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前立腺癌の最新の診断と治療

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Academic year: 2021

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(抄録) 今回は、前立腺癌の最新の診断と治療と題しまして、近年進歩が著しい前立腺癌の診断と 治療についてお話させていただきます。 前立腺癌は近年患者さんの数が増加しており、2015 年の統計では、男性の部位別予測癌 罹患率で第1位、予測死亡数では第6 位となっています。前立腺癌は高齢者に多く、進行の 遅い癌も多いという特徴があります。更に治療のオプションも多いため、診断や治療の選択 がとても難しい癌です。また診断法や治療法が日進月歩であるため、患者さんも常に新しい 知識を持つことが大切です。 診断に関しましては、PSA 検診についての正しい知識を持つことが重要です。昨年発表 された前立腺癌診療ガイドラインにおいて、PSA 検診の最新情報、利益と不利益等を説明 し、承諾が得られ、適当と判断された人に行うべきとされています。そのうえでPSA 測定 を行い、基準値を超えた場合は専門医を受診してください。診断に必須の前立腺針生検につ いては、MRI と超音波所見を融合して MRI における異常部位を確実に穿刺する新しい前立 腺生検方法も登場しています。また最新の画像診断技術であるマルチパラメトリック MRI を用いると、かなり高い精度で前立腺癌の画像診断が行えるようになってきています。 治療に関しましては、最近普及が目覚ましいロボット手術が脚光を浴びています。手術支 援ロボットダビンチの最新機種であるダビンチXi の登場によりさらに精度の高い手術が可 能になってきております。また、リスクの低い患者さんに対する過剰治療を避ける治療オプ ションである監視療法や、監視療法と全摘手術療法の間に位置するfocal therapy(部分治 療)が今後普及する可能性があります。これらの最新の治療法が患者さんにとって恩恵をも たらすためには医療者だけでなく患者さんも前立腺癌の性質について十分に理解する必要 があります。 本日の講演が皆様の前立腺癌に対する理解が深まるきっかけになれば幸いです。

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