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エンドユースモデルによる業務部門の長期CO2排出削減ポテンシャルとエネルギー需要構造変化の分析

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Academic year: 2021

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(1)主要な研究成果. エンドユースモデルによる業務部門の長期 CO2 排出削減 ポテンシャルとエネルギー需要構造変化の分析 背 景 業務部門の CO2 排出量は、建物床面積の増加とともに一貫して増え続けており、経済活動が第 3 次産業にシ フトしていくことから、今後も排出量の増加が予想される。省エネ規制が事業所単位から企業単位に改められ、 業務用建物の 5 割程度が省エネ規制対象になる等、同部門の CO2 排出削減が強く求められている。しかし CO2 排出削減技術の普及の現実的な可能性やその費用対効果を定量的かつ精度良くに分析した事例は少ない。. 目 的 2030 年度までの業務部門のエネルギー消費量と CO2 排出量を予測した上で、空調・給湯・厨房・照明分野 の CO2 排出削減技術の普及による削減ポテンシャルおよび削減費用を定量的に分析する。. 主な成果 全国 10 電力会社エリア別の業務部門を対象にした積み上げ型モデル(エンドユースモデル)を用いて、 2030 年度までのエネルギー消費量と CO2 排出量を推定し、省エネ・燃料転換技術導入による CO2 削減可能量 とその費用を分析し、以下を明らかにした。 1.標準予測(基準ケース)の結果 2030 年度までの地域別人口数と産業別就業者数の見通しや、個別空調化や石油系燃料から都市ガスへの シフトなど需要家の機器選択の傾向、エネルギー機器効率向上の現状での見通しを前提に分析したところ、 業務部門の CO2 排出量は 2015 年度まで増加し続け、2015 ∼ 20 年度に減少に転じる可能性があることが分 かった。減少に転じる理由は、人口と就業者数の減少により業務用建物ストック量が減少することと、エネ ルギー機器効率が継続的に改善するからである。2030 年度の CO2 排出量は、05 年度比で 2%増の水準となる (図 1)。 2.排出抑制技術導入の効果(対策ケース) (a)メーカーのさらなる技術開発によって、基準ケースを上回るエネルギー機器効率向上と機器価格低減 を達成し、(b)建物オーナーに対して建物新築時と既設建物の設備改修時に空調・給湯・厨房・照明分野 の省エネ・燃料転換技術(表 1)の導入を促すことで、CO2 排出量を削減するケースを検討した。分析の結 果は以下の通りである。 (1)CO2 排出削減可能量とエネルギー需要構造変化 2030 年度までに CO2 排出量は最大で 20%(図 1)、最 終エネルギー消費量は 26%削減できる(05 年度比)。これは 1990 年度の日本全体の CO2 排出量の 1.3%に 相当する。給湯・厨房熱源の電化の寄与が大きく(表 1 の中央列)、最終エネルギー消費に占める電力 シェアは 70%に達する。CO2 排出削減率が 15%の場合(表 1 の左列)、熱源の電化ではなく CO2 削減費用 が安価である石油機器の都市ガス化が選択される場合があり、電力シェアは 55%、ガスシェアは 36%で ある。地域別に見ると、石油機器の都市ガス化余地が大きい関東・関西以外の地域のガス消費は増加 するが、関東・関西地域のガス消費は減少する。 (2)CO2 排出削減費用 CO2 排出削減に伴う需要家サイドの追加的な費用負担は、削減率が 15%の場合は年 間 7800 億円(初期投資 800 億円、エネルギーコスト 7000 億円)、削減率が 20%の場合は年間 1 兆円(初 期投資 5400 億円、エネルギーコスト 4600 億円)である。業種別に見ると、事務所ビル、卸小売、飲食 店の削減費用が年間 2000 ∼ 3500 億円と大きい。. 今後の展開 今回の評価対象技術に加えて、建物断熱の強化や自然エネルギー利用などを含めたより包括的な CO2 排出削 減評価への拡張を図る。 主担当者 関連報告書. 社会経済研究所 エネルギー技術政策領域 主任研究員 高橋 雅仁 「エンドユースモデルによる業務部門の長期的 CO2 排出削減ポテンシャルとエネルギー需要 構造変化の分析」電力中央研究所報告: Y07039(2008 年 5 月). 38.

(2) 1.社会・経済 需要サイドの省 エネ・燃料転換. 1.8. 電力のCO2排出 原単位改善. 1.6 (億t- CO 2) CO2 排出量. 1.4. その他 文化施設. 1.2. 福祉施設. 1. 飲食店 学校・研究所. 0.8. 病院・診療所. 0.6. ホテル・旅館 卸小売. 0.4. 事務所. 0.2 0 2000年. 2005年. 2010年. 2015年. 2020年. 2025年. 2030年. CO2 排出量(基準 ケース) CO2 排出量(対策 ケース). 図1 業務部門のCO2排出量の推定結果(基準ケース、対策ケース(削減率20%)) ※電力 CO2 排出原単位の改善を見込むと(360 → 300g-CO2/kWh(2005 → 2030))、需要サイドの省エネ・燃 料転換で 20%(最大)、電力 CO2 原単位改善で 10%、合計 30% の削減が可能。. 表1 2030年度における対策技術別のCO2排出削減量(単位:百万t-CO2) 全電源平均. 火力平均. CO2 排 出 削 CO2 排 出 削 CO2 排 出 削 減率最大 減率15% 減率最大 個別空調のCOP向上. 4.4. 4.4. 7.8. LED照明の普及. 5.0. 5.0. 8.4. BEMSの普及. 2.7. 6.2. 9.9. 空調の電化. 1.7. 2.1. 0.0. 給湯・厨房の電化. 7.2. 10.1. 3.1. 3.0. 1.8. 2.6. 2.5. 3.0. 3.2. 26.5. 32.6. 35.0. 石油機器の都市ガス 化 高発電効率コージェ ネ+ 電気空調熱源の 導入 合計. 39. 1.

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参照

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