人形の認知(1) : 類似性の判断の分析
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(2) . 平成4年7月. 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第43巻 第1号 l 1 43 lof Hokka Sec i i do Uni i ion( t } Vo ty ofEducat jouma ver s on IC . . .No. l ju y ,1992. 人形の認知 (1). 類似性の判断の分析 Recoを鶏i ion of Do l l ) t s (1 lar i ty- -An Analysis ofthe judgement on the Simi. 奥. 山. 問. 例. 題. エリコニンは彼のいう役割遊びにつ いて次のように規定している.「子どもたちはこの活動のなか で, 大人の人たちの役割 (機能) を引受け, 特別に作られた条件のなかで, 一般的なかたちで, 大 人たちの活動やかれらの関係を再現するのである. この条件にとって特徴的なことは, 大人達の活 1 ) これに対し 動の実際の対象の代理をする, 多様な遊びの対象[事物]の利用ということである」( . 2 3 ( ) ( ) てはすでに加用 や河崎 の優れた論評があるが, ここでは多様な遊びの対象である事物, すなわち 玩具の中でもとりわけ 「人形」 に限っ て多少の議論を試みたい. 4 ) 大人の生活と労 エリコニンは役割遊びの 歴史的発生を考察する中で玩具の変遷を論 じている{ . 働を役割遊びの対象的内容として 重視する彼は, その範囲内で周到に逸話を収集し, 子どもに子ど も時代を保障し得ない社会的発展段階において子どもに与えられた労働用具そのものに玩具の原型 をみている. 労働過程の複雑化にともない労働への参加の準備期間が必要とされ生産力の発展がそ れを保障する‐ そこでは操作に習 熟すべき社会的事物として子どもには小型化された労働用具が用 意される. 最終的には一層労働過程が複雑化することにより個別の労働用具についての習熟は無意 味となり, 任意の道具の習得に必要な一般的資質を訓練するための特別のものが作り出される. す なわち玩具が誕生し, それを用いた役割遊 びが出現する. エリコニンにおいては玩具と役割遊びの それぞれの発生は歴史的に不可分 の関係にある. 人形はその発生段階で 「将来の女性の出産機能の庇護者として, 女の子の方から常に大切にする 対象であり, 幼児期から家事と裁縫の学習に役立」 ったとされる. その説明は人間の代表物として の機能に触れながらも小型化された労働用具を行使する対象としての機能に重点が置かれており, 5 ) しかし 他方では「一般的資質 人形の登場は玩具と役割遊びの発展の第2段階に措定されている( , . 「 を訓練するための特別のもの」 とならんで それを用いて子ども (が) ……まだ含まれていないが, 入ることを目 ざしている生活や生産の分野を再生する」 ための 「象徴的おもちゃ」 の出現を第3段 6 ) エリコニンにおいては人形の歴史的出 動ま必ずしも明確ではない 階の指標としている( . . 発展の第3段階, すなわち現在の子ども達の役割遊びについてのエリコニンの説明は 「事物操作 から役割関係へ」 と端的に表現できる. その際の人形が果たす決定的な役割を彼は描写する. それ 8 7 ) 人間の最初の代理物である{ ) しかし その定義は「テ は事物の置き換えの最初の媒介者であり( , , . 135.
(3) . タ = ネ. 奥 山. 9 )か 「現実の事物を客観的に描写したも ーマのあるおもち ゃ(人形, 動物)」として外延的に述べる( , 1 0 ) その多機能性による 行為の一般化と短縮化の契機を指 のたとえば, 人形」 として形式的に述べ( , 1 1 ) 人間を代表する事物という 人形の本質にもとづく議論は充分ではな 摘するにと どまっ ている( . し、.. このような事情の背景には, 子どもの発達を 「子ども-事物」 の系と, 「子ども-人々」 の系の交 2 1 )の機械的な適用 がありはしまいか この命題は一般には子どもの活動の対 絡としてとらえる命題( . 象を分別 しているが, 特殊には幼児期における心的内容の形成の議論とかかわっ ている. 役割遊び の中で玩具は事物として事物を代表し, 子どもは人として人を代表する. 事物として人を代表する 人形について, エリコニンは玩具 一般の機能の範囲内で説明を完結しようとしているように 思われ る の で ある.. 1 3 )は人形を用いた役割 遊びを観察して, 人形にそっ た行為, 人形に規定された行為が展開さ 天野( れる事実を確認し, 単なる子ども達の日常生活の反映でもなく, また大人の行為の再現でもない側 面 が役割遊びの中に存在するこ とを指摘している. それはあたかも人としての子どもが事物として の人形を代表している かのごとく であり, 事物と人相互の反映の構造はエリコニンが描写する以上 1 4 1 5 )は家庭における玩具の保有状況について実態調査を行い, 商品 } ( に複雑である. あるいは, 友定( 化された玩具としての人形が子ども達の役割遊びにおよぼす影響を考察して いる. そこではキャ ラ クター人形, ロボッ ト人形の浸透の状況が描写され, 総じてそれにとも なう遊び能力の貧困化につ いての危険が述べ られている. 子どもの発達についてのエリコニンの命題は充分に生産的であり, 彼の遊びの理論も幼児期におけるその展開と してみることができる. しかし, 役割遊びにしめる人 形の位置についてはなお検討の余地があり, その作業を通じてひいては発達一般にかかわる新たな 展望を得ることが期待できる. また, 子どもをとりまく文化的状況までも視野にいれて人形の果た す役割を検討することは, 現実の日本の子どもの遊びを理解するためにも必要とされよう. このような概 観をふまえ, 実際の人形を用いた子どもの役割遊びへ の接近を展望 しながら, ここ では当面人形図 形の認知構造を検討する.. 方. 法. 小学生は, 北海道教育大学釧路分校付属小学校の2年, 4年および6年の各学年2クラス 全員, ならびに釧路市立芦野小学校の 2年, 4年および6年の各学年 1クラス全員を対象とした. 中学生は北海道教育大学釧路分校付属中学2年の3クラス全員を対象と した. 大学生は北海道教育. 被験者. 9 91年度後期心理学受講者である1・2年生全員を対象とした. これらについて 集団 大学釧路分校1 的に実験を実施した後, 回答の不備な者を除いた上で小学4年についてはさらに釧路市立城山小学 校生徒4名, 同じく桜ヶ岡小学校生徒1名 を対象とした個別実験を行い, これらの結果をデータに 01名, 0 2名, 小学6年1 0 5名, 小学4年1 加えた. 最終的に分析の対象とした被験者は小学2年1 ) 04名, 計52 8名 であっ た (表-1 6名, および大学生1 中学2年11 . 表-1. 被験者. ( ) 内は回答が不備であった者の人数 (外数). 136. 性別. 小学2年. 小学4年. 小学6年. 中学2年. 大学生. 計. 男子. ) 5 54(. ) 5 52(. 6 ) 55(. 57( 5 ). 60( 1 ). 2 22 ) 78(. 女子. 51(3). 50(4). 46(3). 59. 44(1). 250(11). 計 1 05( 8 ). 9 1 02( ). O1( 9 ) 1. 2 1 0 4( ). 528( 33 ). 6( 5 ) 1 1.
(4) . ) 人形の認知( 1. 8個をもっ て構成した. これらの立方形を組み 用いた人形の図形は, いずれも立方形1 合わせて人体の頭部 (立方形1個) , 2本の腕部 (同じくそれぞれ2個) , およ , 胴部 (同じく9個) 人形の図形. び2本の脚部 (同じくそれぞれ2個) を表す要素を構成し, さらにそれぞれの要素を合体して1個 ) は, 人体の腕を左右に水平に伸ばした の人体を表す人形を構成した. 腕部の要素 (以下要素A, 2 3 姿勢, 上に垂直に伸ばした姿勢, 前方に水平に伸ばした姿勢を表す3種類があり, これらをそれぞ )は, 人体の直立静止の姿勢, 中腰の姿 れ A. 2 3 , およ びA3とする. 脚部の要素(以下要素L. , A2 L, ,勢, および脚を前方に伸 ばした座位の姿勢を表す3種類があり, これらをそれぞれ, , L2 , および L3とする. このような要素A, 2 3を組み合わせて得られる9種類の人形の図形を用いた 2 3 , 要素L, (図‐1 ) .. AILI. A2LI. ・. AIL2. ・. A3L,. 図-1. AILo. A2L2. A2L3. A3L2. A3L3. 用いた人形の図形 137.
(5) . 奥. 例. 山. B4版の紙の中央に縦62mm,横60mm の矩形を区切り,中に人形の図形1体を描い てこれを標準図形とした‐ また周辺に全体の配置が3行3列になるように残りの図形8体を描き, 実験手続き. omm,横l omm の正方形を描 これを比較図形とした.比較図形の下には回答を記入するための縦1 いた. 9種類の人形の図形のそれぞれを標準図形としたこ のような図版9枚を1組とする4種類の 冊子を作成した. これらは標準図形の 提示の順序, および周辺の比較図形の位置がランダムに異な るものであっ た. これらの冊子を被験者集 団に配布し, 次のような教示を与えた.「全部で9頁あり ます. 四角 で囲まれたまん 中の形に1番よく似た形を選んで, その下の四角の中に1と書いてくだ さい. 残りの中から次によく似た形を選んでその下の四角の中に2と書いてく ださい. このように 「 して全部の四角の中に1から8までの数字を書いてくださ い」 , 残りの頁も同じようにしてやっ て 「 0 く ださい」 ‐ およそ1 , 全部終わっ たら, もう一度見直して書きもらしがないかしらべ てく ださい」 分後, 全員の記入が終了するのを待っ て冊子を回収した. 2月に行っ 99 2年1月 に行っ た. 中学生およ び大学生は1991年1 実施時期 小学生の集団実験は1 92年2月に行っ た. た. 小学生の個別実験は19. 結. 果. 類似性の判断 それぞれの図形が比較図形として 順位1を得た頻度を標準図形毎に示したの が図‐2.1ー2.9で ある. 1個の標準図形に対する8種類の比較図形は, そのうちの4種類が標準図形と共通する要素 (以下関連要素) A, 2 3を1個だけ含む. 残りの4種類の図形には関連要素は含まれな 2 3もしくはL, い. 関連要素を含む図形を関連図形, 含まない図形を非関連図形とよぶことにすると, 結果の全体 を通じて関連図形が多く選択され, 非関連図形が順位1を得ることはきわめて少ない. 標準図形毎 の結果を以下にみることにする. A,L. 年齢群の間の差は認められなかっ た. A,とL2 3の組み合せについてはいずれの年齢群でも A,L2がA,L3に比べて多く選択された‐ 全体の結果として関連要素A.を含む図形に対する選択率 は 45.7 , そ の 他 0‐4 で あ っ た. , 関 連 要 素 L,に つ い て は 53‐9. A2L, 年齢群の間の差は認められなかっ た. A, 3とL,の組み合せについてはいずれの年齢群でも A3L,がA.L.に 比 べ て 多く 選 択 さ れ た. ま た A2と L2 3の 組 み 合 せ に つ い て は A2L2が A2L3に 比 べ. 4 て多く選択された. 全体の結果として関連要素A2を含む図形の選択率は29‐ , 関連要素L,につい て は 69‐3 , そ の 他 1‐3 で あ っ た.. A3L, 年齢群の間の差は認められなかった. A, 2とL,の組み合せについてはいずれの年齢群でも A2L.が A.L,に 比 べ て 多く 選 択 さ れ た. ま た A3と L2 3の 組 み 合 せ に つ い て は A3L2が A3L3に 比 べ. 8. 8 て多く選択された. 全体の結果として関連要素A3を含む図形の選択率は2 , 関連要素L,につい て は 70.3 , そ の 他 0‐9 で あ っ た.. A,L2 年齢群の間の差は認められなかっ た. A,とL, 3の組み合せについてはいずれの年齢群でも A,L.がA,L3に比べて多く選択された. 全体の結果として関連要素A.を含む図形に対する選択率 は 50.9 , そ の 他 0.2 で あ っ た. , 関 連 要 素 L2に つ い て は 48.9. A2L2 年齢群の間の差は認められなかった. 全体の結果として関連要素A2を含む図形の選択率は 43‐2 , そ の 他 1.5 で あ っ た. , 関 連 要 素 L2に つ い て は 55‐3. A3L2 年齢群の間の差は認められなかっ た. A. 2とL2の組み合せについてはいずれの年齢群でも A2L2がA.L2に比べて 多く選択された. 全体の結果として関連要素A3を含む図形に対する選択率 38 1.
(6) . ) 人形の認知( 1 は 34‐3 , そ の 他 2‐4 であ っ た. , 関 連 要 素 L2に つ い て は 63‐3. A,L3 年齢群の間に差が認められた. A2 3とL3の組み合せについてはいずれの 年齢群でもA3L3 がA2L3に比べて多く選択されたがA3L3の選択率は小学2年および4年で相対的に高く, 逆にA2 L3の選択率は中学2年およ び大学生で相対的に高かっ た. 全体の結果として関連要素A,を含む図 形 の 選 択 率 は 23‐1 , そ の 他 0‐2 で あ っ た. , 関 連 要 素 L3に つ い て は 76.7. A2L3 年齢群の間の差は認められなかっ た. A, 3とL3の組み合せについてはいずれの年齢群 でも A3L3がA,L3に比べて多く選択された.A2とL, 2の組み合せについてはいずれの年齢群でもA2L2 8 がA2L,よりも多く選択された. 全体の結果として関連要素A2を含む図形の選択率は1 ‐8 , 関連要 素 L3に つ い て は 80.7 , そ の 他 0‐5 で あ っ た‐. A3L3 年齢群の間に 差が認められた. A. 2とL3の組み合せについてはいずれの年齢群でもA2L3 がA,L3に比べて多く選択されたが, A2L3の選択率は中学2年および大学生で相対的に高く, 逆に A,L3の選択率は小学2年で高く,大学生で低かっ た‐A3とL, 2の組み合せについてはいずれの年齢 群でもA3L2がA3L.に比べて多く選択された. 全体の結果として関連要素A3を含む図形の選択率 は 18 4. 関 連 要 素 L3に つ い て は 81.1 , そ の 他 0‐5 で あ っ た.. 以上の類似性の判 断全体を通じてA.L2を除く全ての標準図形に対し, 関連要素L, 2 3を含む比較 図形が順位1を得ることが多かっ た‐ それゆえ要素L, 2 3に比べて類似性の判断に寄与す 2 3は要素A, る程度が相対的に高かっ たといえる. 標準図形のA,とL. 2 3の3つの組み合せの中では, A,L3にお )を含む比較図形の選択率が最も高かっ た. A2とL. いて関連要素L. 2 3の3つの組み合せの中 2 3(L3 ) を 含 む 比 較 図 形 の 選 択 率 が 最 も 高 か っ た‐ A3と L, で は, A2L3にお い て 関 連 要 素 L, 2 3の 3 2 3(L3. ) を含む比較図形の選択率が最も高かっ つの組み合せの中では, A3L3において関連要素L, 2 3(L3 た. それゆえ要素L, 2 3の中でも類似性の判 断に寄与する程度が相対的に高いのはL3であっ た. また )を含む比較図 標準図形のA, 2 3(A, 2 3とL.の3つの組み合せの中では, A,L,において関連要素A. 形の選択率が最も高かっ た. A, 2 3 2 3とL2の3つの組み合せの中では, A,L2において関連要素 A, A L にお とL の3つの組み合せの中では (A. )を含む比較図形の選択率が最も高かっ た. A. 2 3 3 , .3 た の中でも類似 それゆえ要素A ( A )を含む比較図形の選択率が最も高か いて関連要素A, っ . 2 3 2 3 . . 性の判 断に寄与する程度が相対的に高いのはA,であっ た‐. 表一2‐1 類似性の判断 (標準図形:A.L. ) 比較図形として順位1 (最大8) を得た頻度 (%) 学. 年 AーLー. A2LI. A3L,. A送2. A2L2. A3L2. A,L3. A2L3. A3La -. 合. 計. 小学2年. ) ) 33(31 ) 44( 22(2LO 4L9 .4. ‐. 6(5 ) .7. -. 100 ) 105( ‐0. 小学4年. 40 ) 41( 30(29 .2) .6 ‐4) 22(21. ‐. 8(7 .8). ) i(1 -0. ‐. 100 ) 102( ‐0. 小学6年. 30 38 25(24 ) 39( -6) 31( .7) .8. ‐. 6(5 .9). -. -. ) 101( 100 .0. 中学2年. ) 24(20 37 37(31 ‐1) .9 .7) 43(. ) 1(0 .9. ‐. 11(9 -5). ‐. ) 116( 100 .0. 大学生. 39 ) 41( 31(29 .2 .4) .6) 22(21. -. -. 10(9 .6). ‐. 104( 100 ) .0. 計. ) 200( 37 ) ) 140(26 145(27 .5 .9 .5. ) 1(0 ‐2. ‐. 41(7 ) ‐8. ) 1(0 .2. 合. ‐. 528( 100 ) ‐0. 備考:n ‐S ‐. 139.
(7) . 奥 山. 例. ’ ) 表一2.2 類似性の判 断 (標準図形:A2L. 比較図形として順位1 (最大値8) を得た頻度 (%) 学. 年. A,LL. A2L,. A3L,. A2L2. A3L2. 23 25( ) .8. ) 1( .1 ‐0. A, L2. ) 2 0 小学2年 2 1( .0. ) 54( 51 ‐4. ‐. - ( 2 8 ) 9 小学4年 2 .4. . ) 4 0 41( .2. 23 ) ) 24( 1(1 .5 .0. A3L3. 合. 計. ) 3(2 .9. ) )105( 100 1(1 .0 .0. …. ) 6(5 .9. ) )102( 100 1(1 .0 .0. 5(5 ) .0. ‐. ) 100 101( .0. 6(5 ) ‐2. …. 116( 100 .0). 2(1 ) ‐9. ) 104( 100 1(1 .0) .0. ) 22(4 .2. ) 528(100 3(0 .0) .6. 2 ) 7( 6 小学6年 2 .7 2 ) 0( 5 中学2年 3 ‐9. 48( 47 .5). -. 21( 20 ) ‐8. -. 44 51( .0). ‐. 28(2 4 .1). ) 1(0 .9. 2 0 ) 大学 生 2 1( .2. 42 44( .3). ) ) 35(33 1(1 .7 .0. -. 2 計 12 8( 42). 238( 45 .1). 25 ) 2(0 ) 133( .2 .4. 2(0 .4). 合. L3 A2. AIL3 ‐. -. ‐. 備考:n ・ .S. ) 表一2 ‐3 類似性の判 断 (標準図形:A3L. 比較図形として順位1 (最大値8) を得た頻度 (%) 学. 年. A, L,. A3L,. A2LI. AI L2. A2L2. A3 L2. A2L3. A, L3. A3L3. 合. 計. ) 2 7 9( ) 45(42 小学2年 2 ‐9 .6. ) 1(1 .0. ) 24(22 1(1 .9) ‐0. -. ) ) 105( 100 5(4 ‐0 .8. ) 50( 4 9 ) 2( 2 1 小学4年 2 .0 .6. -. -. 25( 24 ) ‐5. -. ) ) 102( 100 5(4 .0 .9. ) 15 16( ‐8. ‐. ) 6(5 100 .0 .9)101(. ) 1(1 .0. 2(1 .1) .7) 28(24. ‐. ) 10(8 .0 .6)116(100. 29(27 .9). -. ) )10 4(100 4(3 ‐0 .8. ‐. 100 30(5 )528( .0) .7. 2 ) 58(57 1( 0 小学6年 2 .4) .8 ) ) 56(48 9( 1 6 中学2年 1 .3 .4. 大学 生 合. ‐. ) ) 63(60 8 (7 ‐6 .7. 2 (0 ‐4). ) 272(51 計 99( 18 .5) .8. 23 ) 122( 3(0 ‐1) .6. 備考:n ・ .S. ) 表一2.4 類似性の判 断 (標準図形:A,L2 比較図形として順位1 (最大値8) を得た頻度 (%) 学. 年. A,L,. ,A3LI. A2Lー. L2 A, L2 - A2. 合. ) 7( 3 54) 1(0 計1 8 ‐2. ”. 合. 計. ) 105(100 ‐0. 23 19 ) 20( 26( 25 ) 24( .6) .5 .5. -. 100 102( .0). ) 11(10 ) 21 ) 28(27 22( ‐7 .9 .8. ‐. ) 101( 100 .0. 24 ) 19( 16 34(29 .1) ‐4) 28( .3. -. 100 .0) 、116(. ) 13( 12 ) 18( 17 31(29 .3 .5) ‐8. ‐. 100 104( .0). ) 15 ) 117(22 141(26 ‐5 .2) 82( .7. ‐. ) - 9( 3 8 ) 1(1 ′ ;岸と6年 3 .0 .6 - 3 0 2 ) 5( 中学2年 3 ‐ 1. A3L3. ‐. .. 4 0 ) - 大 学 生 42( .4. A2L3. A, L3. ) 10(9 ) ) 28(26 28( 26 .5 ‐7 .7. 7 ) … 9 ( 3 小学2年 3 .1 ) - 2( 3 1 小学4年 3 .4. A3L2. ) 528( 100 .0. 備考:n ‐ .S. ) 表一2‐5 類似性の判 断 (標準図形:A2L2 比較図形として順位1 (最大値8) を得た頻度 (%) 学. 年. A,L,. A2L,. A3 Lt. AIL2. A2L2. A3L2. AーL3. A2L3. A9L3. 合. 計. ‐. ) 105( 100 .0. 小学2年. ‐. 28(26 .7). ‐. 20(19 ) .0. 34(32 .4). 21 ) 22( 1(1 ‐0) .0. 小学4年. ‐. 22 23( .5). ‐. 26(25 .5). 32(31 .4). ‐. 21( 20 ) .6. ‐. ) 100 102( ‐0. 小学6年. ‐. 22( 21 .8). -. ) 31(30 .7. 32(31 ) .7. ‐. ) 16( 15 ‐8. -. ) 101(100 ‐0. 中学2年. ) 17 1(0 .2 .9) 20(. ) 2(1 ) 31(26 .7 ‐7. 26(22 .4). ) 3(2 ‐6 .6) 32(27. 大 学 生. 一. ) 34( 32 .7. ‐. 合. 計. 24 ) 25( .0. ) 1(0 .3 .2)118(22. ‐. 25 26( .0). ) 2(0 ) 134(25 .4 .4. ) 19( 18 ‐3. ) 20 )110( 158(29 .8 .9 .8)110(20. ) ) 116(100 1(0 ‐0 .9 ‐. 104( 100 .0). ) ) 528( 100 1(0 .0 ‐2 備考 :n .S ‐. 140.
(8) . ) 1 人形の認 、知(. 表一2‐6 類似性の判断 (標準図形:A3L2 ) 比較図形として順位1 (最大値8) を得た頻度 (%) 学. 年. A,Lー. A3L,. A2L,. A, も2. A2L2. A3L2. A3L3. A2L3. L3 A, ) 1(1 .0. ‐. 合. 計. ) 100 20(19 ‐0 ‐0) 105(. 小学2年. ‐. ) 43 ) 46( 14( 13 ) 24(22 .8 .9 ‐3. 小学4年. ‐. 44 20( ) 16( 15 19 .1) .7) 45( .6. ) 1(1 ‐0. )102( ) 100 ) 18( 17 2(2 .0 .6 ‐0. 小学6年. -. -. ) 51 ) 14(13 12 13( .5 ‐9) 52( .9. 1( LO). )10 ) ) 19( 1( 100 18 2(2 .0 ‐8 ‐0. 中学2年. ) 1(0 .9. 39 ) 17 ) 46( ) 21( 18 1(0 ‐7 ‐2 .1) 20( .9. ) 1(0 .9. ) 116( 100 ) ) 23( 19 3(2 .8 ‐0 ‐6. 大 学 生. 合. 計. -. -. 1(0.2). ) 47 ) 85( 16 15 1(0 .2 ‐1) 249( ‐7 ‐2) 83(. ) 100 18(17 .0 .3)104(. ‐. 57 10 ) 60( 14 15( ‐7) .6 .4) 11(. )528( 100 18 7(1 ‐0) ‐3) 98( .6. 4(0 .8). 備考:n .S ・. ) 表一2‐7 類似性の判 断 (標準図形:A.L3 比較図形として順位1 (最大値8) を得た頻度 (%) 学. 年. A,L,. A9L,. A2L,. AL L2. A2L2. A3L2. A3L3. A2L3. A, L3. 合. 計. -. 100 ) 105( 21 ) 63(60 23( ‐0) .0 ‐9. ‐. 11( 10 ) .5. ( ) ‐ 2 1 1 小学4年 1 ‐8. 12 ) 13( .7. -. ) 100 21( 20 54 ) 56( ‐0 ‐9) 102( .6. 8 ) ‐ 9( 1 小学6年 1 .8 0 中学2年 7(6 .) ‐. ) 9(8 ‐9. ‐. ) ) 101(100 47 25(24 ) 48( .0 ‐5 ‐8. ) 20( 17 ‐2. ‐. 大 学生. 小学2年. 合. ) (7 8 ‐6. ) 4(3 ‐8. ‐. 19( 18 .3). ‐. ) 計 5 0(9 ‐5. -. ) 72( 13 ・6. -. ) ) 50( 100 32 43 38( .0 .1) 116( ‐8. 1(0 .9). ) 100 ) 47(45 34(32 ‐0 .7 .2)104( ) 1(0 ‐2. ) 100 ) 26 4(50 141(26 ‐0 .0)528( ‐7. 備考:Chisq.(Sample)=33 .f ‐=16 .01 ‐7162 ,p〈0 ,d. ) 表-2.8 類似性の判 断 (標準図形:A2L3 比較図形として順位1 (最大値8) を得た頻度 (%) 学. 年. A, L,. A3L,. A2L,. AI L2. A2L2. 小学2年. ) (4 ) 5 1(1 ‐8 .0. -. ) 19 1(1 .0 ‐0) 20(. 小学4年. -. ) 6(5 .9. -. -. ) 15(14 ‐7. A3L2. AILa. 合. A3L3. A2L3. 計. ) 12( 11 1(1 ‐4) .0. ) 61 ) 105( 100 65( .0 ‐9. -. 16(15 .7). ) 100 65( 63 ) 102( .0 .7 ) )101( 67 100 68( .0 ‐3. 小学6年. ‐. ) 5(5 .0. ‐. 16( 15 .8). ‐. ) 12( 11 ‐9. 中学2年. ‐. ) 6 (5 .2. ‐. ) 11(9 .5. ‐. 23(19 ) ‐8. ) ) 116( 100 76(65 ‐0 .5. 大 学 生. ‐. ) 1(1 ‐0. ‐. 13 ) 14( .5. ‐. ) 13( 12 ‐5. ) 104( 100 76(73 .0) .1. 1(0.2) 23(4 ‐4). ‐. ) ) 76( 14 1(0 .4 ‐2. ) 76( 14 1(0 .4) ‐2. ) 100 350(66 ) 528( .0 .3. 合. 計. 備考:n .S ‐. ) 表-2 ‐9 類似性の判 断 (標準図形:A3L3 比較図形として順位1 (最大値8) を得た頻度 (%) 学. 年. AIL,. A2L,. A3L,. A,L2. A2L2. A3L2. AI L3. A2L3. A3L3. 合 計. 小学2年. ) ‐ 1(1 .0. 3(2 ‐9). ‐. 51 13( 12 32 ) 54( .4) 34( .4 ‐4). 小学4年. -. 5(4 ) ‐9. ‐. 25(24 24 46 ) 25( .5 .5) 47( ‐1). ) 6(5 .9. -. -. 26 ) 53( ) 52 15( 14 .9) 27( .7 ‐5. ) lol( 100 .0. 1(0 .9). ‐. ) 27( ) 69( ) 18( 23 59 15 .3 ‐5 ‐5. ) 116( 100 .0. -. -. ) 80( 10(9 11 76 ) ‐6) 12( ‐5 ‐9. 104( 100 ) .0. ) 1(0 .2. ‐. )125(23 ) 303( 57 81( 15 .4) ‐7 .3. 528( ) 100 .0. 小学6年. -. -. 中学2年. ) 1(0 .9. ‐. 大 学 生. -. -. 2(1 ‐9). 合. 2(○ ‐4). -. ) 16(3 .○. 計. ) 105( 100 .0 100 ) 102( .0. Sample);43 備考:Chisq .( .3417 ‐f ‐=20 .01 ,d ,P〈0 141.
(9) . 奥. 山. 例. クラスター分析 それぞれの図形が比較図形として得た順位の値により図形間の非類似度を表すこととした. 任意 の2つの図形は一方が標準図形である場合と他方が標準図形である場合の2回の比較が行われた. 3‐1ー3 5に示す年 このようにして図形対毎に得られる2個の非類似度の値を平均した結果が表- . 齢群毎の非類似度行列である. これらを対象として最短距離法によるクラスター分析を行っ た. 非 類似度の増加にともなう年齢群毎のクラスター融合の過程を以下にみることにする (数値は融合時 の非類似度) . A,L3 1 1 0 5 2‐604 ) ) 8 ) が ‐99 .9667 , A3L3が最初に融合し ( , これにA2L3 ( , A3L2 ( 加わっ て4個の図形からなるクラスターを構成した. これとは別にA3L. A L が融合して , 2 2 小学2年. ( 2‐2905) 2.4238), A2L, ( 2.5952) 力功=わ り 4 個 の 図 形 か ら なる ク ラ ス タ ー を , こ れ に A,L, (. 構成した‐ これら2個のクラスターが融合した後( 2‐7 381 4.1 90 5 ) ) , 最後にA,L2力功。わっ た( . す なわち以下の構造が認められた. ((((A3L, ),A,L. ),A2L, ),(( (A,L3 ),A3L2 ),A2L3 )),A. ,A2L2 ,A3L3 小学4年. .. A2L3 2‐1128), A3L2 ( 2.3824) が , A3L3が最 初 に 融 合 し (1‐9608), こ れ に A,L3 (. 加わっ て4個の図形からなるクラ スターを構成した. これとは別にA3L, , A2L2が融合して ( 2‐2696 ) L 2 2 2 これにA ( 4 1 6 ) A L ( 2 3 9 )力 功 5 わり4個の図形からなるクラスターを ロ 2 , . , , , , ‐ 構成した. これら2個のクラスターが融合した後( 2 28 ) 3.61 ) ‐8431 , 最後にA.L2力功。わっ た( . す なわち以下の構造が認められた. ((((A3L,,A2L2),A2L. ),A,L, ),(((A2L3,A3L3 ),A.L3 ),A3L2)),A,L2 .. A2L3 1 ) 2‐1 ) 2‐25 25 931 ) が 525 .7 , A3L3が最初に融合し ( , A3L2 ( , これにA,L3 ( 加わっ て4個の図形からなるクラスターを構成した. これとは別にA3L, , A2L2が融合して ( 1 9 3 0 7 ) L ( 2 3 2 8 ) L ( 2 これにA 1 A 3 4 6 5 )力 湧 わり4個の図形からなるクラスターを ロ . . . ‐ , , 2 , . 構成した. これら2個のクラスターが融合した後( 2‐717 8 ) 3.57 92 ) , 最後にA,L2力功。わっ た( .す 小学6年. なわち以下の構造が認められた. ((((A3L.,A2L2 ),A,L, ),A2L. ),(((A2L3,A3L3),A,L3),A3L2 )),A.L2 .. 中学2年 A2L3 1 285 ) 2.3 060 ) 2‐4095 )が ‐7 , A3L3が最初に融合し ( , これにA,L3 ( , A3L2 ( 加わっ て4個の図形からなるクラスターを構成した. これとは別にA3L. が融合して A L , 2 2 2‐0 81 9 L 2 9 ( ) これにA ( 4 6 8 ) 2 5 0 2 切 A L ( 3 )力 わり4個の図形からなるクラスターを 口 2 , . . , , , , 構成した. これら2個のクラスターが融合した後( 2‐6767 ) 3‐7 0 26 ) , 最後にA.L2が加わっ た( ‐ す なわち以下 の構造が認められた. これは小学4年にみられる構造と同一である. ((((A3L,,A2L2 ),A2L. ),A.L, ),(((A2L3,A3L3 ),A,L3 ),A3L2)),A,L2 . 大 学 生 A2L3 A L 融 し ( が 最 初 合 1 4 5 1 9 ) L ( 2 0 6 7 3 ) A 2.1442) が加 に れ にA こ . 3 2 . , 3 3 , , ,L3 (. わっ て4個の図形からなるクラスターを構成した‐ これとは別にA3L, 1 567 ) ‐9 , A2L2が融合し( , 2.201 9 ) 2 2 2 0 A L ( 6 ) 力 功 わ て4個の図形からなるクラスターを構成した これにA2L, ( 口 っ , ,, ‐ . これら2個のクラスターが融合した後( 2. 43 27 ) 260 3 ) ‐7 , 最後にA,L 功口わっ た( . すなわち以下 の構造が認められた. ((((A3L,,A2L2 ),A2L, ),A.L, ),(((A2L3,A3L3),A3L2 ),A,L3 )),A.L2 .. 142.
(10) . 1 ) 人形の認知(. 表-3. 1 非類似度行列 (小学2年) 非類似度 (最大値8) の和の平均 A2LI A3L, A,L2 A2L2 A.L1 2 .424 5 .752 6 .743 ‐648 2 2 9 5 8 6 6 A2L, .5 5 5 ‐ .576 4 A3L, .190 2 ‐290 5 A,L2 .224. A3L2 A,L3 A2L3 A3L3 2 ‐510 ‐981 4 ‐976 3 ‐095 3 6 2 8 5 5 4 7 5 1 7 1 .662 ‐ ‐73 . 6 .495 4 .062 5 ‐948 ‐305 3 7 2 6 9 5 6 4 5 5 4 ‐ 57 ‐1 . .390. A2L2. 6 .190 3 .529 ‐319 6 .057 6. A3L2. 4 .629 ‐567 2 .605 2. A,L3. 6 .410 1 ‐967. A2L3. 1 ‐990. 表一3‐2 非類似度行列 (小学4年) 非類似度 (最大値8) の和の平均 A2L, A3LI AIL2 A2L2 A,L, 2 ‐118 ‐554 2 ‐539 5 .804 7 2 A2L, ‐794 .422 5 .843 6 3 6 3 2 A3L, 1 .270 . 5 A,L2 ‐377. A3L2 A,L3 A2L3 A3L3 2 ‐225 ‐980 5 .328 2 .843 3 2 5 .422 .995 5 ‐975 ‐446 5 0 6 3 4 6 6 6 6 7 3 4 5 3 . ‐ ‐ ‐167 4 ‐363 ‐010 6 .515 6 .515 5. A2L2. 6 ‐240 6 ‐377 3 ‐088 ‐314 6. A3L2. 4 .412 ‐172 2 ‐382 2. A,L3. 6 .559 2 .113. A2L3. 1 .961. 表-3‐3 非類似度行列 (小学6年) 非類似度 (最大値8) の和の平均 A2L, A3L, A,L2 A,L, 2 ‐322 5 ‐837 .347 2 2 A2L1 ‐525 6 .059 3 A3L, .579 A山2. A2L2 A3L2 A,L3 A2L3 6 .822 5 .347 2 ‐718 .886 2 6 ‐871 ‐802 5 .277 5 ‐386 2 1 9 3 1 6 6 0 4 3 3 6 1 3 . . ‐619 ‐ 5 .282 4 .287 6 .772 ‐139 6. A3L3 3 二465 5 ‐861 6 ‐163 5 .436. A2L2. 6 .510 ‐406 5 .970 6 .673 3. A3L2. 4 .252 2 .545 .124 2. A,L3. 6 .876 2 .193. A2L3. 1 .752. 143.
(11) . . 奥 山. 劉. 表-3‐4 非類似度行列 (中学2年). 非類似度 (最大値8) の和の平均. . ▲ ^ z T t し 丁 し ^ け . i A“ △”. A2L, A3L, A,L2 A2L2 AIL, 2 .530 2 .625 5 .720 7 .099 A2L, 2 .470 6 .034 7 .147 3 0 3 2 7 . .082 5 .375 ^ ソ ー ^ ア 】 ^ X v ^ X V 丁 し 丁 し 丁 し 丁 し ^ Z ^ X v . ・ ^ 7 “ △” ★ A A” △”. A3L2 A,L3 A2L3 3 .052 5 .543 2 .677 5 .461 5 .349 2 .983 2 2 6 7 0 3 0 7 8 . . .323 4 .250 6 .591 6 ‐427. A3L3 3 ‐198 5 .582 6 .017 4 ‐914. 6 ‐375 3 .526 6 .319 6 ‐116 2 4 4 1 4 5 4 7 2 ‐ . .409 6 .310 2 .306 1 .728. 表一3.5 非類似度行列 (大学生). 非類似度 (最大値8) の和の平均. ^X v . ・ ^ Z v ^ X v ・1 ク ” △Q A” △” AQ A“ △“. A2L, A3L, A-L2 A2L2 A,L, 2 .226 2 .688 5 .683 7 ‐192 A2L, 2 2 2 0 6 3 8 5 7 . . .264 3 .726 1 .957 5 ‐260. A3L2 A,L3 A2L3 A3L3 2 .567 5 .740 2 .433 3 ‐260 2 5 6 2 2 5 8 4 6 5 4 8 5 . . . .981 6 .923 2 ‐938 3 .293 6 .043 4 2 2 3 6 6 5 6 3 6 9 7 5 . . ‐ .125 6 .760 6 ‐279 6 .803 3 .063 4 0 8 7 2 0 6 7 2 . . .216 6 ‐692 2 .144 1 .452. 図形選択の方略の発達 先にみたように, 類似性の判断においては関連図形が順位1を得ることが多かっ たのに対して, 非関連図形が順位1を得ることはきわめて少なかっ た. ここには一定の認知的方略の存在すること が示唆される. そこで分析の対象を順位4を得た図形まで広 げてこの 点をやや詳細にみることとし た.. 表一4 図形選択の方略の発達 =〈 4 )までの全ての比較図形が関連図形で 所与の標準図形に関して, 順位 k( k ある場合の数の平均 (標準偏差). 最大値は標準図形の数に等しく9である. k. 144. 小学2年. 小学4年. (n =105). (n =102). 2 .45(1 -966) 3 ‐48(1 ‐674). 3 .85(2 .499). 2 3 48 ) ‐3 .40(. 2 .16(1 .580) 0 .82(1 .040). 1 .32(1 .722) 0 .36(0 .639). 小学6年. 中学2年. (1 (n =116 ) 1=101) L 3 88(2 640) 2 8 6 ( 3 ) 3 9 5 . . . . ( 2 0 6 ( 2 3 3 8 1 5 7 ) 3 . ‐ . . .155) 2 1 9 ( 1 4 9 8 ) 1 4 6 ( 1 ‐605) . . . 0 .34(0 .602). 0 ‐42(0 .721). 大学生 (n =104) 5 .50(2 .631) 2 ‐43(2 .051) 0 ) .80(1 .236 0 .25(0 .632).
(12) . 1 ) 人形の認知(. 1個の標準図 形に対する8種類の 比較図形のうち関連図 形は4種類のみである. それゆえ順位4ま での比較図形のう ちに関連図 形が含まれる程度は, 類似性の判 断が関連要素の客 観的存在に規定さ れる傾向, ないしそれらを優先する図形選択の方 略の存在を反映する ものであるといえよう. ここ では所与の 標準図形について順位k (k=4) までの比較図形が全て関連図形である場合の数 (最大 )に注目し, その平均値を求めた. 加齢にともな 値は標準図 形の数, あるいは冊子の頁数に等しく9 う推移を表‐4に示す. k=4. ). Tukey 法 分 散 分 析 の 結 果 は 群 間 の 有 意 差 が 認 め ら れ た(F=19.666 , Pく0‐01 , df=4/523. による多重比較したところ, 小学2年の平均値は他の全ての年齢群よりも有意に低く (いずれもP 0. 01 ) りも有意に高かっ た (いずれもPく 〈 0 ) . ‐01 , 大学生の平 均値は他の全ての年齢群よ k=3. ). Tukey 法 分 散 分 析 の 結 果 は 群 間 の 有 意 差 が 認 め ら れ た(F;4‐387 , P〈0‐01 , df=4/523. 0‐05 ) 0.01 ) による多重比較をしたところ, 大学生の平均値は小学6年 (P〈 , およ , 小学4年 (P〈 ) のそれぞれの年齢群よりも有意に低かった. 0.01 び小学2年 (P〈 k=2. ). Tukey 法 分 散 分 析 の 結 果 は 群 間 の 有 意 差 が 認 め ら れ た(F;10‐559 , P〈0‐01 , df;4/523. による 多重比較をしたところ, 小学2年の平均値は他の全ての年齢群よりも有意差に高かっ た (い 0‐0 5 ) も有意に低かっ た (P〈 0.01 ) ずれもP〈 . . また大学生の平均値は中学2年より k=1. ). Tukey 法 分 散 分 析 の 結 果 は 群 間 の 有 意 差 が 認 め ら れた(F-9.161 , P〈0‐01 , df;4/523. による多重比較をしたところ, 小学2年の平均値は他の全ての年齢群よりも有意に高かっ た (いず れ も P〈0‐01).. 考. 察. 類似性の判断で順位1を得た頻度の分析の結果, 標準図形A.L2を唯一の例外として一般にどの 年齢群においても 脚部の要素 L. 2 3に比べて類似性の判断に寄与する程 度が相対 2 3は腕部の要素A, 的に高かっ た. また脚部の 要素の中ではL3 , すなわち脚を前方に伸 ばした座位, 腕部の要素の中で はA,すなわち腕を 左右に水平に伸 ばした形の寄与する程度がそれぞれ相対的に高かっ た.年齢差は 標準図形A.L3とA3L3の場合にのみみら れた‐ それぞれはA,L3に対するA3L3の選択, およびA3 るA.L3の選択力功=齢とともに減少するという共通の傾向を含んでおり, この限りで整合 L3に対す. 性のある結果であっ た. しかし, ここには後にみる図形選 択の方略の年齢差が関与している可能性 がありこの段階での年齢差の解釈は保留しなければなら ない.またクラスター分析の結果をみると, )),A,L2 ),(A. 2 3L3,A3L2 年 齢 群 毎 の ク ラ ス タ ー 構 造 は い ず れ も 共 通 し て ((A, , あ 2 3L.,A2L2 A, おいても( いずれの年齢群に すなわち ),A,L2という上位構造をもつ. る い は(A, , 3,A23L2 2 3L. ), お よ びA,L2か ら な る ク ラ ス タ ー 構 造 ), (A,L3,A2L3,A3L3,A3L2 L,,A2L,,A3L,,A2L2. が認められた. これは脚部の 要素を主要な契機とした群化として解釈できるから先の結果と整合し ている. 類似性の判 断の分析ならびに クラスター分析の 結果から, 少なく とも本実験で使用 した図 形の範囲内で安定した認知構造が小学2年の段階から大学生にいたるまでほぼ同一の形式で存在し て いる と い え る.. 一方, 類似性の判 断における関連図形選択の優位 性には年齢差が認められ, 小学2年は標準図 形 毎の判断の前半の相において, 関連図形を連続4回選ぶことが相対 的に少なく, 1 ,2 , ないし3回 の関連図形選択の後に非関連図形の選択にいっ たんは移行する傾 向があった. 大学生は同じ相にお いて, 関連図形を連 続4回選びつく した後に非関連図形の選択に移行する 傾向が 重か っ た. 小 学 4 年, 小学6年, および中学2年は両者の中間にあっ て相互の差はなかった. すなわち, 図形選択の 145.
(13) . 奥 山. 例. 方略には加齢にともなう3つの段階が存在するといえる. 安定した認知構造, ならびにそれとは相対的 に独立して発達すると思われる類似性の判断の方略 について一定の知見を得た. これらを相互の関連性も含めて正確に理解するため には, さらに以下 の情報を補完しなければならない. ( ) 方略の分析では判断の前半に含まれる関連図形の布置のみでなく, 系列全体の中での関連要素 1 の布置についても吟味する必要がある. これによっ て認知構造と方略との間の関連性をさらに詳細 に考察できるであろう. ( 2 ) 就学前の子ども達も含めた 実験を行う必要がある. これによって本実験ではすでに安定した状 態にあっ た認知構造の形成過程を知ることが期待できるであろう. ( 3 ) なお数種類の人形図形の変異が可能である. これらを含めた図形の系列を用いることにより, さらに詳細な認知の構造が明らかにされるであろう. またとりわけ就学前の子 ども達に対しては立 体物としての人形 (実物の人形) が用意されてよい. これは人形を用いた現実のごっ こ遊びへと実 験場面を近づけることにほかならない. 以上の諸点を当面する今後の課題としたい.. 要. 約. 小学2年1 05名, 小学4年102名, 小学6年1 01名, 中学2年1 16名, および大学生1 04名, 計 528名 を対象とし,3種類の腕部の要素と3種類の脚部の要素を組み合せて得られる9種類の人形の 図形を用いて標準図形1個に対する比較図形8個について類似性にもとづくi順位づけを行わせた . 結果は次の通り である. ( 1 )比較図形として順位1を得た頻度の分析,および順位を非類似度の指数としたクラスター分析に よると, 安定した認知構造が小学2年か ら大学生にいたるまでほぼ同一の形式で存在することが確 認された. ( 2 )一方, 図形選択の方略は, 関連図形を優先して選択する段階にむけて, 小学2年, 小学4年・小 学6年・中学2年, および大学生という3段階を経て変移した.. 文 ( 1 ) 2 ( ) ( 3 ) ( ) 4. 献. エリコニン, D. 「ソビエト・児童心理学」 (駒林邦男訳) 明治図書 1 96 4 P‐1 82 . 河崎道夫 ルール遊び研究への一視点 心理科学8巻1号 心理科学研究会 1 9 8 5 PP.1‐8. 加用文夫 「役割遊び」 理論の検討 心理科学9巻1号 心理科学研究会 1 9 8 5 P P.1‐9. 「遊びの心理学」 (天野幸子訳) 新読書社 1 エリコニン, D‐ 9 89 P. 8…9 0 4 .. ( 5 ). 同上. ( 6 ). 同上. ( 7 ). 同上. ( ) 8. 同上. PP‐73‐75. P.88. P.220. P.223.. ( 9 ). 同上. 1 ( 0 ). 同上. P.220. P‐310‐. ( 1 1 ). 同上. P.336.. ( ) エリコニン, D‐ 精神発達段階の新しい仮説 現代教育科学 N o.171 明 治 図 書 1972.2. P P.113‐131. 1 2 3 ) 天野幸子 就学前児童の役割遊び ( Q 2 ) 日本教育心理学会第1 9回総会発表論文集 19 7 7 PP.224‐225. ( 1 ) 友定啓子 キャラクター人形の特質について 日本保育学会第3 4 6回大会研究論文集 1 9 83 PP.340-341.. 146.
(14) . ) 1 人形の認知{ 98 4 P P.544‐ ( め 友定啓子 現代玩具考-男児ロボット人形調査より- 日本保育学会第37回大会研究論文集 1 1 545.. 〈付記> 実験の実施にあたっては釧路市立芦野小学校の山田邦子先生, 中川道秋先生, 保川昌範先生, 佐藤健一先生, およ び北海道教育大学付属釧路小学校の大久保裏男先生, 板谷聖-先生, 菅野功三先生, 関川明男先生, 中川晃尚先生, 横山格充先生, ならびに北海道教育大学付属釧路中学校の斉藤順平先生, 米塚孝治先生, 荻原崇弘先生のご協力を 得ました. ここに記して謝意を申し上げます.. (助 教 授. 釧 路 分 校). 147.
(15)
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