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建設廃材微粉末のコンクリート混和材としての有効利用

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Academic year: 2022

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(1)V‑257. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 建設廃材微粉末のコンクリート混和材としての有効利用 金沢大学大学院 ㈱ホクコン. 研究開発室. 学生員. ○坂本一樹. 正会員. 友竹博一. 金沢大学工学部 ㈱ホクコン. 正会員. 山戸博晃. 研究開発室. 清水利康. 1.はじめに 近年、省資源・省エネルギーの観点から、建設廃材のコンクリート用材料としてのリサイクル利用に関する 研究が活発に進められている。コンクリート廃材から製造する再生骨材の製造過程で発生するコンクリート微 粉末は、セメント混合材、地盤改良材、道路舗装用路盤材への粒度調整材、汚泥処理剤としての検討を除くと、 ほとんど有効利用は進んでいない. 1). 。一方、屋根瓦廃材については、埋立てなどの廃棄処分が困難になって. きており、瓦産地である北陸地方では地域的なリサイクルシステムの確立が求められている。廃棄瓦は、多孔 質な内部組織を有するとともに、シリカ含有量の多い微粉末には良好なポゾラン反応性も期待できる。 本研究では、コンクリート微粉末と屋根瓦廃材の破砕加工時に発生する廃瓦微粉末のコンクリート用混和材 としての適用性を確認する目的で、コンクリート微粉末及び廃瓦微粉末を用いたセメント硬化体の圧縮強度と 水和反応性状を水中養生、蒸気養生及びオートクレーブ養生の3条件について比較検討した。 2.実験概要 使用材料は、普通ポルトランドセメント(比重:3.16, 比表面積:3330cm2 /g)、コンクリート微粉末(比重:. CC. 2.34,比表面積:1100cm2 /g)、廃瓦微粉(比重:2.62,. Q. Q Q. Et - Et CH - Ca(OH) 2 CC - CaCO3 C 2S - β-C 2S Q - α-Quartz. Q. Q - Quartz K - Calcined Kaolinite. Q. QQ. Q. K. 比表面積:1650cm2 /g)である。コンクリート微粉末は. Et. C2S CC. CH. 再生骨材製造設備で発生する原粉を使用した。廃瓦微 10. 20. 30. 40. 50. 0. 10. 20. 2θ. 図−1. ㎜以下)を 75μm以下にふるいわけて使用した。図‑. 40. 50. 建設廃材微粉末の X 線回折図. (左:コンクリート微粉末. 1より、コンクリート微粉末には石英、炭 酸カルシウ. 30. θ 2. 0. 粉末は瓦廃材粉砕品製造設備で製造された粉砕材(10. 右:廃瓦微粉末). ムと、少量の水酸化カルシウム、未水和セメントが、また廃瓦微粉末には、シリカとともに石英、焼成カオリ ン粘土鉱物が含まれていることが確認された。セメントペーストの水セメント比は 30%及び 50%の 2 種類で あり、各微粉末のセメントに対する重量置換率は外割で 10、20、30%とした。練り混ぜ後、モールドに 2 層に 分けて詰め、突き棒及びテーブル型振動機により締固めを行い、試験体(φ50×100mm)を作製した。養生条 件は水中養生(20℃の水中浸漬)、蒸気養生(60℃にて 3 時間保持)及びオートクレーブ養生(蒸気養生後に 180℃、10 気圧にて 3 時間保持)の 3 種類である。試験項目は圧縮強度、結合水量( 1000℃で 6 時間)、XRD、 DSC、SEM−EDXA などである。. 50 40 30 20 10 0. 0:100. 図−2. 10:100. 20:100. 30:100. 70. 3日材齢 7日材齢 28日材齢. 60 50 40 30 20 10 0. 0:100. 10:100. 20:100. 30:100. 70. 圧縮強度(N/mm2). 3日材齢 7日材齢 28日材齢. 60. 圧縮強度(N/mm2). 圧縮強度(N/mm2). 70. 3日材齢 7日材齢 28日材齢. 60 50 40 30 20 10 0. 0:100. コンクリート微粉末を使用したセメント硬化体の圧縮強度 (左:水中養生. 中;蒸気養生. 10:100. 20:100. 30:100. (W/C=0.5). 右:オートクレーブ養生). キーワード:コンクリート微粉末,廃瓦微粉末,結合水量,焼成カオリン粘土鉱物,ポゾラン反応 連絡先:金沢大学工学部. 〒920‑8667. 金沢市小立野 2‑40‑20. ‑513‑. TEL.076‑234‑4620. FAX.076‑234‑4632.

(2) 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 圧縮強度(N/mm2). 60 50 40 30 20 10 0. 0:100. 10:100. 図−3. 20:100. 70. 圧縮強度(N/mm 2). 3日材齢 7日材齢 28日材齢. 70. 30:100. 3日材齢 7日材齢 28日材齢. 60 50 40 30 20 10 0. 0:100. 10:100. 20:100. 70. 3日材齢 7日材齢 28日材齢. 60. 圧縮強度(N/mm2). V‑257. 50 40 30 20 10 0. 30:100. 0:100. 廃瓦微粉末を使用したセメント硬化体の圧縮強度 (左:水中養生. 中:蒸気養生. 10:100. 20:100. 30:100. (W/C=0.5). 右:オートクレーブ養生). 3. 実験結果及び考察 圧縮強度. 養生条件に拘らず、コンクリート微粉末の混入する割合が増加する とともに圧縮強度は減少している。これはコンクリート微粉末には 強度増進を促すような未水和のセメント粒子がなく、ポゾラン反応. 20 15 10. に携わる成分もほとんど含まれてないことを示している。一方、廃. 5 0. 0 10 20 30. 瓦微粉末の場合、図−3 に示すように、材齢に伴うセメント硬化体の. 0 10 20 30. 水中養生. 図−4. 顕著な強度増加が確認された。特に、オートクレーブ養生において. 7日材齢 28日材齢. 廃瓦微粉末. 25. 図−2 に示すように、コンクリート微粉末の場合、 結合水量(%). 3 .1. 蒸気養生. 0 10 20 30. オートクレーブ養生. セメント硬化体の結合水量 (W/C=0.5). は、廃瓦微粉末の混合比に比例して初期強度が大きく増加しており、 混合比 30%では約 40%の圧縮強度の増大が得られた。 3.2 結合水量. コンクリート微粉末は混入率や養生条件に関係. なく同程度の結合水量が確認された。一方、図−4 に示すように、廃 瓦微粉末では材齢の経過に伴い結合水量が増加した。これは、廃瓦 微粉末に含まれる焼成カオリン粘土鉱物のポゾラン反応により C-S-H ゲル、エトリンガイト、モノサルフェート水和物などが多数 生成したことによるものだと考えられた(写真-1 参照)。 3.3 水 和 生 成 物 の 特 徴. コンクリート微粉末を混入した場合、主. 成分である炭酸カルシウムと石英がそのまま残存していることが確 認された。これはコンクリート微粉末自身の水和反応が蒸気養生及. 写真−1. 廃瓦微粉末を使用したセメント. 硬化体の内部組織(28 日材齢、蒸気養生). び、オートクレーブ養生においても進行していないことを示してい. Q. 廃瓦微粉末. る。一方、図−5 及び図−6 に示すように、廃瓦微粉末は混合比が大. CH. CH. きなものほど水酸化カルシウムの生成量が材齢とともに減少し、. Q. C-S-H ゲルの生成量の増大が確認された。. C K :C. C3S. CH. CSH. 4.あとがき 0. 今回の試験結果より、コンクリート微粉末には未水和のセメント粒 子が残存していないために、コンクリート用混和材としての強度発 現の効果はほとんど期待できないことが確認された。またコンクリ. 図−5. 10. 30:100. 20. 0:100 30. 2θ. 40. 50. 蒸気養生 W/C=0.5. セメント硬化体の X 線回折図. カとしての役割は期待できず、強度増加には貢献しなかった。一方、 廃瓦微粉末はポゾラン反応性を有する焼成カオリン粘土鉱物を含有 しており、材齢経過に伴う顕著な強度増加が認められた。 【 参 考 文 献 】コンクリートへのリサイクル資材活用技術の標準化に関する調査研. Heat Flow (mW). ート微粉末中の石英は、オートクレーブ養生した場合でも活性シリ. 究委員会、リサイクル資材のコンクリートへの活用技術の標準化、コンクリート 工学、Vol.39,No,pp53‑59,2001.. 図−6 ‑514‑. セメント硬化体の DSC 曲線.

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