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近代都市空間に関する地理学的研究

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

近代都市空間に関する地理学的研究

遠城, 明雄

九州大学文学研究科史学専攻

https://doi.org/10.11501/3106913

出版情報:Kyushu University, 1995, 博士(文学), 課程博士 バージョン:

権利関係:

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くに 系冬 主主主 》

ま とóbと居麦 τ'=J'ヲ三三室主.

大変粗雑ではあったが 、 都市空間の四つの局面に着目して 1 9 2 0年 代という変動期の前後で都市空間と日常生活にいかなる連続と断絶 がみられるかを検討してきた 。 最後に獲得された知見の整理をおこ ない 、 これからの課題をみておく 。

多くの論者が指摘するように20世紀全体を通して 、 日常生活の

「具係的空間」が「抽象的空間(abstract space)J に よって覆われ てしまったこと1 )は 「近代化」を経た国ではかなり共通の経験であ

るように思われる 。 この拍象的空間は市場( r商品化J )と国家( r官 僚化J )の力によって制御されており 、 空間は商品となりまた箆視 /教育の手段となって人々の日常生活を外から規定するようになっ た 。 この過程で社会の詩集団は同ーの地平のなかで水平的 ・ 垂直的 に布置される ことになる。 例えば 、 「公衆衛生」 の確立、 公設市場 や商店街にみられる新たな消費慣習の成立は 、 抽象的空間の支配の 端緒を形作る経験であり 、 それは同時に間接的な情報一例えば広告 や正価表の提示ーによって人間が 行 為することを余儀なぐされはじ めたことを意味する 。

こ うした空間支配 /空 間 を 通した支配に対して、 支 配される 側 はもちろん受身的ではなく 、 時には暴動をおこし 、 時には反対運動 に立 ち 上 がる こ と で まさに空間 を 占 拠し空間 を 透して支配 に 抵 抗 しようとした 。 しかしながら民衆の自立性を過度に評価してしまう

こともまた危険であろう。 むしろ両者 が ぶつかる後点に着巨すべき である 。 例えば都市社会政策がある面では支配と被支配の力関係を 凝 集した もであたように 両者は相 互 に 規 定あっている 部 分 が大きい 。

また r Êf[られた伝統」 で はないにしても 、 古い行事に対して正の 価値が新たに付与されるのは 、 こうした抽象的空間の支配が成立し て いることを 前 提としてお り 山 笠にして も 行 事の形 態は さ ほ 変 化がないとしてもそれを担う人々の意識が不変であるかのように考 えるわげにはいかないだろう。 {if[かに情報のネットワ ー クに基づく

「抽象的空間」 によって支配された身体性が回復されることは間違 いなが、 それは 生 活- で はな く 「余 暇」 なのであ る 。

「社会」 と 「空間」 の問題格制が都市空間の惰造化に与える影響 をみてきたが 、 それは最終的には都市計画や方面委員事業にと って 有効な 「支配的な知」 を 形成してしまった。 住宅改善そのものに価 値が見出されたのではなくそれを通して行為と思想の改善につなが

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ることが予期されたのである。 そしてこうした禿想に今日の我々が 全ぐ無縁であるとはとても言い切れないだろう。

我々の日常的活動を規定する時間一空間の枠を相対化することは、

その社会構成自体を変えることにつながる 。 現在、 我々は空間一時 間の関係性の急激な変容をいやおうなく体験しているが、 それが祉 会的正義の回復につながるものであるかどうかは定かではない。 し たがって我々に自明化されているものの淵源をあまり遠い時代に遡

らずに探すこと 、 そして同時に新しい時間一空間概念を創造するこ と 、 この二つの作業を続げることが重要であることは間違いない。

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《 手主 》

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参照

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