【研 究 論 文
r
UDC.
:691.
32 二691.
53 :691.
542 El本建 築学会 構 造 系論 文報 告 集 第 355 号・
昭和 60 年 9月モ ル
タ
ル
お
よ
び
コ.
ンク
リ
ー
.
ト
の
積算
温
度
と
1
圧 縮 強 度 発 現
に
関
す
る
実 験 的
研
究
正.
会 員 正.
会 員 正 会 員金
洪
鎌
田武
悦
英
漢
*郎
* *治
* **1.
ま え が き 寒中コ ンク リー
トで は, その期間の決定, 初期養生の 終了 や型わ く除 去の時 期, 任 意 材 令に お け る強度推 定な どに積 算 温 度 方 式が用い ら れ,
積 算温度 と圧 縮 強 度 発 現の 関 係は,
寒 中:コ ン ク リー
ト.
に お け る 基 本 と なっ て い るL)・
z ] 。 この積 算温度方 式に関 する現 行 1) の仕 様 は,
昭 和30
年 代に洪に よっ て な さ れ た実eqa
)・
4)に 基づ くもの で, そ の後,
超早強セ メ ン トの布 販に伴っ.
て図 表5xが 追 加さ れ た もの の,
他の セ メ ン トにつ い て は 25年 間に も わたっ て,
基 本的 な 改 訂はなされて いない。 し か し な が ら,
こ の闇に,
プレ ヒー
ター
の導入 と キル ン形 状の変 化, 燃 料の変 更などの セ メン ト製−
造工程の変 化 や,
JIS
規 格 改 訂によ る セ メ ン ト組 成の変 化が あり,
.
これ までの仕 様が そ の まま適用し う る か ど う かに疑 問 をいだ く ように なっ た。ま た,
文献6
),7
) に見ら れ る よ う な,
積 算 温 度 方 式の修 正 や 新 た な 提 案 もな さ れ て い るq本研究では, こ の よ うな状 況の
.
もとで 実 施す るもの で,
積 算 温 度に対 応し た現 行の強 度 増 進 曲線を変 更す る 必要性の有 無 を検 討し,
あわ せ て,
現 行の積 算 温 度 方 式に含ま れ る問 題 点を 把握し よ う と す る もの である。
なお,
実 験は普 通ボル ト ラン ドセメ ン トにつ い て実 施し,
な ん ら か の問 題が明ら かになっ た時 点で他のセ メ ン トに つ い て の検 討を行う予定で あ る。
.
2.
研究計画お よ び方 法 (ユ) 研 究 計 画 本 研 究は,
現 行の寒 中コ ン ク リー
ト仕 様の積 算温度と 表一
1 実験計画表 実 験 種 別 セ メ ン ト水セ メ ント比 帳) 養 生 温度 ◎ 測 定 材 令 (日) 125571.
O1420286090 20 ○ oOoQ一
Q一
O ○一
モルタル
氏日qnE 珂G,
H 4555657510一
OOOQoQ一
○ o一
5一
o ○ O一
o0o ○ O 20.
o『 o
oo
一
0 ○一
コ ンク リー
ト A,
B45556510一
oo一
0一
0一
oo一
5一 一
o一
o一
O一
○ 0O 表一2
セメ ン トの物 理 試 験 結 果 : r−
min フロ
ー
値 仰n} 曲 げ 強 匿 〔鴇 〕 圧 縮 強 度 (惣 ) セ メント 比 重 始発 終 結 安 定 性 5 日 7日 28 日 5日 ア 日 2B 日 A 乙162−
53−
50 良 248514866 下56257406 B5152−
15−
55.
良一
395374145253410 G5162−
2 3−
50 良 258一
149261420 D 五162一
う 5−
50 良 2295 ア 5569156244421 E5162−
15_
45 良 25B5.
25476144254428 F一
2−
15−
19一
268565176156244592.
G ム152−
05−
D9 良.
2615 ヲ 5170156255595 H ム152−
54−
01 良.
256一
一
一
150264418 表一
3 骨 材の物 理 試 験 結果 工 場 にs・
け る試 験 結 果 骨 材 表乾比.
吸 水率 単位容 積重量 (畝 ) 実樌 率 緬1
粗粒 率 (FLM ) ふ るいを 通 る も.
のの重量百分 率 15 α5o.
61,
22.
55101520 錦岡産 緲.
2,
751,
501.
906912.
616224875go00 当 宕1穐 川 砂 利 2.
64.
1.
951、
7266.
56.
59 0418800 ’韓國忠 南 大学 校 副教 授・
工博 韓 北海道大学 教授・
工博 重 艸 北 海道大 学 助 教授・
工博・
〔昭 和59年7月23日原稿受理 臼,
昭 和 60妬 4 月 Z2 日 改 訂原 稿 受 理 日,
討 論 期 限 昭和60 年 12・
月末日) 表一
4 モ ル タル の調合表 セ∫
ソ ト 砂 水望
ジ ン ト比 水 (c 。, 弋 貿ン ト 【の 砂 セ’
ン ト :砂 (重量 ) 45 6,5.
1540465D1 :5.
02 侮 砂 55 6931260一
416601 :5.
70 A.
D.
9.
P.
且 F・
.
(}.
H 65 695106746801 :4.
59 75 695 9244.
フoo一
1:5.
09圧 縮 強 度の 対 応 関 係を検 討し よ うとす るもの で あ り, 実 験は
,
原 則と して,
現 行仕様を定め た方 法に そっ て実 施 した。実験シ リー
ズ は,
モ ル タル に関す るシ リー
ズ1
と,
コ ン ク リー
トに関 する シリー
ズ皿に わ か れ, シ リー
ズ1
は, 地 区, 出 荷 量 を考 慮して定め た全 国 12工場の う ち、
セメ ン トの寄 贈の得ら れた 7社8
工場の普 通ボル ト ラン ド セ メ ン ト に よ る実 験, シリー
ズ 皿 は,
北 海 道 内 2工 場 の普 通ボル トラ ン ドセ メ ン トに よる実験と した。
実 験 計 画を表一1
に示す が,
シ リー
ズ1 ,
[と もに積 算温度が30−
1800
“
D.
D
の範 囲で試験材 令を 選ん で い る。 これ は,
寒 中コ ンク リー
トで通常利 用され てい る積 算温度の範囲 よ り も広い が,
結果 を統計 的に解 析す る た め,
デー
タ が 若 材 令にか た よ るの を防ぐ と と もに,
相 関 関 係 式 を導びいた場 合に,
実 験デー
タの 含ま れ る範囲の 両 側で曲 線が不安定と な るの を防止す る配 慮に よ る。
(2 ) 使 用 材料と 調 合 セ メ ン トの物理試 験 結果を 表一
2,
骨材 試 験 結 果を表一
3に示す 。 水は通 常の飲 料 水で,
混 和 剤は用い て いな い。
調 合は,
A セ メ ン トを用い て,
温度 20℃ の場合に,
モ ルタル で は,
フロー
値 160,
コ ンク リー
トで はス ラン プ18cm と な る よ うに定め,
こ の 調合を すべ て に適 用 し た。 調 合 表を 表一
4,
表一
5に示 す。
(3) 実 験の方法 ミキサー
か ら排 出直後に,
モ ルタル では,
フロー,
練 り上り温 度,
コ ン ク リー
トではスラン プ,
空 気 量,
単 位 容 積 重 量,
練 り上 り温 度 を測 定し,
モ ル タル では4
×4
×8cm 角 柱t コ ン ク リー
トで は10φ×20 cm の 円柱 試 験 体を作 製し た。
な お,
練り 上 り潟度は,
すべ て,
その 七 メン
ト 水セ 6ン
ト些 {竕 鯉骨.
材睾 【3
!・
。 エ 単 位 水 量 鯒 ) 絶 対 響 積 ¢ / ) 単 位七質ン ト量 〔鱈 /領り噸’
ン ト 拙 骨 材 租 骨材 4542.
51 ア5122295400 584 A.
B 5546.
016696355595502 6548.
017485551580268 表di 圓 帰 方 程式 Fc=
a +b叶 じ♂+α ’ r こ こでFC}圧 縮 強 度 ヒ=
10gM 整 生 温 度{q 2 0,
10,
5 種 別 督 ン ト w/cl %} ab C d I決 定係 数 相関係 数 標 醸 誤 差 45一
171一
68211一
40 口.
9480.
97429 モルタル 55295一
642407一
620.
ウ56ag7825 へ BCFDErFG卩
H6548D一
817455一
62o.
969 α95415 75561一
588298一
40 囗.
9680.
9B412 45602一
1094641一
田 0 αソ63U ソ ピ1z ⊃ コ ン クリー
ト A,
B55858一
1555 ム92一
100 α9780.
98916 65586一
905449一
62ag75O.
9B714 後の養生 温度に一
致 さ せ,
打 ち込み場 所の温度 (し たがっ て器 具,
型わ くの 温 度 も 〕 も,
その後の養 生 温 度に一
致 さ せ る よ う に努め た。
打ち 込 み後は,
た だ ち に所 定の養 生 箱に入れ, 脱 型 は,
コ ンク リー
トの すべ て と 5℃ 養 生の モ ル タル で材 令2日, 他の モル タル で 1日 と し た。
をの後は,
封 緘 状 態で養 生し,
積 算 温 度の基 本 となる養 生 温 度は,
試 験 体 中心部に埋め 込ん だ熱 電 対によっ て打 ち 込み直 後か ら測定し た。
(4) 結果の解 析 積 算温度と 圧縮 強 度の関 係は,
積 算 温 度を対 数とし た 3次 式 回帰 曲 線に よっ て近似さ せ,
測 定 値の あ ば れに よっ て結 果が不 明 確と な ることを避けると ともに,
こ の 近 似曲線に対する決 定 係 数,
相 関係 数,
標 準 誤 差 (誤 差 の標 準 偏 差 )を求め た。3.
実 験 結 果お よび 考 察 (1) 実 験 結果の検 討n
デー
タ の ばらつ き とそ の程 度 図一1
は, 水セ メン ト比 ご と に,
各セ メン ト,
温度に よ る デー
タ (モ ル タル で 192 デー
タ, コ ン ク リー
トで36
デー
タ)を一・
括し て求め た 回帰 曲 線と,
こ の曲 線に 対す る標準誤 差の値 を上 限, 下 限 とし た限 界 線 を 示し た もの で,
表一
6は,
この 回帰 曲 線の諸 定 数で ある。
標 準 誤差を上,
下 限と し た限界 線は,
こ の範 囲に デー
タ が含 ま れ る確 率が, いわ ゆ る“
σ”=
1に対 応 して68
%,
(片 側を 切る確率は16
% )であること を 示 し,
正 規 偏 差 を 適 当に選ん だ曲線 を 作る ことに よ り,
安 全 率を考 慮し た 強度 増進の推定曲線を定め ること が可 能である。
表一6
は,
こ の範囲 が,
水セメ ン ト比45 % の モル タルの場 合 で ±2gkg
/cm2 , 水セ メ ン ト比の増 大につ れ て,
小さ くな り, 水セメ ン ト比 75%で ±12kg/cm : , 表
一
5 コ ンク リー
トの謂 合 表 コ ン クリー
トの場 合は,
水セメ ン ト比 45%か ら65%の間で ±23kg/cm2 か ら ±14kg/cm2 で ある こ と を 示 し て い る。
デー
タの ば らっ き は,
若 材 令 時には,
主 と し て養生温度の差,
材 令の進行し た段 階で は セメ ン ト工 場の 差に 起 因 して い る。 積 算 温 度と 圧縮強度 関係の回帰 曲 線の諸 定 数の
セ メン トの影響 セ メ ン ト工場によ る差の
一
例を図一
2 に示す。 この両 者で は,
長 期 的な強 度が ほ ぼ一
致して いる が,
その途 中 過 程にお け る強 度 増 加の傾 向は か な り異.
なっ て い る。 材 令 4週に お け るC ,F
セメ ン トの強 度は
,420kg
/cm2 と392
kg
/cm2 で,
現 行の仕 様で は,
この よ うな強度差は セ メ ン ト強 度で補正される。
し か し,
若 材 令 時にC
セ メ ン トの強 度が F セ メ ン ト を下 回る という傾 向は補正 さ れ な い。 つ一
2
一
モ ル
.
タル コ.
ン ク リ冖
ト t ‘孑ト WIC (%) A.
B.
C.
D.
E。
F.
G.
H卜
A.
B唱
45 500 500 圧 400 碍 300 畜 200 喝 100 邑kgF/c凶 0 500 500 臣 400 劇 300 強 200 曜 100 噸 的 引 o 30 50 100 210 500 840 簟日00 槓 算 温 匿 1’
囗.
OlL30
50 100 Z10 500 脚 1鰤 履 算 鵬.
零 匚「’
Ol ラ 55 600 500E 400 稲 300 強 200 履 100 【k二「/皿
ノI o 」 500 500 圧 400 網 3咀 曽 200 哩 loo・
k冨餉ゴ, 0 30 50 100 2「0 500 840 犂800 慣 算 温 匿 ‘’
o・
m 3050 100、
Z10「
500 脚.
1齲00 頓 算 畠 度 m・
m C●
ロ h冨
巳 臼 丁o區
尸,
1臼 5 砂 巴 ■ 5 600 500 臣 6000 300 強 200.
曜 ,oolL6y ご , o 65 600 500 圧 400 瑠 300 強 200 墅 1001kgl ! 配ト o.
30 50 100 210 500 840 1800 樌 算 喝 匿 CD・
D1 ユ0.
50 旧 ロ 210 500 840 旭00 楓 算 量.
L
配 し℃・
m c.
口
顧 畳 口 B 匚 口 E F O H 26 己即.
工5 5o.
凹 血 0 8 や x x o■
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x 翼 × 買 疑 ■ x う 75 500 500 圧 400 碍 300 強 200 璽 100 1kEI/口
門「
o30 50 100 21口 500 a40 1800 積 耳 温 匿 〔’
D.
O〕 図一
1 積 算 温 度 と圧 縮 強 度増 進の関 係 まり,
セ メ ン トによっ て強 度 増 進の傾 向に い くぶん差が あ り,
.
これに対す る 正確な対 応は現 段 階で は 困難であ る。
llD
養 生温度の影 響と基 準温度の検 討 若 材 令 時の デー
タの ば らつ きは, 同一
積 算 温 度に対し て低 温で養 生 し た場 合ほど強 度が低い こ とに よっ て い る。
図一
3に各 養 生 温 度 別に求「
め た積 算 温 度と 圧縮 強 度 の関 係を示す が,
コ ン ク リ; ト,
モ ル タルの 場合と もT.
若 材 令 時では養生 温度が 低い ほ.
ど同一
積 算 温 度に対 する 圧縮 強 度が低い こ と を 示 して いる。
この傾 向は, 積算温 度の計算M =
Σ (θ一t
)におい て,
現行で t=−
10℃ と z=
■図
一
2 セ メ ン ト工 場による差の一
例 して い る基 準温度 tを,
より高い 値と す ることに よっ て除 去 す るこ と ができ る。
し か し, こ の適 用 範 囲 を 実 際 の積 算温度 方 式が対 象と す る材 令, つ ま り840
°
DD
程 度 にまで拡 張し た場 合に は かな らずしも一
般 的 な もの と は な ら な い。
図一
4は,
こ の 基 準 温 度 (t)を 0℃ か ら 2℃ ご とに一
20°
C まで変え,
それぞれの場 合につ い て 水セメ ン ト比ご とに圧 縮強度と積 算 温 度の3
次式 回 帰曲 線を求め,
そ の標 準 誤 差を計 算した結果である。
図は,
水セ メ ン ト比が低い場 合で は,
基 準 温 度 を 現 行の一
ユ0℃ よ り も低温側と す るこ とによっ て標 準誤 差が小さ く な るの に対し,
水セメ ン ト比 が大きい場 合に は,
よ り 高い温度と す ること が標 準誤 差を小さ く す ることを示し ている。
図に認 め ら れ るこの よ う な傾向は8工場の セ メ ン トによるモ ル タルの結果で も認 め ら れ,
標 準 誤 差を最 少 とす る基 準温度の値は,− 10
℃ 付近 を中心 と して異 なり,
セ メン トに よっ て も異なっ てい る。
こ れ は,
基準 温度一
10°
C が,
厳 密な物理的 意 味を示すの で はなく,
種々 の基 準 温 度を代 表する値である こと,
また, こ の た め に は 比較的妥当で あ ることを示してい る。 積 算 温 度の一
20一
1BF.
−
1 6 鬯一
14−
12 10 :ボー
8一
6_
4一
20 水セ メン ト 比 45 5 5 6 5 A B B A B 10 20 50 40 10 20 30 ↑0 20 50 標 準 胆 差 餾 ) 図一
4 基 準 温 度 を変 化 させ ることによ る標 準 誤 差の比 較 (コ ン ク リー
トの場合 ) 算 定・ お ・ ・,
M−
∫
β(・−
t)d
・,
fi
一
ノ(・一
・)・ ・ イ ブの補正式が提 案Ttさ れており,
これ は,
温 度 効 果の重 みづけを変え る こと を意味し て い る。
し たがっ て,
こ の 補正 を,
寒 中コンク リー
トで要 求さ れ る材 令 全 体につ い て行 う場 合,
若 材 令 時,
ま た は,
材 令の進 行した段 階の ど ちら か に は,
より良く対 応す る もの の,
全 体と し て見 た場 合, か え っ て誤 差 を拡 大する可 能性が あ るもの と思 わ れ る。
温 度 影 響に関 する図一
3は,
補 正が若 材 令 時 と,
材 令の進 行し た段 階で異な ることを示 唆し てい る。
lv
> 現 行の積 算 温 度 曲 線と の比 較 現 行の寒 中コ ン クリー
ト指 針 案の積 算 温 度 と圧 縮 強 度 の関係 式は,
広 範 囲の セ メ ン トに よ る モ ルタル実 験の結 果 を,一
部の コ ン ク リー
トに よ る結果で補 正し て求めて いる。
同様の手順に よっ て求め たコ ンク リー
トの圧縮強 度 と 積 算温度の関 係 曲 線 を図一
5に 示す。
図一
5の曲 線 セ メン ト W/C (旡) モ ル タル コ ン クリー
ト A.
B.
C.
D.
E.
F.
G。
H A.
B⊥
一
一
600Te 口.
‘gc } Tem.
{°c} ラ’
「
r−
〆
r一
一
■
\
10’
,
!55
5DO 圧 400 倒 300 釦 200 度 田o ‘L齧「/ o 凶 o,
’
「
10 500 500 圧 400q 300 曲 をoo 配 1001 岫レα
『} 0’
’
7 20 20,
’
’
5’ 齟
5. .
コ0 50 聖OO 210 500 840 L800 扱 π 吼 度 mm 30 50 10 囗 2!0 500 84囗 旧oo 椣 ” 皿 皿 1’
o・
OI 図一
3 養 生 温度ごとの積算温度と 圧縮強度増進の関 係一
4
一
は
,
8種の セ メ ン トによっ て得ら れ たモ ル タル強 度と積 算 温 度の関 係をコン ク リー
ト強 度と積 算 温 度の関 係に換 算し た もの であるが,
こ の換 算に あたっ て,
コ ン クリー
ト,
モ ル タル ともに実 験デー
タの あるA ,B
セ メ ン ト の モ ル タ ル強 度とコ ン クリー
ト強 度の比 率 を積 算 温 度に つ い て の 3次 式 回帰 曲 線に近 似 させ,
こ の回 帰 式 を補 正 項とし て,
8種の セメ ン トに よ るモ ル タル強 度か らコ ン ク リー
ト強 度を算 定し た。一
方,
図一
6は,
A,
B セ メ ン トに よ るコ ン ク リー
トの測 定結果を直接 図 示し たもの で,
図一6
に は,
こ の両 者の セメン ト強度の平 均 値に対 応す る.
現 行の 関係も 同 時に 図 示 して い る。
図一
5と 図一
6の実 験結果 を比 較すると,
図一
6の場合に, 同一
積 算 温 度 時の強 度 が 小さい傾 向と なっ ているが,
これは,
コ ン ク リー
トの実 験を行っ たA,B
セ メ ン トが 8種の セ メン ト試料 中で, 強 度 増 進の傾 向が, い くぶ ん小さい こ とに よっ てい る。
図一5
の強 度 増 進 曲線 を現行の曲 線 (図一
6の破 線1
と比 較し た 場合,
若 材 令 時に は , 現行の曲 線に よっ て得られ る強度が小さい傾向を示すが, よ り材 令の進ん だ段 階で は,
こ の両 者は一
致し た。
圧 強 600 500 400 300 2DD IOOlkgf /ロ11 0 30 50 100 210 500 840 1800 積 算 温 度 C’
0・
0〕 図一
5 モ ルタル のデー
タによ る樌 算 温 度 と圧 縮 強 度の関 係 図 表 〔中 央値 ) 600 500 圧 400 30e 強 200 度 1001k 呂レc凶 0 W/C (%).
■
耳5
55
1165
11 了5 ’
30 50 100 210 500 840 1800 慣 算 温 度 [’
0・
Dl 図一
6 コ ンク リー
トのデー
タによ る積 算温度と圧 縮 強 度の関 係 図 表 (中央 値 ) (2) 今 回の実 験 結果によ る現行の積算温度方 式の検 討i
) 強度一
積 算温度 曲線につ いて 今回の 実 験 結果 は,
強度と積算温度の関係を示す現 行 の曲線が,
若 材 令 時に強 度の低い値 (推 定に お ける安 全 側 )になるこ と を示して い る。 しか し, この現 行の 曲線 が図一
3に示す養 生 温 度に よ る結 果の か た よりを考 慮し て,
若材 令時に安 全側に引か れて い る こと か ら (文献 5) な ど を参照)この結 果をもっ て,
た だ ちに現 行の 関 係 式 を変更す る 理由と は な ら ない。一
方,
図一5
の結果は,
210°
D .
D
付近に お い て も, 図一
6に示 す 現行 曲線に よ る 強 度がい く ぶ ん低い 値となる ことを示 し てい る。
し か し,
こ の場 合 も, 北 海 道における使 用の可 能性が高いA ,B
セ メ ン トに よる コ ン ク リ’
一
トの結果 (図一
6)は,
現 行 曲線に一
致し て お り, やは り, 変 更する理 由とは な りに くい。
む しろ,
提 案 後 約25年 を 経た現 在に おいて もこ の曲 線は,
依 然と して実 用 可 能であると判 断するこ とが 妥当であろう。
lD
積 算 温 度 算 定の基 準 温 度につい て 現 行の積 算 温 度 式,
M;
Σ(θ十10)に は,
そ の式の簡2u1 潔さ ゆ えの長 所が ある。 現 行で
一
10℃ と して いる基 準 温 度は,
セ メ ン ト種 別,
水セメ ン ト比によっ て適切な値 がい く ぶ ん異な る ものの,
全 体 として見 た場 合,
誤 差 を 最小と す る値は一
10℃ 付 近にある。
ま た,
この付近で は,
基準温度が異な ることに よる誤 差は小さい。
こ の た め, 基 準 温 度 を 含めて積 算 温 度の算 定 式 を現 行から変 更する 必 要がな いと考え て い る。
M −
f
β(e − t
)d
・,P
−
f
(・−
t)・ タ イ プの概 項・ つ い て は,
前 述の ご と く,
こ の補 正 を寒 中ゴ ン クリー
ト で対 象とする材 令 範 囲 全 体に適 用す る と か えっ て誤 差を 拡 大す る可 能 性 が ある。
ま た,
積 算 温 度 と強 度 との閧 係 は,
セメ ン ト種 別, 水セメ ン トによっ て,
い く ぶ ん異な る傾 向を も ち,
特 定の セ メ ン ト に よ る限ら れ た条 件に よ る成 果 も,
そ のま ま,
仕 様に取り入 れ ること はで き ない。 し か し な が ら,
現 行の積算温度の算定で は, 若材 令時 に 養生温度に よ る か た よ りが生 じ るこ とは明らか であ り, 長期材令に影 響させ るこ と な く, この部 分の補 正が 適 切にな さ れ る な らば, 積 算 温 度 と強 度 との関 係は よ り 相 関性の高い もの とな る。
算 定 式の簡 潔さを失な わずに,
こ の点の補 正を行うこ と が今 後の課 題である と考え て い る。
4
.
結 論 寒 中コ ン クリー
トにおい て現 在 用い られて い る積 算 温 度とコ ン クリー
ト強 度の関 係 を,
現 状の セ メ ン トによっ て検 討する ため,
全 国 各 地から収 集 し た 8種の普 通ボル トラ ン ドセ メン トを用い て モ ル タ ル およ びコ ン ク リー
ト の実 験 を 行っ た。 結 果は以 下に要 約さ れ る。 (1) 積 算 温 度と 圧縮 強 度の 関係は,
初 期材令で は養生 温 度に よっ て, また
,
セ メ ン トによっ て もい く ぶ ん異 な る もの の,
現 行の圧 縮 強 度実用図表と ほ ぼ対 応し, 現 行の 実用 図表は,
依 然とし て適 用可能で ある。
(
2
> 積 算 温 度 と圧 縮 強 度の 関 係の基 準と なる積 算温 度の算 定 式 M=
Σ (θ一
t)におい て, 基 準温度と して現 行の 値 ( z=
1 t=−
10℃ )が妥当・ あ る.
・ た,M −
∫
β(θ一
t)dt,
fi
=f
(θ一t
)の タイ プの補正項は現 状では,
採 用す ること が で き ない。
(3 >現行の積 算 温 度の算 定で は
,
若 材 令 時に養 生温 度によ るかた よ りが生 じ,
現 行で は圧縮 強 度 増進曲 線を 安全 側にひくことにより対 応さ せて いる。 この部 分に補 正が適 切にな さ れ る な ら ば,
積 算温度と強 度の関 係はよ り相 関性の高いもの と なる。
なお,
統 計 解 析で得 られ た近 似曲線は,
コ ン ピュー
ター
導 入に際して便 利であ り,
ま た,
そ の標準誤 差 を利 用し て, 中 央 値だけ で は なく,
あ る 確 率 を 考 慮 し た安 金 側の 数値を定め ること も可 能で ある。 しか し な が ら,
こ れは よ り厳 密な相 関 曲線 を 確 立し た後の作業と考え て,
今後 の課 題とし た い。 謝 辞 実験 に あ た り,
宇 部セメ ン ト宇 部 工 場,
大 阪セ メ ン ト 伊 吹工場, 小野 田セ メ ン ト大船 渡工 場,
秩父セ メ ン ト秩 父 工 場, 電 気 化 学 工 業 青 海 工 場,
日鉄セ メン ト室蘭工場, 日本セメ ン ト上 磯,
香 春工場の各工場か ら セ メン トの寄 贈をい た だ い た。
また,
実 験で は,
卒 論生 とし て研 究に 取り組んだ但 野 浩一,
管 野 哲 也 氏の 協 力によっ たこ とを 記し て感 謝いた し ま す。 参考 文 献 1) 日本 建 築 学 会 :建築工事 標 準仕様書・
同 解 説 〔JASS
5,
鉄筋コ ンク リー
ト工事 ),
昭 59,
pp,
191−
195 2) 日本 建 築 学 会 :寒 中コ ン クリー
ト施工指針案・
同解説,
昭和 56.
3) 洪 悦郎:コ ン クリー
トの強 度 推 定 実 用 法と その応 用,
セ メ ン ト技 術 年 報 畑,
昭 34.
) 4 ) 5 } 6 } 7 洪 悦 郎 :各 種 セメン トに対 す るコ ン ク リー
ト強 度 推 定 図表,
セ メン ト技 術 年 報,
罵,
昭37.
洪 悦 郎;超 早 強セ メ ン トの寒 中 施工 における取扱いに つ いて,
セメ ン ト技 術 年 報X
服,
昭50.
寺 田 米 男 ;各 種セ メント を用い た モル タル コ ン ク リー
ト の強 度 推定 方 法につ い て,
セ メ ン ト技 術 年 報X
皿,
昭 50.
大 井 孝 和 ;養 生 温 度の変 動がコ ンク リー
ト強 度 発 現に及 ぼ す影 響,
日本 建 築 学 会 論 文 報 告 集,
No.
307,
昭56.
SYNOPS
匪S
UDC :691.
32 :691.
53 :691.
542AN
EXPERIMENTAL
STUDY
ON
THE
MATURITY
AND
COMPRESSIVE
STRENGTH
DEVELOPMENT
OF
MORTAR
AND
CONCRETE
by
Dr.
MOOHAN KIM,
Associate Professer o 〔Chung皿amNational University
,
Dr,
YOSHIRO KOH,
Professor of Hokkaido University,
Dr.
EIJI KAMADA,
AssociateProfessor Qf Hokkaido University
,
Members of A.
1.
J.
An experimental study with regard to maturity and compress 童ve strength
development
of concrete was carried out by using mortar and concrete specimens.
Eight kinds of normal portland cement and twofrom
Hokkaido
district
were usedfor
motar and concrete respectively.
On
thebasis
Qf statistical calcu 且ation o『this experimentaldata,
th巳following
observations and conc 亘usions seem tobe
appropriate ;1)
The relaしion between logarithmic value of maturity alld compressive strength
development
of martar andconcrete expres $ed 重n cubic regression equation shows a good co [relation
.
2)
Since
the practical curvesfor
compressive strengthdevelopment
below
210℃・
Dshown
in
JASS
5 wereintended
to give lowerlimit
,
the obtained curvesbased
on this test resuhs arehigher
in the rangebelow
210
°
D ・
D ,
and the curves 童n the range above210
°
D ・
Dshow
lower
value of concrete s亡rength.
3
)The
standard additional temperaturefo
【 calulation of maturity shows alittle
discrepancy
by
kinds
ofcement and water cemenL raヒiQs
,
however it seems tobe
prac口cally appropriate to take lO℃hitherto
as thestandard additional temperature