中国における随班就読の現状と課題に関する研究-日本の通級による指導との比較を通して-
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(2) 知的障害の特性のため、知的障害児は一 般的に通常学級に在籍していない。一方、 中国では、障害児の義務教育入学率の改. 一であり、コーディネーターを校務分掌 として明確に位置づけることにより、校 内と校外に大きな役割を果たしている。. 善のため、医師の診断がある軽度知的障 害児は通常学校に入学できる。「障害の. 現在、中国にはこのようなシステムはま だ存在しない。国家の政策や法律では、. ある児童、少年の随班耽読の展開につい ての試行方法」による入学対象及び入学. コーディネーターについての条文が明 示されていなかった。通常学級の教員の 困難及び二一ズに注目することは必要 であるため、通常学校の専門家を養成す. に関する規定はあるが、具体的な基準は ないため、知的障害児が通常学級に在籍 している状況がある。しかし、障害の特 性により、知的障害児が通常学級に在籍 して学ぶことは、困難が大きいと思われ る。そのため、知的障害児は特殊教育学. ることが重要であると考える。. また、障害児に関することを担当す る委員会についてである。随班耽読の担 任は定期的に会議を開いているが、校内. 校または特殊学級で教育を受けること. 全体的に教員を支援するという校内委. が望ましいと考える。. 員会はまだ設置されていなかった。教員 間、学校間、学校と教育機構及び学校と 保護者の連携はまだ十分ではない。日本 では、このような組織は既に存在し機能 し始めていて、現在、機能の最大限的な 役割を果たすことを探求している。その ため、日本にある校内委員会のような組. 次に、同伴補導についてである。教 員が一人で授業を行いながら、障害児に も細かに目を配るのは困難である。その ため、中国では、同伴補導の制度がある。. 同伴は教員の負担軽減の重要な役割を 担っている。また、同伴補導を通して、 健常児と障害児がお互いに理解でき、両. 織を早く構築したほうが良いと思われ. 者にとって有意義なことである。しかし、. この制度はまだ普及しておらず、全国の 随班耽読を実施する学校で広がること が大切であると考える。. る。この体制があれば、対象児への支援 について話し合うことができ、教職員間 の関係作りの土台となるだろう。. また、学校の障害児教育に関する研. また、就学指導制度について、障害 児を対象として就学指導制度を制定す. 修の充実が必要である。障害一般の知識. ることが非常に重要であると考える。障. は重要である。. 害児と保護者は就学指導制度によって 適切な学校を選択でき、学校の資源を最. 最後に、特殊教育に関する専門的な. 大限に利用することができる。同時に、. 政府の各部門や学校などの仕事の分担. 随班耽読に関するシステムがさらに完. については具体的に述べられていない。 そのため、政府の各部門の責務が明確に 記載された方がいいと思う。. から具体的な指導方法へ転換すること. 法律はまだ不十分であり、法律の中で、. 全なものになると考える。. 続いて、通常学校の特殊教育に関す る専門家の養成についてである。現在、. 中国の随班耽読の担任は障害児教育に 関する専門家ではない。障害児が通常学 級に入ってから、多くの教員は障害に関 する自己研修を始める。学校の研修はあ るが、障害理解に関することが多く、具 体的な指導方法についての研修は少な い。そのため、随班耽読の担任の負担は. 1V 今後の予定 インテグレーションをイングルージ ョンヘ転換すること、及び他の地域も同. 様の提言を行えるかどうか、今後の課題 として進めていきたい。. 重くなっている。日本では、通級による. 指導の担任は一般的にゴーディネータ. 一201一. 指導教員 主任指導教員. 柘植雅義 柘植雅義.
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