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実践例の特徴 傾向分析 本誌の作成にあたり, 北村山地区内の小 中学校の多くの先生方からご協力をいただき, 小学校から8 事例, 中学校から14 事例, 合計 22の実践事例を掲載することができた それらの実践事例について, 北村山視聴覚教育センター学校教育専門部会で実践事例の特徴と傾向の分析を行っ

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Academic year: 2021

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実践例の特徴・傾向分析

本誌の作成にあたり,北村山地区内の小・中学校の多くの先生方からご協力をいただ き,小学校から8事例,中学校から14事例,合計22の実践事例を掲載することがで きた。それらの実践事例について,北村山視聴覚教育センター学校教育専門部会で実践 事例の特徴と傾向の分析を行った。今後の活用の参考にしていただきたい。

学年・教科について

学年について見ると,小学校5・6年生,中学校1 年生,中学校3年生がいずれも5事例ずつで多かった。 今年度の特徴としては,どの学年も大きな差はなく, 全ての学年から事例が寄せられたといえる。 教科については,今年度は社会科での活用が一番多 く5事例であった。次に多かったのは,数学科である が他の教科の実践もあり,大きな偏りなどは見られな い(昨年度は保健体育が8事例で最も多かった)。生活 科や外国語活動などの教科での活用も見られ,教科領 域を問わず,幅広く視聴覚機器を活用していることが 分かる。 学 年 事例数 小学校1・2年生 1 小学校3・4年生 2 小学校5・6年生 5 中学校1年生 5 中学校2年生 4 中学校3年生 5 教 科 事例数 社会科 5 数学科 4 英語科 2 国語科,理科,保健体育科 各2 図画工作科 2 家庭科,生活科,総合的な学 習の時間,外国語活動 各1

(2)

ICT 活用のねらいについて

各項目の事例数は以下の通りである。 教員による活用 小学校 中学校 児童生徒による活用 小学校 中学校 1-1 5 10 2-1 3 4 1-2 1 7 2-2 1 1 1-3 4 10 2-3 3 6 1-4 1 3 2-4 3 8 計 11 30 計 10 19 教員による活用では,小学校,中学校とも 1-1「興味関心を高める」と 1-3「思考 や理解を高める」の活用が多かった。大型テレビとタブレットや書画カメラをつないで, 写真やグラフなどの資料を大きく映し出し見やすくする工夫や,指先や体の動かし方を 動画で映し分かりやすくする工夫が行われていた。またアプリを活用し三次元投影など を行い,より実際に近い形で教える工夫も行われていた。 児童生徒による活用では,小学校,中学校とも 2-2「文や図表にまとめる」以外で の活用が多かった。特に中学校では,2-4「知識や技能の習熟を図る」が多かった。タ ブレットで撮影した自分たちの活動の動画から,自分たちの発表や活動の様子を振り返 ったり,課題を話し合ったりする活用が多く見られた。タブレットを使うことですぐ, みんなで見ることができ,探究的な学習へつながっている。環境整備が進んできたこと による成果で、児童生徒の活用は、徐々に増えて来ている。 教員による活用,児童生徒による活用とも,様々なアプリを効果的に活用している場 面が増えてきた。

(3)

活用した ICT 機器について

※小数第二位を四捨五入 上のグラフは小学校,中学校,全体でどの ICT 機器を使用しているかを割合で示し たものである。(但し,報告事例の中での割合である。)全体的に見ると,昨年度と同様 にデジタルテレビの活用が一番多い。テレビは,主にタブレットの映像を映すためや PC によるデジタル教科書の活用,DVD プレーヤーなどの他の機器とセットで使用す ることがほとんどだった。全体で情報を共有するために,デジタルテレビは大きな役割 を果たしているようだ。 昨年度44.8%の活用状況だったのに対し,全体の6割近くまで増えたのがタブレ ットの活用である。小学校,中学校ともに活用事例が多かった。昨年度はタブレットの カメラ機能を使い,撮影した画像や動画をデジタルテレビに映して使うという活用事例 が多かった。しかし,今年度はアプリケーションやコンテンツを使用した事例が新たに 多く見られた。また,教師が使用するのはもちろん,児童・生徒がグループ,または個 人で使用するという活用も増えてきた。このことから,ICT 機器の活用が教師だけでは なく,児童・生徒へと広がってきていることが分かる。 活用した教科・領域は,小学校では社会科,家庭科,総合的な学習の時間,外国語活 動,中学校では,国語科,社会科,理科,英語科と多様な教科・領域にわたっている。 学習教材の補助的活用としてアプリケーションを用いたり,動画を撮影して見直したり, プレゼンテーションに使用したりと使い方も多様である。社会科では,必要な資料を探 してデジタルテレビで映し,それをもとに発表するといった活用方法もあった。同じカ メラ機能を使う場面でも,活用の仕方次第で情報を選択する力や思考したり表現したり する力を育むことができるようである。 62.5 12.5 87.5 0 0 12.6 57.2 50 50 7.1 28.6 21.4 59.1 36.4 63.6 4.5 18.2 18.9 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

ICT機器の種類別使用状況

小学校 中学校 全体

(4)

児童・生徒自らが ICT 機器を操作することにより,教科等における技能の習得や理 解が深まることはもちろん,プレゼンテーション力の育成,情報活用能力の育成などに も結び付いてくると考える。タブレットを有効に活用することで,児童・生徒の様々な 力を育成することが期待できる。 その他,電子黒板を使ったデジタル教科書の活用やデジタルカメラ,プロジェクター などの活用もあった。数学では,問題場面把握の段階で,頭ではイメージが困難な抽象 的事象をデジタル教科書や PC で実際に映して見せることは効果的であるとの報告が あった。 ユニバーサルデザインの視点からも,IICT 機器を活用した授業を積極的に展開して いくことで,多くの児童・生徒の多様な学びを促すことができるのではないかと考える。 特に,タブレットを活用することの学習効果や学習活動の多様性については大きな可能 性があると感じた。

活用した ICT コンテンツについて

タブレットの活用の増加に伴い,アプリの使用が多くなってきた。アプリは用途や目 的に応じたものがたくさんあり,活用拡大の可能性を持っていると考えられる。 活用したコンテンツ等についてまとめると次のようになる。

①使用されたソフト・アプリ・コンテンツ一覧

教科

国 語 社 会 算数 数学 理 科 保健 体育 英 語 生 活 家 庭 総 合 外 国 語

事例数

2 5 4 3 2 2 1 1 1 1

Scene

procreat

Plickers

iMovie

月の満ち欠けAR

作戦盤 byNSDev

カメラアプリ

QRコード

NHKforshool

Youtube・DL動画

grapes

2

(5)

CABRI Ⅱ PLUS

1

PowerPoint

1

1

1

Dagik Earth

1

デジタル教科書

3

2

3

②使用された DVD タイトル一覧(学校教育教材 DVD 含む)

教科

国 語 社 会 算数 数学 理 科 保健 体育 英 語 生 活 家 庭 総 合 外 国 語

事例数

2 5 4 3 2 2 1 1 1 1

日本フラッグフットボール協会DVD

1 日本の歴史⑳太平洋戦争と戦後の歩み ―廃墟から復興― 1 中学地理 世界の諸地域(帝国書院版) アフリカ州 1 ウナギのなぞを追って 1 日本の歴史⑮開国への道 ~譲位から倒幕へ~ 1

1 3 0 0 1 0 0 0 0 0 <使用例のまとめ> ・タブレットにまとめた資料を,デジタルテレビにつなげて全員で共有する活動が多い。 (生徒の発表なども。生徒がタブレットを使って活動することが増えてきている。) ・タブレットで,書画カメラの機能を使うようになり書画カメラの役割を担うようにな った。 ・それぞれの教科に特化したアプリを活用している。 例)数学では,図形やグラフなどをつくる時に専用アプリを活用している。

(6)

活用形態について

今年度資料提供いただいた 22事例について,活用学習形態を分類すると以下のとお りである。 一斉 グループ 個別 一斉・グループ 一斉・個別 12 (54.5%) 4 (18.2%) 1 (4.5%) 3 (13.6%) 2 (9.1%) 国語1 社会3 数学3 理科2 家庭1 英語1 総合1 社会1 数学1 生活1 保健体育1 外国語活動1 国語1 社会1 体育1 理科1 英語1 効果 ・課題意識を促す 問題場面の提示 ・書画カメラで作 業手順を説明 ・作品の練り合い や修正 ・プロジェクショ ンマッピング, 図形ソフトの活 用による空間的 なイメージ理解 の補助 ・画像,動画の視 聴による学習内 容理解の促進 ・書画カメラで作 品や書いた内容 を示しながら説 明 効果 ・グループ発表に 向けた取材・資 料収集・分類・ 整理 ・数値のグラフ化 作 業 を 通 し た 結果予測の話 し合い ・体の動きの客観 的確認と修正 効果 ・コミュニケーシ ョンの必要感 を 与 え る 現 実 的 な 場 面 づ く り 効果 ・モデル映像を見 ることでゴール のイメージを確 認 ・チームプレーの 動きの確認,ゲ ーム作戦作り 効果 ・発表の内容,発 表 態 度 の 客 観 的吟味と修正 ・ARの活用によ る 空 間 的 な イ メ ー ジ 理 解 の 補助 一斉 55% グループ 18% 個別 4% 一斉・グ ループ 14% 一斉・個別 9%

(7)

【小学校教科別】 国 社 算 理 生 音 図 家 体 総 外 計 一斉 1 展 1 ま 1 展 1 導 1 展 5 グループ 1 ま 1 展 1 展 3 個別 1 展 1 ・各教科の偏りがなく使用されている。 ・(興味関心を喚起するための導入部分での活用よりも)展開部分での活用が多く見ら れ,探究のための一つのツールとして,ICT を有効に使っている現状がうかがえる。 教師側の利便性よりも,生徒の思考の手助けとなるような活用に重きが置かれてきて いる。 ・個別に対応できる機器数が十分であれば,より個のニーズや実態に応じた活用が期待 されるのではないか。 【中学校教科別】 国 社 数 理 音 美 保体 技 家 外 計 一斉 1 ま 1 導ま 1 導展 1 導展 1 導 1 展ま 1 導 1 導 1 ま 1 展 1 導展 1 ま 12 グループ 1 展 1 展 1 展 1 展ま 4 個別 1 展 1 展 2 ・前時の復習,課題やモデルの例示,生徒の考えの提示など,一斉で共有する場面での 活用が多く見られた。 ・グループ学習ではタブレットの利用が多い。情報収集のツールとしてだけではなく, 各教科の目的に応じて,生徒自身が操作するような活動が仕組まれている。小学校同 様,個別に対応できる機器数が十分であれば,より個のニーズや実態に応じた活用が 期待されるのではないか。 【教師側の視点で】 ◯具体物の準備を,画像で代替することができるため,負担が軽減する。 ◯必要な場面で,必要な時に(繰り返し)掲示することが可能である。 【児童生徒の視点で】 ◯直接操作することで,イメージしやすく,思考の手助けとなる。 ◯意欲と集中力の向上につながる。

(8)

活用場面について

1 はじめに

【表1】

活用場面

導入場面

展開場面

まとめ場面

平成27年度事例数

13(33.3%) 29(74.4%) 9(23.1%)

平成28年度事例数

16(55.2%) 17(58.6%) 7(24.1%)

平成29年度事例数

9(40.9%) 15(68.2%) 7(31.8%)

今年度も,導入,展開,まとめのそれぞれの場面で ICT を効果的に活用している事 例が報告されている。過去 3 年間の事例数からみると,これまでは,「導入場面」での 活用が多く報告されていたのに対し,今年度は「導入場面」での活用が減り,「展開場面」 や「まとめ場面」での活用割合が増えていることが分かる。 複数場面での活用例についても「導入+展開」5(昨年5)事例,「導入+まとめ」 1(昨年2)事例,「展開+まとめ」3(昨年2)と,昨年同様に報告されている。 2 分析の詳細 (1)使用場面と学年 (小学校 8 事例 中学校14事例) 導入 展開 まとめ 導入 展開 まとめ 小1 0.0% 0.0% 0.0% 中1 21.4% 28.5% 7.1% 小2 0.0% 12.5% 0.0% 中2 21.4% 14.2% 7.1% 小3 0.0% 12.5% 0.0% 中3 14.2% 21.4% 21.4% 小4 0.0% 25.0% 0.0% 中1 小5 12.5% 37.5% 12.5% 中2 小6 0.0% 0.0% 12.5% 中3 合計 12.5% 87.5% 25.0% 合計 57.1% 64.3% 28.6% (※数値は小中学校別の事例数全体の数に対する学年ごとの事例数の割合) 今年度の報告では,小学校,中学校ともに「展開場面」での活用報告が増えている。 小学校からは小学校 1 年生での活用事例の報告はなく,低学年よりも高学年での活用 報告が多い傾向がある。一方中学校からは各学年から活用事例報告があり,中学校 3 年生における「まとめ場面」での活用報告が多い点が特徴的である。

(9)

(2)使用場面と目的 (小学校 8 事例 中学校14事例 目的は 1 場面について複数回答) 教師 使用 導入 展開 まとめ 児童 使用 導入 展開 まとめ 小学校 中学校 小学校 中学校 小学校 中学校 小学校 中学校 小学校 中学校 小学校 中学校 1-1 12.5% 42.8% 62.5% 50.0% 0.0% 28.6% 2-1 0.0% 14.3% 37.5% 28.6% 0.0% 14.3% 1-2 12.5% 35.7% 12.5% 21.4% 0.0% 21.4% 2-2 0.0% 0.0% 12.5% 7.1% 0.0% 7.1% 1-3 0.0% 35.7% 25.0% 42.9% 25.0% 28.6% 2-3 0.0% 21.4% 12.5% 35.7% 25.0% 21.4% 1-4 0.0% 14.3% 0.0% 14.3% 12.5% 7.1% 2-4 12.5% 28.6% 37.5% 28.6% 0.0% 21.4%

(※数値は小中学校別の事例数全体の数に対する項目ごとの事例数の割合) 上の表によれば,教師側の意図として,児童・生徒の興味関心を高める目的で ICT を活用する場合,小・中学校ともに「導入場面」や「展開場面」が多く,思考や理解を 深める目的の場合は,小・中学校ともに「展開場面」や「まとめ」場面での ICT の活 用が多いことがわかる。 児童・生徒側の ICT 活動の実態としては,情報収集や選択を目的とするのは,小・ 中学校ともに「展開場面」に多く,発表や表現を目的とするのは,小・中学校ともに「展 開場面」や「まとめ場面」に多い。また,知識や技能の習熟を目的とする場合は,小・ 中学校ともに,「導入場面」と「展開場面」に多い。 (3)使用場面と教科 [( の右は昨年度の数字 ] (※複数回答)

導入

展開

まとめ

小学校 中学校

小学校

中学校

小学校

中学校

合計

国 語

(2

1(2

3(4

社 会

3(2

3(1

8(3

算・数

(1

2(1

(2

2(1

1(1

5(6

理 科

(3

1(1

(2

1(1

(1

3(8

外国語

(1

5(1

音 楽

0(0

図・美

2(2

保 体

1(2

(1

1(4

1(1

(2

1(2

4(12

技・家

(1

(1

1(2

生 活

0(0

学 活

1(1

総 合

1(1

合 計

2(9 7(7

8(11 10(5 2(3

5(4 34(39

小・中学校ともに五教科での ICT 活用が多い傾向は今年度も同様である。技能教科でい えば,体育での活用が多いのも昨年同様の傾向である。その一方で,小学校においては生

(10)

活科,学級活動,総合的な学習の時間での ICT 活用事例も新たに報告され,活用場面 が様々な教科等に広がりを見せていると言える。 (4)使用場面と ICT 機器及びコンテンツ [( の右は昨年度の数字 ] (※複数回答)

導入

展開

まとめ

小学校 中学校 小学校 中学校 小学校 中学校 合計

ノート PC

1(3 5(6 1(1 3(1 1(1 11(12 タブレット 1(1 4(3 4(7 5(2 1(2 3(3 18(18 デジタル TV アップル TV 1(6 4(5 8(11 3(2 2(3 2(2 20(29

DVD

(2 (3 (1 (1 0(7 書画カメラ (1 (1 1 1 2(2

デジカメ

(1 (1 0(2 プロジェクター 1(1 (1 1(2

電子黒板

1(1 (1 3(1 1(1 5(4 ビデオカメラ (1 (5 (1 (1 (1 0(9

その他

(4 (1 (1 0(6

合 計

3(14 15 (21 13 (32 15(8 3(8 8(8 56(91 導入 展開 まとめ 小学校 中学校 小学校 中学校 小学校 中学校 合計

DVD

(3 1 1(3 1(1 1(1 4(8 パワーポイント 1(1 2(5 1 1(1 1 6(7

アプリ

(1 (3 5(8 1 (2 (2 6(16

エクセル

(1 0(1 ソフト 2 1 3 デジタル教科書 1 1 2 ユーチューブ 1 1 2 NHK for school 1 1 2 その他 1(1 1(2 1(1 (2 (1 (1 3(8

合計

2(6 8(11 8(12 7(4 1(4 2(3 28(40 圧倒的に使用率が高いのがノートパソコン,タブレットとモニターのセットであり, 場面を選ばず活用されている。コンテンツとしては,使用環境にもよるのだろうが,ソ フトやアプリが場面に応じて使い分けられている様子が伺え,使用されているコンテン ツには少しずつ種類が広がっている傾向がある。

(11)

(5)使用場面と学習形態 [( の右は昨年度の数字 ] (※複数回答) 導入 展開 まとめ 小学校 中学校 小学校 中学校 小学校 中学校 合計

一斉

1(7 8(7 4(10 7(4 1(2 4(2 25(32

(1 1(1 1(2 1(1 (0 1(1 4(6

グループ

1(2 1(5 2(5 4(2 1(1 2(3 11(18

合計

2(10 10(13 7(17 12(7 2(3 7(6 40(56 「展開場面」において一斉学習の形態で ICT が活用されるケースが最も多い。その 一方で,個別学習やグループ学習の形態での ICT 活用は使用場面を問わず,それほど 進んでいないことが分かる。 現段階で各学校の ICT に係る環境に応じて,先生方が学習の目的や ICT 機器の利点 に沿って授業を展開したり,先進校視察や研修会で得た情報を,各校の実態に応じてう まく取り入れ,活用しながら ICT 活用技能を高めたりする様子が伺える。先生方の ICT 活用への抵抗感はなくなり,授業改善が進んでいると感じる。 今後数年で各市町におけるタブレット導入数の増加や wifi 等の環境整備が格段に進 むことが予想される。児童生徒が使えるタブレットの台数が増え,1人1台もしくは2 ~4人グループに 1 台等確保されるようになれば,「導入場面」での個別の課題設定を したり,学習課題に対して個々に考えた解法を「展開場面」でソフト・アプリ等を用い て協働学習をしたりするなど,ICT 機器の使用場面が大きく広がっていくだろう。 北村山視聴覚教育センターには,貸し出し可能な ICT 機器も揃っており,学校の ICT 環境にプラスして活用することで,ICT を活用した授業の幅は大きく広げられるだろう。 また,学校や施設単位での研修会や個別の要望等にも柔軟に対応しており,先生方の求 める ICT を活用した授業作りの実現のために,一度相談してみるところから始めてみ てはどうだろうか。

参照

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