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IRUCAA@TDC : 歯根膜仮骨延長法における歯髄の応答について

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

歯根膜仮骨延長法における歯髄の応答について

Author(s)

永野, 俊介; 下島, 隆志; 石井, 武展; 末石, 研二

Journal

歯科学報, 111(4): 442-442

URL

http://hdl.handle.net/10130/2540

Right

(2)

目的:骨格性下顎前突者への外科的矯正治療におい て,術後矯正時に舌位の不安定さや口唇の癖を訴え るようになった患者に対し,舌位の明示,口唇閉鎖 などの筋機能療法にいわゆるタングトレーナーを用 いたところ,患者の理解が容易となって訴えが軽減 し,形態的機能的改善が促進したので報告する。 症例:患者は初診時年齢50代後半女性。下顎前突と 咬みにくさを主訴として来院。側貌感はコンケイブ タイプである。口腔内所見として,overbite 1.5mm, overjet−2.5mm,大臼歯部はⅢ級を呈す。下顎前 歯部に叢生があり,修復歯が多数みられる。セファ ロ分析結果では SNA77.5°,SNB85.5°,ANB−8° であり,骨格性下顎前突と診断した。 治療方針として主訴の改善に外科矯正とし,下顎 前歯叢生の改善には抜歯をせず,歯列の拡大,ディ スキングで対応することとした。約8ヶ月の術前矯 正ののち SSRO にて下顎を約5mm セットバック した。 術後矯正中に,舌を噛んでしまう,舌をどこにお いていいかわからない,口唇を吸ってしまう,など 舌位や口唇閉鎖などについての訴えが度々あった。 MFT は行っていたが,ツールを用いての指導を試 みることとし,いわゆるタングトレーナー( T4 B ,オーティカインターナショナル㈱),東京)を 使用した。装着中はタングクリブに舌尖を位置さ せ,口唇閉鎖を指示した。1日30分程度の装着とし たが,使用後約1ヶ月で,舌を噛まなくなった,舌 位がわかるようになった,口唇を吸わなくなった等 の改善が認められた。以後タングトレーナーは装置 除去まで5か月使用を続け,術後矯正は1年5か月 であった。 成績および考察:使用したタングトレーナーはシリ コン製で軟らかく,被覆面も歯の唇頬面に留まり, 装着に抵抗はなかった。しかし顎位は切端位である ため,舌位の明示を主体とし,装着負担を軽減する ため1日の使用は30分から1時間程度とした。短時 間の装着にも関わらず,舌位の指示に具体性が増 し,患者が舌位を理解する上で役だったものと考え られた。また切端位設定の装置であったために下顎 前突者にとっては無理のない下顎位だったと考えら れる。リテーナーは上下顎舌側固定式とインビジブ ルリテーナーの併用とした。 結論:成人骨格性下顎前突者の術後矯正における MFT の補助として,正しい舌位の明示にいわゆる タングトレーナーが有効であったと考えられた。 目的:矯正歯科治療時の犬歯遠心移動は通常6ヶ月 以上を要する。近年,その迅速化のために様々な試 みがされている。その中の一つ,歯根膜仮骨延長法 は,外科的処置を加えることで,犬歯遠心移動を, 副作用無く約3週間で完了するという方法である。 歯根膜仮骨延長法を応用した歯の移動についてのこ れまでの報告は,症例報告が中心であり,実験動物 を用いた報告において歯髄反応についての検討がさ れたものは少ない。そこで本研究では歯根膜仮骨延 長法における歯髄の応答について検討を行った。 方法:生後10∼15ヶ月の雄のビーグル犬を使用し た。上顎両側第二前臼歯を抜歯後,実験側に対し, 抜歯窩より上顎第一前臼歯の遠心壁を一層残した状 態まで切削し,根尖付近に溝を形成した。ただちに 上顎第一前臼歯・上顎第三前臼歯間に急速牽引装置 を装着し,第一前臼歯の遠心移動を開始した。装置 は,1日に0.5mm ずつ牽引を行い,5日間歯の移 動を行った。対照側は,抜歯後,上顎第一前臼歯・ 上顎第三前臼歯にクローズドコイルスプリングを装 着し,150g にて牽引を行った。両群共に,装置装 着から5日後,12日後に分け屠殺した。歯の移動中 は拡大装置の動作後に毎回X線写真を撮影し,口腔 内にてデジタルノギスを用いて移動距離を計測し た。通法に従いパラフィン標本を作製し,H-E 染 色,Masson トリクローム染色,およびアポトーシ スの検討を TUNEL 染色にて行った。 成績および考察:口腔内での計測より,5日間での 第一前臼歯移動量は,実験側で1.93mm,対照側で 1.07mm であった。第三前臼歯移動量は,両群共に わずかな近心移動を示した。レントゲンでは両群共 に,上顎第一前臼歯の傾斜移動を認め,牽引側歯根 膜腔の拡大がみられた。組織学的には,歯髄壊死は 認めず,両群共に毛細血管の拡張,象牙芽細胞層の 菲薄化,空胞変性,網様萎縮がみられた。TUNEL 陽性細胞は,両群とも象牙芽細胞,歯髄細胞にみら れ,歯冠部歯髄に多く認められた。今回の結果か ら,歯根膜仮骨延長法は,迅速に歯の移動が可能で あり,従来の矯正手法に比較し,歯髄反応に大きな 差は認めないものであった。今回は短期的変化の検 討であったが,今後長期的変化の検討も必要であ る。

№35:術後矯正時にタングトレーナーを用いた骨格性下顎前突症例

崔 允榮1),茂木悦子2),中村 優2),野村真弓2),末石研二2),山本雅絵3),澁井武夫4) 髙野伸夫4)(ソウル)1)(東歯大・矯正)2)(東歯大・口健・口外)3)(東歯大・口外)4)

№36:歯根膜仮骨延長法における歯髄の応答について

永野俊介1),下島隆志2),石井武展1),末石研二1)(東歯大・矯正)1)(東京都)2) 学 会 講 演 抄 録 442 ― 122 ―

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