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法 人 等 に 対 する 課 税 際 課 税 原 則 の 帰 属 主 義 への 見 直 しのポイント 総 合 主 義 から 帰 属 主 義 への 移 行 法 人 及 び 非 居 住 者 ( 法 人 等 )に 対 する 課 税 原 則 について 従 来 のいわゆる 総 合 主 義 を 改 め OECD

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Academic year: 2021

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(1)

平成 26 年度改正関係参考資料

(国際課税関係)

(2)

国際課税原則の帰属主義への見直しのポイント

総合主義から帰属主義への移行

外国法人及び非居住者(外国法人等)に対する課税原則について、従来のいわゆる「総合主義」を改め、OECDモデル租税条約新7条の考 え方(Authorised OECD Approach;AOA)に基づき「帰属主義」に則した国内法の規定に改めた。

 恒久的施設(PE)帰属所得の位置づけ 外国法人等についてはその国内源泉所得に対して課税するという現行の基本的な考え方を維持しつつ、外国法人等が我が国に有するPEに帰 属する所得(PE帰属所得)を、国内源泉所得の一つとして位置づける。  PE帰属所得の算定 ① PE帰属所得 PE帰属所得については、AOAに基づき、そのPEが本店等から分離・独立した企業であると擬制した場合に得られる所得とする。 ② 内部取引 PE帰属所得の算定においては、AOAに基づき、PEと本店等との間の内部取引について、(移転価格税制と同様に)独立企業間価格に よる取引が行われたものと擬制して、内部取引損益を認識する。 ③ PEへの資本の配賦・PEの支払利子控除制限 PEが本店等から分離・独立した企業であると擬制した場合に必要とされる程度の資本をPEに配賦する。また、PEが支払った負債利子 総額(内部利子を含む。)のうち、そのPEに配賦された資本に対応する部分について、損金に算入することを制限する。  外国法人等のPEのための外国税額控除制度を創設した。 外国法人等に対する課税

内国法人及び居住者(内国法人等)の国外PEに関する外国税額控除 内国法人等の外国税額控除について、国外PEに帰属する所得(国外PE帰属所得)を国外源泉所得として定義するとともに、国外PE帰属 所得の算定に当たっては、外国法人等のPE帰属所得と同様に内部取引等を認識して計算する。 内国法人等に対する課税

文書化 同一法人格の本店とPEとの間の内部取引については、契約書等が当然には存在しないため、内部取引の存否及び内容を明確にするための文 書を作成、提示することを必要とする。  その他所要の整備 (1) 個人課税 非居住者(個人)課税については、原則として、帰属主義に変更する外国法人に準じた取扱いとする。また居住者(個人)の外国税額控除 についても、原則として、内国法人に準じた取扱いとする。 (2) その他所要の整備を行った。 その他 (注)上記の改正は、平成28年4月1日以後開始する事業年度分の法人税及び平成29年分以後の所得税について適用する。

(3)

(注1)本店が支店(PE)を介さずに行う直接投資等 (注2)支店(PE)が行う国外投融資で第三国において課税されているもの (注3)原則として源泉徴収で課税関係終了

本店

国内事業 所得 本店が稼得 した国内源泉 所得 (注1)

総合主義(わが国国内法)

外 国 日 本 (すべての国内源泉所得を申告課税)

支店(PE)

第三国 外国法人 日本の 課税対象外 第三国 源泉所得 (注2) 内部取引 認識せず 国内事業 所得

支店(PE)

外国法人(本店)

本店が稼得した 国内源泉所得 (注1、注3)

帰属主義

(諸外国の典型例・我が国の条約) (支店(PE)が得る所得を申告課税) 支店が稼得 支店が稼得 申告課税対象外 第三国 源泉所得 内部取引 を認識 外 国 日 本 第三国 第三国でも課税 される場合には 外国税額控除を行う

○ 外国法人等の支店(PE)が得る所得については、支店(PE)が本店から分離・独立した企業であっ

たとした場合に得られる所得とするとともに、本店と支店(PE)との間の内部取引を認識する。

○ 支店(PE)が第三国で得る所得について、日本と第三国の両方から課税されて二重課税が生じる場

合、その二重課税を排除するために新たに支店(PE)のための外国税額控除制度を創設する。

総合主義と帰属主義の違い

日本での申告対象 日本での申告対象 【平成26年度改正】

(4)

外国法人の国内支店に対する課税の新しい考え方(OECD承認アプローチ)

改正前

本店

支店

内部取引 認識せず ↓ 受取利子・ 支払利子は 認められない

資 本

資本存在せず

法人格が同一の本店と支店(PE)を、別々の法人である親会社と子会社に見立てて、両国間の課税権を配

分する。

更に、支店(PE)の課税価額の算定に当たっては、子会社並びであたかも分離・独立した企業であるとし

た場合に取引される価額で計算することとし、本店と支店(PE)との間の内部取引に関する損益を認識する。

その際、分離・独立した企業として支店(PE)が果たしている役割・機能を記した書類、及び子会社であ

れば必要となっていたであろう契約書・領収書等について、文書を作成、提示することを必要とする。

外国 日本

帰属主義(子会社並び)

(支払利子を認識する場合)

本店

支店

資 本

資本の配賦 + 支払利子控除制限 外国 日本

(注) OECD承認アプローチ:Authorised OECD Approach(AOA)

資本を擬制 内部取引 を認識 ↓ 支払利子が 認められる 移転価格税制に 相当する措置 による引き直し 過大な借入 PEの あるべき 資本 計上した資本PEが実際に 対応する負債利子 の損金不算入 PEの有利子負債 受 取 利 子 支 払 利 子 支 払 利 子 支払利子:20 支払利子:10 内部取引に関す る文書作成等が 必要 内部取引に関す る文書作成等は 不要 【平成26年度改正】

(5)

国外支店

が稼得

内国法人の外国税額控除制度では、本店と支店(PE)が合わせて外国で得た所得(国外源泉所得)に

課された外国法人税を日本の法人税から控除している。

帰属主義

(OECD承認アプローチ、Authorised OECD Approach;AOA)

への移行に伴い、外国法人について支

店(PE)が得る所得を算定するのと同様に、内国法人の国外支店(PE)が得る所得(国外PE帰属所

得)を国外源泉所得として認識する。

内国法人に対する外国税額控除

国外支店(PE)

内国法人(本店)

帰属主義

(OECD承認アプローチ)

内部取引

を認識

国外支店

が稼得

内部取引

を認識せず

国外支店(PE)

A国での

事業所得

(国外源泉所得 で外国税額控 除の対象)

内国法人(本店)

総合主義

日本での

事業所得

(国内源泉所得で 外国税額控除 の対象外) 国 外 支 店 が 稼 得 国 外 支 店 が 稼 得 国外源泉所得と認識せず

A国での

事業所得

(国外源泉所得 で外国税額控 除の対象)

日本での

事業所得

(国外源泉所得で 外国税額控除 の対象 国外源泉所得と認識 【平成26年度改正】

(6)

移転価格税制における第三者介在取引の対象範囲の見直し

【現状】 国外関連者 B 保険会社 (非関連者) A 保険の提供 再保険の提供 保険料 100 再保険料 100 ⇒ 移転価格税制による対応ができない 日本 タックスヘイブン等 世界中のA社系列 の関連者のリスク を統括する会社 +100 所得 0 【真正な取引】 国外関連者 B 保険会社 (非関連者) A 保険の提供 再保険の提供 保険料 50 再保険料 50 独立企業間価格:50 日本 タックスヘイブン等 +50 所得 50 ●

国外関連者との役務取引(サービス)において、第三者を間に介在させることにより、移転価格税制の適

用を回避することが可能。(現行法上、資産の販売、譲渡等の取引については適用が可能)

改正前の問題の所在

第三者を間に介在させた金銭の貸付け、保険、信用の保証といった役務取引(サービス)等についても、

移転価格税制の対象に追加し、移転価格税制の適用が可能とされた。

平成26年度税制改正の内容

(例)

【平成26年度改正】

(7)

所得区分 日アラブ首長国連邦 租税条約 日オマーン租税条約 配 当 一般 10% 10% 親子会社間 (持株要件) 5%(10%以上) 5%(10%以上) 利子 免税(政府等) 10%(その他) 免税(政府等) 10%(その他) 使用料 10% 10% 所得区分 日スウェーデン 租税条約 日英租税条約 配 当 一般 10% 10% 親子会社間 (持株要件) 免税(10%以上) 免税(10%以上) 利子 原則免税 原則免税 使用料 免税 免税

平成 25 年度に署名された租税条約の概要

日サモア租税情報交換協定(平成 25 年6月署名)

日マカオ租税情報交換協定(平成 26 年3月署名)

日アラブ首長国連邦租税条約(平成 25 年5月署名)

日オマーン租税条約(平成 26 年1月署名)

これらの協定は、租税に関する国際標準に基づく税務当局間の実効 的な情報交換の実施を可能とするものであり、一連の国際会議等で重 要性が確認されている国際的な脱税及び租税回避行為の防止に資す ることとなる。

【新 規】

改正日スウェーデン租税条約

(平成 25 年 12 月署名)

【改 正】

これらの条約は、両国間の投資・経済交流を一層促進するため、進出 企業の投資・経済活動に係る課税関係を明確にするものであり、また、 これらの条約により、租税に関する国際標準に基づく税務当局間の実効 的な情報交換の実施が可能となる。

改正日英租税条約(平成 25 年 12 月署名)

本条約は、投資所得(配当、利子及び使用料)に対する源泉地国免 税の対象を拡大するとともに、これに伴う租税回避行為を防止するた めの規定を導入している。また、租税条約上の税務紛争の解決促進の ため、相互協議手続に仲裁制度を導入している。さらに、徴収共助の 対象を拡大するなど、両国の税務当局間の協力関係が強化されている。 本条約は、投資所得(配当及び利子)に対する源泉地国免税の対象 を拡大し、事業利得に関する新たな条項を導入するとともに、租税条 約上の税務紛争の解決促進のため、相互協議手続に仲裁制度を導入し ている。また、徴収共助の規定を導入するなど、両国の税務当局間の 協力関係が強化されている。 【投資所得に対する源泉地国課税の限度税率】 【投資所得に対する源泉地国課税の限度税率】

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