第3学年 国語科学習指導案
1 単元名 れいをあげてせつめいしよう「食べ物のひみつを教えます」 2 指導観 ○ 本学級の児童は、第2学年「かんさつ名人になろう」の学習で、対象を観察することで得られ た事実や気付きを、自分の考えが明確になるように、事柄の順序に沿って簡単な構成を考えて書 くことを学習している。そして、第3学年では、伝えたいことについて調べて書く経験をしてい る。しかし、相手意識をもち、伝えたい内容の順序を整理して書くまでには至っていない。A児 に関しては、新しく得た知識を周囲の人に話して伝えようとする姿が見られる。しかし、書いて 伝える場面では、何についてどのように書くか分からなかったり話の順序が整わなかったりする ことがある。これらの点から、A児は、話して伝えるだけではなく、順序を読み手にとって分か りやすいように整理して、文章を書いて伝えることができるようになることが必要だと考える。 そこで、相手の興味のある話題や相手に分かる内容を考えて必要な事柄を調べ、相手にとって分 かりやすい構成を考えて書くことができるようにする。このことは、将来、A児がその場にいな い相手にも自分の考えを文章に書いて伝えることができるという点からも意義がある。 ○ 説明文の学習のねらいは、記憶や知識にできるだけ頼らず、事柄を正確に伝達する文章から、 何がどのように書かれているかを知り、学習した表現の工夫を自分の文章にも生かしながら書く ことができるようにするものである。本単元は、前単元「すがたをかえる大豆」で学習した説明 の仕方を使い、目的に適した事例を複数挙げながら説明する文章を書くことをねらいとしている。 また、身近な食べ物のことについて書くことは話題を焦点化しやすくするものであり、読み手を 意識して事例の順序を工夫することは文章の構造化につながるものである。中学年では、書こう とすることの中心を明確にし目的や必要に応じて理由や事例を挙げて書くことをねらう。このこ とは、高学年での事実と感想、意見などを区別するとともに目的や意図に応じて簡単に書いたり 詳しく書いたりすることにつながるものである。また、書いたものを低学年の児童に読んでもら う場面を設定することで、A児は、話すことだけでは目の前にいる人にしか伝わらないが、書く ことによってその場にいない人にも伝わるという経験をすることができる。 ○ 本単元の指導にあたっては、目的に適した事例を複数挙げながら説明する文章を書くことがで きるようにする。そのためにまず、「つかむ」段階では、食べ物の秘密を小学校の1、2年生に 教えるためのリーフレットを作ることを単元のめあてとし、学習計画を立てることができるよう にする。そして、どの食べ物について説明するか決めるために、対話活動を通して、複数の話題 から一つの話題を選ぶことができるようにする。次に、「つくる」段階で、選んだ話題について 図鑑等で調べ、説明文の事例として自分の考えも含めて作文メモカードに書くことができるよう にする。この時、対話活動を通して、調べたことや自分の考えを友達に書き取ってもらうことで 文字化できるようにする。さらに、「ふかめる」段階で、説明のための事例の順序を整理し、三 段落の説明文にまとめることができるようにする。A児は、対話活動を通して事例の順序を整理 できるようにする。最後に、「ふりかえる」段階で、清書してできたリーフレットをお互いに読 み合って感想を交流したり学習の振り返りをしたりできるようにする。 3 目標 ○ 読み手である1、2年生に伝えることを意識して、「食べ物のひみつリーフレット」を最後ま で完成させることができる。 【関心・意欲・態度】 ○ 「始め-中-終わり」の構成で、目的に適した事例を複数挙げながら順序を整理して説明する 文章をつくることができる。 【書くこと】 ○ 「食べ物のひみつリーフレット」の下書きを、表記や語句及び文字に関する事項に気を付けて 清書することができる。 【言語についての知識・技能】 ○ A児 読み手である1、2年生の興味があることの見当をつけて話題を一つに絞り、書き言葉 で表現し、事柄の順序を整理することができる。 【書くこと】4 単元計画(全8時間) 段階 学習活動・内容 ○主な手立て(※評価) つ か む 2 時 間 1 「食べ物のひみつリーフレット」作り の計画を立てる。 ・学習のめあてと単元の見通し 2 リーフレットで、どのような食べ物の秘 密について、1、2年生に知らせるかを 選ぶ。 ・根拠をもった話題の選び方 〇 見通しをもって意欲的に学習に取り組むこ とができるように、単元のめあてを用意する。 ○ 自分が知らせたい話題を選ぶことができる ように、おたずねカード1を使った対話活動 を位置付ける。 ※ 読み手の興味のあることの見当をつけて、 複数の話題から一つに絞った理由を説明する ことができる。 【書くこと】 つ く る 2 時 間 3 選んだ食べ物について図鑑や資料で調 べ、調べたことを作文メモカードに書く。 (1)選んだ話題について、材料、おいし く食べる工夫、食品を作文メモカード に書き、文章の組み立てを話し合う。 ・文章の組み立て方 (2)選んだ話題について図鑑や資料で調 べ、作文メモカードに書く。 ・図鑑の見方、目次の使い方 ・簡潔な文の書き方 ・見出しの書き方 〇 選んだ話題について調べることができるよ うに、図鑑や資料を用意する。 〇 調べたことを文字化できるように、おたず ねカード2を使った対話活動を位置付ける。 ○ 調べたことや自分の考えを書くことができ るよう、作文メモカードを用意する。 ※ 読み手や目的に応じて書く材料の収集や選 択の仕方を考え、読み手に分かる内容の見当 をつけて書き言葉で表現することができる。 【書くこと】 ※A児 書くために必要な内容を調べ、読み手 に分かる内容の見当をつけて書き言葉で表現 することができる。 【書くこと】 ふ か め る 2 時 間 4 始めの文、終わりの文を書き、「中」の 事例と合わせて三段落に整理して、下書き を作成する。 ・段落分け ・つなぎ言葉 ・読み手を意識した事例の並べ方 5 「食べ物のひみつリーフレット」を清 書して完成させる。 ・作文用紙の使い方 〇 分かりやすい説明文の形態に気付くことが できるように、段落分けのない文章例と三段 落の文章例を比較できるように提示する。 〇 根拠をもって「中」の事例の順序を決める ことができるように、おたずねカード3を用 いた対話活動を位置付ける。 ※ 「始め-中-終わり」の構成で、目的に適 した事例を複数挙げながら順序を整理して説 明する文章をつくることができる。【書くこと】 ※A児 読み手である1、2年生にとって分か りやすい順序の見当をつけ、複数の事柄を整 理することができる。 【書くこと】 ○ 段落の始めは改行することができるように 段落シールとマス入り作文用紙を用意する。 ※ 「食べ物のひみつリーフレット」の下書き を、表記や語句及び文字に関する事項に気を 付けて清書することができる。 【言語についての知識・技能】 ふ り か え る 2 時 間 6 お互いの「食べ物のひみつリーフレッ ト」を読み合い、感想を交流し、学習を 振り返る。 (1)お互いの文章を読み合い、感想を交 流する。 ・説明文の有用感 (2)学習の振り返りを行う。 ・学習のめあての達成感 ・説明文を書いたことへの有用感 〇 説明文の有用感をもつことができるように、 お互いの「食べ物のひみつリーフレット」につ いて短く感想を書くカードを用意する。 ※ 読み手に伝えることを意識して、「食べ物の ひみつリーフレット」を最後まで完成させる ことができる。 【関心・意欲・態度】 〇 学習のめあての達成感と説明文を書いたこ とへの有用感をもつことができるように、文 章を読んだ1、2年生の感想を用意する。 1、2年生が、びっくりするような食べ物のひみつリーフレットを作ろう。 ( 本 時 1 / 2 )
5 本時5/8 (1)本時の指導観 本時の指導にあたっては、「始め-中-終わり」の構成で、目的に適した事例を複数挙げなが ら順序を整理して説明する文章をつくることができることを、さらにA児は、読み手である1、 2年生にとって分かりやすい順序の見当をつけ、複数の事柄を整理することができることを目 指す。そのためにまず、適切な段落分けのない文章例と三段落の文章例を読み比べたり、モデ ル文から事例の順序を決めた根拠を考えたりして、本時のめあてをつかむようにする。次に、 おたずねカード3を使って対話活動を行い、事例の順序の根拠を明確にしたり、始めの文、事 例(3つ)、終わりの文を書いて並べたりして下書きを仕上げる。さらに、第1学年の学級担任 から、1、2年生を意識した分かりやすい文章になったことを価値付けしてもらうようにする。 (2)主眼 ○ 「始め-中-終わり」の構成で、目的に適した事例を複数挙げながら順序を整理して説明す る文章をつくることができる。 【書くこと】 ○A児 読み手である1、2年生にとって分かりやすい順序の見当をつけ、複数の事柄を整理す ることができる。 【書くこと】 (3)準備 適切な段落分けのない文章例、三段落の文章例、作文メモカード、終わりの文のヒントカード、 段落カード、おたずねカード3、ふり返りシート (4)展開 学習活動・内容 ○主な手立て ※評価規準 配時 学習 形態 1 二つの文章例を読み比べて分かりやす い説明文を選んだり、中の事例の順序を 決める根拠を考えたりして、本時のめあ てをつかむ。 あ・分かりやすい文章のよさ あ・相手を意識した事例の順序のよさ 2 ペアでの対話活動を通して下書きを完 成させる。 (1)下書きを仕上げる活動のやり方を確 認する。 ・下書きの完成のさせ方 (2)ペアでの対話活動を通し、下書きを 完成させる。 ・読み手を意識した事例の並べ方 ・つなぎ言葉での段落のつなぎ方 ・終わりの文の書き方 3 第1学年の学級担任の感想を聞き、1、 2年生が分かりやすくて、びっくりする ような下書きになっているか見直す。 ・1、2年生を意識した分かりやすい文 章の下書きができたことの満足感と発 表への期待感 ・相手意識の重要性 4 今日の学習で学んだことを書く。 ・学習の振り返り ○ 分かりやすい説明文の形態に気づくこ とができるように、段落分けのない文章 例と三段落の文章例を比較できるように 提示する。 ○ 中の事例の順序を決める根拠を考える ことができるように、事例の順序を替え た二つの文章例を比較できるように提示 する。 ○ 下書きを仕上げるために、手順の概略 を提示する。 ○ 事例の順序を決めた根拠を明確にする ために、おたずねカード3を使った対話 活動を行う。 ○ 読み手を意識した分かりやすい文章の 下書きができたことの満足感と発表への 期待感を高めるため、第1学年の学級担 任に価値付けてもらう。 ※「始め-中-終わり」の構成で、目的に 適した事例を複数挙げ、順序を整理して 説明する文章をつくることができる。 【書くこと】 ※A児 1、2年生にとって分かりやすい 順序の見当をつけ、複数の事柄を整理す ることができる。 【書くこと】 〇 対話活動の有用感や、学習の達成感を 振り返ることができるように、振り返り シートを用意する。 5 5 15 15 5 全 ペア ペア 全 個 1、2年生が分かりやすくて、びっくりするような下書きに仕上げよう。 ○ 段落に分けて、つなぎ言葉でつなぐ。 ○ 1、2年生のことを考えて、中の順序を決める。