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総説 宇宙天気

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Academic year: 2021

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347 第105巻 第5号       書評

読み物

薦め度

学問的には専門書であるが,本の帯にあるよう に, 宇宙の「嵐」と地球環境:観測と予報の理論 と実践を基礎から詳説 "のほうがわかりやすい. 「宇宙天気」が特に問題になるのは,小惑星「いと かわ」から,その組成の資料を削り取ってきた宇 宙探査船「はやぶさ」の場合など,どこにどんな 障害が出現するか予測困難な場合であろうが,程 度の違いや根源的な宇宙物理的な機構の違い,時 間尺度の違いを含めると,地球環境・宇宙環境に はさまざまな「宇宙天気」の問題がある.最近は, ダークマター・ダークエネルギーなど不完全な宇 宙論的問題が新聞にも出るが,これら宇宙年齢的 な問題は本書の問題ではなく,もっと身近な太 陽・太陽系・地球環境の問題とその基礎の宇宙物 理学および宇宙天気予報が主題である.私も昔, 尾崎洋二,安藤裕康,柴橋博資さんらと日震学を 始 め た 経 験 や, 松 島  訓 さ ん の 弟 子 で あ る

J.

ハンセンや

A.

レイシスが東大天文学教室へ武者 修行に来て,今の

CO

2地球温暖化の基礎になる理 論を当時それと知らずに私どもの研究室で覚えて 帰ったことや,いま常田佐久さんらによる「ひの で」衛星で太陽磁場フィラメントの動きの精密測 定しているゼーマン線の偏光の測定理論を作った ことなど,「宇宙天気」を拝読して思い出が尽きな い.最近の理論,観測の成果が網羅されており, 基礎から学ぶことのできる著書である. 海野和三郎(東大名誉教授・ 東京自由大学学長)

総説 宇宙天気

柴田一成・上田洋介 編著 京都大学学術出版会 660頁 6,000円 専門書 ☆☆☆☆☆

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参照

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