IRUCAA@TDC : 成人抜歯症例における矯正治療後の咬合の安定性について
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(2) 749. 原 著一. 成大技歯症例における矯正治療後の唆金の安定性について* 宮 崎 晴 代 東京歯科大学 歯科矯正学講座 (指導:瀬殆正之教授) 年5月18日受付) 年6月9日受理). Stability of Occlusion a.fter Orthodontic Treatment with Teeth Extraction in Adult Cases Haruyo MIYAZAKI Department of Orthodontics Tokyo I)ental Colleg・e (Director : Prof. Masayuki Sebata). 緒 言. 矯正治療後,良好な唆合が維持される症例がある一 方,再治療を必要とする症例もあり,治療後の安定を得. 定性の知見を禾明酷にしていた.そこで,本論文では成 長の終了した成人矯正患者を選択し治療後の安定性につ いて検討することにした。. るための要因を追求する事は重要な課題である。. 研究牽斜および方法. 治療後の安定性については模型及び頭部Ⅹ線規格写真 を用いて後戻りの型と量が検討されており,特に叢生お. 1.研究資料. よび上顎前突症例については下顎切歯部の叢生の増加。∼. 資料として東京歯科大学千葉病院矯正歯科でエッジワ イズ法にて矯正治療を行い,動的治療終了後3年以上経 過し,かつ保定装置除去後1年以上経過した成人男性3 名,女性22名,合計25名を用いた。治療前年麻は16才 0ケ月から25才3ケ月で平均19才8ケ月,治療後年麻は 18才1ヶ月から28才5ケ月で平均22才4ケ月,治痘期間 は平均2年7ケ月,治療後期間は平均4年2ケ月であっ た(表1)0. 4),下顎歯列弓長径と犬歯問幅径の滅少 の増加 の増加 が報害されてきた。 またこうした治療後の変化について,各計測値および第 三大臼歯の有無など関連する要因を追求した研究1)可 もなされているが,明確な関連は認められてい ない。一方,末治療例と治療例の経年的変化の違いに関 する研究では,治療例のほうが経年的変化量が大きいと 報吾されている22)。 しかし,これまでの研究は治廃後に成長の可能性があ る症例を対象としていたため,この成長要因が治療後安. *本論文の要旨は,第50回日本矯正歯科学会大会(平成 3年9月25乱大阪),第51回日本矯正歯科学会大会(平 成4年10月14日,大宮),第52[司日本矯正歯科学会大会 (平成5年11月12日,鹿児島)において発表した。. 成人矯正患者の選択は頭部Ⅹ線規格写貢を用いて行っ た.図1に示すように,衰貢蓋の前後的な長さを示す 中顔面の上下的な長さを示す 下顎骨 の大きさを示す の5項目 について治療前,治療後,最終資料時の計測を行い,袷 療後変化量がいずれも1mm以下で,かつ,これらの5 項目の治療後変化量を合計して2 mm以下のものを選択 した。表2は上記5項目について,治療前,治療後,義.
(3) 宮崎:成人抜歯症例における矯if.治療後の唆合の安定性. 750. 表1 成人矯正患者の年齢と治療に要した期間. 終資料時における計測値と変化量を示している.なお, Tlは治療前の計測値, T2は動的治療直後の計測値,. 治療段階 平均値 範 固. T3は動的治疲後3年以上経過した最終資料時の計測値,. 矯正開始年麻. は治療中変化室 は治療後変化室を示. 矯正終了年麻. す はN一 一Meに有意差が. 最終資料年麻. みられたが ではどの計測項目も有意差は認め. 治 療 期 間. られず動的治療終了時から鼻終資料時にかけては骨格的 な成長が認められないと判断した。症例はすべて抜歯症. 治療後新聞. 例で,抜歯部位は第一小臼歯または第二小白歯であっ た。治療前の唆倉状態は叢生または上顎前突症例を選択 し,反対唆合,開唆,空隙歯列,酋顎口蓋裂,外科手術 症例および不良習癖を認めるものは除外した。使用した 保定装置は上下顎共サーカムフェレンシャル型の可撤式 床型保定装置を主とし,このほかにfr顎前歯部の可撤式 クリップ型保定装置が3例あった。 2.計測方法 上言己資料について,治療前 治療後 産終 資料時 の口腔内石膏模型の計測および頭部Ⅹ線規 格写真の計測を行った。 1 )模型計測方法 歯列弓の長径,幅径に関しては,図2に示すように, の上下項石膏模型それぞれについて,育 木23)らの方法を用いて,次の4項目の計測を行った。 ① 前幅径:両側犬歯の遠心接触点間距離 ② 後幅径:両側第一人臼歯の中央小雷間距離 ③ 前長径:両側中切歯近心接触点から両側犬歯遠心接 触点を結んだ線までの垂直距離. 図1成人患者選択に用いた計測項目(距離) 1. S-N 2. NIAns 3. Ar-Go 4. GoIMe 5. Ar-Me. ④ 後長径:両側中切歯近心接触点から両側第一大臼歯 中央小官を結んだ線までの垂直距離 さらに図3に示すように のイレギュラリ. 表2 成長評価のための頭部Ⅹ線塊格写真の各計測値と変化量. 線計測項 目. 治療 前. 治療後. 最終資料 時. 治 療 中変 化 量. T 1. T 2. T 3. T 21 T 1. M E A N. S .D .. M E A N. S .D .. M E A N. S .D .. M E A N. S .D .. 0. 0 6. 0. 24. Sl N. 6 9. 0 0. 3.66. 69.06. 3.57. 69.04. 3.58. N l A nS. 5 8. 0 3. 2.6 7. 58.30. 2.67. 58.33. 2.70. 塞. A rl G 0. 4 9. 4 7. 4.85. 49.95. 4.73. 50.02. 4.74. 0. 4 7 * *. G 0- M e. 72 . 5 0. 4.26. 72.60. 4.08. 72.62. 4.17. A r- M e. 1 08 . 1 9. 5.25. 108.72. 5.22. 10 8 . 8 4. 5.20. 1 0.I0 9 0. 53 * * *. 治療後変化量 T 3- T 2 M E A N. S .D .. l 0.02. 0. 2 3. 0.03. 0. 3 4. 0. 85. 0.07. 0. 2 5. 0. 70. 0.02. 0. 4 9. 0. 68. 0.13. 0. 3 2. *: 5%, **・. 1%, ***:0.1% - 2 -.
(4) 751. E. 図3 合計I.Iの計測部位 合計 A :左側32間の水平的距離 B :左側21問の水平的距離 C :両側11間の水平的距離 D :右側21問の水平的距離 E :右側32間の水平的距離 2 )頭部Ⅹ線塊格写貢分析方法 の頭部Ⅹ線塊格写貢から得られた各計 測点は,オスコン社製デジタイザ およびセフ ァロ分析プログラム 安永ラボラトリー 社製)を使用して座標値データをパーソナルコンピュー ターに取込み,図4,図5に示すごとく以下の計測を 行った。. 図2 歯列弓長径と幅径の計測部位 1 :前幅径 2 :後幅径 3 :前長径 4 :後長径. (1)骨格系角度計測項目(単位 ① : と のなす角度 ② 顔面平面とF H平面のなす角度. ティインデックス計測方法に従い,上下顎それぞれにつ. ③ 下顎下縁平面とF H平面のなす. いて隣接する各前歯間5ヶ所,すなわち左側32間. 角度. 左側21間 両側11間 右側21間 右側32間. ④ とFH平面のなす角度. (E )について解剖学的接触点間の水平的距離を計測し,. ⑤ と下顎下縁平面のなす. ⑥⑦⑧⑨㈲⑲. その合計 を合計 イレギュラ リティインデックス)とした。また左側32間(A)と右側 32間(E)の平均値を3-2問 左側21間(B)と右側21 問(D)の平均値を2-1間 両側11間(C)を1-1問 LIとし,これらを総称して前歯問I.Iとした。 計測に先立ち各模型上に1歯ずつ同時に計測点をマー クし計測点のずれを防いだ。また計測は各3回ずっ行い 平均値をとった。専用に開発した模型データ入力プログ ラム(日本ユーコム社製)を使用し の精度を持. 角度. 軸とF H平面のなす角度 SNA : S-NIAのなす角度 のなす角度 ∼Bのなす角度 歯牙系角度計測項目(単位: O ) :上顎中切歯歯軸とFH平面のな UltoFHpl. す角度. つミツトヨ製デジマテイツクキャリパにて計測したデー. @ LltoMand.pl. :下顎中切歯歯軸と下顎下縁平面 のなす角度. タを,同じくミツトヨ製マルチプレクサを介してNEC. @ Interincisal. :上下顎中切歯歯軸のなす角度. パーソナルコンピューターに取込み,メニュー画面に. ⑬. :機能的唆倉平面とF H平面のな す角度. 従って計測データ及び患者データの蓄積を行った。 3.
(5) 宮崎:成人抜歯症例における矯正治療後の唆合の安定性. 図4 骨格系計測項目(角度) 1. Fa.cia.1axis 6. Y axis 2. Facialdepth 7. SNA 3. Mand. pl. angle 8. SNB 4. Ramusang・le 9. ANB 5. Gonial angle. 図5 歯牙系計測項目 (角度) (距離) 10. UltoFHpl. I 14. Ul-Ans 19. Ll-Mand. pl. ll. LltoMand. pl. 15. U1-Pal.pl. 20. L61Pogonion 12. Interincisal 16. U6-Ans 21. L61Mand. pl. 13. Func. Ocl. pl.. 17. U61Pal. pl. 22. Overjet 18. L1-Pogonion 23. Overbite. (3)歯牙系距離計測項目(単位 ⑭ : 平面に投影した上顎中 切歯切席とAnsとの距離。上 顎中切歯切端の前後的位置を示 す。 Ansを基準として中切歯 切端が前方にあれば(つ後方に あれば(+)とする。 ⑮ 上顎中切歯切席から 平面への垂直距離で上顎中切歯 高を示す。 @ U6lAns 平面に投影した上顎第 一大臼歯中点とAnsとの距離 で上顎第-大臼歯の前後的位置 を示す を蓋準として第 一大臼歯中点は後方位にありこ れを(+)とする。. 切歯切鳩と との距 離で下顎中切歯切端の前後的位 置を示す を蓋準と し下顎中切歯切靖が後方にあれ ば(+)とする。 ⑲ Llr 下顎中切歯切鳩から下顎下縁平 面への垂直距離で下顎中切歯高 を示す。 ⑳ 下顎下線平面に投影した下顎第 一大臼歯中点と と の距離で下顎第一大臼歯の前後 的位置を示す。 を基 準として第一大臼歯中点は後方 にありこれを(+)とする。 ⑪ 下顎第一大臼歯中点から下顎下 縁平面への垂直距離で下顎第一 大臼歯高を示す。. ⑰ 上顎第一大日歯中点から tal平面-の垂直距離で上顎第. ㊨. 一大臼歯高を示す。. :唆合平面に投彩した上下顎中切 歯切端の距離で切歯の水平的被. ⑱ Ll- 下顎下線平面に投影した下顎中 - 4 一. 蓋を示す。.
(6) 歯科学報. 753. ⑳ 唆合平面に対する垂線に投影し. (1)上顎合計I. Iの治療後変化量についての垂回帰分. た上下顎中切歯切端の距離で切. 析. 歯の垂直的被蓋を示す。. ① 各計測値の 及び を説明変数と したとき. 3.研究方法 統計解析ソフト を用いて模型計測デ-夕及び. ② 各計測値のT3-T2を説明変数としたとき. 頭部Ⅹ線規格写真計測データの統計的分析を行ったo. (2)下顎合計I. Iの治療後変化量についての重回帰分. 第-に,成人矯正患者の治療中及び治癒後の唆倉変化. 析 ① 各計測値の 及びT2-Tlを説明変数と. の様相を明らかにするため,各治療段階で測定した計測. したとき. 値について対応のある標本のt検定を行った。また,上 顎合計 下顎合計 について. ② 各計測値の を説明変数としたとき. 治療後変化量を治療中変化量で割った平均後戻り量率を. の治療後変化室についての重回帰分析. 算出した。. ① 各計測値の 及びT2-Tlを説明変数と. 第二に,矯正治療後の安定性についての要因分析を. したとき. 行った。まず①上顎合計I. I②下顎合計I. I③ ④. ② 各計測値の を説明変数としたとき の治療後変化 についての重回帰分析. の4項目を安定性の基準として選択し,それ らの治療後変化量について,それ自身の治療前,治療後 の値及び治療中変化量との相関関係を調べた。次に, ①. ① 各計測値の 及びT2-Tlを説明変数と したとき. から④について他の凌数の計測項目を説明変数とした重. ② 各計測値の を説明変数としたとき. 回帰分析を行い安定性の要因を探求した。 この研究での統計的分析の内容は以下の通りである。. 結 果 1 )各治療段階における計測値の変化量の比較. 1 )各治癒段階における計測値の変化室の比較. (1)前歯間I.I値について. (1)前歯間I.I値について (2)合計 前幅径,後幅径,前長径,後長径について. 表3は各治療段階における前歯間I. Iの平均値と標準 偏差を示し,表4は治療段階別に各前歯間L Iの有意差. (3)頭部Ⅹ線塊格写真分析値について 2 )安定性の基準項目に関する相関分析. の有無を示すo. (1)上顎合計 下等貢合計I. Iについて. 治療前 の上顎前歯間LIは1-1間 間, 2. について. 11間の服で大きくなり,検定の結果1-1間は3. 3 )垂回帰分析による安定性の要因の分析. 表3 各前歯間I.Iの計測値と変化量. 計測項 目. 治 疲前. 治療後. 最終 資料時. 治療 中変化量. 治療後変化 量. T 1. T 2. T 3. T 2】T 1. T 3I T 2. M EA N. S .D .. 〕.. M EA N. S .D .. 〕.. 〕.. 上顎 問. 工 51. 0. 3 1. 0. 3 3. 0.52. 0.39. 1. 7 8. 1.45. 0.2 0. 0.37. 2.83. 1.37. 0. 19. 0. 1 8. 0.70. 0.48. l 2. 6 4. 1.38. 0. 51. 0.44. 1.10. 1.47. 0. 0 5. 0. 1 3. 0.24. 0.24. l 1.05. 1.51. 0. 19. 0.23. 1 . 3 一2 間. 1.87. 1.8 1. 0. 2 3. 0.19. 0.38. 0.23. - 1 ∴6 4. 工 84. 0. 15. 0.24. 間. 1.41. 0.84. 0. 12. 0.13. 0.48. 0.35. 1.29. 0.86. 0. 3 6. 0.36. 間. 工. 0. 12. 0.13. 0.39. 0.4 5. 0.90. 0.57. 0. 2 7. 0.43. 2 . 2 】 1 間 間. 下顎. - 5.
(7) 官崎:成人抜歯症例における矯正治療後の唆合の安定性. 754. -2間 間に比べ小さかった。この傾向は最終資料 時 でも同様であり, Tlにおける上顎前歯間I.Iの 大小とT3における大小との関連が示唆されたd一方, Tlの下顎前歯間I.Iは, 1-1間が 問 間柱 比べて小さかったが, T3では1-1間 間 間に有意差はなかった。よって下顎前歯問I.Iは, Tlの 値とT3の値に関連が少ないように患われた。 (2)合計 前幅径,後幅径,前長径,後長径について 表5は各治療段階における模型計測の辛均値と標準偏 表4 治療時報別の各前歯間I. Iの有意差の有無 3 澗Ⅹ2 1間. 治療前. T 1. 治療後. T 2. 3 澗Ⅹ1 1間. >. > > >. > > >. > >. > >. > > >. -. >. >. >. >>. 】. 最終食料時T 3. 治療前. T 1. 治疲後. T 2. 間 間. 差および変化室の有意差の有短を示している。 ① 上顎 検定の結果,上顎合計I.Iは治療により減少し,治癒 後は増加した。治療後変化量を治療中変化室で割った平 均後戻り室率は であった。前幅径は治療中増加 し,治療後は減少した。後幅径は治療中,治療後ともに 安定していた。前長径は治疲後に増加し,後長径は治療 中減少したが治療後は安定していた。 ② 下顎 検定の結果,下顎合計I.Iは治療により減少し,治療 後は増加した。平均後戻り室率は であった。前 幅径は治療中増加し治療後は減少したo後幅径は治療中 滅少したが,治療後は安定していた。前長径は,治療 中,治療後変化量とも安定していたo後長径は治療中減 少し,治療後も減少した。 (3)頭部X線規格写貢分析値について 表6は各治療段階における頭部Ⅹ線規格写貢分析の平 均値と標準偏差および変化量の有意差の有無を示す。 検定の結果,骨格系の角度計測項目である axis, Facial depth, Mand. pl. angle, Ramus angle, は,治療中,治療後とも変化量. 最終資料時T 3. に有意差はなかった。上下顎の前後的位置を示すS N. 小く大を示す く くく:1%,くくく 表5 模型の各計測値と変化室. 計測項 目. 1 .合 計 L. I. 治療前. 治療後. 鼻終資料 時. 治療中変化量. 治療後変化量. T 1. T 2. T 3. T 2- T 1. T 3 】T 2. M EA N. S .D .. M EA N. S .D .. M FJA N. S .D .. 1 0. 9 5. 4.2 9. 1.06. 0.77. 2 .前 幅 径. 3 7. 0 4. 2.3 7. 38.03. 1.91. 3 .後 幅 径. 4 6. 1 4. 3.38. 45.78. 2.41. 45.80. 2.55. 4 .前 長 径. 12 . 9 4. 2.8 1. 12.99. 1.04. 13 . 3 1. 1.02. 5 .後 長 径. 3 1. 2 7. 3.30. 25.16. 1.27. 25.24. 1.20. 1 .合 計 I.I. 2.67. 1.14. .M I∃. …9`89 " ♯. 工 81. 7. 6 0. 4.9 1. 0.84. 0.57. 2.12. 1.01. 2 .前 幅 径. 28. 57. 2.48. 30.98. 1l60. 30.34. 1.76. 3 .後 幅 径. 40.4 1. 3.03. 3 9. 5 9. 2. 0 6. 39.81. 2.23. 4 .前 長径. 8.6 1. 1.97. 9. 2 2. 1. 03. 9.24. 0.97. 5 .後 長径. 26. 17. 2.64. 2 2. 1 3. 1. 4 2. 21.73. 1.35. M EA N. 0. 9 9 * m "0. 3 5. 上 6 1 ♯". 工 20. 1. 9 4. --) 0 . 3 9 * *. 0. 64. 1. 79. 0.01. 0. 63. 0.32 *. 0. 5 9. 3l35. 0.08. 0. 55. 5`00. 1.28 ***. 1. 1 7. `69 l 6. 1 1 * **. ". l. S .D .. 2.4 1 ***. 1. 9 5. 0. 8 2 *. 1. 8 9. 0.23. 0. 7 7. 工9 1. 0.01. 0. 3 3. 0.40 * *. 0. 6 0. 日 工 0 4 定♯♯. ". 辛. *: 5%, **: 1%, ***:0.1% 6 -I-.
(8) 歯科学報. 94, No. 9 (1994). は共に治療中は減少したが,治癒後変化室は 僅かで有意差は認められなかった。 歯牙系角度計測項目では が治療中減 少したが治療後に変化は認められなかった。 は治療中,治療後変化とも有意差はなかっ. 755. た は治療中増加したが,治療後に変化は なかった。唆合平面の傾きを示す . は治 療中減少したが,治療後に変化はなかった。 歯牙系距離計測項目の上顎歯に関連する項目では,上 顎切歯切席の前後的位置を示す からは,治療. 表6 頭部Ⅹ線規格写真の各計測値と変化量 治療前 ri. 童終資料時. 治疲 中変化量. T 3. T 2I T 1. T1 N. S.D l. M EA N. S -D .. M EA N. S.D .. M EA. 骨格系角度計測項目(o ) l I F a C ia l a X iS. 85. 12. 4. 18. 85. 15. 4 .28. 84.9 9. 4. 38. 2 . F a C ia l d e P th. 86. 13. 3. 31. 86 .27. 3.28. 86.2 6. 3 .41. 0.03. 0. 74. 1 0.16. 0.4 8. 、 55. 0.01. 0.4 2 0.6 8. 3 . M a n d . P 1l a n g le. 28.8 1. 6. 05. 2 8.69. 6.3 1. 28. 54. 6 .25. 0.12. 0. 75. 0.15. 4 . R a m u S a n g le. 84. 15. 2. 87. 8 4.06. 3-3 1. 84. 09. 2 .93. 0.0 9. 1. 21. 0.02. 0. 95. 5 .G 0 n ia l a n g le. 124. 66. 6. 32. 12 4 . 6 2. 6.42. 124. 45. 6 .16. 0.03. 0. 85. l 0l17. 0.8 4. 6 . Y a X iS. 63. 79. 3. 14. 63l80. 3-2 6. 63. 84. 3.2 1. 0.0 1. 0. 59. 0.05. 0. 51. 7. S N A. 8 1. 2 2. 4 .33. 80.68. 4. 14. 80. 76. 4.16. l 0.5 3 *. ll01. 0.07. 0. 56. 8. S N B. 7 7.05. 4.06. 76.7 1. 3.8 8. 76. 69. 4.0 1. - 0. 34 **. 0 .57. J /l 0 . 0 1. 0. 40. 4.17. 2.87. 3l9 7. 2. 83. 4 .06. 2.6 7. - 0. 19. 0 .85. 0.0 9. 0 .59. 118.6 1. 7. 76. 107. 18. 7. 22. 1 08.02. 6.5 1. 11.3 7. 0. 84. 3 .85. 95.9 6. 8.2 6. 92. 96. 8 .38. gll8 5. 7. 96. 7.6 2. l. 10. 3ll4. 116.6 0. 12. 70. 13 1.15. 7.33. 131.5 7. 7. 26. 14-55 * **. 14.3 7. 0. 42. 5.53. 10. 67. 4 l71. 8.48. 5.42. 8. 19. 5 .16. 2.19 *. 4.2 4. - 0 .29. 2.8 1. - 3- 84. 3l80. 2.02. 3. 06. 工. 5.8 8 ***. 4. 21. J 0.7 7 **. 1.2 0. 2 9.98. 2.94. 30.6 2. 3. 00. 3 1.29. 2.95. 32.70. 2.3 8. 31. 09. 2 I88. 3 0.22. 2.8 1. l. 6 1 * * *. 24.2 1. 2.2 3. 24. 75. 2 .08. 2 5.0 0. 2. 27. 0.5恒. 7.3 5. 4. 59. 9. 9 2. 3.85. 10.2 3. 4. 03. 2.57 * **. 19- L ll M an d . P 1-. 46.4 5. 3. 39. 44 .01. 3.28. 4工 4 丁. 2 0 . L 6 l P 0 g 0 n i0 n. 35l 01. 2l 88. 3 3.58. 3.0 0. 33. 23. 2 1. L 6 J M a n d . P 1 .. 34. 63. 2 .64. 35.47. 2.6 6. 2 2 - 0 V e r Je t. 5. 49. 3.58. 2.71. 2 3 . 0 V e r b it e. 2 .53. 1.74. 1.77. 9.A N B. 歯牙系角度計測項目(o ) 10.U. 1 t0 F H p 1 .. ll. L l t0 M a n d . P l. 1 2 - In te r in C iS a l 1 3 .F u n C . 0 C l . P l.. - l l.43 ** * l 3-00. 歯牙系距離計別項冒 14 . U. ll A n S ト ーA n S. 17-U. 6 ∼ P a 1 l P ll. 1 8 . L 1 T P O g O n iO n. 工 54 1l58. 0.6 7 出 *. 0.5 8. L 。.8 7 再 ★ 0.2 5. 0 .64. 2.53. 0.3 1. 0.86. - 2-44 * **. 2. 19. 0l4 0 *出. 0.52. 3 .03. l 1.43 * **. lI2 9. 35. 64. 2 .72. 0.84 * **. 0. 66. 0. 17. 0.54. 0.6 3. 3. 74. 0.70. - 2.78 出 *. 3. 60. 工 03 " *. 0.90. 0.6 1. 2. 80. 0.8 1. 0 . 76 *. 1. 82. 1.03 * **. 0.7 0. ◆. *: 5%, **: 1%, ***:0.1% 7 -.
(9) 宮崎:成人抜歯症例における矯正治座後の唆合の安定性. 756. 中に後方移動し,治療後は前方移動することが示され た。また切歯高を示す は,治療中,治痴 後ともに増加したo上顎大臼歯の前後的位置を示す では,大臼歯は治療中,治療後とも前方移動 した。上顎大臼歯高を示す は,治療中増 加したが,治疲後は変化が認められなかった.. 2 )安定性の基準項目に関する相関分析 表7は,安定性の基準項目である①上顎合計I.I ② 下顎合計I. I ③ ④ の治療後変化量(T 3- T2)に対する治療前の値 治療後の値 治療中変化量(T2-Tl)の相関係数を示している。いず れも に対する に対する. 歯牙系距離計測項目の下顎歯に関連する項目では,下 顎切歯切塊の前後的位置を示すLト は,治 療中後方移動したが治療後は変化しなかったo切歯高を 示す 言お台療中減少し治疲後に増加し た。大臼歯の前後的位置を示す では, 第一大臼歯は治療中と治療後に前方移動した。大臼歯高. の相関は認められなかった。一方,下顎合計I.Iと. を示す は,治療中に増加したが治療後 は安定していた。. の値を縦軸にとった散布図(図6,図7)からも 確認できる。. また は治療中に減少し治療後は 増加した。平均後戻り量率は が は であった。. 治療前の値,治療後の値および治療中変化室だけから説. jetでは, T3-T2とT2の間に有意な負の相関が認めら れた。しかしT2のT3-T2に対する寄与率(相関係数の 2乗)は,それぞれ25%と40%であり をT2だ けで説明するのは不十分であるといえる。このことは, 下顎合計I. Iおよび についてT2の値を横軸に,. 以上により, ①から④の治療後変化量を,それぞれの 明する事は困楽であるといえる。すなわち,他の計測項. 表7 上顎合計 顎合計 の治療後変化室に関する相関係数 治疫後 変化量. 治療前 治療中変化量 治 療後. T 3】T 2. 上 顎 合 計 I. I. 下顎 合 計 L I. 0 Ⅴe r je t. 0 Ⅴe r b ite. T 1. 0. 2 0. 0 . 02. 0.12. 0 . 24. T 2】T 1. - 0. 2 7. ∼. ∼. T 2. - 0.3 9. - 0. 5 0 * *. l 0.63出 *. 0. 3 1 l 0. 2 4. ・: 500, ‥ 、出.:. N-25 +. r--. P-0.001 +ll, *-2 2 . I . . . . . . . . . . . I . . 1. 欄雲樹寒華更. + + +. 1. + + +. 十. +十* + 十 + + + + +. 1・5 2.0 2.5 3.0 3.5. 0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5. 4.0. 治療後の. 治療後の下顎合計 図6 下顎合計I. Iの治療後の値と治療後変化室の 散布図. 図 の治療後の値と治療後変化量の散布図. ∼ 8 一.
(10) 歯科学報. 757. 大きさnが説明変数の個数pよりかなり大きくないと実 賛的に意味をなさない0本研究での資料は であ り,それが懸念されるため,自由度調整ずみ決定係数 R♯2によって寄与率を評価することにした。 (1;上顎合計I. Iの治療後変化量についての垂回帰分析. 目もその要因として考慮する必要があると考えられる。 3 )重回帰分析を用いた安定性の要因分析 ①上顎合計I.I ②下顎合計I.I ③ ④ の をそれぞれ目的変数とし,この値を複 数の変数を用いて説明するために変数逐次増滅法にて重 E]帰分析を行った。変数選択の菱準は通常用いられてい るように取り込み打ち切りともにF-2とした。重回帰 分析により,表8の(淫)に示すような重回帰式が待られ. ① 各計測値の を説明変数としたと き. 表8に示すように,説明変数として模型分析からは上 顎の前幅径,前長径および上下顎の合計 セファロ 分析からは下顎の回転を示す項冒,上下項の前後的位置 関係を示す項目,唆倉卒面の回転を示す項目,切歯の位 置を示す項目 に加え,矯正終了年. た。結果の見方25)としては,重相関係数Rが1に近いほ ど回帰関係は強いことになり,また説明変数の偏相関係 数の絶対値が大きいほど目的変数に寄与していると考え る事ができる。なお,分散分析比Fが大きいほど回帰関 係が有意である可能性が高くなる。重相関係数の2乗 決定係数)は目的変数の変動の中で回帰によって 説明される変動の占める割合(寄与率)を表すが,標本の. ㊨(月麻表示)の計37項目とし重回帰分析を行ったo この結果,治療前 の項目としては上顎合計 U1- 治療後 の項目としては上顎合計. 表8 上顎合計I. Iの治療後変化室についての垂回帰分析(1) (a)取りあげた説明変数と目的変数. 目的変数 上顎合計I. Iの治療後変化量(T3- T2) 説明変数 以下の項目の治疲前 治療後 治療中変化量. 治療前の値,治療中変化量 模型分析項目. 上顎前幅径 上顎前長径. セファロ分析項目(○ ). Mand.. pl.. angle. SNA. SNB. ANB. Fun°.. Ocl.. pl.. 血il墾 田-蟻x壇 通 日 ふ席上 亜 射 止. (ll. 治療前の値,治療後の値 模型分析項目. 上顎合計I. I 下顎合計I. I Ul to FH pl. Ll to Mand. pl. Interincisal. セファロ分析項目(◇ ). Overjet Overbite. (mm). 矯正終了年歯. その他の項目. (b)選択された説明変数と重回帰分析の結果 選択 さ れ た説 明 変 数. 偏 E ]帰 係 数. X i. b i. 治療 前. 上 顎合計 U 1J P al. Pl.. 治療後. 治 療 中変 化 量. 0 ` 13 5 (m m ). 上顎合計. 0.549. 0. 8 62. l 0.716. (m m ). - 0. 4 7 6. L 1 - P 0 g 0 n i0 n. (m m ). 0. 2 32. a. 茎相 関. 自 由度 調 整 済. 分散 分析 比. 係数 R. 決 定 係 数 R *2. F. 0.850. 65.04%. 0.652. 0 . 1 52. 0 Ⅴe r je t. ( C 0 n S ta n t). 偏 相 関係 数. 9.931 ***. 】 0.650. ∼. *: 5%, **・. 1%, ***:0.1% (庄)重回帰式:千 一一十 や:目的変数Yの 一一, Ⅹlによる予測値 偏回帰係数, Ⅹ言説明変数の値. 自由度調整済決定指数, R♯2- 1. n-1. n-p. 1 9 -. 標本の大きさ, p :説明変数の個数.
(11) 官崎:成人抜歯症例における矯正治療後の唆合の安定性. 758. また治疲中変化量 としては の合計5変数が選択された。このときの 垂相関係数は となり,自由度調生ずみ決定係 数からみて目的変数の変動の が説明された。し たがって上顎合計I. Iの治痴後変化量の大きさには,上 等貢合計I. Iが治療前には大きく治療後には小さくなって いること,治療前の上顎切歯高が大きいこと,治療後の が小さいこと,下顎切歯の治療中の後方移動量 が大きいことが関係しているといえる。 ② 各計測値の を説明変数としたとき 説明変数は表9に示すように,上顎前幅径と前長径, 下顎合計I. Iに加え,セファロ分析からは下顎の回転を 示す項目,上下項の前後的位置関係を示す項目,唆合平 面の回転を示す項目,切歯の位置を示す項目 治療後新聞(月単位)の計18項目とし垂回帰 分析を行った。 この結果,説明変数は の治療後変化量(T3 - のみが選択され,重相関係数は 自由度調 牽ずみ決定係数は であった.よって上顎合計I. I の治療後変化室は の増加との関連が示唆され たがその寄与率は低かった。 (2)下等貢合計I. Iの治療後変化室についての重回帰分析 ① 各計測値の を説明変数としたと. 表10は上顎合計I. Iの場合と同様に,下顎合計I. Iに ついての垂E]帰分析結果を示している。 この結果,治療前 の 治療後 の下顎合 計 および治療中変化室としては 下顎前長径の合計5変数が選択され,重相 関係数は となり,目的変数の変動の が説 明された。したがって下顎合計I. Iの治療後変化量の増加 には,骨格形態として治療前のANBが大きいこと,治療 後の下顎合計I. Iが小さいこと,治療中に唆倉平面が反時 計まわりに回転すること,治癒中に下顎切歯高が増加する こと,下顎前長径が減少することが関与すると考えられ る。 ②各計測値のT3- T2を説明変数としたとき F顎合計I. Iの治療後変化量について各計測値の治療 後変化量を説明変数として垂回帰分析をした結果,表11 に示すように選択された説明変数は下顎前幅径の治療後 変化量(T3-T2)と治療後期間のみであり,重相関係数 は 寄与率は であった。したがって下顎合 計I. Iの治療後の増加は,下顎前幅径の減少や治療後期 間の増加との関連が示唆されたが,寄与率はやや低かっ た。 の治療後変化量についての重回帰分析 ① 各計測値の -Tlを説明変数としたと. き. き. 表9 上顎合計I. Iの治療後変化量についての垂回帰分析(2) (a)取りあげた麗明変数と目的変数 目的変数 上顎合計I. Iの治療後変化量 説明変数 以下の項目の治廃後変化量 模型分析項目 上顎前幅径 上顎前長径 下顎合計I. I セファロ分析項目 Ul to FII pl. Ll to Mand. pl. Interincisal し \ ' L. l. L. Overbite Overjet. その他の項目 治療後期間. (b)選択された説明変数と重回帰分析の結果 説明変数. 治 療 後 変化 量. 0 Verb ite (C 0n Stan t). 偏回帰係数. (m m ). 偏 相 関係 数. 0.828. 0.483. 垂相 関. 自由度 調 整 済. 係数. 決 定係 数. 0.483. 20.00%. 分散分析比. 6.997 *. 0.755. ・: 5%, **: 1%, ***・.0.1% - 10 -.
(12) 歯科学報. 759. 表10 下顎合計I. Iの治療後変化室についての董回帰分析(1) (a)取りあげた説明変数と目的変数 目的変数 下顎合計I. Iの治療後変化室 説明変数 以下の項目の治療前 治療後 治療中変化室. 治療前の値,治療中変化量 模型分析項目. 下顎前幅径 下顎前長径 Mand. pl. angle SNA SNB ANB U1- -. セファロ分弄斤項目(○ ) (nl I一l ). 治療前の値,治療後の値 模型分析項目 セファロ分析項目(o ). Fun°. Ocl. pl.. Ll-Mand. pl.. 上顎合計I. I 下顎合計I. I Ul to FH pl. Ll to Mand. pl. Interincisal 0verjet Overbite. Oll nl ). その他の項目. 矯正終了年齢. (b)選択された説明変数と垂回帰分析の結果 偏 回帰係数. 説 明変 数. 治療前 治療後. ○. ). 下顎合計. 治療 中変化皇. ∴ L ll M a n d - Pl.. (m m ). 下顎前長荏 (C 0 n S ta n t). 福相関係数. 0.214. 0. 616. 1.246. - 0 . 7 13. 0.130. 0 . 62 8. 0.203. 0 . 4 74. l 0.176. 一 一0 . 4 14. 重相 関. 自由 度 調 整 済. 係数. 決定係数. 0.823. 59.29 %. 分散分析 比. 7. 9 9 1 * * *. 1.750. *・. 5%, **・. 1%, ・**・.0.1%. 表11下顎合計I. Iの治療後変化室についての重回帰分析(2) (a)取りあげた説明変数と目的変数 目的変数 下顎合計I. Iの治療後変化室 説明変数 以下の項目の治疲後変化室. 模型分析項. 下顎前幅径 下顎前長径 上顎合計I. I. セファロ分析項目(○ ). Mand.. pl.. angle. SNA. SNB. ANB. Fun°.. Ocl.. pl.. Ul to FH pl. Ll to Mand. pl. Interincisal ( 111nl). U1 An菩 1. L. Overbite Overjet. その他の項目. 治療後期間. (b)選択された説明変数と重回帰分析の結果 説 明 変数. 偏回帰係数. 偏相関係数. 治療後 変化量 下 顎前 幅径. - 1.080. 0.694. 治療後期 間. 0.024. 0.389. (c on sta n t). 重相 関. 自由 度 調 整 済. 係数. 決定係数. 0.727. 48.64%. 分散分析比. 12l36 T ** *. " 0.664 辛:. - iFJ. 500.出 .出来:.
(13) 宮崎:成人抜歯症例における矯正治療後の唆合の安定性. 760. 表 の治療後変化室についての垂回帰分析(1) (a)取りあげた説明変数と目的変数 目的変数 の治療後変化量. 説明変数 以下の項目の治疲前 言台療後 治療中変化量 治療前の値,治療中変化室 模型分析項目 セファロ分析項目(o ) (mm). 上顎前幅径 上顎前長径 下顎前幅径 下顎前長径 L. i. Lpl・. U1U6lPal. pl. L6-Mand. pl.. 治療前の値,治療後の値 セファロ分末斤項目(O ) (mm). Ul to FH pl. Ll to Mand. pl. Interincisal Overjet Overbite. その他の項目. 矯正終了年齢. (b)選択された説明変数と憂回帰分析の結果 説明変数. 偏 回帰 係 数. 偏 相 関係 数. 垂相関 係 数. 治療前. 治療後. 上 顎前長径 L 1 l P 0 g 0 n i0 n. (m m ). 0 Ⅴe r je t. (m m ). 0 Ⅴe r je t. (m m ). L l t0 M a n d . P l. 矯正 終了年献. ( 0. ). ( C 0 n S ta n t). 自由度 調 牽 済. 分散分析比. 決定 係数. -l 0. 7 7 3 0. 8 5 7. ∼ 0. 2 2 1 0. 2 3 6. 0. 8 0 3. 】 l 0l 0 8 5. - 0. 8 6 4. 0. 0 1 3. 0. 7 6 4. 0.922. 80.08%. 1 7. 0 8 5 * * *. - 0. 7 8 1. l l. 8 7 4 ・: 500,柄: 出♯. 表 の治療後変化量についての重回帰分析(2) (a)取りあげた説明変数と臼的変数 目的変数 の治療後変化量. 説明変数 以下の項目の治療後変化量. 模型分析項目 セファロ分析項目(○ ) (mm). その他の項目. 上顎前幅径 上顎前長径 下顎前幅径 下顎前長径 上顎合計I. I 下顎合計I. I Mand. pl・ angle SNA SNB ANB Func. Ocl. pl. Ul to FH pl. Ll to Mand. pl. Interincisal Ul-Ans L1-Pogonion UI-Pal. pl. L1-Mand. pl. U6lPal. pl. L6-Mand. pl. Overbite 治療後期間. (b)選択された説明変数と垂回帰分析の結果 説 明 変数. 治療後変化 室. 偏回帰係数. 偏相関係数. 上顎前幅径. l 0.289. 0.373. 下顎前長径. { 工 372. l 0.694. A N. 士. U 1】 L 1 l P 0 g 0 n i0 n (C 0 n St a n t). (m m ). 0.701. 0.649. t 0.742. . 0.863. 0.375 0.182. 0.566. 重相関. 自 由度 調 整 済. 係数. 決定係数. 0.881. 7 1. 8 9 %. 分散分析比. 13 . 2 7 9 * * *. ・: 5%, **: 1%, ***:0.1% - 12.
(14) 歯科学報. 761. 表 の治療後変化室についての重回帰分析(1) (a)取りあげた説明変数と目的変数 目的変数 の治療後変化量. 説明変数 以下の項目の治療前 治療後 治療中変化量. 治療前の値,治療中変化室 模型分析項目. 上顎前幅径 上顎前長径 下顎前幅径 下顎前長径 Mand. pl. angle SNA SNB ANB Func. Ocl. pl. U1-Ans L1-Pogonion Ul-Pal. pl. L1-Mand. pl. U6-Pal. pl. L6-Mand. pl.. セファロ分析項目(○ ) (nlnl). 治疲前の値,治疲後の値 セファロ分析項目(○ ) (nlm). Ul to FH pl. Ll to Mand. pl. Interincisal Overjet Overbite. その他の項目. 矯正終了年番. (b)選択された説明変数と重回帰分析の結栗 説 明変 数. 偏 回帰 係 数. 治療前. 上 顎前幅径 下 等貢前 長 径 L l t0 M a n d . P 1 - ( O 治療後 In te r in C iS a l ( 0 治療 中変 化量 S N B ( O ( C 0 n S ta n t). ) ) ). 偏相関係数. I 0.193 { 0.223 0.093 0.040. 重 相関. 自由 度 調 薬 済. 係数. 決定係数. 分 散分析比. - 0 . 7 15 ∼ 0 . 8 13 0.585 - 0.624. ∼ - 4.292. 0.843. 63.62 %. 9.395 ***. *: 5%, ・*: 1%, ***:0.1%. 表 の治療後変化量についての垂E]帰分析(2) (a)取りあげた説明変数と目的変数. 目的変数 の治療後変化量(T3- T2) 説明変数 以下の項目の治療後変化量. 模型分析項目. 上顎前幅径 上顎前長径 下顎前幅径 下顎前長径 上顎合計I. I 下顎合計I. I. セファロ分析項目(○ ). Mand.. pl.. angle. SNA. SNB. ANB. Fun°.. Ocl.. pl・. Ul to FH pl. Ll to M礼nd. pl. Interincisa・1. (mnl). Ul-Ans L1-Pogonion Ul-Pal. pl. L1-Mand. pl. U6-Pal. pl. L6-Mand_. pl. Overjet 治療後期間. その他の項目. (b)選択された説明変数と垂回帰分析の結果 説明変数. 偏回帰係数. 偏 相関係数. 重相 関 係数. 治廃後変化 量. L 6l M a n d l P ll. (m m ). - 0. 7 0 4. l 0.735. M a n d l P 1 . a n g le. ( 0. ). l 0. 2 9 0. 0 . 5 14. U l l P a l l P l.. (m m ). 0. 8 0 4. 0.80 1. L 1l M a n d - P l.. (m m ). 0. 8 9 9. 0 . 8 18. U 6 l P a l . P l.. (m m ). - 0.628. - 0.7 11. ( C 0 n S ta n t). 自由度 調 整 済. 分散分析 比. 決定 係数. 0.898. 75.51%. 15 . 8 0 7 * * *. 0.363 辛 : , - , -辛. -. 13-.
(15) 宮崎:成人抜歯症例における矯正治療後の唆倉の安定性. 762. 説明変数は表12に示すように,模型分析からは上下顎 の前幅径,前長径,セファロ分析からは下顎の回転を示. の合計5項目の が選択され,重相関係数R-. す項目,上下顎の前後的位置を示す項目,唆合平面の回 転を示す項目,切歯の放置を示す項目,大臼歯の高さを 示す項目 に加え,矯正終了年麻の 計41項目とし重回帰分析を行った。 この結果, Tlの上顎前長径 の および矯 正終了年齢の計6変数が選択され,重相関係数はR-. がって の治療後の増加とともに. となり目的変数の変動の が説明された。し たがって の治療後の増加には,治療前の が大きいこと,上顎前長径が小さいこと,下顎 前歯が前方位にあること,治療後の が小さいこ と,治療後の下顎前歯が舌側傾斜していること,矯正終 了年麻が高いことが関連すると考えられる。. 1)叢塗の変化. ② 各計測値の を説明変数としたとき 説明変数は表13に示すように,上下顎の模型分析項 冒,下顎の回転を示す項目,ヒド顎の前後的位置を示す 項目,唆合平面の回転を示す項目,切歯の位置を示す項. となり,目的変数の が説明された。した の減少,上顎切歯高の増加,下顎切歯高の増加, 上顎臼歯高の減少,下顎臼歯高の減少が起こることがわ かった。 冨 Ea 1.青年期及び成人期の成長変化について 青年期には下顎の叢生は増加し 上顎の叢 生も増加する と報吾されている 法による 計測では は13才から20才までに下顎合計 I. Iが 年平均 増加したと報害してい る。下顎歯列弓の叢生発現には下顎骨の成長が関連す る と一般的には考えられているが,これに対し下 顎第二大臼歯が叢生に影響を与える とする説もあ る。黒田26)は上下顎の叢生は上下顎骨の成長に対応した での捕虜的な対応の結果であると述べ. 冒,大臼歯の高さを示す項目 治療後期間 の計22項目とした。. ている。. 重E]帰分析の結果,選択された説明変数は上顎前幅 後 下顎前強 の5. 骨の回転や顔面の垂直的な成長が継続し 歯牙も. 変数の であり,重相関係数 となり目 的変数の が説明された。よって の治療 後増加とともに,上顎前幅径の減少,下顎前長径の減. ているが,成人期の叢庄変化に関する報吾は少ない。. 一方成人期では,青年期に比較し僅かではあるが下顎 極めてゆっくりとした速度で萌出を続ける41)と報吾され は18才から21才までに,僅かに下顎骨の 成長や後方回転を認めたものの,成長や第三大臼歯の状. 少 の増加,上顎切歯切席の前方移動,下顎切歯 切塊の後方移動がおこることがわかった。. 況に関係なく下顎切歯の配列は安定し,下顎第一大臼歯. の治療後変化室についての垂回帰分析 ① 各計測値の を説明変数としたと. 究では三島42)は, 20才代からの20年間で上顎前歯の突. の近心移動もみられなかったと報害している.長期的研 出,切端方向への挺出および歯間離開傾向,下顎前歯の. き. 有意な叢生の増加を認めるとしたが,同様の研究で上下. 表14は使用した説明変数を示している。. 顎前歯の傾斜角度および捻転度に有意差は無く安定して. この結果, Tlの上顎前幅雀,下顎前長径. いたとする報吾43)もあるo したがって成人期において. リ T2の の の. 計5変数が説明変数として選択され,垂相関係数Rとなり,目的変数に対する寄与率は であっ た。したがって治療後の の増加には.治療前 の上顎前幅径が小さいこと,下顎前長径が小さいこと,. は,下顎の叢生の増加は青年期に比べ微室であると考え られる。 および の変化 は,青年期に は年平均 が 滅少し も減. 下顎前歯が唇側傾斜していること,治療後の. 少すると報吾している は は. が大きいこと が治療中に小さくなることが関与す. 下顎第二大臼歯萌出期には減少し,第三大臼歯萌出前に. ると患われた。. は安定し萌出期には減少すると述べ,歯牙交換と 室との関連を示唆している。また最終的な. ②各計測値の を説明変数としたとき 表15の重回帰分析結果より. 量および9才から16才までの の変化. pal. pl・, Ll-Mand. pl., U6-pal. pl., IJ6lMand. p1. - 14. 室は, 9才時の 前顔.
(16) 歯科学報. 94, No. 9 (1994). 763. 面高 の成長方向,下顎の成長方向と関連がない. 戻りの評価法として広く用いられている。叢生の程度を. としている。. 表す方法には他に,松本,票田26)らによる叢生度を計る. 成人期の および の変化に関する研. 方法があるが の方法は実測値であるのに対し, これは各歯牙の接触部位を1 mm単位で評価しその合計. 究は少ない。三島42)は が20年間で から へ が から へと有意に. を歯列弓各部の叢生度とするものであるo Lかしこの方. 増加すると述べ,これらの変化は唆頭干渉や早期接触,. 法では時に 分叢生度を大きく評価してしまう事. 過重負担などが自然に調整されるような加麻変化である. があるので,本研究では の方法を採択した。. としているが,一方,阪本 池田46)らは成人斯の. 3.治疲後の変化および安定性の要図について. は安定していると報害している。三. 1 )上顎合計I. Iと下顎合計I. Iの治療後の変化. 島の報吾を年間変化量に換算すると は年平均. 青年報から成人期にかけての矯正治疲後のI. Iの変化. は 増加を示しており,成. については は保定後10年以上経過した患者の. 人親の は安定または僅かな増加を. 2/3は不溝足な下顎前歯の配列を呈し,治療前の叢生. 示すと考えられる。. が僅かなものはより叢生を増し,一方治療前に著しい叢. 2.資料および計測方法について. 生だったものは中程度になっていたとのべている。さら に は保定後20年の報吾2)で下顎切歯の配列が許容. 1)矯正治療時親 矯正治療後の安定性についてのこれまでの研究は,成. 範囲であったものは僅か10%であったとしている。また. 長期に矯正治療を受けた症例を対象としたため,治療後. は下顎I. Iの治療後増加は年間変化室に換算. の変化には後戻りと成長変化が含まれていた。 の. すると で,正常成長による増加室の約2倍であ. 保定後10年の変化に関する研究においても研究対象の治. ると報吾している。. 療終了時年麻は平均15才(12才から19才),ポストリテン. これに対し,矯正終了時に下顎前歯間の接触を面接触. ション時の年齢は30才(25才から43才)であった。この場. にする,下顎側切歯の歯根を遠心傾斜させる 側切歯. 合,治療終了後数年間は恩春親性成長期であったことは. の遠心接触点を僅かに唇側に出し下顎犬歯の近心接触点. 明らかであり,青年報にはiE常成長でも叢生の増加,良. とオーバーラップさせる 回転歯に対し過剰矯正を. 径や幅径の減少が起こることを考慮すると の示. 行うなどの臨床的工夫を加えたり,下顎切歯部にC S F. した治療後の叢生の増加および長径や幅径の減少は,育. 演(環状靭帯切除術)を行う ことでL Iの後戻りが予. 年期の成長変化の影響が強いと考えられる.したがって. 防できるとの報吾もある。しかしCSF法は有効ではあ. 本研究では対象を恩春期性成長の影響をうけない成人症. るがあくまで外科的処置であり,また他の方法について. 例にしぼり,明確な成長を示すものは資料から除いた0. は有効性の確認がなされていない。よって今のところ臨. 2 )矯正治廃後経過年数. 床的手法としては保定装置の永久装着以外 に後戻り. 治療後の後戻りの研究対象は,治療後経過年数が長い ものが主であった。しかし成人から老年期に至るまで微. を防ぐ方法はないとされており,矯正治療後の下顎I. I は安定性が悪いといえる。. 量ながらも骨形態は変化することに加えて歯周疾患の影. 上顎合計I. Iについては治療後変化に関する論文は少. 響を考慮すると,保定後10年, 20年といった長期変化は. なく,納村53)の反対唆合を対象とした研究があるにとど まる。. 個人の老化と治療後の変化が混在したものであると考え られる。したがって本研究では,あまり長期ではなく矯. 一方,成人症例の矯正治療後のI. Iの変化については. 正治療後平均4年経過した症例を研究対象とした。加え. これまで報吾がないが,成人期は青年期に比べ下顎の叢. てこの時期は一般的にはまだ矯正歯科医院と患者間の連 絡があり,治療後の安定性の良否を問われる時期である. 生の成長に伴う増加は少ないと前述したo 今回の結果では,上顎合計I. Iは年平均 増加 し,下顎は年平均 増加した。下顎の年平均増加. という点で臨床的意義も深いものと思われる。. 量は青年期の報吾22)よりやや大きく,叢塗の自然増加量. 計測の方法について 叢生の程度を表す方法としては のI. I計測方法. は本来青年報の方が大きいことを考慮すると,成人では. 24)を採用しこれを上顎にも適用した。 の方法と. 青年期より下顎L Iの後戻りとしての増加量が大きい可. は,隣接する各前歯間5ヶ所の解剖学的接触点間水平距. 能性が考えられる。この理由として,成人の歯周組織改. 離を計測しその合計をI. Iとする方法で,下顎前歯部の後. 造の活性の低さがあげられるが,治療法の詳細や人種が. -. 15-.
(17) 宮崎:成人抜歯症例における矯正治療後の唆合の安定性. 764. 異なる他の研究との比較なので,あくまで推測の域をで. でのところ,下顎合計I.Iの予測園子は禾明であり,成. ない。. 長の影響によって顎顔面形態や歯牙の位置の経年的変化. 2 )上顎合計 下顎合計I. Iの治療後安定性の要因の 検討. が起こる事だけがわかっている。. (1〉 上顎合計I.I. 療後変化量の増加は,治疲前のANBが大きいこと,治. 過去において上顎合計I. Iの治療後安定性の要図を明 確にした研究は見あたらない。. 今回の成人についての結果からは,下顎合計I. Iの治 療後の下顎合計L Iが小さいこと,治療中に唆合平面角 が減少すること,下顎切歯高が増加すること,下顎前長. 本研究では要因分析に垂回帰分析を取り入れること. 径が減少することと関連性が認められた.つまり下顎合. で,上顎合計I. Iの治療後変化室の大きさは,上顎合計. 計I. Iの治療後の増加には,いわゆる骨格性上顎前突形. I.Iが治療前に大きいこと,治療後に小さいこと,治療. 態であることや治療中の下顎前歯の位置変化や治痴後の. 前の上顎切歯高が大きいこと,治療後の が小さ. 下顎合計I. Iの値が関連することを示している。. いこと,下顎切歯の治療中の後方移動量が大きいことと. 上顎合計I.Iの場合と同じく下顎合計I.I値に関して. 関連があることがわかったoつまり上顎合計I.Iの治療. も,治療後変化量と治療後の値が負の偏相関を示すこと. 後変化量は,治療前,治療後の上顎合計I. Iの値および. は,最終資料時の下顎合計I. Iの値は納まるべき幅があ. 主として下顎切歯の位置の影響を複合的に受けると患わ れる。. り,治療後の叢生が少ないとその分だけ治療後変化量が 大きくなることによると考えられる。また下顎前歯部叢. 臨床的には,治療終了時に上顎合計I. Iの値が小さい. 生の後戻りを防ぐ目的で,故意に側切歯の遠心接触点を. ことは治廃後の安定性につながり,治療後変化量も小さ. 犬歯の近JL、接触点の唇側に配列し 安定性が得られた. くなると考えられるが.今回の重回帰分析では運に,袷. 場合には,治療後のI. I値と治療後変化量が負の相関を. 療後の値が小さいとむしろ治療後変化量が大きくなる結. 示す可能性があると考えられる。. 果となった。これは上顎中切歯が唇側に突出し側切歯が. 今回,重回帰分析を行い下顎合計I. Iの治療後変化量. 舌側位を示すような典型的な叢庄症例で,矯正により上. の要因を抽出できたことは,夜雑な成長因子を舎まない. 顎合計I.Iを可及的小さくしても,シャベル状の切歯舌. 成人を研究対象としたためであろうと思われた。予測式. 面形態の影響もあってか,保定装置除去後に矯正前の形. をより確実にするには第三大臼歯の影響や保定装置の使. へと変化してしまう状況を表わしていると推察される。. 用状況の検討も必要であると考えられた。. また上顎合計L Iは の深まりと共に治療後 増加する傾向が認められたが関連性は薄かった。 (2)下顎合計I.I 下顎合計I. Iの治療後変化量に影響を与える因子は何. さらに下顎合計I. Iの治療後変化室は,前幅径が減少 し治療後期間が長くなるとともに増加する傾向があっ た。これは下顎I. Iの治疲後変化室が犬歯問幅径の治療 後変化量と負の相関があるとした の結果に近い. であろうか は,青年期から成人期にいたる. ものであったが,予想された の増加や,下顎. 抜歯症例を対象に保定後の下顎合計I. Iの予測を試みた. 前歯の歯軸角,上顎合計I. Iの増加との関連性は認めら. が,アングル分類,保定期問,治療開始年献,性別,さ. れなかった。. らに治療前後の下顎I. I私 下顎. の治療後の変化. 歯列の長径,犬歯間幅径はどれも予測因子ではなかった と報害し は,垂E]帰分析と判別分析を行っ. 青年期には成長につれて は減少するが,成人 効には安定または若干増加すると前述した。. たが,最終資料時の下顎合計I. Iを,治療前及び治療後. 一方,青年期の治療後変化では は増加すると. の切歯の位置や顔面成長などのセファロ的要因から予測. されており は,末治療で年平均 減. することは不可能であったと報菖しているo 一方. 少したのに対し治療後患者では 増加し,両者間. は下顎第三大臼歯の存在は側方歯の前方. には有意差があると報告した。長谷川の報吾では,白人. 移動を引き起こし下顎の叢生を増加させる事があるとし. 12)は保産後約9年,治疲後12年で が 増. ているが は第三大臼歯の存在や萌出が保定後. 加,後戻り量率は 日本人13)では 以. の下顎I.Iに影響を与える事はないとし と. 上の骨格性上顎前案者は保定後4年,治療後7年で. 同様,下顎I. Iの増加を防ぐ目的で第三大臼歯の抜歯を 勧めることは適切ではないとしている。よって,これま. mm増加,後戻り量率は であったが,日本人の方 が後戻り室率が大きい結果に対しての考察はなかった。 16一.
(18) 歯科学報 VoL. 765. 後4年で と青年期の報吾に比べ明らかに大き. 今回の成人における研究では は年平均 mm増加し,後戻り室率が治療後4年で であ. く,最終資料時の値が治療前より増加する結果となっ. り,青年期の欧米人を対象とした研究結果と比較すると. た。増加したとはいえ最終資料時の値は平均 ±. 大きいが,日本人の結果と比較すると同程度であるよう. mmであり,この室は臨床的に問題となる値ではないか. に患われた。. もしれない。しかし,今後も増加傾向が続く可能性を考 慮すればその不安定性は問題であると考えられる。成人. の安定性の要因の検討 長谷川16)は主成分分析法を用いた研究から,治療後に. 症例が青年期の症例に比べ の後戻りが大きい. 共に増加する原図は後戻り現象とし. ことの原因は第-に,成人であるため治療後の自然な の減少が期待できない点,第二に抜歯の影響. ての治療後の下顎前歯の舌側傾斜であるとし,治療後に が増加する要図は治療中での の回. が推測できる.青年期の検討では は抜歯の有無は関連がない. 転に対する治療後の の逆回転寛象である. としているのにたいL は関連. とした。さらに,長谷川13)は矯正治療後の. 性があるとしており,議論の分かれるところである。. の安定性には,初診時の と. の安定性の要因の検討. の値及び治療中の下顎骨の位置変化が重要なかかわりを. 矯正治療後 を安定させる園子は様々な項. もつと幸匡吾している. 今回の垂回帰分析結果では の治療後変化量. 目が検討されている.治療後の垂直的な成長の有無,. は,治疲前,治療後の の値,治療前の上顎前長. オーバーコレクション,切歯の整直性,下顎切歯の適切. 荏,治療前の下顎切歯の前後的な位置,治療後の下顎切. な歯軸,適切な保定装置,十分な保定期間,さらに前述. 歯の酋舌的な傾斜および矯正終了年歯が関与した。治療. した抜歯の問題などがあるが,いまだ有力な予測園子は. 前の の値と正の偏相関があることに加え,治療. 見つからない。 は,垂直的な下顎の成長が の維持につながり,唆舎平面は治療中に関大. 後の と負の偏相関を示すことは,オーバーコレ クションを意図して治療後の を小さくしても,. すると治療後に後戻り の増加の原因となり,. 治療後変化量は大きくなることを示していると思われ. 治療中の下顎切歯の唇側傾斜は治療後の の後. る。また治療中に酋側傾斜した下顎切歯が治療後舌側に. 戻りに関係するが の変化は. 後戻りL が増す1のという現象は成人では認めら. に関連せず,治療後の の値も関連しないと. れず,むしろ治療後に下顎切歯が整直している場合に. している。 は判別分析から治療後に. の治療後の増加が認められた.さらに治産終了. が 以上増加するものは,治療前の. 年歯と との関係から成人では高年麻になるにつ. が大きく や が小さいという結. れ の後戻り室が増加すると考えられた。. 果を得たが,臨床的な価値については疑問が残るとした。 今回の垂回帰分析では,これまで関連性が報告された. また,上顎前幅径の減少,下顎前長径の減少 の増加,上顎切歯切端の前方移動,下顎切歯切端の後方. 園子ではなく,治療前の幅径,長径の大きさ,下顎切歯. 移動に伴い の増加がおこることにより. の唇舌的傾斜,治療後の 治療中のS N B. の治療後の増加には前幅径および前長径の変化と関連した. の変化が選択され,このことは治療前の歯列形態に加え. 上下顎切歯の前後的位置と,上下顎骨の前後的位置変化が. て,治廃後の切歯の牽直状態および治療中の下顎の後退. 関与すると考えられる。. 現象が の増加に関連することを示した結果と いえよう。. の治療後の変化. また とともに治療後変化する因子に関して. 青年期には経時的には は減少するが,治療 後の変化としては増加すると報告されているO長谷川. は は犬歯間幅径の変化は無関係であるとし,. は,白人12)では治療後12年で の増加量は工38. は の減少,長谷川16)は治療後. mm,後戻り率は で,日本人13)では治療後約7年. の上顎切歯の舌側傾斜と上下項切歯高の増加が関連する. で 増加し後戻り室率は であったと報告し. と報吾している。今回の重回帰分析では の治. ている。. 療後変化は上下顎切歯高の増加,上下寛大臼歯高の減少. 成人期には はほぼ一定または若干増加する. に加え の滅少が関与し,高径が維持さ. と前述したが,今E]の成人症例では,後戻り室率は治療. れず が深まってゆく成人の後戻りの様相を示. -. ilrJ-.
(19) 宮崎:成人抜歯症例における矯正治療後の唆合の安定性. 766. していると考えられる。 7)長径,幅径の治療後の変化 青年期には経時的に,上下顎の前幅径,前長径,後長 径は滅少し,後幅径はほぼ一定であると報吾されている 22) 。成人親では は17才から26才で 上下顎の後長径は僅かではあるが減少し,後幅径は無変 化であると報吾している。 青年期から成人にかけての治療後の変化では 。, ShaplrO5), Bishara8', Gardner9), R6nnermanll) らにより上下顎とも前幅径は減少し,下顎の後幅径は安定 し後長径は僅かに滅少すると報吾されている。したがって 下顎の前幅径,後幅径,後長径と上顎の前幅径に関して は,成長変化と後戻りによる変化の方向は同じであった が,上顎の前長径に関しては報吾がなかった。 成人症例の幅径,長径に関する治療後変化の報吾はこ れまでなかったが,今B]の研究では青年期と同様,上下 顎共,前幅径は治療後減少し,下顎では後幅径は安定 し,後長径は減少することが示された。また上顎前長径 は増加を示した。 8 )青年期の矯正治療と成人期の矯正治療の予後の違い について 従来から により不正の予防をふまえた早期 矯正治療は治療後の安定性を得る上で有効であると言わ れてきた。長谷川12)は早師台療では の治療後の値が比較的安定していたとし,この説を肯定 しているo一方 は,早期治療の典型である連続 抜歯症例の安定性57)を調べ,治療時期は後戻りに影響し ないとしている は,骨格の成長パターンの異 常による不正唆合では,治廃後に成長が継続する場合は 再び唆合に変化をきたす事があるので,成人まで下顎前 歯部に保定装置を装着する必要があるとし,これに対し 成人期の矯正治療は困難も多いが成長は終了しているの で術後は安定する可能性があると述べている。 今回の研究対象は成人のみで,青年期との正確な比較 はできなかったが,他の文献と比較すると,上顎合計 下顎合計 の治療後変化量は成人の 方が大きいことが推測され,特に は明らかに 成人の方が治療後増加量が多く成長が の安定 を支えている可能性が示唆された。 結 諭 抜歯矯正治療を行った上顎前突または叢塗の成人症例 の治疲後安定性について以下の知見を待た。. 動,切歯高の増加,前幅径の増加,後長径の減少を認 め,治療後は切歯の前方移動,切歯高の増加,前幅径の 減少,前長径の増加を認めた.下顎歯列では,治療中は 切歯の後方移動,切歯高の減少,前幅径の増加,後幅径 と後長径の減少,治療後は切歯高の増加,前幅径と後長 径の減少を認めた。骨格的には治療後は安定していた。 2.上下顎とも合計I.Iは治療後増加し,治療後平均4 年の後戻り量率は上顎では 下顎では で あった。 は治療中に減少,治療後増加 し,後戻り量率はそれぞれ であった。 3.上賠十 下船十 の治 療後変化室は,それ自身の治痴前,治療後,治療中変化 量とは相関が低くそれらの変動要図を調べるためには他 の計測項目を利用した多変室解析法が必要になった。 4.重回帰分析の結果,上顎合計I. Iの治療後変化量を 説明する要因としては,治療前の上顎合計 治療後 の上顎合計 治療前の上顎切歯の上下的位置,治癒 後の 下顎切歯の治療中の前後的移動量の計5 項目による重回帰式が待られ,それらの計測項目の寄与 率は約65%であった。 5.下顎合計L Iの治療後変化室を説明する要因として は,治療前の 治疲後の下顎合計 および治 療中の変化量では唆合平面の角度,下顎切歯の高さ,下 顎前長径の計5項目による重回帰式が待られ,それらの 寄与率は約60%であった。 の治療後変化量を説明する要図としては, 治療前,治療後の の値,治療前の上顎前長径, 治療前の下顎切歯の前後的な位置,治療後の下顎切歯の 唇舌的な傾斜.矯正終了年麻の計6項F]による重回帰式 が待られ,それらによる寄与率は約80%であった。また の治療後の増加には,上下顎切歯の前後的位置 変化に加え上下顎骨の前後的位置変化が関与しており, これらの寄与率は約72%であった。 の治療後変化量は治療前の上顎前幅径, 下顎前長径,下顎切歯の唇舌的傾斜,治療後の の治療中変化量の計5項目による重回 帰式が得られ,それらによる寄与率は約64%であった。 また の治療後の増加には,下顎骨の回転,上 下顎切歯高,上下寛大臼歯高の各治疲後変化が関与して おり,これらの寄与率は約76%であった。 なお本論文は平成3年度文部省科学研究費奨励研究刷 および平成5年度文部省科学研究薯奨励研究間の援助を 受けた。. 1.上顎歯列では,治療中は切歯の舌側傾斜,後方移 - 18 -.
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