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The aberrant expression of Lewis a antigen in intestinal metaplastic cells of gastric mucosa is caused by augmentation of Lewis enzyme expression.

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Academic year: 2021

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The aberrant expression of Lewis a antigen in

intestinal metaplastic cells of gastric mucosa

is caused by augmentation of Lewis enzyme

expression.

その他の言語のタイ

トル

胃癌および腸上皮化生に出現するI型ルイス抗原は

ルイス酵素(FUT3)の発現増加による

イガン オヨビ チョウ ジョウヒ カセイ ニ シュツ

ゲンスル Iガタ ルイス コウゲン ハ ルイス コウ

ソ FUT3 ノ ハツゲン ゾウカ ニ ヨル

著者

池原 譲

発行年

1998-03-24

URL

http://hdl.handle.net/10422/2474

(2)

氏名・(本籍)

学位の種類

学位記番号

学位授与の要件 学位授与年月日 学位論文題目 池 原   譲(京都府) 博士(医学) 博士第269号 学位規則第4条第1項該当 平成10年3月24日 TheaberrantexpressionofLewisaantlgeninintestinalmetaplastic Cellsofgastricmucosaiscaused byaugmentation of Lewis enzyme expression (胃癌および腸上皮化生に出現するI型ルイス抗原はルイス酵素(FUT3) の発現増加による) 審査委員

玉部

西

論文内容の要 旨

【はじめに】 胃粘膜の病理組織変化に伴って、劇的に変化するものの一つに糖鎖構造が挙げられる。さらにあ る種の糖鎖抗原は、胃癌の悪性度や胃癌患者の予後ときわめて密接に関係していることが、統計的 に報告されている。これらの糖鎖構造変化は、抗体やレクチンの染色により解析されてきたが、こ こ数年の研究の進歩によりこういった糖鎖を合成する多くの糖転移酵素遺伝子が、次から次へとク ローニングされてきた。しかし、それらがinvivoの組織で実際に糖鎖構造の合成を担っているかど うかを解析するには至っていない。今回の検討は胃組織における糖鎖構造変化を、糖転移酵素遺伝 子の発現制御としてとらえ、それを分子論的に解明することを目的として行っている。近年、慢性 萎縮性胃炎、腸上皮化生を経て胃癌発生に至る過程において、Helicobacterpyloriがその原因と して注目されており、腸上皮化生自体が胃癌発生の母地とし重要視されている。糖鎖抗原の免疫組 織化学的解析により、腸上皮化生と胃癌細胞には類似した異常糖鎖が出現することが知られている。 そのうちの一つが、ルイスa(Lea)抗原を含むI型糖鎖抗原であり、Lea抗原合成には複数の酵素 が必要とされることが推定される。しかしヒトにおける変異体解析により、日本人特有のG59T,G 508A,TlO67Aのmissense変異をルイス(Le)遺伝子に、A385Tのmissense変異をSe酵素にそれ ぞれ兄いだし5種類のα1,3フコース転移酵素(FUT)のうちFUT3酵素(ルイス酵素)がI 型ルイス抗原(Lea,Leb、SLeaなど)を合成する唯−の酵素であることを、我々は明らかにしてき た。さらに、missense変異により失活した対立遺伝子をホモ接合体に持っ個体では、酵素活性が 見られないこと、ルイス酵素(Le)活性の見られない個体(ルイス陰性個体)が10%、Se酵素の 活性が見られない個体(非分泌型個体)が16%程度存在することを明らかにしてきた。 【目 的】 上記の事柄を踏まえた上でLe遺伝子型の判定にもとづいて症例を分類し、胃癌及び腸上皮化生 に伴って出現するI型ウィルス抗原発現とLe酵素Se酵素発現の関係を明らかにすることを目的と した。 【方 法】 健常人ボランティアと外科外来患者より採取した胃生検標本と胃癌患者より切除された粘膜を検 討することで、正常胃粘膜、腸上皮化生粘膜におけるI型ルイス抗原発現とLe酵素、Se酵素の関 係を検討した。COmPetiviveRT−PCRによりぞぞれの酵素mRNA量を定量した。 抗Le酵素モノクローナル抗体、抗Lea、抗Leb、CA19−9抗体を用いて免疫組織染色を行うこ とで抗原とLe酵素の胃、腸上皮化生における共分布を明らかにし、Westernblottingを行うこと でI型ルイス抗原とLe酵素量を定量した。またLe,Se酵素の遺伝子型は末梢血有核球DNAから決 −56−

(3)

定した。 【結 果】 ルイス陰性個体の胃粘膜ではI型ルイス抗原は検出できなかったが、活性のあるLe遺伝子を有 する個体では、I型ルイス抗原は上皮成分にのみみられ、ルイス酵素の分布と一致した。非化生性 粘膜に比べて化生性粘膜ではI型ルイスのうちLea抗原発現が増強しており、(特に非分泌個体で 顕著である)ルイス酵素量、そのmRNA量とも大きく増加していた。その発現量は、大腸組織で の発現量に匹敵するものであった。 【結 論】 化生性粘膜では、糖転移酵素の発現量が、腸組織と同程度になり、その合成する糖鎖抗原も近似 したものとなる。前癌性の変化としてとらえられてきた腸上皮化生腺管に見られるLea抗原の出現 は、ルイス酵素の発現増加によるものであると結論出来た。

論文審査の結果の要旨

腸上皮化生は胃癌発生と関係づけられ数多くの研究がなされてきた。特に腸上皮化生性粘膜に出 現してくる糖鎖抗原については癌化と関係づけた異常糖鎖の出現(Abberantexpression)として 注目されてきたが、異常糖鎖抗原の発現のメカニズムは明らかにされていなかった。 本研究では胃粘膜を材料とし、I型ルイス抗原を合成する酵素であるLewis酵素をtargetととし て以下の4つの方法をおこない、胃癌と腸上皮化生粘膜に出現してくるLea抗原発現のメカニズム を解析している。すなわち1)各個人におけるLewis酵素とSe酵素のgenotyping、2)著者らが 作製した抗FUT3モノクローナル抗体と、抗Lea、抗Leb抗体を用いた免疫染色、3)同抗体を用い たWesternblottinganalysisによるepitope量の定量、4)competiviveRT−PCRによる微量mR NA量の定量実験。これらによって胃癌と腸上皮化生粘膜に出現してくるLea抗原は、ルイス酵素の 発現増加によることを兄いだしている。 従来の組織病理学的手法では粘液染色や抗体により「epitopeが存在する」と言うだけであった のに対し、著者は酵素活性を規定する遺伝多型も考慮に入れて「合成酵素の発現制御に基ずくepit ope量」を示しており、今後行われていく糖鎖と病態解析の方向を示す、論文として重要である。 よって、博士(医学)の学位授与に値するものと認める。 なお、本学位授与申請者は、平成10年2月6日実施の論文内容と、それに関連した試問を受け、 合格と認められたものである。 −57−

参照

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