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台湾における看護基礎教育課程教員の災害看護教育活動と課題認識

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Academic year: 2021

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要旨

Ⅰ. 研究目的 本研究は、自然災害による不測の事態や緊急時に国際協力のとれる基盤形成を構築する ために、看護基礎教育課程教員間での災害看護教育における情報の提供と共有を図り、国 際協働できる可能性を探ることを目的として、台湾の看護基礎教育課程教員の災害看護教 育活動のニードを記述し、災害看護学構築とカリキュラム開発の可能性について考察した。 Ⅱ. 研究方法 台湾の看護基礎教育にあたる教員の災害看護教育活動に関する認識を記述する、質的帰 納的記述研究である。研究対象者は、台湾北部に位置する台北市周辺の 4 校と台湾南部に 位置する高雄市周辺の 2 校に所属する 8 名とした。データ収集方法は、インタビューガイ ドを用いた半構造化面接にて行った。分析方法は、ベレルソンの内容分析の手法を参考に、 災害看護教育活動のニードを記述した。本研究は、聖路加看護大学研究倫理審査委員会に おいて承認を得て実施した(09-076)。 Ⅲ. 研究結果 研究対象者全員が、【台湾の地理的背景】から災害看護教育の必要性を認識していた。し かし、災害看護教育活動の開始には、【災害看護教育活動の基盤】と【災害看護教育活動の 展開】に関する 2 つの課題が示された。さらに、その課題を解決するため教員は、教育活 動の準備に、【教員の自己啓発に関する認識】と【教育規則や教材教具の準備に関する認識】 の 2 つが示された。災害看護教育活動に必要な知識・技術・態度については、具体的な内 容として災害サイクルの急性期から復興期までの看護内容を示す、「レクチャーできる能 力」、「多くの資料を見る」、「感染コントロール」、「地域在宅看護における準備」、「精神看 護」の知識と「ACLS、ATLS の資格」、「実際の救済時の仕事」、「緊急医療処置」の技術、態 度では、「共感的態度」が示された。災害看護教育活動の国際協働については、教育活動開 始上の困難があるため、日本や東アジアの国々との【人的交流と情報の提供や共有】を希 望しており、災害看護教育教員間の【ネットワークの確立】が望まれた。 Ⅳ.考察 台湾において災害看護教育の必要性は高まっており、災害看護学の確立やカリキュラム 開発が期待されていると考えられる。情報の共有や提供には、教員間のネットワークの確 立が必要であり、また、諸外国との看護教育分野での交流を希望しており、日本との国際 協働と災害看護学構築に向けて開発・発展できる可能性が示唆された。

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