PI Coresight 2014
1. 検索とナビゲーション機能のパフォーマンス向上
PI Coresight 2014 では、検索とナビゲーション機能のパフォーマンスが特に改善されています。以前のバージョンでは検索とナ ビゲーション機能に PI OLEDB Enterprise を使用していましたが、PI Coresight 2014 では、PI Web API と PI Index Search Crawler によるインデックス検索の技術を利用します。これには 3 つの特徴があります。1) 以前のバージョンと比較し、より高速 に結果を取得できる。2) より大きな PI、AF、EF のデータベースを効率的に利用することができる。3) 今後のリリースに必要に なる新しい機能を導入するためのインフラを提供する。
2. ブラウザ上での PI ProcessBook 画面ファイルの閲覧
本リリースでの最大の新機能は、PI Coresight 上での PI ProcessBook 画面の表示機能です。HTML5 をサポートするクライアン ト上で画面を閲覧できるため、さまざまなデバイスのブラウザからいつでもデータの確認ができます。画面の作成と編集は PI ProcessBook 上で行い、共有フォルダに保存した PDI または SVG フォーマットの画面を PI Coresight で他のユーザーと共有で きます。PI Coresight は共有フォルダをモニターしているため、画面が更新された際にはその変更が Coresight 上の画面にも自 動で反映されます。 3
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様々なデバイスからの閲覧 PI Coresight 2014 では、さまざまなデバイスで PI System のデータを確認することができます。新しいホームページ、モバイル サイト、PI ProcessBook ビューアーは HTML5 で作成されているため、あらゆるデバイスのウェブブラウザからアクセスすること ができます。図 1 から 3 では、Silverlight がインストールされたブラウザでの表示例、モバイルデバイスでの表示例、モバイルデ バイスでの PI ProcessBook 画面の表示例を紹介します。 図 1: Silverlight がインストールされたブラウザ上での表示例図 2: モバイルサイトで図 1 の画面を閲覧した場合の表示例
図 3: PI ProcessBook 画面をモバイルサイトで閲覧した場合の表示例
モバイルサイト用のホームページには、最近閲覧した画面の一覧表示と検索機能が含まれています。ブラウザのサイズが縦 385 ピクセル以下、もしくは横 640 ピクセル以下の場合はデバイスに関わらずモバイルサイトにリダイレクトされます。
4. 直感的に画面ファイルを整理 PI Coresight 2014 では、新しい方法で画面を検索・整理できます。 マイ画面機能: ホームページ上にある“My Displays (マイ画面)”からは、ユーザー自身の画面一覧が表示できます。 図 4: マイ画面の表示例 検索機能: ホームページから画面の名前検索ができます。 図 5: 全ての画面、お気に入りなどの画面グループから名前をもとに画面をフィルタリング
お気に入り機能: ホームページの星のアイコンをクリックすることで画面をお気に入りとしてマークし、次回以降素早く画面にア クセスすることができます。 図 6: お気に入りにマークされた画面をホームページから閲覧した例 ラベル機能: 画面ごとにラベルを付け、分類することができます。ラベルは、”Filter by Labels (ラベルを基準にフィルター)” を選択することによって、ラベルクラウド(吹き出し形式で表示されるラベルのリスト)から確認することができます。ラベルクラウ ド内のラベルはアルファベット順に並べられ、使用される頻度によってサイズが自動的に調整されます。ラベルはどのユーザー でも確認することができます。 7: Philadelphia というフォルダ内の画面に関連するラベルクラウドの表示例
フォルダによるファイル分類機能: FOLDER HOME (フォルダのホーム)のリンクの下に位置するフォルダ名(図 8)は、PI ProcessBook の画面ファイルが保存されているフォルダと同じ階層構造になっています。
図 8: Facilities Data フォルダ配下に保存された画面ファイルが表示されている例。左側のメニューには Philadelphia と Johnson City の 2 つのサブフォルダが親フォルダの下に表示されています。
この機能により、わかりやすい画面ファイル名や内容に関連したラベルを付けたり、サブフォルダを階層化したりすることでより 便利に活用することができます。
5. PI Coresight と他アプリケーションのシームレスな連携
PI Coresight は、他のアプリケーションと連携させることができます。既に他の多くのパートナーやお客様が自身の Web サイ トでiframe による PI Coresight とのコラボレーションを実現しています。PI Coresight 2014 では新しい URL パラメーター が追加され、よりシームレスな統合を実現しています。図 9 の左側の画面は、以前のバージョンと同様の kiosk モードで表示
した例です。右側はhidetoolbar パラメーターと hidetimebar パラメーターを設定し、データアイテムのみをより見やすく表示
しています。PI Coresight をダッシュボードに埋め込む場合は URL パラメーターの redirect=false を設定することで、フレ ームサイズが小さいことによるモバイルサイトへの強制的なリダイレクトを防げます。
図 9: (左)Kiosk モードでの iframe の表示例 (右)hideTimeBar と hideToolBar URL パラメーターを使用した iframe の表示例
また、CurrentElement という新しい URL パラメーターにより対象のエレメントを PI ProcessBook 画面のエレメント相対画 面に結び付け、TZ パラメーターによりタイムゾーンを設定することも可能です。これらのパラメーターを組み立てると、下記のよ うなURL になります。
このURL では、ボイラーB-210 のエレメントが選択されたエレメント相対画面を表示し、タイムゾーンは東部標準時(EST)
に設定されています。また、表示範囲全体に画面を見やすく表示させ、iframe の大きさに関係なくモバイルサイトに リダイレクトされないように設定されています。
PI Coresight 2014 についての詳細情報は Release Announcement and PI Coresight Overview のページをご参 照ください。