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IRUCAA@TDC : 無歯顎者に対する補綴方法の違いが咀嚼能力に及ぼす影響

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

無歯顎者に対する補綴方法の違いが咀嚼能力に及ぼす影

Author(s)

中澤, 正博; 山田, 将博; 櫻井, 薫

Journal

歯科学報, 112(2): 170-170

URL

http://hdl.handle.net/10130/2757

Right

(2)

目的:無歯顎患者の補綴歯科治療の選択肢の一つと して,固定性インプラント義歯があり,総義歯と比 較して,より高い咀嚼能力の改善が期待される。し かし,これまで,無歯顎患者の咀嚼能力改善に対す るインプラント義歯の有効性を示した報告はほとん どない。本研究の目的は,正常歯列者と総義歯患者 ならびに固定性インプラント義歯患者の咀嚼能率の 横断的比較や上下無歯顎患者に対する固定性インプ ラント義歯装着後までの咀嚼能率の段階的評価なら びに咬合崩壊を伴う筋強直性ジストロフィー患者に 対するインプラント義歯装着前後の咀嚼能率の比較 をすることにより,固定性インプラント義歯が無歯 顎患者の咀嚼能力向上に与える影響を調査すること である。 方法:正常歯列者ならびに総義歯患者との横断的比 較調査では,50歳から75歳まで各10名ずつを対象と した(n=10)。咀嚼能率検査法は簡易篩分法を用 いた。 インプラント義歯装着後までの段階的咀嚼機能評 価として,旧義歯装着時,新義歯装着時,暫間イン プラント義歯装着時,最終インプラント義歯装着時 の咀嚼能率を測定した。また,筋強直性ジストロ フィー患者に対しては初診時と最終インプラント義 歯装着後の咀嚼能率の比較を行った。統計解析に は,Kruskal Wallis H-test および Bonferroni 補正 Mann-Whitney U test を用いた。 成績および考察:総義歯群は正常歯列群よりも低い 咀嚼能率を示した。インプラント義歯群と正常歯列 群との間に,咀嚼能率に関して統計学的有意差を認 めなかった。 インプラント義歯までの段階的測定では,咀嚼能 率は,旧義歯装着時に34%,新義歯装着時に42%, 暫間インプラント義歯装着時に46%だったが,最終 インプラント義歯装着時では81%となり,健常歯列 者の値と同程度となった。咬合崩壊を伴う筋強直性 ジストロフィー患者の咀嚼能率は初診時に18%で あったが,最終インプラント義歯装着後では53%に 達した。これら結果から,固定性インプラント義歯 の咀嚼能率は,総義歯装着者よりも高く,正常歯列 者と同程度の咀嚼機能を無歯顎患者にもたらすこ と,先天的に咀嚼筋力が低下した患者においても, その咀嚼機能を著明に改善することが示された。今 後,咀嚼筋活動の賦活化などを含めた,咀嚼能力改 善へ与える影響をより詳細に評価し,固定性インプ ラント義歯の,無歯顎患者の QOL 向上への寄与を 臨床疫学的に示していきたい。

№27:無歯顎者に対する補綴方法の違いが咀嚼能力に及ぼす影響

中澤正博1)2),山田将博1),櫻井 薫1)(東歯大・有床義歯補綴)1)(千葉県)2) 学 会 講 演 抄 録 170 ― 94 ―

参照

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