ち英富局が不常に高い平準で安定を問らねばならぬといふ意味ではない。選鑓した相場が高きに失すれ ぼ、またしても金本位制の停止むなし、膀をありのま1の平準に引下げねばならぬ様な寄態が起らないとも限ら ぬ。さうなれぼ、綻架からの硬の保持者や又は海外に於ける新規の傍所有者に飴計の損失をかけることになるの で、之は掛けなければならぬ。そこで礎の低値の維持が出来なくたるといふ危険のない限度に於て、成るだけ高 い平準で安定しなければならぬ。﹂ ︵Pa星EiコN質↓heTra駕dyO〓hのPOuコd.pp.コ↓−∞.︶ 傭高位安産論者中の有力なる叫人であるグレゴリーは大様次の梯孜主張をなしてゐる。 即ち、金本位制役掘の際の乎慣は安すぎるよ針も高きすぎるのを宜しとするが、その理由は他国の物情平準が 既に胎思せんとする傾向を示してゐる比の際高い平慣で解禁を行ふことは常然であり、叉之によつて債横着の英 図に封する信用を増し、叉英樹の負塘を軽減するの数があるとなすのである。反之低い平傾で安定すれぼ英樹の 貿易に有利な影響を輿へるけれども、その影響は︼時的で、この安定景戴の次には安定恐慌がすぐ樺いて来る。 この景気や恐慌の程度は解禁をなした場合の平償切下げの程度に應するものである。葦勢以下に甲慣切下げが行 はれると此の安定濃紫や安定恐慌が大である。然るに傍は現今既に低く許憤されすぎてゐるし、叉将来もつと低 く評偵されるかも知れぬ、そしてその供すぎる平慣で解禁を朽へぼ、物傾が急騰して、配合上、政治七舷びに野臍上に恵影響を及ぼすのである。
そこで世界の物傾が騰りつ1あり一、従って諺の封外債値が上りつ1あるときには精々血○〆 − 〓ヰ飾の切下
げで解禁したがよいと。
︵cf●↓◆E●G−2笥−y⋮↓heGO古Staコdardaコn its Fu叶u−e・PP・宗ff■︶
かくしてグレゴリーは解禁の際に於ける千僧については高焼安定論をとり、叉先きに述べたるが如く解禁の時 現については早期安定論をとる。 ︵b︶ 低 位 安 定 諭 次にアインチッヒの嬰約する低位安定論の主張は左の如くである。 ﹁川 部午慣を採用するには、之む充分低くとり、かくて整理期間のあひだ貿易差額を順調にさせ、又襟が安 定したといふ信認が取戻されるまでは槍を無理のない様に支祷することのできる様にしなけれぼならぬ。叫九二 六年に怖蘭酉が之を賛行した。 拘 新平憤は、公衆の持つてゐる借金の嘗質的負拇を軽減せしむるに足る程度に低くとらなけれぼならぬ。こ れは、礎む思切つて切下げて貿鉄や其他の所得を増加させ、その結果として所得税率の引下げを行ふことができ る様になつて初めて達せられるのである。さもなけれは、相常長い期間に喜って所得税率を〓膠につき摘志から 五詰までの問に維持しておくことが肝婁である、さうすれば洛外へ逃避した資本が還流するのを閉止するからで 英幽に於ける金恐慌封衆論 ︵山九劇︶一七
あ 拘 新平慣は、重ねて諺の安定の破れる様なことはありはしないかといふ懸念を除くに足る程度迄低くとらな ければならぬ。現在¶妨につき鍼弗の平慣では、嘗て四・八六弗の甲憤の場合に於ける以上の信認を博し待ない だらうといふ懸念がある。なぜかと云へぼ、之では膀を維持するに足るだけの準備金が集まらないし、民衆の持 ってゐる借金の負瘡が仙向軽減しないからである。 以上の浮環由により、比較的低い平憤で襟の安定を固つたがよい。尤も平慣切下げによる好結果を収めんが禿 めに、洗登に妨の切下げ兼敏諭することには異論はない。要は、辟を安全に維持し、叉之が信認を博し得る鮎ま で、鯵の下落するに任かすことだ。とに角礎をあまり人為的に支持して之をあまり高位に安定させようとするの は大間違ひである。一九二五年に礎をあまり高佗に安定させたことの失籠だといふことは鰐人の認むるところで ある。そこで第仙の失策の記憶が未だ新らたな中に、同じ様な性質の第二の央策をやつたらそれこそ容赦ができ ない。﹂ ︵P・Eiコ2茸∴bid●PPこ∞○⊥∞N・︶
H 管 理 通 貨 高
管理通貨諭の主張は大別して二となる。一は園内のみで罫純に通貨の管坪をなさんとするものであり、他は固 葦七容 第二仙班 ︵血九二︶ 山人際的協調忙より通貨統制の賛を奉げんとするものである。前者を貫猫管理論と名付けることができれば後者は共 同管理論といふことができよう。
A 畢 燭 管 理 論
吾々は最近に於ける畢鳩的通貨管理論の賛成意見をマツケナアに見出し、之が反封論をグレゴワ一に見出す。 先づその前者より詮かう。 ︵イ︶ 畢猫管理賛成論 マツケナアは﹁管理通貨﹂︵ヨaコa笥dn亡rreコny︶といふよりも﹁管珊本位﹂︵吉コぶedStaコ旨d︶といふ方が適切 であると前提して次の如く論じてゐる。 ﹁抑々金本位制歴と管理本位制度との根本的差異はその目標の相違にある。ところがその日槙に到達する手段に オープンマーケツーオペレーション 至っては全然同一で、銀行利率と公開市場操作とである。この後者は貨幣数最を増減する目的で公開市場 に於て、手形や謹券の賛買をなすことを云ひ表はす術語である。さて之等この手段は英蘭銀行が永年用ひて居た のであるが、併し之迄の金本位制慶の下にあつては、英蘭銀行の主日梗は為替相場の安定維持を固るにあつたが 管理本位制となれば、その目標は図内物慣平準の安定を図るにある。 英蘭銀行が上記の手段により信用の分畳や、その信用を使用するに雷って課せられるその昔時の利率を大いに 英国に於ける金恐慌対策論 ︵叫九lニ︶ 山九統制したことはよく知られてゐる。まことに英蘭銀行が信用螢の統制や従って叉貨幣量の統制を行ったことは殆 んど完全に近く、経済上の如何なる事項でも之程までに統制することはむつかしい位だっ之と並んで銀行利率に 信用統制力のあることは、信用が英囲の商菜制度の重要な一要素となつて以来、凡ゆる横倉に管記されて釆た。 そこで之等のものによる統制の力を括りれば、物慣平準の安定を維持することのできないわけはないっ挺しか に米国に於ては、心理的な諸理由により、その中央銀行が貨幣債値の統制むなし得ないことがわかった、即ちそ れは貸簡が極端に投機の馬めに使用されてゐた結果なのである。併し之を以て英団にも同様の危険ありとして恐 れる理由はない、膏困では銀行制度が集中してゐるので、英蘭銀行は他の何れの団々よりも金融政策上の有数手 段を利用するに、遠かに都合のよい立場にある。 それ故に英園内の物情平準をしつかり安定させることは何等至経た柴ではないのである。弱資上過去四ケ月間 にどうなつたか。曹図が金本位制の離脱をなしたのと殆んど同時に、之に追随して英固の卸安物慣平準は約八〆 鵜貸し、その以後は蜜質上そのま1欒動がない、即ち硯に卸祭物慣は州ケ年前よりも柁低く、山九三〇年叫月の に統べると殆んど二C〆も低い。又生計費指数は、季節的轡勤を掛酌すれば、あまり廻勤がない、即ち山九二二 年叫月の敬字よりも硝低く、その節年に絞べると叫○%誠低いのである。ところが吾圃に於てはインフレーショ ンが行はれす、然かも何等の金属本位制なくして貨幣の購買力を安定させたといふ奨拍子もない奇蹟が麿現され たことを諸君は鼓に目撃されるであらう。 第七巻 第三琉 〓九些︶ ニ○
/ そこで金融状態を管理することは全然蔀新な計賓だと考へたり、叉かうした経験がないところから推論して、 この計喜をひどく危険繍すべき謂れはない。叉他聞では為替の攣動に封する懸念絃徒らに大きく吹舐されてゐる ことも、惟ふに、串嘗だ。 だがもし、礎が商品を棟準として計畳した苦情を保持してゐるならば、\仙時的の勤蹄はとに角として、封外的 金銭替の騰落は単に金慣倍の騰落を示すものに過ぎない、換言すれぼ、金本位制が貨幣償値の安髭を悶らんとす る本来の目的を果たL拭ったその度合を示すに過ぎないのである。事愉かくの如き有様であるから、新聞や酪誌 が⋮拶は常に二十志の値打があり.劇弗は百仙、仙法は百サンチームに神宮するといふことむ世人に気付かせて、 もつと條理のたつ様にしてくれたらはかった。 かくLて私は金融政策を苦行して、物憤平準に精良朋の安定を持しめることができるとの結論に達する。然し 乍ら、之を以て必すしも金本位制度を永久に放棄すべしと云ふのではない。何故かといへぼ若し金木位制を厳し た観でも物憤平準を安定させることができれば、金本位制を維持してゐる観々とても之と共に相協調して行く限 りは、物偵平準を安定させることができるからである。金本位制歴と管理本位制度とは互に相容れぬ正反動のも のだと思ふのが抑々間違ってゐる。 二軍金本位制庶は自動的に働らくものだと一般に田心ひ込んでゐるのがとんでもない児遥ひである、と云ふのは 筍しくも銀行信用が賛業界に於ける指導者の役割を溜ずる様になるや否や、金本位制産も必ずや、番賛上或程度 共闘に於ける金恐慌封駁論 ︵仙九五︶ 脚〓
第七巻 第三渋 ︵血九不︶ 二二 まで管増されたものとなるに相違ないからである。ところが綻釆は、貨幣・金融の常属者達が、たゞ金本位制度 が確立してゐるといふ単なる等質を以て、確かであると安心して、通貨統制を思ひ切って駿少限度に止め棟とい ふ間違った考を抱いてゐたのがいけない。これまで金本位制庶を飴力自由に放任させて屏たからこそ、硯に他界 中が経験してゐる様な患い結果が起って之に悩んでゐるのである。 そこで私は、若しよく管理された金本位制慶が得られるならば、世人は馨って之を歓迎すべきであると信する。 金本位制慶を失敗させた原因は、之が管理を行った馬めではなく、むしろ之が管理を怠ったが馬めである。然し. 乍ら現在並に多分将来の成購問に於て、嘗際上は管理の仕方の悪い金本位制虔か、金準備を有しない純粋な管理 通貨制虚か、二つの申どちらか劇つが選ばれる。然らば吾問はその何れを選ぶべきかは最近数ヶ月問の控除が之 を普々に教へてゐる。 諸の事例により、大哉後復活した様な金本他制度を密行Lてゆくことのできないことがわかつた、それは技術 的にも又心理的にも、その情勢が不利なるが焉めに之が寒行のできない様になつたのである。若し統制が役立た ぬ様ならば、金本位制だつてその作用を後押し得ないだらう。他方、長く管理された金本位制虔には、決して看 過してはならぬ暦際上便宜な紹の長朗がある、そして今日の様に団際的に管理を行ふことの′できさうにもない限 りは、かゝる本位制度は純粋な管理通貨制虚よりもよいものである。そこで雪国は下記の申どちらかを即時選捧 せざるを縛ない。即ち、秩序整然たる囲際朋協調作共によつて初めて達せられるところの申分なく管印された金
本位制をとるか、然らずんば、断然金を見放して、何等金屠的基礎を持たなh管理本位制度に依るかである。併 しその何れを採用する場合と雅も、今日吾々が目撃しっ1ある経臍上の災厄を除くためには、この通貨管理の技 術に侠つべきこと益々大であるといふ二軍だけはたしかである。 雷々は金本位制鑑に復蹄すれば萬事が好特すると恩ふ様な見営造を二度としてはならぬ、即ちかういふうつと りとした考を抱いて、もう剛隊之に浸る様なことがあれぼそれこそお仕舞だ。とに角、金準備のあるなしに拘ら ず、熟慮し、熟謙し、然かも恩切つた管珊こそ、堅嘗なる通貨管理に必須の條件である。﹂ ︵上記引用文は茎d訂コd Baコkの頗取刀・ヌcKeココaが本年劃月二十九日に開かれた同銀行の温常組合の席上に於てなした 講演の脚部である。↓extとLては↓heEcOコOm訂J<○−・︹X芦NO●会︼P Feb.の●︼りuN−P.山︼00.に依った︶。 ︵ロ︶ 畢猫管理反封論 一般に菅平慣解禁論者は管理通償論には好意を持たぬ楼である。鼓にはグレゴリーの反封意見を揚げること1 する。尤も次に掲ぐるところは﹁絶封的猫立紙幣本位制を永久的に維持すること﹂といふ見出の下に論ぜられて ゐる事柄であるが、かゝる紙簡本位は通貨の管理なくしては堆薄されるものでなく、内容的に云って全く畢猫管 理論を剖象としての議論に外ならないものである。 ﹁英国の様に繹臍紺織に伸縮性がない馬めに苦Lんでゐる圃にとつては、紙僚本位制を採用することによつて 生する利益が非常に犬であつて、仙見トたところ之が比類のない程に思へる。紙幣本位制を採用すると園内の貸 英国に於ける金恐慌封策論 ︵劇九七︶ 二三
幣的生産費の平準を馬替相場に適合させるのではなく、反動に後者を前者に適合させることができる様になる。 併し叫鱒馬替相場に、苦闘の生産費の平準と諸外国の生産費平準とを卒均させる力があるかどうかば、世界の物 慣平準の騰落とか、英国の塵葉能率が諸外国の能率と匹敵するかどうかできまるのである。 かくして生する自動的調箇作用は、短期間では勿論長期間でも、必ずしも完全に宿はれるものではない。本書 の應々に於て眈に述べた様な諸理由忙より紙幣馬替の場合でも、貿易が叫時有利であるとか叫障不利であるとか の結果として、図円通貨が割高となることもあり又割安となることもある。そこで重雄をの宜しきを得ずして、 貸篠期待や物慣の基準を引下げ改訂する必嬰の感せられるとき、その情勢を改めるに貰って、紙筒焉替の雰が確 定焉替の場合よりも、個人の金銭状態に干渉したり又従つて配合的乳轢を惹起す度合が少いといふことを諭讃す る必要がある。 けれども紙幣馬替と確定焉替との比較をなす場合に、紙筒馬替の効能を過大税してはならぬ。紙筒本位制を探 ’ヽヽヽ︳ 用すると個人の金銭的報酬の相封的攣勤が全然なくなつて仕舞ふといふ意見は粍割に是認することができない。 又次の様な意見、即ち一団の生産費を他のどの闘の生産費の攣勤に封しても調箇する必要がないと、何等か生産 費調節の必要が生じた場合でも、赦愈をして之に覇を背けしめる様なことになる、換言すれぼ、粘着性を増すと ころの心珊的な諸勢力の強度を増大するに至るといふ意見については傾記すべき何物かがある。更に金本位制と 置弼的紙幣本位制との作用を封照するに常り、前者の場合に於ては﹂囲の年産費平準を外囲の生産費平準の欒勤 第七巻 第三渋 〇九八︶ こ四
に應じて調整するには、必然的に貨幣所得平準の引下げといふ形をとつて甥はれると考へてはならぬ。エ蓼上の 進歩畿展のあつた時には、通常鎮産の改良に伴って貨幣所得が上昇遊動を起す度合よりも綬怪に胎っても均衡は 得られるものである。併し之等二つの夙想の下に於てなすべき凡ゆる掛酌をしても、紙幣本位制により達せられ る順應の方法を以てして、この複雑な敵倉、然かも貨幣所得の仙椴的基準が下落欒劃することを甚だしく厭ふと ころのこの配愈に於ける危急な禦口に、まことによく順應し得ることは寄寓於。 英闘の立場から見て、畢端的紙幣水位の危険な鮎は、米彿の二大金融市場が金本位制を維持してゐる以上、吾 問が紙幣本位制であると、之が倫敦金融市場の存在を脅かし、従って非常に有利な朗柑の波及を持繚L得ない様 になる危険のあることである。重く、巴里でも紐育でも倫敦の持ってゐる梯な経験上の賜物が得られないし、叉 倫敦が過去仙世紀年以上の問に築き上げ、叉充分に畿達した金融機関をも持ってゐない。栗に之等の雨中心地は 最近自閉の銀行界に心配事があつた、だから苦闘が巳むなく金本位制を離脱したことにより、確かに金融上の特 槽を失つたのであるが、それが思つ陀程即座に蚤大な結果を生ぜしめなかったのだ。金融上の覇樺が移るのは時 の問題だ、併Lこの不安定な礎は弗や法との競軍に負けて仕舞ふこともないとはいへぬっもしさうなれぼ、普通 には金融や商柴から得られる朗得は世界の貿易や金融の語注に伴って増大するものであるから、曹々は現在の潮 得だけでなしに解約在にもつと多くの朗柑を失はんとする危険を冒してゐる。﹂
︵↓.E“Gre笥ry⋮↓he GO左Staコdard aコm済Future●PP.00u−00ご
英国に於ける金恐慌封策論
B 共 同 管 理 論
一団のみ畢猫忙通貨の統制管頭を行っても種々の困難に遭遇し、之が饉行困難に陥るが故に国際的協調により 通貨管甥をや1織成的に行はんとする主張がある。 ︵ィ︶ 共同管理賛成論 ベシック=ロオレンスは金本位制の将来に向つての封筑に開L次の様に紛いてゐる。 て曹平慣解禁は産菜並に腐傭踊係に悪影響がある故に不可なりとし、 二、年債切下げは驚平傾解禁よりも弊害が少いがそれでも多くの危険を含む。 三、それ故、閣内物慣の安定を因るために、通貨の管理をなすべきであるが、国際的協調の得られないときは 巳を待ないから焉替の安定を犠牲にして園内物憤の安定を閲るがよい。 四、併し困際的協調により閣内物憤並に馬替相場の弼者を安定せLめるのが最も迦想的なる解決方法なりとし て、之がや1詳細なる誼明を次の様になしてゐる。 ﹁この第週の方法は矢張通貨の管甥を行ふのではあるが、併L此の場合にはロハに各固が互にその通貨の封外的賛 慣を維持するのみでなく、購買力の不常なる欒勤を防止することを目指して信用の統制を行ふといふ目的を以て 世界愈議を召集し、他の諸国と充分協議の宋之が管珊を行ふのである。か1る政策を採ると、きつと叫般物憤平 第七﹀巻 第二仙渋 ︵二〇〇︶ 二六準とは何かといふこと並に闘際収支差覇の決済方法如何といふ弼題目につき非常な困難に直面する。然し乍ら私 は、之等の困難は到鹿打開できないものではないし、叉著Lせ界貿易をどうしてももうー慶健全な状態に引戻さ ねばならぬものとすれば、之等の困難は打開さるべきものだと思ふ。多分金は今後も団円通貨の名目上の基礎と して用ひられ、叉囲際的支排手段となることであらう、併し若しさうだとしても、金が或る山部の閲々にのみ堆 積しない様にし、叉信用の増減が金の保有量によつて左右されすして圃民の要求によつて左右される様に保詮す る何等かの統制的磯路がなければならぬ。﹂ ︵F”声Peth首k↑awreコne⋮Th訂GO−d C−is岬s◆還ul・PP・N山ulN山00・︶ それにつけても、ロオレンスの考ふるところによれぼ、英樹では大赦省と英蘭銀行とが同等の金融統制樟を持 ってゐる、時には後者の密行カが優勢である場合がある。かくては通貨の虞の統制は行ひ得ざるが故に、新に金 融省︵茎コistryOfFiコaコCe︶を設け、その主務大臣たる金融大臣は閉掃には叫切細係せすして、一団全饉の金髄を 掌ること1せしめたがよいと主張してゐる︵上禍害、二三三買参照︶。 か1る竜張によればPオレンスは畢猫管理論を竜張するもの1如く思はれるが賛は然らすして、国際的共同的 管理論を理想的なりとして推賞するのである。彼自身明言してはゐないが恐らく英国に於ける金融省設駐英は他 図に於ける同輯磯路の課程をも捉案し、以て閑際的協調促進の上に効果あらしめようとの下心に出づるものでは なからうか。 英囲に於ける金恐慌封策論 ︵ニ○こ 二七
︵P︶ 共同管増反判諭 共同的又は図際的通貨管理に封する反封論は、叫所管理通貨そのものにつきての反封と、他財団際的協調の困 難につきての毒張より成るペきである。而して仮令他の方南に於て観際的協調が可能なりとされても、経済問題 の中心をなす貨幣につきての図際的協調は仙人困難なりとの主張が力説されるときこの反勘諭が最も有力なもの となる。それはとに角、鼓にはグレゴリーに就きてその反劉意見を聞くこと∼する0 ﹁完姦に孤立した紙幣本位撃とるのは望ましくないとしても、妨の盛んに餌躍L得る塑盤を裸眼すれば、この紙 幣本位む支持することができ、叉いよく金本位制と封抗し得る様にすることができる。然らばどうして辟の活 躍舞基を掠張するかといふに、それは伶敦向焉替相場を確定し、之に基礎を整いて通貨同盟を作り、それと共に この同盟糾純金牒を倫敦が管理するか又は銅係諸国の中央銀行と大赦省との問の協力による共通の管理を孜すこ とを、各国が承諾すれぼよい。大英帝園内の大部分の通貨は既に稽と連絡がある、即ち帝国金慣へ供給する資本 の源泉とLて倫敦が金融上重きをなし、それと共に借財内の大部分の貿易は英本圃を判事としてゐるところから 共通の通貨政策をとることが非常に合理的なものとなつて来る。⊥慣通貨に関する聯合図照会贈の威信は只その 聯合があるといふ事蜜だけで増大するものである。 さて昇同管理の国難なことは、この秤の計遥を諭する場含にとかく軽親され勝ちであるが、併し軍覆土薩大し たものである。この共同管頭の行はれる棋士が政治上英本国に依存Lてゐる場合には、利己心とか同粋的感情と ● 餅七巻 第≡兢 ︵ニ〇二︶ こ八
いふ間趨はあ怠り起らないものであるが、併し印度の場合だけは全然異例である。叉自治領では自閉の通貨統制
姥は白組の手に収めて置くことを希望し文政清上でダウ一一ンク。大トリー上英閥首相官邸の在る稗︶に統制されることを憤慨した様に、金融上で⋮バアト・ストリートの統制を受けることを憤慨するのは、少しべ反省して
みればすぐわかることである、さればといつて英蘭銀行から分離してゐて然かもそれより優越な地位にあるとこ
ろの超中央銀行︵aいsup2﹁Ceコt−alBa⊃k︶とか、大英帝関金鰻を代襲する通貨官臆など出来さうにもない。若し英蘭銀行がその職能を濁張し、ある意味に於て正式に帝閣銀行となるペきものとしても、その均等愈に於ける領
土の代表者は、自分珪が裸て要求して且つ他の諸方面では既に得てゐるところの自由な自治櫓をば、今度自分達
が領土に輿へることになると飴梓疇躇するであらう。
更に大英帝閣内各部に於ける金銀上の利害紺係は決して同盲はない芙金産地たる南亜にとつては世界中が
金に復録すべきことが有利であり、完債務者たる濠洲にとつては、建の慣倍の低い方が都合がよく、大資本を
必穿とするが併し米閑に莫大な借金をしてゐるカナダにとつては、カナダの弗慣が高い働外債値を番ってゐる方
が有利である。かうした利害銅係の相違を度外甲レても、翻指摘しておかねぼならぬことがある、それは、若し
帝国内相互に通貨政策を行っても、之が大英帝園内各部の通貨をして膀と年債関係を維持させて置くのと同様な
形をとるに過ぎないとすれぼ、事の将来に関する限り、恰かも共闘が金本位制を維持してゐた慧口に帝関内の各
部が負はねばならなかったのと同じ技術上の負拾を各部に負はせるものだといふことである。帝関内の各部は、
英国に於ける金恐慌封衆論 ︵二〇三︶ ニ九第七容 第三戯 ︵二〇甲︶ 三〇 現在その倫敦向焉替相場を維持するに努めることもできよう、ところが之は寄宮下の焉懲相場で平偶の切下げを 行ったのとちつとも攣らない。かくの如く叫走の焉替相婁を雛持することにより生する嘗際負櫓の大小は、将来 に於ける礎の購買力如何によつてきまる、それでも帝園内の特殊の部分は拶との午償を碓毎することに困難を感 するであらう。簡閲内のか1る特殊の部分が本図でインフレーション政策をとつてくれるとを喜ぶのは尤もだ、 ところが本国では之に非常な反封があるだらう。 簡閲円だけの通貨間盟を結んでも、之には同盟を永久的なものとし又成功させるのにどうしても必嬰な経済的 利害の一致といふことが炊けてゐる様に思へる。をこで之が代案としてはスカンヂナダイア諸図と通貨同盟を偲 ぶ案がある、之は英本開や大英簡閲内の諾図にしてその闊の通貨と辞とのや憤関係を眈に維持してゐるものは勿 論、その他に倫敦と焉替の安定を保ってこの同盟に入らんとする心構えをしてゐる国々をも含ませようとするの である。英樹市場がスカンヂナヴイア諮問にとつて大切なことは非常なものだ、それに之等の諾闘には現代的信 用機関が備はつてゐて、之が平慣稚撞の任務を兼ねすことができるので、通貨政籠に関する斑論問題につき論議 をなす場合忙は、スカンヂナヴイア諸周は哲固より優つてはゐないまでもまづ同等と見てよい。併し大英帝国の 範囲外にまで贋くこの紙幣本位制が賛同を博するだらうといふ見込には、とに角限度があるものとすれぼ、スカ ンヂナゲイア諸国が追随して釆たら、果たしてそれによ︵一て紙幣本位制の威信が目立つて強くなるだらうか、ど ぅもなりさうにない。勿論かうした問題は、科挙的の正確さを得ようと思って議論してはならぬのであろが、併
しスカンヂナブイア諸岡が英図の経済的磯展に直接依存してゐる程度が非常に緊密おといふ軍なる革質の薦めに もLスカンヂナヴイアが英国の紙幣聯盟に加入すれば、さうしなかったなら保持してゐた様に思はれる一般的特 横を没却してしまふことになるといふのは正しくないだらうか。叉スカンヂナゲイア諸開は自分だけではどうに もやって行けぬ、即ち彼等は英国に曳きすられてゐる、彼等綻英図のなさんとする事は何んでもそれに順應して 行かぬぼならぬといへぼさうもいはれる、併しかういへぼとて英樹がなさんと提案することがそれ自照賢明なる 寄であるとか叉望ましい事であるといふことを謹明してゐるわけではない。 本間題のこの方面につき結論するに、世界恐慌が墾展してもつと多くの闊が金本位制を離脱することになるや 否やはまだ明言できない。併し己むなくこの金本位制を離降すれぼとて、之によつて湛外に於ける永久的な意見 の確定を見ることにはならぬし、叉英閥の立場から云って、永久的忙紙幣本位制を採用すれば成程相恩の利益は 生するが、恐らく損失の餞高が出るであらう。そこでこの損失をぼ、碍を土姦とした帝固通貨間盟を作るとか又 は等しく梯を士違として北欧通貨同盟を作ることにより綬和Lようとしても、この計霞をもつと詳細に吟味すれ ぽ、その茸硯の可能性が寧ろ乏しいことがわかる。﹂ ︵↓・E・G﹁2笥−y⋮↓h2GO迂S訂≡dardaコd芽Fu什ure pp.望∵⊥浣︶ ︵未完、‖以下吹故にて︶ 英図に於ける金恐慌対策論 ︵二〇五︶ 三一