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舞踊表現のテーマによ・る 内容のとらえ方について

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(1)

181

舞踊表現のテーマによ・る

内容のとらえ方について

体育研究室 熱   田    緑

1. は じ め に

学校体育に於けるダンスは小学校ではリズム運動,中学校以上ではダンスとして,女子 体育の重要な課目である。体育の指導要領に示されているリズム運動 ダンスではフォー クダンスと表現(創作)の二本立となり,4:1の割合で授業時間の上に於て表現にウエイ トがおかれている,従て表現の指導をどの様にしたらよいかとゆう問題はダンス教育の重 要なポイントと考えられる。小学校,中学では表現,高校,大学では創作となり,児童,

生徒が表わしたいと思うテーマを選び,又は与えられたテーマによってどの様な内容をと りあげるかはダンス創作の最基本的な問題であって表現そのものに及す影響は極めて大き        一

「o

この内容のとらえ方により作品の良否が第一の段階で決るといっても過言ではなから う。そこで指導要領にあげられている,自然現象,生活事象,行事の中からテーマを選ん で小学校から大学迄の児童,生徒,学生に即興的に表現させてどの様な内容のとらえ方を するかをみようとしたものである。

2 研 究 内 容

学校ダンスに於ける表現,創作に於て表現能力の一つである表現内容のとらえ方につい てみようとした。ダンスのテーマにより,性別により,又発達段階に於てどの様に変化す

るかを小学校から大学迄の児童,生徒,学生を対象として同じテーマを与えて踊らせて考 察した。

3. 研 究 方 法

1.対象(人数)

小学校         中学校         高 校

2年器}・・8 ・年影乙}・47 2年3°

(2)

4年懇}・18 2耀ll}・娼 杢年学77 6年魏}・22 3年魏}・43

2.分 布 領 域

北海道札幌,岩手県盛岡市,山形県山形市,新潟県高田市,長野県長野市,茨城県水戸 市,東京都豊島区,神奈川県横浜市,愛知県安城市,奈良県奈良市,岡山県岡山市,広 島県福山市,静岡県静岡市,熊本県熊本市,の小・中学校並に茨城県水戸第二高等学校,

茨城大学教育学部一般体育の学生 3.調 査 期 日

昭和35年5月一38年6月 4.被検者の選び方

      一

甯沁メは全学年を対象としたいと願ったが実施が困難な為に中学をのぞいて中間の学年 を選んだ。男子は指導要領に於ては小学校のみにリズム運動として実施されているが最近 は中学に於てもフォークダンス等で関心を持たれているので参考の為に中学に男子も加え て実施した。被検者の選び方については学校のダンス指導計画を調ぺて普通の学校を選ん だ。被検者は学業成績,運動能力,級の中位の成績の者を選び,性格は担当教師と話し合 い・特殊な者をはぶいた。大学の学生は教育学部一年の一般体育をとっている者に実施し

たo

5. 実 験 方   6m・・

体育館の床に左図のような短形をかいてこの中で誰にもみられない様 ノして,ぜんまい人形,風,お祭の順にテーマを与え,30秒を区切っ て踊らせそれを8mmで撮影しその内省を取づた。

内省は

(1)どんなところをやったのですか。

② 何を強く感じてやったのですか。

(3)前にこのテーマで踊ったことがありますか。

それを今思い出しましたか。

その時のものと違いますか。

どこが違っていますか。

以上を質問して内省を求めた。

内省により表現内容の分類基準を表現への感情移入,表現の対象,表現内容の複雑さ表 現の強さ,(感覚的刺戟の量)着想において検討を行った。

(3)

熱田:舞踊表現のテーマによる内容のとらえ方について        183

分類基準   反応型  水準 Aユ感情的表現

         A2描写的表現A 表現への感情移入  A,綜合的表現

その他

B1風そのもの

         B2情 景B 表現の対象     B, 綜合的表現

その他

c一の灘 o§おf鱗化

D1強 い

         D2普 通D 表現の強さ    D3弱 い

その他

E着想 @{騨梵

テーマ ぜんまい人形,風,お祭 小学校2.4.6

学年嵩学観:2・3

大 学 1.

4.結果とその考察 1.男女の反応の差異

男子のリズム運動の教育は指導要領に於て小学校のみに限られているが試みに中学校男 子にも実験を行った結果である。

各テーマ別に分類基準により男女の反応を2×2分割表を用いてκ2検定を行った。

第1表 男 女 の 反 応 の 差 異

テーマ1分纏剰  N l ・・ l p

ぜ 入 A  [ 796 1 2,4・g l.2・>P>1.・

C  l 796 i 1,2茄 i.70>P>.50

い 形 E  l 796 1 2,882 1.・・>P>.・5 A  1 796 1 2,・・1 1.20>P>.・・0 B  l 796 【 2,966 1.5・>P>.3・

C  l 796   2,3泓 1.5・>P.・3 D    796 1 20,9% 1.01>P**

E  [ 7%  1 6,・96 1.・5>P>.・肪・

A  l 796 1 3,695 1.・>P>,・5

B  l 796   1・,52g i.・2>P>.0・・

C  1 796   4,39・ 1.2>P>.・

E     i    796    i    1.553    1 .5>P>.3

(4)

表1により風のD,E,お祭のBに於て有意差がみられその他に於てはみられなかった,

更に之を%にして比較して分類基準別に検討してみると,第1図,第2図,第3図となる。

第1図 ぜんまい人形 A       C

男一……  女

!,

      80

p2

@       60

b「

70      50 60      40

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(小)2     4     6(中)1  2  3

E      第2図 風 A

90

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50・ 60

40 50

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       10 i492  4  6(中)1 2 3

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(5)

      .     、誌熱田:舞撤現のテーマFよる内容のとら燃一禦

B       C

90       90 80

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60   50

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90 90

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70 ノー一輪噛臨一邑一『へ叉       70

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60

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(小)2 °4  6(中)12 3

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(6)

第3図 お祭 A      B

100 X0 W0

    , ρ、、

艨^\× ,/\ 9°        、              ㌧ノ       80・ 彦       _…、   へ      一      ノ     「 一      、       、

ソ/r!@ ∀\、      \      \      \、      、

70

70 60

60 50

50 40

40

30

30 20

20 P0

       10

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(小)2     4     6(中)1  2  、3

C      E

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(小)2     4     6(中)1  2  3

0

(小)2     4     6(中)1  2  3

ぜんまい人形AではA2の描写的表現で小学校の2年と4年で男子が多くなって同じ様 な傾向を示している。A1の感情的表現では差は認められない。「その他」で大部分を占め ているのは無解答者で出来ないといって踊らなかった者で小学校の2年,4年で女子が多

くなっている。ぜんまい人形CではC1の単純では小学校の2年,4年,中学3年で女子が 多くなっているが全体として同じ傾向がみられた。

C2の複雑変化では中学3年で女子が多くなっているが殆と変化なく,その他に於て小学

(7)

熱田:舞踊表現のテーマによる内容のとらえ方について        187 校4年で女子が多くなり6年になって急激に少くなっている。ぜんまい人形EではE1の平 凡で男子が各学年とも女子を上廻って多くなって特に小4に大きな差を認め次で小2にも 認められた。E2の非凡ではあまり差をみることは出来ないが中2,中3に於て女子が優位 にあることが認められた,「その他」では小2,と小4で女子が多くなり6年になって急

に少くなって㌔・る。

風のAではA2の描写的表現では中1で女子が少くなっているが男女の差はあまりみら れない。A1の感情的表現でもあまり差は認められない。「その他」に於ても小2に多少の 差はみられるが全体を通じて変化はみられない。風のBでB1の風そのものを取あげた者は 小学校の2年4年では女子が多く6年では男子が多くなり中学1年,2年になり再び女子 が多くなり中学3年になり9%近く減少しているが男子は中学1年で急激に減少してその まま2年,3年と横ばいの状態がみられた。B2の情景をとりあげた者はB、の場合と完く反 対の現象で女子は6年で急に向上し,2年,3年と順次に下り3年で向上している。男子 は小2では女子を上廻ているが6年では低下し中1となり急激に向上して中2でやや上り 中3で幾分低下がみられるがB1, B2とも女子と男子とは対照的なカーブを画いている。

B3の綜合的では6年に差がみられるが他の学年ではあまり見られない「その他」でも各 学年の差は殆と認められない。風のCではC、の単純で6年は女子が少く,男子は多くな っているが中学1年になり反対に男子が少く女子が大きく向上し中学3年では何れも低下 しているが特に女子の低下が著しい。C2の複雑では小2で女子は下位から順次に大きく向 上して6年で大きく伸びているが男子は上位から大きく低下して順次に6年迄低下してい る。女子は中1で急激に下り再び中2,中36順次に向上している。男子は中1,中2と 大きく向上して中3で幾分低下して男女は対照的なカーブを画いている。「その他」では 同じ様な傾向でその差はみられない。風のDではD1の強いでは小4で女子は少く男子は 多く差がみられたD2の普通では小2,と中3では女子が多くなり, D3の弱いでは小2,

小4,中2,中3とも女子が優位を占めて大きな差が認められたが「その他」では殆と差 を認ることは出来ない。風のEではE1の平凡とE2の非凡は小4迄は同じ傾向を示してい るが小6,中1,中2,中3と男女は反対のカーブを画き,E1の少いのは女子の小6,男 子の中1,女子の中3でE2では女子の小6,男子の中1,女子の中3が多くなって差が 明かにみられた。「その他」では差はあまり認められない。お祭のAではA2の描写表現 で小1,中1,を除く外各学年ともかなりの差が認められた。A、の感情表現では中1で女子 が優位を占め次で中2でも優位を認められたが「他」ではその差はみられなかった。A3の 綜合的。「その他」では小4と小6を除いて男女の差は認められなかった。

お祭のBではB、のお祭そのものでは小1で女子が優位にあるが他の学年では差はあま

(8)

りみらない。B2の情景では中2で女子が優位を占めて大きく開き,次で小6,中3,でも女 子が優位にあることが認められた。B3の綜合的では小4で男子が優位を占ているが他の学 年での差はみられなかった。「その他」で小4と小6を除いて差はみられない。お祭Cの C1の単純では中3で女子は大きく下降して男子と大きく開き,次で中2で開いている。C、

の複雑では小4で男子は急激に上昇して女子との差大きく,中3になって男子は下降し,

女子は反対に上昇して大きく開ている。「その他」では小4と小6に差がみられたがその 外はみられなかった。お祭EではE1の平凡では中3で男子が多く差がみられたが他の学年 では少く,E2の非凡では殆と差はみられなかった。「その他」では小4と小6で差を認め 他は認められない。

ぜんまい人形,風お祭ともA3の綜合的は殆と0かそれに近い数でとりあげなかった。

ぜんまい人形,風お祭を通して男女差の明かにみられたのは風のBで,中学に於て差 がみられた女子はB1の風そのものを多く選び,男子はB2の情景を選ぶ傾向がみられた。

風のCでは女子は6年で複雑を多く選び,中1で低下しているが学年の進むに従い上昇し ている。男子は小2で上位をしめ次第に低下して中2で⊥昇して女子の様な一定の傾向は みられない。風のDではD1の強い表現は男子に多くみられD、の弱い表現は全般的に女子 に多くとられていることが明かにみられた。

お祭のBでB1のお祭そのものを内容としてとられた者は小1では女子に多いが全般的 に男子に多くとられていることがみられた。B2の情景では小2と中1で幾分男子が多く なっているが全体として女子に多い傾向がみられた。お祭のCではC2の複雑で小4では 男子が大きく上廻っているが他の学年では女子が多く選んでいる傾向がみられた。純粋に お祭そのものを追求しているのは男子に多くみられた。

2.年令の反応の差異(女子のみ)

男子は被検者が中学迄である為に女子のみについて考察した。各テーマ別に分類基準の 項目別に年令と反応の相関をκ2検定を行って考察を試みた。

第2表 年 令 の 友 応 の差 異

テーマ 鴛ェ纏剰  N l X・ l P

ぜ 人 A  l 5・6 1 ・36.546 1.。、>P・*

C  l 5・6 1 ・5.48 }.。2>P.。、・

い 形 E  I 5・6 1 62.436 1.。、>P**

A  l 5・6 1 ・.524 i.7>P>.5・

B  l 5・6 [ 妬.924 1.。、>P**

C  l 5・6 1 29.4・2 i.。、〉**

D  l 5・6 1 5.488 1.2>P.、

E  l 5・6 1 28.896 1.。、〉**

(9)

熱田:舞踊表現のテーマによる内容のとらえ方についで         189

i A  1 5・6 1 ・6.7肪 1.01>P** おま B  1 516 1 57.792 1.01>P** c  1  516 i 24.768 1.41>P** E  l 516 1 鈎.056 1.01>P** 第2表はその結果で風のA,Dを除く外は全部に有意差が認められた。 之をテーマ別に%で考察を行った。 ぜんまい人形 第4図 ぜんまい人形A      C 100 90      90

@ バ 80      80

70      70 c1 60      60

50      50

40      40

30      30

20       20 c2 10       10 @      他 0      0

小   中   高   大 小   中   高   大

E ぜんまい人形AではA2の描写的

80 表現で小,中,高の順に上昇し大学

70 ε@       になって幾分低下がみられる。A1の

60 感情表現はその差は少いが学年の進

50 むに従い少く高校,大学は0となっ

40 ている。「その他」は無解答者が大

30 部分を占ているが第3表で示す様に

20 βヱ 小,中の順に少くなり高,大は0で

10 A,C, Eを通じて学年の進むにつ

れて減ている。

0

小   中   高   大

CのC1の単純で中学で高くなり

(10)

高,大と低下し,C2の複雑では逆に中学で低下し小,高,大の1頂に高くなって学年差は明 かにみられない。EのE1平凡では中学で少し高くなっているが小,高,大の順に大きく低 下し,E2の非凡でも小,中は横ばいの状態であるが,高,大と大きく伸びて学年差が明に みられた。

第5図 風 A      B

100@  A2−      80 げ 90      70

80 60

70 50一

60 40

50 30

40 20

30       Bく

      10

P1     蝶中高大 爬

  4O  小   中   高   大

C      D

80

70 01       70

60 60

汐!一一一一

50 50

40 40

30 Cを      30

20 20 〃.       /

S\

10 10

0

小 中 高 大   ゜小 中 高 大

(11)

熱田:舞踊表現のテーマによる内容のとらえ方について        191

@       Ψ E      風AではA2の描写的でもA、の感情的 P         でも学年差を認ることはできな馬(第 80 70 に中学で少し多くなっているが学年差は 60 50 A,B, C, Dを通してみられない。.B ではB1の風そのものについて高,小,中 40 大の順に下り,B2の情景では中小高大の 30 20 げ 一一@      順に低下し,学年差がみられたがB,の 綜合的ではあまり認められなかった。C 10 のC1の単純では第5図風Cにみられる 0 小   中   高   大 様に小,中,高では横ばいとなり大学に なり急に大幅に低下がみられ,C2の複雑では反対に中学で幾分低下しているが小,中,高 では殆と差がみられず大学になって大幅に向上している。DのD、の強いでは小,中で横ば いし,高で大幅に下り再び大学で向上し,小,中,大,高の順に低下し,D3の弱いでは高 校がとび抜けて高く,D2の普通と共に学年によりまちまちでDでは年令差は見られない。 EのE1平凡では小,中,高の順に低下し大学で更に大幅に下降し, E2の非凡では小,中 高の順に向上し大学で大幅に上昇して第5図風Eにみられる様に発達の段階が明かにみら れた。       第6図 お祭 A      B ハ2 B! 90      80

80      70

70      60

60      50

50      40

40      30 ::     1: B3 み凸 10 価       !㌧    0

@ 河 小   中   高   大

0  小   中   高   大

(12)

C       E

70 60 c, 80

50

硫  /  5・

20 40

10       30        20

    /

C/

0 小   中   高   大

10 16

0 小   中   高   大

お祭AのA1の感情的では小,中,高と上昇し大学で高の次に低下しているがA2の描写 的では小,中,大,高の順に低下して学年差がみられた。 「その他」では第3表により A,B, C, E共に小,中の順に低下し高,大では0となり発達段階がみられた。 BのB、

のお祭そのものを内容として取りあげた者は小,中,高の順に少く大学では横ばいとなり,

B2の情景では小,中,大,高の順にB曾の綜合的でも小,中,高,大の発達に従って増加 の傾向がみられ学年差が明かにみられた。(第6図お祭B)CのC1の単純ではほんの僅で

あるが大学が上廻り小,大,中,高の順に低下し,C2の複雑では小,中,大,高の順に増 加している傾向がみられCとして年令の差はみられた。Eの反応でも6図お祭Eにみられ

る様にE1の平凡では小,中,大,高の順に少くなりE2の非凡を内容とした者は小,中,

大,高の順に増加してEとして学年差をみることが出来た。

第3表 各 テ ー マ の 無解答者

1 小 i 中 i 高 [ 大

ぜい

F  ・8 1 7 t ・ i ・

ま形 %i脳 }翫…    1 ・

Fl ・ 1 4 1 ρ ; ・

%1 ・緬 i ・・77 i ・ 1 ・

Fl ・・ l g l ・ i ・

% 6… 【 ag8 1 ・ 1 ・

年令の反応で明にみられたのは,ぜんまい人形では学年の進むにつれて複雑と非凡が多

(13)

熱田:舞踊表現のテーマに・よる内容のとらえ方について        193 くなり,凡では年齢の増加に従い風そのものと情景が少くなり綜合的に扱ったものが多く なる傾向がみられ,複雑と非凡も上学年につれて増加する傾向が認められた。お祭では描 写的をとらえた者とお祭そのものを表現したものは学年の増加につれて減り,感情的表現 綜合的表現,情景とお祭そのものとの綜合表現,複雑,非凡は学年の進むにつれ多くなる 傾向がみられて年令の反応の差異が明かに認められた。

3.各分類基準毎のテーマ間に於ける反応の一致性(女子のみ)

各分類基準A,C, Eとテーマのぜんまい人形,風,お祭の間にどの様な連関がみられ るかをO係数を用いてκ2検定を行った。始に各分類基準について水準を細くあげてκ2検 定を行い連関係数を求めたが,水準の中に0のものが多かったので2×2分割によりO係 数を求めたものである。第4表がその結果で表中の/線は大部分がA2を選び分折の余地な

しと認めたものである。

第4表 各分類基準のテーマ間に於ける反応の一致性

鍵[テーマ1学年I N [ φ  X・iP(df−・)

小1 ・9・ i ・.・% 1 6.6。8i.。2>P>.。、・

中 1 一_〜[一_1− 1\一\

 風い 高卜〜一一     「『−i\

人形 大「 一一l   i   l 一_

小1 ・95 1 0.3・・ 1 ・8.6、gl.。、>P**

ん お 中1 256 1 0.064   ・.04gl.5。>P>.30 A 高1 42 1 ・.296 1 3.68・1.10>P>.05

人 祭̀ 大l g5 1 ・.・75 1 2.90gl.、0>P>.05 小1 ・9・ [ 0.2糾 1 ・5.405」。、>P・・

中1 獅  「 ・.427 { 42.857L。、>P**

高 1       1       i−〜_卜〜〜

大 l       i−_〜}       「〜\

小1 233 1 ・.073 1 ・.24・に3。>P.2。

中「 28・ 1 ・.・48 1 ・.6471.5。>P.3。

 風い 高 1   39  1  0.005  1  0.001 1P>.90

人形 大i ・・9 1 0.322 1 ・2.3381.0・>P**

小1 233 1 a369 1 3、.7% 1.。、>P**一       一 C 中1 282 1 ・.335 1 3、.脚 [.0、>P**

高1 3g l ・.43g I 75.・6・1.。、>P**

大i ・・g I ・.・96 1 ・.・97[.3。>P>.2。

小1 236 1 ・.・55 i ・.7・41.5。>P>.3。

ん お 中1 蹴  1 ・.346 i 4・.姻 1.0、>P**

高1 5・ 1 ・.4・8 1 8.49。』。、>P**

人 祭̀ 大1 ・22 1 ・.3・7 1 、・49泓 1.。、>P**

(14)

小1 229 { α鰯 l a938 i.5り>P>.30

んま 中1 271 1 。.。72 1 、.405 1.30>P>.2・

  風、、

高 i   41  [  0.241  1  2.381 1.20>P>.10

人形 大1 伽  1 α06g l q595 1.50>P>.3・

小1 232 1 a205 [ 9.75・}.・・>P**

おま 中 1   281   [   0.210   1   (L194  ! .70>P>.50

E  風つ 高1 4・ 1 ・.241 1 a38・L2り>P>.・・

大1 ・24 1 α015 1 ・.・281.9・>P>.8・

       一一一一一一皿ャ1 2、6 1 aO・5 [ ・.嘱 1.9・>P>.8・

ん お

ワ ま 中i 296 [ a1・4 1 3.2・21.1・>P>.05

、、 つ 高 1   49  1  q208  1  2.120 1.20>P>.10

人 り̀ 大1 1・8 ] α145 1 2.4811.2り>P>.・・

A

分類基準Aでは,ぜんまい人形と風に於て小学校に有意差がみられ,之を第5表の(1)で みると風でA2の描写表現を選んだものは再びぜんまい人形でも91.62%の多数がA2を選 んでいる。

中,高,大でも大部分がA2を選んでいるので,ぜんまい人形と風のテーマでは小学校か ら大学迄A2を選ぶことに一致性がみられて片寄りが認められた。ぜんまい人形とお祭では 小学校に有意差を認め,(2)の表にみられる様にお祭でA2を選んだ87.70%はぜんまい人形 でもA2を選んでいる。然し中,高,大ではのの値は0.2以下でぜんまい人形と風の間のA

との結びつきはみられなかった。お祭と風では小,中に有意差がみられた。小学校では(3)

にみられる様に風でA2を選んだものがお祭でも91.62%選んでいる。

中学でも風でA2を選んだものが92.34%選んでいることが㈲の表にみられる。高校,大 学でも多数のものがA2を選んでいるのでぜんまい人形と風の場合と同様に風とお祭に於 てもAとの結付があることが認められた。

第5表 A 小(1)      A 小(2)

∵配 A2 その他          人形

v       祭 A2 その他 A2 F% X1.62175  6R.14 181        A294.76 F% 171

W7.70

73.59 178 X1.28

その他

F% 84.19  2

P.05

       そ10       の5.24       他

F% 12

U.15

52.56 17 W.72

F% 183

X5.81 814・91191  計 F% 183

X3.85 12

U.15 195

(15)

熱田:舞踊表現のテーマによる内容のとらえ方について        195

A 小〔3)       A中 ㈲

A2 その他 計 ∵胤 A2 その他

 iFA21 }%

175 X1.62

52.62 9左§14   A・ F% 217

X2.34

62.55 223 X4.89

その他

F% 84.19 31.57

       そ11       の5.76       他

F% 93.83 31.28 12

T.11 F% 183

X5.81

84.19

191      計 F% X6.17226 93.83 235

C分類基準Cではぜんまい人形と風に於て大学に有意差がみられ,風でC1の単純を選

び,ぜんまい人形で再びC、を選んだ者は27.73%あるが風でC2の複雑を選んだものの内2 7.73%がぜんまい人形でC1を選んでいることがみられ,風とぜんまい人形に於けるCの連 関が認められた。

小,中,高ではのの値低く有意差はみられなかった。お祭と風に於ては大学を除いた外 小,中,高に有意差がみられた。小学校の(2)表では風でC1を選んでおi祭でもC1を選んだ

ものは55.36%を占め,風でC2を選び祭で再びC2を選んだ者は15.88%で,風でC1を選ん だものはC1を選び風とC2を選んだものはお祭でも大部分がC2を選んでいる一致性を認る

ことができた。中学,高校とも小学校と同じ様に③表,㈹表について同様の関連に於いて 一致することが認められた。

第6表 C 大(1)      C 小(2)

C1 C2 計 ∵∴ C1 C2

CI F% 33

Q7.73 33 Q7.73

66        C155.46

F% 129

T5.36 14 U.00

143 U1.37

C2 F% R6.1343 W.4010 53        C244.54 F% 53 Q2.75

37 P5.88

90 R8.63 F% 76

U3.87 43

R6.13 119      計 F% V8.11182 Q1.8951 233

C 中(3)      C高 ㈲

∵\∴ C1 C2       祭 v        \

@     風 \ C1 C2

Cユ F% 159

T6.38 20 V.09

179        C163.48

F% 21

bR.85

12.56 22 T6.41

C2 F% U2

Q1.99 41 P4.54

103        C236.52

F%  9

Q3.08  8 Q0.51

17 S3.59 F% 221

V8.37 61

Q1.63 282      計 F% V6.9230  9Q3.08 39

(16)

C 中く6)       C 高㈲

C1 C2

\\ 人形 \

i C1 C2

C1 F% Q7.5193 Q8.4096

189        C155.92 F%  9

P7.65 15 Q9.41

24 S7.06

C2 F% R6.69124 25V.40

149        C244.08

F% 21

S1.18  6 P1.76

27 T2.94 F% 217

U4.20 124

R5.80 338      計 F% T8.8230 S1.121 51

C 大(8)      C 大(5)

黍! C1 C2 計 ∵∴c・ C2

C1 F% Q6.2332 Q7.0533

65        C153.28

P   33 刀@ 27.73

19 P5.97

52 S3.70

  PC2 ;% 45

R6.89 12 X.83

57        C246.72 p I 43%  36.13

24 Q0.17

67

T6.30 P% 77

U3.12 45

R6.88 122      計 P% U3.8776 R6.1343 119

ぜんまい人形とお祭では小学校を除く中,高,大に有意差がみられた。中学では(6)表 によるとお祭でC2を選んだ36.69%の者がぜんまい人形では28.40%がC1を選んでいる。

お祭でC2を選んだ者がぜんまい人形でC1を選んでいる傾向がお祭,ぜんまい人形とCの 関係にみられた。この関係は高校,大学に於ても(7>,(8)表によってみることが出来る。

@E

分類基準Eではぜんまい人形と風に於ては小,中,高,大とものの値は低く有意差はみ られなかった。お祭と風では小学校のみに有意差がみられ中,高,大にはみられなかった。

    第7表 E

̲風iユ\lE1

小 E2

小学校では第7表にみられる様に風ではE1 選んだものがお祭で再び58.08%がE1を

E1 P% T8.08133 P0.0423 U8.12156 選んでいる。風でE1を選んだものがお祭でも

E1を選ぶとゆう一致性がみられた。ぜんまい

E2 F% Q1.4049 P0.4824 R1・88  人形とお祭では小,73 中,高,大の何れも有意

F% 182 V9.48

47

Q0.52 229 差がみられずぜんまい人形とお祭に対するE

の間には一致する何もみられなかった。

全体を通して考察できることはAとCは各テーマの間に連関がみられたがEでは殆と各 テーマ問の連りをみることが出来なかった。

小学校では風でA2を選んだものはぜんまい人形でも,お祭でもA2を選んでいることが

(17)

熱田:舞踊表現のテーマによる内容のとらえ方について        197 みられる。即ちテーマに関係なくA2を選んでいる傾が向みられた。高校大学ではぜんま い人形でA2を選んだ者はお祭でA2を選んでおらずに高学年はテーマによって選ぶ基準が 違っているが低学年にはそれがみられない。

4.各テーマ毎の反応の一致性(女子のみ)

各テーマ,ぜんまい人形,風お祭に於ける分類基準A,B, C, D, E相互の連関に 於てどの様な一定の傾向がみられるかをの係数を求めてκ2検定を行った。その結果が第8 表である。

第8表 各テーマ毎の反応(分類基準の一致性)

テーマ 分纏刺  N 【 φ 1 x・ IP(df−・)

ぜん

A.C.      516 a4・1 87,163 卜・・>P牌

まい A・E・1 5・6 } ・・39317脳・卜・・>P紳

人形 C・E・1 5・6 } ・・927{ 477,405 .01>P**

A・B・  5・6  α羽41%・89・ 。01>P**

A.D.      516 0,176 15,984 .01>P**

A・C・[ 5・6 0,166 ・も2・g卜・・>P纏

A・E・1 5・6 0,203 2L2倒1…>P僻 B・C・1 5・6 0,142 脇51 .01>P**

B・D・1 5・6 1 a・8・ &3861 .10>P>.05 B・E・ P 5・6 1 α・28 &姐i…>P纏

C.D−  5・6    「

l a… ㌫2641 .025>P>.02*

C・E−  5・6 1 q鴎3137脇6 卜・・>P聯

D・E− 5・6 i…89  4・87卜・5>P>・・鮒

A.B.      516 q4931 ・2翫4・3卜・・>P纏

A・c・」 5・6 1 α26・13臥・5・1 .01>P**

A・E−  5・6 [ a323153脳卜・・>P将

B.C.     516 i a2751 3駄・231 .01>P**

B・E− 5・6 1 伍38817乳68・卜・・>P緋 C・E− 5・6 l a6471 2・a・・2卜・・>P纏

ぜんまい人形ではAC, AE, CEともPは1%の危険率で有意と認められた。風では BD,を除く外, AB, AD, AC, AE, BC, BE, CD, CE, DE,とも有意差 がみられ,お祭ではAB, AC, AE, BC, BE, CEの全部に有意差を認めることが

(18)

できた。之を更に全般に考察すると,CEの単純で平凡がぜんまい人形,風,お祭に渡っ てテーマ中の最高いの係数で結びついている。単純で平凡は最とらえ易い基準で低学年に 多くみられた。

次で3つのテーマに共通してのの値の高いのはAEの描写的で平凡である。描写的は各 テーマとも圧倒的多数で占めているので平凡との結び付は多くの者にとりあげられてい

る。

ACの結合も各テーマに多くとりあげられているが特にぜんまい人形で高いの値数を示 している。携写的で単純はぜんまい人形を表現するのにぜんまい人形の特徴をとらえる為 にピッタリした基準の組合せが多数により取あげられたことと思われる。

次でABが風とお祭りに於て高いのを示している。特にお祭に於て○の値は高い,この 描写的でお祭そのものは,お祭のテーマの性格をとらえるのに最適した又とらえ易い結び 付であるといえよう。風そのものと,描写的も同様のことが考えられる。風では次にAD の描写的で強いがあげられるが,風の表現には弱い表現よりむしろ強い方がやり易いので ADは風とゆうテーマの待徴としてとり易い結びつきであると考えられる。次でBCの風 そのものと単純,BEの風そのものと平凡に連関がみられる。お祭に於てもBC, BEは 風よりもむしろ強い連関がみられる。単純も平凡も他の基準と結びついて高いOの値を示 しており,風,お祭のテーマでは当然BC, BEの基準はとりあげ易いものと考えられ

る。

風に於てCD, DEの結びつきは比較的弱いと思われるが,単純で強い,で平凡で強い 表現の基準は風のテーマに対して一致することがみられた。

全体を通して考察してみると,ぜんまい人形,風,お祭に共通に強い連関を示している のはCEの単純,平凡でテーマ別にみるとぜんまい人形ではACの描写的で平凡に強い結 ぴ付がみられ,風ではAB, AEの描写的で風そのものと描写的で平凡に連関の強さがみ られた。お祭ではAB, BEの描写的でお祭そのもの,お祭そのもので平凡に強い連関が みられてテーマによる分類基準の結び付に一定の傾向がみられた9

(19)

熱田:舞踊表現のテーマによる内容のとらえ方について         199 第9表ぜ ん ま い 人 形

【   小 一→

2 4. 6 1 2 3 2 4 6 1 計 1 2 3 2

A1 F%  1P.75  1P.72 0セー  2P.14  2Q.82 0  2Q.90  4P.89

@一一.一

 2 R.28

0,  2 R.23

 4 Q.19

 2 Q.63

 2 Q.63

0  4 P.77

0 0

一一

A2 F%   55X6.49  52W9.66  57X5.00  164X3.71  66X2.96  70X7.22  64X2.75  200X4.34  52W5.25 48W0.00  59X5.16  159W6.89  71X3.42  72X4.74  71X5.95  214X4.69  30P00.00 X6.1074 A3 F% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0   0

│.

0 0 11.30

その他 F%  1 P.75

 5 W.62

 3 T.00

 9 T.14

 3 S.23

 2

Q・78P 3S.35  8R.77  7P1.48  12Q0.00  1P.61 20P0.93  3R.95  2Q.63  3P4.05  8R.54 0 22.59

57 58 60 175 71 72 69 212 61 60 62 183 76 76 74 226 30 77

一一

C1 F%   46W0.70U8.9640   39U5.00  125V1.43  56V8.87 56V7.78  59W5.51  171W0.66

{[4573.77   35 T8.33

  45 V2.58

  125 U8.31

  59 V7.63

  61 W0.27

  58 V8.38

  178 V8.76

23 V6.67

54 V0.13

C2 F凛   9P5.79  13Q2.41  18R0.00  40Q2.36  12P6.90 14P9.44  7P0.14  33P5.56  10P6.39  13Q1.67  17Q7.42  40Q1.86   14P8.42  13P7.11  13P7.57P7.7040  7Q3.33 Q7.2721 その他 F%  2R.51  5W.62  3

T.00 10 T.71

 3 S.23

 2 Q.78

 3 S.35

 8 R.77

 6 X.84

  12 Q0.00

0 18 X.83

 3 R.95

 2 Q.63

 3 S.05

 8 R.54

0 22.59

57 58 60 175 71 72 69 212 61 60 62 183 76 76 74 226 30 77

E1 F%   47W2.46  43V4.14   61W5.92 62W6.11  55V9.71  178W3.96   46V5.41

36160.00

  48 V7.42

  130 V1.04

  62 W1.58

  62 W1.58

  53 V1.62

  177 V8.32

18 U0.00

31 S0.26

E2 F%   8P4.04 10P7.2 15i3325.00118.86   8 P1.27

  8 P1.11

  11 P5.94

  27 P2.74

  9 P4.75

  12 Q0.00

  14 Q2.58

 35 P9.13

  11 P4.47

  12 P5.78

  18 Q4.32

 41 P8.14

12 S0.00

44 T7.14

その他 F%  2 R.50

 5 W.62

 2 Q.82

 2 Q.78

 3 S.35

  7 R3.02

 6 X.84

  12 Q0.00

0 18 X.83

 3 R.95

 2 Q.63

 3 S.05

 8 R.54

0 22.59

57

       15860i175

71 72 69 212 61 60 62 183 76 76 74 226 }30 77

      1

o

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