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イノベーターのジレンマについての一考察

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Academic year: 2021

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(1)商経学叢. 第59巻 第1号2012年7月. イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ に つ い て の 一・考 察. 概要. 本 稿 は,ク. 昭. 甫 7. 牧. 夫. リ ス テ ン セ ン の イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ を 検 討 す る 。 彼 は,日. 行 き 詰 ま り の 原 因 は,「 イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ(innovator'sdilemma)」 明 で き る と 主 張 し た 。 本 稿 は,彼 リー や 状 況 に 依 存 し て,同. キーターム. とい う概 念 で 説. の 主 張 に 反 論 す る も の で あ る 。 しか し,「 理 論 は,カ. 様 の 原 因 が 異 な る 結 果 を 生 み 出 す が,そ. と い う 彼 の 要 求 に 応 え よ う と し た 。 学 説 史 の 研 究 で は,良 張 の 論 理 構 造 か ら,そ. 本の企業の. の 妥 当 性 を 検 討 し て,将. ク リス テ ン セ ン,イ. テ ゴ. の理 由を 示 す べ きで あ る」. く 「温 故 知 心 」 と 言 わ れ る が,主. 来 の 教 訓 と し よ う とす る もの で あ る。. ノ ベ ー シ ョ ン の ジ レ ン マ,ハ. ー ドデ ィ ス ク ド ラ イ ブ 業 界. 原 稿 受 理 日2012年3月17日. Abstract. We study. asserts. that. concept. the. He wrote. might. result. we must. that. what. our view according. the value. terms. a great. concept. causes. must. are. However,. we cannot. accept. depending. will cause. to his advice.. innovator's. stagnation. show whether. outcome,. actions. of Christensen's. of Japanese. dilemma.. the theory. in a different. predict. but we will learn. Key. the. and. of an innovator's. true.. build. about. sources. what. his. clear. on the category result. under. is based. innovator's. dilemma,. on the documentations,. and use them as precepts,. the hard. disk. Then. circumstances.. by appreciating. of his logic.. Christensen,. as. mechanism. or situation.. what. He by his. assertion. and why the same causal. This treatise. deal from his writings. dilemma. made. drive. industry. We.

(2) 第59巻. 第1号. 序. 1問. 章. 題意識. 周 知 の よ う に,Christensenは,1960年 え て き た 技 術 の ほ と ん ど が,欧. 代 か ら1970年 代 の 日 本 の 驚 異 的 な 経 済 成 長 を 支. 米 の 競 争 相 手 に と っ て は 「破 壊 的 技 術 」 で あ っ た と 主 張 し. た(see.ChristensenandRaynor2003ap.48.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,櫻. 年,62頁)。. ま た,日. dilemma)」. と い う概 念 で 説 明 で き る と み な し た 。 更 に,イ. 本 の 企 業 の 行 き 詰 ま り は,「 イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ(innovator's. 続 的 技 術 と 破 壊 的 技 術 に 対 す る,相 で あ る 」(Christensen1997p.261.参. ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ を,「 持. 反 す る欲 求 に よ りイ ノベ ー ター に課 せ られ る ジ レンマ 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. と 定 義 し た 。 そ して,Christensenは,日 く,こ. 井 祐 子 訳,2003. 本 の 産 業 で は,新. 豆 原 弓 訳,2001年,297頁) 規 企 業 が 参 入 す る こ とが 難 し. の よ う な イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ を 解 消 す る 手 段 は 存 在 しな い と 考 え た 。. 本 稿 は,日. 本 の 企 業 が 滅 亡 す る と い う こ のChristensenの. 悲 観 論 に 反 論 す る 。 本 稿 は,. 新 規 参 入 企 業 が 先 行 企 業 と 交 代 す る と い う 立 場 で は な くて,先 レ ン マ を 回 避 し よ う と 努 あ る と い う立 場 か ら,イ そ して,本. 稿 で は,Christensenの. に 努 め た 。 こ れ に よ り,「 理 論 は,カ 果 を 生 み 出 す が,そ. 行 企 業 も イ ノベ ー ター の ジ. ノベ ー タ ー の ジ レ ンマ につ いて考 察 す る。. 悲 観 論 に 反 論 す る が,そ. の 根 拠 は で き る 限 り示 す よ う. テ ゴ リー や 状 況 に 依 存 して,同. 様 の 原 因 が 異 な る結. の 根 拠 を 示 す べ き で あ る 」 と い う 要 求 に 応 え よ う と した 。少 な く と も,. 本 稿 は,Christensenが. 主 張 す る 「信 頼 で き る 理 論 を 構 築 す る プ ロ セ ス 」 を 踏 襲 す る も の. で あ る(see.ChristensenandRaynor2003app.12-13.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,櫻. 訳,2003年,22-23頁:ChristensenandRaynor2003bpp.68-69.参. 井祐子. 照 。 野 口 み ど り訳,. 2004年,23-24頁:Christensen2006pp.39-41.)Q と こ ろ で,本. 稿 は,日. 本 の 産 業 が 衰 退 す る と 考 え な い 。 そ の 根 拠 の 一 つ と して,日. 産 業 構 造 は 異 な る 。 た と え ば,Christensenは,ア. メ リ カ の 投 資 家 と して,企. た 利 益 を 配 当 金 と して 分 配 す る こ と を 要 求 し続 け るWallStreet流 る(see.Christensen1997p.162NOTE.9.参 182頁)。. しか し,日. 米の. 業が獲得 し. の 投 資 家 を 想 定 して い. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 豆 原 弓 訳,2001年,. 本 の 企 業 は 安 定 配 当 政 策 や 株 式 の 相 互 持 ち 合 い に よ り投 資 家 の 力 を 抑. え 込 ん で い る 。 反 面,Christensenが は 存 在 す る 。 しか し,個. 主 張 す る,業. 別 の 企 業 レベ ル で,こ. と が で き る 。 た と え ば,日. 界 レベ ル で の イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ. の イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ を 乗 り越 え る こ. 本 の よ う に 企 業 間 で の 人 材 の 流 動 性 が 少 な い 状 況 で は,ビ ー158(158)一. ジネ.

(3) イ ノベ ー ター の ジ レ ンマ につ い て の 一・ 考 察(牧 浦) ス ・ユ ニ ッ トな ど に 分 割 し,企 と こ ろ で,Christensenの. 業 内 ベ ン チ ャ ー を 編 成 す れ ば,解. 著 作 を 見 る と,「 イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ 」 と して 多 数 の 事. 例 が 記 載 さ れ て い る 。 こ の 内,最 イ ブ 業 界 の 事 例 で あ る 。 こ の 点,イ 劣 る が,や. が て,非. も 著 名 な 事 例 は,本. 稿 で 考 察 す る,ハ. ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ は,初. ー ドデ ィ ス ク ドラ. め は破 壊 的 技 術 の 性 能 は. 連 続 的 イ ノベ ー シ ョンが 連 続 的 イ ノベ ー シ ョンを 上 回 る と い う状 況 を. 示 唆 して い る 。 しか し,破 と い うChristensenの. 決 で き る とみ な す 。. 壊 的 技 術 の 性 能 が 従 来 の 基 準 で 測 定 して み る と 常 に 劣 っ て い る. 主 張 は,サ. ン プ ル と な っ た 事 例 を 慎 重 に 調 査 した 結 果 で あ る と は い. え な い こ と が 指 摘 さ れ て い る(see.UtterbackandAcee2005pp.8-9.:Utterback,Vedin, Alvarez,Ekman,Sanderson,TetherandVerganti2006p.57NOTE.15.参 ム ・イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル 監 訳,2008年,227頁,注 Christensenの. 理 論 が,デ. 照。サ イコ. ⑮)。 ま た,た. と え ば,Utterbackら. は,. ジ タ ル カ メ ラ 業 界 な ど で は 妥 当 し な い と主 張 す る(see.Utterback. andAcee2005pp.7-9&p.12.)。. そ し て,2.5イ. ン チ へ の デ ィ ス ク の 小 型 化 の 流 れ の 中 で,. シ ー ゲ イ トテ ク ノ ロ ジ ー が 常 に ジ レ ン マ を 乗 り越 え て,競. 争 上 の 優 位 を 維 持 して き た と い. う 史 実 が 存 在 す る 。 こ の よ う な 史 実 か ら,Christensenが. 指 摘 した先 行 企 業 の 集 団 で の 優. 位 が 働 か な い と い う検 証 に は 疑 問 が 呈 示 さ れ て き た(参 頁)。 しか し,本. 稿 で は,ハ. 照 。 天 野 倫 文,2006年,160-161. ー ドデ ィ ス ク の 直 径 の3.5イ ン チ 以 下 の 小 型 化 で,Christensen. の 先 行 者 優 位 が 働 か な い と い う 主 張 が 成 立 す る か 否 か は,重. 要 で な い 。 確 実 な こ と は,条. 件 付 き の 因 果 関 係 の 連 鎖 で は,「 顧 客 に よ る 製 品 の 選 択 の 変 更 」 よ り,厳. しい条 件 を 付 け. な け れ ば,「 バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク で 先 行 企 業 と 新 規 参 入 企 業 の 交 代 」 は 生 じ な い こ と で あ る(see.ChristensenandRaynor2003app.16-17.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,櫻. 訳,2003年,29頁:ChristensenandRaynor2003bp.71.参. 井祐子. 照 。 野 口 み ど り訳,2004年,. 27頁)。. 2ア. プ ロー チ. と こ ろ で,Christensenに 二 者 択 一 的 な 概 念 で あ る,破. よ る イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ と い う 状 況 は,周 壊 的 技 術 と 持 続 的 技 術,あ. る い は,破. 壊 的 イ ノベ ー シ ョン と. 持 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン を 用 い て 説 明 さ れ る(see.Christensen1997p.207.参 太 監 修,伊. 豆 原 弓 訳,2001年,243-244頁:参. 2006年,138頁)。. 照 。 榊 原 清 則,2005年,49-50頁:丹. しか し,Christensenは,非. 知 の よ う に,. 照 。 玉 田俊 平 羽 清,. 使 用 者 か ら 使 用 者 へ の 転 向 の 有 無 に よ り,. 持 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン と 破 壊 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン を 区 分 す る。 こ の た め,破 シ ョ ン は 非 連 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン で あ る た め,実 一159(159)一. 施 後 で は,持. 壊 的 イ ノベ ー. 続 的 イ ノベ ー シ ョン と い う.

(4) 第59巻. 第1号. 連 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン に 変 更 さ れ る と 主 張 す る 。 こ の 点,本 の は,企. 業 外 部 者,特. 本 稿 は,イ. に,最. 産 す る 企 業 と,消. 対 す る イ メ ー ジ の 不 一 致 に よ り生 ず る と 主 張 す る。 こ の 点,ま は,「 バ リ ュ ー ネ ッ ト ワ ー ク」 で は,最. 機 能 す る,コ. 玉 田 俊 平 太 監 修,櫻 俊 平 太 監 修,伊. 費 す る 顧 客 の 間 で の,製. 品 に. ず,ChristensenandRaynor. 終 使 用 者 の 集 団 で は な く て,「 企 業 が,コ. 定 の ク ラ ス の 顧 客 の 共 通 の ニ ー ズ に 対 して,一. 粗 利 益 を 獲 得 す る こ と を め ざ し て 行 動 す る,供 partner)と. の よ うな 区 分 を 行 う. 終 使 用 者 で あ る と考 え る。. ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ が,生. と 操 業 プ ロ セ ス を 確 定 し,特. 稿 は,こ. ス ト構 造. 定の売上高 と. 給 業 者 と チ ャ ネ ル の パ ー トナ ー(channel. ン テ ク ス ト」(ChristensenandRaynor2003app.43-44.参. 照。. 井 祐 子 訳,2003年,55-56頁:see.Christensen1997p.36.参. 照。玉 田. 豆 原 弓 訳,2001年,63頁:Christensen,AnthonyandRoth2004p.63.. 参 照 。 宮 本 喜 一 訳,2005年,153頁:Christensen,HornandJohnson2011p.124.:Hill andRothaermel2003p.261.:IsaksenandTidd2006p.63.:参 76-77頁)と. 照 。 山 口 栄 一,2006年,. 定 義 し て い る 。 こ の 点,Christensenは,「. 語 を 創 りな が ら,企. 業の. バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク 」 と い う 用. 「価 値 観 」 と 最 終 使 用 者 の. 「価 値 観 」 の 間 に 相 違 が 生 ず る と い う. 認 識 が 十 分 で は な か っ た(see.Christensen1997p.65NOTE.6&7.参 修,伊. 豆 原 弓 訳,2001年,63頁)。Christensenの. い て 想 定 さ れ た 「顧 客 」 は,た 用 者 で は な くて,コ. と え ば,ハ. 照 。 玉 田俊 平 太 監. 「バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク 」 の 定 義 に お ー ドデ ィ ス ク ドラ イ ブ 業 界 の 検 証 で は,最. ン ピ ュ ー タ の 組 み 立 て メ ー カ ー で あ っ た 。 ま た,企. と 破 壊 的 技 術 を 駆 使 して,製. 品 の 開 発 ・改 善 を 行 う 。 しか し,企. 業 は,持. 業 に は,持. 終使. 続的技術. 続 的 技 術 と破. 壊 的 技 術 を 厳 密 に 区 分 す る 基 準 は 存 在 しな い 。 新 製 品 の 開 発 や 既 存 の 製 品 の 品 質 の 向 上 の た め に,採. 用 さ れ る 「製 品 設 計 の 基 本 姿 勢 」 と 「生 産 技 術 」 の 変 更 が 及 ぼ す 程 度 で 判 断 さ. れ る。 と こ ろ で,「 イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ 」 は 複 数 段 階 で の 因 果 関 係 の 連 鎖 に よ り生 ず る 。 こ の 点,企. 業 の 行 動 パ タ ー ン に 影 響 を 与 え る も の と して,外. す る 。 こ の 内,外. 部 的 要 因 と して,特. に,企. に お い て 考 慮 しな け れ ば な らな い も の は,顧. 業が. 「製 品 設 計 の 基 本 姿 勢 」 と 「生 産 技 術 」. 客 が 使 用 す るか 否 か を 決 定 す る最 低 の 判 断 基. 準 で あ る,「 基 本 的 機 能 」 で あ る。 こ の 基 本 的 機 能 は,企 比 べ て,機. 能,利. 過 と と も に,向. 便 性 や 信 頼 性 が 高 い,新. 上 す る 。 そ の 際,ド. 部 的 要 因 と 内部 的 要 因 が 存 在. 業 間 競 争 に よ り,既. 製 品 が 供 給 さ れ る に つ れ て,そ. ミナ ン ト ・デ ザ イ ン が 形 成 さ れ る と,こ. の 水 準 は時 間 経 れ を 無 視 し た,. 独 自 の 製 品 デ ザ イ ン を 採 用 し た,「 製 品 設 計 の 基 本 姿 勢 」 に 基 づ く製 品 は,顧 表わす. 「製 品 仕 様 」 に 従 う 限 り,支. 払 い 代 価 と 比 較 さ れ て,使 一160(160)一. 存の製品 に. 客 の用 途 を. 用 者 にな るか 否 か を 顧 客 は.

(5) イ ノベ ー ター の ジ レ ンマ につ い て の 一・ 考 察(牧 浦) 決 定 す る 。 こ の 点,本. 稿 は,顧. 客の. 「製 品 仕 様 」 を 企 業 が 想 定 す る こ と を 条 件 と して,一 ・. 定 方 向 で の 製 品 の 性 能 の 改 善 を 求 め る,「 製 品 設 計 の 基 本 姿 勢 」 と 「生 産 技 術 」 の 軌 道 に 沿 っ て,連. 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン,つ. ま り,「 持 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン」 が 企 業 で は 可 能 に な. る と考 え る。. 第1章. イ ノ ベ ー シ ョ ン に 関 連 した 概 念 の 検 討. と こ ろ で,Christensenに. よ る イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ は,通. 有 す る 技 術 の 開 発 や 改 善 が,業 解 さ れ て き た 。 こ の 点,あ. 企 業 は,従. 場 で 高 い新 規 性 を. 界 で の 競 争 に 大 き な 影 響 を 与 え る こ と を 明 ら か に した と 理. る バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク に 属 す る 企 業 は,当. ワ ー ク を 構 成 す る,供 給 業 者,流 ま た,各. 常,市. 該 バ リュー ネ ッ ト. 通 業 者 や 投 資 家 な ど の ス テ ー ク ホ ル ダ ー と係 わ っ て い る 。. 業 員 が 有 す る ノ ウ ハ ウ な ど の 知 的 資 産,顧. 客 が 認 識 す る ブ ラ ン ドや 信. 用 な ど の 顧 客 資 本,組. 織 が 有 す る チ ー ム ワ ー ク な ど の 組 織 資 本,生. 的 資 産 な ど に よ り,製. 品 の 品 質 の 水 準 と 開 発 ・改 善 の 能 力 が 制 限 さ れ て い る(参. 邦 雄,2000年,285頁)。. こ の た め,企. 業 は,企. 困 難 で あ る 。 反 面,大 さ れ,満. 始 め る 。 こ の 場 合,顧 ば,顧. の バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク に 移 動 す る こ と も し い バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク が 形 成. の よ う な バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク か ら 製 品 を 調 達 し. 客 が 要 求 す る 「基 本 的 機 能 」 を 充 足 して お り,支. 払 い代 価 が 安 けれ. 客 の バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク 間 で の 移 動 を 企 業 は 阻 止 で き な い 。 ま た,顧. る 「基 本 的 機 能 」 を 上 回 る 機 能,い な い 。 こ の た め,企. わ ゆ る,過. 剰 機 能 が 発 生 す る と,顧. 客が要求す. 客 は代 価 を 支 払 わ. 業 は 投 入 し た 資 金 を 回 収 で き な くな る 。 こ の 点,Christensenは,非. 使 用 者 か ら使 用 者 へ の 転 向 が 生 ず る 場 合,新 を 「破 壊 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」 と 呼 ぶ(参 ら転 向 し た 新 し い 使 用 者 が,自. しい顧 客 の ニ ー ズ に対 応 す る イ ノベ ー シ ョン. 照 。 原 拓 志,2003年,86頁)。. ま た,非. 使用者か. 社 製 品 と は 異 な る 機 能 を 高 く評 価 す る 場 合 で も,既. 客 の ニ ー ズ や 既 存 の 製 品 の 供 給 に 固 執 す る 傾 向 が 企 業 に は 存 在 す る 。 こ の た め,顧 ニ ー ズ の 変 更 を 見 逃 し た 企 業 は,競 本 稿 は,非. し. ス トや リ ス ク な ど を 負 担 す る 。 ま た,既. 多 数 の 最 終 顧 客 や 流 通 業 者 は,新. 足 で き る 製 品 を 供 給 す る と,こ. 照。伊藤. 業 間 分 業 を 行 う 企 業 グ ル ー プ に よ り,新. い バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク を 形 成 す る 場 合 に は,コ に 所 属 して い る バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク か ら,他. 産 設 備 や 資 材 な どの 物. 争 力 を 失 う(参. 客の. 照 。 原 拓 志,2011年,151-152頁)。. 使 用 者 か ら使 用 者 へ の 転 向 が 生 ず る 場 合,新. ノ ベ ー シ ョ ン を 「破 壊 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」 とChristensenは 問 視 し た 。 つ ま り,非. 存の顧. しい顧 客 の ニ ー ズ に対 応 す る イ 呼 ぶ と い う,通. 常の理解を疑. 使 用 者 か ら使 用 者 に 転 向 す る 顧 客 の み を 新 規 参 入 企 業 が 取 引 相 手 に 一161(161)一.

(6) 第59巻. 第1号. す るな らば,先 行 企 業 に対 す る影 響 はな い。 先 行 企 業 の 顧 客 を 巡 る競 争 に よ る,顧 客 の 移 動 が 問 題 で あ り,新 規 参 入 企 業 で も,顧 客 の ニ ー ズの 変 更 を 見 逃 せ ば,競 争 力 を 失 う と い う立 場 を採 る。. 1ボ. トル ネ ッ ク 問 題. ボ トル ネ ッ ク 問 題 で は,紡 界 の 間 で,相. 績 と 紡 織 の 間 や,鉄. 鋼 と 鉄 道 や 船 舶 の 間 の よ う に,異. 互 に イ ノ ベ ー シ ョ ン が 行 わ れ て,需. な る業. 要 の 増 大 と供 給 の 不 足 が 解 消 され た 事 例. は 古 くか ら知 られ て い る(see.LawrenceandLee1984pp.14-20.)。. 最 近 で は,こ. は,Rosenbergな. 一 企 業 を 前 提 と して. 検 討 さ れ,ボ. ど で 検 討 さ れ て き た 。 し か し,彼 トル ネ ッ ク の 解 消 に,経. ら の 検 討 で は,同. 営 資 源 が 集 中 して 投 入 さ れ る た め,解. の問題. 消 さ れ る と,. 他 で ボ トル ネ ッ ク が 生 ず る こ と が 逐 次 的 に 繰 り 返 さ れ る と 主 張 さ れ る(see.Rosenberg 1976p.115.:参. 照 。 沼 上 幹,2004年,136-143頁)。. も 認 め て い る が,ボ. こ の ボ トル ネ ッ ク の 現 象 は,Christensen. トル ネ ッ ク の 解 消 で は,オ. ー バ ー シ ュ ー ト(overshooting)を. もた ら. しや す い と い う 傾 向 が 存 在 す る(see.ChristensenandRaynor2003app.136-137.参 玉 田 俊 平 太 監 修,櫻. 井 祐 子 訳,2003年,170-171頁)。. タ ー の ジ レ ン マ の よ う に,オ. 照。. し か し,Christensenの. ー バ ー シ ュ ー トに よ り,先. イ ノベ ー. 行 企 業 が 新 規 参 入 企 業 に交 代 す る. 原 因 と して は 想 定 さ れ て い な い 。. 2需. 要 と供 給 の 間 で の ア ンバ ラ ン ス. 需 要 と 供 給 の 側 面 か ら考 え る と,ま づ い て,新. し い 製 品 を 供 給 して,需. を 搭 載 し た 製 品 の よ う に,顧. ず,供. 給 者 で あ る 企 業 が,製. 品 イ ノベ ー シ ョン に基. 要 者 で あ る 顧 客 に 使 用 を 喚 起 す る 場 合 に は,過. 客 の ニ ー ズ の 水 準 を 上 回 る 新 し い 製 品 を 供 給 し,顧. 剰機能. 客が許容. で き な い 支 払 い 代 価 を 請 求 す る 場 合 が 発 生 す る 。 こ の よ う な 場 合,競. 合企業が製品を供給. し,顧. の 製 品 を 選 択 して,. 客 に よ り要 求 さ れ る 基 本 的 機 能 を 充 た して お れ ば,顧. 使 用 す る 。 こ れ がChristensenの. 主 張 す る イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ を 発 生 さ せ る,オ. バ ー シ ュ ー トの 現 象 で あ る(see.Christensen1997pp.xviii-xix.参 伊 豆 原 弓 訳,2001年,9-10頁:Adner2002p.668.:参 丹 羽 清,2010年,56頁)。 慮 しな い で,企 の 点,Utterbackら. 客 は,こ. そ の 際,Christensenは,顧. ー. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,. 照 。 中 橋 國 蔵 編,2008年,167頁: 客 の ニ ー ズ とそ の 水 準 を 十 分 に考. 業 内 で イ ノ ベ ー シ ョ ン が 推 進 さ れ る こ と を そ の 原 因 と して あ げ て い る 。 こ が,技. 術 プ ッ シ ュ よ り,む. し ろ 需 要 プ ル を 支 持 して い る こ と に は,一. 応 の 論 拠 が あ る(see.Utterback,Vedin,Alvarez,Ekman,Sanderson,TetherandVerganti -162(162)一.

(7) イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ に つ い て の 一・考 察(牧. 2006p.165.参. 3製. 浦). 照 。 サ イ コ ム ・ イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル 監 訳,2008年,158頁)。. 品 イ ノベ ー シ ョン と製 法 イ ノベ ー シ ョン. イ ノ ベ ー シ ョ ン と 関 連 し て,Abernatyら. は ド ミ ナ ン ト ・デ ザ イ ン の 問 題 を 検 討 した. (see.UtterbackandAbernathy1975pp.645-647&p.649.:AbernathyandUtterback 1978pp.255-256.参. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. 真 由 美 他 訳,2007年,223頁:Abernathyand. Clark1985p.14.:Christensen1999pp.527-528.:Utterback1994pp.90-99.参 正 和 ・小 川 進 監 訳,関. 岡 泰 之 訳,1998年,117-125頁:原. 志,1997年,84-88頁:原 自 に,多. 拓 志,1999年,77-81頁)。. 拓 志,1995年,111-116頁:原 彼 ら は,最. 様 な 製 品 デ ザ イ ン に 係 わ る 基 準 が 設 定 さ れ て,イ. 第 に,特 定 の 製 品 デ ザ イ ンが 支 配 的 に な る現 象 と し て,ド 彼 ら の 検 討 の 結 果 に よ る と,ド. 照。大津. 初,多. 数 の 競 合 企 業 で,独. ノ ベ ー シ ョ ン が 行 わ れ る が,次 ミ ナ ン ト ・デ ザ イ ン を 検 討 し た 。. ミ ナ ン ト ・デ ザ イ ン が 確 定 さ れ る と,「 製 品 イ ノ ベ ー シ ョ. ン」 よ り,「 製 法 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」 に ウ エ ー トが 移 転 す る。 こ の 点,ハ 径 で は,小. 型 化 す る 傾 向 が 存 在 す る よ う に,イ. に 支 え られ た,一 る た め,特. 4モ. 拓. ノ ベ ー シ ョ ン に は,社. ー ドデ ィ ス ク の 直 会的な コンテクス ト. 定 方 向 で の 製 品 の 性 能 の 改 善 を 求 め る 「製 品 設 計 の 基 本 姿 勢 」 が 存 在 す. 定 の 技 術 の 軌 道 に 沿 っ て,連. 続 的 に イ ノベ ー シ ョンを 行 う こ とが 可 能 にな る。. ジ ュー ル 型 アー キ テ ク チ ャ と相 互 依 存 型 アー キ テ ク チ ャ. ア ー キ テ ク チ ャか ら,イ ポ ー ネ ン トと 呼 ば れ る,製. ノ ベ ー シ ョ ン に つ い て 考 察 す る と,ア. 品 の 構 成 要 素 の 相 互 依 存 関 係(see.Ulrich1995p.426.:参. 青 島 矢 一 ・武 石 彰,2001年,33頁),あ 設 計 思 想 で あ る(参. ー キ テ ク チ ャ は,コ. る い は,部. 照 。 藤 本 隆 宏,2010年,110頁)。. 改 善 を 行 え る 。 反 面,相. こ の 点,Christensenは,「. ン タ ー フ ェ イ ス が 形 成 さ れ て い る た め,特. 互 依 存 型 ア ー キ テ ク チ ャ で は,関. 在 す る た め,対 象 領 域 が 広 く な り,イ ChristensenandRaynorに. 概 念 を 用 い て,理. モ ジ ュー ジ ュー ル. 定 の 分 野 で,性. 能の. 連分野の間で相互依存関係が存. ノ ベ ー シ ョ ンの 実 施 に 対 す る 負 担 は 増 大 す る 。 ま た,. よ れ ば,ま. ン ジ ニ ア リ ン グ の 概 念 と,構. 照。. 品 と部 品 の つ な ぎ方 に 関 す る 基 本 的 な. ル 型 ア ー キ テ ク チ ャ 」 と 「相 互 依 存 型 ア ー キ テ ク チ ャ 」 を 区 分 す る 。 そ して,モ 型 ア ー キ テ ク チ ャ で は,イ. ン. ず,「 相 互 依 存 型 」 と 「モ ジ ュ ー ル 型 」 と い う エ. 成 部 品 間 や 企 業 間 に 存 在 す る,「 イ ン タ ー フ ェ イ ス 」 と い う. 論 上 で は,相. 互 依 存 型 ア ー キ テ ク チ ャ は 「性 能 」 を 最 適 化 す る. (see.ChristensenandRaynor2003ap.128.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,櫻. 年,157-158頁:Christensen,HornandJohnson2011pp.29-30.:BaldwinandClark -163(163)一. 井 祐 子 訳,2003.

(8) 第59巻 2000p.75.参. 第1号. 照 。 安 藤 晴 彦 訳,2004年,88-89頁)。. ネ ッ トワ ー ク に は,機. 能 性 が,ど. そ の 際,一. 般 的 な 原 則 と して,バ. の よ う な ポ イ ン トで 定 義 さ れ る と して も,価. 次 の 段 階 で 顧 客 が 要 求 す る も の に 比 べ て,十. 分 に は 良 くな い 箇 所 が あ り,こ. で イ ン タ ー フ ェ イ ス を 跨 い で 統 合 す る 企 業 は 繁 栄 す る 。 しか し,こ 相 互 依 存 型 ア ー キ テ ク チ ャ を 要 求 す る と き,モ. リュー. 値の追加の. の よ うな 箇 所. の よ うな 新 しい状 況 が. ジ ュー ル 型 アー キ テ ク チ ャで 競 争 す る と い. う マ ネ ジ ャ ー の 選 択 肢 に 基 づ い た ビ ジ ネ ス は 失 敗 す る と 予 測 で き る(see.Christensenand Raynor2003ap.132&pp.135-137.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,櫻. 169-171頁:BaldwinandClark2000pp.237-238.参 頁:参. 井 祐 子 訳,2003年,164頁,. 照 。 安 藤 晴 彦 訳,2004年,277-278. 照 。 藤 本 隆 宏,2001年,25頁:楠. 木 健 ・ヘ ン リー ・W・ チ ェ ス ブ ロ ウ,2001年,279. 頁)。. 5持. 続 的 イ ノベ ー シ ョン と破 壊 的 イ ノベ ー シ ョン. Christensenは,「 その 際. 彼 は,イ. 持 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン」 と 「破 壊 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」 を 区 分 した 。 ン ク リ メ ン タ ル イ ノ ベ ー シ ョ ン で も,ラ. デ ィ カ ル イ ノ ベ ー シ ョ ン で も,. 既 存 の 顧 客 に 沿 っ た イ ノ ベ ー シ ョ ン で あ れ ば,「 持 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン」 と 呼 ぶ 。 他 方, イ ン ク リ メ ン タ ル イ ノ ベ ー シ ョ ン で も,ラ ニ ー ズ で は な くて,非. デ ィ カ ル イ ノ ベ ー シ ョ ンで も,既. 使 用 者 か ら使 用 者 に な る,新. シ ョ ン を 「破 壊 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」 と 呼 ぶ(参 稿 で は,Christensenが,顧. 存の顧客 の. しい顧 客 の ニ ー ズ に対 応 す る イ ノベ ー. 照 。 原 拓 志,2003年,86頁)。. 客 の ニ ー ズ を ベ ー ス に して,持. こ の 点,本. 続 的 イ ノベ ー シ ョン と破 壊 的. イ ノ ベ ー シ ョ ン を 区 分 し て い る こ と に 注 目 す る 。 しか し,基. 本 的 に は,「 持 続 的 イ ノ ベ ー. シ ョ ン」 と 「破 壊 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」 を 区 分 す る と い う 認 識 は 企 業 に は 存 在 しな い 。 こ の よ う な 区 分 を 行 う の は,企. 第2章. Christensenに. 業 外 部 者,特. に,最. 終 使 用 者 で あ る。. イ ノベ ー タ ーの ジ レ ンマが 発 生 す る条 件. は,イ. ノベ ー ター の ジ レ ンマが 生 産 と消 費 の 分 離 か ら生 ず る と い う十 分. な 認 識 が 存 在 しな い 。 い い か え れ ば,Christensenは,「 用 語 を 創 りな が ら,企. 業の. 「価 値 観 」 と 顧 客 の. バ リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク 」 と い う. 「価 値 観 」 の 間 に 相 違 が 生 ず る と い う 認 識. が 十 分 で は な か っ た(see.Christensen1997p.65NOTE.6&7.参 伊 豆 原 弓 訳,2001年,63頁)。 生 ず る が,顧. 本 章 で は,イ. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,. ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ が,顧. 客 に よ る 「製 品 の 選 択 の 変 更 」(製 品 の ジ レ ン マ)と 一164(164)一. 客の移動 によ り. 「企 業 の 交 代 」 で は 状.

(9) イ ノベ ー ター の ジ レ ンマ につ い て の 一・ 考 察(牧 浦) 況 に 相 違 が あ る こ と を 明 らか に す る 。 こ の た め,「 企 業 の 交 代 」 の 前 提 と な る,「 製 品 の ジ レ ンマ」 を検 討 す る。. 1製. 品 設 計 の 基 本 姿 勢 と生 産 技 術 と製 品 仕 様 か ら見 た イ ノベ ー ター の ジ レ ン マ. と こ ろ で,Christensenは,「. 破 壊 的 イ ノベ ー シ ョンで 新 規 企 業 は参 入 す る」 と主 張 す. る が,「 新 規 企 業 が ラ デ ィ カ ル イ ノ ベ ー シ ョ ン に よ り参 入 す る 」 と は 述 べ て い な い(参 榊 原 清 則,2005年,52頁)。. こ の 点,既. に 述 べ た が,Christensenは,既. た イ ノ ベ ー シ ョ ンで あ れ ば,「 持 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」,反 面,非 新 しい顧 客 の ニ ー ズ に対 応 す る イ ノベ ー シ ョンを ま た,Christensenは,イ. 照。. 存 の 顧 客 に沿 っ. 使 用 者 か ら使 用 者 に な る,. 「破 壊 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」 と 呼 ぶ 。. ノベ ー ター の ジ レン マを 先 行 企 業 と新 規 参 入 企 業 の 交 代 とみ. な して い る 。 そ の 際,企. 業 が,他. の 業 界 で か な りの 経 営 資 源 を 蓄 積 した 後 で,新. しい業 界. に 参 入 す る 場 合 に は,「 製 品 イ ノ ベ ー シ ョ ン」 と 「製 法 イ ノ ベ ー シ ョ ン」 に 関 連 し た リ ス ク が か な り解 消 さ れ て い る 。 ま た,新. 規 参 入 企 業 は,他. の 業 界 で 蓄 積 した 経 営 資 源 を 新 し. い 業 界 で の 事 業 に 活 用 で き る(see.GovindarajanandTrimble2005p.8.参 訳,2006年,48頁:参. 照 。 長 内 厚,2006年,91-92頁,94頁:山. 頁)。 本 稿 は,Christensenが,イ. 口 裕 之,2007年,83-84. ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ の 事 例 研 究 で,こ. 営 資 源 の 転 用 の 可 能 性 に つ い て,十 Christensenが. 規 参 入 企 業 か ら見 れ ば,既. ノ ベ ー シ ョ ン」 で は な くて,既. の よ うな 経. 分 な 認 識 を 有 し て い た の か を 疑 問 視 す る。 こ の 点,. 「破 壊 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」 と 呼 ぶ も の に は,他. を 蓄 積 し た 後 で の,新. 照。酒井秦介. の 業 界 で か な りの 経 営 資 源. 存 の 技 術 の 軌 道 か ら外 れ た. 「非 連 続 的 イ. 存 の 技 術 の 軌 道 に 沿 っ た 「連 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン 」 と み な. せ る もの も含 まれ て い る。. 2製. 品 レベ ル で の 破 壊 的 イ ノベ ー シ ョン と持 続 的 イ ノベ ー シ ョンの 検 討. と こ ろ で,Christensenで. は,企. 業 間 や,企. 業 と 顧 客 の 間 で の 価 値 観 の 相 違 に よ り,バ. リ ュ ー ネ ッ トワ ー ク が 分 断 さ れ る と い う 認 識 は 十 分 で は な か っ た 。Christensenは,顧. 客. の ニ ー ズ に 基 づ い た,「 破 壊 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン」 と 「持 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン」 と い う概 念 を 創 造 し,「 イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ンマ 」 を 説 明 し よ う とす る。 し か し,企 の パ タ ー ン を 表 わ す 概 念 を 用 い て,両. 者 の 立 場 か ら,イ. は 検 討 さ れ な け れ ば な らな い 。 こ の 点,先. ノベ ー ター の ジ レンマ と い う現 象. 行 研 究 は も ち ろ ん,Christensenが. 「破 壊 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン」 と 「持 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン」 と い う概 念 も,企 ン を 説 明 す る も の で あ る。 本 稿 で は,企. 業 と顧 客 の 行 動. 創 造 した 業 の行 動 パ ター. 業 の 行 動 パ タ ー ン を 表 わ す も の と し て,「 製 品 設. 一165(165)一.

(10) 第59巻. 第1号. 計 の 基 本 姿 勢 」 と 「生 産 技 術 」,顧 客 の ニ ー ズ を表 わす もの と して 「製 品仕 様 」 を用 い る。 こ こで は,簡 単 な 具 体 例 を 用 いて,こ の3つ の 用 語 を 組 み 合 わ せ る こ と に よ り,顧 客 に よ る 「製 品 の 選 択 の 変 更 」 と い う レベ ル で の 「イ ノベ ー ター の ジ レンマ が 発 生 す る条 件 」 に 関 して,ど の よ うな こ とが 可 能 にな るの か を 確 認 した い。 と こ ろ で,本. 稿 は,製 品 が有 す る機 能 の 水 準 を,顧 客 の ニ ー ズ と コ ス トか ら決 定 す る. 「製 品設 計 の基 本 姿 勢 」 と,製 品 の 構 造,部. 品 の構 成,資. 材 や加 工 精 度 な どを 決 め る生 産. 設 計 機 能,顧 客 の 購 買 意 欲 と信 頼 感 を 与 え る意 匠 設 計 機 能,設 備 の レイ ア ウ トや 加 工 の 順 序 を決 め る工 程 設 計 機 能,人 員 配 置 と職 務 を 決 め る作 業 設 定 機 能 な ど と と も に,従 業 員 の 実 施 能 力 に よ り規 定 され る 「生 産 技 術 」 を 区別 す る(参 照 。柴 田裕 通,2010年,81-91頁)。 こ こで,製 品 レベ ル で の ジ レン マで あ るが,ラ. ガー ビー ル を 具 体 例 にす れ ば,競 合 企 業. 間 で,「 製 品 設 計 の 基 本 姿 勢 」 と 「生 産 技 術 」 は 類 似 し,顧 客 側 で の 「製 品仕 様 」 も類 似 して い るが,競 合 製 品 の 間 で,香. りや 味 に微 妙 な 相 違 が あ り,企 業 で の 製 品 の イ メー ジ と. 顧 客 の ニ ー ズの 間 で,不 一 致 が 顧 客 に よ り知 覚 され る場 合,顧 客 は移 動 し,特 定 の 製 品 の 需 要 は減 少 し,競 合 製 品 の 需 要 は増 大 す る。 この た め,ジ. レ ンマ は 発生 す る。 ま た,「 製. 品 設 計 の基 本 姿 勢 」 と 「製 品 仕 様 」 が 類 似 し,「 生 産 技 術 」 が異 な る場 合,た. とえ ば,焼. 酎 で は,材 料 で あ る イ モ,麦 な どの 選 択 に よ り,味 と香 りの 相 違 と,支 払 い代 価 の 間 で ア ンバ ラ ンスが 生 れ ば,製 品 の選 別 が 行 わ れ,製. 品 の需 要 は変 動 す る。 そ して,「 製 品 設 計. の 基 本 姿 勢 」 と 「生 産 技 術 」 を 異 にす る場 合,企 業 で は製 品 の 品 質 に相 違 が 存 在 す るが, 顧 客 で も 「製 品 仕 様 」,つ ま り,「 用 途 」 を 異 にす る。 た とえ ば,ウ イ スキ ー と ビー ル は, 味,香. りを 異 にす る代 替 品 とみ な され,顧. や して 飲 む が,ウ の 味,香. 客 が 選 別 し,「 製 品仕 様 」 で は,ビ ー ル は,冷. イ ス キー は,冷 や して も,暖 めて も,飲 む 。 そ こで は,競 合 製 品 の 間 で. りな どの 品 質 の 相 違 と支 払 い代 価 の 間 で ア ンバ ラ ン スが 生 ず れ ば,ジ. レンマ が 生. ず る。. 第3章Christensenに. Christensenは,1975年. よ る ハ ー ドデ ィ ス ク ドラ イ ブ 業 界 の 検 証. か ら1994年. Christensen1992app.414-415.参. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. ChristensenandBower1996p.200.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊 ー. 真 由 美 他 訳,2007年,270. 豆 原 弓 訳,2001年,33-34頁)。. ドデ ィ ス ク ド ラ イ ブ 業 界 全 体 の -166(166)一. し た(see.. 真 由 美 他 訳,2007年,242-243頁:. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. 頁:Christensen1997pp.8-9.参 そ の 際,Christensenは,ハ. ま で の ハ ー ドデ ィ ス ク ド ラ イ ブ 業 界 を 検 証. 「製 品 設 計 の 基 本 姿 勢 」 を,.

(11) イ ノベ ー ター の ジ レ ンマ につ い て の 一・ 考 察(牧 浦) 1956年 の 販 売 開 始 以 降,「 サ イ ズ,モ 時 間 の 短 縮,厳. ー タ ー の 小 型 化,使. 用 電 力 の 節 約,平. 均 の ア クセ ス. し い 管 理 条 件 な ど に つ い て の 改 善 」 で あ る と み な し た(see.Christensen. 1997p.16&p.22.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 豆 原 弓 訳,2001年,43頁,52頁)。. ハ ー ドデ ィ ス ク ドラ イ ブ 業 界 の 特 徴 と して,次. の3つ. そ して,. を あ げ た 。 す な わ ち,①. 製 品,企. 業. や 技 術 な ど の 世 代 交 代 が 短 期 間 で 発 生 す る(see.Christensen1997p.xvii&p.3.参. 照。. 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. た り. の 価 格 が1四. 豆 原 弓 訳,2001年,7頁,27頁)。. 半 期 当 た り ほ ぼ5%の. 照 。玉 田俊 平 太 監 修,伊 1997pp.24-25.参 は,イ. ②12年 以 上 に わ た り,1MB当. ペ ー ス で 低 下 して き た(see.Christensen1997p.8.参. 豆 原 弓 訳,2001年,32-33頁)。. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ が,顧. ③ 新 規 参 入 者 が 多 い(see.Christensen. 豆 原 弓 訳,2001年,55-56頁)。. 客 で あ る,コ. ン ピ ュ ー タ の 組 み 立 て メ ー カ ー を 巡 る,. 先 行 企 業 と 新 規 参 入 企 業 の 間 で 生 じ た,「 企 業 の 交 代 」 と し て,検 本 章 で は,Christensenの の 直 径 の 改 善,3.複 た,ア. 検 証 を,1.デ. 討 して い る。. ィ ス ク ドラ イ ブ の ヘ ッ ドの 改 善,2.デ. 数 の デ ィ ス ク の 直 径 の 生 産 技 術 に 係 わ り,一. メ リ カ の 代 表 的 な3つ. 1デ. な お,Christensen. ィスク. 度 は リ ー ド企 業 に な っ. の 企 業 につ いて 検 討 す る。. ィ ス ク ドラ イ ブ の ヘ ッ ドの 改 善. ハ ー ドデ ィ ス ク ド ラ イ ブ は,1956年 305RAMACの. モ デ ルIBM. 一 部 に デ ィ ス ク フ ァ イ ル と して 初 め て 付 け られ た 。 そ の 後,デ. イ ブ の 開 発 ・改 善 で は,1970年 ブの 大 半 の. に 販 売 さ れ た コ ン ピ ュ ー タ,IBMの. ま で,IBMが,業. 界 を リー ド し,現. ィ ス ク ドラ. 在 の デ ィ ス ク ドラ イ. 「製 品 設 計 の 基 本 姿 勢 」 と 「生 産 技 術 」 を 開 発 し た 。 しか し,1960年. ン トロ ー ル デ ー タ な ど のIBMの. 競 合 企 業 が こ の 業 界 に 参 入 し た 。 ま た,1970年. ス ク ドラ イ ブ の 相 手 先 ブ ラ ン ド供 給 市 場(OEM)は に よ れ ば,た. と え ば,1970年. に10億. 代 に,デ. ィ. 急 成 長 した 。 こ の 点,Christensen. ドル,1976年. た(see.Christensen1992app.395-396.参. 代 に,コ. に25億. ドル,1985年. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. 229頁:Christensen1993pp.533-537.:Christensen1997pp.6-7.参. に70億. ドル に 増 大 し. 真 由 美 他 訳,2007年, 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,. 伊 豆 原 弓 訳,2001年,30-31頁)。 ま た,1975年. 以 降,「. か ら20Mbpsiま. フ ェ ラ イ トヘ ッ ド」 の 「生 産 技 術 」 に よ り,記. で 向 上 し た 。 し か し,1976年. た 。 そ の 後,IBM,コ. ロー ズが. 「薄 膜 デ ィ ス ク 」 を 販 売 し. ン トロ ー ル デ ー タ な ど が,「 薄 膜 ヘ ッ ド」 の. 記 録 密 度 を 高 め た 。 こ の た め,1986年 3分 の2が,「. に,バ. で は,1984年. 薄 膜 デ ィ ス ク」 を 販 売 し て い た(参 -167(167)一. 録 密 度 は1Mbpsi. 「生 産 技 術 」 に よ り,. まで に事 業 を 営 ん で いた メー カー の 約 照。本稿. 第4章. 第2段. 階)。 更 に,.

(12) 第59巻. 第1号. 1993年 以 降 で は,「 磁 気 抵 抗 ヘ ッ ド」 の 「生 産 技 術 」 に よ り,記 本稿. 第4章. IBM,カ 修,伊. 第8段. 階)。 しか し,磁. 気 抵 抗 ヘ ッ ドで も,同. 録 密 度 が 向 上 し た(参. 照。. 様 の パ タ ー ン が 繰 り返 さ れ,. ン タ ム な ど が リ ー ド し た(see.Christensen1997pp.10-14.参. 照 。 玉 田俊 平 太 監. 豆 原 弓 訳,2001年,36-41頁)。. と こ ろ で,Christensenに. よ れ ば,ヘ. ヘ ッ ド」 に早 く転 換 した,IBM,コ ア の 合 計 は,1981年. の60%か. ッ ドに お い て,「 フ ェ ラ イ トヘ ッ ド」 か ら 「薄 膜. ン トロ ー ル デ ー タ な ど の 先 行 企 業 が 獲 得 した 市 場 シ ェ. ら1989年. に37%に. 落 ち 込 ん だ 。 こ れ に 対 し て,「 フ ェ ラ イ ト. ヘ ッ ド」 か ら 「薄 膜 ヘ ッ ド」 に 遅 れ て 転 換 し た,マ ド,カ. ン タ ム,東. 芝 な ど の 市 場 シ ェ ア の 合 計 が1981年. イ ク ロ ポ リ ス,ヒ. (see.Christensen1992app.404-407.参 237頁)。Christensenは,新. の10%か. ら1989年 の33%に. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. し い 「生 産 技 術 」 を 予 測 し,適. ュ ー レ ッ トパ ッ カ ー 向 上 した. 真 由 美 他 訳,2007年,235切 な 方 法 でS字. カー ブを 適 宜. に転 換 で きな か っ た こ とが,先 行 者 優 位 を保 て な か っ た理 由 で あ る と主 張 した(see.Christensen 1997pp.44-45.参 p.392.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. 豆 原 弓 訳,2001年,72-73頁:Christensen1992a. 真 由 美 他 訳,2007年,227頁:Foster1986pp.31-32&. p.34.参 照 。 大 前 研 一 訳,1987年,27-28頁,31頁)。 な お,Christensenに 古 いS字. よ る,こ. カ ー ブ か ら新 し いS字. の よ う な 先 行 企 業 の 集 団 か ら後 続 企 業 の 集 団 へ の 交 代 を, カ ー ブ へ の 転 換 で 表 せ る と い う 主 張 は,後. 続企業の集団 に. よ り供 給 さ れ る 製 品 の 品 質 の 水 準 が 先 行 企 業 の 集 団 に よ り供 給 さ れ る 製 品 の 品 質 の 水 準 を 上 回 る,「 破 壊 的 技 術 」 に つ い て は 説 明 で き る 。 し か し,顧. 客 の ニ ー ズ を企 業 が供 給 す る. 製 品 の 品 質 の 水 準 が 上 回 る 「オ ー バ ー シ ュ ー ト」 に つ い て は 説 明 で き な い 。 つ ま り,「 生 産 技 術 」 の 水 準 で 優 位 を 確 保 し て も,顧 客 が,製. 品 に 対 し て 支 払 う代 価 を 許 容 し な け れ ば,. 非 使 用 者 に 留 ま る こ と を 説 明 で き な い(see.Christensen1997p.xix.参 修,伊. 2デ. 照 。 玉 田俊 平 太 監. 豆 原 弓 訳,2001年,10頁:Christensen1999p.121.)。. ィ ス クの 直 径 の 改 善. Christensenは,先. 行 企 業 の 集 団 で の 優 位 が 働 か な い 「生 産 技 術 」 の 開 発 ・改 善 が デ ィ. ス ク ドラ イ ブ 業 界 で は デ ィ ス ク の 直 径 を 巡 っ て 発 生 し た と 主 張 す る 。 そ こ で は,新 企 業 の 集 団 が 採 用 す る 「生 産 技 術 」 は,先 に 対 す る,ア 監 修,岡 は,具. 行 企 業 の 集 団 が 重 視 し な い,顧. 客 の 「製 品 仕 様 」. ー キ テ ク チ ャ で あ っ た(see.Christensen1992app.393-394.参. 真 由 美 他 訳,2007年,228頁)。 体 的 に,1973年. か ら1990年. 規参入. 照 。 青 島矢 一. この よ うな 「生 産 技 術 」 の 開 発 ・改 善 を,Christensen ま で の デ ィ ス ク の 直 径 で,14,8,5.25,3.5,2.5の ー168(168)一. 各 イ.

(13) イ ノベ ー ター の ジ レ ンマ につ い て の 一・ 考 察(牧 浦) ンチの. 「ウ ィ ン チ ェ ス タ ー デ ィ ス ク 」 に お け る5回. た(see.Christensen1992bp.419.参 こ の 点,1962年. の ア ー キ テ ク チ ャ で の 変 更 と して 捉 え. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. か ら1978年. ま で,デ. 真 由 美 他 訳,2007年,247頁)。. ィ ス ク ドラ イ ブ の 売 上 高 の 大 半 は 「取 り 換 え 可 能. デ ィ ス ク パ ッ ク 」 で あ っ た 。 し か し,1973年. に,IBMが,「. 取 り換 え 可 能 デ ィ ス クパ ッ ク」. に 対 抗 す る た め,「 ウ ィ ン チ ェ ス タ ー モ デ ル 」 を 導 入 し,「14イ 発 売 し た 。 そ の 際,従. 来の. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 を. 「取 り換 え 可 能 デ ィ ス ク パ ッ ク 」 と 「14イ ン チ ドラ イ ブ デ ィ ス. ク 」 の 大 半 は,「 メ イ ン フ レー ム コ ン ピ ュ ー タ の メ ー カ ー 」 を 顧 客 と し,「 取 り 換 え 可 能 デ ィ ス ク パ ッ ク 」 に よ り市 場 で リー ド して い た 企 業 が. 「14イ ン チ ドラ イ ブ デ ィ ス ク 」 を 販. 売 し た(see.ChristensenandBower1996pp.202-203.参. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. 訳,2007年,272頁:Christensen1997pp.16-17.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 真 由美 他 豆 原 弓 訳,. 2001年,43-44頁)。. 2.1「8イ 1978年. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 に 係 わ る 状 況 に,シ. ュ ガ ー トア ソ シ エ ー ツ が 「8イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ」 を 発 売 し た 。 ま た,. 1978年 か ら1980年 か ら40MBま. に か け て,マ. イ ク ロ ポ リ ス,フ ゜ラ イ ア ム な ど の 新 規 参 入 企 業 が,10MB. で の 記 録 容 量 を 有 す る 「8イ ン チ デ ィ ス ク ド ラ イ ブ 」 を 販 売 し た 。 し か し,. 「8イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 に 対 し て,当. 時300MBか. ら400MBの. 記 録 容 量 を 求 めて い. た 「メ イ ン フ レー ム コ ン ピ ュ ー タ の メ ー カ ー 」 は 関 心 を 持 た な か っ た 。 こ の た め,新. 規参. 入 企 業 は 「ミニ コ ン ピ ュ ー タ 」 で 需 要 を 確 保 し た 。 「8イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ」 を 求 め る 顧 客 は,1MB当. た りの コ ス トが14イ. あ る こ と を 高 く評 価 し た 。 そ の 後,「8イ. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ に 比 べ て 高 くて も,小 ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 は,従. 型で. 来 の 「メ イ ン フ. レ ー ム コ ン ピ ュ ー タ の メ ー カ ー 」 の 要 求 す る 記 録 容 量 を 上 回 っ た 。 こ の た め,「 メ イ ン フ レ ー ム コ ン ピ ュ ー タ の メ ー カ ー 」 で も 採 用 さ れ た(see.Christensen1997pp.18-19.参 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 豆 原 弓 訳,2001年,46-47頁)。. な お,た. ドラ イ ブ 」 の メ ー カ ー で あ る コ ン トロ ー ル デ ー タ は,開 計 して い た 。 しか し,2年. 照。. と え ば,「14イ. ン チデ ィ ス ク. 発 段 階 で 先 行 し,実. 用モデルを設. ほ ど 新 規 参 入 企 業 に 遅 れ た 。 最 終 で は,「14イ. ン チデ ィ ス ク ド. ラ イ ブ 」 に 固 執 し た メ ー カ ー は す べ て 業 界 か ら撤 退 し た(see.Christensen1997p.19& p.49&p.50.参. 2.2「5.25イ. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 豆 原 弓 訳,2001年,47頁,77頁,79頁)。. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 に 係 わ る 状 況. 1980年 か ら1983年. ま で に,シ. ー ゲ ー トテ ク ノ ロ ジ ー ズ な ど の 新 規 参 入 企 業 が ー169(169)一. 「5.25イ ン.

(14) 第59巻 チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 を 販 売 し た(参. 第1号. 照。本稿. 第4章. 第2段. 階)。 しか し,記. 録容量の. 不 足 か ら 「ミニ コ ン ピ ュ ー タ 」 の メ ー カ ー は 関 心 を 持 た な か っ た 。 こ の た め,こ. れ ら新 規. 参 入 企 業 は 「デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン 」 で 需 要 を 確 保 し よ う と した(参 第3段. 階)。 し か し,「5.25イ. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 は,1980年. し た 「デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン 」 の メ ー カ ー が 求 め る 小 型,軽 充 た して い た(see.ChristensenandBower1996p.202.参. こ の た め,1980年. か ら1982年 量,低. 第4章. にか けて 出現. 価 格 と い った 特 徴 を. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. 他 訳,2007年,272頁:Christensen1997p.16.参 年,43頁)。. 照。本稿. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 真 由美. 豆 原 弓 訳,2001. 代 に,「 デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン 」 で ハ ー ドデ ィ ス ク を 使 用. す る こ と が 普 及 し た 。 ま た,「 生 産 技 術 」 が 年 率 約50%で. 向 上 し た た め,「5.25イ. ン チデ ィ. ス ク 」 は,「. ミニ コ ン ピ ュ ー タ 」 や 「メ イ ン フ レー ム コ ン ピ ュ ー タ 」 で も 採 用 さ れ る よ う. に な っ た(参. 照。本稿. 第4章. 第5段. 階)(see.Christensen1997pp.20-21.参. 俊 平 太 監 修,伊. 豆 原 弓 訳,2001年,49-50頁)。. カ ー で あ る,た. と え ば,カ. な お,「8イ. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 の メ ー. ン タ ム と マ イ ク ロ ポ リ ス は,開. 設 計 して い た 。 しか し,「5.25イ. 発 段 階 で 先 行 し,実. ン チ デ ィ ス ク」 で は な く て,「8イ. 容 量 の 改 善 に 自社 の 経 営 資 源 を 優 先 的 に 配 分 す る こ と で,顧 新 規 参 入 企 業 に 遅 れ て,「5.25イ 第4段. 照。玉 田. ン チデ ィ ス ク」 の 記 録. 客 の ニ ー ズ に 応 え よ う と し て,. ン チ デ ィ ス ク ド ラ イ ブ」 を 販 売 し た(参. 階)(see.Christensen1997pp.20-21&pp.49-50.参. 用モデルを. 照。 本 稿. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 第4章 豆原. 弓 訳,2001年,49-50頁,77-79頁)。. 2.3「3.5イ 1984年. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 に 係 わ る 状 況. に,バ. ロ ー ズ か ら ス ピ ン ア ウ ト し た ロ ダ イ ム が 「3.5イン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 を. 発 売 し た 。1987年. 以 降,シ. ー ゲ ー トテ ク ノ ロ ジ ー ズ と ミニ ス ク ラ イ ブ か ら ス ピ ン ア ウ ト し. た コ ナ ー ペ リ フ ェ ラ ル ズ な ど の 新 規 参 入 企 業 が 「3.5イ ン チ デ ィ ス ク ド ラ イ ブ 」 を 販 売 し た 。 しか し,「 デ ス ク トッ プ 型 パ ソ コ ン」 の メ ー カ ー は 関 心 を 持 た な か っ た 。 こ の た め, 「ノ ー トパ ソ コ ン」 や 「小 型 デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン」 で 需 要 を 確 保 し よ う と し た 。 「3.5イ ン チ デ ィ ス ク ド ラ イ ブ 」 は,「 小 型 デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン」 の メ ー カ ー が 求 め る軽 量, 耐 久 性,使. 用 電 力 の 節 約 の よ う な 特 徴 を 充 た して い た 。 し か し,1988年. に,「3.5イ ン チ デ ィ. ス ク 」 は,「 デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン」 の メ ー カ ー な ど の 顧 客 が 要 求 す る 記 録 容 量 の 水 準 を 上 回 っ た(参. 照。本稿. 1997pp.21-24&pp.214-215.参 頁)。 な お,た. と え ば,シ. 第4章. 第8段. 階)(see.Christensen1993p.564.:Christensen. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 豆 原 弓 訳,2001年,50-53頁,251. ー ゲ ー トテ ク ノ ロ ジ ー ズ は,「3.5イ -170(170)一. ン チ デ ィ ス ク」 で は な く て,.

(15) イ ノベ ー ター の ジ レ ンマ につ い て の 一・ 考 察(牧 浦) 「5.25イ ン チ デ ィ ス ク 」 の 記 録 容 量 の 改 善 に 自社 の 有 す る経 営 資 源 を 優 先 的 に 配 分 し て,顧 客 の ニ ー ズ に 応 え よ う と し た 。 シ ー ゲ ー トテ ク ノ ロ ジ ー ズ は,開 デ ル を 設 計 して い た 。 し か し,新 ラ イ ブ 」 を 販 売 し た(参 参 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊 1993年. に,シ. 規 参 入 企 業 に 遅 れ て,1988年. 照。本稿. 第4章. 第9段. 発 段 階 で 先 行 し,実 に,「3.5イ. 用モ. ン チデ ィ ス ク ド. 階)(see.Christensen1997pp.21-24.. 豆 原 弓 訳,2001年,50-53頁)。. ま た,Christensenに. よ れ ば,. ー ゲ ー トテ ク ノ ロ ジ ー ズ が 供 給 す る 「3.5イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 は,「 デ. ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン」 の メ ー カ ー と と も に,「 フ ァ イ ル サ ー バ ー 」 な ど に も販 売 で き た (see.Christensen1997p.91.参. 2.4「2.5イ 1989年. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 に 係 わ る 状 況. に,「5.25イ. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 の メ ー カ ー の ミニ ス ク ラ イ ブ か ら ス ピ ン ア ウ. ト し た プ レ ー リ テ ッ ク は,「2.5イ 期 に は,コ. 豆 原 弓 訳,2001年,118頁)。. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 を 発 売 し た 。 ま た,1990年. ナ ー ペ リ フ ェ ラ ル ズ が 「2.5イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ」 を 販 売 し,カ. 代初. ン タ ム,. シ ー ゲ ー トテ ク ノ ロ ジ ー ズ な ど も追 随 し た 。 「2.5イ ン チ デ ィ ス ク」 の 顧 客 で あ る 「ポ ー タ ブ ル コ ン ピ ュ ー タ の メ ー カ ー 」 は,重 を 重 視 し た 。 ま た,「3.5イ. 量,耐. 久 性,使. 用 電 力 の 節 約,大. き さの よ うな 特 徴. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 の 顧 客 で あ る東 芝 な ど は,「 ノ ー トバ ソ. コ ン」 に 使 用 す る 小 型 化 の 進 ん だ 「2.5イン チ デ ィ ス ク 」 の 購 入 を 希 望 し て い た(see.Christensen1993pp.555-556.:Christensen1997p.24.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 2001年,54頁)。. 来 の デ ィ ス ク に見 られ る新 規 参 入 企. な お,「2.5イ. ン チ デ ィ ス ク 」 で は,従. 業 に よ る 先 行 企 業 の 淘 汰 は 発 生 しな か っ た 。 こ の 点,Christensenは,1991年. 豆 原 弓 訳,. に,「3.5イ. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 の メ ー カ ー で あ る コ ナ ー ペ リ フ ェ ラ ル ズ と カ ン タ ム が,「2.5イ チ デ ィ ス ク 」 で,95%以. 上 の 市 場 シ ェ ア を 獲 得 し,1992年. に,新. ン. 規 参 入 者 で あ る プ レー リ. テ ッ ク が 倒 産 し た こ と を 証 拠 と して あ げ て い る(see.Christensen1993pp.555-556.)。. 2.5「1.3イ 1991年. ン チ の デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 に 係 わ る 状 況. に,ヒ. を 考 案 し,キ. ュ ー レ ッ トパ ッ カ ー ドは,記. 「1.3イ ン チ 小 型 ドラ イ ブ 」. テ ィ ホ ー ク と 名 付 け た 。 キ テ ィ ホ ー ク は,AT&T,IBM,ア. ク ロ ソ フ ト,イ. ン テ ル,NCRな. 顧 客 に 想 定 し た 。1992年 年 に,衝. 録 容 量20MBの. に,ヒ. 撃 セ ンサ ー を 備 え て,耐. す る 予 定 で あ っ た 。 しか し,キ. ど のPDA市. ッ プ ル,マ. イ. 場 で の 製 品 開 発 を 目 指 して い る メ ー カ ー を. ュ ー レ ッ トパ ッ カ ー ドは,20MBの 久 性 を 高 め た40MBの. 製 品 を1台. 製 品 を 完 成 さ せ,1993 当 た り250ド ル で 販 売. テ ィ ホ ー ク の 売 り上 げ に 貢 献 した の は,日 ー171(171)一. 本 語 ポー タ ブル.

(16) 第59巻 ワ ー プ ロ,小 と え ば,家. 型 レ ジ ス タ ー,デ. ジ タ ル カ メ ラ,産. 業 用 ス キ ャ ナ ー な ど で あ っ た 。 な お,た. 庭 用 テ レ ビ ゲ ー ム シ ス テ ム の メ ー カ ー は,1台. 容 量 が10MBに. 当 た り50ド ル 程 度 の 価 格 で 記 録. 限 定 さ れ た 機 能 を 有 す る製 品 を 求 め た(参. こ の た め,ヒ. ュ ー レ ッ トパ ッ カ ー ドは,こ. 忍 耐 力 を 有 し て い な か っ た た め,1994年 Christensen1997pp.169-172.参. 2.6Christensenの Christensenの が,小. 第1号. 照。 本 稿. 第4章. 第11段. 階)。. れ ら新 し い 顧 客 の ニ ー ズ に 応 え る た め の 資 金 や に,キ. テ ィ ホ ー ク を 市 場 か ら 撤 退 さ せ た(see.. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 豆 原 弓 訳,2001年,201-205頁)。. 事 例 に よ る 「イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ 」 の 検 証 検 証 で は,ま. ず,特. 定 の ハ ー ドデ ィ ス ク ドラ イ ブ で 成 功 して い る 企 業 層. 型 化 さ れ た ハ ー ドデ ィ ス ク ドラ イ ブ に 経 営 資 源 を 集 中 す る こ と が 困 難 に な り,供. して い る 製 品 と,顧 例 と して,た. 給. 客 の ニ ー ズ と の 不 一 致 に よ り,「 企 業 の ジ レ ン マ 」 に よ り 消 滅 す る 事. と え ば,総. ての. 「14イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 に 固 執 した メ ー カ ー が. 「8イ. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 に 移 行 す る こ と に 失 敗 し た こ と が あ げ られ る 。 次 に,新. 規 参 入 企 業 が,生. 産 技 術 上 で 優 れ た企 業 が 見 放 した顧 客 の た め に製 品 を 供 給 す. る こ と が 可 能 に な る 事 例 と して,以 で に,シ. 下 の2つ. が あ げ られ る 。 第1に,1980年. ー ゲ ー トテ ク ノ ロ ジ ー ズ な ど の 新 規 参 入 企 業 が. を 販 売 し た が,記. か ら1983年. 「5.25イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」. 録 容 量 の 不 足 か ら 「ミニ コ ン ピ ュ ー タ 」 の メ ー カ ー で は な く て,「 デ ス. ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン 」 で 需 要 を 確 保 し た 。 第2に,1984年 ナ ーペ リフ ェ ラル ズな どの 新 規 参 入 企 業 が. に,ロ. ダ イ ム,1987年. ノ ー トパ ソ コ. 「小 型 デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン 」 で 需 要 を 確 保 し た 。. 更 に,企 て,以. 以 降,コ. 「3.5イ ン チ デ ィ ス ク ド ラ イ ブ 」 を 販 売 し た が,. 記 録 容 量 の 不 足 か ら 「デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン」 の メ ー カ ー で は な くて,「 ン」 や. ま. 業 で の 組 織 の ケ イ パ ビ リ テ ィ の 硬 直 性 に 係 わ る 「企 業 の ジ レ ン マ 」 の 事 例 と し. 下 の2つ. は な く て,「14イ 分 し,顧. が あ げ られ る 。 第1に,コ. ン トロ ー ル デ ー タ が,「8イ. ンチ デ ィ ス ク」 で. ン チ デ ィ ス ク」 の記 録 容 量 の 改 善 に 自社 の有 す る経 営 資 源 を優 先 的 に配. 客 の ニ ー ズ に 応 え よ う と し た 。 第2に,カ. ン タ ム と マ イ ク ロ ポ リ ス が,「5.25イ. ン. チ デ ィ ス ク 」 で は な くて,「8イ. ン チ デ ィ ス ク」 の 記 録 容 量 の 改 善 に 自 社 の 有 す る経 営 資. 源 を 優 先 的 に 配 分 す る こ と で,顧. 客 の ニ ー ズ に応 え よ う と した。. そ して,購. 入 の タ イ ミ ン グ の 選 択 に 係 わ る 「顧 客 の ジ レ ン マ 」 の 事 例 と して,以. つ が あ げ ら れ る 。 第1に,「. デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン」 の メ ー カ ー に 採 用 さ れ て,性. 改 善 を 繰 り 返 し た 「5.25イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 が,従. 下 の2 能の. 来 の 「ミニ コ ン ピ ュ ー タ 」 や. 「メ イ ン フ レ ー ム コ ン ピ ュ ー タ 」 の 要 求 す る 記 録 容 量 を 上 回 っ た と き に,後 者 の コ ン ピ ュ ー -172(172)一.

(17) イ ノベ ー ター の ジ レ ンマ につ い て の 一・ 考 察(牧 浦) タ の メ ー カ ー が 導 入 時 期 を 決 定 し た ケ ー ス 。 第2に,「 ト ッ プ 型 パ ソ コ ン」 の メ ー カ ー に 採 用 さ れ て,性 ク ドラ イ ブ 」 が,従. 来の. 準 を 上 回 っ た と き に,後 最 後 に,投. ノ ー トパ ソ コ ン」 や 「小 型 デ ス ク. 能 の 改 善 を 繰 り返 し た 「3.5イン チ デ ィ ス. 「デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン 」 の メ ー カ ー が 要 求 す る 記 録 容 量 の 水 者 が 導 入 時 期 を 決 定 したケ ー ス。. 下 した 資 金 の 回 収 に 時 間 が 掛 か り,資 金 の 不 足 の た め に,特. 定 の 「生 産 技 術 」. の 軌 道 に 沿 っ た 連 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン を 促 進 す る こ と が 困 難 に な る 事 例 と して,ヒ レ ッ トパ ッ カ ー ドが,1994年. に,キ. ュー. テ ィ ホ ー ク を 市 場 か ら撤 退 さ せ た ケ ー ス が あ げ ら れ る。. 3複. 数 の デ ィ ス ク の 直 径 の 生 産 技 術 で 一 度 は リー ド企 業 に な っ た,3つ. 3.1「. ドミ ナ ン ト ・デ ザ イ ン で 一 時 期 の 遅 れ を 回 復 して 復 活 し た コ ン トロ ー ル デ ー タ 」. コ ン ト ロ ー ル デ ー タ は,1975年. か ら1982年. ま で,「14イ. ン チ デ ィ ス ク パ ッ ク 」 と 「ウ ィ. ン チ ェ ス タ ー デ ィ ス ク 」 を 支 配 して い た メ ー カ ー で あ る 。 しか し,1970年 界 で は,「8イ. ン チ デ ィ ス ク」 が 出 現 し た が,1982年. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 を 販 売 し た 。 そ の 際,コ ク 」 の 開 発 組 織 を オ ク ラ ホ マ シ テ ィ に 置 き,主 こ の た め,コ 場 で20%の. ン トロ ー ル デ ー タ は,出. の企 業 の事 例. に,コ. 代 の 後 半 に,業. ン トロ ー ル デ ー タ は,「5.25イ. ン トロ ー ル デ ー タ は,「5.25イ. 流 の 顧 客 と 自 社 の 組 織 文 化 か ら 隔 離 した 。. 遅 れ た が,一. 時 期,5.25イ. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 市. シ ェ ア を 獲 得 す る こ と が で き た 。 こ の よ う な 成 功 経 験 を 踏 ま え,「3.5イ ン チ デ ィ. ス ク 」 の 開 発 組 織 を シ ミバ レー に 置 き,先. 行 企 業 か ら18カ 月 間 遅 れ て,1989年. 製 品 を 出 荷 して,営. 照。本稿. 業 上 で 成 功 で き た(参. andBower1996p.212.参 な お,本. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. 第4章. 第10段. 源,プ. る と み な し,組. ロ セ ス,価. 値 基 準,文. 織 の ケ イ パ ビ リ テ ィ が,プ. 組 み 込 ま れ る よ う に な っ た と き に,組. 初の. 真 由 美 他 訳,2007年,281-282頁)。 間の経過. 化 に 組 織 の ケ イ パ ビ リ テ ィ の ウ エ ー トは 移 動 す ロ セ ス と 価 値 基 準 に 属 す る と き,特. 織 が プ ロ セ ス,価. に,文. 化 に. 値 基 準 と文 化 に反 す る ア イデ アを. 受 け 入 れ る こ と は 難 し くな る と 主 張 す る か らで あ る(see.Christensen1997p.195.参 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. に,最. 階)(see.Christensen. 稿 が コ ン トロ ー ル デ ー タ の 事 例 に 注 目 す る の は,Christensenが,時. と と も に,資. 照。. 豆 原 弓 訳,2001年,229-230頁:ChritensenandOverdorf2000p.71.. 参 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡 p.189.参. ン チデ ィ ス. 真 由 美 他 訳,2007年,597-598頁:ChristensenandRaynor2003a. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,櫻. 3.2「 既 存 の 価 値 で は な く て,新. 井 祐 子 訳,2003年,233頁)。. しい価 値 に沿 った イ ノベ ー シ ョ ンを実 施 した カ ンタ ム」. 「ミニ コ ン ピ ュ ー タ 」 の メ ー カ ー を 顧 客 と し て 「8イ ン チ デ ィ ス ク ド ラ イ ブ 」 を 販 売 し 一173(173)一.

(18) 第59巻 て い た カ ン タ ム は,約4年 しか し,カ. 遅 れ て,最. 初の. 第1号 「5.25イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 を 販 売 した 。. ン タ ム は,「 デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン」 の メ ー カ ー に 販 売 し な か っ た た め,全. 体 的 な 売 り上 げ が 減 少 し た 。1984年. に,カ. ン タ ム の 生 産 技 術 者 が,IBMPCATク. ラ スの. 「デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン」 の 拡 張 ス ロ ッ トに 挿 入 す る 「薄 型3.5イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 の 潜 在 市 場 を 発 見 し た 。 こ の よ う な ドラ イ ブ を 求 め る 顧 客 は,カ 「OEMコ. ン ピ ュ ー タ 」 の メ ー カ ー で は な くて,最. 章 第8段. 階)。 こ の た め,カ. 業 に 出 資 して,別. ン タ ム は,プ. 年 に,実. 質 上,カ. 終 使 用 者 で あ っ た(参. ラ ス デ ベ ロ ッ プ メ ン トは,ド. 造 を 松 下 寿 電 子 工 業 に 外 注 し,大. ン タ ム の 事 業 の 閉 鎖 を 行 い,プ. ム の 管 理 職 に 迎 え た 。 カ ン タ ム は,1994年. 照。本稿. 第4. ラ ス デ ベ ロ ッ プ メ ン トと 呼 ば れ る ス ピ ン オ フ 事. の 工 場 を 設 立 し た 。 ま た,プ. 設 計 と 販 売 を 自 社 で 担 当 し,製. ン タ ム が 相 手 と して い た. き な 成 功 を 収 め た 。1987. ラ ス デ ベ ロ ッ プ メ ン トの 経 営 者 を カ ン タ. に,デ. ィ ス ク ドラ イ ブ の 生 産 台 数 で 世 界 最 大 手. と な っ た(see.ChristensenandBower1996p.213.参. 照 。 青 島 矢 一 監 修,岡. 2007年,282頁:Christensen1997pp.121-122.参. ラ イ ブの 製 品. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,伊. 真 由 美 他 訳,. 豆 原 弓 訳,2001. 年,151-152頁)Q な お,本. 稿 が カ ン タ ム の 事 例 に 注 目 す る の は,次. の2点. で あ る 。 第1に,顧. 客 に対 す る. 企 業 の イ メ ー ジ の ミ ス マ ッ チ に よ り企 業 の ジ レ ン マ が 生 ず る と い う 見 解 と,第2に,生 技 術 で は,既. 存 の 生 産 技 術 の 改 善 の 軌 道 か ら外 れ た,「 非 連 続 的 イ ノ ベ ー シ ョ ン」 を 実 施. す る こ と も,挑 に,カ. 産. 戦 す べ き 課 題 の 一 つ と し て み な さ れ る よ う に な る と い う見 解 を,「1984年. ン タ ム の 生 産 技 術 者 が,外. 付 け の 小 型 化 さ れ た 『薄 型3.5イ ン チ デ ィ ス ク ド ラ イ ブ 』. を 最 終 使 用 者 に 向 け て 販 売 し た こ と 」 が 支 持 す る か ら で あ る(see.ChristensenandRaynor 2003ap.137.参. 照 。 玉 田 俊 平 太 監 修,櫻. 井 祐 子 訳,2003年,171頁)。. 3.3「 新 旧 製 品 の 同 時 販 売 で 組 織 の ケ イ パ ビ リ テ ィ の 柔 軟 性 を 確 保 す る マ イ ク ロポ リ ス 」 マ イ ク ロ ポ リ ス は,1978年 さ れ た 。1982年. に,マ. に,「8イ. ンチ デ ィス ク ドライ ブ」 の 製 造 を 目的 と して 設 立. イ ク ロ ポ リ ス の 創 業 者 でCEOのMabonは,「5.25イ. ン チデ ィ ス ク. ドラ イ ブ 」 を 中 心 と す る メ ー カ ー に 転 換 を 図 る べ き で あ る と 直 観 的 に 気 付 き,行 し た 。 そ の 際Mabonは,次 を 配 分 し た が,社 当 て た 。1984年. 世代の. イ ク ロ ポ リ ス は,ミ. チ デ ィ ス ク か ら引 き 上 げ た(参 に,「3.5イ. 「8イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 の 開 発 に も 経 営 資 源. 内 の 主 要 な 生 産 技 術 者 は,「5.25イ に,マ. 動を開始. 照。本稿. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 の 開 発 に 割 り. ニ コ ン ピ ュ ー タ 市 場 で の 競 争 力 を 失 い,8イ 第4章. 第6段. 階)。 マ イ ク ロ ポ リ ス は,1989年. ン チ デ ィ ス ク ド ラ イ ブ 」 を 導 入 す る計 画 を 立 て て い た が,1993年 一174(174)一. ン. に,販. 売を開.

(19) イ ノベ ー ター の ジ レ ンマ につ い て の 一・ 考 察(牧 浦) 始 し た 。 こ の 製 品 は,1GB以 た(参. 照。本稿. 青 島 矢 一 監 修,岡 俊 平 太 監 修,伊 な お,本. 第4章. 上 の 記 録 容 量 を 有 す る 「3.5イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 で あ っ 第12段. 階)(see.ChristensenandBower1996pp.213-215.参. 真 由 美 他 訳,2007年,282-284頁:Christensen1997p.123.参. 照。玉 田. 豆 原 弓 訳,2001年,153-155頁)。. 稿 が マ イ ク ロ ポ リ ス の 事 例 に 注 目 す る の は,次. に,Mabonは,次. の2点. で あ る 。 第1に,1982年. 世 代 の 「8イ ン チ デ ィ ス ク ド ラ イ ブ 」 と 「5.25イ ン チ デ ィ ス ク ドラ イ. ブ 」 の 開 発 に 経 営 資 源 を 配 分 し た 。 こ の 史 実 は,「 企 業 は,上 開 か れ て も,企. 照。. 業 で は,新. 位 市 場 へ の移 行 の 可 能 性 が. と 旧 の 製 品 の 両 方 を 販 売 す る こ と に よ り,一. ニ ー ズ に 応 え られ る 柔 軟 性 を 確 保 し よ う と す る 。 しか し,こ テ ィ の 柔 軟 性 の 確 保 は,で. 定の顧客の集団の. の よ う な組 織 の ケ イパ ビ リ. き る 限 り資 金 を 回 収 す る こ と を 目 的 と す る た め,次. す る 」 と い う 見 解 を 支 持 す る 。 第2に,1988年. に,業. 界 で は,「3.5イ. 第 に,消. 滅. ン チ デ ィ ス ク 」 は,. 「従 来 の デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン」 の 要 求 す る 記 録 容 量 を 上 回 る こ と が で き た 。 マ イ ク ロ ポ リ ス は,1993年. に,「 小 型 デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン 」 が ド ミ ナ ン ト ・デ ザ イ ン に な っ て. い る 状 況 を 認 識 して,「3.5イ. 第4章. ン チ デ ィ ス ク ドラ イ ブ 」 を 販 売 し た 。. ハ ー ドデ ィス ク ドラ イ ブ業 界 にお け る イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マの 検 討. 本 章 で は,企. 業 の 行 動 パ タ ー ン を 表 わ す も の と し て,「 製 品 設 計 の 基 本 姿 勢 」 と 「生 産. 技 術 」,顧 客 の ニ ー ズ を 表 わ す も の と し て,「 製 品 仕 様 」 を 用 い て,こ. の3つ. の用語を組み. 合 わ せ る こ と に よ り,「 イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ が 発 生 す る 条 件 」 に つ い て,ど こ と を 説 明 で き る の か に つ い て 考 察 す る 。 い い か え れ ば,企. 業側での. の よ うな. 「価 値 観 」 と 顧 客 側. で の 「価 値 観 」 の 間 で ミ ス マ ッ チ が 生 ず る 原 因 と 状 況 を 時 間 上 で 序 列 付 け た い 。 ね ら い は, イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ が,時 き る か,否. 間 上 で の 複 数 段 階 の 連 鎖 に よ り発 生 す る と み な す こ と が で. か に つ い て 検 討 す る こ と に あ る(see.Christensen,AnthonyandRoth2004. p.xv&p.xxxviiNOTE.4.参. 照 。 宮 本 喜 一 訳,2005年,20-21頁,⑬. andRaynor2003bp.72.参. 照 。 野 口 み ど り訳,2004年,28-29頁)。. な お,図. 表1で. は,各. 段 階 の 状 況 の 特 徴 と,業. 界 全 体 で の 状 況 を 表 わ した 後,対. 2つ の 矢 印 で,「 イ ノ ベ ー タ ー の ジ レ ン マ 」 と と も に,企 業 の ジ レ ン マ 」,顧 客 側 で の み 生 ず る ジ レ ン マ を. 一ω 頁:Christensen. 立す る. 業 側 で の み 生 ず る ジ レ ン マ を 「企. 「顧 客 の ジ レ ン マ 」 で 図 示 し,そ. の原因. も明 示 す る。 と こ ろ で,既. に 前 章 で 検 討 し た が,1980年. 代 の 前 半 ま で,14イ. ー175(175)一. ン チ や8イ. ン チの デ ィ ス.

(20) 図 表1ハ 1980年. ー ドデ ィス ク業 界 に 関連 した ジ レ ンマ. 代 前半 まで のハー ドデ ィス ク ドライブ 業界. 第1段. 階. 全 体 のバ リ ュー ネ ッ. 複数 の企 業か ら構成 され る企 業群 が、多 様 なニー ズを有 す る顧客 群に 対 して 、多様 なハ ー ドデ ィス クを供給 して い る状 況. トワー ク の存在 製 品設 計 の基本 姿勢 と生産 技術 の選択. ). 企業 の ジレ ンマ. 供給 して いる製 品 と、. 顧 客 のニー ズ との不 一致 によ る、. どの よ うな製 品仕様 を有す る顧 客 を 目標 とす るか. レ 顧 客の ジ レンマ. 供給 され る製品 を購入 して顧客 群に な る. 第2段 階. (. (. 購 入 しない で、潜 在的 な顧 客群 に とどま るか. 複数 の ヒ ッ ト商品 が存在 す るた め、製 品設 計の 基本姿 勢 と生産 技術 が類似 して い る複 数 の企業 層 と、 これ ら企 業層 が供給 す る類似 した製 品 を購入 す る、複数 の顧 客層 が顕 著に な る状 況. イ ノベ ー ターの ジ レンマ の発生 ノー トパ ソコンの将 来性 が次 第 に明 らかに な り、 ドライブ では 「 薄膜 デ ィス ク」、 直径5.25イ. 小 型化 され たハ ー ドデ ィスクの 開発. 企 業 のジ レンマ. 8イ ンチデ ィス クで蓄 えた 生産技 術 の転用. (. (外付 けハ ー ドデ ィス ク ドライ ブで成 功 して いる企 業層) 潜 在 的 なバ リュ ーネ. パ ー ソナ ル コン ピュー タの普 及 に支 えられ て、ハ ー ドデ ィスク ドライ ブ業 界は大 規模 に急成 長 して いる状 況. ッ トワー クへの新 規企 業 の参入 模 倣す る企 業 が、先行 企 業が見 放 した顧 客の ため に製 品を 先行企 業 は、よ り高 品質 の新製 品を よ り高 価格 で販 売で きるハ イエ ン ド市場 を 目標 とす る. 他 の業 界で 蓄積 した経 営資源 の転 用. レ. 企 業 のジ レンマ. ▼. 第4段. (. 供給す るこ とが可能 にな る. 新 規企 業 と して 、ハ ー ドデ ィスク業 界 に参入す るか否 か. (新規 参入企 業) 階. 独 自の製 品デ ザ イ ン. に固執 す る企業 の集 団の消 滅. 従 来の8イ ンチの 直径 のハー ドデ ィス クで成 功 した経験 が ある企 業の集 団 が、製 法イ ノベー シ ョン を促 進 して も、顧 客の ニー ズ と不 一致 にな り、 自社 の大 きな 規模 を維持 す るた めに必 要な成 果 をあげ られず に 、消滅 す る状 況. 5.25イ ンチ のデ ィスク が ドミナ ン ト ・デ ザイ ン として確 定 ). ドミナン ト・デ ザイ ンに基 づ く製品設 計 の基本 姿勢. 企 業 での 「 製 品設 計の基 本姿 勢」と 「 生産技 術 」. レ. 企 業 のジ レンマ. (. イ ノベ ー ターの ジ レンマ. 自社 の製 品デザ イ ン. (. 顧 客で の製 品仕様. 「. 第5段. 階. 製 品 イ ノベ ー シ ョン. か ら製 法 イ ノベ ー シ ョ ンへ の ウ. ドミナ ン ト ・デ ザイ ン と して 、5.25イ ンチ にデ ィス クの直径 が確 定 され、企 業 は、 ドミナ ン ト・デザ イ ンが設 定 され る以 前の よ うに、様 々 な 製品 設計 の基本 姿勢 に基 づい て、 自 らの 経営 資源 に適合 した 生産技 術 によ り新 しい製 品を 開発 して、競 争す る こ とは でき な くなる状況. エ ー トの移 転. 1. ①. 顧 客層 のニ ーズは 、多様 で 、各企 業が 有す る資源 に よ り、総 て の顧客 層 に対応す るこ とには限 界が存 在す る. 一如. 一刈① (一刈① )1. 階. 詔. ▼. 第3段. レ. ンチ を用 い るこ とが ヒッ ト商品の 条件 とな りつつ あ る.

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