大都市における市会議員と組織との相互関係
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(2) 大都市 にお け る市会議員と組織 との相互関係. F I. I. I. I. I. 叫書 奎 ︱ 嘔稀 申. 暉騰 o ︵ 哨 眠︶. :. :. :. :. ミは 中選奎I Q くヽ ︱ ︲ミ \Q授遂眠晉 =I H図. I. │. ……. …. R ヽは ヽK レ. せ 日贄 製. I. 牽璽 壇緊型. I. 釈 R t 督. …. …. ―. ―. ――. _―. _。. L_____、. せ日※書. I. ︵ 帥喜︱十 龍 硬 ︶︱← 3﹀ 奎颯 ︶. 署択Ⅲ漢せ ▲てミ. t基 ▲ 起∫ てミ. 翠喧コ編.
(3) ゴθ/. 藤 山 征 秀. る政策決定 に 当た って,市 会議員 のそれ らの諸組 織 に対 す る支持要請 とい う. ,. 政策決定 を中核 と して,市 会議員 とかれ らを取 り囲む社会環境 の一 部分 で あ る諸組 織 との 相互依存 関係 を解 明す る こ とによ って,市 民 の政治参加 の動態 を究 明 しよ うとす るもので あ る。 しか しなが ら,今 か りに市政 にお け る政策 決定 の動態 の概 略的な構図を想定 してみ るとき,本 報告 で 究 明 しよ うとす る 課題 は,そ う した 図式 の単 な る部分 的 な市議 と諸組織 との社会 関係 の レベ ル にお け る徹底 的 な解 明 の試 み に過 ぎない。 そ う した政策決定 の メカニ ズムに 関 して,倉 沢和 四生 の所説 を修正 ・発 展 させ てその モ デ ル を提示 したのが. ,. 図 1-1で あ る。 したが って, ここにおいて焦点 をお く解 明 目標 は, この 図 式 にお いて点線 で 囲 んだ部分 に照 明を当 て る こ とで あ る。 ともあれ,調 査 の質 問票 にお け る質 問項 目は下記 の通 りで あ る。 質問 1. 団体 や組合 で ,そ の組 織 に関す る問題 につ いて あな たの と ころ. に相談 に きた り,力 添 えを頼 み にきた りす る こ とが あ ります か。〔あ る と答 えた人 に〕 その組 織が もって くる問題 は どうい うものが 多 いです. )○ ○ (の 問題 )に つ い か。 (お もに どうい う問題 を もって きますか 。 て 何か して あげ ま したか。 問. 質問 2. 行. 題. 動. ま. た. は. 助. 言. 市議会 内で 政策決定 をす るにあた って ,あ なたを支持す る団体. や組合 ,あ るいは,そ の 問題 に関連 あ る組 織 の支持 を求 め る ことが あ りますか。〔あ ると答 えた人 に〕どんな組 織 か よろ しけれ ばお っ し ゃ っ. 2)倉 田和四生「大都市 における政策決定と住民参加」 律文化社, 昭和45年 ,208-230頁. ). ,法 (同 著『 都市化の社会学』.
(4) ゴθ8. 大都市 にお け る市会議員 と組織 との相互関係. て下 さい。 1. 2 3. 7. な. し. 8. その他 〔 記入〕. 上記 の二 つ の質 問項 目に対 す る被調査 者 の 自由回答 を,質 問 1に つ いて は 五 つ,質 問 2に つ いて は四 つ の総計九 つ の諸変数 にカテ ゴ リー 化 し,さ らに そ れ らの諸変数 との 関連をみ るため に20の 基本変数が フ ェイス 0シ ー トか ら 作成 され た 。それ らの諸変数 と基 本変数 は下記 の通 りで あ る。. 1. 変数 質問 1. (i)団. ) 体 ・組合 か らの 相談 の有無 (相 談 を三 つ まで コー ド化 した。. (11)相 談 内容 (iil)団 体 ・組合 の カテ ゴ リー. (iV)行 動 または助言 の有無. (V)問. 題解 決 のための行動. 質問 2. (i)支. 持 を要請す る団体 ・組合 ・ 関連組 織 の有無 (問 題 を二 つ まで コ. ー ド化 した 。 ). (11)問 題 内容 (面. )団 体 ・組合 の カテ ゴ リー. (iV)支 持要請 の手段. 2. 基本変数. (1)デ モ グ ラフ ィ ックな要 因群 la)会 派 内役職 の有無. b)会 派 内役職.
(5) 藤 山 征 秀. ゴθ9. (C)所 属会 派 に)当 選 回数. (e)学 歴 (f)年 令 鱈)居 住年数 値)性. (i)議 員以外 の職業 {j)選 挙 区. (昭 和49年 11月 現在 ). 性)46年 選挙時 の選 挙 区. (1)市 議 の経歴 した職 業 国. 市議 の所属 団体数. (21 態度要 因群 い)市 議 の仕事 の重点 (市 会議員 と しての活動 ). (0)関 心 を もつ地域. (J. 重点 をお く意 向 (自 分 の行動決定 ない し意志決定 の準拠枠 ). (q)市 議外 の活動時 間 (r)市 議 の専 門分野 (3)そ の他 の諸変数 (s)46年 選挙 結果 (t)50年 選挙 結果 質 問 1お よび質 問 2の 諸変数 は,20の 基本変数 の す べ て に対 して ク ロス集 計を行 な ったが, この報告 で は,適 切 に利用可能 で あ る限 りにおいて の基本 変数 との相 関を示す こ とにす る。 また,質 問 1の (1)団 体 ・組合 か らの 相談 の有無 と,(市 )行 動 ・助言 の有無 ,お よび質 問 2の (1)支 持 を要請 す る団体. 0組 織 ・ 関連組 織 の有無 ,の 二 つ の変数 に対 す る基 本変数 との相関分析 は. ,. 他 の個所 で報告 を行 な ったので,本 稿 において は当然 その部分 を割愛す る こ. 3)拙 稿「 団体 との接触」(三 宅一郎・福島徳寿郎編 F都 市政治家の行動と意見』,京 都大学人文科学研究所調査報告第31号 ,京 都大学人文科学研究所,1977年 3月 ).
(6) 大都市 にお ける市会議員と組織 との相互関係. ゴゴθ. とにす る。 さ らにまた,本 報告 は紙 幅 の制約 か ら,市 会議員 が地域 住民 の政 策浸透 的 な ア ソシエ ー シ ョン と しての 諸組 織 か ら受 ける 相談 ・要求 の側面 質 問 1)と. ,市 会 にお け る政策 決定 に 当た って,市 会議員 のそれ らの諸組 織 に対 す る支持要請 の 側面 (質 問 2)と の 2つ の部分 に分割 し,今 回はそ の. L」. 前半部分 に分析 を絞 る こ とにす る。 そ れ で はまず は じめに,団 体 ・組合 と,そ れ らの諸組 織か ら受 ける相談 ・ 要求 内容 との 関係か ら考察す る。. Ⅱ. 相 談 内 容 と団 体 ・ 組 合 との 関 係. 住民 の所 属す る諸組 織 ・諸団体 は,み ずか らの地 域 日常生活 に関係す る諸 問題 に関 して どのよ うな相談 や 要求 や 期待を もって い るので あろ うか。 昭和 46年 か ら昭和 49年 に至 る 3年 間 の間 に,K市 において 市議 に対 して 相 談 とい う形 で持 ち込 まれた要望事 項 を 整理 した結果 を示す と (表. 1-1),. 全体 で119件 の 相談 の うちで 第 1位 を 占めて い るのが,「伝統産業 ・ 中小企業 の保護育成」 を 中核 とす る経 済 問題 に 関連す るものが21件 で あ り,そ れ に次 ぐのが,「 組 織 の活動 運 営 および組 織成員 の 日常的問題」 (17件 )や ,身 体 障 害児 や 精神薄弱児 の施設拡充 や傷庚軍人 の待遇改善 な どを要請 す る「 社会福 祉 活動」 (12件 )や ,「 交 通 問題一般 と道路 の整備拡張」 (11件 )の 都市整 備 や土 木 工 事 な ど,身 近 な課題 の解 決を期待す る問題 とな って い る。そ して. ,. 保 育 園 の新増設 お よび設備 の拡充 ・学校 の分校増設 ・ PTAの 施 設建設 な ど の「教育 問題」 に 関連す る相談が 8件 ,「 公害 ・衛生 問題」 が 8件 とい うよ うに続 いてい る。 次 に,地 域住民 は このよ うな要求 や 期待を どのよ うな諸組 織を通 して行政 に反 映 させ よ うと して い るかを,相 談 の主体別 にみてみ ると,最 も多 いの が, 同業組合 (16件 )や 労働組合. (9件 )や 中小企業 団体 な ど (7件 )の 民主 的 な 階級組 織が全体 の 30%を 占め ,住 民要求 を組 織化す る機 構 と して きわめ て 強力 な勢力を もって い ると判 断 され る。 これ らに続 くのが,町 内会 ・商店 街組合 (7件 )や 遺族 ・未亡人 ・傷庚軍人 の会 な どの地域福祉 団体 (6件 ).
(7) せ. 回. 飾. 【. 寵. ︱ 小 日 小 へ O ぐ 単 , ︱ 小Ъ ホ 代Qぐ黒 ・せ日 測檬 く寵 黒 Oぐ理 ・せ曰 HI =R. 郷. 翼. ゴゴゴ. 秀 山 藤.
(8) 大都市 にお ける市会議員と組織 との相互関係 ゴゴ2. │∞. 一 一 一H 一 一 一 . 一 一 一 一 二. . 二. │. │. く. OI. 樺褥. │. 妻 粟. 罫 K 檬. 麺 暇 椰 │ 題. 檬 く 郡 翼. 一 FII卜︲︲︲ 即腱F認ミ≪≪. 琲緋鬱η蓼不り が力 一 出 臓一 一 ﹄臨鵬 一 曜 朧 隷 蹂 鼈 肥 嘲 吻 朧鮒暁 D. ギ 1響 ゛ │ポ.
(9) 力 “ な どを 含む地域団体 で あ る。地域 団体 の うち,婦 人 の会 ・ 地域住民 団体 ・ 地 藤 山 征 秀. 域宗教行事団体 な どを加 え ると,そ れ は全 体 の 相談 の24%を 組織化 して い る こ とがわか る。地 域団体 のパ イプを通 じて,住 民生活 と密接 に 関連 の ある要 望 が,行 政 に反 映 され る可 能性 は,階 級 的組織 のパ イプ に次 いで大 きいわ け で あ るが, しか し,地 域団体 のパ イプが 階級的組織 のそれ よ り弱 い点 に 関 し て , この都市 は全 国的な一 般 的傾 向 と顕著 な対 照をなす特徴を もって い ると 4). いえ る。 これ に対 して , 職業 団体 か らの 相談 ・ 要求 が きわめて少 な く, 農業 団体 (農 協 )。 経 営者 団体 (経 団連 )・ 医師会 か らのそ れ は 4件. (6%)に す ぎず. ,. この時期 には住民要求 の媒介 とな る組 織 と しての機能 を果 して いない。 この ことは,こ の都市 に おいて これ らの 団体 を選 挙母体 に して い ると思 われ る政 党 へ の得票率 の低下 の傾 向 とも関連が あ るといえないだろ うか。 と ころで ,市 議 の経歴 した職業 と団体 0組 合 の 相談 およびそれ に対 す る行 動・ 助言 との間 にいかな る関係が あるだ ろ うか。次 に, この両者 の相 関関係 を分析す る こ とにす る。. Ⅲ. 団 体 ・ 組 合 の 相 談 お よ び そ れ に 対 す る行 動 ・ 助 言 と 市 議 の 経 歴 職 業 との 関 係. 職業 は,階 級 の基本的性格 に 関 して全 く異 な った見解 に立 つ,マ ル クス主 義 階級 理 論 (三 分法的闘争 モ デ ル )の 立場 に おいて も,パ ー ソンスの機能主 義 階層 理 論 (多 分法的連続 モ デ ル )の 立場 において も,現 実 の 階級構成 を把 握す る際 には,社 会 的地位 を規定す る要 因 と して用 い られ て い る。 また,職 業 は,他 の社会 的地位を規定す る他 の指標 (学 歴 ・ 収入 0生 活様式 ・ 階級帰 属意識 な ど)と の高 い相 関が あ る こ とも認 め られ て い る。 その理 由 の第 一 は,今 日産 業 化 した社会 に おいては,生 産領域 にお け る分. 4)中 村八朗「 組織化運動論」 (岩 井弘融編『 都市社会学』 (第 8講 ),有 斐閣,昭 和43 年,177-196頁 ).
(10) ゴゴイ. 大都市 にお ける市会議員と組織 との相互関係. 業 と しての職業 的役割 が他 の役割 と比 較 して最 も重要 性 を与 え られ てい る こ と,お よび職業 は,客 体 的 にみ れ ば,生 計維持 のた め の収入 を獲 得す る手段 で あ ると同時 に,職 業 を通 じて人 々は 自己実現 を はか り,上 下 ・差別 の評価 5). 感情を伴 った社会的評価を受 け,社 会 に参加 しているか らで ある。 理 由の第二 は,主 観的 に生活主体か らみて,職 業 は,収 入 ・財産を獲得す 6). るための源 泉 で あ り,収 入 ・財産 の多寡 によ って ,生 活水準 ・生活機会 な ど 7). に 差 異 を 生 ず るか らで あ る 。. したが って,職 業 は単 一 の指標 とい うよ りも,勢 力 ・威信 ・ 富を総合的 に と らえ るもので あ り,産 業社会 にお け る社会 的地位 を表 わす最 も適切 な指標 で あ ると考 え られ て い る。 したが って また,職 業 は,そ の職業 に対 して 与 え られ る評価 によ って決 まる職業 的威信 によ って 格付 けされ る。 8). そ う した職業 の格付 けの調査 結果 によれ ば,専 門的 ・管 理 的職業 が最 も高 く評価 され,次 いで ,事 務的 ・販売的職業 ,熟 練 的職業 ,非 熟練 的職業 の順 に評価 が低 くな るとされ る。 しか るに,K市 の市会議 員が過去 か ら調査時点 まで に経歴 した,そ う した さまざまな職業 の種類 と団体 0組 合 の 相談 お よびその 相談 に対す る行動 0助 言 との関係 にはいかな る関連 が あ るだ ろ うか。 表. 1-2お よび表 1-3は ,相 談 の有無 および行動 ・ 助言 の有無 と市議 の. 経歴 した職業 との相関を示 して い る。. 5)袖 井孝子「経済成長 と社会成層の変化」 (『 日本労働協会雑誌』,第 171号 ,昭 和48 年 6月 号 , 5-15頁 ). 6). 「生活機会 (Lebenschance)」 とは,M.ヴ ェーバ ーの用語で,「 市場 において 占 める位置 (MarktpOSition)Jと い う純粋 に経済的要因を指 している。(Max Weber, Wirtschaft und Gesellschaft,. 5 revidierte Auflage,. besorgt von Johannes. Winckellnann (Studienausgabe),Ttibingen; J. Co B. Mohr, 1972,S.531 ff.) しか し,こ こで は「 生活機会」を, 生活全般にわたる要因と解 し, 日常的生活 の 経済的・ 政治的 0社 会的・文化的 その他あ らゆ る 側面 にわたる 利害を総称す る概 念 として用 いている。. 7)富 永健一「階級構造 と階級意識」 (「 階級社会 と社会変動』,中 山書店,昭 和34年 ) 8)尾 高邦雄編『 職業 と階層』,毎 日新聞社,昭 和31年 ,35-52頁 。.
(11) 藤. 1-2. 表. 山. 征. ゴゴ5. 秀. 団体 ・ 組合 の相談 の有無 と職業. 団 体・ 組 合. の 相 談. の 有 無 一あ. 第 3回 目の職 業 に お いて な. 1-2. 表. 団体 ・ 組合 の相談 の有無 と職 業. 団体 ・組合 の相談 の有無 職. 業. < < < < < < は. 行動 ・ 助言 の有無 と職業. め の の の の の 例. 1-3. 層 ・業 一 一 層 他 当. 一一 ] 時 表. ︱ ﹁ > ︱ ︱ ・ > > 洲 ︱ >.
(12) 大都市 にお け る市会議員 と組織 との相互関係. ゴゴδ 表. 1-3. 行動・助言 の有無 と職業. 1. 1. 業. 職. 行 動・ 助 言. の 有 無. │ 第 4回 百万頭薬7ご 1 第 τ面百万珊業に. 匡 精訂為. 自 営 業 層. 薯ピL紺 業 3367 ホ ヮイ トカ ラ ー. │:. ,. ブル ーカ ラー 農. 民. 層│. そ. の. 他. 非. 該. 当 │. これ らの表 の「非該 当」欄 か ら判 るよ うに,市 議 はその職業経歴 において. ,. 第 2回 目の職業 の非経験者 が 20人 ,第 3回 目のそれが38人 ,第 4回 目のそ れ が 57人 ,第 5回 目のそれが64人 で あ る こ とか ら,転 職 回数 0回 が20人 , 1回 が18人 , 2回 が19人 , 3回 が 7人 , 4回 転職者 が 3人 で あ る。 ここにお ける 転職 回数 は,企 業 間 または職種間 の移動数 を示 して い るが ,わ が 国 の労働者 の転職 回数 の調査報告 と比 較 して ,市 議 のそれ はかな り高 い方 といえ る。 また,表. 1-2お よび表 1-3か. らみ られ るよ うに, ブル ー カ ラー ・農民. 層 ・ 自営業層 を第 4回 以後 の職業 で経 験 した 者 はほ とん どいない。 (第 5回. )こ の点 につ いて は 目の職業 と して 自営業 を職歴 に もつ者 が 1人 だ けい る。. ,. 市議 の職業経歴 の大部分 は,手 作業労働 か ら頭脳労働 へ の社会移動 がな され た と推測 され るけれ ども,第 1回 目の職業 にお ける30人 の ブル ー カ ラーが. ,. 第 2回 目の職業 において も15人 い る こ とか ら,た かだか中小企業 か ら大企業 へ 企業 間移動を した に過 ぎない者 が 50%も い ると予測 され る。 次 に,各 回 の職業 の種類 と相談 および行動 ・ 助言 との 関連 を よ り詳細 にみ るため に,第 3回 目まで の職業構成 におけ る 自営業層 と専 門的 ・ 管 理 的職業 とホ ワイ トカ ラーお よび ブルー カ ラーの 4種 類 を選 び,そ れ ぞれの回 ご との. 9)間 宏著『 日本の経営』,日 本経済新聞社,昭 和46年 ,57-59頁 ,お よび,間 宏著『 イ ギ リスの社会 と労使関係』,日 本労働協会,昭 和49年 ,166-167頁 。.
(13) 藤. % 90. ―一一― ― ― ―― 一● ―● ―● ― ― X― X― X―X“. 山 征. 秀. 自営業層 専 門的・管 理 的職 業 │ ホヮィ ト0カ ラー ブルー・カラー. 相談 と経歴職業. 行動・助言 と経歴職 業. ` ゛ ` ・カラー 、 ノホワイトカラー ホワイト V ttF]的・ ヽ 「`管理 的. 職業 自営業層. 2の 回職 目業. 図. 1-2. 3の 回職 目業. 2の. │の 回職 目業. 回職 目業. 団体・ 組合 の 相談 お よびそれ に対す る行動 。助言 と 市 議 の経歴 職業 との関係. の職 業 3回 目. :(D 回職 目業. ` 墨 謁 ヽ、 薯 ヽ 職業.
(14) ゴ/8. 大都市における市会議員と組織 との相互関係. 相談 の有無 および行動・ 助言 の有無 の「 あ り」欄 の百分率 を グ ラフ に たのが,図. 図示 し. 1-2で あ る。. グ ラフ にみ られ るよ うに,相 談 の量で は,専 門的 ・ 管 理 的職業 には各 回の 変異 は多 くみ られず,ま た高 い相談率 (63∼ 70%)を 維持 して い る。次 いで, 変異 の小 さいのが 自営業層 で あ るが,そ の第 1回 目の職業 にお け る相談率 は きわめて 低 い (47%)。 これ に対 して,各 回の変 異 の著 しい職業 は,ホ ヮイ トヵ ラー (48∼ 68%の 差 の20%),ブ ル ー カ ラー (36∼ 54%の 差 の18%)で あ り, 第 3回 目の職業 に お いて,ブ ル ー カ ラーで あ る者 は,極 端 に相談 の比 率 が 低 くわずか39%に 過 ぎない 。 この傾 向は,行 動 ・助言 の 量 につ いて も妥 当す る。 ここに お いて もまた. ,. 専 門的 ・管 理 的職業 は変異 が小 さ く,高 い行動 ・助言 の比 率 を 維持 してい る (58∼ 63%)。 また各 回の変異 の著 しい職業 は,ホ ヮイ トヵ ラー (38∼ 65%),. ブル ー カ ラー (17∼ 42%)で あ り,ま た第 3回 目の職業 にお けるブルー カ ラ ーの行動 ・助言 の量 は,17%と い う全 く驚 く程低 い数字を示 してい る。 したが って,市 議 の職業経歴 に関 して言 え ることは,頭 脳労働 の企 業 間移 動か ,ま たは手作業労働か ら頭脳労働 へ 上 昇 した者 は,相 談 を受 ける比 率 と 行動 ・ 助言 の比 率 が 高 い が,手 作業 労働の企 業 間水平移動か ,頭 脳労 働 にお け る専 門的 ・管 理 的職業 か らホ ワイ トカ ラーヘ下 降移動 した者 は,そ れ らが 低 い こ とが 予想 され るとい う こ とで あ る。 この 予測か ら,市 議 の 相談を受 け る量 お よび行動 0助 言 の量 は,職 業 的威信 の格付 けによる社会 的評価 の序列 とほぼ対応 してい るといえ る。. Ⅳ. 相 談 内 容 の相 関 分 析. 「 団体 0組 合 か らの 相談 内容」 (質 問. 1)は ,表 1-1に み られ るよ うに. ,. 被調査者 の 自由回答 を 1ケ ースにつ き 3件 ず つ,24項 目の タイプに分類 しコ ー デ ィ ングを行 な ったが,本 報告 に お いて は, この タイプ数 を さ らに縮減 し 10項 目の コー デ ィ ング表 を用 い る こ とにす る。10項 目の 内容 は下記 の通 りで.
(15) 藤 山 征 秀. んり. あ る。. (J. 経済 問題 ……伝統産業 ・ 中小企業 の保護育成 ,建 築土木業者 の工 事要. 求。 (21 教育 ・ 福祉 ……保育 園 0学 校 ・ PTA問 題 ,社 会福祉活動 ,青 少年補 導 ,医 療 ・保健 ・体育,公 共施設 0社 会教育設備 の予算獲得。 (31 交 通 。道路 ……交 通一 般 問題 ,道 路 の整備拡張 。 に)公 害 ・ 衛生 ……街燈 ・下水道 ・排水 な どの環 境 整備 ,公 害 ・衛生 の一 般 的問題 。 151 市民生活改善 ……住宅建築 問題 ,市 民 の経済生活改善 ,税 金 問題 ,家 賃値上 げ反対 ,町 の 政治 ・行 政。. (6)組 織問題 ……組 織 の活動運 営 お よび組織成員 の 日常的問題 。 {η. 地域 日常生活 ……地域 日常活動 ,宗 教的 ・芸能 的関係 行事 開催 。. (8. その他 ……役所折衝 の協力依頼 ,経 団連 か らの米 の購入依頼先 の提 案. を め ぐる組 織 内分裂。. (9)N.A&D.K…. … 回答拒否 ,内 容不 明,非 該 当。. 上述 のよ うに,10項 目 に コー デ ィ ング した,団 体 ・組合 か らの相談 内容 と 基本変数 との 相 関を分析す るため に,こ れ よ り以後 ,基 本変数 をデ モ グ ラフ ィ ックな要 因群 と態 度要 因群 との二 つ の諸要 因 に大 別 して分 析 を行 な う こと にす る。 しか しなが ら,ま ず最初 に断わ ってお きた い ことは,以 下 の分析 は いずれ も二 変数相 関 に限定 されて い るため に,擬 似相 関 の 関係 にな って い る場合 が 多多 あ ることが 予想 され ,そ れ らの相関関係 の真 の規定要 因 は何 で あ るか は. ,. 今後更 に多角的 な多 変 量解析 によ る詳細 な分析 に侯 たな くて はな らな い,と い う点 で あ る。. 1 表. デモグ ラフ ィックな要因 との関係. 1-4は ,団 体 ・組合 か らの相談 内容 とデ モ グ ラフィ ックな要 因群 との. 相 関を示す ク ロス表 で あ る。 まず , 会 派 内役職 の有無 お よび会派 内役職 との ク ロスに お いては,「 役職.
(16) 大都市 における市会議員と組織 との相互関係 ′. ゴ2θ. 表 1-4. 団体 0組 合 の相談内容 とデモ グラフィ ックな要因. 団 体・組 合 の 相 談 内 容. 1 な 要 因「 讐 星 喜iflな │)斜 所雨 、 配蘇稀轟駐 臨 、. デモグラフィック. 数 回 回 回上. 回. 回 以. 選 . 当. 以. 令代代代上. 住年年年枢. 数満満上者 住. 居. 夕. 000 2 44選. 畷 37100(27). 嗣棚翻 圃0. 業業り. ︲ 4 4 0 ・ ︲. 嘲専賜. 外員職 以 に 員議他 議. 計 (%) (N). 嬌 弼:移 3. LL. 男女. 性. 年末未以据. 60. 41110d(69). 4210d(48) 49100(33). ︲ 0 0︲ 2 ・. 歴学 校 学 の 他 の 大そ. 学. 30. 40 50. > 4 5 00︲ 4 一 > ・ ・ <. 民産会社明. 派党党党党党. 会. 属 自共 社 民公 所 年. 一 ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱ ︱. 32100(57) 4410q(144.
(17) 藤 山 征 秀 あ り」 は,組 織問題. =2ゴ. (19%)と 経済 問題 (19%)の 相談 の比率 が高 いが,組. 織 問題 は,会 派 内 の役職 の地位 の序列 (議 員団長一代表幹事一幹事 )が 高 い 程相談 を受 け る比 率 が高 いのに対 して,経 済 問題 に関 して はそのよ うなパ タ ー ンはな く,代 表幹事 のそれが最 も高 い (33%)。 また,交 通 ・ 道路問題 に関 す る相談を,「 役職 あ り」 は全 然受 けていない 。 これ に対 して,「 役職 な し」 は,教 育・ 福祉 問題 が,組 織問題. (13%)と 交 通 ・ 道路 問題 (8%)の 相談率 がやや高 い. (4%)と 教育 0福 祉 問題 (13%)は ,「 役職 あ り」 とは対 照. 的 にその比率 が 低 くな って い る。 所属会 派 との ク ロスに お いて は,自 民党 は,教 育 ・ 福祉 問題 の相談率 が圧 倒的 に高 く. (20%),次 いで,経 済 問題 (9%), 交 通 ・道路問題 (7%),. 地 域 日常生活. (7%)と 続 いて い るが,組 織問題 の相談 は皆無 で あ る。 この. 点 か ら,こ の会 派 の性格 は,地 縁 ・血縁 の ゲ マ イ ンシ ャフ ト的色彩 の 濃厚 な 住民浸透性 と政 策決定 へ の包摂性 で 特徴 づ け られ てい ると思 われ る。共産 党 は,自 明 の事 なが ら組織 問題 の 相談 が最 も多 く 生 活改善 問題. (17%), ヨ│き 続 いて, 市民. (13%)と 経済 問題 のそれ (10%)が 多 いが,地 域 日常生活 問. 題 のそ れ には 関与 していない点 が うかがわれ る。 また社会党 も,共 産党 と類 似 したパ ター ンを示 して い る。す なわ ち,地 域 日常生活 の 相談 は皆無 で ,経 済 問題. (15%)と 組 織問題 (12%)の 相談率 が比 較的 高 い 。民社党 は,自 民. 党 と共産党 との 中間的性格 を示 して い る。す なわ ち,こ の会 派 は,経 済 問題. (21%)と 教育 ・福祉 問題 (21%)の 相談率 の高 い点 で は 自民党 に類似 し,市 民生活改善 問題. (13%)の 相談 が比 較的多 い点 で は共産党 に類似 して い る。. また,公 明党 は経 済 問題. (15%)と 組織問題 (11%)の 相談率 が比 較的 高 く. ,. 交通 ・道路 問題 の相談が全 くな い 。 したが って また,各 々の相談 内容別 に則 した角度 か ら考察すれ ば,経 済 問 題 の 相談 は,民 社党 0社 会党 ・ 公 明党 の革新 3政 党 に集 中 し,自 党民 はやや 少 な くな って い る。教育 ・ 福祉 問題 の相談 は,自 民党 と民 社党 に対 して圧倒 的 に多 くな されて い るが,公 明党. (4%)と 社会党 (3%)に 対 して は著 し く. 少 な い 。市民生 活改善 に 関わ る相談 は,共 産党 と民 社党 が多 い が (い ずれ も.
(18) ゴ22. 大都市 にお け る市会議員と組織 との相互関係. 13%), 自民党 は極端 に少 な い (3%)。 また組織 の活動 0運 営 や組織成員 の 日常的問題 に関す る組 織上 の 問題 は,共 産党 が 集約的 に相談 を受 け, 自民党 へ の 相談 は全 くな い 。地域 日常生活 に 関係す る相談 は, 自民党 に対 して 多 く, 共産党 ・社会党 に対 して な いのが 印象的 で あ る。 これ らの ほか に,交 通 。道 路問題 と公 害 ・衛生 問題 のそ れ は,会 派 ご とに多少 の分散 はあ るものの,一 様 に少数ず つ 相談を受 けてい る こ とが判 明す る。 次 に,当 選 回数 との ク ロスをみ よ う。 1回 当選者 は,経 済 問題. (11%)を. 手始 め と して,あ らゆ る問題 で 格差 な く相談 を受 けてい る。 2回 当選者 もま た,経 済 問題 の 相談 が最 も多 く (12%), 次 いで ,市 民生活改善 問題 と組織 問題 の相談率 (い ずれ も 9%)が 高 い 。 しか るに, 3回 お よび 4回 以上 当選 者 は,経 済問題 の相談 を多 く受 けて い る点 で は, 1回 および 2回 当選者 と類 似す るが ,こ れ らとはやや異 な ったパ ター ンも示 してい る。す なわ ち, 3回 当選者 は,教 育 ・福祉 問題 と組織問題 の相談 (い ずれ も14%)が 他 を凌 いで お り, 4回 以上 当選者 は,教 育 ・福祉 問題 の相談 が 著 し く多 い. (18%)点 で. あ る。 学歴 との ク ロス において注意 を喚起 され る点 は,「 大学」卒 の相談率が「 そ の他 の学校 」卒 のそれ よ り高 い相談 内容 が,経 済 問題 ,交 通 0道 路問題 ,公 害 0衛 生 問題 で あ り,逆 に「 その他 の学校」卒 の 相談率 が 「大学 」 卒 のそ れ よ り高 い相談 内容 は,組 織問題で あ り,両 者 に殆 ん ど開 きのないそれ は,教 育 0福 祉 問題 ,市 民生活改善 問題 ,地 域 日常生活 問題 で あ ることで あ る。 更 に年令 との ク ロス にお いて は,30代 が ,経 済 問題 ,教 育 ・福祉 問題 ,公 害・ 衛生 問題 の 相談 を比 較的多 く受 けてい るが (い ずれ も 15%),市 民生活 改善 問題 と地域 日常生活 に関す る相談 は全 く受 けて い な い 。40代 は,経 済問 題. (15%)を 始 め と して,. 組織 問題 (12%), 市民生活改善 問題. (10%)の. 0福 祉 問題 の相談が多 く 相談 を比 較的多 く受 け, 50代 は, 経済問題 と 教育 (い ずれ も17%).60代 は,教 育 ・福祉 問題. (13%)を 手始 めに,あ らゆ る問. 題 の 相談 を一様 に受 けて は い るものの,30代 ・40代 ・ 50代 と比 較 して,そ の 相談率 は全般的 に低 くな って い る。.
(19) ゴ23. 藤 山 征 秀. 居住年数 との ク ロスをみ ると,「 20年 未 満」 居住者 は, 市民生活改善 問題. (15%),経 済 問題 (11%),組 織問題 (11%)の 相談 が多 く,「 40年 未 満」 お よび「 40年 以上」 居住者 ,つ ま り20年 以上居住者 は,経 済 問題 と教育 ・福祉 問題 の 相談率 が高 い 。 性 との ク ロスで は,男 性議員が,経 済 問題. (13%)と 教育 ・福祉 問題. (11. %)の 相談 を多 く受 け,ま た他 の 問題 の相談 も全般 にわた ってか な り多 いの に対 して ,女 性議員 は, と りわ け教 育 ・福祉 問題 の相談 に偏 してい る (27% )。. また, 女性議員 には, 経済 問題 と交 通 ・道路 問題 の相談が全然 ない点 も. 注 目され る。 「 議員以外 の職業」 との ク ロス にお いて は,「 議員専業」 も 「 他 に職業 あ り」 の議員 も共 に,経 済 問題 と教育 ・福祉 問題 の相談を多 く受 けて い る。 し か し,地 域 日常生 活 を除 くす べ ての 問題 の相談率 は,一 様 に専業型議員 の方 が 兼業型議員 よ り高 い点 が特徴的 で あ る。. 2. 態度要因 との関係. 表 1-5は ,団 体 ・組合 の 相談 内容 と態度要 因群 の 相関を示 して い る。 「 市議 の仕事 の重点」 との ク ロスを分 析す ると,市 議 の活動 と して,重 要 問題 の調 査 ・解 決策 の研究 問題. 調査研 究 」)に 重点 をお く議員 は,教 育 ・福祉. (18%)と 経済 問題 (16%)の 相談率 が高 い。重要 問題 を住民 に 自覚 さ. せ理 解 させ る努力 高く. (「. (「. 啓蒙」)を 重視す る議員 は,教 育 ・福祉 問題 の相談率 が. (15%),住 民 や 諸団体 の提起 した問題 の積極的解 決. 活動 の重心 をお く議員 は,組 織問題 (14%), 経済問題. (「. 問題解 決 」)に. (12%)の 相談率 が. 高 い 。 また,特 定 の 階層 ・組織 ・地域 の利害 の積極的 擁護 (肝 J益 代表」)を 仕事 の重点 とす る議員 は,交 通 ・ 道路問題 の 相談率 が非 常 に高 いが (17%), その他 の 問題 の 相談 は 殆 ん どない 。 さ らに 複数 の利害 ・意見 の 対立 の調整 (「. 対立調整 」)を 仕事 の重点 とす る議員 は,教 育 0福 祉 問題 の相談 に偏 向 し. て い る (33%)。 したが って,経 済 問題 の 相談 は,「 調査研 究」 と「 問題解 決」 を重要 視 す る議員 に対 して多 くな され ,「 利益代表」と「 対立調整」 に仕事 の重点 をお く.
(20) 大都市 における市会議員 と組織 との相互関係. ゴ2イ. 団体・ 組合 の相談内容 と態度要因. 一 鰊 > > 7 7 5 2 < < 一 ︲︲ ︲ ︲ ︲ o 0 o 0 ・ ・ 冊 > 8 ・ < ︲ 0 0 ・. を 心地 選 全 広全 そ 関. 100(48) 10Q(75). 淵用 100(3). > ・. 0 000︲ ・. 外部 なず 議大かわ全 そ 市. 嘲 動 螂 螂 の 牌. 点会支地 理自 そ 重. 域元 区市 圏国他 向派体 元者念他 間間間問 い他 地 っ 挙 域 の 制 事赫 の も. ︲ ︲︲ ︲︲ , , 相 百 潤可‘ 7 4, 2︲︲6 生 常 一 の一鼈 ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ 7 4 4 6 題 ・. 表 1-5. 計 (%) (N). 議員 には全 然相談 がない。 この こ とか ら,伝 統産業 ・ 中小 企業 の保護育成 を 中心 とす る経済 問題 は,相 当 に問題解決志 向 の高 い積極的活動を必要 と した 最重要 問題 で あ った,と 推測 され る。 また,教 育 ・福祉 問題 が,「 対立調整」 や 「 調査研究」や 「 啓蒙」 とい った,あ らゆ る行 動志 向 に及 んで い る こ とを 考慮 すれ ば,こ の 問題 は,K市 において,特 定 の 階層 ・地域 。組織 の特定 の 要求 充足 とい う限定 的 で 個別的 な要求 ではな く,住 民全般 に共通 した普遍的 な課題 で あ った, と思 われ る。 この普遍的傾 向は , 次 の 諸 問題 につ いて も 妥 当す ると思 われ る。す なわ ち,公 害 ・衛生 問題 は,「 利益代表」 を重 視 す.
(21) 藤. 山. 征. ゴ25. 秀. る議員 に相談 が な く,ま た市民生 活改善 問題 ,組 織 問題 ,地 域 日常生活 問題 は,「 利益代表」 や 「対 立調整」 に重 点 をお く議員 に全 然相談 がなか った こ とか ら,こ れ らの諸 問題 もひ と し く地域住民 の普遍的課 題 で あ った,と 考 え られ る。 引 き続 いて,「 関心 を もつ地域」 との ク ロスに おいて は, 選挙 区 よ り小 さ い「 地元」 へ の志 向は,教 育 ・ 福祉 問題 の相談率 が高 く (17%), 次 いで 交 通 ・道 路問題. (10%),経 済 問題 (6%)が 続 いてい る。「選挙 区」 へ の志 向. は,経 済 問題. (15%)と 組織問題 (11%)の 相談率 が高 い 。「全市」 へ の志. 向は,教 育 ・ 福祉 問題. (15%),経 済 問題 (13%),組 織 問題 (11%)の それ. がやや高 い 。 また,K市 を中心 とす る「広域 圏」 へ の志 向は,教 育 ・福祉 間 題. (27%)と 経済 問題 (20%)の 相談率 が高 く,「 全 国」 へ の志 向は,経 済 問. 題 ,教 育 0福 祉 問題 ,市 民生 活改善 問題 の二 つ の相談 に均分 されて い る (い ずれ も17%)。 したが って ,経 済 問題 と教育 ・福祉 問題 は,関 心範 囲 の小 さい「 地元」 か ら関心範囲 の最大 の「全 国」 に至 る,広 範 な関心 の対象 とな ってい る こ とが 判 る。 また,組 織問題 は,「 選 挙 区」 お よび 「 全市」 に対 して 関心度 の高 い 議員 にその 相談率 が比 較 的高 い こ とか ら, この 問題 は,全 市 範 囲 に及 ぶ諸組 織 の活動運 営 の課題 で あ りなが ら,被 調査者 の集 中的 な努力 は「 選挙 区」 中 心 にな されて い るのだ,と 考 え るのは危 険 で あろ うか。 さ らに,議 員 が 自己の行動決定 な い し意思 決定 の準拠枠 とす る「 重点 をお く意 向」 との ク ロスをみ ると,「 会 派」 志 向は, 経済 問題 題. (13%)と 組 織間. (11%)の 相談率 が高 い 。「 自分 の信念」 へ の志 向は, 経済 問題 (15%). と教育 ・福祉 問題. (15%)の 相談率が高 い 。. したが って, 準拠枠 と して. ,. 「会 派」 とい う所属集団志 向 と「 自分 の信念」 とい う個人主義的志 向 とが共 に,経 済 問題 と教育 ・福祉 問題 に偏 して い るわ けで あ るが,組 織問題 の 相談 だけは, 集団主義的志 向者 に集 中 してい るの は 当然 の こ とで あろ う。「支持 団体」 へ の志 向 は交 通 ・道路 の 相談 に (22%),「 理 事者」 へ の志 向 は教育 ・ 福祉 問題 のそれ に. (66%)偏 ってい るが,. この点 の解釈 は, この相関表 だけ.
(22) 大都市 にお け る市会議員 と組織 との相互関係. ゴ2δ. か らは困難 で,更 に詳細 な分析 に侯 つ ほか はな い 。 最後 に,「 市議外 の活動時間」 との ク ロスを考察 しよ う。 市議外 の仕事 に 「 大部分 の時間 」 を割 く議員 は, 組 織問題 の 相談率 が高 く (33%),ま たそ れ に対 して「 か な りの時 間」 を割 く議員 は,教 育 ・福祉 問題 問題. (14%)の 相談率 が高 い 。 また,市 議 以外 の仕事 の時 間 に「 わずかの時. 間」 しか 割 かない議員 へ は,経 済 問題. (18%)と 教育 ・福祉 問題 (16%)の. 相談 が 多 く,「 全然使 って い な い」議員 は,経 済 問題 問題. (24%)と 経済. (11%)と 教育 ・福祉. (10%)の 相談 が多 い。 しか し,市 議以外 の活動時間 を,「 全然使わな. い」 か「 わずかの時 間」 しか 使 わな い専業型議員 が ,経 済 問題 を始 め と して. ,. あ らゆ る問題 の 相談 を受 けて い る こ とと比 較 して ,市 議以外 の仕事 に「大部 分 の時 間」 な い し「 か な りの時 間」 を投入す る兼業型議員 は,交 通 0道 路間 題 や 公害 ・衛生 問題 の 相談 を受 けていない こ とな どか ら,や や特定 の 問題 の 相談 に偏 る傾 向 が あ ると思 われ る。 また,経 済 問題 は,市 議 以外 の仕事 に割 く時 間 の多少 に 関係 な く,そ の 相談量 は押 し並 べ て 多 い ことが 明 白で あ る。. V. 団 体 ・ 組 合 の カ テ ゴ リー の 相 関 分 析. 「 団体 ・組合 の カテ ゴ リー」 (質 問 1)は ,表. 1-1に. み られ るよ うに. ,. 最 初 に被調査者 の 自由回答を 1ケ ースにつ き 3件 ず つ ,17項 目の タイプに分 類 しコー デ ィ ングを行 な ったが, この報告 において は, この分類 を さ らに縮 減 した 9項 目の コー デ ィ ング表 を用 い る こ とにす る。そ の項 目内容 は下記 の 通 りで あ る。 (J ttIJ」 組合 ……教員組合 ,職 員組合 ,同 盟 な ど。 (回 答 の 中 に 組合名 の ) 特定化 されて い な い ケースが 多 い 。. (21 同業組合 ……旅 館組合 ,浴 場組合 ,菓 子組合 ,麺 類組合 ,青 菓組合. ,. 鮮 友会 ,ペ ンキ屋組合 ,織 物業者 ,土 木建築業者 な ど。 (31 中小企業 団体 ……商 工 会 ,民 主商 工 会 な ど。. (4)市 民運動団体 ……生活 と健 康を守 る会 ,身 体 障害者 団体 ,借 地借家人 組合 ,福 祉協議会 ,公 営 住宅協議会 な ど。.
(23) 藤. 山 征. ゴ27. 秀. (5)他 の職業 団体 ……農業 団体 (農 協 ),経 営者 団体 (経 団連 ),医 師会 な ど。 Ю)町 内会 ・商店街組合 …・ 商店 連盟 ,町 内会連合会 な ど。 :・. (7)地 域住民 団体 ……地元 団体 ,地 域宗教行事団体 ,新 日本婦人 の会 ,老 人 の会 ,遺 族 の会 ,未 亡人 の会 ,傷 庚 軍人 の会 ,. PTA(育. 友会 )な ど。. (8)消 防団. (9)N.A&D.K… 上述 したよ うに,. … 回答拒否 ,非 該 当。. 9項 目に コー デ ィ ング した,団 体 ・組合 の カテ ゴ リー と. 基本変数 との相 関分析 のた めに,相 談 内容 の場合 と同 じく,基 本変数 をデ モ グ ラフ ィ ックな要 因群 と態度要 因群 とに分 離 して分 析 を行 な う ことにす る。 ■ デ モ グ ラフ ィックな要因 との関係 団体 ・組合 の カテ ゴ リー とデ モ グ ラフィ ックな要 因群 との相 関を示 してい るのが,表. 1-6で あ る。. まず ,会 派 内役職 の有無 お よび会派 内役職 の 相関 か らみ よ う。 「役職 あ り」 は,同 業組合. %)か. (15%),労 働組合 (9%),地 域住民 団体 (9. ら多 くの 相談 を受 けて い るが,同 業組合 の相談 について は,会 派 内 の. 役職 の地位 の序列 が高 い程 それを 受 け る比率 が高 いのに対 し,労 働組合 と地 域住民 団体 に 関 して は,そ の よ うなパ ター ンはな く,い ずれ の 団体 か らも代 表幹事 が最 も多 く相談を受 けて い る (17%と 11%)。 一 方 ,「 役職 な し」 の議 員 は,地 域住民団体 か らの 相談率 が他 を 凌 いで 高 い (10%)。 次 に,所 属会 派 との相 関 において は, 自民党議員 の受 け る相談 は,同 業組 合 と地域住民 団体 か らのそれが最 も多 く (い ずれ も12%), 他 の諸組 織 ,す なわ ち,労 働組合 ,中 小企業 団体 ,市 民運動団体 ,町 内会 0商 店街組合 の相 談 は皆無 に近 い 。共産党議員 の受 ける相談 は,労 働組合 と地域住民 団体 の 相 談 が最 も多 く (い ずれ も10%), 次 いで , 中小企業 団体. (8%),. 同業組合. (6%)と 続 き,町 内会 ・商店街組合 か らの相談 は全 くな い 。 また, 議員 の受 け る相談 は,町 内会 ・ 商店街組合 の相談率 が最 も高 く. 社会党. (12%),引. き続 いて,労 働組合 ,中 小企業 団体 ,地 域住民 団体 の相談率 が高 いが (い ず れ も 6%),同 業組合 , 市民運動団体 , 職業 団体 か らの 相談 は皆無 で あ る。.
(24) ゴ28. 表. 大都市 における市会議員と組織 との相互関係. 1-6. 団体・ 組合 のカテ ゴ リー とデモ グラフ ィックな要因. クL___』L体 ・組 合 の カ テ ゴ リー デモグラフィッ 1書. i金. > 4 000︲ 4 ・. 職長事事 し. 役団幹 な. 内 員 職 表 ッ議代 役 幹. 会. 民 産会 社 明. 派 党 党党 党 党. 会. 属 自 共 社 民公. 所. 1羅. > > 7 4 4 5 ・ < ︲. 無り し 有 のあ な 職 役職職 内 派 役役 会. な 要 因 暮足 なざ £ 碧 督 │(N) 苫 1堤キ 薫 ヴ ハ 鰍翼]碁 霜 春重. 6 5 一 < 40< 5 5 .<. 30100(81). 4310Q(120 30. 代. 40. ft. 50. fヽ. 60 居. │. 上. 数 年 未 満 未 満 以 上 選 挙 区外居 住者 住. 20年 40年 40年. LL. 男女. 性. 上 狽. ︲ 4 4 0 ・ ︲. 業 業り. 硼専 賜. 外 員職 以 に 員議他 議. 計 (%) (N). 13188圏.
(25) ゴ29. 藤 山 征 秀 民社党 は,地 域住民 団体 の 相談 が極 めて 多 い (17%)。 同業組合 の相談 が非 常 に多 く. さ らに公 明党議員 は. ,. (11%),中 小企業 団体 ,町 内会 ・商店街組合. ,. 職業 団体 か らは全 く相談 がな い 。 更 に,団 体 ・ 組合 の カテ ゴ リーに則 してみてみ ると,労 働組合 は共産党 と 社会党 へ,同 業組合 は 自民党 と公 明党 へ ,中 小企業 団体 は共産党 と社会党 へ. ,. 町 内会 ・商店街組合 は社 会党 と民社 党 へ ,地 域住民 団体 は 自民党 ・民社党 ・ 共産党 の 3党 へ ,市 民運動団体 は共産党 ・民社党 ・公 明党 の革新 3党 へ ,そ れ ぞれの相談 を水 路化す るとい うパ ター ンが形成 されて い る こ とが判 る。 当選 回数 とク ロスにお いて は, 1回 当選者 は,地 域住民 団体 の相談率 が最 も高 く. (18%),次 いで ,同 業組合 ,中 小企業 団体 と続 いて い る. (い ずれ も. 9%)。 2回 当選者 は,町 内会 ・商店街組合 の相談率 が比 較的高 く (9%), 同業組合 のそれが,こ れ に次 いで 高 い 組合. (6%)。 また, 3回 当選者 は,労 働. (12%),同 業組合 (8%)の 相談率 が比 較的高 く, 4回 以上 当選者 は. ,. 地域住民団体 の 相談率 が最 も高 く (17%), 次 いで, 同業組合 の相談 を多 く 受 けて い る (8%)。. (9%) (8%),地 域住民団体 (8%). 学歴 との相 関 で は,「 大学 」 卒 は, 地域住民 団体 の 相談率 が高 い の に対 して ,「 その他 の学校」卒 は,同 業組合 労働組合. (7%)の 相談率 がやや高 くな ってい る。. さ らに,居 住年数 との ク ロスをみ ると,「 20年 未満」 居住者 は,同 業組合 の 相談率 が最 も高 く(11%),町 内会 ・商 店街組合 や職業 団体 か らの 相談 はな い 。「40年 未満 」居住者 と「 40年 以上」居住 者 ,つ ま り20年 以上居住 者 は. ,. 地域住民団体 か ら最 も多 く相談 を受 けて い る (表. 1-6と は別 に算 出 して16. %)。 また,「 40年 以上」居住者 に,中 小企業 団体 か らの相談がな いの は 印象. 的 で あ るが, この理 由 は,こ の相 関表 だけか らは判 断す る こ とがで きない 。 引 き続 き,性 との ク ロスに お いて は,顕 著 に有意 な差 が認 め られ る。 す な わ ち,男 性議員 が,同 業組合 や地域 住民 団体 の 相談 (い ずれ も 9%)を 手始 め と して,あ らゆ る組織か ら相談 を受 けて い るの と対 照的 に,女 性議員 の受 け る相談 は,地 域住民団体 のそれ に集 中 し (40%), その他 の団体 ・組合 か.
(26) 大都市 における市会議員 と組織 との相互関係. ゴ3θ. らの 相談 は皆無 で あ る。 最 後 に,「 議員以外 の職業」 との相 関 において は, まず , 議員以外 に職業 を もつ 兼業 型議員 が,市 民運動団体 と町 内会 ・商店街組合 か ら相談 を受 けて い な い点 が認 め られ る。 また,兼 業型議員 は,専 業型議員 と比 較 して,労 働 組合 の 相談率 が三分 の一 しか な いのに対 して,地 域住民団体 か らのそれが三 倍 も高 い点 が注 目され る。 この点 か ら,議 員以外 の職業 の性質 は,い か な る もので あ るかを今 後更 に検討 してみ る必要 が あ る,と 思 われ る。. 2 表. 態度要因 との関係. 1-7は ,団 体 ・組合 の カテ ゴ リー と態度要 因群 との相 関を表示す るも. ので あ る。 まず ,「 市議 の仕事 の重点」 との相 関 で は, 市議 の活動 の重点 に重要 問題 の調査 ・解 決策 の研究. (「. 調査研究 」)と す る議員 が,労 働組合 ,市 民運動団. 体 か ら相談 を受 けて い な い点 は特 記 す べ きで あろ う。 その理 由 は,上 記 の諸 団体 は , 組 織 の運動 目標を設定す るに先立 ち , 自 らの手 で 周到 な調査活動 を行 な い,運 動 の展 開 を開始す るか らで あろ うか。 これ に対 して,重 要 な問 題 を住民 に 自覚 ない し理 解 させ る「啓蒙 」活動を重 視す る議員 は,主 と して 地域住民 団体 か ら相談 を受 けて い る (26%)。. この理 由 は, 地元 の地 域活動. の多機能的 な 目標達成 のための最適 な手段 につ いて,か か る市議 の意見 を聴 取 し, 自 らの活動 に反 映 させ る ことが,日 標実現 の有効 な近道で あ ると判 断 して い るか らで あろ うか。 また, 住民 や諸団体 の提起す る問題 の解決 題解 決」)に 活動 の重点 をお く議員 は,同 業組合. 間. (「. (12%),労 働組合 (8%). を始 め と して,各 種 団体 か ら全般 的 に相談 を受 け入 れ てい る。 この傾 向 は. ,. 複数 の 利害 の「対 立調整」 に活動 の 中心 をお く議員 に も妥 当 し。 中小企業 団 体 と市民運動団体以外 ,各 種 団体 か ら満遍 な く一様 に相談 を受 けてい る こ と が 判 る。 これ に対 して, 特定 の 階層 ・組織 ・地域 の利害 の積極的擁護. (「. 利. 害代表」)を 仕事 の重点 と考 え る議員 は, 相談を受 けた団体 ・組 織が,全 然 「 な い」 と回答 す るか ,あ るいは,団 体 名称 の 明言 を避 けて い る。 いか な る 理 由 によ るのか,何 らか の理 由 によ り,相 談 を持 ち込 んだ 団体 の公表 を 憚 っ.
(27) 表. 1-7. 態. 度. 征. 山. 藤. ゴ3ゴ. 秀. 団体・ 組合 のカテ ゴ リー と態度要 因. 団 体・組 合. 題益 立. 解代 調. の仕事 の重 査 研. 因. の. 点 究蒙決表 整他. 問利 対そ 啓 幡調 一. 要. 51. 1. 41. 21. 1 61. の. カ テ. リ ー. な ,(N) 詈 171rl昌 秦 IUi剣 蕩. 1 1 111. 珊 幡]. 100(6) 100(9) 10q(18). 域元区市圏国他 地 っ 挙 域 の も. を 心地 選全 広 全 そ 関. 翻. 舒3. 1001(54) 1001(15) 淵. 〔雰. 向派体元者念. 脚 事赫. 点会支地 理自 重. 翻 円 } 1001(33). 1001(3) 10q(54). 市議外 の活動時 間 部 分 大 かな り の 時 間 わず か の 時 間 全 然 な い の そ 他 計 (%) (N). ゴ. 鋼 傷]. 100(11⇒. 10q(9) 21. 4)i(. たためで あ ると思 われ る。 「 関心 を もつ地域」 との ク ロス に表 われ た数値 は,そ の解釈 に困窮す る。 ただ,「 選挙 区」志 向 が,同 業組合 (11%),地 域住民 団体 団体. (7%)か. (9%),中 小企業. ら比較的多 く相談 を受 けて い る点 は,選 挙 区内 のかか る諸団. 体 の諸 問題 に精力的 に対処 して い るためで あ ると思 われ る。 また,「 全市」 志 向 は,地 域住民団体 か らの 相談 が非 常 に多 いが (15%), これ は かか る市 議 が全市的見 地 か ら地域住民 団体 の諸活動 を理解 し支持 して い る,と 由 によ るもの と思 われ る。. い う理.
(28) ゴ32. 大都市 にお ける市会議員 と組織 との相互関係. さ らに,「 重点 をお く意 向」 との ク ロスに お いて は,「 会派」 とい う自己の 所属集団を 自己の意思 決定 の準拠 枠 とす る議 員 と,「 自分 の信念」 をその準 拠枠 とす る議員 は共 に,同 業組合 (10%お よび11%)と 地域住民 団体 (10% お よび15%)か ら多数 の 相談 を受 けて い る。 また,「 支持 団体」志 向 と「 理 事者」志 向 は, 実数 と して は僅少 で はあ るが (そ れ ぞれ 3人 と 1人 ),相 談 を受 けた団体 の名称 を正 直 に 回答 して い ないので はないか ,と 思 われ る。 最後 に,「市議外 の 活動時間」 との ク ロスを 検討 しよ う。 市議外 の活動時 間が「 かな りの時間」 あ ると回答す る議員 は,主 と して地 域住民 団体 か らの 相談 を受 けて い る (29%)。. また, 市議外 の活動時 間が. ,. 「全然 ない」か「 わずかの時間」 しか ない議 員専念型 の市議 は,同 業組合 と 地域団 体 か ら合 わせ て ほ ゞ20%と い う高率 の 相談 を受 けて い ることが 判 る。 また,集 約的 に市議 の仕事 の み に専念す る議員 が,あ らゆ る団体 や組 合 か ら 相談 を受 けて い る理 由は,そ の精力的活動 が地 域住民全般 か ら理解 され 支持 されてい るか ら, と考 えて も差 し支 えな いので はなか ろ うか。. Ⅵ. 問 題 解 決 行 動 の相 関 分 析. K市 にお ける市議 は,地 域住民 の 参加す る諸団体 ・諸組合 か ら持 ち込 まれ た相談 や要望 に対処す るために,い かな る問題 解 決 の方策を講 じたので あろ うか。 ここに お いて は,そ うした問題解決行動 につ いての 相 関分析を試 み る こ とにす る。 ともあれ,「 問題解 決 のた め の行動」 (質 問 1)に 関 しては,最 初 に被調査 者 の 自由回答 を 1ケ ースにつ き 3件 ず つ,12項 目の タイプに分類 しコー デ ィ ング したが,本 報告 においては, この タイプ数 を更 に圧縮 し10項 目の コー デ ィ ング表 を用 いたい 。10項 目の行動 内容 の説 明は下記 の通 りで あ る。. (1)「 自 ら相談 ・援助 に当 た る」 ……。自分 が 相談役 と して指 導・ 援助 ・ 調 整 に 当 た る行 動。. (2)「 特定 関係者 と協 力す る」 ……提起 され た問題 の特定 の相手方 と折衝 あ るい は協 力す る行動。.
(29) ゴ33. 藤 山 征 秀. (3)「 市長 ・上級職 員 へ 働 きか ける」 ……市長や市庁 の上級 官僚 や理事者 に 当該 の 問題 を持 ち込 む行動 。 に)「 市 の 関係部局 と折衝す る」 ……・当該 問題 の処 理 を行 な う市 の 関係部 局 (例 え ば,民 生局 ・経済局 な ど)や 関係機 関 (例 え ば,税 務所 。警察 署 ・保健所 0福 祉事務所 な ど)に 相談す る行動。. (5)「 議案 を提 出す る」 ……・市議会 ・市議委員会 を通 じて当該 問題 の議案 を提 出す る行 動。. (6)「 政府 ・官庁 ・国会議員 に陳情す る」 行 動。. (7)「 住民 の組織的運動を展 開 させ る」 行動 。 (81「 何 らかの方 法を講 ず る」 行動 。 (9)「 便宜 を与 えない」 ……・何 らの方 法 も講 じない黙認行動 。 仁 O. N.A&D.K…. …「無 回答」 お よび「 非該 当」。. 上記 の10項 目の 問題解 決行動 の分類 に則 して,前 述 した基本変数 をデ モ グ ラフ ィ ックな要 因群 と態度 要 因群 とに分 け,そ れ らの諸要 因 との相 関表 の検 討を これ よ り始 め ることに したい 。. 1 表. デ モ グ ラフ ィックな要因 との関係. 1-8は ,団 体 ・組合 の相談 に対処す るための 問題解 決行動 とデ モ グ ラ. フ ィ ックな要 因群 との相関を表 わ して い る。 まず ,会 派 内役職 の有無 お よび会派 内役職 との ク ロスを分 析 しよ う。 この ク ロス表か ら,「 役職 あ り」 も「 役職 な し」 も,「 自 らの 相談 ・ 援 助 に 当 た る」 程度 の解 決策 に留 まるか ,あ るいは逆 に,「 市 の 関係部局 と折衝す る」 積極的 な方法 が多 く講 じられて い る こ とが 判 る。 しか し, これ らの行動 につ いて,役 職 の あ る議 員 と役 職 のない議員 とを比 較 して み ると,前 者 の 「 自ら ・ 相談 援助 に 当た る」 行 動 は著 し く役職 の あ る議員 に多 く (26%),ま た会 派 内役職 の地 位 が高 い程 この傾 向 が 強 い 。 しか るに,会 派 内役職 の地位 の序 列 に着 目 して み ると, 議員 団長 の 問題解 決方法 は,「 自 ら相談 ・援助 に 当た る」 とい う,個 人 レベル の 問題解 決行動 が圧 倒的 に多 く行 なわれ. (47%),. 僅 か に「 市 の 関係部局 と折衝」 した (7%)以 外 は,「 特定 関係者 と協力」 し.
(30) > 0 4 ⑩> 囲 6 5 < く. ‘ 1 ︲︲ 11 0 1 0 0 0,. ︲ ︲︲ ︲ 9 8 6. ︲ ︲ 3. ︲‘ ︲ ︲ ︲︲ ︲ ︲ 1 7 2 3. ︲︲. ︲. ︲ ︲︲ ︲︲ ︲ ︲ 0 3 3 3. ⋮ ⋮ ︲ ︲︲ ‘ 6 4. ︲ ︲ 2 一2 一 = ︲ ︲ 2 3. LL. 需│三. > > 7 4 4 5 ・ < t. 数 回 回 回上. 60. }. 回 以. 40 50. ︰ ︲ ︲ ︲︲ ︰ 5 3. 民産会社明. 計 (%). (N). :`囲 出. 歴学 校 令代代代上 学 の 以 地 の 大そ. 男 女. 朝 基 陽. 派党党党党党 会. 回. 学. み 1 選挙区外居住者. 44100(72). 4ゴ. 10d(51). 」 需 議 選 当. il髪. 52100(69) 属 自共社民公 所. 性. 職長事 事 し 役団幹 な 内 員表 職 ッ議 代幹 役 会. 居. ︲ ︲ ︲ ︲︲ ︲ 4 3. 無りし 有 のあ な 職 役職職 内 派 役役 会. 30. 年. 因 要 な. 問題解決行動 とデモ グラフ ィックな要因. 1-8 表. 大都市 における市会議員 と組織 との相互関係 ゴ3イ. デモ グラフ ィック.
(31) 藤. 山 征. ゴ35. 秀. た り,「 議案 を提 出」した り,「 政府 官庁 0国 会議員 へ 陳情」 した り,「住民 の 組 織的運動を展 開」 させ る,と い うよ うな課題解決 の仕方 が採 られ て い ない 点 は注 目 して よいで あろ う。 この議員団長 とは対 照的 に,代 表幹事 と幹事 は. ,. 相談 内容 の差異 に応 じて 臨機応 変 に上 述 したよ うな方 策を講 じなが ら,問 題 解 決 の方 向へ たゆ まない努力を傾 けてい るよ うに思 われ る。 次 に,所 属会 派 との ク ロスに お いて は, 自民党議員 は,「 市 の 関係部局 と 折衝す る」 方法を講 ず る こ とが圧倒的 に多 く. (20%),次 いで,「 何 らか の方. 法 を講 じた」 (15%)と して, 具体 的な方策 の 明言を避 けてい る。 さ らに. ,. 「 政府官庁 ・国会議員 へ 陳情」す る方途 を講 じた と回答 したのは, 自民党議 員 の みで あ る。共産党議員 もまた, 自民党議員 と同 じく,「 市 の 関係部局 と 折衝 し」て い る (14%)ほ か に,「 自 ら相談 ・援助 に 当た る」 ケ ース も少 な く ない (19%)。 また,「 住民 の組織的運動を展 開 させ る」 方法 を講 じたの は. ,. 共産党議員 だけで あ る。 社会党議員 は,「 自 ら相談 ・援助 に 当 た る」 方策 を 各会 派 の 中 で最 も多 く行 な ってお り (30%),「 市長 0上 級職員 へ 働 きか け」 たケースは皆無 で あ る。 民社党議員 は,「 市長 ・上級職員 へ 働 きか ける」 ケ ース が 多 いが. (21%),回 答 の 中 に「 便宜 を与 えなか った 」 と陳述 した議員. が一人 も存在 しない こ とを考 え ると,諸 組織か ら提起 され た相談 に対 して 何 らか の解決方法を模索 して い る点 が窺われ る。公 明党議員 は,他 の会派 と同 じ く,「 自 ら相談 ・援助 に 当た る」 ケ ー スが多 く. (19%),ま た,「 何 らか の. 方法 を講ず る」 と して確言 を避 けた回答 も多 く,何 らか の理 由 で積極的 な 問 題解 決行動を明言す る こ とを回避 したので はないか,と 思 わせ る節 が あ る。 と りわ け,注 目す べ き事実 は,「 市 の 関係部局 との折 衝」 を行 な った会派が. ,. 自民党 ・共産党 ・ 民社党 で あ り,社 会党 と公 明党 は,意 外 にそのよ うな処置 を講 じていな い点 で あ る。 引 き続 いて,当 選 回数 との ク ロスをみ ると, 1回 当選 か ら 4回 以上 当選 に 及ぶす べ ての議員 が,「 自 ら相談 0援 助 に 当た る」 方策 係部局 と折 衝す る」 方策. (30%)と 「 市 の 関. (27%)を 多 く採用 してい る こ とが判 る。各 々の 当. 選 回数者 につ いて 断言 で きる特徴 は, 1回 当選者 が「 便宜 を与 えない 」,つ.
(32) 大都市 における市会議員 と組織 との相互関係. ゴ3δ. ま り何 らの解決策 も講 じなか った,と い う回答 の比 率 が著 し く高 い点 (11%) と, 1回 当選者 の みが「住民 の組 織的 運動を展 開 させ る」 とい う,住 民 サ イ ドの解 決行動 を採用 して い る点 で あ る。か つ また, 1回 当選 か ら 3回 当選 ま での議 員 に「政府官庁 ・国会議員 へ 陳情す る」 ケ ー スが皆無 で あ る点 , 2回 当選 か ら 4回 以上 当選 まで は当選 回数 の増加 に伴 ない ,「 自 ら相談 ・援助 に 当 た る」 とい う極 め て 消極的 な解 決策 が減少 して い く,と い う点 が看取 され る。 更 に,年 令 との ク ロス において は, 30代 の議員 が,「 市 の 関係部局 と折衝 す る」 ケ ー スが最 も多 く. (19%),ま た,「 何 らか の方法を講ず る」 と して. 具体的 な解 決策 を明確 に 回答 しないケ ース も最 も多 い (15%)。. ,. さ らにまた. ,. 団体 ・組合 の 相談 に対 して何 らの「便宜 も与 えず」 に無為無策 に終 った, と い う回答 の比 率 も最 も高 い (11%)。 引 き続 いて,居 住年数 との ク ロス において は,「 20年 未 満」居住者 が,「 自 ら相談 ・援助 に 当 た る」 とい う個人 レベ ルの解 決策 が最 も多 く. (20%),居. 住年数 の増加 に伴 な い, この 消極的 な解決 策 は減少 してい る。 また,住 民 に 対 して「 組織的運動 を展 開 させ」 たの は,「 20年 未 満」居住者 だけで あ る。 「40年 以上」居 住者 にな ると,「 議案 を (市 会 に)提 出す る 」 とい う組織 の 要求 を政 策 立案 にまで 高 め る方法 を全然採 っていないの と同時 に,ま た,団 体 ・組合 の 相談 に対 して 何 らの「便宜 も与 えな い」 とい う,怠 慢 な無策 に終 らせ たケー ス もな い 。 性 との ク ロスで は,男 性議員 と女性議員 とを比 較 してみ ると,女 性議員 の 解 決策 は,「 市 の 関係部局 と折衝す る」行動 員 へ 陳情す る」行動. (20%)と. 「政府官庁 ・国会議. (20%)と の二 つ の役所折衝 に集 中化 して い る点 が顕 著. で あ り,「 議案 を提 出」 した り,「住民 の組織的運動を展 開 させ る」 とい う. ,. 住民側 の 機能的 自立性 を 保証す る方策 は 全 然講 じて い ない。 男性議員 は. ,. 「 自 ら相談 ・ 援助 に当た る」行動 動. (16%)と 「市 の 関係部局 と折 衝す る」行. (13%)を 多 く行 な って い る。 最後 に,「 議 員以外 の職業」 との ク ロス において は,議 員 の他 に職業 を も.
(33) 山 征. 藤. 13/. 秀. つ兼業型議員 が,住 民 の「 組織的運動 を展 開Jさ せ る方法 を全 く採 って いな い とい う点 を強調す べ きで あろ う。 しか し,そ の他 の点 で は,専 業型議員 と 兼業型議員 との間 に有 意 な 開 きのあ る特徴 を見 い 出す こ とはで きな い 。. 2. 態度 要因 との関係. 団体 ・ 組合 の 相談 に対す る解 決行動 と態度要 因群 との相関を表示 したのが 表. ,. 1-9で あ る。 まず ,「市議 の仕事 の重点」 との ク ロス において は,い わゆ る「 調査研究」. を仕事 の重点 とす る議 員 は,「 市 の 関係部局 と折衝す る」行動が最 も多 く (18 表. 1-9. 問題解 決行動 と態度要 因. 市 議 の仕事 の重 点 調 査 研 究 蒙 啓 問 題 解 決 利 益 代 表 対 立 調 整 の そ 他 ︲ ︲ ︲ ︲ ,︲ ︲︲ ︲ ︲ 3 3. 域 元 区市 圏 国 他 地 っ 挙 域 の も を 心地 選 全 広 全 そ 関. ︲. 向 シ R 体 元 者 念. 也 千. そ. 計 (%) (N). 翻. 100(15). 100(6). 1001(3) 1001(90). 華 餞 0> ・ 0 0> . 2. 1 < ︲. 市 議外 の活動時 間 部 分 大 かな り の 時 間 わず か の 時 間 全 然 な い. ︲ ︲ ︲ ︲︲ ︰︲︱ ,1 ︲ , 7 3. 重点を お く 意 全 支 持 団 地 理 事 自 分 の 信. 珊.
(34) ゴ38. 大都市における市会議員 と組織 との相互関係. %),次 いで,「 自 ら相談 を 講ず る」 方策. 0援 助 に 当 た る」 方法. (14%)や ,「 何 らか の方法. (14%)が 続 いて い るが,住 民要求 を議 案 と して市会 に提 出. した り,組 織的運動を促進す る行動 は全然 採 って い ない。 また,住 民 に対 し て 重要 問題 の所在 を理 解 ない し 自覚 させ る「啓蒙」活動 を主要 な仕 事 と考 え る議員 が,「 自 ら相談 ・援助 に 当た る」 行 動 と 「 特定 関係者 と協力す る」行 動 とを 合 わせ て 19%も 採用 してい る点 で は,市 議 の 自己の役割認識 と問題解 決行動 とが符合 して い ると考 えて よい 。 しか しまた,こ の「啓蒙」型議員 は. ,. 「政府 官庁 ・ 国会議員 へ 陳情す る」積 極的行動 も行 な って はい るが,市 レベ ル の行政 当局 との折衝 や住民運動 の組織化 と 自立化 に対 して は消極的 で あ る。 また,「 問題解 決」的活動 を第 一 の 任務 とす る議員 は,個 人 レベ ルの相談 ・援 助 の 活動 を多 く行 な ってい るが (19%),「 啓蒙」型議員 と異 な って,中 央 レ ベル の行政 官庁 や 国会議員 へ の 陳情 は して い ない ものの,市 レベ ル の行政機 関や上級官僚 に対 して積極的 な活動 を行 な って い る (17%)。 「利益代表」型 の議員 は, 問題解 決 のた めの 具体策 を全然 回答 して いない 。 また,「 対立調 整」型議員 は,「 市 の 関係部局 と折衝す る」 活動 案 の提 出」 を通 じて立法化 しよ うとす る活動. (22%)と 住民 の要望 を「 議. (22%)に の みその活動 を 限定. して い ることが半Jる 。 次 に,「 関心 を もつ地域」 との ク ロスをみ よ う。 この ク ロスで 特徴的 な点 は,K市 を 中心 とす る「 広域圏」志 向 と「 全 国」 志 向は,「 自 ら相談 ・援助 に 当た る」 個人 レベル に留 まる解 決策 が多 く (27. %お よび33%),「 選挙 区」志 向 と「 全市」 志 向 とに,「 市 の 関係部局 と折 衝 す る」行 動が多 い こ とで あ る (15%お よび19%)。 更 に,「 重点 をお く意 向」 との ク ロスに お いて は,「 会 派」志 向 と「 自分 の 信念」志 向 とが,共 通 した解 決行 動様式を示 して い る。 す なわ ち,そ れ らの 解 決行動 は,「 自 ら相談 ・援助 に 当た る」 行動 (そ れ ぞれ 20%と の 関係部局 と折 衝す る」 行 動 (そ れ ぞれ12%と. 15%)と 「市. 20%)に 集 中化 してい ること. で あ る。 最後 に,「 市議外 の活動時 間」 との ク ロスを考察 して み よ う。.
(35) 藤 山 征 秀. =39. この ク ロスで 断定 し うる事実 は,市 議外 の活動時間 が「大 部分」 で あ る議 員 が,「 自 ら相談 ・援助 に当た る」 個人 レベル の 消極的 な解 決行動 しか行 な い得 ない こ と, この 個人 レベル の解 決行 動 は,市 議外 の活動時 間 の多寡 の如 何 を問わず行 なわれてい るが,市 議専念 の活動時間 の 増加 に伴 な い,こ の 消 極的 な解決行動が減少す る こ と,専 念型議員 は,中 央 レベル の官庁 や国会議 員 へ の 陳情以外 は,す べ ての解 決行動 を採用 して い る点 で あ る。. 3. 市議 の経歴職業 との 関係. これ まで ,市 議 の 問題解決行動 をデ モ グ ラフ ィ ックな要 因群 と態度要 因群 とを関連 させ て概観 して きた。 しか しまた,諸 組織 の要請 な い し相談 を解決 す る行 動 は,市 議 の経歴 した職 種 の差異 によ って左右 され る,と い う仮説 を 立 て ,そ の検証 の意 味合 いを 含 め て,問 題解 決行 動 とそれ との相関表 を作成 した。表. 1-10で あ る。. また,上 述 の 関係 の一 般的傾 向 の把握 を可能 な らしめ るため に,第 1回 目 か ら第 3回 目まで の職業構成 か ら,自 営業 層 ,専 門的・ 管 理 的職業 ,ホ ワイ トカ ラー お よび ブル ー カ ラーの 4職 種 を選 び,そ れ ぞれの職業 の 問題解 決行. 1-3で あ る。 そ こで,表 1-10と 図 1-3を 参考 に して ,市 議 の経歴職業 と問題解 決行. 動 の 推移 を 図示 した のが,図. 動 に係 わ る若千 の傾 向を指摘 してみた い 。 べ まず ,「 自 ら相談 ・指導 ・ 援助 0調 整 に当た る」 行動 は, す て の職業経 ・ 験者 に一 般 的 に多 く採用 され (4∼ 27%), と りわ け, 専 門的 管 理 的職業 ・ の経験者 は この行動 の比 率 が高 い (17∼ 33%)。 また,こ の専 門的 管 理 的 へ の入 ・ 職業 へ の入職序数 回数 の増加 に伴 な い,つ ま り,専 門的 管 理 的職業 職時点 が,多 くの転職 回数 を経過 した後 で あれ ばあ る程 , この行動 の比率 が 上昇す るのに対 し,ホ ワイ トカ ラーは逆 にそれが低下 して い る。. 5%以 下 の 「特 定 関係者 と折衝す る」解 決行動 は,い ずれ の職業経歴者 も い こ 低 い行動率 で あ るが ,ホ ワイ トカ ラーヘ の入職序数 回数 の増加 に伴 な , の行 動 の比 率 が高 くな る傾 向 が あ るのに対 して , 自営業 層 とブルー カ ラーの それ は逆 に低下 して い る。.
(36) 4 000000︲ ②00000> ・ 7 . ・ ・ ︲ ︲. ︲︲ 7 ︲︲ ︲︲ 8 ︲7 ︲︲ ︲︲ ︲ ︲︲ 8︲ l, 3 3 2, ︲ ︲ 3︲ 4︲ 0 ・ ・・ ・・ 一 D・・ 32・. ︲. ︲ ︲︲ ,︲ 8 2 百 ・ ・. ︲ ⋮ ︲ 7 3 3. ︲. ︲. ︲ ︲︲ ︲ 3 9 3 3 ・ ・. ︲. 第 4回 目 の 職 業 「 業 層 自 営. カ ラー 民 の 該. < < < く < < に. つののののの例. ︲ ︲︲ ︲ ︲ ︲ ︲︲ ︲ 7 だ■. 一 <. 1υ. OJ. 1001. ︲ ︲︲ ︲ ︲ 7 3り ︲ 2■ ︲ ・. 一. 層他 当 一. 専門的 ・ 管理的職業 ホ ワ イ トカ ラ ー ブル ー カ ラ ー. ︲︲3 ︲︲︲ ︲︲ ︲ ︲︲ ︲︲︲ ︲︲ ‘ ︲︲ ︲︲︲︲1 ︲9 ︲︲︲ , 7, 0. 一 ・ ・ ・. ︲ ︲︲ ︲ ︲ 0 9 , 1 3 1 2 ・ ・. 層他 当. 第 5回 目 の 職 業 自 営 業 層. 一 ︱ ︱ ︱ ︱ ︲ ︱ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ , ︲ ‘ ︲ ︲ 1 ︲ , 1 ︲ , 3 7 7 4 ・ 二 ︲︲. 専門的 ・ 管 理 的 職 業 ホ ヮ イ トカ ラー. て士牙 フ 曲辰ワ. 民 の 該. 農 そ 二 う ‖. 大都市における市会議員 と組織 との相互関係 ノイθ. 表 1-10 市議 の経歴職 業 と問題解決行動.
(37) 面に選 駐躙 肛 測米書国熙 O網に ∞I H. こ ∫ l珊躊 酬 洲i. C書 縦. 〆 輝田撫 ・E繊. ︲ い ヽ i ︲ M Ⅵ ] 日 ド ﹃ [ ﹃ 轟 ﹁ ] ] ¨ ヽ ︲ /. 量イ 編L ﹁ヾ卜糎ヽ 撻 仰撻督﹂ 叫網ぐ 回 ・. 一 ¨ ヽ. 締L ﹁や卜R翠 匈撫 雄 肛製窯﹂. 締L ﹁やト 狙翠 掏器襦 ﹂. EIII. 綱L ﹁ヾや 粕肛曜 や 編Щ選奎理 eЩ翠﹂. 面L ﹁ヾむ条 約輌 でЩ藤緊劇 ・ 暉橿﹂. 、 ヽ ノ ワーい R. 郡 黒 ゛皿﹂ 苔業 ・. メ ヽ 蔽 一 緯け ヽ ヽo い 収. N8. S書 器 一回 lEE. S鐸 絲. 一回. G書 絲 一回 Щ. e書 米 一回 Щ. C書 器. C書 雅. 8. S騨 羅. N ttЩ. N ttEEII. £ 薔苗図 N tt IIE. S鮮 縦 C騨 器. lIIl EEII. N ttBII N ttEEII. 面 に ﹁や卜維 や 嶼 択 C 粂 ゛こ ﹂. ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ ︲ 、 け ぃ 像 ヽ ぃ 刊 岬 ヽ ュ 器 刹 皿 ︹ ヽ ヽ 面L ﹁や卜迩本 掏 嘔輸送 肛 C拒﹂. 回 lII. ∞回. C書 米. ∞回. lIIl. S騨 米 一 回 lEI S書 米. 一回. lIII. C書 締 C騨 絲 ∞回 lIH. C輝 霧 ∞回 回. C書 絲 ∞回 lE. \. lIII. C書 絲 ∞ 回 lIE C鮮 縦. C書 器 一回 Щ C書 派 一回. N ttEElr. / C鐸 絲 ∞回. 8 ヽ. 8 ヽ. ゴイゴ. 秀 山 征 藤.
(38) ゴ42. 大都市 における市会議員 と組織 との相互関係. また,「 市長 ・上 級職員 へ 働 きか け る」 行動 は, 専 門的 0管 理 的職業 へ の 入職序数 回数 3回 目まで は皆無 で あ り,そ の第 4回 目に して始 めて現 れ てい る。 また, 自営業層 は,入 職序数 回数 の増加 に伴 ない, この行動率が上昇す る傾 向があ るのに対 し,ホ ワイ トカ ラーは逆 の 傾 向を もって い る。 「市 の 関係部局 と折衝す る」行動率 は,職 種 および入職序数 回数 の如何 を 問わず比較的 に高 い. (8^19%)。 と りわ け, ホ ワイ トカ ラー と 専門的 ・管. 理 的職業 を第 2回 目の入職職業 と して経験 した者 は この行動率 が高 い. (17%. と13%)。 「 議 案 を提 出す る」解決行動 は,専 門的 ・ 管 理 的職業 を 1∼ 3回 目の職歴 過 程 で 経験 した者 に全 然 な く,第 4回 目の入職者 に始 めて採用 されて い る。 また,ブ ルー カ ラーは,そ の入職序数 回数 の 増加 に伴 な い, この行動 の比 率 の上 昇傾 向が見 られ るのに対 して,ホ ワイ トカ ラー と 自営業層 は逆 に減少 し て行 きゼ ロに漸近 して い く。 さ らに,「 政府官庁 ・ 国会議員 へ 陳情す る」 行動 は, 専 門的 ・ 管理 的職業 を第 1回 目の職業 と して経歴 した者 に多 く. (10%), また, ブルー カ ラー経. 歴者 は, この行動 を一切採 っていな い 。そ して また, 自営業層 はその入職序 数 回数 の増加 に伴 な い この行動率 を上昇 させ ,逆 にホ ワイ トカ ラーはそれを 減少 させ てい る。 「住民 の組織的運動を展開 させ る」行動 は,第 1回 目の職業 と して ブル カ ラーを経歴 した者 に限定 され , 自営業層 ,専 門的 ・管 理 的職業 には全 くな い 。 最後 に,「 何 らか の方法 を講ず る」 解決策 は, 専 門的 ・管 理 的職業 とブル ー カ ラーが,そ れ らの入職序数 回数 の増加 に伴 ないその行動 の比率 が減少す るの に対 し,ホ ワイ トカ ラーは逆 に増加 して い る。 ともあれ,市 議 の入職序数 回数 の増加 に伴 な うそれ ぞれの問題解決行 動 の 比率 の増減 の 傾 向は,い ままで の 陳述 を要約す ると,表. 1-11の よ うに表示. で きる。 以上 ,K市 にお け る市議 の経歴職業 と問題解 決行動 との関係 に現 れ た灯1向 を陳述 した。 この 傾 向は,市 議 の意識 と行動 の被存在規定性 と しての職 業 階.
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