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風最初成法作品における誘 l~ け '~t: が臨床家たちによ勺てどのように捉えられ (~,~:, こ臨 l f.. r~ 験 他にタイプなど ) による評定傾向か

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(1)

人文研究 大阪市立人字文学部紀~ 第

4

3

巻 第

1

分冊

¥

2

5

-

-

5

1

貞)

1

9

9

1

風景構成法における誘目性

皆 藤

問 題

25 本命文は、風;畏構成法の-独自性の一つで・ある 「誘自性

J

という特性につい て検

d

することか 目的てある 〉 筆者はこれまでの臨床経験のなかで、風:;言-構成法作品には必ず服をヲ│かれ る項目ないしは領域があることに着目するようになっ てきた。 しかもそうし た項目ないしは領域か、 治療過程のなかて、適切な時期に施行された風長袖成 法作品を継時的に見てゆくなかで;隊相を変え、そしてその変化に注目するこ とが治療過程を理解する一助になると強く感じるようになってきた。そして この、風景の中で特に眼を引かれる項目か存在するという特性を 「誘目性」 と名付けた。誘目性は、患者のもつ限局した志向性としての 「窓(山中,

1

9

7

8

)

J

と類似の観念、であると考えられる 〉このような誘自性に関して、本 論文てはそれか風長権成法作品の読みとり 、理解に役立つ視点で‘あることを 実証的に明らかにすることが目的てある 。 ところで、風景楠成法作品のみならす現実の風崇を我々が眺める時にもよ秀 目性が働く 。すなわち

T

u

a

n

(

1

9

7

7

)

も述べ るように、 「われわれの阪は興味 ある点に出会うと、そのたびに止まる

J

のである 。 この場合、興味ある点は 我々にとって誘目性をもっていると言える。時には 「小さな景色に注意を奪 われて、広大な眺望が眼に入らなくなることも少なくない

CCo

r

n

i

s

h

1

9

3

5

)

J

。 風景のとこに眼を奪われるかは個人によって異なるであろう 。同僚のこと は芸術作品を眺める場合にも生じる コしかし、風景構成法作品と実際の風京 -とが異なるのは、風景構成法作品にはメッセージ性があるということである。 すなわち、風畏構成法作品には錨き手の何らかのメッセージが込められてい るのである 。このメッセージをいかに読みとってゆくかが、描き手を理解す る上でも、治燥的にも大きな鍵になるのである 。芸術作品にもメッセージ性 ( 25)

(2)

-26 はあるか、それは風景構成法作品とは異なる質のものである 。つまり、風景 構成法作品ではメ ッセーシが特定の個人に、すなわち治療者へと向けられる 点て異なっている 。 このような描き手のメ ッセーンを誘自性という視点から 読みとれるのではなし、かと筆者は考える 。 ここで、誘目性は作品か我々に訴える側面の特性てあり、実際の風景を眺 める場合のように、我々伺々によってその受けとりは異なってくる可能性が 考えられる 。風京 セ一シを受けとるという流れと、メ ッセーシを受けとるために受けとり手が 作品に着目してゆくという流れの相互交流の結果としてもたらされるもので ある。それ故、受けとり手としての臨床家の治療経験、風最構成法使用の頻 度、臨床家の個性やタイ プなどーが誘自性への着目に影響を及ぼすことが十分 考えられる 3 臨床家によ・って着目する項円、領域は多様であるかも知れない し、ある程度のまとまりを見せるかも知れない。 このようにみると、これまではいくつかの作品を通して触れてきた誘自性 に関しては、受けとり手側の要内からも険

J

されることが必要で‘ある こう した受けとり手側の要因から、議自性について検

J

することは、風景;構成法 の読みとり、理解の一助となると革者は考える 。 そこで、受けとり手似JIの-安肉のなかでも今回は特に臨床語検という要因を 中心に

L

て、風対桃成仏における誘自性について険

J

することにする

目 的

風最初成法作品における誘 l~け'~t:が臨床家たちによ勺てどのように捉えられ るかを、臨床京の村長

I

(~,~:,こ臨lf..r~験、他にタイプなど)による評定傾向か ら把似寸る 。

方 法

(1)被験者 初心者別 (BU

17名(うちお性 1私)。

J

1

!

t

療法t川

J

I

I

練1.13(..J

人、;当記:乙

心)

1

1

1

縦訟に従.t.

J

T

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:

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もむ い人。 いずれも風;政情

i

J

文法に関心が‘f)1)、自らも

h

l

t

t

{;J:制成法lを怖い た経験がある 。年齢は別段

35LEr

l

均年齢

2

5

.

2

歳}て │臨床経験は

o

,._

2

J

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(手均

l

f

1

2

( ..' )江かて L

I g -- ‘ s ・

(3)

j対品成r去における試:自性 - 27 -年齢は

2

5

-

-

4

8

歳 (平均年齢

3

0

歳)て、臨床経験は

3

-

"

2

3

年(平均

6

1

1

:

)

V

群の内

1

0

名は臨床心理士の有資絡おである 3 この両群を後述する

Q

カード分類による自 己評定によ って比較すると 、合 理 一非合理、外向 一内向、思考、感仏、感覚、直観のいすーれについても有志 差はなく 、この点について臨床経験以外の被験書側の要因は統制されている 】

(

2

)

提示作品の選択 被験者に提示する風農構成法作品を選択するにあたり、次のような点を考 慮に入れた。 1.健常者の作品も含まれること。

2

.

疾 病群はできる限り広範囲に、多くの疾病を含むこと 。

3

.

風景構成法の発達段階及び誘因性の性質を考慮して、描き手の年齢を

2

0

歳前後以上にすること 、構成度の低い作品の場合はそれ自体が誘自性を 市ひ ているため、被験者が作品から眼を引かれる場所を特定するのか困難である と考えたためである 。 4.描き手の性別を男女ほぼ同数にすること 。

-5

.

作品はある程度構成のとれたものであること 。 これは

3

.

と向慌 の理由か らである。

6

.

作品自体が極めて病的なものから、健康的に見えるものまで、中翫ζく入 っ ていること 。

7

.

必ず筆者が個別法で施行した作品であること 。 以上の点を考慮して、約

2

0

0

枚の風景織成法作品の中からまず

4

5

枚を選び 風景構成法に関心の深い人及び、風景織成法に全く関心のない人たちを対象と して予備実験をおこなった。その結果、抽出された

3

0

枚の作品をさらに臨床 家に見てもらい、検討した上で、 最終的に

2

0

枚の作品が評定用に抽出され た。内訳は健常者

5

名、精神病圏

7

名(分裂病及び非定型精神病

4

名、うつ 病

2

名、てんかん

1

名)、神経症圏

3

名(強迫神経症、抑うつ状態、心因反 応、各

1

名)、摂食障害

2

名、心身症

1

名、人絡障害

2

名(境界例、爆発性 人格障害、各

1

名)である 。性別は男性

9

名、女性

1

1

名。年齢は

1

7

-

-

5

0

歳 〈平均年齢

2

7

.

5

歳)。全員右利きである 。使用された作品を図

1--

2

0

に、 描き手及び作品の説明を付記して掲げた。 ( 27)

(4)

28 • 似凶!什

1

.

2

l

白段k

健常女性の{作乍

f

IdJ

;

:ZA 執助に

2

E

ね塗られている 。 p i .' ‘ . J司

i

1

2

.

2

t 段、 {lß常山知:の作品 I~)

:

.

I

:

J

どこか女性

fよ

!

O

K

L

のする作品である c -・ ー¥ 凸 打 、 ,

(5)

風景縞成法における誘因性

29

-/

図 3

.

2

0

健常男性の作品

。夕

方の風景であり、どこか寂しげな感じが

ある

を風景の中に

とめあげるのに相

当な

エネルギ

が費やされ、その

結果

遠景と近景が分断されている

)L

図 4

.

2

1

歳、健常女性の作品

田に

がいる

景の

花畑と

空の一

み明

色で描かれている

, ( 29 )

(6)

30 -'

.

• . . I~I

5

.

2

0

政 、健常 女 性 の 作 品。

r

T

:!kに旅れるJ11は貰ゴ:色で、 これに よ って

h

l

i

t

以か/五布に二分されている 。道はおおかれなか った。

.

.

't??

_

.

'

-‘ ー " F Z二・ 、ー ‘柚 f

-?

l

1

6

.

2n成、 分裂病女性 l~il~}JJUJ 症状蛸発時の作品 た いの後に怖かれた)11によ って 、

E

i

R

{

:

去が分断 され -ζいる へは部

f

!!,されて いはい。 30

(7)

風景構成法における誘因性

31ー 図

7

. 3

0

歳、分裂病男性。入院中期、抑うつ的状態の頃の作品。畑の動物 は羊である 。静的な風景の中、右上の太陽だけが異様な光を放っている 。

一 一

一一

8

.

2

7

歳、分裂病女性。治療初期、症状がやや改善された頃の作品。道 と}11は彩色されていない。山と田が大きい。家と木が遠景に毘縮されてし情。 ( 31 )

(8)

-32 -・ 図

g

.

3

6

歳、非定型精神病の男性。繰状態の頃の作品。山が余りにも大き く、裾野の稜線の一部しか描かれていない。石は黒く大きく 、また橋はこの 作品の中心で、赤く 彩色されて いる。 関

1

0

.

3

8

獄、うつ病男性の(nl1短期の問の作品。橋で交差している川と道の み彩色されていなし、。人は川を波ろうとしている 。 ( a2

(9)

風景備成法における誘自性 -33

-も

1

1

.

2

6

歳、う つ病女性の回復期の頃の作品。道が橋で途切れている。近 景中央の花が彩色さ れていない。 ,

/

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1

7

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7

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リ p h p M 仰 H H -C B f f MP / / 予 ・ ' ' “-•

図1

2

.

2

3

歳、強迫神経症の男性。症状頻発期の頃の作品。山ははるかに遠 景にあり、道は一線型である。近景の花は素描段階で、その文字のみであっ たのが彩色段階で混色を使い実に丁寧に描かれている 。 ( 33 )

(10)

A U 孟 η δ 、 図1

3

.4

0

歳、抑うつ状態の女性。入院中期、うつ状態時の作品。橋で川が 途切れている 。橋で、道をつなげるため、橋が執助に描かれている 。

-v-.

.

1

4

.5

0

歳、心因反応の女性。入院中期、うつ状態時の作品。実に淋しい 感じの作品である 。近景の花のみ明彩色で描かれている 。 . ( 3t1)

(11)

風長構成法における誘自性

35 --._,.. _ ー. . .司 . , -. ・ F / , . _

.

15.22

摂食障害の女性

治療中期

症状頻発時の作品

道に彩色が

れていなし

山頂の人は描き手自身である

道の手前の毅物は馬である

-・. ~~ 〆 ぷ ‘" -Fb:pe: JLふ五、

1

6

.

1

8

歳、摂食障

の女性

治療中期、症状頻発時の作品

道に

色が

施されていない

道の手前の人は男性である

動物と人に

がついている

( 35)

(12)

、 -36 -図

1

7

.2

4

歳、心身症の男性。軽快期の頃の作品。明け方の風景である 。遠 鼠-の山は翠犀である のが特徴で ある。 • ー ・戸 ;'_ 一 一

.

.

-

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-

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7

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-. 今界{抑

l

の"}↑~I:。 治療初期、戦うつ状態。寺の作品。 雨がI~~ っ ている作JIll は}今しい 。 静的な作品で 地平線から る。 、 、 B , E e 、 叫 t u ! 刻

1

8

.

20iJ~ 見た!民政である 。

(13)

..,..-i~ 風景情成法における誘目性 -37 -• ﹁

t

F

a

自 0 4 F J f r a F 一 , h , F i a ‘. 4 ' ' ' L V

心 ゃ 八

f

.

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J J 、 • . • 一.

心:

/

-・ ‘ -) ー ¥ ¥ ¥ 、 1 1 1 1 1 ¥ 図

1

9

.

4

7

歳、てんかんの女性。治療初期、発作頻発時の作品。川が執助に 塗 り重ねられて いる。田の手前の動物は猫で、 じっとこちらを見つめている。 太陽は彩色によ って異様な動きをみせている 己 叫 A- p/ , ・ .~ 図

2

0

. 1

7

歳、爆発性人格障害の男性。治療中期、やや軽快した頃の作品。 手前の道は黒 く塗 られ、直角に曲が っている 。路上に猫がいる 。 ( 37 )

(14)

-38 -、

(

3

)

評定項目の作成 まず、誘目性に関する評定にあたっては次のような点を配慮し、教示と手 続きを作成した。 1.被験者は全員風景構成法に関心をもっているが、本実験の意図が明確に なるように再度風景構成法について説明する。 2.眼を号!かれる場所の特定は、描き手のメッセ ージを受けとるためのもの であることを教示の中に反映させること 。決して第一印象ではほいことを被 験者に理解させるような教示であること 。また、誘目性というのは描き手の メッセー ジを受けとるという流れと、受けとり手が作品に注目するという流 れの相互交流の結果として現れてくるものであるから、被験者が主体であり かっ客体で、あるという実験状況が反映されるような教示であること。

(

4

)

手続 大阪市立大学文学部の面接室のほか、各被験者の所属先、あるいは自宅な どに筆者が出向き、ほとんどの場合一対ーで以下のような流れで実験がおこ なわれた。なお、

2

0

作品は疾病による偏りがないようにランダムに配列した ものを

4

種類作成して使用した。 1.被験者に次のように教示する 。 「これから何枚かの風景画をお見せします。描き手はいずれも違う人で、芸 術家ではありません。作品は写生ではなく、心の中の風景とでも言えるもの です。いずれの作品にも描き手の個性、心の世界が表現されており、作品は 見る者に何かを伝えようとしています。 作品を見て、そこから描き手の個性、心の世界を観てゆくとして、あなたは その作品のどこに眼を引かれますか?注目しますか?以下の要領でそれを教 えて下さい。なお作品全体に眼を号│かれる、注目するという場合でも、特に 眼を号│かれる、注目するのはどこかを教えて下さい」 。

2

.

次に練習図版を提示し、筆者が説明しながら以下の流れを被験者に熟知 してもらう 。 1)作品を観て、眼を号 │かれる、注目する場所を決定する 。 2)決定した場所に該ちする項目を調丘用紙の所定欄から選んで、、印をつける。 該叫する項円がなければ、決定した場所を記述する。

3

)

調査用紙にある作品のコピーに、決定した場所の領域を具体的に記す〈こ れは前項て印を付した項目のどこに注日したかをさらにri-fしく見ることによっ ( 38)

(15)

屈しi支出成法における該自性

3

9

ー て、被験者が選択した場所を特定するためである )。 4)その場所に決定した理由か、 言葉になるならば自由記述する 。 これを決合 図と呼ふ。

3

.

最後に 、描き手が全員右利きであることを告げ、木村

(

1

9

8

5

)

にしたがい 情報として作品ごとに描き手の性別と年齢を提供することを伝える 。その芯 図を木村

(

1

9

8

5

)

からまとめると、描き手の↑

i

i

報が全くないのでは、あてもの 的興味に走る危険性があること、作品の情報の促r供は提供者の

2

i

i

矧が力[.Jわる 恐れがあること、及び被験者によ っては作品以外の情報によって、 ~f~IJ定、 rN~ 定が大きく左右される可能性があるからである 。 4.被験者か以上の流れを熟知したことを確認して実験に入る。なお、笑験 中の質問については、答えられない場合のあることをあらかじめ告げ、笑際 には作品の中で、の事実関係に限って質問に応じた (例えは、 「これは何です か

?

J

、 「石です

J

)。

5

.

各作品に関する評定が終了した後、 今度は作品全体に関して

5

穏 煩 の 尺 度に評定してもらった。 これについては今回は取り上げない。

6

.

実験終了後、被験者のタイフを客観的に把握し、 評定傾向との関連をみ るため、小川 ・市 村 ・佐野

(

1

9

7

0

)

か作成した Qカード分類による自己評定を おこなう 。

(

5

)

結果の処理

1

.

ます、教示が適切に働いてい たかとうかを確認するために 、

1

8

名の異な る被験者に、同じ作品について第一印象て眼を号 │かれる項目をチェックして もらった (各作品につき約

5

秒 の提示で判定する)。 これを第一印象群

(

F

T

群)とし、

F

I

群と

B

群、

V

群をそれぞれ検定する。

2

.

B

群と

V

群を比較検討する 。そのためまず始めに、全被験者のデータを 基にして比較のための分類表が作成された。 これは、川か ら石までの

1

0

項 目 をさらに詳しく下位項目に分け 、各作品ごとに亜分類を設定したものである。 それが表

1

,..._,表

4

である 。 この分類表を基にして両群聞の判定内容を比較検 討する 。検討しようとするのは次の点についてである 。

(

3

9

)

(16)

-40

'. 表 1&秀自性判定における領繊の下位分類 (作品 1-作品 5) (~験tJi:↓:から文際に判定された領域全てを ruげた。 C l-C 5は作品ナノパーで関 1-図 5に対応する〉 w m

x

三 の 心 の ・ つ C 二 ︿ - 心 (C 2) 一 朗 一女の子の顔と :っている男の子 (C 3) J 11--1':'旅の領域 1.(~一,1mれに逆行する ~{(t Lbfiれに航行する1.(¥ 動物ート木の上のね :(Eに郷うt!:! ιーJl Iの"'ijJ.i~ {Iー1-111の

q

交の子と脱っている

9

.1の子 ・一交の子の手と 人ート雌っている到の子 追を

s

長く.91の子 iっている仰の{ バーJIIII向こうの花1・ C{Eー」近設の花 b H 川 t 噌 仲 川 '幅品目圃 A -1

-一 .

一 一

(C .1 ) (C 5) 一川と、

m

f

i

する泊 JII- -.1湖 沼斗一花 腕1mむ滋 全体 ":1一一部と,}.1 水一-A'の):だみ 一化対11の.('iのnH~ù {叶-~E~1lI全体 -~Xf.去の:{E HトトJ:疏 の 削

u

がない 訟手の牛 .-1

1

:

お手のll.: -:10

(17)

風景構成法における誘目性 -41 -表 2誘自性判定における領峻の下位分類 (作品 6 -作品10) (),i験料~ミから実際に判定された飢域全てを掲げた。 (C 6) 「泊の

1

:

ノjの111 IJI '泊のドノjの川 {一川との境 道一一I山j制ー」家と桜する所 「釘

i

人ー」 手 (C 8) 111-一人のいる IJ] 111.iu-一途切れる所 泊 、

v

地の

i

n

--

途切れるJ9

r

(C 9) 一 . C6---C10は作品ナンバーで隊16---関10に対応する) (C 7) 必行する川と泊 ) 11

l二流の似 r lJ流のうねる傾滋 I-~ll!行す る道と川 tドの道一トILIとの境

巡~

1_",程のuhがる領域 1正イ7の道一一)11との境

-

'(~のlJi 動物ー」イiをII.Jく.'s 太陽一一脳炎 (C 10) 級料l 人_ [顔

~状の身体

I.

l

.

t

-

-

i

)

1

1

続の付近の領域

1

-

"

1

央の人一 一 弘1;出子の ~JJ域 左sIIJの人 lJi 続より IjJ 一 一統から J:

J

j

布。!リの人 続よりドノj 動 物一一l服 illJJ物ー[豚烏 ~11~ と左側の人-lJi 泊 →一橋の付近 」中央と芯sIリの人 総以外の必 , ( 41)

(18)

-42 -‘ 表 3誘自性判定における領波の下位分類 (作品11-作品15) (~験記iiJぶから実際に判定された ßJ1以令てを掲げた。 C11-"C15は作品ナンバーて闘11-..関15に対応する) (C 11) r

1

:

械の途切れたjfr J 11一一l川端ー」 下流の途切れたJfr i

t

.

i手の山 11.1 I 左手の山 「イ{端の 途切れた所

i

統のイ'

j

ffi

lJ

の道一

L

~ との俊点

.iJj_J一級の/正OIIJの道一一級との後点 「桶の上の人 人一」近J;;の家の付近の人 近;;;の

1

!lt彩色の花 近;;:の家の付近の花 イtート111にある家の付近の花 J IIJ日の花 (C 12) (C 13) イ ィOIIJの人 人ート似 の 人 左側の人 イ ヨOllJと左側の人 JII-稲と援する所. llJ一一中央の山 tlJlかっている所 市側の道か 道」 舗と接する所

m

IllJかっている所 と僑 橋と道と川の 接する所 家一一1I1と

m

なる所 ~Ë J 11の此伴の花 イt 一一文~r-(C 14) (C 15) -_l:imの枠との境 川斗ー中総ほ iむとの境 沿一一ーしみ部分 rllJJ!J'の人 人一..Llllの人 l一川の/じトのイL JL_J-IJIの彼J; ¥の孔 川 - 1 71ft以 • 、 内 , ﹄ -E -E ・ ‘ , g‘ 、

(19)

(C 16) (C 17) ,-J11と公JCす る 必 iUー」文治 r 1 J ;;~II J *の家 - r' *ート

q

1lえる:錨;の家一一戸 家の75と:窓 本一一通より上ノJの… (C 18) (C 19) 嵐長:tお成t去における誘 [~l~l:

-

43 -表 4 ~秀 自性判定にお け る領峨の下位分頬(作品16-作品20 (;i:i験私li*治、ら尖際に

*

I

J

JiされたCJi域全てをH}I

t

:

t

-C 16-C20は{乍A11 ナンバーで!ヌ1 16-1~120に対iむする) 1.1.1 LI:slIJの山 「畝 人一」必; ド(な~}~j なし JII一一近以下iiijの~(j!& 動物-1Niのリボン 木脳ー脳炎 C20) l i - - - a ' '

r

l

Jbttから 1.

i

A

t

liJttのドlLとの境 治 的り人の付近 ~切れる j折 iむのf(J 1むの1(Jと 途切れる川 1ffiのいる付近 「ー釣り人 人ー」知子づれ ,,~ 一一必のトの仲を はみ

t

H

す 花 1)臨床経験豊かな V群は作品に接することも多く 、理論にも詳し いので、 作 品の見方に何らかの基準、方略を もっ てい るこ とが予想さ れる。そのため 誘自性に関する判定においても

B

群に比べ一致する率が高いのではないだろ うか。

2)V

群に特徴的な判定傾向はどのようなものだろうか。

3

)

個々の作品について、誘自性に関して V群が特徴的な判定をする のはどの ような作品であろうか。

3

.

同様に、 Qカード分類による自己評定の結果から、合理タイフ哲学

(

R

群 ;

5

名、得点は

3

-

-

-

1

0

点で平均

6

.

4

点)と非合理タイプ群

(IR

群 :

1

0

名、得点 は

-

1

9

-

-

-

1

3

点で平均一

1

5

.

2

点)、外向群 (EX群 ;

1

0

名、得点は

1

-

-

-

1

1

点 で平均

5

.

5

点)と内向群

(

I

N

群 ;

1

4

名、得点は

-

1

6

-

-

-

-

7

点で平均 一

9

.

9

点〉、 さらに

4

機能の高得点群をいずれも各群

1

0

名を基準として抽出し、それぞれ 思考タイプ群

(T

群 ;

8

名、得点は

1-

-

-7

点で平均

4

.

1

点)、感情タイプ群 ( 43)

(20)

-44

-(

F

部:

1

0

名、得点は

2

_,

1

1

点で平均

5

.

6

点)、感覚タイプ群

(S

群 ;

1

2

名 得点は

7

_,

1

4

点で平均

9

.

.

5

点 ) 、 直 観 タ イ プ 群 (

1

群 ;

1

1

名 、得 点 は

4

-

1

5

点で平均

9

.

0

点)とし 、 これらの群と笑験結果を比較検討し、誘自性に関す る判定に特徴的な傾向があるかを見ていく 。 ~ .手続き 2 の 4 )に該当する決定因について、自由記述を

1

0

項目に分額し (茨

5

)、決定図から見た各群の特徴を検討する。 表

5

決定因の分類 (活弧内はその倒) 色彩(色が黒でi司TJつ

2

形態(形がかわっている 3 運動(手を振 っているので│同V つ 位置(,

1

1

の頂上iこいる

5

構成(川の構成がおかしい

6

その;明日から受ける感情(淋しそうだ

7

8

9

関係性(こちらを見つめている

1

0

1 )初心 者怖 と紋験者・

1

1

干の比酌 -ー孟r

!

l

O

.

.12

p

<.

O

O

,1 ‘ ー」 il I

(21)

風景構成法における誘自性 -45 -における判定の一致傾向について両群を比較してみた。 ここでは通常の

1

0

l

a

~I

自に、さらに表

1

から表

4

の下位分類を加え、それにしたがって、まずそれ

t

1

I

ぞれの領域ごとに判定をした人数を算出し、その人数から

1

を号│いた値を一 致得点とし(例えば

2

名の一致の場合は一致得点は

1

点となる )、各作品ご

l

1

I

とに一致得点を合計し、その点数によって検定をおこなった。その結果、

v

群の一致得点は

B

群よりも有意に高いことが判った(平均得点は

V

群=

1

(

}

.

4

0

B

=

8

.

0

5

F

=

0

.

4

2

で、分散は同質

(

p

<

.

0

1

)

t

=

2

.

7

7

d

f

=

3

8

p

<

.

0

1

)

。す なわち、

V

群は

B

群よりも判定の一致傾向が高いという結果になった。 次に、表

1

-

-

-

4

に掲げた下位項目への判定傾向を比較してみた。下位項 目に判定した人数を各作品ごとに算出し、それらを合計して両群を検定した ところ、有意差が認められた (χ2

=

9

.

3

1

p

<

.

0

1

)

。すなわち、

V

群 は

B

群 に比べ下位項目に判定することが多いことが判った。 さらに、群聞における判定の一致傾向について検定をおこな ったが有意差 は認められず、両群間に判定の一致傾向はないことが判った。次に、下位項 目における群聞の一致傾向を検定したところ有意差が認められた

(CR

=

1

0

.

9

5

p

<

.

0

1

)

。すなわち、下位項目においては両群間で不一致の傾向のあること

がわ

jっ

f

こ。 また、作品によらず両群がどの項目に判定しているかを比較してみた。そ の結果、両群間で判定する項目に違いのあることが分かった (χ2

=

1

7

.

7

2

p

<.

0

5

)

。そこでさらに各項目について検定したところ、

V

群では

1

)

11

J

に判 定することが多く 〈χ2

=

4

.

8

5

p

<

.

0

5

)

B

群では 「家

J

に判定することが多 いことがわかった (χ2

=

8

.

2

3

p

<

.

0

1

)

。 次に、各群内において判定の一致する項目について両群閣を比較してみた。 ここでは、各作品において

4

名以上が判定した項目を一致項目として考えて

(4

名以上が一致した判定をおこなう確率は項目数を

1

6

とすると

1

/

2

7

以下で ある )、まず、各作品ごとに

V

群における一致項目を抽出し、その項目に判 定した

B

群の人数を算出して、それらを作品全体についてまとめ比較検定し た。 これによって、

V

群で判定の一致する項目が

B

群ではどの程度判定され ているのかが判る 。その結果、有意差が認められた (χ2

=

4

7

.

3

4

p

<

.

0

0

1

)

。 すなわち、

V

群において判定の一致している項目を

B

群が判定することは少 ないことが判った。手続きを逆にして検定しでも有意差が認められた (χ2_

7

.

7

7

p

<

.

0

1

)

。すなわち、

B

群において判定の一致している項目を

V

群 が 判定することは少ないことが判った。 ( 45)

(22)

-46 -ついで、各作品における両群の一致項目を作品ごとに比較検定した。これ については、各作品における一致項目と共に表

6

にまとめて掲げた。それに よると、作品

3

と作品

6

においていずれも

V

群が

i

)

I

I

J

に判定することが多 く(作品

3

:

χ

2

=

1

8

.

5

5

p

<

.

0

0

1

;作品

6

:χ2

=

5

.

0

6

p

<

.

0

5

)

、作品

1

6

に おいては

V

群が 「人の影」に判定することが多かった〈

χ2

=

5

.

0

6

p

<

.

0

5

)

。 以上の結果から、次の

7

点が明らかになっ た。 表 6 各作品における一致項目 (C 1--C20は作品ナ ンバーで、図 1--図20に対応する。 一致項目がなか ったところは空欄とした0 ・P<.05 ・・・ P<.001) B群 V群 B V C 1 -木、人、石 C11 人全員 ;動物 . • . • . . C2 女の子 人全員、女の子 C12 人全員;人全員、花の文字 • • . . • • C3 ~ ) 11・・・ C13 橋と川と道の :橋 、 川 が 橋 と 接 す る • • 接 す る 所 、 橋 所 • • • • C4 木 ;花畑全体 • . C14 動物 j回、道 . . . . . C5 人 リ11、川の上流の源 . . • • ;川 の 上 流 の 枠 と の 境 • C15 山頂の人 • . . . . C6 j. j││¥人、回 ;山頂の人、馬 . • . • • • . C7 j. 並行する川と道、太陽 C16 :道、人、影 • • • • • C8 ;山、川、山道 • C17 太 陽 石 • • • . . C9 道、石 ;. 道、石、橋 C18 川、雨、動物 : • • • • . . . . CI0 :人全員 • C19

J

11 .

i

Jl

I

. . . . . • • • • • C20 家 j道が途切れる所 • • • • • • • • • • . .

l

.V

群は

B

群よりも誘目性に関して一致する判定をおこなっていた。

2

.

V

群は

B

群に比べ下位項目への判定が多かった。

3

.

両群間で判定の一致傾向は認められなかった。

4

.

両群聞における下位項目への判定に関しては不一致の傾向が認められた。

5

.

作品によらず、 向群間で判定する項円 には速いのあることが判 った6 さ

(

~6

)

(23)

. 戸. 嵐長借成法に おける務自性 -47 -らに

V

群では ー川ーへの判定が多く 、

B

群では 「家 への判定が多 いことが 判 っ

f

こ。

6

.

B

群と

V

群では判定の一致する項目か異な っていた。

7

.

V

群は作品

3

と作品

6

て │川」への判定が多く、作品目で 「人の杉」 へ の判定が多かった。

(

2

)

合理群と 非合理群の比較 作品全体について両群間で判定傾向に違いがあるかどうか検定したか、有 意差 は認め られず、 両群での判定傾向には違いがないことが判 った。

(

3

)

外向群と内向群の比較 合理群、 非合理群の場合と同様に検定をおこな った結果、作品全体につい て有意差 は認め られず、両群での判定傾向には違いかないことが判 った。

(

4

)

思考群、感情群、 感覚群、 直観群の比較 各群間比較をおこな ったが、作品全体について有意差は認められす、これ らの群においては判定傾向に違いかな いことが判 った。

(

5

)

決定因からみた誘 目性に関する判定 これまでと同様に、 全ての群について決定悶に関す る群間比較をおこな っ たが、有意差は認め られず、 決定因については各群に特徴的なものは見い出 せなか った。 次に、

V

群と

B

群において判定の一致した項目の決定因を表

5

にしたか つ て抽出し、それらがどの程度一致するかを作品全体について検定 したところ 有意差が認められた

(

χ

2=

1

1

.

8

2p

<

.

O

O

l

)

。すなわち、判定の一致 す る 項 目における決定因に関して、

V

群は

B

群よりも共通の決定因を用いていたこ とが判った。そこで、表 1,..._表 4の下位分類を決定因にしたか つてさ らに分 類し〈例えば、人物の動きに注目したか、形に注 目したかによ ってさ らに亜 分類する )、先述と同じ手続きで一致得点を算出し両群聞を検定 したところ 有意差が認められた(平均得点は

V

=

9

.

2

0

B

群 =

7

.

3

5

F

-

0

.

7

1

て分散 は同質

(

p

<

.

0

5

)

t

=

2

.

2

3

p

<

.

0

5

)

。すなわち、決定因からみても

V

群は

B

群より判定のー致傾向が高いことが判った。 ( 47)

(24)

-48 -、

考 察

誘目性に関する判定において、経験者は初心者に比へ一致する判定をお こ なっていたこと、両群聞に判定の一致傾向が認められなかったこと、さらに 判定の一致する項目は両群て異なっていたことなどの結果が得られたc これ らの結果は経験者か初心者とは異なる何らかの共通する方略を用いて誘自性 に関する判定をおこなったことを示唆する 。すなわち、本結果は、経験者は 嫡き手か作品に込めた多様なメ ッセーゾのなかて、初心者とは異なる、ある メッセ-/に共通して着目することが多かったことを意味していると考えら れる 。 もちろん被験者は描き手について年齢と性別以上のことは知らない訳 てあり、描き手の内的状況を把握するためにはこのこつの情報を基に作品に 当たる他はなし、。そこでとのような方略が用いられたのかは明確でないが 判定の一致する項目の決定因に関して、経験者が共通の決定因を用いていた ことは、描き手のメ ッセージの受けとり方に、経験者は臨床経験に裏付けら れた共通の着眼交をもっていると考えることかできる 。また、決定因をも含 めた誘自性判定における一致傾向か経験者に高かったこと、さらには 者に下位項目への判定が多か ったこと、その判定に関しては経験者と初心者 では典な っていたこと、また作品によらず判定する項目には径検者と初心官 て迎いがみられたことなどの結果はこうしたことを喪付けている 。 このよう にみると、

f

任者が臨床体験から実感し

-

c

きた誘自性に関

L

て 床家は 'l.ll!iの号nlUtl誌をも ており、続! f~t:は描き手の内的世界を理解する指 棋の一つになる可能性があると考えられる 。 もちろん、今回の経験者が判定 した領域が作品に込められたメ ッセー ジを的確に捉えていたかどうかは明、 かではな L、。 この点について検討することは本立の目的て iまないか 討すべき線組として践され ζ い令 。

ι

こで、作品によらず経験者に

f

J

I

I

J

への判定が多か 1 たことは興味深い。 この

ι

とは、経験者が全般に川に皆目する傾向があることを意味

t

-

ζ

お ここに経験者に特徴的な判定傾向!を鈍うことかてきる。蹴J:: 川は、風践の悩j成と象徴的怠l床とを

J

f

l

う最置喪項目である。 ~,

-ζE. えば川はしばしば知eG.~f;訟を改徴すると いう乙 とか九 、&1J ぇば必槌 ての r~ìûJ との|鮒辿↑'!t~を続みとるように 、川は風設の!

q

:

J

心的役

m

u

を制うものである。したが叩て、経験者が川に 予のメッセージの派閥何

i

峨を恥みとへうとする動さと ' '-c.. -た}i(

i

t

l

去の構成につ い

-

C

は、川を部一羽田にしたの( l)~

(25)

• 」 噂 晶、 ー • • • • -、 風最構成法における誘 自性 -49 ・ に困難にするためであり 〈中井,1

9

8

4

;伊集院 ・中井,

1

9

8

8

)

、またこ の点につ いては皆藤

(

1

9

9

0

)

によって統計的にも実証されている 。それ故、経験者は

J

11 の構成という点に着目したと考えることもできる 。そこで、川に判定 した場 合の決定因を経験者、初心者両群で、比較してみたところ 、有意差は認め られ ないものの、決定因を 「構 成」 とした者は経験者で

2

0

.

8

%

、初心者で

1

0

.

6

%

と、経験者の割合がかなり高くなっている 。また初心者で、「構 成 jを決定因 としたのは作品

1

9

に限られており、他の作品には見られなか った。 このよう にみると、経験者は川への着目に関して構成という視点をも っていると考え てよいであろう 。 このことは、風景全体との関連のなかで川に着 目するとい う一つの方略を経験者がもっていることを意味する。作品

3

と作品

6

で初心 者群に一致項目がないのに対し、経験者はいずれも}11に判定することが多か っ たことは、このような方略がそこにおいて用いられたことを示唆する (そこ で用いられた決定因の中で 「構 成」の占める割合は作品

3

5

0

.

0

%

、作品

6

33.3%

であった )。両作品共、川は作品の中で、位置的 ・領域的にかなり の存在感を抱かせるものである 。また、描き手側からみると 、作品

3

の川は 描き手が相当苦心して風景の中に統合しようとした項目であり、作品

6

の川 は描き手が描画に強いためらいを見せた項目である 。 このようにみると、経験者に特徴的な川への着目という判定傾向のなかに、 描き手のメッセー ジを受けとる経験者独自の上述した方略があると考えるこ とができるであろう 。 これに対し、初心者に 「家」への判定が多かったことは、初心者が風景を 家に象徴されるような 、描き手の現実の生活領域と関連させて捉えていたと 考えることができるかも知れない。唯一半湘判│リj定の一致した作品

2

O

における家は ピルであり、それが風景全体の中で し、判定の一致をみたのはこの項目だけであり、初心者に特徴的な家への着 目という判定傾向のなかに、描き手のメッセージとの関連性を見ることは困 難である 。 さて、上述した 「構 成」 と象徴的意味は互いに独立し たものではなく、 実 際場面においては二つは互いに関連しあい、そこから描き手のメッセージが 読 みとられてゆくことになる 。それ故、上述した経験者の方略がどのように 用いられるかは、個々の事例に基づいて検討することが必要である。 ここで、経験者が風景全体との関連のなかで川に着目するという方略をも ちながら、下位項目にも着目することが多かったという結果は、これまで述 ( 49)

(26)

-50 • へてきたような方略たけではなく、経験者か柔軟な読みとりの姿勢をもって いることを示唆している 。下位項目における判定の一致は圧倒的に経験者に 多く、また下位項目への判定に関して、経験者の判定は初心者のそれとは一 致しないということ、これらのことは経験者に共通の、独自の方略があるこ とを窓味する 。 クライエントは全体のハースペクティヴとはまた別に、作品 の小さな領域にその個性や秘かなメ ノセーシをおいていくことがしばしばあ り、そこに治療者はクライエントの内的世界やその発展性、さらには治療の 可能性を読みとることができる 3 このような誘自性の本質と言ってもよい極 めて治療的なやりとりにおける着眼を経験者がおこなおうとしていたと考え ることかできる ο このように見ると、作品

1

6

における 「人の影j はこうした ー眼が一致した例と考えられる 。 ところで、経験者は一線に同じ:着服点をもっていた訳では決してな L、。 こ れには笑際場面てクライエ ントと対時した状況のなかで汲みとられるものや、 描-き手の現実状刷なり問題なりが判らないという 「手がかり不足

J

が判定の 一致に影響を与えた可能性か考えられる。今回はl作品そのものから険検者が どう判定するかを重視したため、情報の提供を最小限にとどめたか、 1.手 が かり

J

が地えれば経験者の誘自性に関する判定はより一放することか予暫さ れる。さらにまた、経験者自身の個性の要肉も考えられる IQ これらの点につ いては今後検Jしてゆく必要かあると思われる 、 今回は被験者のタイプに関

l

C

は特徴的なものは見い出せなかった。 これ は、そうした特性が務自性に関する判定に影斡を及ぼすことがトなかったこ とを示!俊している 。

L

かし、今回は被験者の花験年以を中心!こして定験をお こなったためタイプに!約する前の悦j或にはなうていないの この点での群のま とまりは必ず、しも強│主!なもの

e

はなし、。そのため、少れの人の判定か

W

1

1

記を

L

1

討1しどいる危険性も c'&. オ1る。 今後この伐を

I

V

J

聴にしてゆく必要かあると思h

文 献

、ornish,¥・(193!>)日c(}nur.y and .thu Soncu ofSH:'ht..C~llnbrìdg'Q 町 Pross.( 張主11忠則~, 1.980, Mt¥伐の見方. .ltl央

JL

命社. {伊JJ~娯具院消一 . 1叶1訓:1 17,6,951'-96S 50 111νGris111T 、

(27)

風長構成法における議自性 -

5

1

-、. 、 皆藤章

(

1

9

9

0

)

風景構成法の基礎的研究一一アイテムの提示順序について一一. 大阪市 立大学文学部教育学教室紀要,教育学論集,

1

6

.

1

-

1

2

.

木村晴子

(

1

9

8

5

)

箱庭療法一一基礎的研究と実践.~Il元社. 中井久夫

(

1

9

8

4

)

風景構成法と私.山中康治、編,中井久夫著作集別巻H.NAKAI風 景構成法,

2

6

1

2

7

1.岩崎学術出版社. 小川捷之 ・市村操一 ・佐野千代子

(

1

9

7

0

)

学生活動家のタ イプに関する 一考 察 一 成 分 分析による検討.心理学評論

.

1

4

.

1

.

8

0

1

0

4

.

Tuan, Yl・ Fu.

(

1

9

7

7

)Space and Place. (L.lJ本浩司凡

1

9

8

8

,空間の経験 ー 身体か ら

都市へ.筑摩書房.) 山中康裕

(

1

9

7

8

)

思春期内閉 JuvenlleSecluslon一一治 療 実 践 よ り み た 内 聞 神 経 症 (いわゆる学校恐怖症)の精神病理.(中井久夫 ・山中康裕編,思春期 の精 神 病 理 と治療.岩崎学術出版社.) ー ー • ‘ ・ 回 • ゐ -w ・f . 、 ,

-(

5

1

)

参照

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