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1.代行返上DB制度の独自給付について
代行返上DB制度では、本来厚生年金基金において支払うべき給付が代行返上によって支払われなくなっ た場合に、独自給付として支払う必要があり、その種類は大きく分類して以下の5とおりです。 ①在職老齢年金の給付調整に係るもの(厚生年金基金の支給停止方法を、国より優遇している場合) ②失業給付や高年齢雇用継続給付に係るもの(同上) ③遺族厚生年金・障害厚生年金との併給調整に係るもの(通常、厚生年金基金は併給調整していなかっ たため、独自給付の対象となります。) ④受給要件に係るもの(厚生年金基金では加入員期間 1 ヶ月以上で基本部分を支給していました。) ⑤裁定時期の違いによるもの(厚生年金基金喪失時に、給付裁定を実施したか否かによって対象が異な ります。今回のポイントです。) 平成25年4月1日以降に60歳に到達する男子について(女子については、平成30年4月1日以降に 60歳に到達する者)は、老齢厚生年金(報酬比例部分)の支給開始年齢が引上げられることに伴い、上記 ⑤による独自給付が発生する可能性があり、その取り扱いについて厚生労働省へ確認し、今般回答を得てお ります。同時に、プラスアルファの取り扱いについても回答を得ましたことから、次の2以降でご説明いた します。2.老齢厚生年金(報酬比例部分)の支給開始年齢引上げ・支給繰上げについて
独自給付のご説明の前に、【老齢厚生年金(報酬比例部分)の支給開始年齢引上げ・支給繰上げ】について ご説明いたします。 国から支給される老齢厚生年金(報酬比例部分)は、平成12年の法改正により、性別・生年月日に応じて 支給開始年齢が引上げられます。 性別・生年月日と老齢厚生年金(報酬比例部分)の支給開始年齢との関係については、次ページの図1をご 参照ください。委
委
託
託
者
者
御
御
中
中
(老齢厚生年金の支給繰上げに伴う、代行返上DBの独自給付及び
プラスアルファ給付の取扱について)
三
三
井
井
住
住
友
友
信
信
託
託
の
の
年
年
金
金
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S
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2012年11月2日 三井住友信託銀行 年金信託部 制度管理グループ 平成 25 年 4 月 1 日から、老齢厚生年金(報酬比例部分)の支給開始年齢が段階的に引きあがることとな りますが、それに伴い、厚生年金基金から代行返上してDBに移行した(以下、『代行返上 DB』といいます。) 委託者様における【独自給付】【プラスアルファ給付】の取扱いについてのご留意点についてご案内いたし ます。 (代行返上 DB 委託者様のみ対象となります。その他の委託者様には参考として送付いたします。) (DB)№201211022 / 5 報酬比例部分の支給開始年齢が、上記のとおり引き上がることにより、無年金の期間(黒く表示した箇所) が生じますが、本人の申し出により支給開始年齢前に給付を受けることができる【支給繰上げ請求】を実施 することが可能です。なお、図2のとおり、支給繰上げ請求を実施した場合、本来の老齢厚生年金の額から 減額の上支給されることとなります。 繰上げ請求により 減額 ⇒不支給 60歳 61歳 62歳 63歳 64歳 65歳 年金支給 報酬比例部分 老齢厚生年金 なし 老齢基礎年金 繰上げ請求により減額 ⇒ 不支給 繰上げ支給の老齢厚生年金 繰上げ支給の老齢基礎年金 60歳 61歳 62歳 63歳 64歳 65歳 拡大図 繰上げ請求実施 【例1】本来、支給開始年齢が61歳の方が、60歳0ヶ月時点で支給繰上げを請求した場合の、報 酬比例部分の給付への影響は? …支給を繰り上げた期間に応じて、年金額が減額されます。 減額相当額 = 本来の報酬比例部分の年金額 × 0.5% × 繰上げ月数(12ヶ月) = 本来の報酬比例部分の年金額 × 6% 支給年金額 = 本来の報酬比例部分の年金額 - 減額相当額 = 本来の報酬比例部分の年金額 × 94%(端数処理は考慮しておりません) 【例2】60歳10ヶ月時点で支給繰上げを請求した場合の、報酬比例部分の給付への影響は? 減額相当額 = 本来の報酬比例部分の年金額 × 0.5% × 繰上げ月数(2ヶ月) = 本来の報酬比例部分の年金額 × 1% 支給年金額 = 本来の報酬比例部分の年金額 × 99%(端数処理は考慮しておりません) 図1 図2 計算式で表すと… 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 65歳 報酬比例部分 報酬比例部分 報酬比例部分 報酬比例部分 年金支給なし 年金支給なし 年金支給なし 60歳 61歳 62歳 63歳 64歳 老齢厚生年金 老齢基礎年金 老齢厚生年金 S28.4.2~S30.4.1 平成21~24年度 平成26~29年度 平成25.26年度 生年月日 60歳到達年度 S24.4.2~S28.4.1 S29.4.2~S33.4.1 S32.4.2~S34.4.1 平成38年度以降 平成33年度以降 S33.4.2~S35.4.1 S30.4.2~S32.4.1 S35.4.2~S37.4.1 S41.4.2以降 S36.4.2以降 S37.4.2~S39.4.1 S34.4.2~S36.4.1 S39.4.2~S41.4.1 平成34.35年度 平成31.32年度 平成36.37年度 老齢基礎年金 老齢厚生年金 老齢基礎年金 老齢厚生年金 老齢基礎年金 平成30.31年度 平成27.28年度 平成32.33年度 平成29.30年度 老齢厚生年金 老齢基礎年金 報酬比例部分 年金支給 なし 年金支給なし 老齢基礎年金 老齢厚生年金 特別支給の老齢厚生年金
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3.支給繰上げに伴う独自給付について(裁定時期の違いによるもの)
支給繰上げに伴い、独自給付に影響が及ぶ方は、次の2つの要件を満たす場合に限定されます。 ① 支給開始年齢引き上げに該当する方について、平成14年4月より前に【喪失時点で裁定】して いる方≪退職時裁定方式≫ ② 上記の方で、支給繰上げを請求した方 ①の要件を満たしている方については、旧基金で決定した支給開始年齢から国の支給開始年齢に到達する までの間は代行相当部分を独自給付として支給することは、既にご認識のとおりですが、該当者が②支給繰 上げ請求を実施した場合、独自給付に影響を及ぼす可能性があります。 (注)プラスアルファ(薄皮)部分は退職時に裁定済みのため、いずれの場合も従来どおり60歳から支給します。 今般、上記例の方が支給繰上げを請求した場合の独自給付について、以下の2通りの対応が可能との回答 を得ております。 (パターン1) ⇒ 支給繰上げ時の原則的な考え方 (S28.4.2~S30.4.1 生まれの男子で、H14.4 より前に退職時裁定している例) ● 支給繰上げを実施しない場合 ⇒ 基本的な姿 60歳から繰上げ請求までは代行相当額を支給し、繰上げ請求後は、繰上げ請求による代行相当額の 減額部分を、終身に亘って支給する。 (パターン2) ⇒ 今回、厚生労働省より認められた、もうひとつの考え方 60歳から支給開始年齢までの間、代行相当額を支給する。(繰上げは反映させない方式) 老齢厚生年金 (繰上げによる減額後) 61歳 プラスアルファ年金 60歳 繰上げ 独自給付 独自給付 老齢厚生年金 (繰上げによる減額後) 60歳 繰上げ 61歳 プラスアルファ年金 60歳 プラスアルファ年金 61歳 老齢厚生年金 (代行返上部分) 独自給付 厚生年金基金として60歳で基本年金 の裁定を実施していることから、本来の 代行年金額を支給開始年齢到達まで支 給する。 ⇒支給繰上げを実施しない場合と同じ 扱いです。 厚生年金基金として60歳で基本年金 の裁定を実施していることから、本来の 代行年金額を支給開始年齢到達まで支 給する。 ①60歳から繰上げ請求までの間は、旧 基金の代行相当額を月割りで給付す る。 (図は、60歳6ヶ月から繰上げ請求した例。) ②支給繰上げ請求後は、支給繰上げよっ て減額となった代行年金額の差額を、 終身給付する。 60歳から繰上げ受給の場合、①はゼロになり ます。 【例】本来、支給開始年齢が61歳の方が、60歳6ヶ月時点で支給繰上げを請求した場合 (本来の代行年金額を60万円の例) ①60歳から支給繰上げまでの独自給付支払額 … 60万円×6ヶ月÷12ヶ月=30万円 ②支給繰上げ後の独自給付(年額)…60万円×0.5%×6ヶ月(繰上げ月数)=18,000円 ⇒60歳7ヶ月から年額18,000円を終身で支給4 / 5
4.支給繰上げに伴う、プラスアルファ給付の取り扱いについて
⇒ 平成14年4月1日付厚生年金基金の規約において『プラスアルファは従来どおり
60歳から支給』とされている基金様については、影響ありません。
上記3.で独自給付の影響がある方は、退職時に60歳支給開始の裁定をしていますので、プラスアルフ ァ部分については、60歳から支給することが決定しています。 一方で、年金支給開始時点で裁定する【支給時裁定】(⇒つまり、現時点で未裁定の方)や、既にプラス アルファ支給開始年齢を、国の年金に合わせた年齢で支給する裁定をしている方 今般、上記例の方が支給繰上げを請求した場合のプラスアルファの支給について、以下の2通りの対応 が可能との回答を得ております。 (パターン1) 支給繰上げの請求有無にかかわらず、本来の支給開始年齢到達により、プラスアルファ年金(減額し ない金額)を支給する。 については、支給繰上げに よって独自給付への影響はないものの、プラスアルファ給付へ影響が発生するケースがあります。 (S28.4.2~S30.4.1 生まれの方で、支給時裁定(未裁定)の方の例) 支給繰上げを実施しない場合 (パターン2) 老齢厚生年金の支給繰上げに請求に応じて、プラスアルファの支給開始年齢も繰り上げる。その結果、 支給繰上げ時点から、減額したプラスアルファ年金額を支給する。 ↓繰上げによる減額 ↓繰上げによる減額 60歳 61歳 老齢厚生年金(代行返上部分) プラスアルファ年金 支給繰上げ ↓繰上げによる減額 老齢厚生年金(代行返上部分) プラスアルファ年金 60歳 支給繰上げ 61歳 プラスアルファ年金 60歳 61歳 老齢厚生年金(代行返上部分) 老齢厚生年金の支給開始年齢の到達 により、プラスアルファの支給が開 始となります。 (変更点ではありません) 老齢厚生年金の支給繰上げ請求の有 無にかかわらず、本来の支給開始年 齢でプラスアルファを支給するた め、現行と取扱は同じです。 プラスアルファの金額は、繰り上げ た期間に応じて減額となります。 減額率:繰上げ月数×0.5%5 / 5 本紙は以下のURLでも公開しております。ご活用ください(PDF閲覧ソフトが必要です)。