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微小電力回収技術と情報技術による有効活用に関する検討 ○作田幸憲(日大理工・教員・子情)・福井太陽(日大理工・院(前)・電子)・泉  隆・三枝健二・望月 寛(日大理工・教員・子情)・佐田達典(日大理工・教員・交通)・登川幸生(日大理工・教員・海建)・入江寿弘(日大理工・教員・精機)

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Academic year: 2021

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微小電力回収技術と情報技術による有効活用に関する検討

A Study on Smart-Usage with ICT and Micro Power Recovery Technology

*作田幸憲1, 福井太陽2, 泉 隆1, 三枝健二1, 望月 寛1, 佐田達典3, 登川幸生4, 入江寿弘5 *Y.Sakuta1, T.Fukui2, T.Izumi1, K.Saegusa1, H.Mochizuki1, T.Sada3, S.Togawa4, T.Irie5

Abstract: We are studying about the technology to obtain the electric power from micro-energy which exists in the natural field. Moreover we discuss the smart-usage of the electric power infrastructure.

1.まえがき 2011 年 3 月 11 日に起きた東日本大震災や、それに続 く原子力発電所の事故を受けて、計画停電や節電等々、 日本の電力設備や系統運用について、過去に例をみな い多くの課題を経験することとなった。これと相俟っ て、地球温暖化や化石燃料資源の枯渇問題の対策とし てスマートグリッド(賢い電力網)の構築について世 界中で様々な検討や取組みが実施されている[1] 我が国では電力系統運用の点から既にスマートグリ ッドになっているとの指摘もあるが、省 CO2 を主眼と してエネルギー源の効率的で有効な活用という視点か ら新たな日本型スマートグリッドを構築しようとの検 討が盛んである[2] 本稿では、このような点から「もったいない」精神 に則り、身近にある微小な電力を回収することと、電 力系統への情報(通信)技術による有効活用について検 討したので報告する。 2. 日本型スマートクリッドの現状 日本の送電ネットワークには事故時の監視制御シス テム技術が導入されており、配電ネットワークにもほ ぼ 100%停電範囲極小化のための自動化技術が導入さ れているという現状があり、既にスマートグリッドに なっているとの指摘もある。一方、省エネ・省 CO2 の 点から太陽光・風力発電など等、再生可能エネルギー 源の導入を促進し、更には、電力需要のピーク抑制の ためのデマンド・レスポンス/コントロールを含めた システムの構築を目指す検討が進められている。 図1は、経済産業省「次世代エネルギーシステムに 係る国際標準化に関する研究会」が示したスマートグ リッドの概念図[1]である。この図には示されていない が、更に、洋上風力,地熱,バイオマス,波力・潮力 などの発電量を 2030 年度には 2010 年度の 6 倍に引上 図1 スマートグリッド概念図1) 上げようとの方針[3]も示されている。 太陽光・風力発電や天然ガスコジェネ等の分散電源 の系統連系に関しては、マイクログリッド実証実験が 行われ、需要側の電力消費制御以外のマイクログリッ ドで想定される技術開発も終了している。しかし、今 後の電力系統には大量の再生可能エネルギー源を導入 する検討が行われるものと考えられ、電力品質を落と さず、連携運用可能なシステムが求められていくもの と思われる。 したがって、日本型スマートグリッドでは、出力変 動の激しい太陽光発電や風力発電が増えることにより、 米国型のピーク需要抑制ではなく、需要を促進するた めの需要側制御も必要になってくると予想されており、 求められるシステムとしては、次のような機能を有す ることが求められる[2] ①再生可能エネルギーを含めたすべての発電所や蓄電 池を協調制御して電力需給バランスをとるシステム、 ②需要側の機器に働きかけて余剰電力や周波数制御、 電圧上昇抑制を行うシステム、 ③家庭の電気製品や(電気自動車のバッテリーを含む) 蓄電池を第三者が制御するシステム 1:日大理工・教員・子情 2:日大理工・院(前)・電子 3:日大理工・教員・社交 4:日大理工・教員・海建 5:日大・教員・精機 平成 24 年度 日本大学理工学部 学術講演会論文集

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S1-12

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3.微小電力回収技術

家庭内の電力設備として、図 1 に示すように太陽光 パネルや PHV(Plug-in Hybrid Vehicle),蓄電池などの利 用が想定されているが、より身近にあるがそのエネル ギーが小さいため、捨て去られてきたエネルギー源が 多くある。図 2 は、そのいくつかを示したものである。 例えば、炊飯時の熱や風呂桶の水,照明器具からの光, 等々たくさんのものがある。 その量が小さいため、見過ごされてきたが、これを 効率良く、低消費電力で回収する技術が実現できれば、 「塵も積もれば山となる」の譬えにある如く、何らか の役に立てることができるのではないかと思われる。 事実、このような考えに基づくものと思われるが、 デパートや会社などのトイレにある手洗いの水を用い て発電させる仕組や大型コンピータCPUの冷却水より 熱回収する試みなど、いくつかの取組みが行われてい るようである。 そこで、我々のグループの中でも、このような微小 電力を回収する技術について検討を始めた。検討では、 室内のLED照明からの光エネルギーを小形の太陽光パ ネルにより回収し、蓄電することを目的としている。 検討の初めとして、キャパシタと MOS スイッチによる DC-DC 変圧器を構成して実験を行ったところ、効率 71.6%を得た[5]。まだ、効率は良くないものの、効率改 善への見通しを得ている。 4. 情報(通信)技術による有効活用 エネルギー源の効率的、且つ、有効利用を実施する 上で電力の需給状態の把握は重要であり、使用電力の 可視化が重要になる。これは節電対策に有効な情報を 与えるが、そのためには電力の自由化に伴う売買の上 からも計量法で定められた精度を確保した計量器を用 いることが求められる[4]。そして、個々の世帯だけで なく、小さなコミニティ、町、等々、リアルタイムに 使用電力を可視化することが必要になると予想される。 図3は、産総研の村川らが提案している可視化シス テムの概要[6]を示すもので、システム全体の低コスト 化、高いスケーラビリティを実現するために、安価な 電力計測ユニットとクラウドサーバを利用したデータ 収集、可視化システムとなっている。(1)電力計測ユニ ット、そのデータを集めて、クラウドに送信する(2)デ ータ収集ユニット、複数かつ地理的に分散しているか もしれない、データ収集ユニットのデータを集約する (3)データ収集サーバ、そして(4)可視化アプリケーショ ンから構成される。 図 2 身近な微小エネルギー源 図 3 可視化システムの概要[6] 今後とも、より有効な電力使用状況の収集法と共に、 その変化を予測するシステムが必要になると考えている。 5.まとめ 本報告では、日本型スマートグリッドの現状を概観す ると共に、その構築に関係する課題について検討を加え た。低炭素社会実現を視野に入れつつ、震災復興を達成 することが重要であると再確認することとなった。 6.参考文献 [1] 経済産業省「次世代エネルギーシステムに係る国際 標準化に関する研究会」(2010). [2] http://www.itrco.jp/wordpress/ [3] 朝日新聞:1 面記事,(2012 年 8 月 31 日). [4] 作田幸憲:“スマートグリッドと計量技術・計量標 準”,応用物理学会学術講演会,11p-C10-1 (2012-09). [5] 福井太陽,作田幸憲,今池健:“微小電力回収技術 に関する基礎的検討”,電気学会基礎・材料・共通部門 大会,I-5 (2012-09). [6] 村川正宏:“スマートグリッドにおけるクラウドサ ーバーの活用”,応用物理学会学術講演会,11p-C10-4 (2012-09). Potential energy Light energy Thermal energy etc… 平成 24 年度 日本大学理工学部 学術講演会論文集

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参照

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