あなたは
もう一人ではありません
私たちは若年乳がん患者様が 笑顔をとりもどせるよう 堅強なチーム医療構想を考えています 厚生労働省慶應義塾大学名誉教授
内閣官房参与
吉 村
泰 典
がんサバイバーが子どもをもつこと
がんの10年相対生存率
男 子
女 子
0~14歳
(%)
15~29歳
0
50
100
73.2
79.3
65.0
75.3
小児・AYA世代のがんの死亡率は、10年前と比較して20%以上改善している
小児
AYA世代
第三者を介する
生殖補助医療
・ 特別養子縁組
・ 里親
がん生殖医療
がんサバイバーが子どもをもつ選択肢
がんサバイバー
がん生殖医療とは
がん患者の妊孕性温存にあたり、学際的協力を必要とする医療
腫瘍専門医、生殖医療専門医、小児科医、放射線科医、看護師、
臨床心理士、ソーシャルワーカーなどによるサポート体制の構築
最先端医療技術の開発
治療有効性ならびに安全性の検証
ヘルスケアプロバイダーの連携と協力
男性
― 胚(受精卵)の凍結保存
(パートナーがいる場合)
― 未受精卵の凍結保存
(パートナーがいない場合)
― 卵巣組織の凍結保存、融解後移植
― 精子の凍結保存
がん・生殖医療の実際
女性
凍結融解未受精卵を用いた治療成績
治 療 周 期 数
移 植 総 回 数
妊
娠
数
移植あたりの妊娠率
流
産
率
移植あたりの生産率
2010 2011 2012
2013
2014
2015
144
91
18
19.8 %
27.8 %
9.9 %
104
63
17
27.0 %
5.9 %
20.6 %
129
68
6
8.8 %
33.3 %
5.9 %
122
74
16
21.6 %
56.3 %
9.5 %
187
109
21
19.3 %
23.8 %
14.7 %
231
135
15
11.1 %
26.7 %
8.1 %
わが国における卵巣凍結も増えている
厚生労働省子ども・子育て支援調査研究事業 2017 (研究代表者 鈴木直)60
2006
40
2008
2010
2012
2014
2016
20
0
(件)
(年)
現在のがん・生殖医療の考え方
がん治療の優先
卵子および卵巣凍結はがんサバイバーの妊孕性温存のための
重要な医療手段
胚の凍結は高い妊娠率
未受精卵の凍結による妊娠率は高率とは言えない
卵巣凍結は、臨床研究として実施されるべきである
精子の凍結保存は有用な医療手段
第三者を介する
生殖補助医療
・ 特別養子縁組
・ 里親
がん生殖医療
がんサバイバーが子どもをもつ選択肢
がんサバイバー
特別養子縁組と普通養子縁組の違い
特別養子縁組
普通養子縁組
目的 子の福祉のため 特に定められていない 成立 家庭裁判所の審判、産みの親の同意 養親と養子(15歳未満の場合は親権者など)の合意 育ての親になれる人 成年の夫婦で一方が25歳以上 成年 子どもの年齢 6歳未満 養親より年下 試験養育期間 6カ月以上 なし 産みの親側との法的関係 終了 継続 離縁 原則できない できる 戸籍 長男、長女など 養子、養女1987年民法改正により、特別養子縁組の導入
里親の種類
様々な事情により家族と 暮らせない子どもを
一定期間自分の家庭で養育する
養育里親
虐待、非行、障害などの理由により専門的な援助を専門里親
養子縁組によって子どもの育ての親になることを
希望する
養子縁組を
希望する里親
産みの親が死亡、行方不明等により養育できない
場合に、祖父母などの親族が養育する。
親族里親
里親制度と養子縁組の違い
- 里親制度は一時的に子どもを養育する
- 里親と子どもの戸籍上の繋がりが発生しない
必要とする子どもを養育する第三者を介する
生殖補助医療
・ 特別養子縁組
・ 里親
がん生殖医療
がんサバイバーが子どもをもつ選択肢
がんサバイバー
第三者を介する生殖補助医療の主な争点
自己決定権
人間の
尊厳
肯定的
否定的
家族形成権
幸福追求権
危険
神への 冒涜子の福祉
知る権利 家族関係の 複雑化 女性の搾取 生命の商品化 優性思想の 排除がんサバイバーが子どもをもつこと
がん・生殖医療
― 自らの選択
特別養子縁組と里親
― 事実の受容=不選択という主体性
子どもを育てる選択
In Fertility
Infertility
市民公開講座 がんサバイバーと里親・養子縁組
本邦におけるがん・生殖医療の現状と問題点
鈴木直
聖マリアンナ医科大学産婦人科学
第8回日本がん・生殖医療学会学術集会
都市センターホテル
2018.2.10
妊孕性(にんようせい)とは
「孕」の文字は懐妊した女性を指す文字
孕(よう)
2006年
小児・AYA世代がん患者の妊孕性温存
AYA世代:15-39歳(NCCN) 思春期・若年
Adolescent and Young Adult
新しい妊孕性温存療法:卵巣組織凍結・移植
既婚
未婚
小児
OK
卵巣組織凍結・移植(ベルギー 1997年〜)
Donnez 教授
Donnezらは、悪性リンパ腫患者に対してヒトで
卵巣組織凍結・移植によって世界で初めて生児獲
得に成功した(2004年 Lancet)
2004年
アメリカ:Oncofertilityコンソーシアム
がん・生殖医療(Oncofertility)
→造語:Oncology(腫瘍学)+Fertility(妊孕性)
2007年にWoodruff博士らが初めて提唱した概念である 。
2007年
患者
さん
がん
主治医
生殖
医師
?
小児・AYA世代がん患者に対する妊孕性温存の診療の問題点
情報提供
不足
医療連携
無し
×
2012年:日本がん・生殖医療研究会(現学会)設立
2014年以降:日本癌治療学会、日本産科婦人科学会、日本臨床腫瘍学会、日本生殖
医学会、日本乳癌学会などで、本領域が取り上げられる
2015年:日本産科婦人科学会:卵子と卵巣組織の医学的適応に関する見解
2017年:日本癌治療学会:小児、AYAがん患者に対する妊孕性温存の診療ガイドラ
イン発刊、日本小児血液・がん学会で本領域が取り上げられる
×
2012年まで、本邦では・・・
産婦人科
泌尿器科
患者
さん
主治医
がん
医師
生殖
正しい情報が、迅速に的確に患者さんへ伝わっているか?
正しい情報や問題点が、医師間で共有されているか?
?
がん・生殖医療の診療:問題点
情報提供
医療連携
2012年まで、本邦では・・・
患者
さん
主治医
がん
①
問題点①:患者さんを介した連携
がん・生殖医療の診療:問題点
主治医
がん
医師
生殖
①
患者
さん
問題点①:患者さんを介した連携
がん・生殖医療の診療:問題点
主治医
がん
医師
生殖
①
患者
さん
問題点①:患者さんを介した連携
がん・生殖医療の診療:問題点
主治医
がん
医師
生殖
①
問題点
1. 生殖医療を専門とする医師のがん治療に関する知識不足
2. 主治医(がん治療医)の生殖医療に関する知識不足
3. 主治医との連携は?
患者
さん
問題点①:患者さんを介した連携
?
?
がん・生殖医療の診療:問題点
主治医
がん
②
?
患者
さん
問題点②:正確な情報提供不足・・?
がん・生殖医療の診療:問題点
主治医
がん
医師
生殖
②
?
?
患者
さん
問題点②:正確な情報提供不足・・?
がん・生殖医療の診療:問題点
主治医
がん
医師
生殖
②
?
?
問題点
1. 主治医(がん治療医)の妊孕性温存に関する知識不足
2. 患者さんへの情報提供は?
3. 生殖医療を専門とする医師との連携は?
患者
さん
問題点②:正確な情報提供の不足・・?
がん・生殖医療の診療:問題点
問題点
1. がん治療に対する悪影響→治療開始の遷延や治療拒否
2. 温存できる可能性があった妊孕性が、失われる
患者
さん
主治医
がん
産婦人科
医師
?
1. 医療連携(治療前):妊孕性温存
2. 医療連携(治療後):生殖医療提供時
医療連携
小児・AYA世代がん患者に対する妊孕性温存の診療の問題点
特定非営利活動法人
日本がん・生殖医療学会
Japan Society for Fertility Preservation
的確な「がん・生殖医療」の実践をめざして 近年、がんに対する集学的治療の進歩によって、多くの患者がこの病気を乗り切ることができるようになってきました。若年 患者に対するがん治療は、性腺機能不全や妊孕性の消失、そして早発閉経などを引き起こすことになります。このように若年が ん患者が妊孕性温存の診療を選択する機会が増加していることから、治療寛解後の男性としてのあるいは女性としての患者の QOL向上を目指して、的確な「がん・生殖医療」の実践が重要です。がんと診断された患者は同時に多発する問題の自己解決が 求められ、短期間にいくつもの選択を余儀なくされます。原疾患の治療開始までの時間が限られている中で、いかに正確な情報 を患者に伝えるか、そしていかに早期に産婦人科医(特に生殖医療医)と密に連携するかが「がん・生殖医療」の実践には必須 となります。そして本医療を実践するにあたっては、医師のみならず看護師、心理士、薬剤師そしてソーシャルワーカーなどか らなる医療チームの存在が不可欠です。一方、がん・生殖医療と一般不妊症との最も大きな相違は、なによりも原疾患の治療が 最優先となる点です。患者は不妊治療中にも常に原疾患の再発・再燃のリスクを負っていて、限られた時間の中での不妊治療が 求められます。診断時の患者の病状によっては、主治医は妊孕性温存を断念せざるを得ない事実を正確に患者に伝えるべきであ り、不要ながん治療の延期や中止は避けるべきです。一方、本来であれば可能であったはずの妊孕性温存の診療をがん患者に提 供できない事がないよう、がん治療医は妊孕性温存の診療である「がん・生殖医療」を十分に理解すべきです。 我々は、本邦におけるがん・生殖医療に関する医療連携の再構築ならびに的確ながん・生殖医療の実践と啓発を志向して、特 定非営利活動法人日本がん・生殖医療研究会(Japan Society for Fertility Preservation: JSFP)を設立いたしました。が んと生殖の医療に携わる多くの職種の医療従事者の間で、古くて新しくもあるこのがん患者に対する妊孕性温存の診療の問題点 を改めて共有する必要性があります。本研究会に対しまして、より多くの職種の皆様方の御協力を頂くことができれば幸甚に存 じます。御指導後鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。 2013年4月15日
WWW.j-sfp.org
第1回日本がん・生殖医療研究会
2012年11月3日(土)
聖マリアンナ医科大学(川崎)
10:00-17:00
JSFP Symposium 2013 2013.4.21 Tokyo JSFP Symposium 2014 2014.2.2 Tokyo JSFP Symposium 2014 2014.10.13 Tokyo JSFP Symposium 2014 2014.11.30 Tokyo JSFP Symposium 2014 2015.2.8 Oosaka 造血器腫瘍 がんサバイバー 小児腫瘍 シップ Kick off!!
1
2
3
4
5
JSFP Symposium 2015 2015.10.12 Tokyo7
JSFP Symposium 2015 2015.3.15 Tokyo 看護師6
JSFP Symposium 2016 2016.2.7 Tokyo 男性がん8
看護師 JSFP Symposium 2016 2016.10.8 Tokyo9
JSFP Symposium 2016 2016.12.4 Tokyo10
ナビゲーターJSFP がんと生殖に関するシンポジウム:
2013-心理社会的サ ポート 心理社会的サ ポート 2013 2014 2015 20166
3
4
5
8
厚生労働科学研究費補助金(がん対策推進総合研究(がん政策研究))推進事業 若年乳がん患者の妊孕性温存 に関する 心理支援セミ ナー 2 0 1 7 年1 月2 9 日( 日) 1 0 : 0 0 ~1 6 : 2 0 参 加 費 主催: 「 若年乳がん患者のサバイ バーシ ッ プ 向上を 志向し た 妊孕性温存に関する 心理支援体制の構築」 研究代表者 鈴木 直 / 研究分担者 小泉 智恵 日 時 会 場 横浜情報文化セン タ ー・ 情文ホール 対 象 無料 ( 事前参加申込みが必要です) プ ロ グ ラ ム9 :3 0 ~受付開始・ 開場 1 0 :0 0 ~1 0 :1 0開会の辞鈴木 直 (聖マリアンナ医科大学産婦人科学教授) 第1 部座長:妊孕性温存の基礎知識杉本 公平 (東京慈恵会医科大学産婦人科学講座講師) 1 0 :1 0 ~1 0 :4 0 妊娠の仕組みと 不妊治療、 がん・ 生殖医療 演者:原田 美由紀 (東京大学産科婦人科助教) 1 0 :4 0 ~1 1 :1 0がん・ 生殖医療における 地域ネッ ト ワーク と 多施設連携 演者:古井 辰郎 (岐阜大学医学部産科婦人科学准教授) 1 1 :1 0 ~1 1 :2 0討論指定討論者:上澤 悦子 (福井大学看護学部教授) 1 1 :2 0 ~1 1 :3 0 休憩 第2 部座長:乳がん患者における 妊孕性温存、 妊娠・ 出産片岡 明美 (がん研究会有明病院院乳腺外科医長) 1 1 :3 0 ~1 2 :0 0乳がん治療と 妊孕性温存 演者:津川 浩一郎 (聖マリアンナ医科大学乳腺・内分泌外科学教授) 1 2 :0 0 ~1 2 :3 0乳がん治療と 妊娠・ 出産・ 育児演者:松本 広志 (埼玉県立がんセンター乳腺外科部長) 1 2 :3 0 ~1 2 :4 0討論 指定討論者:渡邊 知映 (上智大学看護学科准教授) 1 2 :4 0 ~1 3 :4 0 昼食休憩( ホール内飲食不可のためロ ビ ーま たは外部飲食店でお願いし ま す) 第3 部座長:乳がん患者の妊孕性温存における 心理支援鈴木 直 (聖マリアンナ医科大学産婦人科学教授) 1 3 :4 0 ~1 4 :1 0若年乳がん患者の妊孕性温存に対する 心理支援 演者:奈良 和子 (亀田総合病院臨床心理室主任臨床心理士) 1 4 :1 0 ~1 4 :4 0夫婦心理教育プ ロ グラ ムO!PEACEによ る 介入研究演者:小泉 智恵 (国立成育医療研究センター研究所研究員) 1 4 :4 0 ~1 4 :5 0討論指定討論者:小池 眞規子 (目白大学心理カウンセリング学科教授) 1 4 :5 0 ~1 5 :0 0 休憩 第4 部座長:妊孕性温存における 心理支援の将来展望小泉 智恵 (国立成育医療研究センター研究所研究員) 1 5 :0 0 ~1 5 :3 0多職種連携によ る 心理支援体制の展望 演者:高井 泰 (埼玉医科大学総合医療センター産婦人科教授) 1 5 :3 0 ~1 6 :0 0若年乳がん患者のサバイ バーシッ プ 向上を 志向し た妊孕性温存に関する 心理支援体制の構築 演者:鈴木 直 (聖マリアンナ医科大学産婦人科学教授) 1 6 :0 0 ~1 6 :1 0討論 指定討論者:平山 史朗 (東京HARTクリニック臨床心理士) 1 6 :1 0 ~1 6 :2 0閉会の辞小泉 智恵 (国立成育医療研究センター研究所研究員) アン ケート 記入 共催: 日本がん・ 生殖医療学会 後援: 日本臨床心理士会 定 員 がん診療拠点病院ま たは生殖補助医療登録 施設の臨床心理士又は心理支援担当医療者 コメディカルのための 基礎・実践セミナーです 臨床心理士 資格更新のための ポイントを申請予定です 1 8 0 名 ( 申込締切 1 2 月2 8 日 1 3 :0 0 ) Oncofertility Consortium JAPAN Meeting 2016.12.11 Yokohama11
JSFP Symposium 2017 2017.1.29 Tokyo12
医療連携 心理社会的サポート乳癌 Oncofertility Consortium JAPAN Meeting 2017.3.5 Tokyo13
乳癌
“がんと
生殖に関
する問題
点を共有
するこ
と”
JSFP がんと生殖に関するシンポジウム:
2013-2017
7
2018
Oncofertility Consortium JAPAN Meeting 2017.11.3 Gifu 医療連携14
15
2014年 2015年 2016年 沖縄県 2016年10月、鹿児島県:準備中、宮崎県:準備中、熊本県 2016年4月 長崎県 2014年1月、大分県 2013年、福岡県 2014年、 広島県2017年3月、岡山県 2013年12月、愛媛県:準備中 兵庫県 2016年1月、大阪府2017年5月、 京都府2017年4月、滋賀県 2015年7月、三重県2017年10月 岐阜県 2013年2月、静岡県 2015年 埼玉県 2016年1月、千葉県:準備中、栃木県 2016年8月、群馬県2017年10月 宮城県 2016年 2017年 2013年
GPOFs: Gifu-Patients & Fertility Specialists 森重教授、古井准教授(岐阜大学)2013年2月15日
岐阜モデル
準備中2013年2月以降〜
地域で完結できるがん・生殖医療連携ネットワーク構築
22箇所
米国のOncofertility Consortiumをモデルとして医療連携ネットワークを目指す若年がん患者
安全性
共生
安心
ヘルスケアプロバイダー の役割日本がん・生殖医療学会
対象:臨床心理士で、かつ生殖またはがん領域で既に研修や資
格を終了した者
期間:
年1回開催、32時間程度の講義、演習、試験
資格授与:講座参加かつ試験合格による→その後実際の診療の
現場を陪席する義務あり
山梨県 千葉県 東京都 岡山県 広島県 長崎県 大分県 愛知県 大阪府 鹿児島県 岩手県 愛媛県 日本生殖心理学会:森本義晴理事長(IVF JAPANグループ代表) 日本生殖心理学会認定生殖心理カウンセラー:63名 日本生殖心理学会認定生殖医療相談士:259名 日本がん・生殖医療学会:鈴木直(理事長)がん・生殖医療専門心理士
→全国に18名
がん・生殖医療専門心理士養成講座開設
2016年〜
平成26-28年度厚生労働科学研究費補助金 がん対策推進総合研究事業 (がん政策研究事業) 「若年乳がん患者 サ バイバーシップ向上を 志向した妊孕性温存に関する心理支援体制の構築」 研究代表者 鈴木直小児、AYAがん患者の妊孕性温存診療ガイドライン
総論
+
女性生殖器
乳房
泌尿器
小児
造血器
脳
骨軟部
消化器(8領域)
CQ:40個
パブリックコメント256件
関連団体:23団体
患者団体:6団体
作成に関わった委員:52名看護師、
薬剤師も含む
小児コアメンバー
京都府立医科大学
細井創教授
第3期がん対策推進基本計画:2017.10 閣議決定
http://www.j-sfp.org
2018年現在の課題
地域格差の是正
医療従事者の育成(看護師、臨床心理士、薬剤師など)
経済的支援
小児、思春期がん患者、男性がん患者、造血器腫瘍や骨軟部
腫瘍患者に対する対策
心理社会的ケア
小児・AYA世代がん患者に対するがん・生殖医療
2018年現在の課題
地域格差の是正
医療従事者の育成(看護師、臨床心理士、薬剤師など)
経済的支援
小児、思春期がん患者、男性がん患者、造血器腫瘍や骨軟部
腫瘍患者に対する対策
心理社会的ケア
意思決定支援(治療開始前)
長期フォローアップ体制の構築
子供をもたない選択に関するケア
子供をもつことができなかったがんサバイバー(経験者)に対するケア
小児・AYA世代がん患者に対するがん・生殖医療
養育里親って?
◆ 法律上の親子関係ではない
◆ かならずしも「親」になることが目的ではない
◆ 養育里親家庭を通じて、地域社会で子どもが育つ
◆ 保護された子どもが地域社会で再び育つための大切な選択肢
のひとつ
“養育里親”という生き方
・・・地域社会で子どもがはぐくまれるために
ペアレンティングの側面
人生 性別 容姿 病気に関する体質 知的可能性 気質 才能 財務責任 安全と安心 主な決定 – 住む場所、 学校など 手術の同意 その他の法的同意 子どもの活動に関する 法的責任 愛情 規律 日々のニーズ (食べ物、玩具、衣類など) 宿題の手伝い 病気の時の看病 送迎 生活スキル 価値観出典:BAAF
里親になることは
義務でもなければ
権利でもありません
生き方です!
養育里親という生き方・・・
先ず、自分を大切に出来ること
そのうえで、“覚悟”ではなく“準備”は必要
子どもは常に成長・変化します
日々新たなニーズに気付いてくれる大人
ニーズに応えようとしてくれる大人
を必要とします!
養育里親という生き方・・・
養育里親って大変なのでは?
◆ 子育てですから、大変なことはあります。
◆ 過去を共有していないことなどから、分からないこともあります。
◆ 喪失やこころに傷を負っている子どももなかにはいるでしょう。
地域社会でいっしょに育む
それでも素晴らしい生き方です!
◆ あなたの家庭でひとりの子どもが成長していきます。
◆ 時にはぶつかりあいながらも、受け入れ合う絆をつくれます。
◆ 子どもと共に生活し、子どもの人生にあなたが刻まれます。
地域社会でいっしょに育む
私たちキーアセットは
養育里親になるあなたを孤立させません!
一緒に考え一緒に悩み
一緒に反省し一緒に喜びます。
同じチームとして子どもの養育のために
責任をもってあなたを支援します!!
■
日米の養子縁組
実務比較 その実際
一般社団法人
アクロスジャパン
小川 多鶴
諸外国の
里親委託率
日本での
養子縁組
里親事情
• 社会的養護児童 約46000人
• 乳児院入所数 毎年約3000人
• 養子縁組成立数 544件/(H27年度)
• 里親委託 18.3%(H28年度)
• 養子縁組支援団体 全国で20ほど
アメリカの養子縁組
里親事情
• 4% of US children are adopted アメリカ国籍の4%の子供が養子
• 2-4% of American families include an adopted child 2-4%のアメリカ家庭に養子がいる
• 120,000 children are adopted annually 毎年12万人の児童が養子縁組
• 500,000 youngsters are in foster care 50万人の児童が里親委託されている
アメリカの
養子縁組支援機構
• 約3000の公共支援機構(税金)
• 約2000の民間支援団体(運営費)
• ケースワーカー
• アダプション・コンサルタント
(コーディネート)
• 弁護士
養子縁組にかかる費用
アメリカの場合
米国
税制上の養子縁組
• 確定申告で控除できる
• 年額 $13,570(2017年度)
• 控除しきれない場合は来年度
へ持ち越し可能
• 日本は補助・控除なし
アメリカ 妊娠発覚時(2011)
意図的だっ
た
欲しくな
かった
いいタイミ
ングではな
かった
妊娠で悩む方へ
カウンセリング基礎項目
• Consider:
• Is the father of the baby willing and available to help provide care?
• If you are in school or working, will you be able to continue your education or maintain
your job?
• Who will watch the baby when you are away from home?
• How will you afford to care for your baby?
• Will you need financial assistance?
• Will your family help or do you need to apply for public assistance?
• How will you provide for your baby’s medical care?
• Are you willing to adjust your own social life to be present for your baby?
• If you later decide you are not ready to parent, you can arrange for an adoption (either
privately or through the public foster care system).
Safe Heaven
Law
• 出産後72時間以内であ
れば無質問、匿名にて
無条件に新生児を受託
する
• 消防署、病院、その他
定められた施設
• 14日以内であれば母親
は名乗り出て児の返還
を求められる
遺棄するのではなく、託す、という考え
恥ずかしめません、非難しません、匿名で
教育の場での養子縁組
• 教員向けへ養子縁組
ガイドブック
• Kクラスから養子縁組授
業がある
• 性教育指導にも養子縁組
• 家族の一つの形として
不妊治療者へ家族づくりの提案
Glencoe.com
多くの養子縁組の絵本
法曹における
養子縁組の在り方
• 養子縁組支援団体の
代表の多くが弁護士
• 養子縁組支援を専門とする
弁護士機構もある
• 法廷内で養子縁組裁判は
「法廷内で最も尊い仕事」と言わ
れる
• 規定された養子縁組の書式がある
「養子縁組」への尊重
産みの、最初の、も う一人の親(母)ほんとうの、実親
私の養子 私の子供 生物的な身内血縁関係
養子縁組を考える 養子縁組に託すあげる(もらう)
手放す
養子に出す
、捨てる 養子縁組が必要な子 委託が難しい子私たちは養子縁組家族です
私の子は養子です
ポジティブ
ネガティブ
日本での養子縁組支援の課題
相談者の自己決定 人権の尊重 特定妊婦・養親希望者への 支援 (行政、民間団体、医療) 医療での特定妊婦 受け入れ態勢 早い段階にて 養子縁組の情報発信 (不妊治療現場・予期せぬ 妊娠) 自治体各窓口・医療へ 養子縁組に関する情報周知当会の支援
コンセプト
医療、司法との協働
養子縁組を含むカウンセリング
相談者主体性・自己決定
国籍(無戸籍、無国籍)や人種で区
別しない支援
児童にとって最善の選択肢であるこ
と
当会の支援フロー
産み親
こども
養親
行政
医療
司法
養子縁
組団体
養親を考える方々へ
• 養子縁組ベーシッククラス
• 研修、グループワーク
• 個別カウンセリング
• 医療従事者への内部勉強会
など
予期せぬ妊娠をされた女性へ
• アダプションを含む
個別カウンセリング(出張
含)
• 行政、健診への同行支援
• 自立支援
など
当会の支援内容
養親研修
ファミリープラン
レスパイト
• 妊娠葛藤・養子縁組相談 • 家族計画相談(ファミリープラン) • 養親プレ育児研修(終日) • 新生児 養育入院研修(2泊3日) • 妊婦 一時保護入院 • 受胎調節指導 • 新生児一カ月健診 • レスパイト2018年2月10日
がんサバイバーと里親・特別養子縁組
フローレンスのビジョン
2みんなで子どもたちを抱きしめ、
子育てとともに何でも挑戦でき、
いろんな家族の笑顔が
あふれる社会
フローレンスのミッション
3
親子の笑顔をさまたげる
社会問題
を解決する
小規模保育事業
7
2016年4月
赤ちゃん縁組事業をスタート
(特別養子縁組支援)
赤ちゃん縁組事業とは
望まない妊娠に悩む
「生みの親」の相談に乗り
、どうし
ても
育てられないと決意した場合
に、子どもを育てたい
と希望する
「育ての親」に子どもを託す
事業です。
これまでの実績
2016年4月-2017年11月912
件
実親/妊娠相談
8
件
養子縁組委託
件
養親希望者相談数
233
「望まない妊娠」で悩む生みの親
「望まない妊娠」に至るさまざまな背景
若年(10 代)
精神科の
受診歴
予期しない
計画していない妊娠
被虐待歴・経済的困窮・DVなど
複数のリスク因子
出産後の養育が
極めて困難
子どもを育てたいと願う夫婦
何らかの
不妊治療
をしているカップルは
6組に1組、
50~60万人
と言われています。
がんサバイバー
LGBT(性同一性障害)
先天的生殖機能疾患
解決策としての特別養子縁組
保護者のない子どもや、生みの親による養育が困難
な子どもに
恒久的な家庭を与える
とともに、
生みの親・育ての親・子どもの3者が幸せになれる
制度。
普通養子縁組と特別養子縁組の違い
普通養子縁組
特別養子縁組
縁組の成立
養親と養子の同意により成立 養親の請求に対し、家裁の決定
により成立実父母の同意
が必要 (但し、養子となるものの利益を著しく害する理 由がある場合はこの限りではない)要件
養親:青年に達した者 養子:尊属または養親より年長でない者 養親:原則25歳
以上 配偶者がある者 養子:原則6歳に達していない
者 子の利益のために特に必要があるときに成立実父母との
親族関係
実父母との親族関係は終了しない 実父母との親族関係が終了
する成立までの
監護機関
特段の設定はない6ヶ月の監護期間
を考慮して縁組離縁
原則、養親及び養子の同意により離縁 養子の利益のために特に必要がある時に、養子、実親、検察官
の請求により離縁戸籍の表記
実親の名前が記載され、養子の続柄は「養子(養女)」と記載実親の名前が記載されず、
養子の続柄は「長男(長女)」
等と記載特別養子縁組支援機関
民間の支援団体
行政(児童相談所)
行政の里親制度
役割によって4つの分類がある
登録種別 概要養育里親
養子縁組を目的とせずに、家庭で暮らすことのできない子どもを 一定期間(1ヶ月以上)養育する 【短期条件付】 原則として2ヶ月以内の短期間、子どもを養育する 【レスパイト限定】 他の里親が受託している子どもを数日間預かる専門里親
被虐待児、非行等の問題を有する子ども及び障害児など、一定の専門的ケアを必要とする子どもを、養子縁組を目的とせずに一定期間(原則として2年間)養育する親族里親
両親の死亡・拘禁等により、児童養護施設、乳児院に生活している子どもを引き取り養育する★養子縁組里親
養子縁組を前提として、家庭で暮らすことのできない子どもを養育する里親認定基準
主たる養育者の年齢は
概ね25歳以上45歳未満
(※養子縁組里親の場合、25歳以上50歳未満で婚姻していることが条件)
住居の広さは
居室が2室10畳以上
世帯の収入額が
生活保護基準を上回っていること
心身ともに健康
であること
家庭生活が
円満に営まれている
こと
※東京都の里親認定基準を一部抜粋申込から登録までの流れ (児童相談所)
1
2
3
4
5
6
児童相談所へ問い合わせ/申請要件の確認
認定前研修受講
里親申請
家庭訪問調査
児童福祉審議会里親認定部会で審議
都道府県知事が認定・登録
東京都福祉保健局「東京都の養子縁組み里親とは?」リーフレットより子どもの委託(児童相談所の場合)
参考)東京都福祉保健局「東京都の養子縁組み里親とは?」リーフレット<主なポイント>
子どもの紹介
※里親として養育開始
3~4ヶ月程度の交流期間を
経て委託の可否決定
委託後半年程度の養育を経
てから裁判所への申立て
審判確定まで児童福祉法上
の里親委託扱いとなるため、
里親手当が支給される
引き合わせ
交流機関(概ね3-4ヶ月)
委託の可否決定
委託
家庭裁判所への審判申し立て
民間団体が設ける養親の要件
実親、子どもの出生の背景への理解
年齢は概ね
45歳
まで
夫婦仲が安定
していること
(婚姻3年以上など基準を設けている団体も)
経済的に安定
していること
真実告知
を必ず行うこと
委託後、夫婦のどちらか一方が
一定期間子育てに専念できる
こと
など
※要件内容は団体により異なる申込から登録までの流れ (民間団体)
1
2
3
4
5
6
申し込み/説明会参加など
審査(書類・面談)
家庭訪問調査
登録前研修
登録可否の審議
養親として登録/待機
※民間団体の一般的なステップを記載<主なポイント>
交流期間はなく、すぐに委託さ
れることが多い。
委託時の流れ(フローレンスの場合)
委託の連絡・意思確認
お迎え
医療機関での入院研修(2泊3日)
帰宅(自宅での養育開始)
3日~1週間程度で準備/お迎え
助産師の指導の元で養育技術の確認
子どもを産まなくても育てられます
子どもを
産まなくても養育する方法
は
たくさんあります。
ぜひ、この機会にご夫婦・ご家族で
話し合う機会を持つところから
始めてみてください。
がん・サバイバーに対する
里親・養子縁組の実態調査報告
日本がん・生殖医療学会
杉本 公平、阿南 里恵、鈴木 直
背景
• がん治療によって妊孕性を喪失したがんサバイバーにとって、
里親・養子
縁組制度はお子様を家族として迎える最終的な手段
になる。現在、がん
サバイバーが里親・養親になるための健康基準で統一された見解はなく、
医療と行政・民間団体との間での連携もなされていない現状
がある。里
親・養子縁組先進国である米国でさえ、養親としてがんサバイバーは差
別されていたが
1)
、Oncofertility Consortiumの啓発活動などにより今で
は
”Cancer Friendly agencies”
と呼ばれる民間団体も存在するに至っている
2)
。本邦における里親・養子縁組制度に関する情報をがんサバイバーに
提供することで、がんサバイバーシップの向上の一端に寄与できるものと
考えている。
• 1)Woodruff TK, Zoloth L, Campo-Engelstein L. Oncofertility ethical, legal, social, and medical perspectives. New York: Springer; 2010. • 2)https://www.womenshealth.northwestern.edu/blog/cancer-survivors-and-adoption
目的
• 本邦におけるがんサバイバーに対する里親・養子縁組に関する実
態調査を行うことで、問題点など現状を明らかにする。
対象と方法
• 対象
• 各都道府県及び政令指定都市児童相談所管轄部署(以下児相) 69施設
• 特別養子縁組あっせん民間団体(以下民間)
18施設
• 対象に対してアンケートを送付して回収し、データの解析を行った。
• 回収率
76%(66/87)
(児相77%(53/69)、民間72%(13/18))
アンケート内容
1.
2016年度の実績(里親・養子縁組)
2.
里親・養親になるための健康状態の基準
3.
がん治療中
の方が里親・養親になることを希望した場合の対応
4.
がんの治療後、経過観察中
の方が里親・養親になることを希望した場合の対応
5.
がんが完治した方
が里親・養親になることを希望した場合の対応
6.
日本がん・生殖医療学会ががんサバイバーの健康状態の
相談窓口
を設けた場合活
用するか?
7.
「がんサバイバーと里親・養子縁組」について考える
市民公開講座
に参加するか?
8.
フリーコメント
結果1-2
Q1 2016年度の実績
• 平均里親委託数(2016年)
28件
• 平均特別養子縁組(2016年)
10件
Q2 健康状態の基準
1. 少しでも持病がある方は
適切ではない
2. 持病があっても
日常生活が送れていれば
問題
ない。
3. 持病があって、日常生活に制限があっても、
児
を養育できる
のであれば問題ない。
4. その他
0 31 44 25児相(%)
1 2 3 4 健康状態の基準については、「少しでも持病があれば適切でない。」という回答をした者はなく、 3)「持病があって、日常生活に制限があっても、児を養育できるのであれば問題ない。」と答えた者最も多かった。 0 27 53 14民間(%)
1 2 3 4結果3 がん治療中の患者への対応
Q3
1. 適切ではないため、
その時点で里親・養親に
なることは難しいことを伝える。
2. 進行度や治療内容によっては
可能性がある
ので、詳しい内容を本人に確認する。
3. がんの診断書や治療内容に関する
詳細な書
類を主治医
からもらってくるように依頼する。
4. その他
8※
46 24 22児相(%)
1 2 3 4 治療中の者に対して15%(児相8%、民間25%)が、その時点で里親・養親になることは適切でないと考えており、 その傾向は民間で高い傾向にあった(P=0.08)。他の者は医師の診断書などで個別的に判断が必要と考えていた。25※
38 31 6民間(%)
1 2 3 4結果4 がん治療後経過観察中の患者への対応
Q4
1. 再発の可能性などがあるため、その時点で里親・養親にな ることは難しいことを伝える。 2. 日常生活を送れていれば問題はないため、特にそれ以上 深くがんのことを聞くことはしない。 3. 再発の可能性などがあるため、がんの診断書や治療内容 に関する詳細な書類を主治医からもらってくるように依頼 する。 4. がんの経過観察中であっても後遺症などによって日常生 活に支障があれば、その点についてより深く本人に確認す る。 5. がんの経過観察中であっても後遺症などによって日常生 活に支障があれば、その点についての診断書や詳細な状 態がわかる書類を主治医からもらってくるように依頼する。 6. その他 2 512※
38 18 25児相(%)
1 2 3 4 5 6 1の「再発の可能性のため、その時点で里親・養親は難しい」と答えた者は 1名(児相1名2%、民間0%)のみで、あった。 3の「がんの経過観察中は再発の可能性などがあるため、がんの診断書や 治療内容に関する詳細な書類を主治医からもらってくるように依頼する。」を 選択した者は民間が多い傾向にあった(P=0.08)。 医師の診断書で本人の健康状態を個別的に確認するべきと考えて いる者が多かった(児相計55%、民間団体計61%)。 0 030※
35 30 5民間(%)
1 2 3 4 5 6※P=0.08 chi square test
結果5 がん完治後の患者への対応
Q5
1. がんの既往がある方は現在健康であっても適切でないた め、その時点で里親・養親になることは難しいことを伝え る。 2. 日常生活が送れていれば問題ないため特にそれ以上確 認することはない。 3. 日常生活が送れていれば問題ないが、がんが完治してい ることが記載された診断書やこれまでの治療内容に関す る詳細な書類を主治医からもらってくるように依頼する。 4. がんの既往があって後遺症などによって日常生活に支障 があれば、その点についてより深く本人に確認する。 5. がんの既往があって後遺症などによって日常生活に支障 があれば、その点についての診断書や詳細な状態がわか る書類を主治医からもらってくるように依頼する。 6. その他 0 13 20 31 14 21児相(%)
1 2 3 4 5 6 2の「日常生活が送れていれば問題ないため特にそれ以上確認することはない 。」と答えたものは10名11%(児相9名13%、民間1名4%)でのみであった。 半数以上が、医師の診断書による個別的な健康状態の確認が必要であると考 えている。 0 4 29 38 25 4民間(%)
1 2 3 4 5 6結果6-7
Q6 相談窓口の活用
1. 活用しない
2. ケースによっては活用したい
3. できれば全てのケースで活用したい
8 92 0児相(%)
1 2 3Q7 市民公開講座
1. 参加したい
2. できれば参加したい
3. 参加したくない
4. 参加しない(所用があり、また参加でき
るメンバーなどがいないため)
0 15 0 85児相(%)
1 2 3 4 1)「活用しない 」と回答した者は児相4名 (8%)のみであり、他はすべて「ケースによっ ては活用したい」、「できればすべてのケース で活用したい」であった。 市民公開講座に対しては関東 近辺の施設を中心に「参加した い」「できれば参加したい」と回 答した者が16名(児相7名15%、 民間9名82%)であった。「参加 したくない」と回答した者はな かった。 0 92 8民間(%)
1 2 3 25 58 0 17民間(%)
1 2 3 4結果8 フリーコメント
• 里親制度は実家庭で養育困難に陥った児童を公的責任の元に保護、措置する
社会的養護の一環であり、
子供の権利保障のための制度
で、子供を迎え入れ
る大人が幸福を得るための制度ではないことを抑える必要があるかと考えます。
里親委託を行う時点で、子供には分離体験や被虐体験があり、里親には子供
の回復を支援する役割が求められます。
病状悪化により委託後にさらなる分離
体験
を重ねたり、
治療に経済的、精神的エネルギーを費やすことで
子供の回復
にまで十分手が回らなかったりすることで、
結果的には子供に不利益が生じる
可能性が考えられるので、慎重にならざるを得ないのはご理解下さい
。持病が
あっても、その状況により里親登録が可能か
個別に判断
されることになります
ので、アンケートの選択肢のように一般化して回答することは困難に感じました。
医師が里親希望者の現在の病状や将来のリスクを情報提供
できる仕組みがで
きたとしたら、里親認定にあたり大変参考になるものと考えます。
その他のコメント
• がんサバイバー(完治された方)で里親に登録していただいた方が
当県にも複数名いらっしゃいます。
命の尊さを身をもって体験された
方たちだけに思慮深く人間性にあふれ
、いずれもあっせんした子ど
もを養子に迎えてくださいました。
• がん治療時から
妊娠できなくなるリスクを周知する
とともに、
里親・
養子縁組で子供を迎えるという選択肢を広めてほしい
。当法人では、
養親となる候補者の健康状態として「子を養育する上で問題がない」
と
医師からの診断書
があれば、判断基準として、ぜひ活用したいと
思う。がん患者(完治後、治療時とも)の病状に関しても、上記のよう
な診断書、判断の基準が明確化されるとよい。
キーワード;「
個別的判断
」と「
医師の診断書
」
コメント数 個別的判断 医師の診断書
Q2
17
8
5
Q3
14
4
7
Q4
16
8
5
Q5
14
5
7
Q2のコメントの一部
・予後が悪くない(子の成人まで養育可能だと見込まれる) ・個別に判断することになると思います。 ・具体的な基準は明確にされていませんが、日常生活を将来的にも安定し て継続的に送られることが必要と考えます。 ・「適切ではない」「問題ない」とは言い切れない、ケースバイケース ・基本的には2であるが、精神疾患などの場合は慎重に判断している。 ・ケースバイケースの対応となります。 ・個々について審議会にて検討を要する。 ・子供の養育に専念できる状態かどうか ・里親登録時点で職場の健康診断、医師の診断書、主治医に子供の養育 の可否について意見書を徴する 里親登録要件に健康状態についての基準を設けていない。その他の登録 要件や里親子供を養育することについての意思などを総合的に鑑み、個 別に判断する。 ・児童を養育できる体力、精神力が必要 ・持病があっても主治医の診断書があり、日常生活や児の養育ができるの であれば問題ない。 ・診断書などの内容により審議会で最終判断 ・ 登録、認定にあたり健康状態は要件としていませんが、申請に際し健康 状態について確認、若しくは診断書の提出をしていただくことがあります。 ご本人様の状況を確認させていただき、基準に沿って対応します。 ・浜松市の里親認定にかかるガイドラインにおいては「児童を養育する上 で健康上の支障がないこと」となっており、持病の内容によって個別判断その他のコメントの大半で「個別的判
断」、「医師の診断書」がキーワード
になっている。
小活
• 健康状態の基準については「持病があって、日常生活に制限があっても、
児を養育で
きるのであれば問題ない
。」と答えた者が多かった
• 治療中の者に対してその時点で里親・養親になることは適切でないと考えている者は
全体で15%程であり、
民間で高い傾向
にあった(P=0.08)が、その他は
個別的に判断す
る
と答えた。
• 経過観察中の者に対しては
医師の診断書
で本人の健康状態を
個別的に確認
するべき
と考えている者が多く、医師の診断書を求める者は
民間で高い傾向
にあった
(P=0.08)。
• 完治後であっても
半数以上が
、
医師の診断書
による
個別的な確認
が必要であると考え
ている一方で、完治していれば
確認の必要なし
と答える者が
11%
のみであった。
• JSFPが相談窓口設置した場合、それを活用しないと答えた者が
児相で8%
いたが、
そ
れ以外のすべての者は活用する
と答えていた。
患者の状態に関わらず、医師の診断書の元に個別的な判断が必要と考えていた。
全体的に民間の方が児相より医療者の支援を必要としている傾向があった。
今後の課題と結論
• 児相・民間ともに、がんサバイバーであるがゆえに里親・養親としての資格を否
定することはないものの、判断する上での
医療者との連携を必要
と考えている
ことが明らかになった。
• 一方で児相・民間と我々医療者との間に
「がん」に対する認識のギャップ
がある
と考えられた。
• がんサバイバーに里親・養子縁組制度が正しく普及するために、児相・民間と
医療者の連携を構築し、お互いの認識のギャップを埋めていく作業を行うことが
急務であると考えられた。
JSFPの果たすべき役割は重要であり、この領域で
リーダーシップを発揮していくことが求められている。
里親・養親健康相談 あっせん団体・児相への通知
里親さん・養親さん候補の
方の健康相談を受けます。
〇〇さん、いい方なんだけど 昔、がんだったんだよな…。 なるほど、30歳の時に乳が んで手術をされたんですね。 ステージや後治療はどうだ たんでしょうか…。 児相・民間団体の方 JSFP担当医師里親登録数 約500世帯/年間推定
(平成25年から平成26年の推移)
養親希望者 約2500世帯/年間推定
(2015年相談件数2506件)
約1000人の里親候補
65歳未満の約3%にがん患者がいると推定
約5000人の養親候補
50歳未満の約1%にがん患者がいると推定
80人のがん患者がいると推定
その他の類縁疾患も含め年間100名程度健康相談
2年間で200件の相談と推定
200件/2年間の健康相談
患者性別
患者年齢
疾患名
疾患ステージ
治療
無再発期間
…
医療者と児相・民間団体と
の間で情報共有
お互いの
ギャップ
を埋める
児相・民間団体向け 健康チェックシート がんサバイバー向け 里親・養親案内・児相・民間団体は里親・養親の健康をチェックする
上での確認が必須である事項を知ってもらう。
・がん・サバイバーには自分が里親・養親になるうえ
で確認しておくべき事項を知ってもらう。
がん・生殖医療の地域医療連携の
中に児相・民間団体も組み込む
副次的な効果として
各々の地域連携の中でがんサバイバーと里親・養親の健康問題を解決できる体制作り
アンケートにご協力いただいた方々
青森県 新潟県 岡山県 鹿児島県 堺市 NPO Babyポケット 医療法人 きずな会 岩手県 石川県 広島県 仙台市 岡山市 命をつなぐゆりかご 神野レディスクリニック 宮城県 福井県 山口県 さいたま市 広島市 特定非営利法人 環の会 田中病院 秋田県 山梨県 香川県 千葉市 北九州市 日本国際社会事業団 福田病院 山形県 長野県 愛媛県 横浜市 熊本市 ベビーライフ 医療法人社団弘和会 森産婦人科病院 福島県 岐阜県 高知県 川崎市 ベアホープ 茨城県 静岡県 福岡県 横須賀市 アクロスジャパン 栃木県 三重県 大分県 新潟市 フローレンス埼玉県 滋賀県 佐賀県 静岡市 NPO養子縁組支援協会 STORK SUPPORT 群馬県 兵庫県 長崎県 浜松市 ジャパンライヴアダプション
千葉県 鳥取県 熊本県 名古屋市 NPO法人全国おやこ福祉支援センター 東京都 島根県 宮崎県 金沢市 家庭養護促進協会「神戸事務所」