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沖縄の鉄筋コンクリート構造物の耐久性 -現況調査と考察、その3, 西表島-: University of the Ryukyus Repository

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(1)

Title

沖縄の鉄筋コンクリート構造物の耐久性 −現況調査と考

察、その3, 西表島−

Author(s)

具志, 幸昌; 和仁屋, 晴讙; 伊良波, 繁雄

Citation

琉球大学理工学部紀要. 工学篇 = Bulletin of Science &

Engineering Division, University of the Ryukyus.

Engineering(14): 11-29

Issue Date

1977-09-30

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12000/26874

(2)

琉球大学理工学部紀要 (工学篇)第14号.1977年

沖縄の鉄筋コンクリート構造物の耐久性

一現況調査と考察,その 3, 西 表 島 一

具志幸昌*和仁屋晴護*伊良波繁雄*

Studies on Durability and Deterioration of Reinforced

Concrete Structures in Okinawa

-Investigation of Existing Structures

3

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受付・1977年4月30H 勺iIi,bj(大学理工学部土木工学科

(3)

12 沖縄の鉄筋コンクリート構造物の耐久性

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1. はじめに 1974年12月に一連の沖縄県内の鉄筋コンクリート (以下RCとよぶ)橋梁調査1)-41の一環として,西表 島のRC僑梁調査を行なった。本文はその報告書であ る。 西表貼は那覇の南西約 430kmの洋上に浮かぶ小島で あるが, 沖縄県内では沖縄本鳥に次ぐ2番目の大きさ をもち,面積 292.5km,人口は 1,500人程である。 島 全体は山岳に富み,海岸線は屈曲が多<,割合大きな 河川もある。 島の北東部を除き,第3紀砂岩層が分布 しているが,海岸近くには琉球石灰岩も発達している。 砧の大部分は亜熱帯原始林に被われており,人口は海 岸i

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<に集中し,大別して東部と西部とにわかれてい る。その東部と西部とは本年(1977年)はじめて自動 車で往来できる様になった程の辺地である。公共施設 や建物も海岸i

5

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<に分布しており,橋梁も海岸線に沿 って走る道路に架設されたものが殆どである。組骨材 を島外から運搬してく ると云う不便にも拘らずRC造 の校舎や一般住宅がかなりある。橋梁は3橋を除さす べてRC製である。岳会体が亜熱帯性の海洋性気候に 支配されていることは他の沖縄県内品々と同じであり, RC構造物にとっては,その高温多湿性はまわりをと りまく!flf.と共に鉄筋を腐食させ易いと云う不利な環境 を作リ出している。図 lに西家島の位置を,図-2 に西表島での主要な僑の位置を示す。 32'

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琉球大学理工学部紀要(工学篇)第14号.1977年 13

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図-2 西表島における主要な橋梁の位置

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.コンクリートの材料・施工・品質 セメントは袋詰で輸送きれてくるが,港湾施設の関 係から一旦.石垣港で荷おろししてから,小さな船に 積みかえて運ばれてくる。西表島の港には近代的な荷役 機械がないから,セメントも数袋ずつ積みおろすので 大変である。雨がふればセメントは荷おろしの問中に ぬれてしまう。復帰前は台湾から直接輸入されたもの もあったときいている。 組骨材は天然砂手JI,白っぽい石灰岩砕石および青灰 色の石灰岩砕石が{変われていた。天然砂利および白つ はし、砕石は西表品産出のものと思われる。後者は琉球 石灰岩の砕石であるが,多孔質であ1),沖縄本島をは じめ各自Jに産出するものに似ている。天然砂利は河川 産のものか,海産のものか,判断しかねる。青灰色の 砕石は隣の石垣島のものが,船で運ばれてくるものと 思 わ れ る 。 そ れ は古生層または中生層の石灰岩で, 密 実 ・ 硬 質 で 比 重2,70,吸水量0.50%1立の良質の砕 石である。西表島は需要の関係から砕石場は存在せ ず,前出の白っぽい砕石も爆薬を使って破砕したあと, 手割を行って製作したものと考えている。或は石垣島 から船で運ばれてきたのかも知れない。 1950年代には 天然砂利と白っぽL、砕石しか使用されておらず,青灰 色砕石がf変われる厳になったのは1960年代後半になっ てからである。現在は前 2者の組骨材は公共工事に使 われていない。ごく最近台湾から河川砂利が多量に白 浜港に陸上げされている。緑色をした丸昧をおびた石 で,やや細長いものは長辺が5Cmに達するものも含ま れていた。現在はこれが粗骨材の主流らしい。 砂はコンクリート中の含塩量から判断して海砂と推 定できる。比重・吸水量については資料をもちあわせ ていない。 1昆練水は橋の場合河川水が使われたものと思われる。 コンクリート中の含塩量の多きから,f昆練水にも塩分 がかなり含まれていたものと推定できる。学校校舎の 塩分量も橋とあまり逮わないので,海砂以外にも塩分 をコンクリート中にもたらす源泉があったことは確実 である。 配合および計量はごく最近まで容積計量・配合が行 なわれていたものと思われる。混練は現場での手繰り

(5)

14 沖縄の鉄筋コンクリート構造物の耐久性 およびミキサーが主であったことは需要の少ない西表 島の場合止むを得まい。筆者等が調査の際,簡単な計 量装置をもったパッチやプラントがlヶ所稼働してお り, ミキサー車が走行していた。生コンも使用されて いるわけである。 セメント・組骨材・鉄筋等を島外から運んでくると 云うハンディキャップがあるにも拘らず,校舎・僑は 殆ど

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宣であり, 一般住宅にも

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造がかなりみら れた。白蟻・腐朽・台風の関係からであろうか。しか し, 一般住宅の場合,コンクリートの品質・外観共に かなりよく ない様にみうけられた。コンクリートは表 面に小さな空隙がみられ,耐久性上近い将来問題がお こるのではないか。但し, 単に通りすがりに観察した だけの感想である。 西表品で採取したコンクリート片試料については. 中性化の程度.含塩量,比重,吸水量に関する試験を 行なった。その結果は表ー1にまとめである。 比重・ 吸水量の平均値は夫々2.17および 11ω75%て1同種の 資料としては,他地域の建築物のものがあるが(今固 め場合は殆どが橋のコンクリート).比較すると、西表

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誌のものが最も悪い(表 2参照)。変状 部 試 料 な の で構造物のコンクリートを必ずしも代表するものでは ないが.西表島のコンクリートの品質は,沖縄県の他 の地域にくらべて,最低と云うことになる。但し上記 試料には最近施工された構造物のものは入つてない。 表- 2 沖縄県各地のコンクリート試料 の比重・吸水量の平均値 I也 域 件数 比重 吸 水 量 {結 Jj (%) 正i垣}JJ校舎 19 2,23 9,49 宗古島 11 10 2.14 10.95 那 覇 市 11 変状部 17 2.24 8,45 試料│ 北部3村 11 14 2,34 7,44 15 2,26 8,72 若狭市営住宅 21 2.26 8,93 コアー試料 西 表 島 22 2,17 11,75 変tk部試料 中性化も上の事実を反映して,かなり進行している。 変状古11から採取した試料なので,ひびわれ面からも中 性化が進行するし,また全面中性化試料では,試料の 奥行をこえて中性化が進行していることも考えられる ので,中性化の進行状況を正確にきめる資料とは云え ないが,表- 1の試料から得られた結果をのべる。ま ず各試料についての最大中性化深さを平均したものは 3,44cm.この平均材令は 18.22年であるので.中性化 の平均進行速度は0.19cm/年となる。この値は他地域 の同種の値(但し建築物)が0,10cm/年を多少こえる 程度であるので,中性化は異常に速い, つまリコンタ リートの品質の悪さを示すものと考えている。なお, 採取試料のうち,企画中性化していたのは24件中161!1 に達する。また鉄筋位置まで中性化域が及んでいたも のは14件で,そうでないものは6件,鉄筋位置不明の もの4件である。最大中性化深さは10cmで,経過材令 は23年である。これは早期にひびわ れ が 入 札 表 面 お よびひびわれ商両方から中性化が進行したものと考え ている。変状音1I試料で赤色領域がはっきり残っていた 試料6件の平灼中性化速さは1.27mm/年て4あり,非変 状f問所試料および,非変状個所現地試験による 7

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牛の 平均中性化速さ1.32mm/年てやはぽ一致している。これ が実際の中性化速さを示す値と思われるが,これでも 大きすぎる値であり,コンクリートの水セメント比が 大きいことを示すものである。 コンクリートの含塩量は試料25f牛につき試験したが 奥行が深いものは表面から層別にわけで試験をしたの で,試験件数はモルタル層件数を除いて46件となって おり,その単純平均は0.36%となり, 干i:ji'[山の校合の コンク.リートの含塩量とほぼ一致する!),.)

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料25f牛の 最大値の平均は0,39%.このうち立地条件 (イ) (i庄 しぶきをあびる位置にあるもの)のもの7件にかぎる と0.54%となり,同様な条件下にある沖縄本仏国鎖3 村の校舎の平灼値に一致する 6)が,同様な立地条件の 7) 橋梁の値 の約84%である。 これはf午数が少ないこと. 海岸に面しているがi皮しぶきが殆ど当らないと考えら れるものや,まだ年数が3.4年しか絞っていないも のが7件中3

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牛を占めていることとが原因と思われる。 とにかく西表島の

RC

構造物の含塩量は非常に大きし コシクリート中の鉄筋を錆びさせるには十分すぎる量 8)であることを指摘しておく。 3 .変状概要・考察 要表島の僑梁は戦後,大別して 2時期に加設されてー いる。最初のものは1951年にはじまり.1955年に終了 しており,西表島の東部と西部の夫々の人口密集地域 を結んで海岸線に沿って架設されている。

RC

械が主 で16橋,ベーリ一橋3橋である。これらの桁は現杭「老 朽化が烈しいか.

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は既に架替えられてしまっている。

(6)

琉 球 大 学 理 工 学 部 紀 要 (工学篇)第14号.1977年 表-1 比重・吸水量・中性深さ・含塩量 番 建 試料大きき 組 比 q匝 名 柑 : 設 ~行×幅 採 取 個所 骨 水 面中 量 号 年 (cm) 付 重 (%) 化 l 大 原 愉 1951 王 桁 天 2.14 12.89

2仲 間 儲 1968 1.7X3.0 高 ら ん 表灰 2.33 8.26 × 3 仲 間 借 残 ガ イ 1955 4.0Xl0.5橋 台 白 2.22 9.53 × 4新 港 橋 1955 5.0X4.0 高 ら ん 白 2.25 10.41

5能 問 崎 1954 4.0X4.3 王 桁 白 2.20 12.32

6 赤 井 凹 橋 1954 3.5X6.0 豆一 桁 白 2.13 13.62

7 H 1954 7.0X8.0 高 句 ん 天 2.05 15.03

8 字郎 良 橋 1954 2.5X7.0 高 ら ん 天 2.06 13.68 × 9 /1 1954 3.0X7.0 主 桁 白 2.12 14.08

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1954 3.5X6.0 横 桁 自 2.16 12,80

11相 良 橋 1954 2.0X5.0 主 桁 白

12 /1 1954 1.5X3.0 床 版 自 2.16 13.58

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1954 5.0X8.0 高 ら ん 天 2.13 13.51 × 14平 川 橋 1971 0.4X 1.4 高 ら ん 白

15高 那 僑 1971 2.0X2.0 高 ら ん 白 2.25 9.69 × 16 I 'It崎崎 1954 6.0X8.0 主 桁 白 2.10 14.51 × 17第2J.版惜 1954 5.5XI2.0 高 ら ん 白 2.19 9.32 × 18 第l浦内情 1954 5.5X7.0 主 桁 白 2.22 10.04

2.19 10.83 19哲 郎 凶 橋 1951 4.5X9.0 王 桁 白 2.12 10.93

20 /1 1951 2.5X9.5 主 桁 日 2.12 13.80

21 美残問 良 僑 ガ イ 1951 1O.0X3.5 主 桁 天 2.34 8.43

22大原小学校 古ぃ 2.3X3.5 軒 水 切 り 自 2.19 11.75

不明 23 11 古ぃ 3守5X4.5 階段干すり ? 2.15 10.78 × 不明 24 台見小学校 1957 3.5X2.0 軒 水 切 り 白 2.19 10.45

話j2.17 iil か_"リの所で数字をOでかこってあるものは鉄筋迄中性化していたもの。 佐2納骨材的所で天は天然砂利,白は白っぽい砕石.背灰は育灰色砕石。 七 、 中性化深さ 塩 A、、, 最 最 第 (cm) 大 層 ③ 0.22 1.7 0.5 0.7 0.49

2 0.5 0.16

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0.22 ? - 00 21 53((底側) ) ? 0.52

1.33 0.03 8.0 2.0 3.0 0.33 (モルタノレ)

0.05 0.9 0.7 1.0 0.89 4.5 2.4 3.0 1.26 4.2 0.6 2.6 0.03

0.41

@

0.24

0.54

@

0.02

@

0.38 0.23 3.5 1.5 2.5 0.38

0.48 (モルタル 平 世J

1

5

分 (%) 立 第 第 地 備 考 条 層 層 キ{ 0.17 0.15 J、 ー イ 0.52 0.49イ 0.01 ー ハ 0.06 ー ハ 0.17 ー ハ 0.08 ー ハ ハ 補 修 部 0.32 ー ハ 0.31 ハ 隅 角 部 ノ 、 ノ 、 0.02 0.03、ノ ー イ 隅角き 部 ロ しょ を あ び る 1.91 1.59イ 0.18 0.21 ロ 隅 角 部 0.37 0.32、ノ 0.26 ている。 0.43 イ イ , 、 0.55 ハ 隅 角 部 0.17 I(~回14目) 、ノ 0.36%

(7)

16 沖縄の鉄筋コンクリート構造物の耐久性 第2期のものは, 1968年から始まり.第1期の老桁化 の烈しい橋の架替えや, 洪水等て伊JIi賞したものの新設か ら着手され(6橋)、その他 l橋は交通の

f

更を計って新 設されている。また西表島の東部と西部とを自動車の 通る道路で結ぶ目的で改良・新設された道路に沿って l{C橋が4橋 (これは1974年当時の話て1 現在は東・ 西を結ぶ自動車道が完成しており, 新橋もいくつか増 えているものと思われる)が新設されている。 表 3 橋の変状等級 結局現存の橋は第1期のRC橋12橋 (1橋は未確認), 第2期の鋼橋3橋, R C橋 8椅,合計23僑である (19 74年当時)。 これらの橋の個々の損傷状況については附録にゆず ることにして,ここでは全体の傾向 ・特徴等について 述べることにする。 第l期のR C橋は調査時点で19乃至 23年経過してお り,いずれも現主, 鉄筋の腐食により,ひどい損傷状 況にある。ただちに架替えを要すると思われる変状 (鉄筋の腐食によって,コンクリー卜にふくらみ,ひ びわれ・かけおち等, 或は鉄筋の露出が生じている状 況)が生じているもの (変状等級A A)は5橋,主桁 に長大ひびわれ,大面積のコンクリートの欠け落ちが 生じているもの(変状等級A)3橋,主桁に長大ひぴ われが何本か生じているもの(変状等級B) 3橋であ る。第l期のRC橋で既に架替えられたもの3橋であ る。軽微な損傷状況にある橋は第l期の橋の中には1 つも存在していなし、。 こう云うことは沖縄県内の他地 域ではみられないことである。表-3からわかる様に 立地条件から云う と海岸に面していない橋が多いのに, 損傷率が高いのはコンクリートの品質が惑いためと判 書 儲 名 号 1大 原 傭 2 仲 間 嶋 3新 港 儒 4能 問 儲 5 1 ik、判回締 6 宇 都 良 橋 7 相 良 崎 8 与 純 良 儲 9 船 員 縮 10 西 船 良 崎 11 平 川 儲 121 t/;閉l 橋 13 由 珍 橋 14 野 崎 情 15第2上原儲 16 串l上原綿 17 串2浦内情 18 与 郡 田 幡 19 英 国 良 械 建 Lu!. 年 月 1951.7 1968.3 1955.9 1954.9 1954.8 1954.8 1954.9 1954.9 1971.5 1971.5 1971.5 1971.5 ]号74.7 1954.5 1954.5 1954.5 l同9.12 1951.7 1972.8 変 状 等 級 Ii IJI 高 ス f品 地 iI: 甘 ラ 甘

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脇F4A 、 欄 プ 同 村 AA AAI B 、 天 ① EIB 4 官民 ① A AAI E 、, 円 ③ AA 、, t fJ ③ A 、,

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③AA AA E イ ド1 ③ E 日 E ロ ド1 BIB ロ (1 ② E 1 E ロ 背阪 ① A AAI B イ K (1 CI- イ 最 大 比 l唖 j~ 〈司 う 量〉 量 思唱 申I (9〆O、j 0.22 2.14 12.89 0.48 2.33 8.26 oυI 2.2lf }IJ.41 U.062.2U 1~.J'!

17 2.13 13.62 0.32記12 14.08 1.3:3 2.16 rl.5H 0.115 0.892.25 9.69 1.91 2.1II 14.51 0.03 2.19 9.32 0.542.12 13.80 断している。辺地のため,施工水準が低し 管 理 も ゆ コンクリートの中性化域が達している。最高の含塩量 きとどかなかったためであろう。 を検出した野崎橋 (写真 1, 2)は海岸に面し,波 第 2期の橋 11橋のうち Rじ橋は 8橋で, 最も古いも しぶきを直按あぴる位置にあり,スラブには大穴があ のでも9年しか経過しておらず,施工管理が厳重にな き,桁には大面積にわたる鉄筋露出が生じていた。現 って,、ることを反映してか,変状は殆ど生じていない。 在は架替えられているかも知れないが,こう云う立地 わずかに 1橋.ごくうすい,短いひびわれが主桁の主 条件のもとでは,波しぶきが直接当らない様に消波工 筋に沿って発生しており(変状等級C),もう 1僑, 海 をもうけることが一番大切な対策で,これをしないで 中に建つ橋脚に損傷を生じているものがある。 表 3 他の対策を講じても無駄であろう。 1950年代の他の橋 に現存橋の変状等級を示してあり,代表的な変状例を もすべてまもなく架替えを必要とするが,そのさいコ 写真1-20に示す。 ンクリート中に塩分が入りこまないようにしなければ 第1期の橋のようなひどい損傷害JI合が生じた直接の ならない。 1970年代に造られた一連のRC橋はl僑を 原因はコンクリー→ト中の高い権分量である。第1期の 除いて,いずtLも海水の影響が及ぶ範囲にかけられて 橋で主桁の塩分量が 0.1%以下のものは1橋のみであ おり,コンクリートの品質の向上がみとめられたとし るが,この主桁の変状等級はA Aであり,鉄筋にまで でも.波しぶきがかからない様にしないと,20年後に

(8)

JJll球 大 学 理 工 学 部 紀 要 (工学篇)第14号,1977年 17 は現症の1950年代建 設の諸橋の再現と云うことになり かねなし、。 調査した現存RC橋19橋のうち, スラブにひどい損 傷を生じていたのは6橋,中程度の損傷のものはl橋,

t

員傷なし6橋,記述なし6橋 (これは調査不能或は記 述もれ)である。橋台・橋脚に損傷を生じていたのは 3橋のみで,鉄筋に沿うひひわれやふくらみ.さびの しみ出し等がみられた。高らん部の娘傷は,ひびわれ や鉄筋の露出が多数みられたもの(変状等級①)は7 橋, 2, 3ヶ 所 の も の (変状等級②)2橋.変状なし (変状等級③)6橋,記述なし4橋である。 上記の様に主桁部以外の変状度合は主桁部にくらべ てかなり低い。それは鉄筋の太きの差による錆びた場 合の破壊力の差,外部からの塩分の附着し易さ,重力 等によるひびわれの入リ易さの差等に原因を求めるこ とができる。他の地区の橋梁でもほぼ同じ傾向がみら )-4) fLる 。 学校校舎の方は橋梁調査のついでに立寄ったと云う だけであり,くわしく調査をしていない。西表島の東 部の 2校で建物の変状部から試料を採取した。 コンク リートの含塩量は7件の平均で0.33%で,橋梁の場合 とあまり差はない。調査した校舎の粗骨材は白っぽい 石灰岩砕石が使用されており, 1950年代の建設の校舎 の梁や柱の主筋に沿って長いひびわれや鉄筋露出があ ったことを指摘しておく。スラブ下面の変状は調査し た5棟すべてにみられた。 コンクリートの含塩量から 判断して, ニの程度の塩害は当然であろう。 4. むすび 西安島のRC精造物の変状は沖縄県の他の緒地域と 同程度またはそれ以上進んでいることが調査の結果判 明した。RC憐造物のコンクリー卜の芯質は,変状部 から採取した試料の比重・吸水量から判断する限り, 他地械の品質より低い。これは西表島が辺地て。あるた め,施工や施工管理の水準を高〈維持していくことが むつかしかったためと恩われる。中性化深きも他地主主 のそれよりも大きな値を示しており, これもコンクリ ー卜の品質の低さの反映'7"ある。またコンクリート中 の塩分も他 地域と同様に多量である。結局,西表島の RC構造物の損傷の直接の原因はコンクリート中に存 在する塩分であり,つまリ損傷li塩害である。それを 加速・助長しているのが, コンクリートの低品質であ る。 西表島は過疎地に属し,人口は少なし 土地は広い。 そして河川水も割合と豊富である。海砂を洗って使用 しでも公害のおこるおそれは少ないn 河口堰を作って, j毎砂を何日か浸 j貸しておけばよいと思われる。また!怠

i

朝河川水を

i

昆練水として

i

変わない様にする必要がある。 RC構造物を耐久的にするには, まず上 記2事項を実 施し,それから,重量配合・計量を含めて, コンクリ ートの品質管理を厳重に実施すべきである。また海岸 に面する構造物の前面には是非消波工や防風林を設置 すべきである。 参 考 文 献 1 ) 具志幸昌:沖縄における鉄筋コンクリート橋の 変状調査, セメント・コンクリ -~, No. 228, 1974年 6月 pp.20-250 2 ) 具志幸昌:沖縄地区における被 害状況, コンク リートジャーナル,Vol 12, No.10, 1974年10月, pp. 61-64 3 ) 具志幸昌:沖縄の鉄筋コンクリー卜構造物の耐 久性 現況調査と考察,その1-,琉球大学理工学部 紀要 工学編第7号,pp.19-610 March, 1974。 4 ) 具 志 幸 昌 :i中縄の鉄筋コンクリ ト構造物の耐 久性 一 現況調査と考察,その 2一, 琉球 大 学理工 学 部 紀要 工学編第8号, pp. 65-930 March. 1975。 5 ) 具志幸昌,和仁屋暗譜,伊良波繁雄 石 垣 島 の 鉄筋コンクリート造校舎の耐久性調査,琉球 大 学 理 工 学部紀要工学編第13号,March, 19770 6 ) 具志幸昌,和仁屋日青議,伊良j皮繁雄:沖縄本島 北 部3村の鉄筋コンクリート造校舎の耐久性調査.琉 球大学理工学部紀要工学編第13号,March, 18770 7 ) 具志幸昌:沖縄県における鉄筋コンクリート機 造物の耐久性,セメント・コンクリ-~, Nu 363, 1977年5月。 8 ) 狩野春一,他5名:海砂の鉄筋コンクリート工 事 への利用に関する研究(その1),日本建築学会論文 報告集,第54号, pp. 21-24,昭和31年9月。 9) Griffin, D. F. : Corrosion Inhibitors for

Eeinforced Concrete, ACI PublicationSP-49, Corrosion ofMetals in Concrete, pp. 95-102,

(9)

18 沖縄の鉄筋コンクリート構造物の耐久性

写真一

l

野崎橋

(

S

.

2

9

)

,変 状 等 級

AA

写真一

2

野崎械

(

S

.

2

9

)

,変 状 等 級

AA

(10)

琉球大学理工学部紀要(工学篇)第14号, 1977年 19 写真一 6 与那白紙 (S.26),変状等級 AA,主桁下 面 かど昔11 写真一 8 赤 井 田 橋 (S.29),変状等級 A,主桁 写真一10新港係 (S.30),スターラップの腐食 写真 7 新港橋 (S.30),変状等級 AA,主桁 写真一 9 相良橋 (S.29),変状等級 A,主桁 写真一11 高那僑 (S.46), 変 状 等 級E,曲げ亀裂

(11)

20

i

中総の鉄筋コンクリート勝造物の耐久性

写真一12 宇都良橋 (S.29),変状等級 A,横桁 写真一13大原僑 (S.28),スラプの穴

写真一14 仲 間 橋 (S.43),下部構造 写真一15仲 間 僑 (S.43),変状等級①,高らん

(12)

琉球大学理工学部紀要(工学篇)第14号,1977年

11

予な十、

夜明開・

.

EE--

首蝿聞

,"

写真一18相 良 橋 (S.29),高らんの彼壊 写真一20 後 良 橋 (旧)(S .30), ベ ー リ ー 僑 写真一19 第一浦内橋残カ'イ (S.29) 21

(13)

22 沖縄の鉄筋コンクリート構造物の耐久性 附 録 (各橋変状概要) 1.大原橋 (1) 所在地,西表島東部(竹富町南風見) (2) 橋種等, R C単純 T桁 橋 3主桁,2連, b (幅 買)=3.55m, ~ (スパン )=17.7m。 (3) 建設年月日, 1953年 3月。 (4) 立地条件等,内陸部,接近可能,水面より 2.5 符1。 (5)使用組骨材,天然砂利 (6) 橋の概要,中央横桁はなく,スラプの上に盛土 してある。スラブに大穴があって,板でふさいである。 僑脚は台形ラーメン。 (7) 変状概要,西表東部で最もひどい損傷をうけて おり,危険。 スラプ,所々にふくらみやひびわれがあり,大原側 に大穴があいている。その周囲は鉄筋が数多く露出し て腐食している。 主桁,全般的にひどい損傷を被っている。豊原側は 3本共に,スパンの半分以上底面コンクリートがかけ おちている。大原側スパンの川上側の主桁は側面のl /3スパンはコンクリートがかけおちて鉄筋が露出し ている。その他の部分および主桁には長大亀裂が何本 か走っている。端横街には長大水平ひびわれおよびス ターラップの大きな露出がある。 橋台,桁受下部にふくらみやひぴわれがある。 (8)考察,海岸からは或程度はなれており,海水の 直接の影響はないものと思われる。コンクリートの含 塩量も 0.22%程度で,そのことを反映している。主桁 .横桁・ スラブ・橋台は共に鉄筋の腐食によるひどい 損傷をうけている。中でも主桁とスラブは惨状を呈し ており危険である。西表東部で最もひどい損傷をうけ ている。主桁は長大面積にわたるコンクリートの欠落 が半数の梁にみられ,その他の梁にも長大水平亀裂が 何本か走っている。桁より採取した試料の比重は 2.14, 吸水量は 12.89%で コ ン ク リ ー ト の 品 質 は 悪 し 深 さ 5 cmの試料は全面的に中性化している。含塩量は表面 で0.22%,奥にいくに従い減少(2 -4 Cm深さで 0.15 %)している。損傷困は最初の聞はコンクリート中の 塩分であったと考えられるが,現在は塩分・中性化両 方共損傷の拡大の原因であろう。放置は危険であリ, 早急の架替えがのぞまれる。 2 .仲間橋 (1) 西表島東部(竹富町仲間) (2) R

C

単純 T桁橋 4主桁, 11逮, b = 6.5m, R =110.0m (3) 1968年3月 (4) 河口に位置する。感潮河川部 (5) 青灰色石灰岩砕石 (6) 橋脚は列柱式の P Cパイル。古見

i

同lより 3つ目 から連続して3橋脚はパイルの打込みが困難のため多 分頂部を破綾したのであろう。パイルの頭部にコンク リートの鉢巻をめぐらしてあり,径が太くなっている。 P Cパイルの列柱上部をつないてい梁を渡し,桁受けに してある。水面上にもう lつ,つなぎ梁がみえる。

(

7

)

スパンが長いので,岸に近い所だけの観察であ る。 橋脚,鉢巻上部に継ぎ目があり,フープ筋が腐食し ているためと思われる赤錆が水平に一周して,浮上っ てみられる。殆どすべての鉢巻部にこれがみられた。 桁, 岸から見える範囲でスラプを含めて変状なし。 高らん,上段水平材上面には,鉄筋に沿って長手方 向のひびわれが長〈断続している(上流側手すり)。 鉛直ポストも所々に水平または鉛直の亀裂が走ってお り,鉄筋露出もみられるが,これはかぶりが殆ど零か うすい個所の露出である。 (8) 考察,仲間僑は広い河口にかけられた単純T桁 橋であり,海中に架設された橋と言ってもよし、。僑脚 は潮汐帯の中にあり,桁・高らんと共に波をかぶる位 置にある。従って,コンクリートの含極量は橋全体を 通じて非常に多いことが予想される。高らんの end postから採取した試料の含塩量は 0.48% と多い。 そ の部分の中性化深きは 0.5-0.8cmでかぶりは1.8cm, 鉄筋にまで中性化領域はおよんでなかった。 立地条件・含塩量より判断すれば,既に変状を生じ ている高らんはもとより,桁や橋脚に変状を生じるの は時聞の問題である。 こう云う海中に立つ橋は,橋脚は台状の大きな断面 のものにし,かぶりを十分厚くし,細い鉄筋を使用す るのがのぞましL、。水セメント比も 50%以下にすべき である。上部構造にも同様な配慮がのぞましい。坊│錆 斉JIの使用も必要であろう。また部分的な補修やとりか えが容易にできる様に設計

l

両 (例えばプレキャスト製 品)での配慮がのぞましし、。

(14)

琉球大学理工学部紀要(工学篇)第14号, 1977年 23 2'.1日仲間橋橋台 桁共に損傷は大きい,高らん音Eよりの試料の比重は小 (1)現在の仲間橋に隣接 さ し 吸 水量 は 大 き し コンクリートの品質はよくな (2) Q =107m, b =4.95mの5径聞のベーリ一橋 い。中性化は鉄筋に迄達している。組骨材は海岸附近 であった。 に産する石灰岩を割った感じである。下面はよく観察 (3) 1955年6月 できないが,北主桁はスパンの1/2位の長きにわた (4) 河口 って底面および側面のコンクリートが脱落し,側面で (5) 僑台コンクリートの組骨材は造礁さんごの砕石 は 2段配筋の様子がわかる程である。中央主桁は長犬 で茶色味をおびた白っぽい砕石。 ひぴわれが側・底面の隅角部と側面中央高さ位置にみ (6) 現在は橋台のみが残存するが,とりこわしの際 られる。南主桁側面には 2本のスターラップが大きく のこわれた部分から試料を採取した。 露出しており, 底面にも大きなひびわれが2本みえる。 (7) ひぴわれは存在しているが,とりこわしの際に 横桁やスラブ両恨JIの片待部にもコンクリートのかけお 生じたものかよく判別できない。 ちゃひびわれが多くみられる。 大原橋程の損傷ではな (8) 考察,塩分量は表面より少し奥に入った所で最 いが,全体的にみて危険と判断できる。高らんも鉛直 大値を示し0.52%に達した。中性化は0.2-0.5cmで, ひびわれや鉄筋露出が随所にみられる。塩分量は0.02 あまり

i

並行していない。 橋台は鉄 筋 量 も 少 な し か ぶ %程で西表島では少ない方に属する。変状因は中性化 りも厚いせいか,鉄筋の露出はなし ひ び わ れ も 存 在 と考えられる。 しているが前述の様に変状であるかないかよく判らな

4

.能問橋 い。比重・吸水量は西表島の橋ではよい方に属する。 (1) 西表島東部(竹富町古見) 3 .新港橋(しんみなとはし) (2) 単 純R C桁橋, 3主桁,斜橋 bニ3.72m,,R (1) 西表島東部(竹富町仲間) =4.33m (2) 単 純R C,T桁 橋 3本主桁, Q=9.05m, b (3) 1954年9月 =4.20m (4) 内陸部に位置し,下部は接近可能 (3) 1955年7月 (5) 天然砂利と琉球石灰岩砕石両方みられる。 (4) 海岸よりかなリ離れている。織下に接近できな (6) 中央横桁なし 水面からは 2.5m位の高さ。高 いが,下面は一応見える。水量は多い。 ら ん は 片 側 は な し ス ラ プ に は 土 盛 り し て あ る。 (5) 白っぽい石灰岩砕石 (7) 変状 (6) 見通しのよい原野の中にあり, 高らんの断面は 高らん,片側はなくなっており,残存手すりは上面 割合大きい。中央に横桁があり,スラブの上に盛上し に収縮亀裂がいくつかみられる。変状はない。 である。 主桁,中央桁の側面・底面に長大ひぴわれ 2つづっ (7) 変状 北桁は底面の泌長さにわたってコンクリートが脱落。 北側主桁。かなり広範囲にわたるコンクリートの欠 南桁側面上部に~スパンにわたる長大ひぴわれがあり, 落が底面および側面にみられる。 底面は半分長さにわたってコンクリートの欠け落 ち が 中央主桁。長大ひびわれが続いている。 あリ,他に長大ひびわれが3本ある。 南側主桁, l"IJ面にスターラップの露出が2本あり。 横桁,一方の端横桁の変状はひどい。 中央横桁,コンクリートのかけおちと鉄筋露出あり。 スラブ,記録なし。 スラブ,片持部しかみえないが,ひびわれ,鉄筋の (8) 考察 露出あり。 山中にある感じめ自につかない橋である。新港橋よ 高らん,鉛直ひびわれ,コンクリートの欠落が多い。 り,やや損傷の程度は少ないが重傷て"あることに変り 僑台,変状なし。 がない。比重・吸水量よりの判断では新港橋のコンク (8) 考察 リートより悪 し 含 塩 量 も 0.056%とやや多し、。主桁 広い原型?の中にぽつんと孤立している橋で,河の水 ・横桁共にひどい損傷であり,変状等級は

AA

に近い。 量は多<.下部に接近できない。スラブは盛土してあ 含塩量は鉄筋腐食をひきおこすに十分な量であるが, ってみえなし、。高らん・横桁・ ス ラ ブ (片持部)・主 一方中性化もかなり進んでいる。

(15)

24 沖 縄 の 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 構 造 物 の 耐 久 性 5 .赤井田橋(あかいだはし) (1) 西 表 品 東 部 ( 竹 寓 町 古 見 ) (2)単 純R C桁 橋 3主 桁,b =3.17m, Q =8.34 m (3) 1954年8月 (4) 能 間 怖 と 同 じく山中にある感じがする。 下 部 に 機 近 可 能。水面より約3m。

(

5

)

天 然 砂 利 (6) 中央償桁はなく,高らんは断由!大きく片側なしとl (7) 変 状 横 桁 ・ 僑fI,変状なし。 +桁 , 北 桁 は 底 面 に 数 本 の ス タ ー ラップの露出があ る。中央桁の底面に3本のスターラップの露出と 2本 の 長 大 ひ び わ れが 鉄 筋 に 沿 っ て 発 生 し て い る。南 桁 の 内 側 面 下 部 隅 角 部 に ス パ ン の 1 /3長 に わ た る 主 筋 の 露 出 と コ ン クリートの か け お ち が あ り , 長 大 ひ ぴ わ れ が 主 筋 に 沿 っ て3本は底面に 1本はfRJ面にあるl 。 向らん.衝突破壊跡があるが,変状はない。 (8) 考 察 能 間 僑 と 同 じ く 海 岸 か ら 離 れ て い る。 よ述 の 様 に 主 桁昔日にはかなりひどい損傷が生じている。 試料 の 塩 分 は主桁で0.17%,高 ら ん で0.08%で 割 合 少 な い が 鉄 筋 を腐食させるには十分な量である。比重は夫々2.13と 2 05 (高らん),吸 水量 は 13.62%と15.03%とであり, コンクリートの品質は非常に芳、し、。中性化領域は鉄筋 に ま で 及 ん で い る 。 ひ と い 変 状 を 呈 し て い る の は コ ン ク リ ー ト の 品 質 が悪 いか ら で あ ろ う 。 今 後 の 変 状 の 進 展 も 早 い と 思 われる。 6 . 字 郵 良 橋 ( う べ ら ば し ) (1) 西 表 島 東 部 ( 竹 富 町 古 見 ) (2) 単 純R C桁 橋 3主桁, b = 3.17m ,

e

.

= 7.82 昨1 (3) 1954年8月 (4) 海から離れている。下 部 に 接 近 可 能。 (5) 白っ ぽい 石 灰 岩 砕 石 の 他 に , 天 然 砂 利 も 使 用。 (6) 高 ら ん は 片 側 は1/3程なく なり,もう一方も衝 突跡がある。 (7) 変 状 主桁 , 端 主 桁 下 方 限 角 部 に1m以 上 の 主 筋 の 露 出 が ある。また, 全 部 の 桁 の 底 面 に2,3本 づ っ 長 大 ひ び われがある。 中 央桁底 面で は 特 に 全 ス パ ン に わ た っ て いる。もう 1つの端桁にはスターラッ7・の 露 出 が2本 みえる。 者黄桁,西端のものはひどい

t

l

l

似で,全長にわたって コンクリートがかけおちたり,長大ひびわれが走った りしている。 スラブ,高らんについてはE記述がなし、。 (8) 考察 新港・能間・赤井田・宇都良と1954年から1955年に かけて作られたR C単純桁怖の一つであり, いずれも ひどい

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員{毎をこうむっているロコンクリートの,,f',

t

'iは 亦井岡橋程ではないが是:, ,、。

I

担分はr

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iらんは少ないが 主桁・衝材J共に 0.3%台にi圭する。j毎から離れている にしては多い方に属する。 卜記4僑のうちでは段も損 傷 は 少 な い が . 変 状 等 級 はAに属する。変 状 因 は 指 分 で あ る と 考 え る が . 中 性 化 も 梁 で 主 筋 に 達している。 附 近の 道路 は 改 良 中 で , そ れ が 終 れ ば こ の 備 は 不 安と なる。 7 .前良橋 (まえらばし) (1) 西 表 品 東 部 (竹 富 町 古 見 ) (2)単純合成鋼桁, 2連, b =7.0m,

e

.

=60.0m (3) 1973年3月 (4) 河口に位置し,下凶jは始どみえない。 (6) 鉛 直 ポ ス ト ( 手 すり)は H司J'鋼 材 , 水平材はノぐ イプ製。地覆はR Cで ス ラ ブ と 一 体。僑脚はT'字形で か な り 大 き し i1i:くに旧橋の係脚が 伐ゥている。 (7) 変 状 地 積 , 所々 に 鉄 筋 の露出がある。 主桁,かなりの 発 錆 が生じている。 (8) 考 察 新設鋼橋で幅員も広し、。次の後良僑と姉妹備で連設 もほぼ同時期である。桁高はスパンを通じて等しい。 海 岸 に 面 し て い る の で , 鋼 桁 の 発 錆 は か な り の 松 皮 み られる。I也援の鉄筋の露出は早すぎる。かぶりがうす L、。 8 . 後 良 橋 (しいらはし) (1) 西 表 島 東 部 (竹 富 町 古 見) (2)単純合成鋼桁橋, 2本主桁, 2;車, b =7.0m,

.

e

=60.001 (3) 1973年3月 (4) 河 口 に 位 置 し 下 面 は よ く 見 え , 下 部 の一 部は 接 近 可 能。 (6) 前 良 橋 と ほ ぼ 同 じ 寸法 ・ 形 状 の 橋である。並列 して旧橋のベーリ一橋がまだかかっており,この}jも 使 用 可 能 で あ る。T型の橋脚で,前良紙よりも丸昧を おびている。

(16)

琉 球 大 学 理 工 学 部 紀 要 (工 学 篇)第14号,1977年 25 (7) 主桁の所々にきびがみえるの (時)

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f,日と姉妹慌て。あ1), り也条 件,品lJ-設 年月日 もW flu1じである。 3闘の腐食はliij1ミ怖がややひどいo I 旧 後 良 橋 (1) 凶ぷ,;1I~ 点目11 (竹山田

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山見) (:~) 2;¥汁

.

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の本:"1'のベーリー 紙,3 j主 ( :l) 1955{1' (4) 刊Illtこ仙;0・し. 新 怖に平

1

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し.沖ょ恨1]にある。f 剖;に J長;IiできるがI~L:î さが正lj ,、。 (6) ベーリー怖は 2段償 手 ねてある。jfj見恨]1の ス パ ンの途中で似訟のよ〈れをもうけ支えて い る が,それも 破壊している。 (7) 変 状 さびは相当 ひ と し 部 分 的 に 危 険 な 所もある。橋 脚 はラーメン状で, 桁受 け 部}二側面に 鉄 筋 に 沿って 長 大 ひびわれが続いている。 (8) 巧務 現イ1:は ま だ他Jt!できるが,重 量tわが通るとこわれる おそれもあるの 9 .相良橋 (ま川、らはし) (1) 凶

t

丸山東部(竹富町(1;見) (2) 単 純R C村

i

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,0, 2 ji,'l b =3.23m、

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=19.05m (3) 1954lf.9 )] 大 亀 裂が 走1),幅 広 く ぱっくりとあいている。コンク リー卜のかけおちを一部 に 伴 なし" 2段配筋の 有 様 が わかる。 中央横村T,庭 面 に ひ び われがある。 (8) 布 祭 正;)らんは衝突M:IFがすさまじい。含 塩 量 は 高らんでは 少 な い が . 床 版 ・ 桁 は 多u、。内 陸 部にしては多すぎる 量で,/Wo砂 以 外 に 均 分をコンクリート中にもた らすl尿 因を

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5

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えないと:lO1Jl.鮮できなL、。桁の変 状 は 出 分量を

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映して,かなり進行しており, 通 行 は 危 険とまでいか ないにしても,そ れ に 近 い 。 今後 の 変 状 の 進展 も 早 い ものと考えられる。 10.与 那 良 橋 (ゅならはし) (1) 西 表島 東 部 (竹富町古見) (2) 単 純RC桁 橋 3主桁,斜橋, b二 3.17m,

.

e

=9. 97m (3) 1954年9月 (4) 内陸 部 に 位 置 し , 下 部 に 接近 可 能 (5) 天然砂利 (6) 床 版上に盛土しである。 (7) 変 状 尚らん,断 I~Iは比較的大きし収納亀裂とみられる もの以外変状なし。 (4) I人I1後部に{立

i

近し, 一部しか持i1i:できないし, 下 スラブ i折々にコンクリートのかけおち,鉄筋の兆 向の半分はよく比えない。 出がある。 (5)天然、砂利 主 桁 向端 桁 は50cm位 の 水平ひびわれが所々にある。

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尚らんは

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1

判に衝突跡があり.大きく高らんが 中央桁は底・1"1]両面に大小の水、

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ひびわれが断続し, 折れて垂れ干'っている。 中央横桁が あ る 。 水 流 は 多L。、 ふくらみもある。 僑脚はT型状。 (8) 考 察 (7) 変 状 前良・ 後良の向 橋を除き, 新 港 橋 か ら 与 那 良 僑まてい 高らん,4隅 に 阜 の衝 突 跡 があり, 2ヶ所は確実に 6橋は同一幅貝で 3本 主 桁.同一建設年代で, 変状も 長 <

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f

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tLドっている。ポ ス ト に は 鉛i訂ひびわれがかな はぽ似ている。この橋はこれらの中で,変状は最 も 少 りみられ, 水 平 手すり

1

則凶

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にlヶ所水平ひびわれがあ ない方に絹し,コンクリートの大きなかけおちは生じ る。 てない。試料を採取してないので, 塩 分 量や比重・l吸 スラブ,鉄筋が!折々で派 出。 水 量が わ か ら な いので . 変 状 の 少 な いst!山を解明でき 主t

i

i

.

r印刷11H1]スパン:中央桁は 変

1

えはなし、。両桁内 なし、。 側出Iはスパiン全体にわたって,水、Fひびわれが多数断 11.鉛良橋 (ふ ねーらはし) 続し,底凶jにも数本ある。*村Iは内側面jの一下側近くに (1) 西表品東部(竹富IIf

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高那) ひびわれが断 続 し て 全 ス パ ン に わたっている。 内側面 (2) 単 純R C桁僑, 4主桁, bニ 6.5m,t =8.5m 中央高さ附

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i

に も , 外側面にも水、ドひびわれがある。 (3) 1971年5月 i 'i比1RI]スパン:東桁の1則的

i

は 全 体 に わ た り 水平 長 大亀 (4) 河 口 に 位 置 , 下 部 は 接 近可 能 だ が 水量 多 し , 水 裂が走り,ふ く ら みを生じている。 中央桁の 端 近 く で 面よ り2.5m。 側面

i

に水平ひびわれがある。 西 桁の側 面 下 部近 く に 長 (5) 青灰色石灰岩

(17)

26 沖 縄 の 鉄 筋 コ ン クリート構造 物 の 耐 久 性 (7) 変 状 (4) 河口部に位置する。 下 部 に 接近 可 能水面より 高ら ん : 鉛直 ポ ス ト は 所 々に さ びのし み 出 し ゃ, ひ 桁 下 端 ま で 2.5m。 ぴわれカずある。 (5) 白っt;:n叶宇干

i

橋 台:型 枠 の 締め 付 けボ ル ト 穴から錆のしみ出しあ (6) 新 し い 備 で 船 良 ・西船良両橋と同じ形式の橋。 高らんの形 も 商 船 良 橋 に 同 じ。中央に横軒fがある。 主桁 , 変 状 な し。 (7)変 状 横 桁:スラ プ 等 に つ い ては 記述なし。 高ら ん の 鉛直 ポストに2ヶ所ひ びわれがある。他の (8)考 察 部 分 には変 状 は 生 じてなL、。 この橋 を 含 め て, 以後 高 那 迄 に5橋 あ るが,い ず れ (8) A考察 も新しし 主 桁 に は変状 は な い。幅貝は 皆 6.5mと広 新 し い 僑 なので , 変 状 は殆 ど 生じていない。高らん くなって い る が, 交 通 量 は殆 ど な い。 変状音[1の鉄 筋のか ぶ り は 0.4cmとうすし、。そこのコン 高 ら ん には 鉄 筋 に 沿 う 鉛直 ひ び わ れ , 錆 の し み出し クリートの 含塩量は 0.048%と少ないが, 鉄 筋 を 錆 さ 等 が み ら れ る が, こ れ は かぶ り が 浅 い た め と 思 わ れる。 せ る に は十 分な量である。 海 伴 線 から少しひっこんで 勿 論 , コ ン ク リー ト 中 には 塩 分 が か な り 含 ま れ て い る と考 えている。こ の 橋 は 河 口 に 位置し, 強 風 時 に は 波 しぶきを あ び る も の と 思 わ れ るの で,主桁等に変 状が 現わ れるのは 案 外早いので は 主 いかと思われる。 12. 酉 船 良 橋 (に し ふ な ら は し) (1) 西表白 東 部 ( 竹 富 町高那) (2)単 純RC桁 橋 4本主桁.検 桁は中間に2本, b=6.7m, R =1l.7m (3) 1971年 5月 (4) 河 口 よ り 約 150m上流にあ1), 下 部に接近可能, 水印 よ リ 桁 下 端 ま で 約2m。 (5) 組 骨 材 不 明 (7) 変状 高 ら ん 所 々 , 錆のしみ出しがみられ , 水平部 材の 下情11部2ヶ 所 に 鉄 筋 に 沿 う ひ びわれあり。 スラ ブ 主 桁, 橋 台 等に 変 状 は な い。 (8) 考察 新 良 橋 か ら 始 まっ た 一 連の 新 し い 橋の中の1橋 , 幅 員も広い。新しい僑て。f自らんを除 い て 変 状はみられな い。高 ら ん の変 状 は かぶりが浅いた め か。立地 条 件か ら判断すると , 強 風 時には紙全体が 波しぶ き を あ び る ものと忠 われ る の で‘ 絡の コ ン ク リー トは

i

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砂に附 着 した分と合わ せてか なり の 指 分 を 含 む 筈 で あ る。従っ て,ti'iに変状が現われるのは,市nl~ 情削除案外月九、の ではないか。 試料採取できれば或 f~iJ~の予ィI!tlはつく竺 て"ある。 13.平 川 橋 (へ ら か わ は し) (1) 西 表 砧 東 部 (竹 市 町 高 郷) (2) 単純TtiT僑, 4本主桁, b =6.5m、Q=ll.Om (3) 1971年5月 い る が,海 風 の直撃 を 受 け る の で , 強 風 時 に は 波しぶ きがか かるものと恩われる。 14. 高 那 ( た か な ) 橋 (1) 西表島 東 部 (竹M町 高 郷) (2) 単 純T桁橋, 2i弘 4牛;主桁, b=6.75m, Q = 9.85

x

2 = 1 9 . 7 m。 (3) 1971年5月 (4) 海伊より約50m1:流,水[IJiより約3m。 (5) や や 茶色をおびた1'1っ1.1.'>、昨イi

(6) 高 ら ん は,'V 川・西市:Hミ I,!,j 怖と [iiJじ ~~I~の怖で,

すべ て の 主 桁に曲けー亀 裂 がUJ)

.

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fに有イiしている。 (7) 変 状 i当らん:刷fRJlの尚らん共 に , 水 平

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すり

1

、制11曲iに, 水平 ひ び わ れ が か なりの長 さ で 断 続 し 一吉[1コンクリ ートがかけおちて鉄筋がみえる。 そ の 他の部分に変状はない。 (8) 々察 船 良 ・西内(}良・平川 ・高捌i・出珍と続く西表向東西 連 絡 道 路 (1977年4tJ完 成)上の 新 設 怖の'1'のlつ。 交通量は当時殆どなかった。 i低j_~~:からはひっこんでい る が i毎

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孔は

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凶しで,

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与にl.ii度しーにきをあびる ものと考えられる。 1日Jらんからの-I:+:取",t料の合:t~i~q_:_はO.H9%と工、う 11(1に 達してお1),西表,1;1) 見t 古[1 で~大のfII{であるの 析はまだ 新 し いの で.主桁は変状を日していないが, rNlげひひ わ れ は存;(1・しており,ItE合塩k1_とあわせ行えると.変 状が'十:じるのはそtL.f','遠くはあるまし、。ぷ 料のi七市・ l吸水鼠ーから判 断す れ ば, 仲 間 怖 に 次 いで、 コ/クリー トの品質 は良い の で ある が . こ れは商 表jみでの訴であ 1),耐久 性 の見 地か ら の品質は相当事内、)jlこ属する。

(18)

琉 球 大 学 理 工 学 部 紀 要 (工 学 篇)第14号.1977年 27 15. 由珍(ゆっん)橋 (1) 閲表~;)t東古11(竹 お 町IfJJ郎) (2) 単 純R C村jtr日. :1本主桁 3i弘 b =5.25m.

r

=13.5X 3 =37.5m。 (3) 1974年7Jc

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(4) I1止はみえないが !~i$Jj Mlllml ,こ{す慣している。 下 部へは接 近で き る が, 下凶lはみえる。 (5) 背灰色 訂 版

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仲イl (6) 中 問 機 桁l土中央に 1本 つ つ。 (7) 変 状:なし。 (自) 考 察 調 査11寺の数ヶ月前に完 成 し た 僑で,変状がないのは :11然である。この橋をi度った所でゆきどまリである (当時のJii),この怖の悩民だけは 船 良 橋 か ら の ー 速 の 絡のうちでせまい。 16.野 崎 橋 (1) 西表出 西 部 (竹 広 町 上 原) (2) R C単トIJi.Tけたtrlii.2j車"b =3.66m. f =18.85m (:1) 1954年5Il (4) 河口に j'l.lt訂L.i毎日ιは 波 が 荒1'0少 し 風 が 強い と怖は波しぶきをあぶる。下部に按i庄可能,水面から 有J卜まて'"klJ2 m" (5) (1っばι 、 M~ イi (6) 向らんは陸lilhiが大き し 横 桁(;t.

1

キスパンの中 央 および支

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にある。 (7) 変 状 117iらん:一│郁子すりは

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凶!のモルタルとの聞に 長 い 水平亀裂があり.高らん関口百11隅 角 部に 斜 め 亀 裂 が多 いが,いずれも鉄筋に沿う亀裂でない。 スラフケ 一大凶j科{にわたるコンクリートのかけおちカず 各スラブにみられ,縦横の欽筋の自己筋状況がよく判る れであるの Uij : _I)r,(1t11J の",~桁をのぞいて,すべての士.桁に コンクリートの大山偵のかけおちがあり, 幅広 い 長 大 任i裂は す べて の桁に 数本以トーイ[:(1している。西表砧て' J t

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もtJl1t

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が大きい橋である。 償村r:端機材Tを含めて,ffiとの桁にl、fQlJ1蔚に鉄筋に 沿う申MJ.ムーぃ長大水、

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亀裂がみられるロ 的f;・橋脚.キH廿付がし、ずれも主主凶Iに派出している が変状はみられない。 (8) 考 努 t庄が荒い海岸に位置しており, 直 接i度をかぶること もあるのではないか。 コンクリートの含塩量もそれを 反映しておリ,主桁 からの試 料 で最 高1.91%に達する。 これは西表 砧 のR C構 造物 で 最 大 の 含 塩 量 で ある。変 状 も そ れを反映して.西表 島で最もひどく

i

再橋寸 前 で あ り , 危 険であるの撤去・新 設 の予定とあるのは当 然である。この様な状況下にある地 点 に 橋を新設する 時は‘まず消 波 丁ーの設置が必要である。これを怠たっ て. 他の手段を憐じても無 駄 となる。 11.第 二 上 原 橋 (1) 西 表島 西 部 (竹富町 上 原) (2) R C単純T桁 橋 3本 主 桁.b =3.69m. tニ4.70m。 (3) 1954年5月 (4) 河口より 150m位 上 流 , 感i朝部に位置 し , 水 面 から桁ドまでが)2.0m。下 部接 近は不 能。 (5) 白っぽL、仲:.ti (6) 高 ら ん は 後 に 新 設 し た も の か も 匁lれらい。 (7) 変 状 高らん 損 傷 は な し 第一上 原 橋に く ら べ て 新 し い 徴 候 が 多、し。 スラフ:一応 な し と 判 断。 主 桁 :海側端付Tと中央主桁 の 端 部j5:くの側市下 部に 主筋に沿うひびわれが発生している。 横 桁 端横 桁 に 山 く ら み,ひび わ れ が 多 く 発 生 し て おり, スターラップも露出している。 j~IJ山下部に長大 ひびわれがある。 橋 台 : 表 而がすりへっているだけ。 (8) 考察 野山奇橋とほぼ同一年代の架 設 で あ る が , 変 状 はくら べもの に な ら な い 程 少 な い 。 立地 条 件 の差によるコン クリート中の 合 福 最 の 差によるものであろう。横 桁 の 変 状は か な り 進 行 し て い る が, 主 桁 の 方 はようや く 変 状 が 現 わ れ 始 めた所である。 18.第 一 上 原 橋 (1) 西表向 阿 部 (竹宮町 上 原) (2) R C単 純T桁 絡,3本主1fr,b二 3.3m, tニ 4.001。 (3) 1954年5月 (4) 海 か ら は 近 い が 1直接の影響はなし、。 下 部 に 按 ;5:できるが, ド面は多少みえる。 (5) 白っぽい昨石 (6) 床版上は盛土しである。 (7) 変 状 ス ラ プ : 端 横 桁 と の 取付音11附

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.

短 ス パ ン 方向一杯

(19)

28 沖縄の鉄筋コンクリート構造物の耐久性 に,大きなひびわれが2,3本走り,検桁と分離して いる。 主桁:変状はないが,型枠不良による波打ちあり。 横桁:中野側横桁に施工不備による穴が 2, 3ヶ所 目につき,鉄筋に沿うひぴわれもある。上原inu横桁に ふくらみがある。 (8) 考察 立地条件は第二上原橋にほぼ同じである。第一 ・第 二上原僑共に主桁よりも横桁の方の変状がひどい。こ う云うことは他の橋ではあまりみられない。この橋の 場合,主桁・スラブと横桁とは同時施工をしてない可 能性もあり,そのために横桁のコンクリートの品質が 悪いか塩分量が多い可能性がある。野山奇橋と同時施工 だが変状はずっと軽い。 19.第一浦内橋残がい (1) 西表島西部 (竹富町上原) (2) R C単 純Tけた橋 b=3.23m, .f=3.63m。 (3) 1954年 (4) 内陸部に位置する。 (5) 白っぽい砕石 (6) 倒演しており,そばに道を作り土管を埋めて橋 カイわりにしである。 (7) 変状 倒決しているので,よくわからなし¥ 見 え て いる主 桁底・側面には変状はなνミ。試料を採取したところの 鉄筋は赤錆で被われていた。 (8) 考察 桁側面からの試料の含塩量は多〈表面で0.41%,表 面から2-3.5vmてつ 37%,3.5-5.0cmで0.32%とな っており,表面から内部に向うに従って塩分は漸減し ている。中性化域は主筋迄及んでいるものとそうでな いものがあった。 比重は2.22と2.19,吸水量は 10.04 %と 10.83%とでコンクリートの品質はよくない。主 桁が水平に保たれていたならば,ひびわれは入ってい たものと考えられる。なお倒演は建設

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まもない1956 年である。 20.第二浦内橋

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1

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西表島西部(竹富町上原) (2) R C単 純T桁橋, 5本主桁. 斜橋, b=7.5m, f .=11.0m。 (3) 1969年12月 (t)海からは50m位';1なれているが.かなり高所に あり.しぶきはかからない。下部に接近は可能である が,橋が高くて十分には観察できない程である。 (5) 青灰色砕石 (6) 記録によると,1954年架設のbニ3.17m,.f= i .41 mの僑があったとの事であるが,現庄は残がいも みあたらなし、。現僑は幅員も広くなり, r寄らんは断闘 が大きい。中問機桁は中央に I本。 (7) 変状 高らん,鉛寅ポストと1也覆とに1ヶ所づっ鉄筋の露 出がある。 その他には変状がない。 (8) 考察 海岸に近いが高い所にあるので,海風のI直撃をうけ るが, しぶきは強風時といえどもかからなし、。高らん 部の変状は施工不備によるかぶりがjゎ、所。

2

i.浦肉橋 (1) 西表島西 部 (竹富町上原) (2) 単純合成鋼桁橋,8連, 2本主桁, b =7.00m, R =272.1 m。 (3) 1969年10月 (4) 海岸に位置するが .i皮が当ることはない地形で ある。潮風の直撃はうける。 f部に接近可能だが,橋 自体はかなり高い所にある。 (6) 高らん手すりは鋼製で,ペンキをよくぬってあ るが,赤錆を所々に発生させている。地積コンクリー トはCold jointが目立つが変状はなし、。橋脚はR C だが断面は大きしυ T字形状である。 (8) 考察 全長 272mの沖縄第2の長大橋である。美しい景観 を呈している。最近塗装を施した様で,錆はあまりみ られない。 22.与那国橋 (1) 西表島西部 (竹富町西表) (2) RC単 純Tけた橋, 3本主桁, 9連,b =3.65 m, .f=93.57m

(3) 1951年7月 (4) 河口に位置するが

i

皮はおだやか。 (5) 天然砂利および白い砕石 (6) 橋の一部は沈下,破壊しているが.単は通れる。 高らんも沈下のためと衝突によって破壊している。横 桁はスノマンの中間にはない。 (7) 変状 高らん.断面は大きく,関口部隅角部に収縮性ひ

u

われが多数みられるが,鉄筋に沿うひびわれや.錆の

(20)

f玩球大学理工学部紀要 (工学篇)第14号, 1977年 29 しみ出しはない。 スラブ:コンクリー「のかけおち,ひびわれ,ふく

ι

み等無数にある。 主桁 :'i

i

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とγ〉桁に長大ひびわれ.大面積にわたるコ ンクリー卜のかけおち,鉄筋の露出等が生じている。 橋脚:多少のコ/クリ トのかけおちゃひびわれが みりれる。 (8) 考 察 西表

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で最も古いR C橋である。海岸に面し,潮風 の直聖書をうけるが,<庄は静かである。主桁の塩分量は 0.54% と

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26%が検出きれているが,これはしぶきや 風の当リ易い所とそうていない所との差を示すものと考 える。重量制限として 8tonが示されている。 祖内側 は土砂にうまって.下にもぐりこめぬ程になっている。 スラブと主桁の変状がひど し 沈 下もあるので,架替 えを必要とする。 23. 豊豊田良(みだら)橋 (1) 西表島西部(竹富町西表) (2) R C単純 T桁橋 2連 3本主桁, b=4.55m,

e

=:3.50X 2 =27.0m。 (3) 1972年 8月 (4) 河口に位置し,下部に接近は可能で片1RJIは手が とどくa (5) 育灰色僻石 (6) 手すりは上弦材の断面が大きし、。 (7) 変状 主桁:白浜側のスパンの桁すべてにうすい曲げ亀裂 2, 3本づつあり,祖内側の桁にも曲げ亀裂がみられ る。祖内

1

p'IJi毎!日

1

第 1主桁中央に下面より20cmの所に水 平ひびわれがある。 その他異常なし。 (8) 考 察 海岸に面しているので, しぶきは時折りあぴるもの と思われる。高 ら ん は 断 面 が 大 き し 今 の 所 変 状 は な い。主桁も 1ヶ所だけである。試料を採取してないの で,コンクリートめ品質等はわからない。 23'. 美田良橋残がい (1) 西表島西部(竹富町祖内) (2) R C単 純 T桁橋 3連 3本主桁, b =3.65m, 4三 34.14m。 (3) 1951年8月 (5) 天然、砂利 (8) 考 察 記録によると, 1955年3月の洪水により,橋脚がi'

x

下し,桁・ スラブ・橋台等にも損傷をきたしたとある。 現在は新橋のそばに主桁の一部等の残がいがある。中 性化域は主筋やスターラップまで及んでいるものとそ うでないものとがあった。かぶりは確保されている。 塩分は少なく0.023%程度で, コンクリートの品質は 比重・吸水量から判断する限り,西表島では最良の郁 に属する3 しかし.決して耐久的な良質なものとは云 えない。

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