• 検索結果がありません。

ピン接合単層ラチスドームの弾性座屈性状の分析と座屈荷重の推定 : 六角形平面上の偏平球殼状のドームが周辺でローラ支持されている場合についての検討

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ピン接合単層ラチスドームの弾性座屈性状の分析と座屈荷重の推定 : 六角形平面上の偏平球殼状のドームが周辺でローラ支持されている場合についての検討"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

【論   文

1

UDC :624

074

2 :624

074

4 日本 建築 学 会 構造 系論 文 報 告 集 第 393 号

昭 和 63 年 11 月

合 単

ラ チ

弾性

性 状

       座

荷重

推定

偏平球殻状

ムが

周 辺

で ロ

支持

れ てい る

につ いて の

正 会 員 正 会 員

加   藤 

史 

  川   浩

**  

L

序  大ス パ ン造は 内部に柱がな く 体 育 館, 展 示 場, 格納庫などに しばしば用い ら れ る

これ らの大スパ ン構 造 物の

と して単 層ラ チス ド

ム が挙げ ら れ る

単層 ラチス ド

ムは, 大 別 して2種 類 あ り,

つ は , 部 材が 集結す る節 点で各部材が剛に結 合さ れ てい る剛接ラ チス ド

他の

つ は 節 点で部 材がピン接 合 されてい る ピン接合ラ チス ド

ム で ある

 シェ ル的な形 態の 剛接ラチス ド

ムは

その形 態の類 似性も あっ て

多くの場 合は連 続 体 としての シェ ル に似 た力学的挙動1

2

3)を 示 すと がら れて い 。 この類 似 性に基づい た立 場か らの研 究Z

S)

基 本 的 で有 用な結 論 が 導 き 出 されて い る

また

単に シェ ル と の類 似の み な らず, 種々の条件, た と えば, 節点での接 合 条 件の差により座屈 性状の異な る様子や座屈荷 重の低 下 等3〕 も 検 討え ら れて い る

こ の よ う接 合 部 条件に よ り座 屈荷 重が変動す ることは, 立体 トラスに関 する理 論 的

実験的研究6} さ れて い 。 さ らに マ トリッ ク ス解法 を援 用し た数 値 解 析 も進め ら れ

座 屈荷重 をは じ め と し て座屈性状が か な り精度よ く 分 析 される よ うに なっ て きて い る

 ビン接 合ラ チス ド

ム の座 屈に関し て は, 主に座 屈 荷 重の推定を焦点に して研 究が進め ら れ てい る

単位パ ネ ル の弾 性 座 屈 を論 じた研 究4

T) よ り

弾 性 座 屈 荷 重の上

下 界 が求め ら れ てい る

。一

方, 数パネル にわ た る ド

ム の座屈に関す る 研究S) で は

等分布 荷 重を 受 け る ド

ム の分 岐座屈 荷重が求め ら れ

簡 便な弾 性 座 屈荷 重の推定式が提案さ れて いる。 集中荷重や不均等な荷重 が座 屈 荷 重を著 し く低 下さ せ る現 象s

ls )

境 界 条 件 の差 異に より座 屈 荷 重が大き く変 化 する現 象9}も指 摘 れ てい る

さ ら に は

接 合 部の条 件や初 期 不 整の実 測 等 に関す る研 究16) も進められて い る

し か しな がら

これ らの研 究に よ り

有 用な結 果が得ら れつ つ あるもの の

形 状 初 期 不 整や偏 載 状の荷 重に よ る座 屈 荷 重の低 減の度 合い

つまり座 屈 荷 重の敏 感 性に関して十 分な定性 的

定量的結果が得ら れ ている と は言いが たい。  し た がっ て

本論文では

特定の形 状

境 界 条 件で は あるが, 図1に示 すほ ぼ正三角 形 網 目状で, かつ きわめ て偏 平な ピン接 合ラ チス ド

ムの幾 何 学 的 非 線 形 解 析le川 4 ) 進め

i

)等 分 布 状の鉛 直 荷 重 (た だし

節点荷重と し て扱う)を受け る場 合, (

iD

等分布状の 鉛 直荷 重に集 中鉛直荷 重が付 加さ れた場 合

i

の 偏載 状の鉛直荷重 を受け る場合, (

iv

)節点に多少の形状の ずれ (形状初 期不整 )が あ る場合につ い て

そ れ ぞ れ座 屈 挙 動 を分 析 し そ の結 果に基づい て 座 屈荷重の推 定 を試み る

 

2.

解析する偏平なピン接合単層ラ チス ド

ム の概要  2

1

全 体の構 造 形 態  解 析 する ピン接 合 単 層ラ チス ド

ムの ライズ は低く

その形 態は 図

1−

a に

ム のψbは表

1

に示 さ れて いる。 ド

ムは平 面が正六角 形であり, 各 節 点は 曲 率 半 径

R

の曲 面 上に あ り

各部材の長さ が ほ ぼ同じ にな る ような 三角 形の網 目で構 成さ れて いる。 この ド

ム では

D

が 12等 分 され るよ うに節 点

A

L ,

 

O

1

D

等, ま た, 弧

OB

6

等分さ れ る よ うに節点

G

4

1

等が置か れて いる。 弧 48 は平 面

XZ

と平 行であ り

,5,

6等の節 点は部 材の長さ が等しく な る よ うに位 置 が定め ら れ ている。 し たがっ て, 各部材の長さ は ほ ぼ等し く な る よ うに ド

ムが分割さ れて いるもの の

それ らの長さ は わずか ながらな っ て い る

  文 献 (8)に よれ ば

図 ユ に示すもの と類 似の ライズ 表

1

部 材 半 開 角 φ

に対 応す る ラ チス ド

ム の半開角ψb

曲率     半 径

R ,

ス パ ン L

ライズ H ス パンライ ズ

tt

 HIL * 豊橋技 術科学大学  教授

工博 料 石川工業 高 等 専 門 学 校   助 手   〔昭 和63年2月5日原 稿 受理 } φ

1

(°

ψ

0

°

)  

R

(cm

 

L

(cm

 

H

Cln)

HIL

50185

30354

28

0.

08

2 .

OO24429

34963

20

11

2 .

2527382034694160

12

2 .

50303438343846

工 0

13

2 .

533312534045490

6

3 .

OO36286533685470

16

3 .

504224563287631O

19

4 .

OG48214931947110

22

一 118 一

(2)

Y

B

 

 

x

Z

Hlrlge supports

O ;

Roller supPorts  

in

 X and  

Y

 

directions

(a)

 

Dome

 

geometry

 

and

 

boundary

 

condition

図 1

a ピン接 合 単 層ラチス ド

ムと境 界 条 件

      ●

ヒ ンジ支 持

支 持

φ

部 材 半 開 角

K J

b

Unit

 

dome

 

and

 

half

 

open

 

angle

 

φ

1

       図1

b 単位ド

ムと部 材 半 開 角 φ

の低い ド

ムが静 水 圧 型の等 分 布 状の節点荷重を受け る と き

その 節 点 当た りの座屈 荷重は 図 1

−b

に示す 部 材 半 開 角 φ1の

3

乗と部材の軸剛性の積に比例す るこ と が示さ れて い る伽 )

本 論 文で扱う ド

ム の境 界 条件 は文 献 (

8

)の もの と異な ることか ら

こ の ような比 例 関係の成 立

非 成 立の検 討は ひとつ の課 題とな りうる

注1) 文献 (8)で は

静 水 圧 型の等 分 布 状の節点荷 重に対      し て

1節 点 当りの座 屈荷 重を PCT

3

76 EA

Ch

/te)3      と与え ている

(但し

記 号 等は本 論 文に用い る もの      に換え てあ り

E

A

はヤング率

部 材 断 面 積

 

h,

 le      は 図 1

bに示す もの で あ る

)ライ ズの浅い ド

ムで      は h/1。

φ匸であ るか らP

3

76EA 。il{と なり

座      屈 荷 重は φユの 3乗に比例す る

し たがっ て

本 論 文      では

求めた座 屈 荷 重 PeiをE!loφ

1

で除 し た 値 C

tを      座屈 係 数と呼 び

こ の値の検 討 を行っ て い る

本論 文で扱う荷重や境界条件に おいて

この性質が成 立 す る かど うかを検 討す ることは本 研 究の 目 的の ひとつ で も あ る。

浅い ライズの ド

ム におい て

仮に部 材 半 開 角 φ、 が同 じで あっ て も その座 屈 荷 重は弧

AOD

の 分割数の 違い に よ り多少 変化す る可能性が考え ら れ る。 こ の分 割 数の違いが座 屈 荷 重へ 与え る影 響は今 後の 検 討 課 題 とし たい

 し た がっ て

本 研 究で は浅い ド

ム に限定し

φ1 の 座 屈に与え る影 響 をパ メ トリッ クに調べ ること と し た

ムが比 較 的 偏平と な る φ

1

5

°

, 2

0

°

2

5

°

2.

75

°

,3.

0

°

,3.

25

°

,3.

5

°

及び 4

0

°

につ いて解 析お よ び分 析が行わ れて いる

表 1に は

解 析し た構 造の形 態 にす る諸元 が示されている

  構造 解析に あ たっ て は

ム の

X

軸に関す る対称 性 を 導 入 し

全 体の 2分の 1を対 象とし て い る

これは

計 算機の短い演算時 間でパ メ トリック な解析 を行う た めの もの で あ り

本研究のの理解に当たっ て

ひ と つ の制 限 事 項と なっ て おり

本 ド

ム の座屈 特 性に関し

本 文 中に注 意 事 項が示さ れて い る

 

2−

2

境 界 条 件   ド

ム の 座 屈 荷 重が境 界 条 件に より大き く左 右さ れ る の は周 知であ り

本 論 文で扱う ド

ム に おい ても

周 辺 がロ

ラ支 持か ピン支 持か に より

そ の座屈 荷重は異な る。 こ の違い の検 討は別 稿 19 } 予 定 し て おり

本 論 文で は

現 実に生 ずるで あろうと思わ れ るもの の内か ら

次 の よ うな境 界 条件を設 定 し た (図 1

a

  (

i

)六角 形 外 周

ヒの 6個の隅 点A

B

  C

  D

 E

F

で は

X ,

Y

 

Z

方 向の変 位が生 じ ない ように拘 束さ れ

ii

) 外 周上の他の節 点で は Z 方 向の 変 位が 生 じ な い よ

一・

(3)

う に拘 束さ れ

,X ,

 

Y

方 向にはロ

ラ支 持 されて い る

後で述べ る よ うに本 ド

ム で扱う各 部 材の断 面 積は同

で あり,かつ,隅の 6箇の ピン支 持 点 を除き周 辺で はロ

支 持で あ る か ら

変 位の発生が大きい と予想 さ れ る 周 辺近くの節点屈が生 ずると考えられる。 こ の性 質 は 数 値 実 験 的に本 論 文で検 討 す る

 2

3

.・

部材の ヤン グ率と断面積

 

解析モ デル は図

2

に モ デル

A

として示 され, 部 材の ヤング率 E お よ び断 面 積

A

。はすべての部 材に共 通で あ り

そ れ ぞ れ

E =2.1

×

106

 

kgf

cmz

 

A

 10 cm2 と仮 定 されて い る

 2

4

形状初 期不

as

 g ε  実 際に生ずる で あ ろう初期 不 整は種々考えられ る

形 状 初 期 不 整は

1

)部 材の工場 製作過程で生 ずる部材 等の長 さの 差に よ る初期 不

Wt1

!, , (

iD

部材の建 方過 程で生 ずる施 工時の初期 不整 等13

16)が挙げられるが

初 期不 整の実 測 デ

タ不 足 等のた め, 初 期 不 整の発 生メ カ ニ ズム は定 量 化 が可能な ほどに解明さ れて いない。ま た

初期不整 は不 規 則 変量 と考え ら れ る が その統 計 量 も不 明である。  し た がっ て

本 研 究で は あ る特定の ひとつ の節 点の み に位 置のずれ が あ る ような形 状 初 期 不 整に焦 点 を あて

その初期 不整が座屈荷重に与え る影 響を検討す る。  図

3

に示す よ う に, ノ節点が球 面の半 径 方 向の内 側に 向かっ て g だけの位置の 変化 を生じ てい る と き

こ れ を形 状 初 期 不 整と 初期 不整度合いを表わすパ

タ を次 式で与え る。    ,ε=

9

/ん

……一 ・

…・

…・

一 ・

……・

……・

1

S5

」   

S5

  し s4 J  S4   し

S3

J

 

S3 S2免」 」  S2 S1全」 J   S1 B

Model

  A C 図 2 解 析モデル (全部 材の断 面 積 4。

10cm2 )

q

si”φ1 図 3 解析で 仮定し た 形状 初 期不

re

  。ε

一 120 一

 た だ し

本 論 文で は gε≧0の場合のみ扱い

g εく

0

の 場 合の検 討は今 後の研 究課題 とし たい。  こ こ で

,h

はド

頂部単位

ム の高 さであり

図1

−b

で定 義す るもの である。  

2−5.

ム に作 用 する荷 重

 

ム に作 用す る荷 重と して

i

)ほ ぼ均等と考え ら れ る自重あ るいは等分布状の積 雪 荷 重, (

il

 )ド

ム の設計で し ば し ば検 討さ れ る偏載状の積雪 荷 重, さ らに は

ilO

屋根か ら吊り さげる設 備等の集中荷重が考え ら れ る。 本研究では

等 分 布 状 荷 重

偏 載状荷重お よ び 特 定の ひとつの点にす る付加集中 荷 重 を検 討の対

A

rl 」

1.

OxP

  (

1

ρ

2xP

ρxP

D

Case

 p

1

00

, 

Case

 

H

 ρ;

0 .

67

Case

ρ

O

40

, 

Case

 

1

V

 

p

0 .

00

1 .

OGxP

 

at

 

nodes

 

marked

 

by

1

+ρ

2xP

 

at

 

nodes ρxP   at nodes ◎       o 図

4

等 分 布 鉛 直 荷 重 (荷 重 ケ

1

)及 び偏 載 鉛 直荷 重 (荷 重ケ

il

 

 

rv

 p

重 比 図5 等 分 布 状 荷 重に付 加 集 中 荷 重pE

P。が併 存す る荷重ケ

    ス

(4)

象とする

  等分布状荷 重および偏 載 状 荷 重は図

4

に示す 4ケ

ス を解析の対 象とし

左 側にあ る節点の荷 重を1とし た と き

右 側に あ る節点の 荷 重の度 合い を 荷 重 比 とし てρ で表 す

。Y

軸 上の点で の荷重は右と左の平 均と し, (1 十p)/2の度合い で表す。

 

付 加集 中荷 重に関 して は, 等分布状荷重 (荷重ケ

1

)が作 用し ている状態に さ らに

特 定の ある ひ とつ の 節点に付加荷 重が作 用し た場 合 を 解 析の対 象と す る。 こ の荷重の状 態 を 図5に示し, 荷 重の集 中度。ε を次式で 定 義する

   

P − PD

)/

P

…・

………・

…・

………・

2

) こ こ で

P。は等 分 布 状の鉛直荷重であ り

集 中 荷 重P を受け る節点 以外で はすべ て の節 点で同

とす る

 

な お

付加 集 中 荷 重に関し て は

上向きの荷 重 p ε〈0 も考え られ る が これのへ の影 響の検 討 は今後の研 究課題 と し た い。 し た がっ て

p ε>0 である か ら

P

P

。の場 合を扱 うこと と する。  

3

解 析 手 法

 

ラ チス ド

ムの弾 性座 屈 解 析 手 法は既にくの研究IT) によ り ほ ぼ確 立 して いる

本研究で採用し た解析手 法は 特に新しいものではな く

今日 まで し ば し ば用い ら れて き た方 法10

11) ひ とつ であ る。 ピン接 合 単層ラ チス ド

ムでは

部 材 半 開 角 φ、が小さい場 合に は

特定な節点 (例 えば形 状 初 期 不 整の大きい節点 )の変 位が急 増 する性 の節 点座が生じや す く なるこ と が 報 告9

1]) さ れ てい る。 し た がっ て, こ の節点の大変位に よっ て生じ る幾 何 学 的非線 形性を考慮す る ために

以 下の よ うな増分解析 を用い た。 た だ し

本 解 析で は部 材の座屈を考慮し てい ない

 図6に示 す よ うに 部 材

1

お よび

2

端のx

Y

2 方 向 の 変 位 を (Ul

 Vl

ω、)

(u2

 v2

ω2)と表す と

部 材の 軸ひずみ ε は次 式で仮 定で きる

ただし ‘,は変形 前 の部 材 長である

 

 

 

E

− .

!!9’

1

1

Ul

γ

参(

2      

………一 ・

…・

……一

(3) さ らに

分変 位 (

Au

Av

Ato

,), (Au ,, Av ,

△ω2) が生ずる と

ひずみ の増 分

A

εは次式と な る。

 

t2e

t

 

 

x

u 図6 部 材の変 形 〔部 材 座 標 系 x

y

 z)

 

 

 

A

・・

 

 

L 翻

△叺       Wz

Wl  Aw2

△Wl

     

 

le

 

  

le

 

 

 

A

・・

e

Av2− Av

,   

le

2 +

者(

’ こ の増 分ひずみを用い る と

部 材に蓄 積 される ひずみエ ネル ギ

増分

AE

は次式で近 似 的に表 示で き る

   

・・

at

A

・+

E

il

Ae

le

…一

・) こ こで, σi はひずみ ε、に対す る部材の 平 均 応 力 度

A

は部材の断 面 積である。  詳 細は省 略す る が

増分 形 式 に お け る ポ テンシャ ルエ ネル ギ

原 理に基づい て

部 材の増 分 剛 性マ ト リッ クス お よ び初 期 応 力 (材 端 )マ トリッ クス を誘 導し

材 端に用す る外力との釣 合いを利用 して

解 析に用い る基本式を作 成する。 基本式の解 法は

Newton−Raphson

法に基づ き

荷 重 増 分 法 ある い は変 位 増 分 法 を用い る が

その方 法は周 知であり, こ こで は省略す る。  

4.

解析結 果  前 節で述べ た解 析 手 法を用い て 完 全 形 状 (。ε

0

0 ) および形 状 初 期 不 整 gεの存 在 する ラ チス ド

ム (モ デ ル

A

を以 下の 目 に対して解 析 し

その 座 屈 挙 動の 分 析と ともに座 屈 荷 重 を求 め た

i

)等分 布 状荷重 を 受 ける場 合, (

i

の 等分布状荷重に付加 集 中荷重が加わ る場合

お よ び

Gii

)偏 載 状 荷 重 を受 ける場 合。  な お

本 解 析 で 得 られた P の 最 大 値 を 座 屈荷重

P

譜21 と表し

,P

。i に対応す る弾性座屈 係 数

Cel

を次 式 で定義す る。      Cei 

 Pe〆(E

φ言)

………・

…・

………・

……

6

>  以下にら れ たにつ い て述べ 。  

4−1.

完 全 形状の ラ チス ド

ムの座 屈 荷 重 等 分 布 状 荷 重の場 合 (荷 重ケ

1

>     Aε

=A

εL十 △eN ただし

      Au 厂

Au

,  完 全 形 状の ラチス ド

ムが 等 分 布 状 荷 重 (荷 重ケ

1

)を受け る場合

部 材 半開角 φ、が

P

。、と

C

,tに対 し て どの ような影 響を与え る か 特に

C

。t が φ1 に それ ほ ど依 存せず 狭い変 動 域にある かどう か調べ

 結 果が 図 7に示 さ れ てい る

φ1 の値 が 大 き く な るに し た が い

P

。tの値が大き く な る傾 向がみ られるが

 

C

1 は 1

07 と1

30 の問にあり

ほ ぼ

定の値 をとっ て い る こ と が わ か る

 図8には, φ司

=3.

 

se

の ラ チ ス ド

ム (

P

。、

6240 kgf) が P。

5880kgf の鉛 直 荷 重を受け た と きの 変 位 性 状が 注 2) 図 13 に示 す よ うに

荷重 が ゼロ態か ら上昇し

    変 位の増 加と と もにその上昇は と まり, さら に は荷重      が 減 少す る状 況 が 発 生す るe こ の間に最 大と なる荷重      を 座屈 荷重 とここでは定め ること と する

(5)

1

5

  

2

0

  

2

5

  

3.

0

  

3.5

  

4 .

0

7

完 全 形 状のモ デル

A

の ラ チ ス ド

ムの弾性座 屈 荷 重 P。t

    と座 屈 係 数

Cei,

荷重は荷重ケ

1

CeT

Pel/(EAeφ:)

    A。

10cm2

 

 

 

   

SI

 

P

588

kgf

, ・・

i

・・cm

 

Sl 図

8 完全形状のモ デル A の ラ チス ド

ムの変位 性 状 荷 重      は荷 重ケ

ス 1で

大き さ は P

 

 5880 kgf

di

3

5

°

     PeIt

6240 kgf 示され てい る

こ の図 より

節 点3が大き く下方へ 変形 し て い る

方, 節点1は上 方へ 浮 き上が る挙 動が得ら れ てい る

他の φ,の場 合に おい て も

結 果は省 略さ れ て いる が

同様な挙動が認め られ た

したがっ て

こ の種 (ほ ぼ同

の断面 積の材で構 成さ れ, かつ 図1に示 す 境 界 条件 )の ラ チス ド

ム におい て は周 辺 部 (特に節点 2

3

4等}の局部 的な変 位の増 大によっ て

そ の座屈 挙動が支配さ れ てい る と考え ら れ る

こ の よ うな周 辺 近 くの 点で局部 的な変 位が増 分する の は

周 辺で ロ

ラ 支 持 さ れて い る事に よる剛 性の不 連 続 性が主な原因 と考 え ら れ る がt こ の結 果, 文 献 (8)の 座 屈 係 数

C

。1  t

一 122 一

3.

76

[注

1

)参照}に比 較 し て本 ド

ム では

Cel=

1

07

1

 

30

と か な り小さい値と なっ て い る。 こ の よ う な局 部 的な変形 挙動を考 慮して, 以後, 節点

1

2

3

に着目 し て分 析を進め る

等 分 布 状 荷 重に付 加 集 中 荷 重 が加わ る場 合  φ1

− 3.

ぴの ラ チス ド

ム が等分布状 荷重に加え付 加 集 中 荷 重 p ε

P

。を節 点玉,

2

ま た は

3

に受け る場 合の解 析 を 行っ た

ただし, gε

Oで pεは 0

1, 0

2, 0

4の

3

ス を 用い てい る

  結 果が図9に示さ れて い る。 な お

こ こ で の

Cel

は pεを与 えた節 点に作 用 する荷 重

P

の最 大 値

P 。

濫を (6) 式 よ り求 めたものである。 この図 よ り

本ラチス ド

ム にお け る節 点 1, 2, 3のなか で付 加 集 中 度p εに対 して

最も敏 感 な節点は

3

で あ り

最も鈍 感な節点は1で ある こと が わ か る。 節点 1のみに付 加 荷重が作 用し た場合に は

座 屈 荷 重の上 昇がみ られ たが

こ の現 象は等 分布荷 重の場合点 1が浮き上が ること と関連し ている

ま た

この事は

もし節点

1

に負の付 加荷 重 (pε<

0

)が 作 用 すれ ば座 屈 荷 重が低 下す る事を十 分に想 起さ せ る。 節点 1に負の加 荷 重 が 作 用す る場 合の挙 動の検 討は今 後の研究課題 とし たい

偏 載 状荷重の場 合 (荷 重 ケ

ll

 

W

 形 状 初 期 不

as

 g ε= Oの場 合につ い て

il

・=3

0

°

3.

5

°

の ラ チス ド

ムが偏 載状 荷 重 (図4 )を受 ける場 合の

P 。

i な らびに

C

1 を 求 め た

なお

 

C

e は図4中の ●印 にされ てい る節点に作用す る最 大荷重 

Pet

か ら (

61.

式を用いて求め ら れ ている。  結 果が図10に示され て お り

gε

O

φ1

3

5

°

の場 合 につ い ての重 比 ρと

Cet

の関 係が印○でさ れ てい る

荷重ケ

ス】

V

(ρ= o

0 )場合

Cet

荷重ケ

1

(ρ

1

0)の場 合の

C

。tの値か ら約 42% 低 下して い る

荷 重 ケ

U

か ら】

V

(ρ

=0.67

か ら

0.

0

)の

C

。1の 低下 率は約

13

% であ り

比較 的ゆ る や か な低 下を示し て いること が わかる。 L2 1

0

O.

8 O

6 O

4 0

2          O

0       0

0 0

1  0

2  0

3  0

4 図 9 付 加 集 中 荷重pεと荷 重ケ

1

を受け る完 全 形 状ラ チス     ド

ム の弾 性座屈係 数 Cel

 Cel

PeEA

φ!

  g ε

0

(6)

1

L

0

O

0 .

0 .

o .

Loading

 caselH

1

1

10 節点3にge のあ るモデル A の ラ チス ド

ムが偏 載状      荷 重を受け た場 合の座 屈 係 数C。tと推定 式{8>の比較

      但し

φ1

3

5

°

 表 2 には, φ1

3

0

°

と 3

5

°

の 場 合につ い て pに対 す る

P

。iな ら びに

C

。、が示され て い る

pが同じな ら ば, 両 者の

C

。tは ほ ぼ同じ値を とっ てい ること が わ か る。  図

11

に は

φ、=

3.

5

°

の ラ チス ド

Pet

==3863 

kgf

が荷 重 ケ

m

の P

3860kgf を受 ける場 合の

S

,か ら

S6

断 面の変 位 性 状が示さ れて い る

こ の 変 位 性 状よ り

節点 3の部 的な大変位のが認め ら れ る。 荷 重ケ

ll

IV

の場 合につ い ても 同様な結 果が得ら れて い る が こ こ で は省 略する

 

4−2,

形状初期不 整の存在す る ラ チス ド

ム の座 屈荷重  形 状 初 期 不 整 g εの存 在 する節 点の位 置お よびgE の大 き さがラ チ ス ド

ム の座 屈 荷 重に与え る影 響 を把 握する 目的で

以 トの解析を行っ た

5S

ρ

4S

一11

ρ

0

」r

 

卩卩

         

4レ

{lt

       

     

●「  

   node  4   5   

6

s3

Ψ

f

一 ’

 

S2

 

1

 

2

 

3

         

●r

●!      

_

0

2

 3

7  

6噛

7

  

SI

2S

S4 3S

       Sl

   

P;3860kgf

Loading

 case 

m

)       Unit: cm 荷 重 ケ

ス皿 (P。

3860kgf) を 受け る完 全 形状の モ デル A のラチス ド

ム の 変 位 性 状

(Pet

3863 kgf

φ匹

3

5

°

) 表 2 解 析 値の C

1と推 定 式 (8)の C3iとの比 較 等分 布 状 荷 重の場 合 (荷 重ケ

1

) φ

3

O

 

 

 

 

 

7 φ1

3

5 Loading  case ρ 9匚 Po1

【ヒgf> Ce1Ce1 /Ce1PellkgfCe1Cel /Ce1cg1

11

00o

00

10

20

4 3360192412044091

1150

6380

3990

136 LU51

1451

0840

932 624029851839600L3040

6240

3840

125 1

3041

1201

0440

856 1

00QO

5570

3680

146 矼 0

670

OO

10

20

4 2667175411273930

8850

5820

3740

130 LO171

0881

Q600

935 41402 ア111 ア22576 0

8650

5660

3600

工20 Q

9941

058 エ

0200

863 0

8ア00

5350

3530

139 皿 O

400

00

10

2G

4 2483166010783830

824G

5510

3580

12ア LOO2LO66LO500

955 3863256816485600

8070

5370

3440

11ア 0

9821

039LOO90

880 0

B220

5170

3410

133 『 0

OOG

00

10

20

4 231215611021367O

ア6ア O

5180

3390

王22 1

0001

0531

0460

976 3615241515605370

7550

5(】50

3260

112 O

9841

026LO150

896 O

7670

4920

3240

125  まず

g ε に対 して最も敏感 な節 点の位 置を見い 出す た めに

φt

3

0

°

の ラ チ ス ド

ム の節 点1

2

3

0ま た は

G

g ε

O

2が存 在す る場 合, φ1

3

5

°

の ラ チス ド

ム の点 3, 4, 5ま たは 6に gε

O

2ま たは 0

4が 存在す る場合につ い て の

P

。iな ら び に

C

。iを求め た

そ の結 果, 図 12の (b)と (c)に示さ れ て い る よ うに, 節 点 3が gε に対 し て最 も敏 感 度の 高い位

i

であり, 節 点

1

が 最 も低い こ とが 認め ら れ た

 次に

節 点 3 に 。ε が存 在 する場 合

gε の 大 き さが

C

。1 に与え る影 響 を定 量 的に把 握す る 目的で

節点

3

に g ε=

0.1,0,

2ま た は

0.

4

存 在す る

il

,= ・

2.

5D,3.

0

°

3.

5

°

4

ぴの ラ チス ド

ム の

P

。tな ら びに

C

。tを求 めたn             図 12 に は φ匚に 閾 し て の gε と C, 、            の 関 係が印 ○で

表 3に は

φ1 と 。ε に            対 する

Pei

C

1の値が,示 されて いる

           ま た

図13に は

il

3

0

°

g ε

O

           0

Z ま た は 0

4 を与え た時の 鉛直 荷 重            P。 と節 点1

2

3の 鉛直変位 鰤

ω2

w3        の 関 係

図 14に は

g ε

0

1の 存 在            する ラ チス ド

ムが

P

。t

=2985

 

kgf

の鉛            直荷 重を受けて いる場 合の 変位 性状が 示        さ れて いる。       上記の結 果か ら

以 下の こと がい え よ            う

i

)完全 形状の場合

φ、 に関して        

C

,t の値の変 動が多 少ある。 しか し

。ε            が存在す る と,

CeZ

は φ1 に あ ま り関 係

123

(7)

せず

g εが同じで あれば

Ce

、もほ ぼ同じ値 となる

(の 隅の ピン持に近い点 1が浮き上が り, 節点3に発 生 す る局 部的な大変位に よ り最大 荷重

P

。iが決定さ れ る

iii

)特に節点 3 に g ε(>o )が存在す る と

  g εの ない場 合に比べ

C

。 、は著しく減 少し, 節 点3の

C

。tが他の点 の

C

t に比較し て十 分に小さく, それらの下 界 と なっ て い る と仮 定で き よ う。

GV

)節 点

0

G

に そ れ ぞ れ別 に gεが ある場 合の

C

。t を比 較 する と

そ れ ほ ど大き な 差は ない

し た がっ て 対 称 性 を仮 定せ ず

節 点

G

の 1

Lo

O

0

0

0

1

21

00

80

50

4G

20

0 図12 ge O

1 0

2  0

3  0

4 gE    O

1  0

2  0

3  0

4 形状 初期 不 整σεあ るいは付 加 集 中 荷 重 ,εの ある モデル Aの ラ チス ド

ム の座 屈 係 数 Cel

荷 重は荷 重 ケ

1

で あ り

。ε≠0の時は荷 重ケ

1

と付 加 集 中 荷 重が併 存す る荷重であ る

1 凵 2000

1000

 

1Wl

      

o PO (kgf )M・d・1 A

φ1

3・

0

・ ,1

1924kgf f・r g・

1

2

      町

12・4kgf f・・ ge

2

            W3

・。gkgff ・rg ・

 

’一一一’

丶  ,      

、 /

     

w3 、m      

2      0      2      4      6 図13 節 点3に形 状 初 期不

ZZ

 g εが あ る 場合の荷重 P。と節 点1

     2

3の変位 w

w

既 との関 係

(φ1

3

oeの モ デル A      で荷 重ケ

ス 1

124

み に gε を与え て解 析 し て得られ る結 果は対 称 性 を仮 定 し た場合の結 果 と大き な差はない もの と考え ら れ よ う

特に

節点2, 3に gεを与え た場 合, その挙 動は き わ め て局 部的であ り

かつ

対 称 点か ら 十 分離れている

し た がっ て

節点

2,3

に関して進め る議 論は本論文で仮 定し た

X

軸に関する対 称 性に は大 きく影 響され ない で あろ う。 (

V

)しか し, 対称 性の仮定が挙動に与え る影 響を厳密に調査す る に は

対称性を仮定し な い解析が今 後の課 題とし て必要である。 また, 節 点1が等 分 布 状の 荷 重 を受ける場 合, 浮 き上 がる挙 動 を示すことか ら, 負 の g ε に対す る検 討 も今 後 必 要 となろ う

等分布状荷重に付加 集中荷重が加わる場 合

 

節点

3

にg ε の存在する ラチス ド

ムが等分布状荷重 と節点 3に付 加 集 中 荷 重 を 受ける場合の

P

iな ら び に S

 

 

   

   

Sl

       

Sl

          PO

2985kgf

 

Unit

:cm 図

14

節 点3にge

O

1のあるモデル Aの ラチスド

ム の変位     性 状

荷 重は荷 重 ケ

1

で大 き さは

P

2985kgf

P。

i    

2985kgf

 φg

3

5

°

) 表3 解 析 値の C

tと推定 式の C3,との比 較 φ19 ε

P

ε

Pe1

(kgf }

Ce1clIC

1

cl1

    02

50

00

10

20

4 0

OO

00

0

0

0 19231143719251

1.

1020

6550

4120

144 1

OOOO

5570

3680

146

L1021

1ア61

1200

986

O。

00

10

20

4 0

00

00

OO

0

336019241204409

1

1150

6380

399Q

136

1.

000D

5570

3580

146

1.U51

1451

0840

932     03

O0

00

00

0o

10

20

4283026842481O

9390

8900

8230

8910

8440

7751

0541

055LO62

0

10

20

20

40

20

4165811281082O

5500

3740

359O

4960

3470

3271

1091

0781

098

    03

50

00

10

20

4

O.

GO

GO

GO

O

624029851839600

L3040

6240

3840

125

1.

OOOO

55

0.

3680

146

1

β

041

1201

0440

856     04

o0

0D

10

20

4

o.

oO

OO

00

O

880042882614806

1

2320

6000

366G

113 1

0000

5570

3680

146 L232LO7 ア O

9950

774

(8)

Cel

を 求 め た

ただし, (g ε,p ε)の値は(0

1

0.

4), (

0,

2,

0.

2

O.

2,0.

4

)と し た。   結 果が図12の (

b

)および表 3に示され て いる。 図 12の (

b

)中に お ける

(g ε

p ε)

(0

2

0

0)と (O

 2

0,

2

)あ るいは (

0,2,0.

4

)との比較

さ ら に

(g ε

pε)

0

1

0

0 ) 0

1

0

4 )の比較を

行うと

、ε が 同じで あれ ば C。1 に それほど大きな変化が認め られ ない こと が わ か る

偏 載 状 荷重の場 合 (重 ケ

ス皿

V

)  節 点 3に 。ε

0

1

0

2, 0

4の存 在 する φ、

 3

 O

°

3.

5Q

の ラ チス ド

ムが 偏 載 状 荷 重 を 受け る場 合の

P 。

t な ら び に

Cet

を求め た。  結 果が図

10

に示さ れて お り

φ1

3

 se ラチ

ム におい て g ε をパ

タ と して

ρ

Cet

の関係が 印△

 さ れて いる。 表

2

には

φ1

=3.OD

と 3

5eにつ い て の ρとgε に対する Pelと Cetの 値が与え ら れ てい る。  以上の果 をま と め る と

臼 )p と

εの存在により

C

。t は φ1 にあ まり依 存せ ず, ρとg ε に よっ て ほぼ定ま る。 そ し て (

ii

 )。εの存 在に よ り

座 屈荷重 時に節 点

3

の近 傍で は

完 全 形状の場 合よりもさ ら に局 部 的な大変 位が生 じ や す く な る

 

5.

弾性座屈 荷重の推定 式  前 節の解 析 結 果で示さ れ た ように

図 1の ピン接 合 単 層ラチス ド

ム では

(a

ラ支 持された周 辺 近 くの 節 点 (例 え ば 節点2 と

3

)の過 大 な 鉛直変 位に よっ て弾 性 座 屈 荷 重

Pet

が決 定さ れて い る。 特に節 点 3に g ε

ρε が あ ると, .ε

,。

εの ない場 合に比 べ

C

1 し く

節点 3の

C

は他に比較し て十分小さいので座屈係 数の下 界を与え てい る と考え ら れ る。 (

b

)座屈 係数

C

,、 は

1

5

°

≦φ、≦4

0 ° の 範 囲で は

部 材 半 開 角 φ、に は あ ま り関係せず, 形状 初期不 整。ε, 付加 集 中荷重,ε お よ び荷 重の偏載状 況を表すパ ラ メ

タp の値に大き く依 存 して い る

(c) また 本 論 文で は

X

軸にし て対 称性を仮 定し て解析結果を求め ている

し か し

節 点

3

に関し て は挙 動が局 部 的で ある と ともに 対 称 点と十 分 離れ てい るの で, 節点

3

の座屈 荷重の推 定に は ほ ぼこ の 対 称 性の仮定は影 響を与え ない で あ ろ う。 (

d

)た だ し

本 論 文で は p ε≧0,  gε≧0の場 合の み を解 析の 対 象 と してお り

以 下に述べ る推 定 法 もこ の範 囲に適 用さ れる 式の構 造に な っ て い る

  本節で は, 上記の特徴を反映さ せ な が ら

特に節点 2

3で座 屈が生 ずる場合を想定し ラ チス ド

ム の Peiの推 定法 を次の

2

種類 に分 けて検 討 して い る

(の 形状初 期 不整の存 在す る ラ チス ド

ムが等分布 状荷重 (荷重 ケ

1

と付 加 集 中 荷 重 (た だ し

p ε>

0

の 場合の み〉 を受ける場 合

li

>形 状 初 期 不 整 (g ε>0の場 合の み ) の存 在す る ラ チス ド

ムが偏 載 状 荷 重 (荷 重ケ

ll

皿,

IV

)を 受 ける場 合

 

5−1.

形 状初 期不整の存 在る ラ チス ド

ムが等分布 状 荷 重と付 加 集 中 荷 重 を 受 ける場 合  前 節の解 析 結果 よ り, .ε

p εと

C 。

、との関係と して, 以 下の こと が認め ら れ た

i

)節点

3

が g ε ま た は pε にしても敏 感な位置で あ る。 (の g ε とpε の火き さに存 し て c,、は定まる

iiD

節点 3に存在する g ε の値がき わ め て大きい

0.4

近 く に おい て は

ラ 支 持さ れ た 六角 形 単 位パ ネル の座屈 係 数

C

#!= 0

58×(1

gε)3 (図 12中の実 線 )に

c

t は漸 近し てい る

iv

> 節 点3を 対 象 と した 場 合

図12お よび表 3の デ

タに 基づい て pε をgε換 算す る と, ほぼ0

07

× pεと な る。 以上のこと を反映で き る ように き わ め て直 観 的な判 断に 基づ き

本 論 文で は

Peiの推 定 式とし て次 式 を仮 定す る

     

P3

,=

CZi

×

E

×!

40X

φ

l

     C :,

O

42(1

  g ε十 〇

07pε)s          十 〇

58

1−

gE

− 0.

07

 pε):

 

−t・

 

 (

7

) こ こ で

P2

,, 

C2

,は推 定 する弾 性 座 屈 荷 重, 弾 性 座 屈 係 数である

  本推定式 (7 )の

C

i と解析 値の

C

。!との比較が

図 9

12および表 3に示 されて いる

図 15に は 表 3に基づ い て作 成 さ れた

C 。

C

馨二の頻 度 分 布 が 示さ れてい る

 以 上の に基づ き

本推 定の妥 当性を検討す る。 4 種の φ、の ラチス ド

ム の節 点 3に gε

O.

4の存 在 する 場 舎と φ

4

0

°

g ε

O

2の場 合の 5ケ

ス に お い て 本推定式は高目に

Cel

を推 定 し てい る

し か し, φ、 

4.

0

° のg ε

=0.2

の場合の

C

。t/

C3i

0.

995

で あ ること か ら, g ε

0

4 の場 合 を 除け ば, 本 推 定 式 は ほ ぼ妥 当な

C

。、の近似 値を与え る といえ る。  な お

(7 )式はロ

ラ支持近くの節点 (例えば 節点 2

3

>にす る性 状 を反 映し ているの で, (

7

)式は主にこ の よ う な節点に適用さ れ るべ き性質の もの で あ ろ う。 ラ チス ド

ム の内 部の節 点に適 用さ れ れ ば

4

2で検 討さ れ たよ うに

本 推 定 式 (

7

)は ひ か え め な

Cel

の値を 与え る と 予想さ れ る

た だ し

周辺で は な く

内 部の節

,…

、…

4 9 5

NO

c1〆cgl       0

7 0

B O

9 1

D 1

1 1

2 1

3 図15 解析 値C。1と式 (71 の比の頻度     (デ

タは表3の 22 ケ

荷 重ケ

1.

(9)

、・

e

・ 18 10 No

C ,1fcg1     0

7 0

8 G

9 t

O l

1 1

2 1

3 図

16

解 析 値 C

iと 式 (8)の C3iの比の頻度      (デ

タ は表2の 32ケ

重 ケ

ス      

1

H

, 皿, 鐸) 点 が局部 的に変形し て最大 値 が 決 定 され るよ う な (例え ば 周 辺の部 材の剛 性が十 分 高い)構 造 形 式につ いて は

別稿で検 討の予 定であ る

 

5−2.

形状 初期不 整の 存在す る ラ チス ド

ムが偏 載 状 荷 重 を受 ける場 合   節点

3

g ε

0.

1 , 0

2, 0

4の存 在 するラチス ド

が荷 重ケ

ll

 

IV

を受け る場合の

C

推 定式 を議 論 する。 4節で得 ら れ た結果 (図

10,

2

)お よび (7 )式に基づい て, ρとg ε をパ ラメ

タ として

次 式を仮定す る。     

CZ

O

42xi1

 g ε十〇

031

ρド         十 〇

58×

ll

gε

03(1

ρ}}3

 (8>   本 推 定 式 (

8

)の

C2

,と解 析 値

C

。tとの比較が, 図 10お よ び表 2に示さ れて いる。 図16には

2

に基づ い て作 成 さ れた

C

。ノ

C3

どの頻 度 分 布が示 されて いる。   以上の結 果に基づ き

本推定式の妥 当性を検討す る

きわめて大 きい値である と考えられ る。ε

=O.

4の場 合を 除いて

C

。ノ

C3

、の値 が 1以 下 と なっ てい る場 合 が3ケ

ス あ る

こ れ は

φL=

3.

5

°

の完 全形状 (ge ニ

0.

0

)の ラ チス ド

ムが荷 重ケ

ll

 

W

を受 けて いる場合で ある

しか し, その 3ケ

ス の

Cei

C

tの値は そ れ ぞれ 0

994

,0.

・982

0

984 ある ことか ら, 本推 定式は gE

0.

4

の場 合を除けば

,C

。、と良く適合し た値を与え る と い え る

 なお 5

1と 同じく, 本 推 定 式は節 点 3の よ うに周 辺 の点の局 部 的 な座 屈 挙 動に関 す る ものである

周 辺 近 くの節 点で な く内部の節 点が大き く変位し て座屈 荷重が 決定さ れ る よ う な ド

ムにつ いて は別稿で検討の予 定で あ る

 

6.

結   語   本論 文でっ た単層ラ チス ド

ム の (

i

)構造, (

i

の 境界条件

1

の 荷 重

iv

)形 状 初 期 不 整は それ ぞれ

t

)図

1

す平 面が 正六 角形で あ る球形状ピン接 合 三角 形 網 目状 単 層ラ チス ド

ii

)図 1に示す ように

6個の隅 点は ピン支 持, 他の周 辺の節 点で は水 平 面 上で

126

ラ支持, (

i

の 等分布状荷重, 偏載状荷重 (図4 ), 等分布状荷重に集中荷重の付加

お よび

Uv

>図

3

に示 す特 定の ひとつ の節 点のみに存 在す る初 期 不 整で あ る。   荷重の偏載状況 を示 す荷重 比p(

1.

0

≧p≧

0

), 付 加 荷 重集中度pε(

0.

4

≧pε≧

0

形状初 期不整。ε(

0.

4≧g ε≧

0

) をパ ラ メ

タ と して

本ラチス ド

ム の弾 性 座 屈 挙動の 分析 を進め

弾 性 座 屈 荷 重の推 定 式の定 式 化 を試み た。 た だ し

σe と も

正の範囲の み対 象と してい る

 以 下に得ら れ た結果 を 要 約 する。   (1} 完 全 形 状の ラチス ド

ムが等 分 布 状 荷 重 を受 け る場合に は 座 屈係数

Cet

は 1

072か ら1

304のにあ りほ ぼ

定と な ること を明ら か に し た

た だ し

本論文 で扱っ た部 材 半 開 角 φ1 は 1

5

°

か ら4

0

°

まで であ る。   (

2

) g εま た は pεに対し て, 最 も敏 感 度の高い位 置 は ロ

支持近くの節点 (えば節点

3

)であり

最も 鈍感な位置は隅点 近 くの点 (例え ば節 点1)であ る。   (3 ) g ε

pε ま た は pの存 在す る ラ チス ド

ム の場 合 に は Cetは φ1 の値に あ まり依 存 しない。 

C

,1 は ほ ぼ g ε

p εの関数と し て表示し う る。   (4) 上記の こと を ふ ま えて

,P

創 の推 定 式を次の 2 つ の場 合に分け て検 討し た

すなわ ち,(a)gεの存 在す る ラ チス ド

ムが等分布状荷重と集 中荷重 を受け る場合 (7式 )

お よ び (

b

)。ε の存在す る ラ チス ド

ムが偏 載 状 荷 重 を 受 ける場 合 (

8

式〉

につ い て であ る。た だ し

式 (7)

(8)は主に図1に示す特 定の形 態 (分 割

境 界条 件

1

の ド

ム の周 辺の近く の節点

3

が 大き く変位す る場 合の挙動を もとに し てたもの であり

式 (7 )

(8 )妥 当性をよ り確か なもの とする ために は 式 (7 )

8

)が座屈係 数と し てのを与え る かどう か に つ い て は 今 後 (イ)gεくO 。ε〈0の領 域を考 慮し

         

た解析

(ロ

X

す る対称性をはずし た解析, (ハ ) さら には

周 辺付近では な く

ム の内部の節点で大 き な変 位 が 生じ

座 屈 荷 重 が 決 定 され るよ うな ド

ム に つ いての討 が今後の研 究課題 とし て残さ れ てい る。 (二 ) 本 論 文結 果

幾 何 学 的非線形 解 析 で得ら れ た 偏 平 な ド

ム に対 するもの である が

φ1の 比 較 的大き い ラ チス ド

ム の場 合に は 部 材の座 屈 耐 力 を も考 慮し た ラ チス ド

ム の座 屈 荷 重の推 定が必 要であると考え ら れ る。 こ の ことにつ いて は

本論で得られた結 果 と今 後 の研 究 課題 を ふ ま えて別稿で検討の予定であ る

  謝   辞  本 研 究に おい て

京都大学

豊橋技術科 学大学名誉教 授 横 尾 義 貫 博士に貴重 な御助言を頂き ま した

ま た

数 馗解 析

グ ラフ作 成 等におい て豊橋技術 科 学 大 学 大学院 生 大村泰正氏に多大な協力 を頂き ま し た

こ こ に深く感 謝い た し ま す。 な お

数値計算に は

名 古屋大 学の

FACOM

 

M −

780 な ら金 沢大学

FACOM

 

M −

360

AP

を 用い たことを付 記い た し ま す

(10)

参 考 文 献

1) 松 下 冨士雄 ;鉄 骨シェ ルの研 究 (第1報 )

球 形シェ ルの

    場 合

日本 建 築 学 会 研 究 報 告

第29号

昭和 29年10月

    PP

95

96

2) Buchert

 K

P

:Buckling Consideration in the Design   and  ConstructiQn of  Doubly Curved Space Structures

  Proc

 of  the International Conference on  Space Struc

  tu爬 s

 Londen

1966

 pp

485

490

3)Forman

 S

 E

Hutchinson

 

J.

 W

:Buckling of  Reticu

  lated shell Structures:Int

 

J.

 Solids Structures

1970

    Vot

6

 pp

909

932

4) Wright

  D

T

;Membrane Forces and  Buck1ing  in

    Reticulated Shells

 ASCE

 ST 1

 Feb

 1965

    pp

173

201

5> Yamada

 M

Uchiyama

 K

Yamada

 S

Ishikawa

   T

:Theoretical and Experimental Study on the Buck

   ling of Rigidly 

Jointed

 Single Layer Latticed Spherical

    Shells under  External Pressure

 PrQc

 IASS Symp

  0saka

 1986

 vol

3

 pp

113

124

6) 坂 壽二, 日置 興

郎 :ね じ込 み 接 合で組 み 立てた立体

   トラ ス の座 屈 挙 動

日本 建 築 学 会論 文 報 告 集, 第331 号

  昭 和58年9月, pp

1

9

7) Aguilar

 R

J.

:Snap

Through Buckling of Framed

    Triangurated Domes

 ASCE

 ST 1

 April

 1967

    pp

301

317

8) Lind

 N

 C

Local Instability Analysis of Triangulated    Dome Framework

 The Str血ctural 

Engineering

 

Aug.

    1969

 pp

317

324

g)Saito

 M

  Hangai

 Y

 Toda

1

  Okuhara

  T

   Buckling Loads of Reticulated Single

Layer Demes

   Proc

 IASS Symp

 Osaka

1986

 vQl

3

 pp

121

128

10)小 出 弘 之

加 藤 史 郎

松岡 理 1ピン接 合 単層 ラ チス ド

   ム の

挫屈計 算 例

日本 建 築 学 会 大 会 梗 概 集 (東 北 )

   pp

573

574

昭和 48年1Q月 ll} 12) 13) 14) 15) 16) 17) 18} 19) 石 川浩

郎, 向山洋

, 加 藤史 郎:ビン接 合三角形網目 状単層トラス ド

ム の座屈荷 重につ い て の考察 (そ の 1)

日本建築学 会大会梗概集 (近畿)

構 造

1 ,

pp

1287

1288

昭和62年10月 山田大 彦

山 本 博 志 :形 状 初 期不整を有す る 単 層 ピン接 合ラチス ド

ム の弾 性 座 屈 耐 力の評 価 法につ いて

日本 建 築 学 会 大会梗 概 集 (近 畿 )

構 造

1 ,

pp

1299

1300

昭 和62年 10月 向 山 洋

一,

武 藤   至

加 藤 史 郎 :単 層 トラス ド

ム の形 状 初 期 不 整の推 定

日 本建 築 学 会 梗 概 集 (近 畿},構 造

1

, pp

1303

1304

昭 和62年 10月 加 藤 史 郎

石 川 浩

郎:等 分 布 状の荷 重 を 受 ける ピン接 合三角 形 網 目 状 単 層 トラ スド

ム の座 屈 荷 重の考 察

シェ ルと空 間 構 造に関す る日

韓コ ウム論 文 集

東 京 大 学生産技術研 究所

pp

151

158

1987年8月 半谷裕 彦

大谷俊 治:単層ラ チス ド

ム の弾性座屈荷重 に与え る荷重モ

ドの影響

日本建築学会大会梗 概集 (近 畿}, 構 造

1

, pp

1291

1292

昭和62年10月 斎 藤 公 男, 黒木二三夫

谷目尚範

奥村 等 1単層 ト ラ ス ド

ム の座 屈 耐 力に関す る研 究 (その 1

日本建築学 会 大 会 梗 概 集 〔近 畿 )

構 造 1

pp

1293

1294

昭和62 年10月

Hangai

 Y

 Kawamata

 S

:Non

Linea[ Analysis of

Space Frames and  Snap

trough  Buckling of  Reticulated

Shell Structures

 IASS Pacific Symp

 Part ll on

Tensioll Structures and  Space Frames

 Oct

1971

Heki

 K

;Examples of Equivalent Rigidity Qf Latticed

Plates

, Analysis, Design and  Riliazation of Space

Frames

 IASS  Bull

 n

84/85

 pp

96

106

1984

石 川 浩

大 村 泰正

加 藤 史 郎 :ピン接 合ラチス ド

ムの弾性座 屈荷重の推定 (その 1

その 2)1 日本 建 築 学 会 北 陸 支部 研究 報 告 集第31号

pp

37

pp

44

昭和63 年

SYNOPSIS

UDC :624

074

2 :624

074

4

    

ELASTIC

 

BUCKLING

 

LOAD

 

OF

 

A

 

SPHER

CAL

 

HN −CONNECTED

 

RETICULAR

      

DOME

 

OF

 

SINGI

E

 

LAYER

 

ON

 

A

 

HEXAGONAI

. 

PLAN

by Dr

 SHIRO KATO

 ProfessDr

 Toyohashi 

University

 of   Technelogy  and  KOICHIRO  IS田KAWA

 Research Asso

  ciatel Ishikawa College of Technology

 Member of  A

1

J

 

The present study  

deals

 with  nodal  

buckling

 of a pin

comlected  reticular  

dome

 of  single  layer on  a hexagonal

plan

 The 

dome

 is assumed  to 

be

 supported  

by

 pin

ends  on  the six  corners  and  

by

 rollers  on  the periphery except

the corners

 

The

 

buckling

 load as well  as the behavior is investigated in regard  to a nodal 

geometric

 

imperfec−

tion and  severa 且

loading

 conditions

 

Based

 on a parametric study  of the 

buckling

 

load

 

by

 an elastic  nonlnear  ana

lysis

 an  approximate  method  which  can estimate  the 

buckling

 

load

 

is

 

disc

皿ssed

図 1 ・ a ピ ン 接 合 単 層 ラ チ ス ド ー ム と 境 界 条 件
図 7 完 全 形 状 の モ デ ル A の ラ チ ス ド ー ム の 弾性 座 屈 荷 重 P

参照

関連したドキュメント

ところが, [Taylor4] ( の最新版 ) に於いて改良されたテイラーのモジュラー性持ち上げ定理 ([Taylor4] 定理 5.4) に於いては, ρ v がスタインバーグ表現の際に

この分厚い貝層は、ハマグリとマガキの純貝層によって形成されることや、周辺に居住域が未確

駐車場  平日  昼間  少ない  平日の昼間、車輌の入れ替わりは少ないが、常に車輌が駐車している

熱が異品である場合(?)それの働きがあるから展体性にとっては遅充の破壊があることに基づいて妥当とさ  

痴呆は気管支やその他の癌の不転移性の合併症として発展するが︑初期症状は時々隠れている︒痴呆は高齢者やステ

析の視角について付言しておくことが必要であろう︒各国の状況に対する比較法的視点からの分析は︑直ちに国際法

場会社の従業員持株制度の場合︑会社から奨励金等が支出されている場合は少ないように思われ︑このような場合に

 千葉 春希 家賃分布の要因についての分析  冨田 祥吾 家賃分布の要因についての分析  村田 瑞希 家賃相場と生活環境の関係性  安部 俊貴