国立国語研究所学術情報リポジトリ
幼児・児童の連想語彙表
著者 国立国語研究所
発行年月日 1981‑03‑27
シリーズ 国立国語研究所報告 ; 69
URL http://doi.org/10.15084/00001260
国立国語研究所報告
国立国語研究所
東京書i籍
The National Language Research lnstitute
Research Report 69
TABLES OF VOCABULARY OBTAINED
FROM JAPANESE CHILDREN BY ASSOCIATION METHOD
The report of our research consists of two parts. The lst part is a study on the development of conceptual categories, where the children are required to recall the name of subclass members of 14 natural language categories.
The 2nd pa.rt of the report clarifies the quantitative and qualitative characteristics of the vocabu−
lary recalled by using the Japanese cap syllables.
Contents Foreword
Section 1. Research on the vocabulary recalled as the subclass members of the 14 categories.
1. The method of the research.
1. Purpouse of the research.
2. Method and procedure of the research.
II. The tables of the vocabulary frequency.
1. The table of vocabulary obtained by the children in Tokyo.
Animals Clothes Plants Footwear
Fruibs Fish
Musical instmments
Vehicles Tools Furniture Flowers Vegetables Birds
Insects and bugs 2. The table of vocabulary obtained by the children in Kagoshima(Koshiki island).
3. The table of vocabulary recalled by sight−
ly disadvantaged children.
4. The table of vocabulary recalled by au−
ditory disadvantaged children.
5. Results and discussion.
皿.Comparative data in the previous studies.
Section, II. The vocabulary recalled by using 67 cap syllables in Japanese.
rv. The method of the research.
1. Purpouse of the research.
2. Method and procedure of the research.
V. The table of the vocabulary frequency.
1. Table in the order of the katakana syl−
labary.
Cap syllables: a,i,u,e,o
The k and g series The s and z series The t and d series The n series
The h,b and p series The m series The y series The r series Cap syllable: wa 2. Results and discussion.
vr. Comparative data in previous studies.
TOKYO−SHOSEKI (publishers) Ltd.
5−18, 1£home, Taito, Taito−ku, TOKYO, JAPAN
刊行のことば
子どもはどのように言語を習得し発達させていくかの言語発達過程と,どのように概 念を形成させていくかの知的発達過程とは,密接な関係がある。そこで,言語習得と棚i念 形成とのかかわりを論語形成期にある幼児・児童について明らかにすることは,国語教 育の改善のため,また国語国字問題の解決のために欠くことのできない研究課題である。
これに関して,国立国語研究所では,このための研究プロジェクト・チームを構成し,
昭和52年度,文部省科学研究費特定研究「言語生活を充実発展させるための教育に関す る基礎的研究」に参加し,「児童の概念形成過程における言語の役割と言語教育の効果」
の課題のもとに,52〜54年度にわたって調査研究を実施した。本報告はその第1報であ って,結果の一部を「幼児・児童の連想語彙表」にまとめて公にするものである。
すなわち,「児童の概念形成過程における書語の役割と書語教育の効果」に関する調査 研究は,主に3歳〜小学4年生の幼児・児童を被験者とし,言語使用や言語理解のテ ストを通して,幼児・児童が関係語,範疇語など,必要な概念を表す語の意味を,年齢
と共にどのように形成させていくかを明らかにする実態調査であるが,本報告ではその 中の範疇連想語彙及び頭音連想語彙調査における反応語彙を語彙表の形に整理した。こ れにより,年齢別の語彙発達の水準を詳細に知ることができ,これを基に,地域,年齢,
年代的特性等を知るための比較調査も可能であるし,文字,語彙の指導や,物語文の提出 語彙を考える上にも有効な資料になると思われる。普通児の被験者に加えて視・聴覚障 害児,また都会の児童に加えてそれと異なる地域で生活する児童の資料をあげ,身心発 達の条件及び文化の差違による概念形成の特徴が展望できるようにしたことも,資料と
しての有効性をさらに高めるものと考える。
なお,本報告「幼児・児童の連想語彙表」以外の調査結果の分析や,それに基づく国 語教育への提案を含めた最終報告は,機会を得て公刊することを予定している。
この調査研究は,下記のプロジェクト・チームの成員によって計画,実施されたが,
実施に際しては,小学校・幼稚園・保:育所及びそれらの所管機関ならびに多くの調査員
各位に,格別の協力と配慮をいただいた。本書の刊行にあたり,厚く御礼を申しあげる。
本報告書の連想語彙表の作成には次の両名の者が当たった。
村石 昭三 (言語教育研究部長)
岩田 純一 (欝語教育研究部第一研究室員)
連想語彙表以外の部分については岩田が執筆した。
昭和56年3月
国立国語研究所長林 大
〈研究プロジェクト・チーム〉
林 大 村石 昭三 岩田 純一 村木 新次郎 佐竹 秀雄 大久保 愛 島村 直己 斎藤 秀紀
また,
滝沢 佐藤
〔52・53。54年度〕
〔52●53 54奪三度〕
〔52・53・54年度〕
(言語体系研究部第二研究室員)
(言語計量研究部第二研究室員〉
(言語教育研究部第一研究室畏)
(言語教育研究部第一研究窒員)
(言語計量研究部第三研究室長)
〔52・53・54年度〕
〔52・53年度〕
〔54年度〕
〔54年度〕
〔54年度〕
国立国語研究所外から,次の両氏の参加を得た。
武久 (電機通信大学教授) 〔52・53年度〕
泰正 (筑波大学教授〉 〔54年度〕
なお,調査の実施にあたっては,川又瑠璃子(言語教育研究部第一一研究室員)が終始補佐
した。
目 次
1吝「≦ 一瞬言吾連想言吾彙調査
1.研究方法…・………
蓬.範爵謝カテゴリー)語連想研究の 意義と歴史………一…
2.調査の実施計画…………
1.被験者・…………
2. プ∫乳去・…
3.反応語の整理 4.調査地点と調査園校
II.全連想語彙表……
1.東京調査(3歳〜成人)語藁表 一 動物 ………
乗り物
着る物 …… ……・9…
家,翼 ………
履物
花 ・………・…・…・・一
果物
魚
楽器 虫
2.鹿児島(甑島)調査語彙表 3.視覚障害児語彙表………
4.聴覚障害児語彙表………
5. 考察
・…III.比較資料…………
6
68891213 1516162432374754586267717581858895桜鶴断
9 8 1
霞 次 3
2部 頭音連想語彙調査
W.研究方法 ………・…・,______...__._296 1.頭音連想研究の意義と歴史 ………・…・・……206 2.調査の実施計画………・…・…・…・…………・…・208 1.被験者 ………・・……・………・…・…………・2臼8 2.方法 ………・………・…………・………209 3.反応語の整理 …………・…・………・……・………・・212
V。頭音連想語彙表……・……・……・…………・……・・……213 1.50音順連想語彙表 ……・…………・・………2ユ4 あ行 ・………・……・…・………・・………214
フb>ぞ了 一一●陰●●・陰・9,。・●9.●。畠・●●・・●,,,甲,辱一・畠●●。・・.●,■甲・輪一一・●●・・9227
さぞテ ………一・………243 た行 ………・…・…・…………・……・・……256 な行 ・…・………・………・…………・・269 は行・・………一・………一・……一……274 まイ了 ・・……・………・・………・……292
{btT ・・・・・… …・…ny… 一・一・・…・……・・一一・・一・・… 一・298
.} fEi: ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…t・・・・・・・・・・・…t・・・・・・・・・・・・…392
わ行一…………・…・………・……・・………307 2.考察…………・……・・…………・・……・………3⑪9
w.比較資料…・……一…・………一…・・…316
4 罠 次
m部 範疇語連想語彙調査
1、研究方法
1.範疇(カテゴり一)語連想研究の意義と歴史
カテゴリー規準表を最初に作ったのは,Cohen, Bousfield&Whitmarsh(1957)たちである。
彼らは43種類の平門譜(上位概念語)を刺激として,それに属する語をそれぞれ4個ずつ連想させ た。被験者はConnecticutの大二歩男女200名ずつである。そのためこの規準表はConnecticut規準 表と呼ばれる。その後,Battig&MontagueはMaryland大学の学生270名, Illinois大学の学生172 名を用いて規準表を作成している。彼らはCohenたちの43種の鄭露に13種を加えた56の二二語につ
いての規準表を作成した。調査法は,Cohenたちと異なり,30秒間の舗限時間内における連想反応 語を記録している。
我が国でも小川(1972)が,Battigらの手続きに準じ,大学生296名(男女ほぼ半数)を用い,
52の平野に対する,1分間の制限連想反応語から規準表を作成している。また,森(1973)も48カテ ゴリーについての規準表を作成している。最近では秋田(1980)が,大学生300名(男子262名,女子38 名)を被験者として50のカテゴリーについての連想反応出現頻度表を出している。方法は,各カテ ゴリーにつき,5つまでの連想反応を記入させるというものである。
上のように,成人の規準表は作成されてきたが,幼児,児童については,いかがであろうか。子 どもを被験児とする実験では,当然子ども用の規準表が必要とされてくる。そこで,幼児に関して は,杉村ら.(1975)が,3,4,5歳の保育園児各60名(男女半数ずつ)に対して16のカテゴリーについて 幼児の規準表を作成した。児童に関しては北尾ら(1975)が,小学1,3,5年の児童各100名*ずつを 対象に上と岡じ16のカテゴリーについて規準表を作成した。幼児は時間制限なしに反応語を言わせた。
児童には1カテゴリーにつき60秒の制限時間内に回答させている。 (但し,1年生では筆記に時間 が多くかかるので,この制限時間より長い時間を与えている。)以上の規準表作成の錫的は,いずれ
も,記憶や概念学習の研究材料選択(刺激条件のコントW一ル)のために役立てることであった。
北毘(1975>は作成騒的を端的に次のように述べている。「児童の学習や発達に関する実証的研究に おいて,言語的材料を選択する場合に本表を利用することができる。」
*但し,男女の比率は明らかで1よない。
今回,われわれが「カテゴリー概念規準表」を作成したのは,上述のような目的のみからではな い。われわれは,文部省の特定研究 丁児童の概念形成過程における雷語の役割と雷語教育の効果
6 1部 範醗語連想語彙調査
(1977〜1979)』というテーマのもとに,子どもの概念形成と言語のかかわりについての種々の実験,
調査を行ってきた。このカテゴリー連想テストは,そのような枠組の中で行われた調査のひとつで ある。われわれの主鑓的は,子どもの範購(類〉概念の発達を見ることである。このような概念発達と いう観点から行ったこの種の研究は,わずかである。Nelson(1974)の研究や,それを追i試的に行っ た湯川(1980)の研究があるにすぎない。Nelsonは,5歳児と8歳児に,湯川は年長児(66〜78カ 月>143名に,騎間無制限法によって連想させている。そして,N. elsonは,年齢による,カテゴリ ー連想反応量の変化,出現反応の特徴を分析しながら子どもσ)範疇概念の発見を兇ようとしている。
本規準表の特徴は,これが概念発達研究の枠組の中で生まれたということである。そして,その 発達を晃るために,3歳児から小学4年生まで各年ごとの幼児,児童が横断的に調査されている。
それに加えて,東京とは環境条件の著しく異なる地域(甑島)の幼児,児童や視聴覚に障害をも つ幼児,児童にも岡様の調査を行っている。本規準表はN常的な沖魚概念の構造や,その発達を研 究する手がかりとなるであろう。さらに,暦表が,概念形成に関する他のcross−sectionalな実験,
調査資料との関連性で捉え直されるならば,概念発達と素語のかかわりのメカニズムを解明する上 にも価値と意味があるものと思われる。
関 連 文 献
1 秋llill清 198050のカテゴリーに属する語の出現頻度表 同志社大学,人文学ユ35,42…87
2 Battig, XMF.S & Montague, XNr.E. 1969. Category norms for verbai items in 56 categories A replication and extension of the Connecticut categery norins.Jottrnal of Experimental Psy・chology 4{ , 229−24e
3 1980幼児・児童の概念形成 その(2>範癖語の発達 1≡1体心理学会第44網大会論文 集,381
4 牝β混倫彦,菊野春雄 1975概念カテゴリー規準二一児童の場合一 大阪教育大掌紀要,24,71〜83 5 1980 カテゴリー連想語彙規準表 文部省特定研究「言語」資料の8
6 森敏昭 !97348カテゴリーに属する語の出現頻度表 研究資料,1−79
7 Nelson,K 1974 Variations in children s concepts by age and category,Child Development, 45, 577−584
8小川嗣夫 1972 52カテゴリーに属する藷の出現頻度表,関西三三大学,人文論究・22・1〜68 9杉村健,市川裕子 1975概念カテゴリー規準二一幼児の場合一 奈良教育大学紀要,24,135−146 10湯川良三 /979 就学前年長児のカテゴリー概念における特徴 大阪市立大学文学部紀要く人文研究),
31−47
1.研究方法
72.調査の実施計画
2.1 被験老
規準衰作成という翻的のためには,東京調査において,特定の地域や少数の園校に偏らないこと が望ましい。そのため,われわれは,できるだけいろいろな地域から多くの保育園,幼稚園,小学 校の子どもを対象とした。これらの幼児,児童に加えて成人の被験者としては保母を対象とした。
これらの保母は,保母研修のため,東京23区内から集まったときに調査された。保母を調査の対象 にしたのは,彼女たちが,子どもとのかかわりを通して子ども(幼児)の雷語発達や概念形成に重 要な役割を果たすと思われるからである。
都市型の比較データーとして,今山の東京調査の他に,杉村,北尾が,大阪,奈良で行った幼児,
児童調査があげられるだろう。次の疑問として,これら子どもの連想反応語彙が生活環境の違いに よってどのように異なってくるのであろうか。そこで,われわれは,都市型の生活,文化環境とは 表1被二一 著しく異なる地域を調査することを計画した。そして,そ
(東京〉 の地点として鹿児島県の離島である甑島が選ばれた。なお甑
年齢 調査年度
性
5253
543歳児
男女 22
P8 16
Q3
12 X
50 T0 4歳児
男女
22P7
26
Q726 50
T0 (甑島) (障害児)
5歳児
男女 23
Q3
27
Q7= 50
T0 年齢. 性
調査年度 年齢 性 憲児 聾児
総人数 6歳毘
男女 24
Q3
26Q4
50 T0
53 54
﹃3 5歳児 男女 ︸︸ 811
小学 P年生
男女
15P7
玉6
P4 19 P9
50 4歳児
男女
13P0
13
P0 6歳兇 男女 二 56
50 小学
Q年生
男女 29
R0
21Q0
一
50 5歳兜
男女 38
Q2
15 P143
R3 小学
@ 1年生
男女 36 87
50 小学
R年生
男女
一﹃50 R3
一!7
50 6歳児 T0
男女
17Q4
20
W
37
@ 小学32 2年生
男女 35
10W
小学
S隼生
男女 一1 50
S9
一一 50 小学
@ 2年生50男女
31Q9
一
31@ 小学 Q9 3年生
男女 45
10R
成人
男女
一一53 1 50 小学
T3 4年生
男女 26
Q9
㎜︸ 26 小学 Q9 4年生
男女 51 68
(853) (283) (122)
8 1部範曝語連想語彙調査
さて,子どもにとって視覚,聴覚といった感覚チャンネル(経路)から入る情報は,概念形成や 卑語発達に大きな役割を果たすことが予想される。もし,そうなら,視聴覚に障害をもつことが,
子どもの言語や概念発達にどのような影響を及ぼすのだろうか。それを見るためのひとつとして視,
聴覚障害児にもこの調査を行う。以上のように,視,聴覚障害児や交差文化児を含めることによっ て身心発達及び文化の差異による概念形成過程の示差的特徴を閣らかにしたいと考えた。
表1は,データーとして処理された被験児の構成を東京調査,甑島調査,視聴覚瞳害児(盲聾児)
調査それぞれごとに示したものである。東京,甑島は調査年度が2年以上にまたがっている。一方,
貰聾児は,すべて昭和54年度に調査された。
東京調査は,いずれもIO月から12月にかけて行われた。甑島調査は53年度には10月,54年度の補 充は3月に行われた。また聾児は2月,盲児は3月から4月にかけて調査が実施されている。な お,ここでの幼児の3〜6歳児とは生活年齢による年齢区分を表している。したがって当該の年齢 には,0ヵ月から11ヵ月の子どもたちが含まれていることになる。その際,なるべく月齢にかたよ
りのないように配慮してある。しかし,6歳児に関しては6歳台の小学1年生と重複するため,調査 時期によって,その年齢幅は変化する。ちなみに東京調査では6歳0ヵ月〜6歳7ヵ月,.甑島調査で は6歳0ヵ月〜6歳11ヵ月の子どもが6歳児に含まれている。
2.2 方法
原則として,幼児,小学1年生は個魍テスト,児童,成人は筆記による集団テストの形式で実施
された。
<個別テスト(幼児,小学1年生)の実施手順>
52年度調査でテストされた範購(刺激)語とその順序
①動物 ②楽器 ③植物 ④着る物 ⑤果物 ⑥虫 ⑦道具 ⑧魚 ⑨花 ⑩鳥 ⑪野菜 ⑫履物
⑬家臭
53,54年度調査でテストされた高山語(52年度のものに「乗り物」*という範鷹語が付け加えられた)
①動物 ②乗り物 ③着る物 ④道具 ⑤植物 ⑥家山 ⑦履物 ⑧花 ⑨果物 ⑩野菜 ⑪魚
⑫鳥 ⑬楽器 ⑭虫
この刺激提示の配列順序は,上位の概念語のほうが早く出現するように配列してある。
次に簡単に調査の手続きを述べる。
〈億別テストの実施手順〉
(1>調査員は,机に対して幼児と同じ側(右または左)に腰かけます。
(2)上にあげられている二二語の順序にしたがって質問してゆきます。
* したがって,東京調査の「乗り物」は,100名ずつにはなっていない。3歳児(60名〉,4歳児(61名),5歳児(54名),6歳 児(53名),小学1年生(68名),小学2年生(41名),小学3年焦(ioO名〉,小学4年生(99名)であるQ
1.研究方法 9
教示例「〜ちゃん, 動物 って知ってる。 動物 にはどんなものがいるかな? 知ってるだ け先生に教えてください」
(3)(2>において幼児の雷魚反応が途中でとぎれたら「さあ,もっと他にもいる(ある)でしょう」
と幼児の反応を促します。
(4)(3)によっても幼児の反応が出なくなったときには「もう他に知らない」と確かめる。それに対 して子どもが「もうないj,「知らないjとか首をよこにふれば,その範購語に対するテストを 終わります。そして次の範購語に進みます。
感心騰語に対するテスト手続きは(1)〜(4>の繰り返しです。
実験者は各カテゴリーにつき子どもの言語反応を忠実に発話順にしたがって記録した。なお52年 度調査では,各カテゴリーごとに最初の言語反応から最終反応までの蒔間を測定して記録票に記入
している。
〈集団テストの実施手順〉
被験者は,1人2枚綴り(Nα1,Nα2)のテスト用紙(調査票)が配布される。
52年度調査時の調査票
No.・1の面懸語〔①動物 ②楽器 ③植物 ④着る物 ⑤果物 ⑥虫 ⑦道具〕
No.・2の範露語〔⑧魚 ⑨花 ⑩鳥 ⑪野菜⑫履物 ⑬家具〕
53,54年度調査時の記録票
Na・1の範露語〔①動物 ②乗り物 ③着る物 ④道具 ⑤植物 ⑥家具 ⑦履物〕
Nα2の簿濤語〔⑧花 ⑨果物 ⑩野菜 ⑪魚 ⑫鳥 ⑬楽器 ⑭虫〕
鵜激語はB4判の記録票に上の順序で印刷されている。各刺激語には37欄ずつの反応記入欄が設
けられている。
実施手順としては,調査票を配布後に次のような説明をする。
(1) 「このテストは,あることばについて,どれだけたくさんのものを知っているかを見るために 行います。たとえば,そこに 動物 ということばがありますね。どうぶつには,いろいろなも のがあるでしょう。知っている動物の名前を どうぶつ ということばの下にある空白の欄に上 から順番にできるだけ,たくさん書いてください。」
「またひらがな,カタカナ,漢字のどれを使って書いてもよろしい。j
(2>テスト用紙∫記録表)は,まず表向きに配られているNo. 1の用紙から書き始めるように指示する。
「テストを始めますが,2枚配ったら,1枚昌の表向きのものから先に始めてください。!枚 目のどのところがら書き始めてもよろしい。また1枚目が終わったと思う人は2枚圏の紙を表向 けて1枚目と同じように書いてください。」
(3) 「テストの時間は42分(但し,52年度調査は13範曝語39分)です。この時間のうちに,2枚の テストを行います。」
10 1部 範鷹語連想語彙調査
なおテストの実施にあたって調査員はテスト開始20分をすぎる頃に,子どもたちを晃辰り,まだ Nα 1をしている子どもがあれば,次のNQ 2も早くするように促す。
もし質問があれば,①Na 2が終わって時間が余ればNQ 1に戻って書きたしてもよい。②途中で記 入欄がなくなれば隣の空欄へ書いてもよいことなどを指示してやる。
東京,甑島での調査は上述の手続きにしたがって行われた。しかし,視聴覚障害児については調 査条件に若干の差異がある。以下で,それを述べることにする。
〈視聴覚障害兜へのテスト案施手順〉
⑭斎児の小学部には,全盲と弱視の子どもたちがいる。前者の子どもには,教示後,点字タイプに よって,後者には筆記によって想起反応を書かせた。なお点字は盲学校の教師によって翻訳された。
テスト条件として1年生は金盲,弱視児とも口頭提示による個別テストであり蒔間無制限法をとっ た。小学校2〜4年生で金盲の子どもには,ひとつのカテゴリー語あたり3分見当でテストされ,
点字タイプによる霧字である。一方,弱視児は,3分見当で筆記された。しかし,書字に手間どる ため3分を超えるものもあった。なお小学校2年生のうち2人は点字タイプを打てないため小学校
1年生と岡一の条件で行われた。
幽聾児は,幼稚部,小学部1年生には個別テスト,小学部2年以⊥には集団テスト形式で行われた。
いずれも担任の教師によって実施された。原則として,その他テスト時間や方法の条件は健聴児と 同一である。
集団テスト調査用紙(NOa 1)の見本
カテゴワーテスト(1)
国立国語研究所1978
覇者海 賦査 園調孫
年 f i }=i
年 まi i ll
男・女
生年/・員i
(CA 歳 か∫鈴
カテゴ
ャソ り一
①郵錫 ②棄り暢 ③奢る暢
とう ぐC道 具 ⑤権暢
か (E家 異 ⑦履暢
1 2 3 4 5 6 7 8 9
10
1,研究方法 11
2.3 反応語の整理
以下に反応語整理の基準を示す。
1)原則として,被験者の反応をそのまま計算機への入力とする。
(1)事例名に修飾語や説明のついているものも入力する。例えば,乗り物の仲間で「赤い電車」,
涼成歯箪」なども単なる「電車」とは異なる事例として入力されている。
② カテゴリー名に修飾語や説明がついているものも入力する。例えば魚の仲間に対して「大き な魚」,「泳ぐ魚」も入力されている。
③名詞的表現でないものも入力する。たとえば範鷹語「花」に対して「赤いjfきれい」なども そのまま入力されている。
(4)但し,次のような場合には,反応語整理の段階で表記の統一がなされた。
①短縮形:「くわがたJや「くわがた虫」の両者が見られるとき,省略形「くわがた」を「く わがた虫」と直す。
②接頭語:接尾語:「おさる」や「象さん」など接頭語や接尾語のある反応は「さる」「象」
として直す。
③命名の統一:「とんかちjf金づち」のようにあるときには「とんかち」を「金づち」の 形に直す。
④表記法:「チュウリップ」「チュリップ」のように表記の仕方に変動のあるものは,正しい 表記「チューリップ」に統一する。
⑤かなづかいの誤り:「ねづみ」は「ねずみjのように直される。
⑥幼児語:「はとぽっぽ」は「はと」,「ワンワン」は「犬」のように慣用形として整理され る。
2)被験者が線で抹消した反応は反応に含めない。
3)判読不可能なものは反応に含めない。なお,子どもの造語と思われるものや,意味不明の語彙 は反応語として入力されている。
4)同一の被験者が同じ刺激語に対して同じ反応語を2度答えているときは,後の方の反応は含め ない。
以下に,東東調査,鹿児島(甑島)調査,視聴覚障害児調査で得られた,各々の総出現語彙表を 載せることにする。なお,鹿児島調査,視聴覚障害児調査の語彙表に関しては,各年齢での幼児,児 童の被験児数が斉一でないため,全人数に対する反応出現頻度率(百分率)が表示されている。
12 1部範購語連想語彙調査
2.4 調査地点と調査園校
表2 調査協力園校一覧 ㈱,氏名,住所は調査t・P,力園校委嘱時のものである。)
東京言霊査協力三校
園・校名 氏 名 住 所
駒 沢 白 井 恵 子 世田谷区野沢4−22−2
保 上 北 沢 本 着 圓 子 世田谷区上北沢4−25−3
育 豊 畠 北 是 永 睦 子 北区豊島5−4
園 豊 島 東 曽 根 栄 子 北区豊島5−6−12−1G1
赤 羽 西 吉 田 義 子 北区赤羽西4−42
明昭第二 関 口 素 臣 蕩飾区堀切1−26−15 亀 戸 由 内 昭 道 江東区亀戸4ヨ7−3
と し ま
滝 澤 豪一郎 北区豊晶5−9−101
道 灌 霞 高 橋 系 吾
荒ノ理区西E置旧里4 − 7 −15幼 月 か げ 中 酉 雄 俊 江東区平野1−6−11
済 美 木 内 守 正 台東区寿1−10−16
稚 日 珊
X 堤
加 藤 孝 吾 磨@瀬 利 男
世田谷区深沢8−4−1
「沼谷区赤堤2−25−2
ぼ ら 田久保 綾 子
世Eヨ谷区船橋3 −14− 3園
片山学園用賀 片 山 茂 世田谷区上用賀5−2−17
落合第四 出雲路 猛 雄 新宿区下落合2−9−34
帝 京 沖 永 き ん 板橋区加賀2−11−1
十条仲原 増 田 登 北区十条仲原1−21−8
砧 鳴 海 し ほ 世田谷庭祖師ケ谷4−3−17
梅 木 久保田 保 北区西ヶ丘2−21−15
小 豊 島 西
シ ケ 原
小 嶋 貞 子 コ 上 允
北区丁丁5−3−20 k区西ヶ原4−19−21
学 北 三 谷 加 部 佐 助 足立区東和1−17−12
校 戸塚第二
マ 美
大 高 まさじ g 田 八 郎
新宿区高田馬場1−25〜21 苴結謗 1−10−16
府中第六 蕾 賑 英 男 府中市天神町4−14
甑島調査協力脳弓
園・校名 氏 名 住 駈
里村:立 里幼・小 纃剔コ立中津幼・小 コ甑村立 手打幼・小
茅 野
Rノロ直通
メ@円
厚実 鹿児島県薩摩郡里村里1660 ュ児馬県薩摩郡上甑村255 ュ児島県内摩郡下甑村1010 視・聴覚障害晃調査協力園校
園・校名 氏 名 住 所
筑波大附属聾学校
@〃 盲学校
井 上 治 郎 a@山 正喜久
市川市圓膏台2−2−1 結椏s文京区霞白台3−27−6
1.研究方法 13
II。全連想語彙表
玉1.全連想語彙衰 25
竃。東京調査(3歳〜成人)語彙表
全
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ヱ71.東京調査(3歳〜成入)語彙表
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II.全連想語彙表 19
1.菓京調査(3歳〜成人)語彙表
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H.全連想語彙表 21
1.東京調査(3歳〜成人)語彙表
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22 1部 範瞬語連想語彙調査
全
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女
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女
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1.東京調査(3歳〜成人)語彙表
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男
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物
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全
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女
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男
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全
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女
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