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l 微粉末を利用したダムコンクリート用 AE 剤の検討

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Academic year: 2022

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(1)V‑738. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 微粉末を利用したダムコンクリート用 AE 剤の検討 ㈱サンフローパリック 清水建設㈱. 正会員. ○村田隆男. フェロー会員. 河井. 正会員 田中恭一. 徹. 正会員 田中博一. 1.はじめに コンクリートダム施工現場においては細骨材の製造工程で大量の微粉末が発生するため、環境問題、経済性 等の面から微粉末の有効利用が必要とされている.最近では、湿式製砂設備から発生した微粉末をフライアッ シュと共にダム用の有スランプ内部コンクリートの材料として用いた場合のコンクリートの研究が進んでい る 1).しかし、ダム用の有スランプコンクリートに微粉末を混入した場合は、所要の空気量を得るためのフラ イアッシュ用 AE 剤(以後 FA 用 AE 剤)の使用量が通常のコンクリートに比べ、大幅に増加する傾向が認め られている.そこで、細骨材の製造工程で発生する微粉末を利用した場合に、低使用量で安定した空気量を連 行させることのできるダムコンクリート用 AE 剤の検討を行った. 2.試験概要 AE 剤の評価はダム用の有スランプ内部コ. 表-1 AE 剤の種類. ンクリートに使用した FA 用 AE 剤 A(以下 A. 種類. と略す)を基準として、市販の AE 剤 14 種類. A、B. を使用しモルタル試験で行った.表-1 に AE 剤の種類を表-2 に使用材料の特性を表-3 に配 合と練混ぜ方法を示す. 評価は 3 段階に分けて行った.評価 1 では 各 AE 剤を同一使用量で練り混ぜ、A よりも連 行空気量の大きい AE 剤を選定した.. C D E F G,H,I J,K,L,M,N. 主成分 ポリオキシエチレン系非イオン+硫酸系アニオン 界面活性剤 ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤 リン酸エステル系アニオン界面活性剤 アミン系両性イオン界面活性剤 硫酸系アニオン界面活性剤 ロジン系アニオン界面活性剤 硫酸エステル系アニオン界面活性剤. 用途 FA 用 AE 剤. 汎用 AE 剤. 表-2 使用材料の特性. 評価 2 では評価 1 で選定した AE 剤を用い 空気量を約 8%程度連行させて、静置条件で空. 中庸熱ポルトランドセメント [C]. ρ=3.22g/cm3. 比表面積 3.420cm2/g. 気量の経時的な安定性を調べた.更に、微粉末. フライアッシュ JIS Ⅱ種. [FA]. ρ=2.30g/cm3. 強熱減量 1.0%. 安山岩砕石砂[S]. ρ=2.64g/cm3. 吸水率 2.62% F.M2.53. ρ=2.61g/cm3. F.M0.49. が空気量の経時変化に与える影響について検 討した. 評価 3 では評価 2 で選定した AE 剤を用い. 細骨材. [SD]. 微粉末 高性能 AE 減水剤. [SPR]. て、練混ぜ順序を変えることによる連行空気. ポリカルボン酸系. 表-3 配合と練混ぜ方法. 量の改善についても検討した. モルタル配合 No.1 は微粉末を用いた、ダム. 単位量(kg/m3) 配合. 用の有スランプ内部コンクリート配合から粗 骨材を取り除きモルタルで評価し易い配合に 修正した.モルタル配合 No.2 は No.1 の配合 から微粉末を全て細骨材に置き換えて、モル タルのコンシステンシーがほぼ同じになるよ うに修正した配合である.尚、モルタル配合 1 にはワーカビリティー改善のため高性能 AE 減水剤を(C+FA)×0.7wt%添加し、モルタ. 遅延形(Ⅰ種). モルタル配合 No.1 モルタル配合 No.2 練混ぜ順序① 〃. ②. 〃. ③. W/(C+ FA) (%). F/(C+ FA) (%). 57. 60. W. C. FA. S. SD. SPR. 285. 202. 302. 799. 360. 3.53. 255. 180. 270. 1298. ―. ―. 1/2S+C+FA+微粉末+1/2S 空練り 10 秒→W+AE+SPR → 60 秒練り→掻き落し後→60 秒練り 1/2S+C+FA+微粉末+1/2S 空練り 10 秒→W+1/2AE+ SPR→60 秒練り→掻き落し後→1/2AE 60 秒練り 1/2S+C+FA+微粉末+1/2S 空練 10 秒→ +W→ 60 秒練り→掻き落し後→AE+SPR→ 60 秒練り. ル配合 No.2 では高性能 AE 減水剤は無添加と した.モルタルの練混ぜは、JIS R 5201 のモルタルミキサを使用し 1 バッチの練混ぜ量を約 0.8lとし、全て低. 速回転で行った.練混ぜは評価 1、評価 2 では練混ぜ順序①に従い評価 3 では練混ぜ順序①、②、③で行った. キ-ワード:微粉末,ダムコンクリート、AE 剤 連絡先:〒300-2635 茨城県つくば市東光台 5-2-3 TEL 0298-48-1888 FAX 0298-47-9057. ‑1475‑.

(2) V‑738. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月) 35. 空気量(%). 添加率(C+FA)(%). 空気量(%). 空気量(%). 配合 No.1 3.試験結果および考察 30 (C+FA)×0.4wt% 3.1 各 AE 剤の空気連行性(評価 1) 25 20 同一添加量における各 AE 剤の空気連行性試験結果を図-1 15 に示す.AE 剤 A の 3 倍以上の空気連行性を有する AE 剤を 10 選定すると、J、K、L、M、N であり全て硫酸エステル系ア 5 ニオン界面活性剤を主成分とする汎用 AE 剤であった。汎用 0 A B C D E F G H I J K L M N AE 剤であっても、主成分がリン酸エステル系、アミン系両 種類 性イオン、硫酸系アニオン、ロジン系の界面活性剤の場合は 図-1 各 AE 剤の空気連行性 10 連行空気量が小さかった.また、FA 用 AE 剤も同様に小さか 9 った. 8 7 3.2 空気量の安定性(評価 2) 6 5 評価 1 で選定した空気連行性の高い AE 剤について行った空 4 配合 No.1 気量の経時変化の結果を図-2 に示す.一般にフライアッシュ 3 2 を使用した配合では、汎用 AE 剤は空気量の経時的な安定性 図-1-3 AE 剤の添加率における SD 影響 1 0 に欠けることが知られているが、汎用 AE 剤であっても低使用 1 3 5 7 9 10 11 A2 J 4 K6 L 8 M N 12 量で経時低下の小さい AE 剤があることが確認できた.更に、 直後と 60 分後 図-2 空気量の経時変化 比較的空気量の経時低下の大きい AE 剤 J と、経時低下の小 0.5 さい AE 剤 L を選び、 微粉末の影響についてモルタル配合 No.1 配合 No.1 0.4 と No.2 で検討を行った.AE 剤の添加率と空気量の経時変化 配合 No.2 0.3 の結果を図-3,図-4 に示す.微粉末を使用しない場合は AE 剤 0.2 間の添加率の差は比較的小さいが、微粉末を使用すると添加 率の差は大きく、A>J>L の順であり L は A の約 6 分の 1 0.1 であった.また、図-4 より微粉末を使用していない配合の経 0 A J L 時変化は L>A≒J の順であり L の低下量は大きいが、微粉 AE剤の種別 末を使用すると J>A>L の順になり L が一番小さくなる. 図-3 AE 剤の添加率に及ぼす微粉末の影響 これは微粉末を使用した場合、AE 剤の添加率や各粉体への吸 10 着量が異なるためと推測される. 9 3.3 練混ぜ方法(評価 3) 8 7 評価 1,2 で使用量が最も少なく、経時変化の安定した AE 剤 6 L を使用し、練混ぜ方法の違いによる空気連行性について試験 5 配合 No.1 4 配合 No.2 を行った結果を図-5 に示す.空気量は練混ぜ手順①(一括投 3 2 入)に比べ練混ぜ手順②の分割投入することにより空気連行 1 性は 45%程度増大した.これは分割添加することにより AE 剤 0 A J L の吸着量が少なくなることや、AE 剤添加後の練混ぜ時間の相 図-4 空気量の経時変化に及ぼす微粉末の影響 違による影響と考えられる. 180 A 4.まとめ 145 160 L 配合 No.1 140 フライアッシュと細骨材製造時に発生する微粉末を併用す 118 113 120 100 100 るコンクリートにおいて、低使用量で安定した空気を連行す 86 100 80 る AE 剤を検討した結果、汎用 AE 剤の中で硫酸エステル系ア 60 ニオン界面活性剤に効果があることが判った.更に、分割添 40 20 加等 AE 剤の添加時期を工夫することによって使用量をいっそ 0 う低減出来る可能性がある.今後、吸着量の測定を行うと共 練混ぜ順序① 練混ぜ順序② 練混ぜ順序③ 図-5 空気連行性に及ぼす練混ぜ順序 にコンクリートでの確認試験を行い、実用化に向けての検討 の違い を行う予定である. 空気量の割合(%). 1. 【参考文献】1)河井・長瀧・佐野・垂水:骨材製造時に発生する微粉末のダムコンクリートへの適用に関す る研究、コンクリート工学年次論文集、Vol.22,No.2,pp.1447-1452,2000.. ‑1476‑.

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