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レインフォースメント
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the 基 礎
日本住宅基礎鉄筋工業会
1. はじめに 現在、 在来軸組構法、 枠組壁工法などの4号建築物の基礎仕様につい ては、 平成 12 年建設省告示第 1347 号に定められた仕様規定に従い供 給されているのが現状であります。 しかしながら、 平成 12 年 4 月に施行された 「住宅の品質確保の促進等 に関する法律」 や平成 21 年 6 月に施行された 「長期優良住宅の普及の 促進に関する法律」 などにより、 住宅の安全性や長寿命化が叫ばれるよ うになり、 基礎への安全性および品質向上への要求が高まりつつありま す。 社 団 法 人 日 本 住 宅 基 礎 鉄 筋 工 業 会 ( 以 下, 日 住 筋 (JHR:Japan Housing Reinforcement)) で は、 そ の よ う な 社 会 的 要 請 に 対 し て、 住 宅 基礎のさらなる安全性と品質向上を目的に、 ここに推奨するベタ基礎の 仕様についてとりまとめ、 発信するものであります。 本マニュアルで推奨するベタ基礎の仕様は、 基礎に生じる応力に対し て、 おおむね許容応力度以内に収まる基礎仕様を標準仕様とし、 とりま とめることとしました。 本マニュアルが、 会員および住宅基礎に係る実務者の方々に広く活用 され、 本推奨ベタ基礎の仕様が普及し、 住宅基礎の安全性と品質向上に 貢献・寄与することを期待する次第であります。第 9 号
2013 年
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巻頭コラム
Reinforcement
−the 基 礎−
第 9 号
一般社団法人
日本住宅基礎鉄筋工業会
〒103-0004 東京都中央区東日本橋2-27-4靴下会館7階 TEʟ:₀₃︲₃₈₆₃︲₇₇₃₀ FAX:₀₃︲₅₈₀₉︲₃₆₅₀ ₂₀₁₃年₃月₂₅日発行 理事長 池原 映次 ……… 4 東京理科大学・名誉教授 松崎 育弘 ……… 5 ■□工業会のこの一年□■ ……… 6 ■□消費税対策の減税目白押し□■ 平成25年度住宅関連の税制改正 ……… 8 ■□ ポルトガル・スペイン建物紀行 □■ 念願のサルスエラ競馬場を見学 ……… 10 2012年版 推奨基礎仕様マニュアル 編集委員長の松崎先生がポイントを詳しく解説 ……… 14 会員企業訪問 (18) ナイガイユニット㈱ ……… 20 (19) 南海スチール㈱ ……… 22 (20) 富士金網製造㈱ ……… 24 (21)藤工業㈱ ……… 26 工業会・理事会だより ……… 28data & data 「住宅着工統計、異形棒鋼価格推移」 ……… 30
会員名簿 ……… 33 最近、特に思う事が有る。世間に向けて、或るいは、 会社の仕事仲間等に対しても、従来、自分の考え方・目 標に対して一生懸命にやって居るのだから皆もそう思っ ていると思って仕事をしてきたが、それが、決して正解 では無かったと思える。 人間の思い・能力・特徴は、本当に千差万別であり、 それを私が一生懸命にやって居るのだから皆もそう思っ ていると思うのは、大間違いで個人個人考え方はまるで 別の思いで仕事を行っていると云う事が、特に最近の有 る出来事で判ったような気がします。 また、自分の子どもの考え一つにしても、十分分り切っ て居ない様です。 最近は、顧客との遣り取りもメール等でやり取りし、 口論もメール等でよるとの事で、相手が見えないところ で、メールの内容等もエスカレートして、商いを無くし た等の話を聞く事も有ります。 中々この様な時代ですので、人の事を思いやる、分か りあう、と云うのは難しい時代かもしれませんが、何か 考えさせられる、世の中の様な気がします。
RC構造勉強会を連続開催
会員企業のレベルアップへ
一 般
社団法人
日本住宅基礎鉄筋工業会
理 事 長
池原 映次
理事長から皆様へ
昨年の我が国経済を見ますと、非常厳しい ところがございました。自動車産業しかり、 特に家電大手メーカー、我が国を牽引してき た企業が非常に厳しい状況下におかれまし た。加えて東北の震災は2年近くが過ぎよう としておりますが、なかなか復旧復興は進ん でいないのではないかと思います。 しかし昨年末に新政権が誕生し、力強い経 済政策が掲げられ、株価も上昇するなど、デ フレ脱却、景気拡大が大いに期待されるとこ ろであります。また東北の復興が速やかに進 むようにしていただきたいと思います。 しかし、原発再稼働が難しい状況の中、我々 製造メーカーにとって大きな問題は、エネル ギー問題、特に今後の電気料の大幅な値上げ です。我々業界にとりまして、製造コストへ の負担が大変憂慮されます。株高、円安の進 行で原油価格の上昇となれば、益々エネル ギーコストが高くなりますので、しっかりし た経済運営を国に望みたいと思います。 さて、我々日本住宅基礎鉄筋工業会は、学 術会員の松崎先生をはじめ各先生方の強いお 力添えの元に、安心・安全の家造りに欠かせ ない構造性能の確かな基礎作りを進めてお り、毎年様々な活動を続けて参りました。 昨年は、住宅基礎を作るに当たって基本と なる「RC構造研修会」を7回シリーズで開 催。毎回、学術会員の先生方に講習していた だきました。12 月の最後の講習では試験を 行い、参加者一人一人に受講修了証を授与す るなど、会員企業の社員教育として、知識・ 技術の向上を目指しております。 また今回は「推奨基礎仕様マニュアル 布 基礎編」を発刊。布基礎編として大変いいも のができました。これも松崎先生をはじめと する学術会員の皆様、技術委員会の方々のご 努力のたまものと感謝しております。推奨基 礎仕様のベタ基礎と同じように布基礎につい ても安心・安全な布基礎設計のスタンダード としてご利用いただければありがたく存じま す。 私ども工業界では、今後ともこうした安心 安全、高性能な住宅建築に寄与すべく研究開 発、普及活動を進めて参ります。皆様には、 今後とも倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますよう お願い申し上げます。reinforcement
東京理科大学
名誉教授
松崎 育弘
技術・施工・管理の能力
基礎の資格制度が必要だ
工業会の学術会員とはどんな人たちなんだ ろうかといいますと、建築センターの委員会 の委員でもあり、Aタイプ、Bタイプ、Cタ イプなどを評定する委員会の一員として一緒 にやっています。 そういう意味で技術的なバックボーンの役 割を果たしていると思います。そのため工業 会の技術委員会の活動として、「推奨基礎仕 様マニュアル」などの技術書を出していくと いうことも目的ですが、会員・ハウスメーカー 等から寄せられる技術的な問題に対して適切 に回答するというのも大切な仕事です。工業 会のホームページの中にQ&Aというコー ナーで、鉄筋・基礎に関して、質問に回答し ていくということやっています。 また人材育成についても、基礎鉄筋を製造 する技術、それを現場で組み立て、きちっと した施工をしていくこと、その管理をしっか りしていく――そうしたトータルの技術・管 理能力を持った人が、現場で対応してやって いけるというようなシステムが、今後業界に 必要なのではないかと、協会が設立された当 時から考えております。資格ということです が、そうした資格を業界に普及させていくよ うなことをしたいと思っています。今後は、 資格のための講習会の開催、テキストの作成 なども必要となります。技術委員会としても 今後様々な活動をしてまいりますのでご期待 ください。 笹子トンネルの天井落下事故がありました が、これは硬化したコンクリートに施工した 「あと施工アンカー」が、吊っていたコンク リート版の重量を支えられなくなって大事故 を起こしてしまいました。 原因として、アンカーの接着部分等の耐久 性劣化によるのではないか報道されていま す。 しかし、建物の耐震改修工事において多用し ている「あと施工アンカー」として考察して みますと、今回使用されているアンカーは、 常に引張力を受けている場での使用であるこ と、アンカー工事が上向施工であること等か ら、アンカー埋込み長さは、現設計の倍は必 要であったのではないかと思うこと、さらに、 アンカーの配置設計に、フェール・セーフの 考えが甘いことも挙げられます。 工業会の皆さんについては、このような事 故を「他山の石」として、しっかり省みて、 溶接組み立て技術、鉄筋加工・施工・管理技 術等について、しっかりとした対応能力を持 つエンジニアになることを期待します。一般社団法人日本住宅基礎鉄筋工業会(JH R)では、1 年間にわたり様々な活動を行ってき た。総会を始め理事会、各種講演会、講習会、「推 奨基礎仕様マニュアル 2012 年版 《布基礎編》」 の発刊などであった。2012 年の工業会の活動を まとめた。
■4月 20 日 技術委員会の開催
推奨基礎仕様マニュアル(布基礎編)の進捗状 況と内容の最終チェックのため、4月 20 日東京 八重洲の貸会議室プラザで、技術委員会(松崎育 弘委員長)を開催した。松崎委員長のほか委員が 集まり協議した。■5月 23 日 理事会と総会を開催
工業会では、平成 24 年度定時総会・講演会及 び懇親会を5月 23 日、東京・西新宿の京王プラ ザホテルで開催した。全国から会員、学術会員の ほか得意先、業界関係者など 50 名を集めてにぎ やかに開催した。また、総会に先立って理事会を 開催した。 総会で挨拶した池原理事長は、 「被災地での住宅建設が盛んになっておりますが、 基礎工事屋さんが非常に不足しているとのことで あります。我々工業会では、一昨年、基礎性能・ 施工品質の向上を目指し『推奨基礎仕様マニュア ル・ベタ基礎編』を作成し普及に努めてまいりま した。これは基礎設計に習熟していなくても十分 に性能の確保できるようにしたものであります。 こうした煩忙な状況の時においても大いに役立つ ものと考えております。今年度は、昨年から引き つづき開発を進めております推奨基礎仕様の第二 弾として「布基礎編」のマニュアルを作成してお ります。もうすぐ皆様にご披露できるところでご ざいますので、こちらも是非よろしくお願いいた します。 私たち日本住宅基礎鉄筋工業会は、会員一同、 今年も引き続き被災地域の復興への協力・支援を 進めるとともに、住宅産業の一翼を担う業界とし て、基礎鉄筋関連製品の供給責任を果たすべく、 住宅基礎の品質向上、製品開発、安定供給等に努 めて参りたいと思っています」と述べ、お客様に 「安心・安全」の提供のため努力すると述べた。 続いて行われた議案審議では、 ①平成 23 年度事業実績及び決算状況報告に関 する件 ②平成 24 年度事業計画(案)及び予算(案) に関する件 ③その他 が行われたほか、新会員の紹介などがあった。 また、総会後の記念講演では、学術委員であり 東京理科大名誉教授の松崎育弘氏を講師に招き、 『自然災害に想う、過去・現在・これから』との テーマで、昨今多発している自然災害と建築物に ついて、過去と今日の姿を学んだ。講演会終了後 は、懇親会が行われ、久々に会員一同が会する楽 しいひと時を過ごした。■平成 24 年度「鉄筋コンクリ―ト造に関す
る勉強会」を7月から毎月開催
工業会では、7月4日から 12 月 14 日まで全7 回にわたる鉄筋コンクリート造に関する勉強会を 開催した。これは、一昨年関連団体で開催した基 礎鉄筋に関する連続講習会が好評だったことから 今回工業会で開催することとなったものです。 テーマは、基礎、基礎鉄筋を考える上で必要な 力学等の基礎的なものからRC構造について詳し く学ぼうというものです。講師陣には、学術会員■□工業会のこの一年□■
reinforcement の東京理科大学の松崎育弘名誉教授をはじめ千葉 工業大学の中野克彦教授、福井大学の磯雅人准教 授が手分けして担当していただきました。 参加者は会員企業の営業担当者、製造責任者な どで各社で実務にあたっている人達です。工業会 では、「何のために鉄筋を入れているか、鉄筋の 効力はどのようであるか、鉄筋量の計算はこうで ある」と言った具体的な問題について、基本から 学び・再度確認できるような講習内容を企画しま した。参加者は毎回 40 名程度で熱心に講習を受 けてくれました。 講習内容は、次の通りです。 最後の第7回の講習では、講習成果を確認する ためのテストも行われました。 ・第1回 「RC造について」「基礎について」 ・第2回 「力学基礎(せん断力・曲げモーメン トについて) ・第3回 許容応力度設計1 ・第4回 許容応力度設計2 ・第5回 継手、ほか ・第6回 スラブについて ・第7回 壁倍率、ほか。
■ 12 月6日 平成 24 年度講演会・忘年会を開催
工業会では、ユーザーのハウスメーカーや関係 者などを招いて毎年開催している講演会を 12 月 6日東京・西新宿の京王プラザホテルで開催。 この講演会は、工業会の活動を紹介したり、基 礎に関する最新の情報を提供するなどして好評を 得ています。 例年秋に開催していますが、今年はスケジュー ルの都合で 12 月の開催となり、合わせて会員企 業の懇親を兼ね忘年会も開催 .。会員企業をはじ め多数のメーカーなどから 80 名と多数の方々に お集まりいただきました。また、講演会に先立っ て理事会が開催され、講演会の進行、工業会の今 後の事業などについて話し合われました。 今回の講演会では、11 月に完成した「推奨基 礎仕様マニュアル 2012 年版(布基礎編)」につ いて、その内容を詳しく解説し、業界への普及活 動も行いました。講師は工業会の学術委員であり、 技術委員会の委員長である東京理科大学の松崎育 弘名誉教授で、「最も論理的な布基礎のマニュア ルとして完成に至った」と話されていました。 松崎先生は、このマニュアルの解説に先立って、 秋にポルトガルのリスボンで開催された世界地震 工学会議に出席した折、訪ねられたカルモ修道院 (1755 年に起きたリスボン大地震において被災し たが、現在まで大切に保存されている)の紹介と 世界的有名なスペインの構造設計家・エドゥアル ド・トロハの作品であるサルスエラ競馬場、そし てトロハ研究所など、ヨーロッパの地震事情を含 めて話題提供をしていただいました。 講演会の終了後は忘年会が行われ、情報交換に 花を咲かせました。■8月 17 日 技術委員会を開催
工業会の技術委員会では、編集作業中であった 推奨布基礎マニュアル(布基礎編)がほぼまとまっ たことから、内容の最終確認・校正のため、技術 委員会を東京・八重洲の貸会議室プラザで開催し た。 なお、「推奨基礎仕様マニュアル 2012 年版(布 基礎編)」は、11 月 30 日に発刊された。■□消費税対策の減税目白押し□■
自民党 ・ 公明与党の 2013 年度税制改正大綱が 決まった。それによると消費税8%の引き上げへ の経済対策を踏まえた住宅ローン減税の拡充など の措置が盛り込まれたほか、消費税が8%に引上 げられる平成 26 年(2014 年)4月以降の対策が 焦点となっている。最大控除額400万円に
住宅ローン減税はこれまで 2013 年末を期限と していたが4年間延長。最大控除額は 400 万円(長 期優良住宅では 500 万円)へ引き上げた。 さらに平成 26 年4月以降から3年間は長期優 良住宅や低炭素住宅は最大控除額が 650 万円にま で引上げられ、普及促進に拍車がかかりそうだ。 また住民税の軽減措置としては、住民税の最大 控除額を引上げる措置が設けられた。平成 26 年 4月から3年間(平成 29 年末)までの措置として、 現行9万 7500 円から 13 万 6500 円にまで拡充し た。 また低所得層には現金給付されるが、その内容 については今年の夏までには具体的になる。 また、現金購入者向けの投資型減税についても、 平成 26 年4月から長期優良住宅と低炭素住宅を 対象に、最大控除額 50 万円から 60 万円にまで引 き上げる。適用期限を平成 29 年末まで延長して 拡充する(併せて、標準的な掛かり増し費用を見 直す)また、消費増税対策として、契約印紙代で も減税される案が出ていたが、これについては平 成 26 年4月から負担軽減措置が図られる。相続税は課税対象引き下げ
また今回の税制大綱の目玉として、2015 年(平 成 27 年)1月より、富裕層への増税を行うこと を発表している。所得税の税率は 4000 万円超の 場合、40%から 45%に上がることとなったのは 周知の通りだろう。 また相続税では6億円超の場合、最大 55%ま で課税されるのはニュース等で周知の通りかと思 われるが、基礎控除が縮小されることから影響も 大きい。いわゆる財産から差し引く基礎控除は4 割縮小されて、「3000 万円+ 600 万円×法定相続 人数」となる。これまでは課税価格で 8000 万円 の財産がないと課税されなかったが、改正後は 4800 万円以上から課税となった。リフォーム関連税制
リフォーム減税についてみてみる。リフォーム 減税とは、工事費等の 10%を所得税額から控除 できる特例措置であり、平成 26 年 4 月より最大 控除額を引き上げる。 耐震・省エネ関連のリフォームは、現行の 20 万円から 25 万円にまで引上げられる。バリアフ リー関連工事に関しては、これまでの 15 万円か ら平成 26 年 4 月以降は 20 万円にまで引上げられ る。 またローン残高の一定割合を所得税額から控除 できる特例措置について、平成 26 年 4 月より最 大控除額を現行の 60 万円から 62 万 5000 円にま で引き上げられる。 その他、住宅の耐震改修等のリフォームをした 場合にも固定資産税の一定割合を減額する措置が 設けられる。耐震改修が行われた既存住宅では、 要安全確認沿道建築物(仮称)である住宅につい ては、これまでは1年間で2分の1減額だったも のを、2年間で2分の1に減額する。 バリアフリー及び省エネ改修に係る固定資産税 の特例措置としては、1年間3分の1を減額の措 置を3年間延長する。中古住宅・不動産等の税制
その他の延長措置等は次の通り。 平成 25 年度住宅関連の税制改正reinforcement ・住宅用家屋の所有権の保存登記等に係る登 録免許税の特例措置(保存登記 0.4%→ 0.15%、 移転登記:2.0%→ 0.3% 等)。 ・中古住宅取得に係る住宅ローン減税、登録免 許税及び不動産取得税等の特例措置の適用要件の 合理化(既存住宅売買瑕疵保険加入を適用要件に 追加等) ・サービス付き高齢者向け住宅供給促進税制の 延長 ・所得税・法人税(平成 25、26 年度は 5 年間 40%、平成 27 年度は 5 年間 20%等の割増償却) ・固定資産税(新築後5年間3分の2減額) ・不動産取得税(床面積 30 ㎡以上で課税標準 から 1200 万円控除等を2年間延長 また不動産業界の「成長戦略関連税制」につい ては次の通り。 ・土地の所有権移転登記等に係る登録免許税の 特例措置(2.0%→ 1.5%等)の2年間延長 ・Jリート(投資法人・投資信託)及びSPC(特 定目的会社)が取得する不動産に係る特例措置2 年延長 ・登録免許税:移転登記(2.0%→ 1.3%) ・不動産取得税は5分の3控除 ・特例事業者が営む不動産特定共同事業におい て取得する一定の不動産に係る特例措置の創設2 年間 ・登録免許税は移転登記(本則 2.0%→ 1.3%)、 保存登記(本則 0.4%→ 0.3%) なお、特定事業者の特例措置というのはヘルス ケアなどを証券化して民間資金を導入することで 建物の耐震化や老朽化不動産の再生を促進するこ とを狙いとしている。
25 年度の予算概要について
今年の1月に発表された住宅局の来年度事業を 見ると新しい事業も盛り込まれた。補助金として の大きな項目としては、「住宅ストック活用・リ フォーム推進事業」が注目される。これは、住宅・ 建築物ストックの省エネ性能をはじめとする総合 的な質の向上を図るため、省エネ改修及び省エネ 改修と併せて実施するバリアフリー改修、耐震改 修に対して支援するもの。建築物では加算分を含 め最大 7500 万円、住宅では最大 75 万円の補助と なる。 また、落下事故が起きた劇場施設などの天井で は、耐震改修のため、支援対象に追加された。こ れは劇場、映画館、演芸場、観覧場、公会堂、集 会場などの防災拠点施設で、6m以上の高さで 200㎡以上の吊り天井の場合は、補助率 11.5%(指 定避難所は3分の1補助)、限度額は㎡あたり、 1万 3000 円の補助が出る。2013年度税制改正大綱
良住宅と低炭素住宅を対象に、最大控 除額 50万円から 60万円にまで引き上げ る。適用期限を平成 29年末まで延長し て拡充する(併せて、標準的な掛かり 増し費用を見直す) ま た、 消 費 増 税 対 策 と し て、 契 約 印 紙 代 で も 減 税 さ れ る 案 が 出 て い た が、 こ れ に つ い て は 平 成 26年 4 月 か ら 負 担 軽 減 措 置 が 図 ら れ る。 一 例 と し て 5 0 0 0 万 円 ~ 1 億 円 の 場 合、 4 万 5 0 0 0 円 か か る 印 紙 代 が 4 万 円 と な る。 5 0 0 0 万 円 以 下、 1 000 万円以上だと 1 万 5 000 円 が 1 万円にまで引き下げられる。工事 請負契約書や不動産譲渡契約書に係る 印紙税の特例措置して 5 年間延長した 上で税率を以下の通りに引き下げてい る。相続税は課税対象引き下げ
ま た 今 回 の 税 制 大 綱 の 目 玉 と し て、 2 0 1 5 年(平成 27年) 1 月より、富 裕 層 へ の 増 税 を 行 う こ と を 発 表 し て いる。所得税の税率は 4 000 万円超 の場合、 40% から 45% に上がることと なったのは周知の通りだろう。 また相続税では 6 億円超の場合、最 大 55% ま で 課 税 さ れ る の は ニ ュ ー ス 等 で 周 知 の 通 り か と 思 わ れ る が、 基税制大綱を発表
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1755 年にリスボン大地震
最初にリスボンの話ですが、これは知識として 知っておくと良いと思います。リスボンという街 はイベリア半島の太平洋側に面した西南端にあり ます。歴史的に見て、日本との繋がりは深い関係 があります。 リスボンは、歴史をたどると 1000 年以降を見て も、1009、1344、1356、1531 年、1597 年、1750 年と大地震があり、建物の倒壊、多くの死傷者が 出ています。 そして、1755 年 11 月 1 日午前 9 時 40 分にリ スボン近海で起きたマグニチュード 8.5 の大地震 で、街は壊滅的に破壊し、津波も 12 mに達し、6 万 5000 人もの人がなくなっています。この地震念願のサルスエラ競馬場を見学
■□ ポルトガル・スペイン建物紀行 □■
・1755 年リスボン大地震(ポルトガル)について
・トロハ(スペインの構造設計家)の構造美に感銘
日本住宅基礎鉄筋工業会の学術会員である東京理科大名誉教授の松崎育弘先生 は、昨年9月世界地震工学会議に出席、開催地のポルトガル、帰路スペインを訪 ねた。 その旅行について、12 月 6 日の工業会で講演された。 学生時代からトロハを見たかったと語る松崎先生 1755 年の大地震で崩れたリスボン大聖堂 リスボン大地震の震源はイベリア半島の南西端沖だったreinforcement 後、リスボンの街は山間部に移行して今の街並み が形成されたそうです。ですから、リスボン市街 にはケーブルカーが何本か走っています。 この地震で、ロンドンも揺れたとか、スイスの レマン湖の水面がさざ波の様になったとか、いろ 観測されています。ちなみに、日本では 1707 年 の宝永大地震(M8.4)があり、富士山が噴火し ています。 このリスボン大地震で、カルモ修道院が大破し ています。この建物は、1389 年に建設されたゴ シック様式の建物です。この時、大聖堂では聖人 のミサが行れていて大勢の信者がお祈りをしてい る最中でしたから、多くの犠牲者を出したと言わ れています。大聖堂は破壊された状態で、今も残っ ていて、地震の記憶として保存されています。 リスボンでは、幸いにも、この後大きな地震は 起きていません。 リスボンでは、この後大きな地震は無いのです が、ポルトガルは、ヨーロッパの中では耐震建築 に対する研究は熱心で、立派な土木研究所があり ます。研究所には、振動台もあります。地震に関 係する大きな会議をヨーロッパで開催するとしま すと、リスボンはどうだということになります。 ロンドンの人などは、「あれは 250 年も前の話 では。まだ地震のことを研究しているの」とポル トガル人に言うそうです。 しかし、ヨーロッパでは結構大きな地震がある と言うことを知っておいてほしいと思います。ギ リシャのパルテノン神殿も地震で傷んだとか、イ タリアのアッシジにある教会の天井が、地震損傷 した天井を補修しているときに余震が来て、死人 が出たといった報道があります。 リスボンのカルモ修道院は、大地震で壊れ、大 火にもあっています。しかし、大きく被災した建 物の残骸を大切に保存しています。
トロハの競馬場、学生時代の夢を実現
今回の会議に出席する、もう一つ目的は、スペ インのマドリッドにあるサルスエラ競馬場を訪ね ることでした。私が大学3年生時に購入した本に 載っていたエドゥアルド・トロハという人の作品 に非常に興味を惹かれていたからです。トロハは スペインが生んだ世界的に有名な構造設計家で す。 そのトロハが設計したサルスエラ競馬場、これ 12 月6日に開催された工業会の定例講演会 会員、ハウスメーカーなどが多数出席を大学のときから是非見たいと思っていたので す。きっかけとなったその本は、トロハが世界中 の人に自分の考え方を伝えたいということで英語 で書いた本で、日本では『現代の構造設計』(木 村俊彦訳)というタイトルでした。木村俊彦先生 は日本では有名な構造設計家です。20 cm 角の正 方形の本(厚さ 3cm)で、当時 1500 円で買いま した。バイトして買ったんです。そのころから、 見てみたいと思い続けてきました。 今回、リスボンに行くチャンスがあったので、 マドリッドに寄って、サルスエラ競馬場を見よう。 そして、若い頃からの願望がかなって、約 50 年 経って見ることが出来ました。 エドゥアルド・トロハの設計したマドリッドの サルスエラ競馬場は、1941 年に工事が終了して オープンしました。1997 年に建設から 53 年経過 し施設が傷んだので競馬場はを閉鎖されました。 その後、この建物を残そうということになり、改 修のコンペが行われ、2012 年に改修工事が完了 し、また競馬場として再オープンしました。今は マドリッド競馬場という名前で訪ねるほうが間違 いがありません。写真を見てください。ちゃんと トロハのサルスエラ競馬場を見学してきました。
シェル構造の景観のすばらしさ
80 年経過した今でも気品漂う
本題に戻って サルスエラ競馬場のこのような 屋根の構造形式をシェル構造といいます。トロハ は 1934 年のコンペに当選し、1935 年に実施設計 が完了しています。1942 年に工事が終了し、競 馬場としてオープンしています。そのデザインは 設計段階から 80 年経過していますが、その景観 のすばらしさ、気品の良さは、今の時代でも絶品 です。先端の厚さは8cm で、スタンド屋根の張 り出し長さは 13 mです。当時の予算では、鉄筋 コンクリート造を用いてコストを下げ、最高の技 術を駆使して実現させたスタンドです。コスト面 での苦心は大変なものです。 コンクリートの中には鉄筋が入っていますが、 ひび割れが発生するときに力を発揮するレイン フォースメント、即ち、鉄筋コンクリート造です。 今日なら、高強度鋼材を用いてプレストレストを コンクリートに導入して造るプレストレストコン クリート造か鉄骨造で造ることになりましょう。 サルスエラ競技場の屋根を下から見上げると、 トロハが建築したマドリッドのサルスエラ競馬場。修理され2008年に再オープンし現役で使われている サルスエラ競馬場の構造原理を示した図 当時の耐荷重試験のもようreinforcement 羽が飛んでいる様な感じです。スタンドの基本図 を見ると、重さによる屋根の下がりを反対側の屋 根から別の屋根の重さでバランスを取るためテン ション材でつなぐようになっています。シンプル に力の流れをまとめています。入念に計算された 安定した形の連続によって屋根が出来上がってい るには、材料試験や実験的研究を行う機関が必要 であるとし、1934 年に「建設・建築技術研究所」 を私立の研究所として設立しています。1946 年、 トロハが私的に育ててきた研究所を国が認め、国 立の機関として「建設・コンクリート技術研究所」 と改名され、所長として終生努め 1961 年 6 月、 研究所で執務中に突然亡くなっています。 トロハの研究所はマドリッドの市内にありま す。今は、国の研究所となっていて、研究員は 200 名程と聞いています。これが今の研究所の外 観です。 トロハの研究所に行って 2 時間くらい案内し てもらいました。建物一つ一つが研究員の知恵で 実現しています。写真の 12 面体の構造体がエン トランスに建っています。これは廃棄物を入れる 施設だそうです。円形の片持ち屋根が張り出した 食堂等々、見るものすべてに興味を駆り立ててく れます。楽しい一日でした。 トロハ研究所のエントランスに建つ 12 面体の構造物 トロハ研究所の全景 円形の片持ち屋根の食堂 筋を入れ替えたり、基礎を大きくしたりしていま す。改修方法に関心があります。
トロハの研究所
こちらはトロハの研究所です。建物はマドリッ ド市内にあります。トロハは 1899 年 8 月にマド リードで生まれ ています。1917 年、 マ ド リ ー ド 土 木 大 学 に 入 学。1927 年 に 事 務 所 を 開 設。1933 年 自 分の仕事を進め ます。 この建物を設計すると きに、写真のように実験 をしています。どのよう に配筋したら良いか、模 型をおもりをのせて実験 している。 左 の 2 つ の 写 真 は、 2000 年の改修工事のと きの状況です。ひび割れ が生じている箇所にはエ ポキシを注入したり、鉄2012 年版 推奨基礎仕様マニュアル
《布基礎編》発刊、全国有名書店で発売
今回の地震被害踏まえた内容
11 月 30 日にようやく発刊されました。できあ がってみますと 100 ページを越えるものとなりま した。2010 年のベタ基礎編は 60 ページ弱だった ので、ほぼ倍増です。内容は図表が多くあり理解 しやすくなっています。 推奨基礎仕様マニュアルとしては、本来は布基 礎を先にやって次にベタ基礎という風にやるべき なのでしょうが、今回は軟弱な地盤の順に作って いくということだったと思います。 法律では、地耐力が 20kN/㎡未満の場合は基 礎ぐいを用いた構造、 20kN/㎡以上 30kN/㎡未 満の場合は基礎ぐいを用いた構造又はべた基礎、 30kN/㎡以上の場合にあっては基礎ぐいを用いた 構造、べた基礎又は布基礎としなければならない という様な分類が告示に出ています。調べようと 思うと、告示を探したり、建築学会の文献には何 が書いてあるかとか法規関係はとか、住木セン ターの図書ではどうだろうかと、関連の全部本を 集めてやるというのは不便です。ですから私たち JHRの推奨基礎仕様は、まずそう言う様な関連 のものをきちんと踏まえ、告示等の法律的なこと も守り、JHRとしてやるとすれば、こういうレ ベルの仕事をすべきではないかというとことをま とめたということです。 内容を見ますと、まず最初のところを見て頂き たい。「はじめに」では、昨年東北太平洋地震と いう大きな災害があり、協会でも調査団を派遣し て、住宅の基礎関係の被害も見てきましたので、 地震災害からの観点も含めて、この 12 年版をま とめる作業をやりました。 そのため布基礎だけではなく、アンカーボルト 等の話題も盛り込みました。今回の現地調査等か ら、地震の時のアンカーボルトの壊れ方の状況等 に疑問を感じるところがありました。アンカーボ充 実 内 容 の《 布 基 礎 編 》
アンカーボルト等も収録
編集委員長の松崎先生がポイントを詳しく解説
日本住宅基礎鉄筋工業会の推奨基礎仕様マニュアル。2010 年に発刊した《ベタ基礎編》に つづく《布基礎編》が昨年末、ようやく発刊された。今回は、昨年末の発表会で、同書の編集 委員長を務めた松崎育弘先生が、布基礎編の内容を詳しく解説した。以下は、その内容を編集 部でまとめたものである。reinforcement ルトと土台をつなぐ座金とか座堀りの穴の開け方 等にちょっと不具合があるのではないかと感じま したので、本来、こうではないかということを記 事を加えました。 それから、地震での液状化についても、一生懸 命探せば立派な本がありますが、ちょっと理解し ておきたいとか調べたいとか、スウェーデン式の 判定というのはどうだったんだろうというとき に、学習することは必要だろうと言うことで、ア ンカーボルトの話、土台・座金の話、地盤調査の 話などの技術資料を巻末につけています。これら が皆さんに大いに役に立ってばと思っています。
A タイプ「高性能型特殊スポット溶接」
B タイプ「性能型特殊スポット溶接」
本書を読むに当たって、まず理解しておいて頂 きたいのは、組み立て鉄筋Aタイプ、Bタイプ、 Cタイプとはどういうものかということです。自 社の製品とはどういうものを作っているのかとい うことを、JHRの会員はちゃんと理解をしてお いて頂きたい。 一応これらは、建築センターの評価項目ですが、 本書では敢えて、Aタイプを「高性能型特殊スポッ ト溶接」、Bタイプを「性能型特殊スポット溶接」、 Cタイプをいわゆるスポット溶接ではないタイプ で別の機能をAタイプの様な性能を持つものとク リアーに表現しました。内容的なことに関しては、 各社の持っている技術はこういうことなんだよと いうことをしっかりと頭に入れて頂きたい。「緊結」意味を明確に
その中で特に注意が必要なことがあります(推 奨基礎仕様マニュアル布基礎編=以下布基礎編の 5頁~参照)。組み立て鉄筋はスポット溶接をし ていますが、似た様な形で現場でフレア溶接(鉄 筋同士を重ね合わせた部分をアーク溶接を用いて 接合する工法)やってる場合も結構あります。重 ね継ぎ手をフレア溶接でやるのは学会で認めてい ますが、クロスした鉄筋をフレア溶接するという のは、断面欠損になりやすく非常に難しい。そう いうような形で組み立て鉄筋もどきがあったりし ます。 また、布基礎では主筋と横補強筋という言葉が 使われていますが、強度的には主筋、せん断補強 推奨基礎仕様マニュアル 5 0 推奨基礎仕様マニュアル(布基礎編) 一般社団法人日本住宅基礎鉄筋工業会 ・ T 字 部 201-06 社団法人 日本住宅基礎鉄筋工業会 2012 年版 推奨基礎仕様マニュアル(布基礎編) Ⅱ.ユニット鉄筋 継手 配筋図 ・T字部 201-06 ※ 端 末 筋 ( D10 ) 注 ) 端 末 筋 ( 又 は 立 上 り 筋 ) は 、 ※ 寸 法 が 150mm を 超 え る 場 合 に 配 筋 す る 。 布 基 礎 標 準 ユ ニ ッ ト コ ー ナ ー 筋 ( D13 ) 使 用 部 材 1 2 0 0 本 数 2 1 端 末 筋 ( 又 は 立 上 り 筋 ) ※ コ ー ナ ー 筋 コ ー ナ ー 筋 鉄 筋 径 全 長 D 1 3 D 1 0 D 1 0 9 0 0 2 コ ー ナ ー 筋 ( D13 ) コ ー ナ ー 筋 ( D10 ) 布 基 礎 標 準 ユ ニ ッ ト 8 5 0 ( 7 4 0 ) reinforcement いて頂きたい。 一応これらは、建築センターの評価項目ですが、 本書では敢えて、Aタイプを「高性能型特殊スポッ ト溶接」、Bタイプを「性能型特殊スポット溶接」、 推 奨 基 礎 仕 様 マ ニ ュ ア ル ( 布 基 礎 編 ) 一般社団法人日本住宅基礎鉄筋工業会 推 奨基 礎 仕 様 ( 布基 礎 編 ) マニュアル 2012年版 201 2年版 背幅4mm でとってあります 一般社団法人日本住宅基礎鉄筋工業会 推 奨 基 礎 仕 様 マ ニ ュ ア ル ( 布 基 礎 編 ) 一般社団法人日本住宅基礎鉄筋工業会 2012年版 一般社団法人日本住宅基礎鉄筋工業会これで
安心、
住宅基礎設計
の本
待望
の“布
基礎
”編
住宅の安全性 や長寿命 化のために必 要不可欠 である住宅基 礎性能。し かし その設計 や構造は、ビル ダー、工務 店の独自 仕様で行われ ていました 。安心 ・安全が強 く求められる これからの住 宅設計では、基 礎において も明確な 構 造性能や 設計基準が必 要です。こ の推奨布基礎 は、許容応 力度計算をも と に計画された 住宅基礎 仕様です。好評 の“ベタ基 礎”編に続 く住宅基礎マ ニ ュアルの続編 です。 《推奨基礎仕様 マニュアル( ベタ基礎編 )好評発売中 》 ■本書の内容 ・推奨布 基礎仕様につ いて ・推奨布 基礎仕様の詳 細 ・推奨布 基礎の許 容応力度計算( 資料) ・推奨布 基礎図面集 ・技術資 料 地盤 調査/地盤 補強/アン カーボルト ・付録 鉄筋コンクリー ト造関係基・規 準 推奨基礎 仕様マニ ュアル 2012年版 (布基礎 編) 5 7 推奨基礎仕様マニュアル(布基礎編)Japan Housing Reinforcement
推奨布基礎図面集 ・ 貫 通 孔 ( ス リ ー プ ) 補 強 303-01 社団法人 日本住宅基礎鉄筋工業会 2012 年版 推奨基礎仕様マニュアル(布基礎編) Ⅲ.その他補強筋 配筋図 ・貫通孔(スリーブ)補強 303-01 GL 屋 外 屋 内 現 場 に て 切 断 立 上 り 筋 ( D10 ) 立 上 り 筋 ( D10 ) 布 基 礎 標 準 ユ ニ ッ ト 本 数 鉄 筋 径 全 長 2 D 1 0 使 用 部 材 立 上 り 筋 7 4 0 ユ ニ ッ ト 筋 の か ぶ り が 取 れ る 位 置 ( 破 線 内 ) に 設 備 配 管 を 配 置 す る こ と を 原 則 と す る ※ や む を 得 ず ユ ニ ッ ト 筋 を 切 断 す る 場 合 に は 配 管 の 両 脇 に か ぶ り を 確 保 し て 立 上 り 筋 を 配 置 す る 現 場 に て 切 断 立 上 り 筋 ( D10 ) 立 上 り 筋 ( D10 ) 立 上 り 筋 ( D10 ) 立 上 り 筋 ( D10 ) 使 用 部 材 鉄 筋 径 全 長 本 数 立 上 り 筋 D 1 0 2 D 1 0 7 4 0 布 基 礎 標 準 ユ ニ ッ ト 基 礎 梁 せ い : D 基 礎 梁 貫 通 孔 貫 通 孔 補 強 筋 ( φ = 100mm の 場 合 ) 貫 通 孔 補 強 筋 ( 2-D10 ) 貫 通 孔 補 強 筋 ( 2-D10 ) 4 既成のスリーブ補強筋 注 意 : 品 確 法 の 維 持 管 理 等 級 を 取 得 す る 場 合 は 配 管 の 点 検 ・ 清 掃 ・ 修 理 が 出 来 る 方 法 を と す る こ と ※ 貫 通 孔 の 位 置 は 布 基 礎 底 盤 天 端 よ り 上 に 設 け る こ と 注意:実験等でシングル配筋の安全性を 確認して使用すること 1 0 0 0 D / 5 以 下 基礎梁貫通孔(D/5 以下) 基礎梁貫通孔(D/5 以下) ス リ ー ブ ( 80 φ 未 満 ) ス リ ー ブ ( 80 φ 未 満 ) ス リ ー ブ ( 80 φ ) 11 月末に発刊した “ 布基礎編 ” の表紙
reinforcement 筋という言葉ですので、せん断補強筋という言葉 を使いますが、告示ではせん断補強筋は主筋と緊 結すると書いてあります。この「緊結する」とい うことだけ書いてあって、先端にフックはなけれ ばいけないとはどこにも書いていないのです。 一方、建築学会のRC規準は明確です。建築学 会の「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」 では、補強鉄筋の末端に設けたフックにより主筋 と緊結すると規定されています。フックがなけれ ば対象外だというようになっています。 現場で鉄筋を組んでいるとすれば、180度 フックでは、アールがありますから先端が伸びる 余長というものがあますのから、それは 4 Dなけ ればいけない。ということも建築学会でちゃんと 定義付けられている。そういうようなフックをつ けなければいけないのであり、また、ここで言っ ている特殊スポット溶接については同等の性能が あると評価しているところです。 それに対して、「フックがなくていいと言って いるようだがそれは違う」という話で、結束線で やっているような現場もあります。全く困った話 です。私たち工業会のホームページのQ&Aでも 答えていますが、この問題をピュアにもう一度 はっきり表現して、きちっと180度フックか、 ここで示す組み立て鉄筋にしなければならないの だということを言っています。 その理由は、そうした緊結がせん断補強筋とし て役割を果たさせるために必要だということで す。そして本書の3頁に掲げた式は何かという と、RC造の建物でせん断補強の効果を求める場 合は、この式を使わなければならない、というよ うなことです。
布基礎の意味と性能について
基礎の分類という意味で独立基礎があります が、基礎というのはそもそも、建物の上の荷重を 地盤に伝えて、その重さをきちっと支えられるも のというのが基本的な基礎です。ですから独立基 0 3 推奨基礎仕様マニュアル(布基礎編) 推奨布基礎仕様について本 推 奨 基 礎 仕 様 マ ニ ュ ア ル に 示 す 布 基 礎 の 仕 様 は 、 様 々 な プ ラ ン を も
つ 4 号 建 築 物 に つ い て 、 基 礎 に 生 じ る 応 力 を 詳 細 に 調 査 し 、 そ の 基 礎 に
生 じ る 応 力 が 許 容 応 力 度 以 下 に 収 ま る 基 礎 仕 様 を 標 準 仕 様 と し ま し た 。
さ ら に は 、 か ぶ り 厚 さ を 確 保 し や す く 、 高 い 精 度 の 配 筋 を 可 能 と す る た
め 、 一 般 財 団 法 人 日 本 建 築 セ ン タ ー ( 以 下 、 B C J と い う ) の 評 定 を 取
得 し た 組 立 鉄 筋 の 使 用 を 推 奨 す る こ と と し ま し た 。
組 立 鉄 筋 と は 、 立 上 り 部 の 主 筋 と あ ば ら 筋 、 腹 筋 と あ ば ら 筋 お よ び 底
盤 部 の ベ ー ス 筋 の 主 筋 と 配 力 筋 を 工 場 で 性 能 保 証 型 ス ポ ッ ト 溶 接 ( 以
下 、
「 特 殊 ス ポ ッ ト 溶 接 」 と い う ) に よ り 接 合 さ れ た 鉄 筋 部 材 ( 以 下 、
「 溶
接 鉄 筋 ユ ニ ッ ト 」 と い う ) を 継 手 等 ( 重 ね 継 手 、 機 械 式 継 手 等 ) に よ り
組 立 て ら れ る 構 法 で す 。
表 2.1 に B C J 評 定 に お け る 溶 接 組 立 鉄 筋 の タ イ プ 別 に よ る 取 扱 い に
つ い て 示 し ま す 。
表 2.1 財団法人日本建築センター (BCJ) 評定における組立鉄筋のタイプ別による取扱い ①組立鉄筋Aタイプ(高性能型特殊スポット溶接) 溶接された主筋の降伏点、引張強さ及び伸びが溶接前の母材の JIS 規格値以上であり、 溶接点のせん断強度があばら筋の短期の許容引張応力度以上になるように品質管理され た溶接組立鉄筋。 ②組立鉄筋Bタイプ(性能型特殊スポット溶接)※1 溶接された主筋の引張強さ及び伸びが溶接前の母材の JIS 規格値以上であり、溶接点 のせん断強度があばら筋の短期の許容引張応力度の 1/3 以上かつ 2/3 程度以下になる ように品質管理された溶接組立鉄筋。 ③組立鉄筋Cタイプ Aタイプ及びBタイプ以外の組立鉄筋で、第三者による評価を受けた組立鉄筋。 ※1 溶接組立鉄筋Bタイプを用いた基礎の構造計算を行う場合は、次に示す式の第2 項(網掛け部分)を適用することはできないものとし、せん断スパン比 M/Qd による割増し係数 α の値は 1.0 とする。 社団法人 日本建築学会 「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説(2010)」 15 条、第 2 項、(1) QA=bj { α fs + 0.5wft(pw-0.002)}B C J の 溶 接 組 立 鉄 筋 に は 、「 A タ イ プ 」、「 B タ イ プ 」、「 C タ イ プ 」
の 3 種 類 が あ り ま す 。 本 推 奨 布 基 礎 で は 、「 A タ イ プ 」、「 B タ イ プ 」、「 C
タ イ プ 」 が 使 用 で き ま す 。
「 A タ イ プ 」 は 、 溶 接 さ れ た 主 筋 の 降 伏 点 、 引 張 強 さ 及 び 伸 び が 溶 接
前 の 母 材 の JIS 規 格 値 以 上 で あ り 、 溶 接 点 の せ ん 断 強 度 が あ ば ら 筋 の せ
ん 断 補 強 筋 の 短 期 の 許 容 引 張 応 力 度 以 上 に な る よ う に 品 質 管 理 さ れ た 溶
同書の 3 頁(下)で、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプを明確に定義しているreinforcement 礎の底版も基礎です。 布基礎というのはどういうものかというと、布 基礎の基礎としての役割は、独立基礎と同じよう に立上がり部分の下のベースも基礎なんです。そ れがたまたま布基礎としてきちんと並んでいるだ け。それで地盤に力を伝達している。その上に構 造物が乗っかるのですが、上部構造物に押された り引っ張ったりされて曲げの力を受ける。曲げ モーメントですね。しかし曲げモーメントを受け る部材は、上部構造にはないわけです。そういう 意味で、基礎の立ち上がりの部分というのは、基 礎として上部構造物を支えるということではな く、上の曲げモーメントを支える、受ける部材が 必要だということで梁が必要になる。つまりベー スと梁とがくっついて一つのモノになっているの が布基礎だと思ってもらえばいいですね。 ですから、布基礎には曲げがかかるときであれ ば、せん断力が起きるので、それに対応できるも のがなければいけない。そうすると、地震で建物 が基礎から滑ることになるので、基礎の幅を広げ ておかなければならない。それを節約するために アンカーボルトがいるということになります。滑 らないように止めておくため適度にアンカーボル トを入れておけばいいというのが 30 年か 40 年前 の建築学会の 1980 年あたりまでの本にもそうい う表現があります。最近でも「住宅の基礎は転が しの石の上に置いておいても免震になっていいん じゃないの」とまじめに言う人もいるくらいの雰 囲気があります。しかし、布基礎というのは、そ ういう曲げモーメントに対応できるように作って 配筋もしっかりしなければいけないということで す。 ただ上部構造物の重さを支えているだけではな くて、ちゃんと役割を果たしているということを 頭に入れて布基礎を見て頂きたいと思います。 そのような意味で、今回の布基礎の立ち上がり 寸法は、標準的にいくらにしようかというような ことを技術委員会で話し合って枠組みを作りまし た。