児童養護施設職員のストレッサーと共依存傾向がバーンアウトに及ぼす影響について
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(2) が性別と1O%水準の有意傾向が認められた。いず. 係数は0,271で、有意な結果となった(p〈.O07)。. れも,女性が男性より得点が高かった(それぞれ. ストレッサー尺度の第1因子『子どもを取り巻く. t(88)=一1.71,t(88)=一1.72)。. 環境(保護者・システムなど)』の標準偏回帰係. 満年齢,性別,婚姻状況,家族構成,勤務年数,. 数は・0,280で、有意な結果となった(pく.o14)。. 職種それぞれで2∼3群に群分けし,ストレッサ. 3)情緒的消耗感を説明する要因について. ー得点のt検定もしくは分散分析を行った。スト. ストレッサー尺度の下位尺度、共依存尺度の下. レッサー得点が家族構成において5%水準で有意. 位尺度を説明変数とし、情緒的消耗感を目的変数. な差が認められ,同居家族なしの人が同居家族あ. としてステップ・ワイズ方式の重回帰分析を行っ. りの人より得点が高かった。それ以外には,有意. た。ストレッサー尺度の第2因子『対応困難な子. な差がある組み合わせはなかった。しかし,スト. どもとのかかわり』の標準偏回帰係数はO.454で、. レッサー得点と婚姻状況に,10%水準で有意傾向. 有意な結果となった(pく.000)。共依存尺度の第1. が認められた。未婚者が既婚者より得点が高かっ. 因子『対人関係の問題』の標準偏回帰係数は0,316. た(それぞれt(88)=一2.14,t(85)・一1.76)。. で、有意な結果となった(pく.001)。. 満年齢,性別,婚姻状況,家族構成,勤務年数,. 4)脱人格化を説明する要因について. 職種それぞれに対し,共依存得点においてt検定. ストレッサー尺度の下位尺度、共依存尺度の下. もしくは分散分析を行ったが,どの属性において. 位尺度を説明変数とし、脱人格化を目的変数とし. も有意な差を認めることができなかった。. てステップ・ワイズ方式の重回帰分析を行った。. ③重回帰分析. 共依存尺度の第4因子『巻き込まれ傾向』の標準. 1)バーンアウト総得点を説明する要因について. 偏回帰係数はO.284で、有意な結果となった. ストレッサー尺度の下位尺度、共依存尺度の下. (pく.007)。ストレッサー尺度の第2因子『対応困. 位尺度を説明変数とし、バーンアウト総得点を目. 難な子どもとのかかわり』の標準偏回帰係数は. 的変数としてステップ・ワイズ方式の重回帰分析. 0,233で、有意な結果となった(pく.025)。. を行った。ストレッサー尺度の第2因子『対応困. 6.考察. 難な子どもとのかかわり』の標準偏回帰係数は. ストレッサーと共依存はバーンアウトに何ら. O.449で、有意な結果となった(pく.000)。共依存. かの影響を与えるものであるということが示さ. 尺度の第3因子『境界線が乏しい』の標準偏回帰. れた。今回の結果から,バーンアウトに対処する. 係数は0,339で、有意な結果となった(pく.000)。. ためには,ストレッサーを少なくすることのみな. 2)個人的達成感の後退を説明する要因について. らず,援助者の共依存傾向が強くならないように. ストレッサー尺度の下位尺度、共依存尺度の下. するという視点を持つことが大切になってくる. 位尺度を説明変数とし、個人的達成感の後退を目. のではないかと思われた。. 的変数としてステップ・ワイズ方式の重回帰分析. 児童養護施設の直接処遇職員に対するバーン. を行った。共依存尺度の第6因子『低い自己評価、. アウトの研究はまだ皆無に等しい。今後さらなる. 低い自己尊重盛』の標準偏回帰係数は0,480で、. 研究の必要があると考える。. 有意な結果となった(p<.000)。共依存尺度の第11. 主任指導教員 市井雅哉. 因子『対処技術の乏しさ・低学習』の標準偏回帰. 指導教員 市井雅哉. ■145一.
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