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幼児期・児童期における自己理解と言語発達との関連

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Academic year: 2021

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(1)幼児期・児童期における自己理解と言語発達との関連           学校教育学専攻           臨床心理学コース.          M0708馳           中川恵美子 3.課題の構成. 間題と目的. 1)言語発達を調べる課題 ①絵画語彙発達.  自己理解の研究は児童期以降を対象に多数. 検査(上野ら,1978),②数唱課題,③文復唱. なされ,言語の発達と深く関係していること. 課題,④標準失語症検査(SLTA)の下位検. が指摘されてきた.Da㎜on&Hart」(1988)は,. 査1まんがの説明」(以下rまんがの説明」). 複数の質問項目によるインタビュー法によっ. から「帽子」「猫」の2課題,. て,幼児期から自己の多面的理解め発達を探. 2)自己理解インタビュー(Da㎜on&Ha村,. るアプローチを開拓した.ところが,言語の. 1988) 佐々閻(2000)が修正したものさら. 発達と自己理解の発達の関連についての実証. に修正して用いた.. 的な研究は,ほとんどなされていない.. 3)1次的信念課題.  本研究では,これまであまり研究の対象と. 4.結果と考察. されてこなかった幼児や言語コミュニケーシ.  自己理解インタビューでえられた自己描出. ョンに困難をもつ幼児・児童を対象に,子ど. を,KJ法を参考に分類した結果,15の下位. もは自己を形成していく過程でどのように自. カテゴリーと,「身体・物」「価値付け」「行動」. 己を理解していくのか,また,言語の発達が. r人格特性」r家族・生倫」の5つの上位カテ. どのように関わっているのか,言語の発達と. ゴリーが得られた.最も多かった描出は「行. 自己理解との関連から検討することとした.. 動」カテゴリーであった.自己理解の発達過. 研究1. 程で,「行動」描出は変化し,「行動」下仕カ. 1.目的. テゴリー間に階層性があるものと考えられた..  幼児期後期における自己理解の発達と言語.  言語発達では,生活年齢はどの言語課題と. の発達の関連を検証する.. も関連がみられず,言語発達に個人差がある. 2.方法. ことが支持された.rまんがの説明」.では,す.  A県B保育園5歳児39名(男児24名,女. べての項目間で,有意な相関が示された.ま. 児15名,年齢5歳10ヵ月∼♂歳9ヶ見平. た,岡課題間での表出に有意は相関を認めた.. 均月齢77.18ヶ月(SD3.51))を対象とし,.  語彙力を3群の発達段階に分けたところ,. X年2月に行った.園内の個室において,対. 「帽子」課題では,語彙力の発達と自立語数,. 象児と面接者が1対1で課題を実施した.1. 関連語数,一文法力に有意な関連が認められた.. r猫」課題では,有意な関連を示さなかった.. 人あたりの面接時間はおよそ20分であった.. 叙述対象が複雑な包含関係にある課題の達成. 一 102_.

(2) 度は,語彙カの影響を受けにく一いことが示唆. 作用の中で内界へと向かい,【他者規範の内在. された、. 化】が起り,【広がるかかわり1との相互作用.  また,語彙カ,文法力,叙述カの言語側面. を経て,【かけがえのない自己との出会い】に. の発達段階を独立変数に分散分析を行ったと. 展開していく、. ころ,「自己理解」に言語諸側面の発達の主効. 研究2・2. 果が認められた.このことから,言語側面の. 1.目的. 発達と自己理解の発達が関連していると考え.  研究2‘1の対象児の言語発達を縦断的に. られた.. 検討し,自己理解との関連を検証する.. 研究2・1. 2.方法. 1.目的.  研究2・1の対象児にユ)言語発達を調べる.  言語コミュニケーションの発達に困難をも. 課題 2)自己理解インタビュー 3)1次. つ子どもが,自己理解を形成形成していく過. 的信念課題 X年6月∼X+1年7月の期間. 程を明らかにする.. において3回課題を実施した.. 2.方法. 3.結果と考察.  ことばの発達に遅れをもち,言語指導をう.   「まんがの説明」での自立語は,1回目と. けている幼児・児童13名を対象に,自己理. 3回目との間で有意差がみられた.r帽子J課. 解インタビューを用いて,X年6月∼X+1. 題では,自立語と文法との間に有意な相関が. 年7月の期間において3回の半構造化面接. みられるものの,「猫」課題では自立語と語彙. を行った.インタビューで得られたデータを,. 力,文法力,叙述カの言語側面との間に有意. 修正版グランデッド・セオリー・アフ1コーチ. な相関がみられなかった、このことから,関.  (阯G払木下,1999)を用いて分析した.. 係性の複雑な叙述課題では,発話量は増える. 3.結果と考察. ものの。言語側面の発達との関連は認められ.  ストーリーラインの概要を示す(【】はカ. ないことが示唆された.. テゴリー,[コは概念を示す).. 結語.  自己の理解は,自分についての具体的なイ.  自己理解と言語の発達は,通過時期が符合. メージがもてない【自己イメージ不在】から. しているだけでなく,言語発達のうち叙述で. 生じる.自分の関心のある【もちもの】を手. の文法力と関連があるものと考えられた.. がかりにして,また,自分だけが【ちょっと.  本研究では幼児期から思春期前段階を対象. できる行為】を通して,自己への意識が生じ. としたが,自己理解は生涯にわたって発達し. る.さらに,自分を【取り巻くものへの気づ. ていくものであり,ξの時期まで自己理解と. き】や,【身体の気づき】に向けられると,[見. 言語発達が関連するか,またどうような関係. える身体コや,自分の[身体からの感覚]が. に変化するのかが今後の研究課題となろう.. 生じる.【広がるかかわり】に至ると,日予ど.        主任指導教員 岩井 圭司. も同士の交わりコ,[自己表現コが生じる.こ.        指導教員   岩井 圭司. うして外界に向けられた関心は他者との相互. 103一.

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参照

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