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3系統のタバコ・モジイク・ウイルスの塩素による不活性化

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Academic year: 2021

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(1)Title. 3系統のタバコ・モジイク・ウイルスの塩素による不活性化. Author(s). 由崎, 俊道. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. B, 生物学,地学,農学編, 35(2): 87-95. Issue Date. 1985-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6418. Rights. Hokkaido University of Education.

(2)    . 北海道教育大学紀要 (第2部B) 第35巻 第2号 i Se i I i i t lo fHokka i do Un t t IB )VO Jou c onl r s on( ve rna yofEduca .35 .2 ,No. 昭和60年3月 Ma 9 85 rch ,1. 3 系 統 の タ バ コ ・ モ ザイ ク ・ ウイ ル ス の 塩 素 に よ る 不 活 性 化. 由. 崎. 俊. 道. 北海道教育大学札幌分校生物学教室. lnact ivat ion of3 Strains of Tobacco y losaic Vi ine rus by Chlor Toshimi chi YosHIZAKI Bi log i ILaboratory l l i do Un ive i o ca ion ty ofEducat ege rs ,Sapporo Co , Hokka , Sapporo064. Abstract l t wa i ivi t ty of three strains of tobacco mosaic virus (TMV) to s found thatthe sens. inac i ionbychlor inedecreasedinthefo t l lowi i fer(C‐ t t vat ngorder−cruc ) s rai n rai s n) ,tomato(L‐ , d d i 0 i h h i l l t i inefor30 m n.atoo )− w ent evruses werea owedtoreact wi an or nary( ‐ thchl sran or C. Simi lar l ine quantities whi th TMV were observedto decreasei chreacted wi y n ,thechlor d h t esameor erasfortheinact ivat ion −C;L;ando‐ t 1o mg)wasal lowed rain − when TMV( s oC Theh br toreact wi i thchlor 5 mg)for30 min i dTMV to h h i i ne( t t t th a w r c was econs u ed wi y . , L the RNA ofo−or ‐strain and C‐strain protein showed a highersensitivity toinactivation by ineandthereaction of g1 i ieso t fchlor i id TMv wi chlor th 「eater quant nethan those ofthehybr RNA ofC−or L‐strain and o‐strain protein, Theseresultssuggestthatthesens i i t tyofTMV vi toi ivat ionbychlor ine andtothequantities ofchlor i ing wi nact th TMV depend onthe nereact. tonthe RNA ofthevi coatprotein,no rus . Toconfirm thissuggestion,thereaction ofchlorine i ies wi t ththe proteins which hadbeen preparedfrom 3strains werees imatedi t quant nthesame manner asf or TMV. The experiments werecarried out using oflo mg of protein and about ineintwo kindsofphosphateso 5 mgofchl lut i I M pyrophosphateso lut ion( or )in on:0 PH 2 .. i l 005n4phosphatebuf fer whi chtheprotein wasassembl edinto aggregates wh etheother waso . ion( 0 in had been bare )in whi ly assembled h solut t lor ine chthe prote PH 7 . . As a resul ,t e ch i ies wh t i ininQ1ハ江ando ththeproteinofeachs 005八厘phosPhateso t lut ion chreacted wi quant ra .. 33 mgfor c‐ 79 and3 47 and3 1o mgfor L一 t in were 2 t 1oand3 09 mgfor o‐ s rain s ra , , , , ,1 , , ,and1 lor i i i strain ththeprote lnαpyrophosphatesolution ne quantity wh chreacted wi nino . Thech . igni f i l ightd ecrease s l i f ference was cant yinthe or er C‐ ,L‐ ,and o‐strain, whereas only a s foundamongthech lor i i ththeprotein of3s i t 0 0 0 lphosphate nequantitiesreacting wi 5∼ rans n , d. d. d. buf ferso lut ion i ts wereobta i 5 mg)and 9 nedf rom the mixtureoftheprote n( . Thesameresul . (7).

(3)    . 88. 由. 崎. 俊. 道. ineino 1 M PyroPhosPhateando 005 M thChlor 51 treacted wi RNA(○ ng)ofeach strainvvheni ・ . ・ fersolutions. Furthermore,no difference wasfound amongthechlorine quanti ‐ phosphatebuf h l l l d d ft h i i t o h b i t t h t t t i t i ht h f3 t t t RNA u er e s u s wa sc o n c e r e a c n s r a n s o a e n e ass es e o gw . , i i lor ine ionbychlor ineandthereact ionofquant d f i ivi ivat t i ferenceinthesens tytoinact t esofch among strains of Tn4V depends onthe nature ofthe coat protein ofthe viruses.. 緒. 言. タバコ・モザイ ク・ウイ ルス (TMV) は, 紫外線によっ て不活性化されるが, その不活性化の l dnoan i land Wi 程度は, TMVの系統によ って差のあることが知られている(S ege ,1956;ohshima , ohashi d k 1 1 U 9 7 ) しかし 各系統のTMVから分離された核酸 ( TMV ‐RNA ) の a n m a a e w , , , . l ldman 紫 外 線 に 対 す る 耐 性 に は 系 統 間 に 差 が な い こ と が 報 告 さ れ て い る (Si ege nosa , Gi ,and Wi ,. 1957 ) . 同様な結果はTMVの塩素による不活性化に ついての研究において も報告されている (由 ) 崎・池畑, 1977 . これらの事実から, TMVの紫外線あるいは塩素に対する耐性の系統間の差は, TMV‐RNAには関係なく, 外被蛋白の性質の差によるものと推定されている. 本研究では3系統 のTMV, およびTMV蛋白試料に一定量の塩素を加え, 一定時間後の塩素の消費量 (反応量) を 測定し, 各系統の塩素による不活性化と塩素の反応量との関係について調べた. その結果, 各系統 の塩素に対する耐性と塩素反応量との間に関係のあることを認めたので, ここに報告する.. 材料およ び方法 実験に用いたすべての植物は, 鉢植えにしてガラス室内で生育させた. TMVは, 普通系統 (0 系統) ) 64 , およびヤチイヌ ガラシから分離 , トマトから分離されたL系統 (大島・後藤・佐藤, 19 l te Bur バ 断 た所 Z されたC系統 (後藤・大島, 1962 ) を用い, タ コ ( ey 伽α 加る鑑“m L. var . Whi , 亙たメカ7 ) に 接 種 し 増 殖 さ せ た. そ 2α ねる鑑”伽 L.var .Sumsun) お よ び 寄 居 カ ブ (B“硲sたα 焔卿 L.. 959 )によっ てTMVを純化した. TMV‐RNAは, の感染葉の搾汁液から超遠心分画法(St re;1 ee l ペ ン トナイ ト・ フ ェ ノ ー ル法 (Fraenke ta ) に よ っ て 調 整 し た. ‐Conrat ,Singer ,and Tsugi ,1961 l )に よ り 調 整 し た. 純 化 した T M V, T M V−RN A お T M V 蛋 白 は 酢 酸 法(F raenke ‐Conrat ,1957 .. h i 951 ) によ っ て測定 よ びTMV蛋白の濃度は, 260およ び2 801皿 の紫外線吸光度法 (Takaha s ,1 k l F C し た. T M V の 再 構 成 の 実 験 に は, raen e‐ onratらの方法( )に従って0.IMピロ燐 酸溶液 19 55 ( ) を用い, 計算上の再構成TMVの濃度がl mg/mlになるようにTMV‐RNAと蛋白と PH 2 を混合した. 再構成TMVは超遠心分 画法によって純化を行っ た. 塩素 は, 次亜塩素酸ナトリウム (NaC工○)溶液を用いた. その際, 水素イオン濃度をpH6 .5∼7 .0に調 整し, 溶存塩素濃度は, チ オ硫酸滴定法により使用の都度測定した. 実験は一定濃度のTMV, TMV−RNA, TMV蛋白お よ び再構成TMVに一定量の塩素溶液を加え,0℃の条件において三角スラスコ内で反応させた.30 分後に2%沃化カリ溶液を加え反応を停止させた. この試料をpH6.5∼7.0に調整し, チオ硫酸滴 定法により残存塩素量を測定した. 不活1空化の実験においては, ÷ 定濃度のTMVあるいは再構成 TMVに, 一定量の塩素溶液を加え,0℃の条件において, 試験管内で反応させた.30分後に, 溶液 中0.2%以下になるように沃化カリを加えた. 沃化カリがTMVの感染力に何ら影響のないことは (8).

(4)    . 89. 3系統のTMVの塩素による不活性化. 0 ) す でに報告している (由崎・池畑・野村, 19 74 ) で一定濃 PH7 . . この試料を0.IM燐酸緩衝液 ( 川北〆ね Z ” L メ ー ラ ダム 度に希釈した後, 60 シ の カ ボ ン を り か け た ふ 0 ッ ョ れαg“ %osα .の 葉 の 表 面 に なすりつけ接種を行い, 3日後に生じた壊痘病斑数から不活性化の程度を調べた。. 実験結果 1) TMVの塩素による不活性化と塩素反応量 TMVの○, L, およびC系統について, 塩素による不活性化を調べた. 共栓試験管内のTMV lmg/ml 液( ) に一定濃度の塩素水を加えた. その際, TMVの濃度は0.5mg/ml , 塩素の濃度は 25 0 , 100 , および300”g/mlになるように調整した。 十分振湯した後, それらの試験管を ,5 , 200 氷中に保っ て反応させた. 30分間の反応の後, 2%の沃化カリ液を加えて反応を止めた. 反応液を 0 TMVの濃度が, 10.0”g/mlになるように燐酸緩衝液 ( ) を用いて希釈した後, 亙 0.IM, PH7 . Z ”瓦”o s αの葉に接種を行い, 生じた壊痘病斑数からTMVの不活性化の程度を調べた. なお, 対照 g ′ として, 無処理のTMV( ) を同様に, 亙 g 0.5“g/ml ““”o s αの葉に接種し, 生じた病斑数を調べ た. 3 系 統 の T M V に つ い て N,gZ “瓦”o sα の 葉 1 枚 当 り の 病 斑 数 を 第 1 図 に 示 した。 3 系 統 の T M. Vの塩素による不活性化の程度を比較すると,300〆g/mlの濃度の塩素によって,3系統ともに完全 に不活性化され,200“g/mlの濃度の塩素ではLおよびC系統が完全に不活性化されたが,0系統で は活性がわずかに認められた.5 0および1 00”g/mlの濃度の塩素についてみると, C系統が最も不 活性化され易く, 次いでL系統が不活性化され易く, 0系統の塩素に対する耐性は, 他の2系統よ 0) に 懸 濁 さ せ た 1omg の ○, L, お よ び 0 0I M,PH 7 り強かった. 次に, 1 omlの燐酸緩衝液 ( . , C系統のTMVに5 mgの塩素を加え, 氷中( 0℃)で30分間反応させ, 対照として1 omlの燐酸緩 0 0 IM,PH7 0 衝液 ( ) に塩素を加え, 同様に30分後の塩素反応量を求めた. それらの結果は第1 . . 表に示した. 対照の燐酸緩衝液のみでの塩素反応量は, ほとんどなかっ たが, TMVに対する塩素 8 0. 圃 o系統. 6 0 に.   棲. 圏 L系統 40. 圏 C系統 2 0. 1 0 0. 0 5 塩 素. 第1図. 20 0 ”g/“〆. 濃 度. 3系統のTMVの塩素による 不活性化 ) と塩素 とを混合し, 0℃ で30分間反応させ た後に, TMV ( 0.5mg/ml N.g卿云物o 接種 s を行っ た. 感染力は, N.gZ郷す れo αの 葉1枚当りの s αに 平均病斑数 で示した. (9).

(5)    . 90. 由. 崎. 俊. 道. 2.6%, L系統では31.2%, C系 の反応量は, 系統によっ て異なっ た. 0系統では, 加えた塩素の2 C系統が最も多 統では4 9 .0%の反応量を示した. この反応量は, 塩素による不活性化の程度の高い 低下し 強い系統ほど塩素反応量が く, 次いでL系統, 0系統と塩素に対する耐性の , 塩素に対する 耐性とその反応量との間に関連のあることが認め られた. 第1表 TMVの系統 O. TMV量 (m ) g. L. 10. O. 3 系統のTMV に対する塩素反応量 塩素添加量(m g). ) 塩素反応量(m )(%) (m 塩素残存量資 g g. 5. 3.87 3.41. 1.13 1.56. (22.6) (31,2). 2.55 4.90. 2.45 0.10. (49.0). 5. C. 対 照※※. ( 2.0). ※. TMVと塩素とを混合し, 0℃ で30分間反応させた後の塩素量を測定した. ※賛 対照には 00IMの 燐酸緩衝液(PH7.0)を用いた. , .. 2) 再構成させて得た hybrid TMV の塩素による不活性化と塩素反応量 ○, L, およびCの3系統のTMVよりRNAと蛋白とを, それぞれ分離し, CあるいはL系統 IM,PH7 2 0 ) 中で再構成させ, いわゆる のRNAと0系統の蛋白とを, それぞれピロ燐 酸溶液 ( . . hybr idTMV を作っ た 同様に○あるいはL系統のRNAとC系統の蛋白とで再構成させた. なお, . 1 00.    □卿 一閲 □−. 80. R. 60.   趣. 40. 20. 50 塩. 素. 1 00 βg/ ? “′ 濃. 度. 第2図 再構成TMVの塩素による不活性化 0.5伽g/粥Z ) と塩素 とを混合 し, 0℃ で30分間反応させ 再 構成TMV ( す s αの葉一枚 “Z れo た後に, N.g/ ””“o sαに 接種 を行っ た. 感染力は N .g‘ びL−○はCあるいはL系統の C−○およ 斑数 当りの平均病 で示した. RN Aと○ 系 統 の 蛋白 と を用 い て 再 構 成 さ せ た T MV. ○−Cお よ び L−Cは○あるいは L系統の RNAとC系統の蛋白とを用いて再構 成さ せたTMV, 1 0 ) (.

(6)    . 3系統のTMVの塩素による不活性化. 91. 第2表 再構成TMVの塩素反応量 再構成TMV芙 の系統 RNA − 蛋白. ※ 塩素残存量※. 塩素添加量 (mg). 0. −. ○. L. −. L. C. −. C. 0. −. C. L. −. C. L. −. ○. 4.96 4,96. C. −. ○. 4.96. .. 塩素反応量 ) (%) (m g. (m g). 5.00 4.96. 3,32 1,99. 1,25 ( 25 ,0) 1,64 ( 1) 3 3, 2,98 ( 60 o ,). 1,74 1 ,84. 3,22 ( 64 9) , 3,12 ( 6 2, 9). 3.73. 1,24 ( 25 ,0) 1,15 ( 23. 1). 3,75. 4.97 4.96. 3.81. ※ 再構成TMVは すべて1 om gを用いた. , ※※ 再構成TMVと塩素とを混合し 0℃ で30分間反応させた後の塩素量を測定した , .. L系統の蛋白と他の系統のRNAと再構成させた場合には活性のあるTMVが得 られなかった. 再 0および100〆g/ml 構成TMVを超遠心分画法によっ て純化した後に, 塩素による影響を調べた. 5 5mg/ml 0 )の不活性化の程度を比較した結果を第2図に示した. この の塩素による再構成TMV( . 実験においてもC系統の蛋白をもっ て再構成させた○系統RNA (○−C) あるいはL系統RNA (L−C) のTMVは, 0系統の蛋白をもって再構成させたC系統RNA (C−○) あるいはL系 統RNA (L−○) のTMVと比較して塩素に対する耐性は低かった. 次に, これらの再構成TMVに対する塩素反応量を前述と同じ方法で測定した結果を第2表に示 した, C系統の蛋白と他の系統のRNAとで再構成させた○−CあるいはL−CのTMVの塩素反 応量は, 0系統の蛋白と他の系統のRNAとで再構成させたL−○あるいはC−○のTMVの反応 量より明らかに多かっ た. また, 同じ系統のRNAと蛋白とで再構成させた○−○, L−L, C− CのTMVについても塩素反応量を測定したが, 第1表に示した無処理の○, L, あるいはC系統 の場合と同様に0−○, L−L, C−Cの順序で反応量は増加 した. 3) TMVのRNAおよ び蛋白に対する塩素反応量 3系統のTMVのRNAと蛋白に対する塩素反応量を前述の方法で測定した. その際, TMV蛋 2 )中 ) と会合の生じない0 05Mの燐 酸溶液 ( PH 0 白が会合する0.IMのピロ燐酸溶液 ( PH7 , .0 でTMVのRNAおよび蛋白の塩素反応量を測定した。 また, TMV蛋白については0.0IMの燐酸 緩衝溶液中での塩素反応量についても測定した.TMV−RNAに対する塩素反応量は第3表に示す 第3表 TMV−RNA. の系統 ○. L. C. 異なる 濃度の燐酸溶液中 でのTMV−RNAの塩素反応量. TMV−RNA. 塩素添別量. 燐酸溶液の濃度※ 塩素残存量※※. ) の量 (m g. (m g). (M). 10. 5.00. 0.1 0.005. 4.96. 0,1 0.005. 4,98. 0,1 0.005. 10. 10. (m g). (%). 4,70. 0,30 0,31. (6,0). 0.35 0.38. (7,1). 0.36 0,35. (7.0). 4,69 4,61 4,60 4.63 4,63. 2)を用い, 0. IMはピロ燐酸溶液(pH7 0 05Mは燐酸緩衝液(PH7 0 . .0)を用いた, , 塩素とTMV−RNAとを混合し, 0℃ で30分間反応させた後に塩素量を測定した.. 1 ) ( 1. 塩 素 反 応 量. (m g). (6,2) (7,7) (7.0).

(7)    . 由 崎 俊 道. 92. 第4表 異なる濃度の燐酸溶液中でのTMV蛋白の塩素反応量 TMV蛋白 の系統. 綴. 塩素残存量※※. 塩 素 反 応 量. 塩素添加量. ) の量(m g. (m ) g. (M). (M). ) (m g. (%). 3.90 1.91. 1.10 3.09. (22.0) (62.8). O. 10. 5.00. 0.1 0.005. L. 10. 4.96. 0.1 0.005. 3.49 1.86. 1.47 3.10. (29.6). 4.98. 0.1 0.005. 2.19 1.65. 2.79. (56.0). 3.33. (66.9). C ※. 燐酸溶液の濃度※. TMV蛋白. 10. (62.5). )を用いた. 2)を用い, 0 0. IMはピロ燐酸溶液(pH7. 5Mは燐酸緩衝液(pH7.0 .00 塩素とTMV蛋白とを混合し, 0℃ で30分間反応させた後の塩素量を測定した.. 第5表. 異なる 濃度の燐酸溶液中 でのTMV−RNAと蛋白との 混合液の塩素 反応量 燐酸溶液の濃度※ 塩素残存量※※. 士 塩素 反 応 量. TMVの系統. RNA十 蛋 白. 塩素添加量. RNA十 蛋白. ) の量 (m g. (m ) g. (M). 5.00. 0.1 0.005. 3.75 2.00. 1.25 3.00. 4.96. 0.1 0.005. 3.32 1.95. 1.64 3.01. 4.98. 0.1 0.005. 1.99 1.36. 2.99 3.62. 0 + ○. L + L. C + C. 0.5+9.5 0.5+9.5 0.5+9.5. (m ) g. ) (m g. (%) (25.0) (60.o) (33.1) (60.7) (60.0) (72.7). )用いた. IMは ピロ燐酸溶液(pH7.2)を用い, 0. 005Mは燐酸緩衝液(PH7.0 0. 塩素をTMV−RNAと蛋白(1:19)の混合 液に加え, 0℃ で30分間反応させた後の塩素量を測定した.. ように, 反応量は比較的に少なく, 加えた塩素量のわずか6∼7%であった. またR ,NAの塩素反 酸溶液中 び0 IMの燐 でも差異は認め 0 0 応量については系統による差異が認められず, 0 5Mおよ . . られなかっ た. それに対し, 第4表に示すように蛋白の塩素反応量は燐酸溶液の濃度によ って異な り, また系統によっても明らかな差異が認められた. どの系統においても0.IMのピロ燐酸溶液中 での塩素反応量が最も少なく, 0 .005Mの溶液中で最も多かっ た. また0.0IMの溶液中では, それ らの中間の塩素反応量を示した. TMV蛋白の0.IMと0.005Mとの溶液中での塩素反応量の差異 の最も大きい系統は 0系統で, 次いでLおよびC系統の順序でその 差が小さくなっ た. この結果か ら, TMV蛋白の塩素反応量は会合状態が進むにつれて減少し, その減少の程度は塩素に対する耐 性の強い0系統では大きく, 耐性の弱いC系統は最も少なかっ た. 次いで, TMVのRNAと蛋白との混合液について塩素反応量を測定した. ○, L, およびCの 3系統のTMVのRNAと 蛋白とを, TMV粒子のRNAと蛋白と同じ比率になるように0 .5mg ) の R N A と 9.5mg の 蛋 白 (1 :19 の 割 合) を 1omlの 0.I M の ピロ 燐 酸 溶 液 (PH 2 , あるいは ) 中で混合した. 30℃に一定時間放置した後, 0.IMピロ燐 1omlの0 PH 0 .005Mの燐酸緩衝液 ( 酸溶液ではRNAと蛋白から活性のあるTMVが再構成され, それに対し0 .005M燐 酸溶液では, そのような再構成がなされないことを確かめた. これらの試料について0℃における塩素反応量を 前述と同じ方法で測定した. その結果を第5表に示した. TMVのRNAと蛋白との混合液の塩素 反応量は0.0 05Mと0 .IM溶液とで差が生じた. 0.IMのビロ燐 酸溶液中 で粒子へ再構成されるこ とによ って塩素反応量は, 再構成されない0.005Mの燐 酸溶液中の反応量より減少した. その減少 ( ) 12.

(8)    . 口 に る 一′ 3系統のTMVの塩素による不活性化. .. 93. の程度は, 0系統が最も大きく, C系統が最も少なく, L系統はそれらの中間であった. この結果 はTMVの蛋白の塩素反応量(第4表)とほぼ一致していた.. 論議お1 よ び結論 一定の条件 でのTMVに対する塩素の不活性化効果については, す でに報告したが(由崎・池畑・ 野村,1 ) 974;由崎・池畑,1 977 , それによると塩素によるTMVの不活性化は系統によ って異なり, C系統は○系統よりも塩素による不活性化作用に対して, 耐性が強いことが認められたが, 両系統 から分離されたRNAには塩素に対する耐性には差異はなかっ た. 本研究では, TMVの3系統に ついて塩素による不活 生化の程度を比較した結果は, C系統の耐性が最も弱く, 次いでL系統, 0 系統の順 で耐性は強かっ た. それと同時に, 3系統の塩素との反応量を測定した結果は, 耐性の最 も弱いC系統の塩素反応量が最も多く, 次いでL系統, 0系統の順 で反応量が少なく, TMV系統 の塩素による不活性化とその反応量との間に関連のあることを認めた. l l l iamsは, T M V を 核 酸 と 蛋 白 に 分 け こ の 両 者 を ふ た た び 試 1955 年 Fraenke ‐Conratand Wi ,. 験管内 でTMV粒子に再構成させた. この再構成の実験は, さらにTM Vの系統間で, その核酸と hybr i d 蛋白を入れ替えて再構成し, 新らしいウイ ルス系統( l )を作り出す研究も行われた(Fraenke − Conrat and S inger 1oubek,1962; 。hashie云 αん 1967; onda 1972 ). St reeter and ,1957; 日o , Gordon (1968 ) は, T M V の U, 系 統 と U 系統のRNAと蛋白の組み替えを行って再構成させた hybr i d TMVの紫外線に対する耐性を調べた結果 TMVの系統の紫外線に 対する耐性はRNAに. , 関係なく, 外被蛋白に依存していることを認めた. 同様な結果は, 梅i =」大島 ( ) によ, 1 97 1 っても 報告された。 同じように, 本研究の塩素を用いた場合においても, TMV‐RNAと異なる系統のT i d TMVの塩素による不活性化およびその反応量は,RNAに関係 MV蛋白とで再構成させた hyb r. なく, 蛋白によっ て支配されていることを確かめることが出来た. TMV蛋 刻ま , 一定のイオン強 度の下 では, 試験管内でさま ざまな会合状態を示し, 酸性領域 ではTMV‐RNAがなくとも蛋白の みで, TMV粒子と 区別のつかない棒状の会合体を形成する. これに対し, 中性領域では, デスク 型の会合体となり, 高 pH, 低イオン強度のような条件 では蛋白は会合しないでsubun i tの状態 で存 1 1 R i h d i l l 在することも知られている (Du ). 本 研 究 での 3 rham 鑑 αん 97 ; c ar sand W iams ,1976 系統のTMVの蛋白に対する塩素反応量を, 蛋白が会合する0.IMピロ燐酸溶液と蛋白がほとんど 会合しない0 .005Mの燐酸溶液中 で測定した結果は, 系統によっ て異なったが, どの系統において も蛋白が会合しない0. 005Mの溶液中での塩素反応量は, 0.IM溶液の場合より多かった。 すなわ ち, 1 omg のTMV 蛋白に塩素を加 えた時の3 0分後の0.IMと0.005Mの燐酸溶液中 の 反応量 (mg)は, C 系 統 では 2,79 と 3.33 , L 系 統 では 1.47 と 3.10 , 0 系 統 では 1.10 と 3.09 であ っ た.. TMVのRNAと蛋白とを1対1 9の割合で混合し, 蛋白のみの場合と同様に上記の0 05 .IMと0.0 Mの燐酸溶液中で塩素反応量を測定した結果も蛋白のみの結果と大差なかった. また, TMV−RN Aの塩素反応量は, 3系統間に差はなかった. TMV‐RNAに対するTMV蛋白の紫外線および塩 素に対する保護効果は再構成されない0.005M燐酸溶液中よりも再構成される0.IMのピ ロ燐酸溶 液中に保つことによ っ て著しく高まることは, すでに報告した (由崎・池畑, 19 ) 80 . 以上の結果から, TMVの系統間の塩素の不活性化作用に対する感受性および反応量の差は, T i t蛋白に依存しているが, それらの蛋白小単位( MV‐RNAに直接関係なく, 各系統のcoa t ) subun が, 会合したときの性質の差によるものと結論 できる. ) ( 1 3.

(9)    . 94. 由. 崎. 俊. 摘. 道. 要. TMVに塩素を0℃ で30分間反応させた時のタバ コ・モザイ ク・ウイ ルス (TMV) の3系統に i t ) ra n s ついて塩素による不活性化に対する感受性を調べた. その結果, ア ブラナ(C‐ , トマト(L‐ in), 次 い で普 通 (0‐ i t t 1 ) に塩素 (5 ) の系統の順序 で感受性が弱くなっ た. TMV ( omg ra s ra n s. )を0℃ で3 0分間反応させた時の塩素反応量は, 不活性化に対する感受性と同様にC, L, 次い mg i d で0系統の順序で少なかった. 0あるいはL系統のRNAとC系統の蛋白とで再構成させたhybr i d TMVより塩素によ TMVは,CあるいはL系統のRNAと○系統の蛋白とで再構成させた hybr る不活性化に対する 感受性は高く, また塩素反応量も多かっ た. この結果は, TMVの塩素に対す t蛋白によることを示してい る感受性およ び塩素反応量は, このウイ ルスのRNAに関係なく, coa る. このことを確かめるために, 3系統から分離した蛋白の塩素反応量をTMVの場合と同様に測 定した. この実験 では, 1omgの蛋白と約5mgの塩素を用 いて2種の燐酸溶液中で行 っ た. その 2 )γ他の溶液は, 蛋白がほとんど会合しない0 溶液は, 蛋白が会合する0.IMピロ燐酸溶液( PH7 . . H 0 )を用いた その結果 IMと0 005Mの燐酸緩衝溶液( P .005M燐酸溶液での塩素 , 各系統の0. . 反 応 量 は, C 系 統 の 2,79 と 3.33 mg , 0 系 統 の 1.10 と 3.09mg であ っ , L 系 統 の 1.47 と 3.1omg. た.0.IMピロ燐 酸溶液中での塩素反応量は系統間に明らかな差が認められた.それに対して,0.005 )とRNA( ) 9.5mg 0 M溶液中 での系統間の反応量の差は, わずか であっ た. 各系統の蛋白( .5mg とを上記の0.IMのピロ燐 酸溶液および0.005Mの燐 酸緩衝液中に混合して塩素反応量を測定した が, , 結果は蛋白のみの場合と, ほとんど同じであっ た. さらに, 3系統のRNAの塩素反応量には 系統間の差はなかっ た. 以上の結果から, TMVの系統間の塩素による不活性化に対する感受性お t蛋白の性質に依存していると結論した. よ び塩素反応量の差は, 各系統の coa. 引用文献 ion oftobacco mosa i inI i Durham, A,C cv s prote n . ,Statesofaggregat , 日, .T.Finch,and A‐ K1ug,1971 ,j Nature229:37一42 . l i i inandi id l i ionoftobaccomosa Durham,A.C.H.andA.K1 t cv rusprote scont ro ug zat ymer .lb .229: .Po ,1971 42一46 . i id l i i Fraenke l th acet ro ogy4:1−4 cvi rus wi cac ‐Conrat onoftobacco mosa 主#adat .Vi ・ .De ,日・ ,1957 i l i id V i i C b i i f l H d B S i 1 9 5 i r Fraenke 7 t t t t t 1 1 no nand nuc u sr e c o n s u o n o m n a o o e e cac a n n e r r ‐Conrat p g . . . . , . , i im.bi i f fe f t rents ra ns och ophys rom d . .Acta24:540一548 .Bi i i i i l Fraenke thodsand t tut cv rus nge r onoftobacco mosa ‐Conrat .ln.lnproved me ‐Recons , H.and B.Si ,1959 i l i i d l b d 3 3 3 9 3 0 5 7 theuseof mixed nuc 一 . ecac . . : i i f ion of v i I RNA by means ofbenton i i te l Fraenke ta ra cat ‐Conrat 」 Pur . , B. Singer and A. Tsug ,1961 , H. Vi logy14:54−58 ro . i i i i ionofact i l l l i Fraenke tut t t rusf romi nact cv si ve −Conrat ams econs vetobacco mosa .R ‐ ,H.andR.C.いi ,1955 i i idcomponent inand nuc l s e cac prote . .Proc . Nat . Acad .Sc .U.S .41:690−698. 後藤忠則・大島信行, 1 962 . ヤチイヌガラシから分離されたタバコ・モザイク・ウイルスの一系統について. 日植 病 報27:109一114 . i i i l i inf bonuc l ixedrecons i ionbe Ho t tut tweenprote rusandr e c romcommontobacco mosa cv oubek .N1 ,V.1962 V i l 1 8 4 0 1 4 0 4 i df t 一 ns r o o : ac rom others rai g y . . ion i i i i i t d b i bi t t ohashi t tut cv rusinv ro onoftobacco mosa .l .Recons ,1969 ,Y. ,T.ohno ,Y.Nozu ,andY.okada. ) ( 14.

(10)  . 3系統のTMVの塩素による不活性化. 95. i bycoatprot t rs rai ns nsofothe e . .Proc .japan Acad .45:919一924. 964 大島信行・後藤忠則・佐藤倫造, 1 . トマトから分離したタバコ・モザイク・ウイルスの一系統 (TMV−L) 3:87一9 9 について. 北海道農業試験場桑報8 .. i i insoftobacco mosa i ima iand M,Umekawa i t ohsh ra Cv ruspathogen c esonsomes ,Stud ,1971 ,N, ,Y,。hash 7 2 A P h h S 3 3 1 9一3 5 i ferp l J t t tocruc t n : ans . . apa . nn . y opa . oc lo i i i b ly oftobacco mosa i×ed as t onda rusi nv ro ro s e l ロ ー cv ≦穿 47:773−779 , ,Vi ,N1 , H,1972 lo i i i A b l f b i Ri K E C ▽i l l i 1 9 7 6 t dR t u si ro veVi ro e m o a c c o mo s a cv r nv n a m s s s o chards a ー弾 y ,Comprehens . ., , ., , 6:1−37 . i i ldman ivat ionoftheinf Si l t cvi rusby ec ouscent er softobacco mosa ege .Theinact .G.いi ,1956 ,A.and s d i l ight t tl ul rav o e ,2:69−82 . .lbi l i i l i l dman Si t thtobacco mosa nf ec on wi cvi rus sofi ege nosa y event . Theear . G.斬′ .Gi ,1957 ,A. ,VV ,and s l d i d 3 4 i i 工 b 5 5 5 9 −5 nuc e : cac . . . lantv i St i f i ionofp n Vi rus Res ruses eere cat .6:1−70 . .Advancesi .Thepur ,R.L. ,1959 i i inact i ion S h l f h St D d P G d 1 9 6 8 d i f t t t t G t ter M ‐ vat er o eo ec o a r o e n nthe U.V.photo ree n o r o n u e so a p . . . . , , . 1 ofU( )and U(2)strainsofTMV.Photochem.Photobiol . .8:81−92 l i in i l i Takahash i t absorpt t rus nuc eoprot e e on as a measure of tobacco mosa cv ravi o . . N. . U1 , VV , 1951 1 1 2 Phyt h l 4 4 4 5 t 一1 opa oogy : .. 0 7 梅i 97 1 H学・大島信行, 1 , TMV系統の紫外線に対する感受性. 日植病報37:2 . バ ゾ 由崎俊道・池畑 昭・野村邦重, 19 タ コ・モザイク・ウイルスに対するオ ンおよび塩素の影響. 北海道教 74 . IB, 26:55一61 育 大 学紀 要1 。 由 崎 俊道 ・ 池畑. lb id バ 昭, 1977 .28: 3 −6. . タ コ・ モ ザイ ク・ウイ ルス の オ ゾ ン およ び塩素 によ る 不 活性 化.. i d b 由崎俊道・池畑 昭, 19 80 , . タバコ・モザイク・ウイルス核酸のオゾン, 塩素, および紫外線による不活性化.l 31:13一18 .. ) ( 15.

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参照

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