2003年 大学院カリキュラム
教育学特殊研究第一〔教育学特論第一〕
濱谷 直人 月3〜4(通年・隔週)4単位 軽度発達障害児等への発達臨床コンサルテーション
昨年に引き続き、軽度発達障害児やmaltreatmentを受けた子どもを教育・
保護する各種機関(学校・保育園・幼稚園など)や家庭・子育て相談センター などにおける育児を支援するコンサルテーションについて、実践的・理論的に 検討する。とくに今年度は、発達精神病理学の文献を講読しながら、このテー
マについて考察する予定である。
1.保育・教育の現場からみた発達
1−1 現場から発達をみなおす臨床的意味 1−2 現場のなかでの発達とその今日的問題 2.現場での支援
2−2 支援の基本的姿勢 2−3 支援者の基本的姿勢
3.保育・教育現場でのアセスメント
軽度発達障害児とmaltreatmentを受けた子どもの発達と保育のアセスメ
ント
4.保育・教育現場でのコンサルテーション 5.保育現場での支援
5−1 保育現場での支援の考え方 5−2 保育者への支援
5−3 子どもへの支援
5−4 保護者への支援
5−6 地域・社会への働きかけ 5−7 保育現場での支援の実際
軽度発達障害児とmaltreatmentを受けた子どもの保育・教育へのコンサ ルテーションの事例研究
6.育児現場での支援
育児の現場での支援の考え方 親と育児相談員への支援 子どもへの支援
地域・社会での育児のネットワーク作り 育児現場での支援の実際
教育学特殊研究第三〔教育学特論第二〕
乾彰夫月3〜4(通年・隔週)4単位 青年の「学校から社会への移行」をめぐっては、近年、大規模な変容が急速
に生じている。この状況は、学校と社会との間の従来の接続関係を大きく変容 させるとともに、その中に若年層の大規模な不安定化や社会階層的背景をもっ 格差の拡大など様ざまな問題を生じさせている。その一方で、こうした社会変 容は、青年の一人ひとりにとって自分を社会(世界)のなかにどう定位させて
いくかをあぐる、いわばアイデンティティの揺らぎと変容も生み出している。
こうした状況を具体的に解明し、その課題を明確にしていくため、本演習では 昨年度より、約100名の高校3年生(昨年度)を対象とした聞き取り調査を開 始した。本年度は、これを引き継ぎ、高校卒業後1年間のなかで、彼ら彼女ら がどのような問題・課題に直面しているかを、再度の聞き取り調査で明らかに するとともに、それらの課題を現代日本社会とりわけ東京という都市における 若者たちをめぐる社会変容・文化変容との関係の中で分析・検討していきたい。
教育学特殊研究第一〔教育学特論第五〕
小国 喜弘 月3〜4(後期)4単位
今年度は、昨年度に引き続き、戦後の日本教育史をナショナリズムとの関連
において読み直すことを主眼としてゼミを展開する。その都度共通の文献を指 定して講読するなかで、近年の研究成果にっいて共通の認識を作り上げると共 に、歴史的な研究に必要な技法や素養にっいて修得してもらうことを目的とす る。また希望者には、各自の問題関心に即して個人発表を適宜行ってもらう予 定である。既に教育史の研究を展開している人のみならず、自ら教育学研究に 歴史的な手法をこれから取り入れてみたいと考えている人、修士論文・博士論 文にて教育史の分析を含めようと考えている人の受講も期待している。
なお開講は後期のみで、通常の時間帯の他に、集中講義を行う。集中講義の 受講は、通常の時間帯の講義を受講した者に限定する。また集中講義の期日は、
出席者の都合にあわせて設定する。
教育学特殊研究第二〔教育学特論第三〕
大田 直子 水3(通年)4単位 今年度は、S. Gorardの Education and Social Justice:The changing
composition of Schools and its implications 2000の翻訳を行なう。教育学特殊研究第三〔教育学特論第五〕
黒崎 勲 水4(通年)4単位 教育行政学の基礎演習を行う。以下の文献にっいて、講読演習を行う。
Tyack, D., The One Best System. Harvard University Press.
ホブズボーム『歴史論』ミネルヴァ書房
教育心理学特殊研究第一〔教育心理学特論第一〕
菅野敦* 木2(通年)4単位 発達生涯、なかでも知的障害を対象に(1)諸機能のアセスメントの意義と その実際、(2)支援者、なかでも保護者への援助としての発達障害カウンセリ
ングとは、(3)生涯発達の視点から乳幼児期、学齢・青年期、成人・老年期の実
態と発達課題の大きく3っのテーマをとりあげる。各テーマに関する近年の研
究と臨床現場での実際を整理しっっ、受講者の討論・検討を積み重ね、発達障
害の生涯発達支援と教育心理学の可能性にっいても考えていきたい。
○教育学特殊研究第三
舛本 直文 木2(後期)2単位 スポーッ映画において描かれているスポーッ像を通してスポーッという文化
の意味や教育的機能にっいて皆で考えてみよう。教材として、オリンピック映 像(例えば、『オリンピア』『炎のランナー』『東京オリンピック』等)、大リー
グ・ベースボール映像(『ナチュラル』『フィールド・オブ・ドリームス』等)を 元に、セミナー形式で発表・討議し、スポーッ文化の理解を目指す。
発表者は発表用VTRを編集し補足資料を作成することが必要となる。
討議者は授業までに発表者が取り上げる映画を観ておき討議材料の準備をし ておくことが必要となる。受講者全員でテキストの批判的検討をすることも授 業内容となる。
テキスト:舛本直文(2000)スポーッ映像のエピステーメー、新評論、3200円
教育学特殊研究第一〔教育学特論第一〕
全教員 木3(通年)4単位 院生全員参加の合同ゼミとする。内容は相談して決定する。
教育学特殊研究第一
全教員 木4(通年)4単位 修士課程院生を対象として、ゼミを行う。内容は相談して決定する。
社会教育学特殊研究第一〔社会教育学特論第一〕
野元 弘幸 金2(通年)4単位
外国人住民の学習権保障を中心に、国際化に対応する教育のあり方を社会教
育、学校教育の両面から検討する。外国人集住地域の調査・研究、日本語教育
のプログラム開発などを行う。また、アジア・アフリカ、ラテンアメリカの民
衆教育の実践にっいても、パウロ・フレイレ教育論研究を中心に行う予定であ
る。