• 検索結果がありません。

口腔病原体が生活習慣病の病態形成に与える影響

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "口腔病原体が生活習慣病の病態形成に与える影響"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

口腔病原体が生活習慣病の病態形成に与える影響

著者名

大坂 利文, 八木 淳二

雑誌名

東京女子医科大学雑誌

88

1

ページ

41-41

発行年

2018-02-25

URL

http://hdl.handle.net/10470/00032019

doi: https://doi.org/10.24488/jtwmu.88.1_39|10.24488/jtwmu.88.1_39

(2)

6.mTOR 複合体によるヒストンメチル化の新規制御 機構 (病理学(第一)) 原地美緒・ 増井憲太・柴田亮行   〔緒言〕多くのがんにおいて DNA の塩基配列の変化を 伴わないエピジェネティクスの重要性が示唆されてい る.我々は,悪性脳腫瘍におけるエピジェネティクスの 新規制御機構の解明を試みた.〔対象と方法〕ヒト膠芽腫 細胞株である U87 を用いて,ヒト腫瘍の中でも頻度が高 い EGFR(epidermalgrowthfactorreceptor)遺伝子異 常によるエピジェネティクス制御機序について,分子生 物学的解析を行った.〔結果〕遺伝子異常により恒常的に 活性化された EGFR の変異体(EGFRvIII)を有する U87 細胞株において,ヒストンメチル基転移酵素のひとつ EZH2(enhancerofzestehomolog)の mRNA およびタ ンパク発現が亢進していた.解析の結果,EGFR 異常に よる EZH2 の制御は,mTOR(mammalian target of rapamycin)複合体のひとつ mTORC1 を介した経路であ り,ヒストンメチル化(H3K27me3)の制御に関与して いた.驚くべきことに,もう一つの mTOR 複合体であ る mTORC2 によっても H3K27 のトリメチル化は制御さ れており,mTORC2 がヒストンメチル化の基質である SAM(S-adenosylmethionine)の産生量を制御している ことを見出した.これらの H3K27me3 のメチル化制御に より,腫瘍細胞増殖に関与する遺伝子群の発現が調節さ れていた.〔結論〕がん抑制遺伝子の調節に深く関わるヒ ストン H3K27 のトリメチル化は,EGFR 経路のもと,2 つの mTOR 複合体により協調的に制御されていること が明らかとなった.この結果は,遺伝子およびシグナル 伝達異常とエピジェネティクス制御の間に強い関連があ ることを示唆する.がんのエピジェネティクスに介入す る新規治療戦略の開発には,mTORC1 および mTORC2 の両者の阻害を検討する必要がある. 7.口腔病原体が生活習慣病の病態形成に与える影響 (微生物学免疫学) 大坂利文・八木淳二   慢性感染症である歯周病罹患者の口腔は,大腸に匹敵 する細菌,エンドトキシン,炎症性メディエーターのリ ザーバーであることから,生活習慣病の病態進展に大き な影響を与えている可能性が高い.そこで本研究では, 肥満個体における免疫応答および腸内細菌叢の質的・量 的な変化に着眼し,口腔病原体がメタボリックシンド ロームの肝表現型である非アルコール性脂肪肝疾患 (non-alcoholicfattyliverdisease:NAFLD)の病態形成 への影響を調べることを目的とした.本研究では,7 週 齢の C57BL/6J マウス(オス,日本クレア)に対して, 高カロリー食 F2WD(オリエンタル酵母)を給餌する食 餌誘導性肥満モデルを用いた.Streptococcus intermedius あるいは Porphyromonas gingivalis の生菌を経胃投与(100 μl,1×109cells/ml,週 2 回)を行った.実験開始から 12 週間後のマウスの肝臓,回腸,結腸組織のホモジネー ト中のサイトカインを測定した.その結果,腸管におけ る炎症応答は確認されなかったが,肝臓においては細菌 投与群において炎症性メディエーターの産生が亢進して いた.また,口腔病原体の投与による回腸および結腸の 腸内細菌叢の質的な変化も確認された.つまり,肝臓は 口腔病原体の経口侵入による腸内細菌叢の変質も含めた 腸内環境の変化を感知していると考えられる.以上のこ とから,口腔病原体の下部消化器内への流入は,腸内細 菌叢のバランス異常を誘発し,この腸内細菌叢の質的変 化が NAFLD 病態進展リスクの上昇に寄与することが示 唆された.        ―41― 41

参照

関連したドキュメント

 検査に用いた標本は手術直:後に病巣の反対側で噴門

このうち糸球体上皮細胞は高度に分化した終末 分化細胞であり,糸球体基底膜を外側から覆い かぶさるように存在する.

F1+2 やTATが上昇する病態としては,DIC および肺塞栓症,深部静脈血栓症などの血栓症 がある.

病状は徐々に進行して数年後には,挫傷,捻挫の如き

に時には少量に,容れてみる.白.血球は血小板

金沢大学は,去る3月23日に宝町地区の再開 発を象徴する附属病院病棟新営工事の起工式

(注妬)精神分裂病の特有の経過型で、病勢憎悪、病勢推進と訳されている。つまり多くの場合、分裂病の経過は病が完全に治癒せずして、病状が悪化するため、この用語が用いられている。(参考『新版精神医

を占めている。そのうち 75 歳以上の後期高齢者は 1,872 万人(14.9%)、80 歳以上は 1,125 万