児童の学級適応に関する研究
2
0
0
全文
(2) 2 方法. 結果. 被調査者. 学級雰囲気度尺度では、AD!HD在籍群が、. K市の2つの公立小学校(A校、B校)につい. AD個D不在群に比べて、「安心」の因子におい. て、各校とも6年生で調査を実施。クラス単位で. て群の主効果がみられ在籍群の方が有意に高か. 調査した。内訳は、A校128名(男子62名、女. った(F(1,226)=2エ.023,pく0,001)。「凝集」. 子66名)B校102名(男子51名、女子51名)。. の因子については、有意差があり、群×性にお. 合計230名。学校教師の日常観察から、A校に1. いて交互作用がみられた。. 名のAD!HD児童、B校に2名のAD!HDサスペ. (F(1,226)=4,365,pくO,05)。「沈静」の因子で. クトの児童が在籍していた。A校は、市の東部に. は、群の主効果がみられた。「切迫」の因子では,. 位置し総児童数826名の中規模校。B校は、市の. 有意な性の主効果があり女子より男子の平均値. 南部に位置し総児童数677名の中規模校で、筆者. が高かった(F(1,226)=8,670,pく0.O1)。学. の勤務校であった。. 校適応感尺度では、「対教師関係」「学習意欲」 「自校への関心」「級友関係(一)において群の. 手続き. 主効果がみられ在籍群の方が有意に高かった。. 調査の時期は、2008年7月中旬。. 考察 自分の学級が楽しいと肯定的に捉えてい. 調査の手続きは、調査対象者の確保、回収率、. るのは、AD個D不在群に比べて、AD岨D在籍群. 回答の質の確保の観点から調査対象者の在籍する. の方であった。高学年になると、女子の小集団化. 学級単位で授業時間などを用いて集団で実施され. が進み、小さなグループ同士のトラブルもよく見. た。具体的な方法は、まず、学級担任の指示のも. られるが、今回の調査では、男子よりも女子の方. とで一斉に回答を求める。質問紙は無記名で行い、. が在籍学級に対する安心感の平均値は高かった。. 「結果は、パソコンで処理されるので、自由にあ. 学校適応感尺度の「対教師関係」においても. りのままに答えてください。」と担任を通じて学年. AD/HD在籍群の方が、AD/HD不在群に比べて 平均値が高かった。鍋谷(2007)によれば、教. 共通に実施した。統計処理は、SPSSを使用した。. 師がAD岨Dの子どもの示す行動特性を正しく 材料. 理解し、肯定的に関わることにより、周りの子. ①学級雰囲気をとらえるために学級雰囲気度. どもたちの関わり方に変化が見られるという矢口. 尺度(根元,1983). 見と一致する。. 因子分析の結果から、r安心」r沈静」r凝集」. 本研究の目的であった児童の教師への信頼感. 「切迫」の4因子から構成されている。. を深めることにより、AD!HD児の学校不適応. ②学校適応感をとらえるために教育環境適応. を防ぐとともに二次障害の未然防止のために、. 現場の教師は、さらに自ら研鎖を積んでいく必. 感尺度(小泉,1986) r対教師関係」r学習意欲」r自校への関心」. 要性がある。. 「級友関係(十)」「級友関係(一)」の5因. 主任指導教員(浅川 潔司). 子から構成されている。. 指導 教官 (浅川 潔司). _63一.
(3)
関連したドキュメント
東京大学 大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻. [email protected]
本学級の児童は,89%の児童が「外国 語活動が好きだ」と回答しており,多く
小学校 中学校 同学年の児童で編制する学級 40人 40人 複式学級(2個学年) 16人
イ小学校1~3年生 の兄・姉を有する ウ情緒障害児短期 治療施設通所部に 入所又は児童発達 支援若しくは医療型 児童発達支援を利
適応指導教室を併設し、様々な要因で学校に登校でき
英語の関学の伝統を継承するのが「子どもと英 語」です。初等教育における英語教育に対応でき
3 指定障害福祉サービス事業者は、利用者の人権の
小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児