私たちが作る野菜と、他の野菜との
「違い」と「考え方」
テーマ:「安心できる食材を、より美味しく食べる!!」
「命と心の育み!!食の大切さ!!いただきます!!ごちそうさまでした!!ありがとう!!」
「硝酸態窒素の少ない」=「アミノ酸」を多く含む野菜をつくる!!
「私たちのカラダは、私たちが食べるものでつくられています!!」
1.「化学肥料」と「無化学肥料」の違い
肥料について「化学肥料」と「無化学肥料」がある。 ★「化学肥料」は化学合成された「アンモニア」窒素 成分であり、一度「硝酸」に分解され植物が吸収する。 今までの考え方は植物は「硝酸態窒素」の状態でしか 吸収せず、左図にあるように光合成により「アミノ 酸」に合成される(=アミノ酸が野菜の美味しさ) しかし、いくら光合成でも合成が間に合わず、野菜に 「硝酸」が残留してしまうのである。 →よく「虫食いの野菜」は安心!という認識があるが、 これは逆であり野菜が吸収し残留した「硝酸」が虫た ちの好む匂いを放出して、虫を呼びつけてしまうので す。 つまり、これが人間の舌に感じる「エグミ」や「ア ク」なのです!! 合成 分解では、「無化学肥料」は本当に良いの?
「無化学肥料」は本当にいいの?
最近の研究結果では、植物の「アミノ酸態窒 素」での吸収率は「硝酸態窒素」よりも高い 事が実証される。(左図参照) このことから、品質のよい「アミノ酸態窒 素」を含む肥料の投入は、あながち間違って いないことがわかります。 つまり、効率的に植物が「アミノ酸」生成が できる。 ただ、どんな肥料でも投入する時点では「固形 物」溶けなければ、植物は吸収できない。 つまり、潅水することで肥料を水溶化し、吸収 を促すことがとても大切であり、土壌が乾燥す ると、どんないい無化学肥料でも、結局「硝 酸」に分解されてしまうということにつながっ てしまう!! もちろん、たとえ「無化学肥料」であっても、 過剰投入は間違いである。 有機JAS商品でも「硝酸態窒素」が 高いものは、これが原因と考える!! →有機栽培の安全神話の崩壊危機★植物の生育にもたらす必要な元素★
植物に必要な必須元素 植物に対しての働き 炭素(C) 酸素(O) 水素(H) 炭水化物の構成成分 窒素(N) 細胞をつくる リン酸(P) 根を伸ばす、花芽の形成 カリウム(K) 養分の移動・細胞分裂・細胞肥大 カルシウム(Ca) 細胞壁の強化・酸の中和 マグネシウム(Mg) 葉緑素を作る中心ミネラル 硫黄(S) タンパク質のもととなる 鉄(Fe) 根を伸ばす、色素の形成 マンガン(Mn) 葉緑素を作る、色素の形成 亜鉛(Zn) 細胞分裂 銅(Cu) ビタミンC、葉緑素、細胞を作る ホウ素(B) 繊維を強くし、ペクチン酸を作る モリブデン(Mo) 窒素を固定、ビタミンCを作る 塩素(Cl) 光合成において酵素を作るミネラルと呼ばれる元素も土壌に含まれるが、欠乏分は必要最低限投与可能である。
2.堆肥について
堆肥は大きく分けて2種類。 ①植物性堆肥(草・木質残さ、もみ殻、樹皮などを発酵させたもの) →有機物である水溶性炭水化物を多く含んでいる。 保水性、排水性、保肥性のある土づくりに最適である。 ②動物性堆肥(牛糞、豚糞、鶏糞などを発酵させたもの) →肥料の3要素(窒素・リン酸・カリウム)を多く含んでいる。 ※参考「腐植」と「腐敗」の違い ★「腐植」・・・微生物が有機物 (水溶性多糖類)を分解する ★「腐敗」・・・たんぱく質を分解 し、悪臭や有害なアンモニアなどの 腐敗物質を作り出す。 では、品質の良い 「堆肥」をやみくもに 投入すればよいの? 人間も生きる過程で「食べ物」が必要です。過剰摂取すれば、身体に負担がかかるのと同じで、土壌も土壌内 の微生物も全く同じことが言えます。 土壌中の微生物も餌さえあれば微生物は勝手に自分の住み心地の良いように土を変え、あとは水と空気と太陽 さえあれば作物は勝手に育ちます。 微生物や植物は、そのような自然環境で進化したのです。 要するに人間で言い換えると「ダイエット」です。血中に溢れ出した過剰な糖やコレステロールをなくし、細 胞一つひとつを活性化するのと同じです。先進国の土壌は肥満状態、発展途上国は飢餓状態と同じなのです。 但し、間違わないことは「ダイエット」であって「断食」ではありません。確かに断食は効果的ですが人に限 らず、全ての生き物は医食同源(薬食同源)。土(土壌微生物群)も同じこと。食事(餌)を絶つのではなく 「正す」ことなのです。 ここで重要なのは、未熟な堆肥ではなく、中熟もしくは完熟な堆肥を使う必要がある。なぜなら、未熟な状態は「腐敗菌」 などの有害菌が含まれ植物に悪影響を及ぼす可能性がある。また中熟な状態は有用微生物が多いので、土壌病害虫を抑える 効果が高いことから、植物を生育する上での重要な条件になるのである。3.農薬について
基本的には、農薬は使用しません。 なぜなら、人間と同じで植物も健康体であれば、病害虫に襲われる心配もなく、使う必要がないか らです。 また、農薬(化学合成されたもの)は生態系への影響や環境汚染も懸念、国の認める有機JASで あっても、病気や害虫が耐性をもつと効果が薄れる可能性も考えられる。 但し、自然循環にあった環境に優しい「有用微生物(有用菌)」を含むものなど、美味しい野菜作 りにおいて必要な場合は、最低限使うこととする。一例:
★「にんにく」「とうがらし」など害虫が嫌がるもの
★「酢」→特定農薬の対象になるが、水溶性炭水化物の供給につながること、
細胞壁の強化になり、植物本来のチカラで病害虫から身を守るもの
★「有用微生物(有用菌)」である糸状菌・納豆菌・乳酸菌など、有害物質
を分解作用してくれるもの
ここまでのまとめで・・・
一言でいえば・・・ 健康な土に、健康な野菜に、「堆肥も肥料も農薬も必要がない!!」
(但し、土づくりにおいて要素欠乏しているときは、バランス良く施す必要もある)「水」と「空気」と「太陽の光」が肥料だから!!
(つまり、地球には恵みが沢山ある)
その為にも私たちは、自然と向き合い、土と向き 合い、植物と向き合い、導いていくのです!! 「人の心と身体を作る」持続可能な農業に移行します!!自然栽培は、なぜ善いの?
①環境に善い
自然を重視した好循環が生まれます。②私たちの身体に善い
土に残っている化学物質から身体を守ります。 自然そのものの力を吸収できます。 自然本来のままの土や原料を使って育った農作 物は、自然のエネルギーが多く含まれています。自然農法≒自然栽培
「どちらも基本的には同じだが、自然農法はほとんど手を加えないが、自然栽培は 植物生理生体を理解し、自然のバランスを崩さず、本来植物がもつチカラを有効的 に栽培管理することによるもの。」 医学を例にするならば・・・慣行栽培
有機栽培
西洋医学 (薬による対処療法) 西洋医学+サプリメント(足らない栄養を補給)自然栽培
東洋医学 (根本的内部環境療法)③一番バランスの取れた状態で体に届きます
人工的な成分は、ビタミンCだったらビタミンCだけが成分となります。 人工的なビタミンCだけを摂取した場合、それを消化・吸収するために、 私たちの体は必要な成分を分泌させ働き出します。しかし、自然のものか らビタミンCを得ようとする場合、その植物がもつそのほかの成分も一緒 に摂ることになります。自然のバランスが取れた方法で体内に取り入れる ことは私たちが吸収しやすくなっている場合が多く、ストレスがない方法 と言えます。土づくりにおいて、必 要な場合のみ、自然循 環植物性または、有機 JAS規格に基づき、植物 性のものを使用します。 植物生理生体に無理の ない程度かつ、欠乏し て必要な場合について は、有機JAS規格に基づ き、ミネラル・アミノ 酸を使用します。 基本使用しませんが、 病害虫予防の観点で対 応不可の場合、とうが らし、にんにくなどを 使った自然農薬、また は有機JAS規格に基づい た農薬を使用します。