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ご 挨 拶
このたび第 3 回栃木ヘルニア研究会の当番世話人を拝命致しました.研究会は平
成 28 年 8 月 27 日(土)にホテル東日本宇都宮において開催させていただきます.
盛夏の中での開催ではありますが,多くの方々にご参加いただき,熱い議論をいた
だければ幸甚です.研究会の開催にあたりまして,本研究会代表世話人の十川康弘
先生をはじめ,関係されます諸先生方,皆様のご協力,ご配慮に心より感謝申し上
げます.
鼡径ヘルニアを初めとするヘルニア手術は長い歴史があり,外科研修の当初から
経験される領域ですが,その奥は深く,また新しい領域でもあります.1990 年代
以降 tension-free 手術,腹腔鏡下手術が臨床の場に登場し,それと同時に早期再発
を初めとする様々な隘路を多くの外科医が経験してきました.手術術式の完成には
情報共有が重要で,その意味でも栃木ヘルニア研究会の設立は意義深いものと考え
ています.
今回の研究会では従来議論されることが少なかった腹壁ヘルニアに焦点をあて
て,特別講演に川口市立医療センター外科部長の中林幸夫先生をお招きし,最近の
話題についてお話しをいただきます.また,一般演題として多くの施設から興味深
い演題を 12 題提出していただきました.ヘルニア診療に携わる多くの外科医の
方々にご参加いただき,研究会を盛り上げていただきますよう宜しくお願い申し上
げます.
平成 28 年 8 月吉日
第 3 回栃木ヘルニア研究会
当番世話人 佐田 尚宏
(自治医科大学 外科学講座 消化器・一般外科学部門)
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開 催 概 要
会
期: 平成
28 年 8 月 27 日(土)
14:00~18:00
受付開始
13:30~
会
場: ホテル東日本宇都宮
3 階 日光 東
〒320-0013
栃木県宇都宮市上大曽町
492 番地 1
TEL:028-643-5555
FAX:028-643-5213
会
費:
1,000 円
当 番 世 話 人: 佐田 尚宏(自治医科大学
外科学講座消化器・一般外科学部門
)
事
務
局: 自治医科大学
外科学講座消化器・一般外科学部門
小泉 大
〒329-0498
栃木県下野市薬師寺
3311-1
TEL:0285-44-2111(代表)
TEL:0285-58-7371(医局)
FAX:0285-44-3234
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会場までのアクセス
会 場: ホテル東日本宇都宮 所在地: 〒320-0013 栃木県宇都宮市上大曽町 492 番地 1 TEL:028-643-5555/FAX:028-643-5213 車を利用する場合 JR 宇都宮駅から (2km) 約 10 分 東武宇都宮駅から(2km) 約 15 分 バスを利用する場合 ●JR 宇都宮駅西口バスターミナル5番乗り場・ニュー富士見行,中里原行,玉生行, 宇都宮美術館行,宇都宮グリーンタウン行,帝京大行など 「大曽十文字」下車,徒歩5 分 ●竹林経由または済生会病院経由 富士見が丘団地行 「河内庁舎正門」下車,目前 ※路線によっては経由しない場合もございます.乗車の際に必ずご確認下さい4
研究会参加者へのご案内
参加者の方へ
1. 参加受付 ・場所:ホテル東日本宇都宮3 階「日光 東」前ロビー ・時間:平成28 年 8 月 27 日(土)13:30~ ・参加費:1,000 円 2. 抄録集 ・事前に送らせていただいた方は,抄録集をお忘れなくご持参ください. 3. 企業展示 13:30~18:30 ・「日光 東」前にて企業展示を開催いたします. 発表者の方へ
1. スライド受付 ・場所:ホテル東日本宇都宮3 階「日光 東」前ロビー ・受付時間:13:30~ ・発表の30 分前までに受付を済ませてください. 2. 発表について ・発表8 分,質疑応答 4 分です. ・発表データはUSB フラッシュメモリー等でお持ちください.会場に用意してい るPC は Windows のみとなります.Macintosh をご利用の場合は PC 持ち込み でお願いします.PC 画像の外部出力ケーブルコネクタは D-sub15pin3 列タイプ です.この形状に変換するコネクタを必要とする場合には必ずご持参ください. ・PC 持ち込みの場合は PC 受付で動作を確認後,ご自身にて発表会場の PC オペ レータ席(会場左手前方)までお持ちください.また,万が一のトラブルやバッ テリー切れに備えてデータを保存したメディアおよびAC アダプターも必ずご 用意ください. 世話人の方へ
・世話人会 13:30~13:50 ホテル東日本宇都宮4 階「おおるり」にて開催いたします.5
プログラム
14:00~14:05 開会の挨拶 第 3 回栃木ヘルニア研究会 当番世話人 佐田 尚宏 一般演題 14:05~16:50 セッション A:総論・ヘルニア嵌頓 14:05~14:45 座長:自治医科大学 消化器・一般外科 小泉 大 先生 1. 成人鼠径ヘルニア手術に対する予防的抗菌薬投与法の検討 獨協医科大学 第2外科 ◯蜂谷 裕之,髙木 和俊,永田 仁,石塚 満,岩崎 喜実,青木 琢 窪田敬一 2. 当院におけるヘルニア嵌頓例の検討 佐野厚生総合病院 外科 ○蛭川 和也,池田 謙,島田 岳洋,櫻谷 美貴子,迫 浩之,和田 真弘 池田 篤,奥澤 星二郎 3. 臍ヘルニア嵌頓に対して腹腔鏡アプローチが有用であった高度肥満の1 例 獨協医科大学 第一外科 〇久保 僚,佐々木 欣郎,倉山 英豪,渡邊 峻,中島 政信,山口 悟 土岡 丘,加藤 広行 セッション B:閉鎖孔ヘルニア 14:45~15:25 座長:足利赤十字病院 外科 藤崎 眞人 先生 4. 超音波ガイド下に整復後,待機的に根治術を施行した閉鎖孔ヘルニアの 1 例 新小山市民病院 外科 ○髙橋 和也,栗原 克己,小池 輪太郎,東條 峰之,森本 光昭 5. 両側閉鎖孔ヘルニアの治療経験 上都賀総合病院 外科 ○佐藤 豊,十川 康弘,知久 毅,佐野 渉,橋場 隆裕,篠田 公生6 6. 閉鎖孔ヘルニア22例の検討 とちぎメディカルセンターしもつが 外科1,結城病院 外科2 ○宮原 悠三1, 2,荒川 尚士1,高橋 雅一1,北林 宏之1,塩澤 幹雄1 吉田 淳1,近藤 悟1,鹿島 康薫1,児玉 多曜1,足立 武則1,山﨑 一馬1 コーヒーブレイク 15:25~15:35 セッション C:横隔膜ヘルニア 15:35~16:00 座長:とちぎメディカルセンターしもつが 外科 児玉 多曜 先生 7. 横隔膜ヘルニアに対する腹腔鏡下修復術の経験 獨協医科大学 第一外科 ○中島 政信,室井 大人,菊池 真維子,高橋 雅一,山口 悟,佐々木 欣 郎, 加藤 広行 8. 腹腔鏡下胃全摘術後に食道裂孔ヘルニア嵌頓を生じた1例 済生会宇都宮病院 外科 ○藤田 翔平,木全 大,杉浦 祐太郎,疋田 康祐,綿貫 瑠璃奈 小林 俊倫,松田 睦史,松本 健司,笹倉 勇一,田口 昌延,寺内 寿彰 古川 潤二,尾形 佳郎,小林 健二,篠﨑 浩治 セッション D:腹壁瘢痕ヘルニア 16:00~16:50 座長:獨協医科大学 第一外科 室井 大人 先生 9. 当院における腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術の手技の工夫 JCHO うつのみや病院 外科 ○春田 英律,巷野 佳彦,熊谷 祐子,齋藤 晶 10. 腹腔鏡補助下・小切開下で修復した腹壁瘢痕ヘルニアの 1 例 自治医科大学 消化器・一般外科 〇太白 健一,小泉 大,遠藤 和洋,佐久間 康成,堀江 久永,細谷 好則 北山 丈二,佐田 尚宏
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11. 腹壁瘢痕ヘルニアの onlay mesh repair 術後の再発に対し腹腔鏡下ヘルニア修 復 術を施行した1 例 芳賀赤十字病院 外科 〇太田 学,俵藤 正信,篠原 翔一,林 浩史,井上 康浩,佐藤 寛丈 塚原 宗俊,岡田 真樹,安田 是和 12. 再発を繰り返し治療に難渋した腹壁瘢痕ヘルニアの一例 足利赤十字病院 外科¹ 獨協医科大学 形成外科² 〇神谷 悠紀¹,藤崎 眞人¹,萩原 千恵¹,山田 暢¹,藤崎 洋人¹ 松田 圭央¹,尾之内 誠基¹,戸倉 英之¹,平畑 忍¹,髙橋 孝行¹ 福田 憲翁²,朝戸 裕貴² 特別講演 17:00~18:00 司会:自治医科大学 消化器・一般外科 佐田 尚宏
「腹壁瘢痕ヘルニアの治療戦略」
演者:川口市立医療センター 外科部長
中林 幸夫 先生
18:00~18:05 閉会の挨拶 第4 回栃木ヘルニア研究会 当番世話人 18:05~ 情報交換会 3 階「日光 西」(研究会会場のとなりです)8 演題1. 成人鼠径ヘルニア手術に対する予防的抗菌薬投与法の検討 獨協医科大学 第2外科 ◯蜂谷 裕之,髙木 和俊,永田 仁,石塚 満,岩崎 喜実,青木 琢,窪田 敬一 【目的】成人鼠径ヘルニア手術に対する予防的抗菌薬投与方法の検討.【対象】初発成人 鼠径ヘルニア症例 394 例 412 側.【方法】2002 年 4 月から 2004 年 3 月までに手術施行した 82 例 90 側を A 群(手術当日,術前と術後に CTM 1.0g ,計 2.0g/day を点滴静注投与.術後 第1病日から第 3 病日に CFPN-PI 300mg/day, 計 900mg を経口投与),2004 年 4 月から 2006 年 3 月までに手術施行した 82 例 87 側を B 群(手術当日,術前と術後に CTM 1.0g ,計 2.0g/day を点滴静注投与),2006 年 4 月から 2013 年 8 月までに手術施行した 230 例 235 側を C 群(手 術当日,術前に CTM 1.0g ,計 1.0g/day を点滴静注投与)とした.術後創感染症発症の有 無を比較検討した.【成績】創感染症は何れの群でも認められなかった.【まとめ】予防的 抗菌薬投与は手術当日術前 1 回で十分と考えられた.
9 演題 2. 当院におけるヘルニア嵌頓例の検討 佐野厚生総合病院 外科 ○蛭川 和也,池田 謙,島田 岳洋,櫻谷 美貴子,迫 浩之,和田 真弘,池田 篤 奥澤 星二郎 ヘルニア嵌頓は腹部救急疾患として比較的頻度の高い疾患だが,絞扼の有無によりその術 式と患者転帰は大きく異なる.今回,2011 年 4 月から 2015 年 3 月までの期間に当院で緊 急手術を施行したヘルニア嵌頓 28 例を検討し,術前所見や絞扼の有無についてまとめ, 文献的考察を加えて報告する.
10 演題3. 臍ヘルニア嵌頓に対して腹腔鏡アプローチが有用であった高度肥満の 1 例 獨協医科大学 第一外科 〇久保 僚,佐々木 欣郎,倉山 英豪,渡邊 峻,中島 政信,山口 悟,土岡 丘 加藤 広行 症例は 46 才,男性.嘔吐と腹部腫瘤を主訴に来院した.臍部に発赤を伴う 15cm 大の腫瘤 を触知し,腹部 X-P で拡張した小腸を認めた.腹部単純 CT では臍部から大網と腸管の一部 が嵌頓していた.血液生化学所見で軽度の炎症反応と腎機能障害を認めたが,腸管壊死の 徴候に乏しく,超肥満の巨体(BMI 48)であることから,手術準備とリスク評価を優先し 補液と抗生剤で治療した.待機的に腹腔鏡でアプローチしたところ大網と小腸の一部が嵌 入していたが還納は困難であったため,臍部の弧状切開でヘルニア嚢と嵌頓した大網を切 除した後,ヘルニア門を縫合閉鎖した.皮下脂肪が厚く腹腔内の確認が不十分なため再度 腹腔鏡で観察したところ,嵌頓部の小腸付近に癒着があり腹腔鏡下に剥離した.食生活の 欧米化に伴い肥満や成人臍ヘルニアは増加傾向にある.今回,腹腔鏡アプローチが有用で あった高度肥満の臍ヘルニア嵌頓の 1 例を経験したので報告する.
11 演題4. 超音波ガイド下に整復後,待機的に根治術を施行した閉鎖孔ヘルニアの 1 例 新小山市民病院 外科 ○髙橋 和也,栗原 克己,小池 輪太郎,東條 峰之,森本 光昭 閉鎖孔ヘルニアはやせ型の高齢女性に好発する比較的稀な疾患である.従来,術前診断・ 整復は容易でなく腸閉塞状態で緊急手術が施行されることが少なくないとされてきた.今 回我々は超音波検査で閉鎖孔ヘルニアと診断し,プローべを用いて嵌頓整復した後,リス ク評価を行い安全に待機的根治術を行うことができたので報告する.症例は84 歳,女性. 左下腹部痛で発症し,発症後2 時間で当院救急外来を受診した.CT・超音波検査で左閉鎖 孔ヘルニアと診断し超音波ガイド下に嵌頓整復を行った.緊急手術を回避し速やかにリス ク評価を行った後,6 日目に腰椎麻酔下で手術を施行した.閉鎖孔ヘルニアは超音波プロ ーべで嵌頓を確認し,腫瘤を骨盤内に押し込み整復が確認できる場合がある.発症早期に 嵌頓を超音波ガイド下に整復できれば,緊急手術を避け,リスク評価後に安全に待期手術 を行うことができると考えられる.文献的考察を加えて報告する.
12 演題5. 両側閉鎖孔ヘルニアの治療経験 上都賀総合病院 外科 ○佐藤 豊,十川 康弘,知久 毅,佐野 渉,橋場 隆裕,篠田 公生 【緒言】閉鎖孔ヘルニアは比較的稀な疾患であるが,日常診療に際しては,本疾患が潜在 的な両側性疾患である可能性を十分念頭に入れ,治療方針を決定すべきである.当院で経 験した両側閉鎖孔ヘルニアの症例を報告する.【症例】①92 歳,女性.左閉鎖孔ヘルニア 嵌頓にて来院.イレウス管留置後,CT にて自然還納が確認されたほか,右閉鎖孔ヘルニ アも同時に診断された.両側に対してそれぞれ待機的にDirect Kugel 法による根治術(DK 法)を施行した.②82 歳,女性.左閉鎖孔へルニア嵌頓にて来院.CT にて右閉鎖孔ヘルニ アも同時に診断された.緊急開腹下に小腸部分切除,左閉鎖孔への子宮被覆術を施行した. その後,ヘルニオグラフィにて左閉鎖孔ヘルニア再発を認めず,右閉鎖孔ヘルニアを再確 認し,右側に対しDK 法を施行した.1 年 6 ヶ月後,左閉鎖孔ヘルニア嵌頓再発をきたし, DK 法にて緊急手術を施行した.
13 演題6. 閉鎖孔ヘルニア22例の検討 とちぎメディカルセンターしもつが 外科1,結城病院 外科2 ○宮原悠三1,2,荒川尚士1,高橋雅一1,北林宏之1,塩澤幹雄1,吉田淳1,近藤悟1, 鹿島康薫1,児玉多曜1,足立武則1,山﨑一馬1 【目的】閉鎖孔ヘルニアは高齢化の進行に伴い患者数の増加が予想される.当院で経験し た 22 症例について検討した.【対象及び方法】過去 16 年間に手術を施行した 22 症例につ いて,背景因子,症状,術前診断,病悩期間,手術方法,転帰などを検討した.【結果】 全例女性,平均年齢は 85.4 歳,平均 BMI は 18.1kg/m2 であった. 主訴は腹痛・嘔吐等の 消化管症状が 17 例と多く,Howship-Romberg sign が認められたのは 7 例であった.21 例 が腹部 CT で術前診断を得られた.全例で緊急開腹手術が行われた.発症から手術までの期 間は平均 2.5 日で,小腸非切除 11 例は平均 1.4 日,切除 11 例は平均 3.6 日であり,穿孔 例では平均 5.4 日であった.ヘルニア門の処理法は単純縫合閉鎖が 14 例と多かった. 1 例に再発を認め,再手術を要した.【結論】閉鎖孔ヘルニアにおいては,CT による早期診 断と引き続く早期手術が重要である.またヘルニア門の処理法として単純縫合閉鎖は依然 として有用な方法である.
14 演題7. 横隔膜ヘルニアに対する腹腔鏡下修復術の経験 獨協医科大学 第一外科 ○中島 政信,室井 大人,菊池 真維子,高橋 雅一,山口 悟,佐々木 欣郎 加藤 広行 (背景)当科で施行した腹腔鏡下横隔膜ヘルニア(食道裂孔,Morgagni 孔,Bochdalek 孔)手術について検討する.(対象)食道裂孔ヘルニア12 例,Morgagni 孔ヘルニア 1 例, Bochdalek 孔ヘルニア 1 例を対象として,手術術式および結果について検討した.(結果) 平均年齢69.4 歳,全例女性であった.食道裂孔ヘルニアに対して Nissen 法が 6 例,Toupet 法が5 例施行され,1 例は噴門形成を施行しなかった.3 例にメッシュによる横隔膜補強 が行われた.Morgagni 孔,Bochdalek 孔ヘルニアに対してはそれぞれ横隔膜縫縮とメッ シュ補強が施行された.平均手術時間は203 分,出血中央値は 1ml(0-250ml)で,術後 合併症は認めなかった.(考察)横隔膜ヘルニアに対する腹腔鏡下手術は安全に施行可能で, メッシュの使用等により再発率を低下させることで,今後さらに普及する可能性がある.
15 演題8. 腹腔鏡下胃全摘術後に食道裂孔ヘルニア嵌頓を生じた1例 済生会宇都宮病院 外科 ○藤田 翔平,木全 大,杉浦 祐太郎,疋田 康祐,綿貫 瑠璃奈,小林 俊倫 松田 睦史,松本 健司,笹倉 勇一,田口 昌延,寺内 寿彰,古川 潤二 尾形 佳郎,小林 健二,篠﨑 浩治 症例は80歳男性.1年前早期胃癌に対して腹腔鏡下胃全摘術(D1+郭清),Roux-en-Y再建 を施行した.上腹部痛を主訴に救急外来受診され,造影CT上左胸腔内へ拡張した腸管の脱 出,脱出した腸管壁の造影不良,左胸水貯留を認めた.食道裂孔ヘルニア嵌頓,腸管壊死の 疑いで緊急手術を施行した.腹腔鏡にて観察したところ,食道裂孔に小腸が嵌頓しており, 愛護的に鉗子で引き出そうとしたが,腸管壁は黒色変化を生じていて壁が脆弱であり,ヘル ニア門との癒着も認めたため開腹に移行した.慎重に腸管を引き出して嵌頓を解除すると, 左胸腔内に小腸の迷入を認めた.壊死腸管を90㎝切除し,横隔膜裂孔を縫合閉鎖し,手術 を終了した.腹腔鏡下胃全摘術後に食道裂孔ヘルニア嵌頓を生じた症例は非常に稀であり, 医学中央雑誌で検索しても数例の症例報告を認めるのみである.今回自験例の症例提示に若 干の文献的考察を加えて報告する.
16 演題9. 当院における腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術の手技の工夫 JCHO うつのみや病院 外科 ○春田 英律,巷野 佳彦,熊谷 祐子,齋藤 晶 近年,腹壁瘢痕ヘルニア修復術では,鼠径ヘルニア同様,腹腔鏡手術の有用性が示されて いる.当院においても,腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術を第一選択として行っている. 1st.ポートは左肋弓下鎖骨中線上で,肋骨下縁から 2cm 離れた Palmer’s point よりカメラ ポートを挿入している.腹腔内を観察の上,2 本のワーキングポートを挿入している.癒 着の程度に応じて,左手の鉗子は2mm もしくは 3mm の細径鉗子を用いている.メッシ ュは安全なタッキングと留置中の操作性を考慮し,透過性の高いPhysiomesh やベントラ ライト ST を好んで使用し,気腹圧を調節の上,吸収性のタッカーを用いてダブルクラウ ン法で閉鎖している.現在のところ,トラブルや再発症例もなく安全に施行できている. 当院における腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術の手術手技について供覧する.
17 演題10. 腹腔鏡補助下・小切開下で修復した腹壁瘢痕ヘルニアの 1 例 自治医科大学 消化器・一般外科 〇太白 健一,小泉 大,遠藤 和洋,佐久間 康成,堀江 久永,細谷 好則 北山 丈二,佐田 尚宏 症例は60 歳の男性.約 1 年前に腸間膜デスモイド術後腹壁再発に対し,腹壁腫瘤摘出術 を施行した.ComposixTM Mesh にて腹壁を修復したが,退院 1 週間後で腹壁瘢痕ヘルニ アと診断され,以後,経過観察されていた.次第にヘルニアが増大し,腹痛・腹部膨満も 出現.イレウスを繰り返すようになったため,イレウスを反復する腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓 と診断し,待機的に手術を施行した.手術は,腹腔鏡下で開始し,腹腔内を観察,ヘルニ ア門を同定後,周囲から癒着を剥離した.ヘルニア嚢内に入り込んだ腸管の癒着剥離を試 みたが,メッシュに直接腸管が強固に癒着しており,かつヘルニア嚢の奥まで観察困難で り,鏡視下での手術操作困難と判断し,ヘルニア嚢直上で小切開した.直視下に癒着剥離 を行い,SymbotexTM Composite Mesh を用いて修復をした.メッシュはアブソーバタッ
クTMとEndo CloseTMで辺縁を縫合固定した.術後経過良好で第11 病日で退院.外来で経 過観察しているが,現在も再発なく経過中である.
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演題11. 腹壁瘢痕ヘルニアの onlay mesh repair 術後の再発に対し腹腔鏡下ヘルニア修 復術を施行した1 例
芳賀赤十字病院 外科
○太田 学,俵藤 正信,篠原 翔一,林 浩史,井上 康浩,佐藤 寛丈,塚原 宗俊 岡田 真樹,安田 是和
症例は84 歳,男性.8 年前に腹膜炎を伴う虫垂炎術後の腹壁瘢痕ヘルニア,右鼠径ヘルニ アに対しonlay mesh repair での修復術,および Lichtenstein 法での修復術を施行してい た.数年前から再び右下腹部の膨隆を認め,再度治療の希望あり当科受診した.右下腹部 の傍腹直筋切開の手術痕の位置にヘルニア門を有する腹壁瘢痕ヘルニアを認めた.CT で は右下腹部の傍腹直筋切開部にヘルニア門約5cm,最大径約 18cm のヘルニア嚢を有する 腹壁瘢痕ヘルニアを認め手術の方針となった.手術は腹腔鏡下ヘルニア修復術を行った. ヘルニア嚢内に大網が癒着しており,癒着剥離を行ったのちメッシュを用いて修復を行っ た.術後経過良好で7日目に退院となった.今回我々は腹壁瘢痕ヘルニアの onlay mesh repair 術後の再発に対し腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行し有効であった 1 例を経験したの で報告する.
19 演題12. 再発を繰り返し治療に難渋した腹壁瘢痕ヘルニアの一例 足利赤十字病院 外科¹ 獨協医科大学 形成外科² ○神谷 悠紀¹,藤崎 眞人¹,萩原 千恵¹,山田 暢¹,藤崎 洋人¹,松田 圭央¹ 尾之内誠基¹,戸倉 英之¹,平畑 忍¹,髙橋 孝行¹,福田 憲翁²,朝戸 裕貴² 症例は69 歳,女性.子宮癌術後の腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓にて平成 16 年 3 月に緊急入院 し,4 月にヘルニア根治術を受けた.その後にイレウスを繰り返して 2 回緊急入院となっ たが保存的治療にて軽快退院した. 翌年にヘルニアが再発し再手術を受けたが毎年のように再発を繰り返しており,クーゲ ルパッチやコンポジックスメッシュなどを使用し,合計4 回の手術が行われた.その間に は絞扼性イレウスでの手術も別途行われた. 患者には子宮癌の手術後に放射線治療が行われており,組織の脆弱性によりヘルニアを 繰り返していたためと考えられたので,形成外科医に依頼して,平成22 年 4 月に筋皮弁 を用いたヘルニア根治術を行い,その後は再発なく現在に至っている. 本症例の経過と手術術式について報告する.
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MEMO
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