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4重圧延機用補強ロールの適正研摩量の決定に関する一考察

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U.D.C.d21.771.073.9

4重圧延機用補強ロールの適正研摩量の

決定に関する一考察

A

Consideration

on

Decision

of Suitable

Regrinding

Amount

of

Back-up

Rollfor4・High

Mi11

夫*

Mitsuo Nakagawa

4重圧延機用補強ロールは高荷重のもとで作業ロールと接触しながら使用されるので転勤疲労によりスポー リングが発生する。 スポーリングが発生すると多量の改削を余儀なくされるのでスポーリングを防止することはロールの関係者 tことって重要な課題である。スポーリングを防止するた捌こはスポーリング発生以前に転勤面の疲労層を除去 して使用すれば良いわけであるが疲労層を毎回完全に除去することは経済的でない。したがって補強ロールは 常に疲労損傷をうけた状態で使用される。その度合は使用回数とともに増すのでこれを経済的に除去するため の適正研摩量の決定方法について考察した。

1.緒

白 4重圧延棟用補強ロールは作業ロールからの強大な圧延荷重をさ さえながら稼働するので作業ロールとの接触面には圧縮力がくり返 し作用し転勤疲労によるスポーリング(表面層のハク離)が発生 する。 スポーリングが発生すると多量の改削を必要とするためロールの 寿命は短くなり圧延成績を極度に低下させるのでスポーリングを防 止することはロールの関係者にとって重要な課題である。 スポーリソグを防止するためには耐スポーリング性にすぐれたロ ールの製作および適正な使用管理が必要である。特に補強ロールに 発生するスポーリングの大部分は表面層における疲労現象であるの で研摩により疲労層を除去しながら使用すれば防止できるものと考 えられる。しかしながら各ユーザーにおける使用実績をみると多く の場合使用径の数十パーセントがスポーリングのために削除されて いることがある。これは疲労層の除去が十分なされないまま使用さ れているためと考えられる。したがって常にロールの疲労の度合を 知り,適正な研摩によりスポーリングが発生する前に疲労層を除去 する必要があるので適正研摩量の算出方法について考察した。

2.スポーリングの発生横構

図1は4重圧延機の稼働時における力の伝達経路を示したもので 圧延荷重に相当する力が補強ロール軸部に加えられ作業ロールを通 して被圧延材に達する。その際,補強ロールから作業ロールへのカ の伝達は胴部の接触によってなされ接触面には圧縮力がくり返し作 用する。そのために表面層に転動疲労が生じ スポーリングが発生 するものと考えられる。 2.1Hor†zの 応 力 図1に示したように作業ロールと補強ロールが軸を平行にして接 触した場合Hertzの理論(1〉によれば接触面における圧力はだ円分布 をしており,弾性変形による接触幅を2ぁとすればぁほ次式のよう に書かれる。

∂=J筈(

ここに,々1,馬: gl 且2

ヒ吐+土ぜ

)(貨髭)……(1)

ロ ールの半径 レ1,ン2:半径凡,苑のロールのポアソソ比 日立製作所勝田工場 補強ロール l=ト=暮=llIIIIIl 作業ロー/レ l=‖llll=lllIlllll II=†ト=††=I†††=† 作姜ロール †tt†I††II††I††††† 補強ロール 図1 4重圧延機の荷重伝達経路 El,E之:半径凡,馬のロールのヤング率 ア:圧 延 荷 重 J:ロールの接触長さ 一般の鉄鋼材料のポアソソ比はほぼ0.3であるのでレ1=リ2=0.3と して(1)式を書き換えると次のようになる。

)(岩覧)…・

‥(2) また接触面における最大接触圧力J㌔axは次式で計算される。

氏ax=0・591J言(岩覧)(駕若)=そ言…・・(3)

このヱ。aXの値は転勤疲労の研究においては応力の基準となるも のである。 2.2 接触面下の応力 座標をロールの半径方向に∬,接線方向に飢 軸方向にZとする と接触面の中心線上(y=0)における接触面下の応力分布は図2に 示すようになる。 げズ,げy,げ∠は各方向への主応力であり,いずれも表面で最大でそ の値はげ.r=げ〝=1.Oj㌔ax,げ之=0.6j㌔。Ⅹの圧縮応力となる。T45は∬ およぴγ軸に45度の傾きをなす平面内に生ずるせん断応力で,そ の値は表面では0であるが表面下∬=0.786∂において最大値0・301 j㌔。Ⅹとなる。丁∬yは∬およぴy軸に平行な平面内に生ずるせん断応 力で,その値は表面でほ0であるが表面下∬=0.50∂において最大,

(2)

4重圧延焼用補強ロールの適正研摩量の決定に関する一考察

563 ♂・■■Pmax T・`pITlこtX -1.0 -0.8 【0.6 -0.4 -0.2 Jご ♂y 之 ′ 、--、._ _一・ノ′ ′ r -、 訂 ワヨ 45TJy (㌔ q5 ㌔タ 1.0 2・ロ

3.0 4.0 (ただし,丁ガyはツ=0.85∂における∬方向応力分布) 図2 接触面中央(γ=0)における接触面下の ∬方向応力分布 最小値をとり,その値は0.256尺。aXとなる。 2・3 スポーリング発生に及ぼす力学的因子 前に接触面および接触面下における応力分布について述べたが, これらの応力のうちスポーリングの発生国子としては接触面の圧縮 応力(主応力)および接触面下に作用するせん断応力に大別して考え られる。スポーリングの起点となる初期クラックの観察結果による と表面および表面下いずれにも認められ,スポーリングの発生因子 として主応力を考えるべきか,せん断応力を考えるべきか断じ得な い。しかしながらすべりのない状態で転勤した場合にほスポーリソ グの起点が表面下にあることが多く,したがって補強ロールに発生 するスポーリングはせん断応力の影響が大きいものとみなされる。 表面下に作用するせん断応力は前項で述べたように丁45,丁∬yの二 つについて考えれば良く,y方向の変化は図3のとおりである。 図3から平均応力および応力振幅を求めると次のとおりであり,

平均応力‡三ニ;呂■1紙Ⅹ

応力振幅 T45:0.188且。a‡ 丁∬y:0.256j㌔ax 丁45はほぼ片振り応力であるが丁∬yは純粋な両振り応力となる。 金属材料の疲労強度ほそれに作用する平均応力と応力振幅の関数 であり,特に応力振幅の影響が大きいので接触面の疲労強度を考え る場合にも接触点の移動によって物体中に起こる応力振幅の大きさ が問題となる(2)。したがって丁45よりも応力振幅の大きいTJyの影 響が大きいものとみなされ,スポーリソグ発生の力学的因子として T∬〃について検討する。

3.疲労損傷度

金属材料がある値以上のくり返し応力をうけると外見上はなんら 打J〕nla二( J二=0 ∫=0. ・786占におけるr45仲max -3 0.4 0.3 0_2 0.1 -4 -2 -1 01234 ・-0.1 ¶0,2 -0.3 -0.4 50占にjjけるてr〃′ノpmこlX 囲3 y方向のせん断応力分布 Jl ♂2 石 y′√′占宗仇⊇ 泣 町 変化を生じないように見えても,その機械的性質や物理的性質は種 々の変化を生じ疲労していることが考えられる。破壊以前の途中で 疲労の度合を正確に求めることは困難であるが,ここでは代表的な Minerの直線被害の法則について考えてみる。 Minerの法則によると疲労損傷度ダは次式で示される(3)。

ダ=真宗=∑′`=1

‥(4) ここに凡は図4に示すように応力のが単独にくり返された場合 に破断するくり返し数で,〝`は実働応力によって破断したとき破断 に至るまでにのが現われたくり返し数である。ただしげ1>げ2>=・ >の>・‥…>げ乃>げ′(げ′は疲労限)とする。すなわち補強ロール材 の両振りせん断応力に対する5-Ⅳ曲線および稼働時の両振りせん 断応力の分布が求まれば1回の組込みによる疲労損傷度が計算で きる。 ん

適正研摩量

図5は両振りせん断応力に対する疲労限r′,両振りせん断応力 r∬yおよび疲労損傷度Fの関係を示したもので丁′<丁∬yなる部分, すなわち表面下∬1∼∬2の位置で疲労が生じており疲労損傷度は 凡=′1(∬),(∬1≦∬≦∬2)となる。次に直径で2∠ゴγの研摩を行なって 再び使用した場合の疲労損傷度は馬=′2(∬)であり,一般には』r< ∬2であるので疲労の蓄積が起こり2回使用したあとの疲労損傷度 は凡+馬=′1(∬+』γ)+′2(∬)となる。したがって同一量(2』γ)の 研摩を行ないながら〝回使用した場合の疲労損傷度は次式のように なる。

ダ=∑凡=.∑′f(∬+(紹-∠)加)

乙=1 王=1 ...‥(5) (5)式において常にダ<1になるように』rを選んでロールを使 用すれば理論的にスポーリングを防止することができる。

5・接触圧力分布に及ぼす摩耗の影響

ロールのクラウン,熱膨張,たわみなどを無視すれば接触圧力ほ 軸方向にほぼ均一に分布しているとみなされるが,実際にはロール ほ使用中に摩耗するので接触圧力分布ほ不均一になる。すなわちロ ールに摩耗が生じた場合,ロール胴部の任意の位置における接触圧 力♪は次式のように善かれる。 ♪=♪1+♪2・ …‖….‥‥‥…(6) ここに,♪1:作業ロールと補強ロールの問げきを弾性変形によ り接触させるに要する圧力 ♪2:接触部全長にわたり均一に分布する圧力 また作業ロールと補強ロール間に問げきがある場合の変形量』は 次式で求められる(4)。

/ぶ ̄〃曲接

八rl 八「ヱ 八r托 八Tcr くり返L数(+V) 図4 Minerの法則説明図 (諌止)只損墓ヾ中(一望居 乙 打 (L) 世空≡音響 J】 1J2-ズ11 エ2 表面からの探き r∫) 図5 両振りせん断応力および疲労損傷度

(3)

564 昭和43年6月 立 評 論 第50巻 第6号 竹界 計 l 去 条 件(1) (己)「こ表彗

㌔けL

〓川川什什〓

仲川〓

転勤数 -…--一 作業ロ【ルのみ摩耗した均分 ___ 補強ロールのみ摩耗した場f† _作業ロール,補強ロールとい二摩耗した場合 図6 ロールの摩耗による接触圧力九の変化 6 ⊂JJ「 3 2 ∈2\ぜ(守一一「三一重+\・で三J喜一 0 0 0 0 0 ∧U <U ∧U ∧U 9 ∩∧) 7 エリ 5 A「-ウJ 2 1 ゞ 〓)封垂空事響 104 105 106 10′ くI)近し数 図7 鍛鋼製スリープ式補強ロールの 両振りせん断応力に対する5-+Ⅴ曲線 抑肇量 ---2二1γ=1.OrnnlL口1 ___2△r=2.0†mmレ】1 .■1、 \ \い、 \い、、止 ′--一一■ \. \ \ 、 \ \ Yl、111、l ll

軒淵湖

\ 、 \ \∼、\ \. \ \ \\ \ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 910111213141516 表面からの距離(J)mm 図8 疲労損傷度の分布(1)

』=0卿1は(与+′花貨)

+去(与+′乃貨)ト……・(7)

ここに, El+且2 El丘-2

)(

月1月2 月1+馬 さらに♪2は(6)式の定義により次式のように善かれる。

♪2=♪-‡∫三九d′

.……….(8) 以上のように接触圧力分布は摩耗形状により決まるので稼働中に

おける接触圧力の変化を求めるためには摩耗形状の時間的変化を知

らなければならない。しかしながら実際のロールについて稼働中の 摩耗形状を測定することは不可能であるので使用後における摩耗形 作補接圧圧 ロ ロ 触 業強 延 径径さ幅蛋 直括 の ル ル 長 一一 材延 2j?1=530mm 2月2=1,350mm J=1,050mm 750Ⅱ1m 2,500t O N 板 厚(mm) 正 延 荷 蒐(t) 補強ロール転勤数(×105) 。一2・3。 1 1.45 785 0.53 2 1.00 1,035 0.81

3;4l____し

1;ラ……卜;ラ…喜!l;ラ……

表2 計 算 結 果(1) O N ス 2 1 3

怒塩山‰

三 【几 m y P 【化 み ′ 125.9 32.2 3.97 1.3 137.9 35.3 4.55 3.7 139.7 35.8 4.62 6.4 136.6 35.0 4.52 9.1 5 131.9 33.8 4.35 11.2 状を測定し,摩耗が転勤数に比例して進行したと仮定すると,摩耗 の最も少ない位置での接触圧力♪1の変化は図dのようになる。す なわち接触圧力九ほ作業ロールを組み換えるごとに不連続に変化 するとともに,補強ロール摩掛こより転勤数が増すにつれて漸増 する。 このようにして得られた九をもとにしてTJごyを計算すれば摩耗 を考慮した場合の疲労損傷度を求めることができる。

る.計

二,三の例について以上に述べた方法により計算を行なった。計 算に先立って必要なデータは補強ロール材の両振りせん断応力に対 する5-〃曲線である。これを鍛鋼製スリーブロールについて示す と図7のようになる。 る.14垂冷間レバースミル用補強ロールの計算例 冷間圧延の場合,一般に作業ロールおよび補強ロールともに摩耗 が少ない(5)ので摩耗については無視してさしつかえないと考えられ る。また両ロールともに一般に鋼ロールが使用されているので 且=E2=2.1×104kg/mm2として計算した。計算条件としては表1 に示すような数値を選んだ。 各パスにおける計算結果は表2に示すとおりである。すなわちレ バースミルであるので1回の組込みによって1パスから5パスまで の疲労が蓄積される。疲労損傷度の分布を求めると図8の実線で示 すようになり,表面下2.2mmの位置で疲労損傷度はダ=31%とな る。点線で示したのは2』γ=1mm/回の研摩を行ないながら表1と 同一条件で使用した場合であって,第2回目にダ=59・5%,第3 回目にダ=83.5%,第4回目にF=104%となり4回目の使用で ダ>1となり理論的にスポーリングが発生することになり2』γ=1 mm/回の研摩では研摩量が不足である。鎖線で示したのは2』γ= 2mm/回の研摩を行ないながら使用した場合であって第2回目に ダ=53%,第3回目にダ=65%,第4回目にダ=70・5%,第5回目 にダ=72%となり第6回目以後はダが72クgで飽和する。したがっ て2dγ=2mm/回の研摩を行なうことにより理論的にスポーリング を防止できる。 る.2 4重勲間タンデムミル用補強ロールの計算例 この種ミルにおいては作業ロールには一般に鋳鉄ロールが,補強 ロールには鋼ロールが用いられておりヤング率に差があるので表3 に示すような計算条件を使用した。 表3は6タソデムミルの仕上げスタンドの一つであって,作業ロ ールおよび補強ロールの使用後における摩耗形状の一例を示すと図

(4)

4重圧延機用補強ロールの適正研摩量の決定に関する一考察

表3 計 算 条 件(2) 作:菜 ロ = ノし直径 禰礁 ロ ー ル直径 作業ロール17ソグ串 柿強ロールヤング率 接 触 長 さ 坂 幅 日三 延 量 月三 下 量 圧 延 荷 重 補強ロール転勤数 2月1=620mm 2月2=1,200mm El=1.7×104kg/nlm2 月2=2.1×104kg/mm2 J=1,240mm 940mm 35,000t 4.15-2.95=1.20mm l,200t 3.58×105 2 1 ∧U O 堤鵬恕斗 (∈E)仰せ教 0.4 図9 0 ∩〉 ハU O ∧U ∧U O O 八U n) 0 9 00 7 亡U r〇 ・4 つJ 2 1 、\ (㌧二空軍〒ヂ号 <U nV O O O 爪U O 爪U O nrV QU 7 6 「、J 4 3 ㌔(「土壁空莞這「 補強ロール 565 表4 計 算 結 果(2) 少1 (kg/mm) ♪2 ♪iPm几‡

(kg/mm)j(kg′・′mm)l..kg/。-m2)

丁こry(m8文) (kgノmm2) √ノ だ川 救 いノ 動 10 × 転 ( ∂ mm

三l三三;

510 715 920 968 968 139.9 147.5 152.4 157.1 164.0 134.3 亡U 3 2 -LJ 1 7 nU 2 3 エリ .4 5 5 5 5

lソ一 【/ nU 7 2 3 9 0 9 3 ハリ O l ハU O ∩八U 5 ワJ 作業ロール 作業ロールおよび補強ロールの摩耗形状 ′■

i(

17 ̄;l  ̄… ̄ ̄ ̄ ̄ ̄2上r=2.0ロIm k+J ---2上r=3,Or:1nl†口】

ホさ前、\\、、

/ l /

さ\さ、、

\ \ \ 12 3 4 5 6 7 8 910111213141516 ノ三rr'1fナノ・抑都l 図10 疲労損傷度の分布(2) 研摩晃 一---一一2Ar=1.0In臥′′回 0 1 2 3 4 5 6 7 8 91011121314 表面からの距維(ェ)mm 図11疲労損傷度の分布(3) `9のとおりである。 表3,図9に基づいて接触圧力の最も高くなる胴端部について疲 労損傷度を求めた。ただし摩耗の進行による接触圧力の変化を5段 牌に分けて計算した。その結果は表4に示すとおりである。 14.3 表4において最下段は作業ロールおよび補強ロールに摩耗が生じ ないと仮定した場合で1回の組込みによる疲労損佑度ほダ=14.3プ左 である。摩耗が生じた場合の疲労損傷度は図10の実線で示すよう にダニ36%であるので摩耗がない場合iこ比べて約2.5倍の疲労損鮎 をうけていることになる。 図10において点線は2∠Jγ=2mm/回の研摩を行ないながら使用 した場合の疲労損傷魔の分布を示しており,第4回目の使用でダ= 103%となり研摩量が不足している。鎖線は2+γ=3mm/回の研摩 を行ないながら使用した場合であって疲労損傷度はダ=83.5%で飽 和する。 国11は摩耗がない場合について求めたものであり2∠レ=1mm′′ 回の研摩を行ないながら使用した場合の疲労損傷度の分布である。 これより2⊥ル=1mm/回の研摩を行ないながら使用すればダ=56%′ で飽和し,それ以下の研摩量でよいことがわかる。したがって摩耗の ない場合は1mm/回の研摩で良いのに対して摩耗のある場合は 3mm/回の研摩が必要となり摩耗の影響が大きいことがわかる。 7.結 R 4重圧延棟用補強ロールのスポーリングを防止し,しかも経済的 に使用するための適正研摩量の算出法について検討し二,三の例に ついて計算を行なった。その結果,圧延条件により多少は異なるが, 疲労損傷度の最も大きい位置は表面下2∼3mmのところにあり, 疲労層を1回の研摩により完全に除去するためには多量の研摩が必 要となり経済的でないので補菰ロールは常に疲労損傷をうけた状態 で使用されていることが明らかになった。したがってこの疲労損傷 をうけた部分をスポーリングの発生以前にいかにして経済的に除去 するかが問題である。そのためには常に疲労損傷の度合をは近して おきダ<1なる状態に保つよう研摩を行なわなければならないので 研摩量の決定方法につき述べた。 理論的に適正研摩量とは疲労損傷度がダ<1であり,しかもダが 1に近い値であればよい。しかしながら計算式の導入に際しての仮 定,材料強度のばらつき,ミルの特性,操業条件の差異などにより, ダ=1が必ずしも適正研摩量を与えない場合もありうるので,過去 のデータを解析したうえでおのおののミルに適したダを決定するこ とが望ましい。 なお,本方法を実際のミルに適用した結果および実作業上,問題 となる種々の要田については稿を改めて述べる所存である。 1 2 3 4 (5) 参 藷 文 献 小野鑑正:材料力学(丸 善-1948)592 石橋 正:金属の鼓さ(養賢堂-1962)136 M.A.Miner:J.Appl.Mech.12A159(1945) R.J.Roark:FormulasforStressandStrain(McGRAW-HILL-1954)288

G.Sacbs.J.Ⅴ.Latorre & M.K.Chacho:Iron & Steel

(5)

566

特許策467263号(特公昭40▼20890号) 遅 延

従来,特に自動車無線などに使用される受信機においては,自他 の自動車エンジン点火系統より発せられる衝撃性雑音により受信機 の信号対雑音比が劣化するため,その通信が妨害されたり,あるい は通信不能になることが多い。 この対策として従来から種々なる方法が実施されているが,その 一例として衝撃性雑音が入力側にはいったときのみ受信枚の回路の 一部を電気的に遮断しようとする方法がある。しかしこの方法を実 施するには回路構成が複雑となり,しかも衝撃性雑音が連続的には いってくるとその期間は受信横の機能が停止し通信不能となる欠点 がある。 この発明はこれらの欠点をなくすため遅延相乗検波方式をとった ものである。 図1はこの発明の系統図を示すもので,入力信号5(りに重畳して 衝撃性雑音〃(りが入力にほいる。この一部の遅延時間丁の遅延回 路4を通すと,その出力は丁だけ遅れた信号5(f十丁)と雑音Ⅳ(≠+T) とが得られる。この重畳波と遅延回路4を通さない重畳波とを相乗 回路5に入れて相互の積をとる。このうち信号分相互の積は5(g), 5(f+丁)となるが,この相乗波のうちもとの5(J)に含まれる情報の すべてが含まれていることがわかる。 一例として信号5(′)が単一正弦波で変調された位相変調波とす ると 5(≠)=Asin(叫g+桝Sin♪才) ここで,仙0:搬送角 周波数 桝:変 調 指 数 ♪:変調信号角周波数

5(桝(什丁)=与A2〔cosi2桝Sin号cos¢什告)

+仰卜osi2叫汁2∽COS告sin¢汁号)十仙0丁‡〕

このうち,括弧内第1項は搬送角周波数ゼロ,変調指数2∽Sin・♪丁/2, 変調角周波数♪の位相変調波であり,第2項は搬送角周波数2叫, 1 5 6 7-Ⅹ` 図 1 九iIX LOC 特許第496115号(特公昭41-22028号)

この発明は,3導体,4導体などの多導体送電線の電線相互の接 触およびねん転を効果的に防止する新規なスペーサに関するもの で,その要旨は図面に例示するように,少なくとも3個以上のクラ ソプ4を有する連結体1のうち,スぺ-サ全体の中央より下方に位 置する連結片2の重量を,上方に位置する連結片3の重量より大き くなるように構成し,連結体1の全体の重心を中央より下方に移向 させたものである。 このように構成したスペーサを4導体送電線に取付けて使用し た場合,4導体相互の間隔を常時一定に保持するとともに,4導体 がねん転しようとしてもスペーサ自体がねん回防止器として作用 し,送電線のねん転を効果的に防止する。特にこの発明においては 連結体1の垂心が中央より下方に移向させてあるため,送電線のね ん転によりスペーサが回転したときトルクが発生して送電線の位置 を直ちに元の状態に復帰させるという特異な効果がある。 ほかの利点としては,スペーサにダンパを固着する場合に比較し てダンパの取付手数が省略され,ダソパ部分の突起部からのコロナ 放電の心配がなく,しかも構造簡単で製作しやすく安価に提供でき る実用価値がある。 この発明は図面の4導体用スべ-サに限定されることなく,3導 体用スペーサにも適用でき,同等の作用効果を得ることができる。 「二三雫空

-紹

鈴 木 虎 雄・菅 公 二

調 方 式 変調指数2〝壬COS・♪丁/2,変調角周波数♪の位相変調波である。した がって第1項を復調するにほ第2項の変調波を阻止する低域ろ波器 6を通し,第1項の変調波のみを得てこれを適当な角周波数糾とを 混合器7にて混合し,搬送角周波数付Jの位相変調波に周波数変換 する。この出力を中心周波数叫の周波数弁別器で復調すれば, 2〝ゆSin・♪丁/2となる。従来の位相変調波ほ復調後周波数に対し-6 dB/octのデュソファシス回路を入れて周波数特性を補正するのが 普通であるが,この方式の場合にほ図2の曲線10に示すようになる ので,これと道特性をもった周波数補正回路を使用すれば周波数特 性の補正は容易に修正できへいたんにすることができる。また第2 項目を復調しても同様の結果が得られる。 一方衝撃性雑音は図3(a)に示すように連続パルスと考えられ, 通常の自動車雑音ほ図3(a)に示すパルス幅』rが周期Tよりも小 さいと考えられるので,遅延回路の遅延時間丁をパルス幅』rより も少し大きく選んで図3(b)のような+Ⅴ(≠+r)と,もとの+Ⅴ(J)との 積をとれば図3(c)のように衝撃性雑音の連続/くルスはほとんど打 消されることがわかる。またこのほかに雑音としては〟(g)・5(g+T) および〃(f十丁)・5(オ)が相乗回路の出力に現われるが,これらはほぼ 角周波数仙0にて変調されたパルスと考えられ,その基本波成分は 仙。なる角周波数をもっているので図lに示すような低域通過ろ波 器6を通すことにより,これらの雑音のほとんどをなくすことが可 能である。 (後藤) N(t) \ T 0

+

T

L(a)

一t N(t+丁)

N(t)N(t+丁) 10 一変調角閏波数 図 2 (b) →t (c) _-t 図3 田 中 昭 ベ ー サ また,連結体1としては,環状のほかに,人形,Ⅹ形など適宜選択 して使用できる。 (斎藤) ●一一■● ● -l●・ 囲 1

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