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第83回獣医学会講演抄録

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第83回獣医学会講演抄録

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第83回麻布獣医学会 一般演題14

3DCTにて犬の頚部椎間板ヘルニアを診断した5例

田村 勝利1・2,小田切時彦1,長島 奈歩1,伊豫田桃子1,齋藤弥代子2 1愛甲石田動物病院,2麻布大学

[はじめに]

 頚部椎間板ヘルニアは犬において比較的よく発症 する疾患である。とくに,ダックスフンドを始めと する軟骨異栄養性犬種において多く認められる。椎 間板(髄核,線維輪)が突出あるいは逸脱した結果,

脊髄,脊髄神経そして神経根部を圧迫し,神経学的 異常や痛みを生じる。犬の椎間板ヘルニアを治療す るうえで,病変部位の特定など早期でかつ正確な診 断が重要となる。しかし,特に頚部椎間板ヘルニア においては従来のCT単体や脊髄造影による検査で は,短時間での正確な確定診断が難しい場合がある

といわれている。

 近年,画像診断検査の進歩によりCT検査より得ら れた画像にコンピュータ処理を加えることにより,

より多くの情報を得られるようになった。しかし,

獣医学領域ではその報告例は少ない。今回,CT所見 にワークステーションであるVirtual Place Advance Lexusによるコンピューター処理を行ったところ,犬 の椎間板ヘルニアを短時間かつ詳細に把握診断する ことができたのでその症例について報告する。

[材料および方法]

 平成20年3月より5月に頚部痛にて来院した2〜8 才の犬5例にメドトメジン鎮静下にてCT検査を実施

した。CT検査後Virtual Place Advance Lexusにて 3DCT, CT内視鏡モードを実施し頚部椎間板ヘルニ アの病変部位の特定および観察を行った。

 CT装置は東芝メディカルシステム社製Asteionを 用い,ワークステーションはAZE社製Virtual Place Advance Lexusを使用した。

[結果]

 今回の5例とも頚部椎間板ヘルニアの診断と病変 部位の特定が可能であった。手術時の所見と画像所 見とは一致していた。5例とも頚部脊柱管内に椎間 板物質の突出および脱出をおこしていた。

[考察]

 今回,5例とも短時間の鎮静下にもかかわらずCT とワークステーションVirtual Place Advance Lexusを 使用することにより椎間板(愚心,線維輪)の突出 および脱力の様子が詳細に観察でき,ヘルニア物質 による圧迫の程度も含め病変部位の確定ができた。

したがって,CTとワークステーションVirtual Place Advance Lexusは犬の頚部椎間板ヘルニアの診断と 病態の把握に有効な検査方法の一つとして考えられ

た。

 今後,さらに症例を増やし検討を重ねたいと考え

ている。

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