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-第6学年〇組
算数科学習指導案
1 単元名 図形の拡大と縮小 2 指導観 【児童の実態】 【教材観】 ○ 本学級の学習の様子は,5年生からの積 ○ 本単元の指導内容は,「C 図形」領域 み上げによって,説明する算数的活動につ の「図形についての観察や構成などの活 いて,考えた通りに順番を付けて表現した 動を通して,平面図形についての理解を り , 図 と 説 明 を 結 び つ け て 表 現 し た り 深める」もので,「ウ 身の回りから, (input)できるようにになってきている。 縮図や拡大図,対称な図形を見付ける活 一方で,考えを相手に分かりやすく伝える 動」という算数的活動を含む内容である。 という点(output)について課題がある。 【C(1)-ア及び算数的活動】 ○ 算数の基礎・基本に関しては,数学的な ○ 本教材は,図形の性質について,比の 考え方の観点で,苦手意識がある。その要 概念をもとに,辺の長さの比の視点から, 因は,知識・技能などの基礎学力が身に付 図形の大きさをとらえていくという図形 いていなかったことで,思考が途中で止ま 領域の最終段階に位置づくものである。 り,考えることをやめてしまうことである。 今後,この内容は,中学校の「相似な しかし,数学的モデル(図のかき方や表現, 図形」の相似条件を使った証明へとスパ 考え方のお手本)をつくり,ペアでの考え イラル的に発展していくものである。さ の共有化を図り,知識・技能を確実に身に らに,図形に対する見方・考え方を深め 付けたことで,既習の学習を使って考える るとともに,論証の基礎を培う基礎経験 ことができるようになってきている。 をさせるという点において,系統的に統 ○ 主体的・対話的な学びに関して,「なぜ 合・発展していくものである。 それを選んだか」という選択した理由や「誤 ○ 「深い学び」のために,単元を通して, 答」を提示し正しくない根拠などを表現す ①拡大と縮小の意味や作図の仕方につい ることを積み上げている。そのことで,ペ て学び,②学んだことを実際のイラスト ア対話の中で算数の内容を使った話し合い の一部分の拡大と縮小の中で使い,③拡 ができつつある反面,ペアで話したが発表 大・縮小したイラストを1年生の子ども につながらない点に課題が残っている。 へプレゼントするという学びに向かう学 さらに,「まとめる」段階では,ペア対話 習意欲を維持させながら,主体的・対話 によって本時の学習を振り返り,自分なり 的な学びを積み上げていく。 のまとめを書くというまとめ方の工夫を行 このことから,拡大・縮小についての い,output から input への活動を行う。 知識・技能を学んだことを生かして,イ このことから,5年生から積み上げてき ラストを拡大・縮小する活動において使 た,ペア対話や自分の書く力を生かして思 い,1年生へのプレゼントするという目 考を深めることができるようになったこの 的的活動を取り入れることで「深い学び」 時期に,本単元を取り上げる。 を実現できる価値ある教材である。 3 目 標 (1) イラストを比較し,作成する活動を通して,身の回りの拡大・縮小が利用された場面に 気付き,その仕組みを生活の中で進んで生かそうとする態度を育てる。【関心・意欲・態度】 (2) 辺や角などの図形の構成要素に着目し,合同,対称な図形と比較して,拡大・縮小され た図形に対する見方・考え方を深めることができる。 【数学的な考え方】 (3) 目的や条件に応じて,「方眼紙のマス目を使う」,「方眼紙のマス目なしで角と辺を使う」, 「1点を中心とした拡大・縮小」を使って,多様な方法で作図することができる。【技能】 (4) 拡大・縮小された図形の定義や性質,作図の仕方をとらえ,拡大することや縮小するこ との意味を理解することができる。 【知識・理解】3 -4 単元計画(10時間) 段階 配時 学 習 活 動 と 内 容 教師の具体的な手立て 1 これまで学習した図形を仲間分けし,本単元の学 習課題を設定する。 ① ○ 合同,対称,拡大・縮小な図形を仲間分け ○ 本単元の学習課題を設定するた 導 し,学習課題を設定すること。 めに,仲間分けする図形の組み合 わせを「合同(ピッタリ重なる), 対称(半分ピッタリ・180 °回転 させてピッタリ),拡大・縮小(形 は同じで大きさが違う)」の観点か ら仲間分けする。 単元めあて 入 形は同じで,大きさがちがう図形の性質を調べ, その性質を使ってイラストをえがこう。 2 拡大・縮小された図形の性質や作図の仕方につ いて調べる。 ① (1) 拡大・縮小された図形を比較し,形の違い について比較する。 ○ 形を変えないで大きさを大小することを拡 ○ 拡大の仕方をとらえさせるため 大する,縮小するということ。 に,拡大に「成功したイラスト」 と「失敗したイラスト」を比較し し,たてに2倍,よこに2倍,た てよこ2倍の図形の関係とその違 いについて話し合わせる。 ① (2) 拡大図・縮図の辺の長さと角の大きさにつ いて調べる。 ○ 形が同じ図形は,辺の比が等しく,角の大 ○ 拡大図・縮図の性質を見つけさ きさは同じということ。 せるために,「辺の長さ」と「角の 大きさ」という図形の構成要素の 点から調べ,その共通点と相違点 の観点からペア対話を取り入れる。 : : ① (3) 方眼用紙のマス目を使って,拡大図と縮図 展 の作図の仕方を考える。 ○ 拡大・縮小するには,たてとよこ同じ比で ○ 拡大図,縮図の様子の全体と部 本 方眼用紙のマス目を増減させること。 分をとらえさせるために,三角形 の拡大の仕方と拡大図の中の位置 を考えて組み合わせるかという活 動を取り入れる。 時 ① (4) 方眼用紙のマス目を使わずに,辺と角の大 きさを使って,作図する方法を考える。 ○ 角の大きさはそのままで,3つの辺の長さ ○ 作図の見通しを持たせるために, を同じ比で拡大・縮小すること。 合同な三角形の作図の仕方を振り 返り,「拡大と縮小の仕方」と「合 同な図形」の作図の仕方の共通点 と相違点について話し合い,両者 を統合させる。 合同・対称な図形 この仲間は? 成功・失敗? よこに2倍 縮図 拡大図 角の大きさ同じ 辺の長さの 比は同じ 2倍の 拡大図 どんな三角形をかくの? どこで組み合わせるの? 3辺の比で かけるよ 2辺の比と その間の角で 1辺の比と その両端の角で た て に 2 倍 たてとよこに同じように大きくするといいよ もとの図形 ×1/2 ×2 1/2 1 2
4 -① (5) 四角形の拡大図・縮図の作図の仕方につい て考える。 ○ 四角形を三角形に分けることで,作図する ○ 作図の見通しをもたせるために, ことができること。 合同な多角形の形の作図の仕方を 振り返らせ,既習の「組み合わせ」 という考え方を使えないかという 点でペア対話を行わせる。 開 ① (6) 1点を中心にした,拡大図・縮図の作図の 仕方について考える。 ○ 1点からの距離を同じ比で拡大・縮小すれ ○ 拡大と縮小の中心となる点を「頂 ばよいこと。 点」,「図形の内部」など自由に選 択させ,拡大と縮小の比の性質を 使って,拡大図や縮図の描き方に ついて多様な視点から考えさせる。 3 日常生活の拡大・縮小の問題をし,単元の学習 をまとめる。 ① (1) 地図の中の拡大・縮小の問題について,実 際の長さを考えている。 ○ 地図の縮尺は,何倍や何分の一を表してい ○ 実際の長さを地図の縮尺を使っ ること。 て求めさせるために,「縮尺」の意 [10000 分の1の地図] 味とその関係について話し合い, 終 校区の地図などから実際の距離を 求めさせる。 ① (2) 練習問題をして,学習のまとめをする。 ○ 練習問題をして学習をまとめること。 ○ 学習内容を定着させるために習 熟に応じた問題を準備する。 ① (3) イラストを拡大したり,縮小したりして, 1年生へのプレゼントを作成する。 ○ 学習したことを活用して,イラストの大き ○ 学習したことを活用させるため 末 さを工夫して,イラストを描くこと。 に,拡大・縮小したことを生かし [イラストの原画] たイラストを描き,1年生へのプ レゼントを作成させる。 5 本 時 平成29年 ○月○日(○) 第○校時 於6年○組教室 6 主 眼 ○ 三角形を拡大したり,イラストの中に組み合わせたりする活動を通して,底辺と高さの関係 や拡大図の中の位置の見方を使って,拡大する方法を考えることができる。 【基礎・基本】 ○ 拡大した三角形をイラストの一部として組み合わせる位置についてペアで話し合い,拡大の 比の性質を使って説明することができる。 【深い学び】 7 準 備 既習図,学習プリント A D B B C A C D 四角形を三角形2つにするとかけるよ A B C D E このかき方はどう したのかな? ABの長さを 2倍にして… 実際の長さは、何m なのかな? 大きい紙に拡大して1年生 にプレゼントしよう!! ヨットのように三角 形を組み合わせる!
5 -8 過 程 段階 学 習 活 動 と 内 容 教師の具体的な手立て 1 四角形と三角形のイラストを比較し,本時のめあてをつ かむ。 つ ○図形による拡大の仕方を振り返り,学習の見通しをもつ。○ 本時の学習課題をつかませる ために,「マス目で長さが分か る図形」と「マス目で長さが分 からない図形」をくらべ,「な ぜ長さが分からないか」の観点 か でペア対話をさせる。 【課題を共有化させる対話】 問題1:三角形を拡大する方法は? ○見通しをもとに,本時学習のめあてをつかむ。 ○ 学習の見通しを持たせるため めあて に,「長さが分かる部分と三角 む 三角形を拡大の仕方を調べ,その三角形を組み合せたイ 形の頂点」の観点から,ペア対 ラストのかき方を考えよう。 話をさせる。 【見通しを共有化させる対話】 2 三角形の拡大の仕方を調べ,簡単なイラストを拡大する 方法を考える。 つ (1)頂点の場所で三角形を拡大する方法を考える。 ○ 三角形の構成要素の頂点に目 を向けさせるために,頂点 B' にあたる点を選択させ,選んだ く ☓ 底辺 高さ 理由を説明させる。 ア ○ 高さが2倍に ○ 正しい頂点の位置をとらえさ なっていない せるために,間違っている頂点 る ウ ○ 高さの場所が アと頂点ウの間違いの理由につ 三角形の中にない いて,ペア対話をさせる。 ⇒高さが2倍のところに頂点Bかき,三角形を拡大する 【考えを共有するペア対話】 (2)図形の拡大の仕方を使って,2つの拡大した図形を 組み合わせたイラストのかき方について考える。 問題2:三角形を組み合わせたとき,頂点Cの場所は? ○ 図形の拡大の仕方と拡大図の つ 中の位置を統合的に考えさせる ために,「組み合わせてイラス トをつくる」という追加事象で, 拡大図の位置について考えさせ か る。 ○ 拡大図・縮図の性質と作図を 統合させるために,組み合わせ う る場所を「比を使って説明でき [説明] ないか」という観点でペア対話 元の図のC は,DG を3:5に分けているので 2倍して をさせる。 頂点C は,D'G'を6:10に分けたところになる 【考えを交流する対話】 3 ペアで今日の学習を振り返り,学習のまとめをする。 ま ○ペアで本時を振り返り,「今日の学習で」を書く。 ○ 今日の学習を主体的にまとめ と まとめ るために,わ・が・と・もの観 め 三角形は,底辺と高さを使って頂点を拡大し,2倍に 点でペアで話し合い,自分でま る した比で分けて組み合わせるとイラストができる。 とめを書かせる。 【学習を振り返る対話】 たて、よこ 長さの2倍 これでも2倍の拡大図をかけますか? 三角形は、 3つの頂点 があれば? A' C' B' ア イ ウ あなたなら頂点をどこにしますか? A B C D E F G D' E' G' F' C 6マス 10マス 3マス 5マス 比を使って説 明できない? 3:5 6:10 D'から 6マス G'から 10マス ×2 ななめはどうする?