国立国語研究所学術情報リポジトリ
テレビ放送の語彙調査 2 語彙表
著者 国立国語研究所
発行年月日 1997‑03
シリーズ 国立国語研究所報告 ; 114
URL http://doi.org/10.15084/00001283
国立国語研究所報苦 114
11
テレビ放送の語彙調査 一語彙表一
国立国語研究所
1997
刊行のことば
本書は「テレビ放送の語彙調査」における2冊目の報告書です。1冊目の報告112では,調査の 方法論と,調査によって得た標本(番組)の一覧およびその分析について報告しました。本書は,
それに続いて,標本(1番組)から得た個々の単語が,どれほど,また,どのように使われている のかを,各種の語彙表によって示そうとするものです。語彙表についての語彙論的な観点からの 分析は,3斑目の報告書において行う予定です。
語彙調査の第一の目標が語彙表の作成にあることを考えれば,本書は,今回の調査のもっとも 主要な成果といえるものです。しかし,本文中にも述べているように,本書の各語彙表は,単語 の標本における度数をそのまま示すものであり,母集団における語彙の様子をうかがうものとは なっていません。これは,この調査が,テレビ放送を対象とするはじめての語彙調査として,予 備的・探索的な段階にあることからくる,一つの限界です。しかし,そのような限界を知ったう
えで,標本(番組)から得られたすべての単語とその度数をありのままに示すことは,テレビ放 送の語彙についてのさまざまな探索と,将来の本格的な調査のための具体的な検討とを可能にす るものとして,少なからぬ意義をもつものと考えます。大方のご教示・ご批判を乞う次第です。
調査を進めるにあたっては,B本放送協会, H本民間放送連盟をはじめとして,各方面から数々 のご助力・ご助言を賜りました。ここに厚くお礼申し上げます。
なお,この調査は,言語体系研究部第二研究室の共同概究として,以下の5名が担当していま
す。
中野 洋 石井正彦 大島資生 山崎 誠 小沼 悦
(出語体系研究部長)
(言語体系研究部第二研究室長)
(東京大学留学生センター講師・元言語体系言伝部第二研究室研究員)
(書語体系研究部第一研究室長)
(言語体系研究部第二研究室M究補助貫)
本書に収めた語彙表は,すべて,パーソナル・コンピューターによって作成し,付属するプリ ンターによって印字したものを,そのまま版にしたものです。語彙表の作成と「解説」「凡例」の 執筆には,石井が当たりました。また,語彙表作成の全般にわたって,小沼がこれを補助しまし
た。
平成9年3月
国立国語研究所長 水谷 修
目 次
解説………・・…・…・・………・……・……・……・……・……・……・・…………・……・…5 凡例・………・……・………・・………・………・・の…………・・……・……13
語彙表
[1]本編五十音川頁語彙表 ………・……・…・………・・………・………・………・・……・・…………・17
[2]本編〔音声〕度数順語彙表 ・………・…・…………・…・………曾・・…………・677
[3]本編〔画面〕度数順語彙表 …… …………・・………・…・………719
[4]番組のジャンル別〔音声〕度数順語彙裏 ……∴………・……・・…………・……・……・…739
[5]番組のジャンル別〔画面〕度数順語彙表 ………・…・………L一・・…・…・……・……749
[6]チャンネル別〔音声〕度数順語彙表 一……一………・……・・…………・755
[7]チャンネル別〔画面〕度数順語彙表 ・………・…・………・・………・・…・・765
[8]H震ilヨfelj〔音声)度数111頁言舞二三 ・ ・・…
@。… 一・。・… ■■・・一… 一・・・・・・・・・・・・・・・… 一・・・・・・・・・・・・・・… 。。・… 771
[9]曜日別〔画面〕度数順語彙表 ………・…・・……781
[10] 日ミ髪間三男IJ 〔音声〕 度数lilPtx言吾彙表 ・。・・・・… 一一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 。・・・・・… 。… 。・一・・・・・・・・・・… 。・・ 787
[11]時間帯別〔画面〕度数順語彙表 ………・…・……・…・………・・………・…・……・793
[12]番組の長さ別〔音声〕度数順語彙表 ・・………・…・………・曾……・・…………・797
[13]番組の長さ別〔三三)度数順語彙表 …一…………・・…………一…・一………807
[14] ネ見聴二男lj 〔音声〕 度数}ll頁言語・彙表 ・・・・・… ■■… 一・一・・一… 曾・・・・・・・・・・・・・・・… 一・・・・・・・… 一・・・・・・・・… 813
〔15]視聴率別〔画面〕度数順語彙表 ・………・・………・・…一………819
[16]話者性溺〔音声)度数順語彙表 ・一………・・…・………・……・…・……一………823
[17}媒体劉〔画面〕度数順語彙表 ……・・…………・………・……・…・……・…・………・………831
[18]CM五十音順語彙表 一・………・一………・……・・………・・…………一……・835
[19]CM〔音声〕度数順語彙表 …一…一一・・………一一…・一…一………・…………・883
[20]CM〔画1面〕度数順語彙表 一…・…………・・………・…・………一・…………887
英文要旨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 一・・一・・一・・・・・・・… 9・・・・・・・・・・… 曾・・・… 一一・一齢・・・・・・・・・・・・・・・・… 一・・一一・… 一・一・890
解 説 5
解 説
この報告書の圏的
この調査は,テレビ放送をとおして,どのような単語が,どのように,また,どれほど使われ ているのかということ,つまり,テレビ放送における単語使用の実態について調べることを,主 たる目的として行ったものである。その方法論と,調査によって得た標本(番組〉とについては,
先に刊行した報告112『テレビ放送の語彙調査1一方法・標本一覧・分析一』(秀英出版,1995)
に詳述した。本書は,それに続けて,標本(番組)から得た個々の単語がどのように使われてい るかを,各種の語彙表によって,乱そうとするものである。それら語彙表についての語彙論的な 分析は,本書に続く報告書において行う予定である。
調査の要点
調査の詳細については,前掲報告112に記したので,くりかえさないが,以下に,その要点のみ,
簡単に記す。
調査対象(母集団)は,1989年4〜6月目3か月間に,全国放送網のキー局である6放送局7 チャンネル(NHK総合・NHK:教育・日本テレビ・TBS・フジテレビ・テレビ朝H・テレビ 東京)が放送した,すべての番組(コマーシャルも含む)の語彙である。
調査方式は標本抽出調査であり,標本(番組)は,母集団となる放送を5分間の幅をもつ抽出 単位に分割し,それらを週・曜目・時間帯・チャンネルごとに等しくなるよう構成した集団から,
無作為に抽出したものである。5分間の抽出標本の数は全部で364,総時間数は30時間20分である。
調査単位は,いわゆる「長い単位」の系列に属するものであるが,より実質的な単語に焦点を 当てるために,「(〜て)いる」「(〜て)しまう」などの補助用書や,「(〜に)ついて」「(〜と)
いう」などの複合辞を,独立の単語と認めていない。したがって,今回の調査単位は,これまで の語彙調査に比べてもかなり長いものであり,この調査の特徴の一つとなっている。
標本の語彙量
音声と画面文字列それぞれの認定基準,および,上述の調査単位の規定に従い,標本(番組)
に含まれる発話および文字列に対して,単位切り・同語異語判別を施し,以下のような語数の単 語を得た。
俵1)標本籍彙量
延べ語数 異なり語数 本編 CM 本編 CM
音声 103081 9235 画藤 20246 9413
17647 3455
7970 3591
6 解 説
語彙表の種類
本書に掲げる語彙表は,以下の20種である。
[1]本編五十音川頁語彙表 [2]本編〔音声〕度数順語彙表 [3]本編〔画面〕度数順語彙表
[4]番組のジャンル別〔音声〕度数順語彙表 [5]番組のジャンル別〔画面〕度数順語彙表 [6]チャンネル別〔音声〕度数順語彙表 [7]チャンネル別〔画面〕度数順語彙表 [8]曜日別〔音声〕度数順語彙表 [9]曜日別〔画面〕度数川頁語彙表 [IO]時聞帯別〔音声〕度数順語彙表 [ll]時間帯別〔画面〕度数順語彙表 [12]番組の長さ別(音声〕度数順語彙表 [ユ3]番組の長さ別〔画颪〕度数順語彙表 [14]視聴率捌〔音声〕度数順語彙表 [15]視聴率別〔画面〕度数順語彙表 [16}話者性別〔音声〕度数順語彙表 [17]媒体別〔画面)度数順語彙表 [18]CM五十音順語彙表
[19]CM〔音声〕度数順語彙表 [20]CM〔画面〕度数順語彙表
これらは,すべて,標本(番組)に現れた単語の度数(標本度数)を示したものである([2]
および[3]のみ特化係数(後述)も付与)。
度数は,まず,その単語が,標本(番組)の本編部分に現れた場合と,コマーシャル(CM)
の部分に現れた場合とで,別々に数えられている。そして,それぞれにおいて,音声として現れ た場合と,画面文字列として現れた場合とで,別々に数えられている。本編とCM,音声と画面 という区別は,テレビ放送において,きわめて重要である。
上の語彙表も,まず,本編([1]〜〔17])とCM([18]〜[20])とに,大きく分けられる。
そして,それぞれ,本編の音声([2] [4] [6] [8] [10] [12] 〔14] [16])と本編の 画面([3] [5] [7] [9] [ユ3] [ユ3] [ユ5] [17]),CMの音声([ユ9])とCMの画面
([20])とに,分けられる([1]は本編での,[18]はCMでの,音声・画面両方の度数を一覧 できる)。いずれの語彙表においても,本編とCMの度数また,音声と画面の度数とが合算され
ることはない。
[1]と[18]は五十音順の,それ以外は度数順の語彙表である。五十音順語彙表にはすべて
の単語が,度数順語彙表には度数上位の語(高頻度語)が収められている。上位語の範囲は語彙
表によって異なっている。
解 説 7 [4]〜[17]は,本編に現れた単語について,「言語外的な側繭」別にその各「項目」の度数 を求め,その上位語を掲げたものである。ここでいう「言語外的な側面」とは,前掲報告112であ げたもののうち,標本(番組)のもつ6つの側面(番組のジャンル,チャンネル,放送曜日,放 送時間帯,番組の長さ,視聴率)と個々の発話および文字列のもつ側颪(話者の性別,画面文字 の媒体)であり,また,その各「流図とは,それぞれの側面を構成する下位区分(番組のジャ ンルなら,報道,教育・教養,一般実用,……など〉である。個々の単語が,これら書語外的な 側kから特徴づけられる標本(番組)あるいは発話や文字列に,何回現れたかが,それぞれの側 面における各項目の度数として数えられる。
以下,それぞれの語彙表について,簡単な解説を加える。
[1]本編五十畜順語彙表
標本(番組)の本編部分に現れたすべての単語,22548語(音声にのみ現れたもの14578語,画 面にのみ現れたもの49Gi語,音声・画面両方に現れたもの3069語)を,その読みの五十音順に配 列し,それらの度数を,音声と画面それぞれに示した語彙表である。度数は,標本全体の度数の ほか,言語外的な側面ごとの内訳(各項目)の度数と,CMにも現れた単語についてはその度数 も,示されている。ほかに,その単語が現れた標本(番組)の数(異なり)が,これも音声・画 面ごとに,承されている。この語彙表によって,ある単語が,この調査の標本(番組)中,その 本編部分に現れたか,現れたとすれば音声なのか画面なのか,そして,どのような番組(話者の 発話,画面の媒体も)に,どれほど現れたかを,知ることができる。
[2]本編〔音声〕度数順語彙表,[3]本編〔画面〕度数順語彙表
本編に現れた度数上位の単語を,その度数順に配列した語彙表である。音声の場合[2〕には,
度数ユ0以上の1186語(これで本編延べ語数全体の69.9%を占める)を,画面の場合[3]には,
度数5以上の492語(同じく49.6%を占める)を,それぞれ,収めた。これらの語彙論によって,
標本(番組)中の本編の,音声と画颪のそれぞれにおいて,どのような単語が数多く現れたのか を,知ることができる。なお,本編に現れた単語について,その累積使用率(カバー一2$)のおお まかな分布を求めると,以下のようになる。
(蓑2)標本における単語の累積使用率分布
音 声 画 面 上位5語IO.エ(%)上位エ000語68.0(%)
io 25 50 100 200 300 500 750
16.2 27.2 35.1 42.5 50.3 54.8 60.5 64.9
1500 2eoo 2500 3000 3500 5000 700e 10000
72.4 75.6 78.1 80.1 81.8 85.6 89.5 92.6
上位5語 8.9(%)上位1000語58.2(%)
10 25 50 ioo 200 300 500 750
13.0 22.2 28.7 34.4 40.4 44.3 49.8 54.5
1500 2000 2500 30eo 3500 5000 7000
63.6
68.6
73.0
75.5
77.9
85.3
95.2
8 解 説
語彙表[2〕 [3]では,書語外的な側面については,度数ではなく,「特化係数」を示した。
特化係数とは,全体についての構成比を基準にして,各語についての構成比を,その何倍にあた るかという形で,表現したものである幟1)。
たとえば,fそして」という単語の,音声での,番組のジャンルにおける特化係数(次表3〈ウ〉)
は,本編音声全体(延べ語数)の比率〈オ〉を基準値(期待値)として,「そして」の比率くイ〉
の,その基準値に対する比率(〈イ〉÷〈オ〉)を求めればよい。
(褻3)「番組のジャンル」におけるrそして」の特賞係数
報道 教育・教養一般実溺音楽バラエテd一ストーり一スポーツその他 計
「そして1 〈ア〉度数 49 31 88 5 55 15 64 3 3ユ0
〈イ〉圭ヒ率(%) 15.8 10.0 28.4 1.6 17.7 4.8 20,6 1.0 100,0
《ウ〉糊二二 欝鱗 導雛 圭鯵 as} 鯵嚢t一 登籍 醗三_鷺慧 本編音声全体〈エ〉度数 17351 12231 27387 3272 20559 129ユ6 8847 518 103081 〈オ〉比率(%> 16.8 11.9 26.6 3,2 19、9 12,5 8.6 0,5 100.0
「そして」は,度数・比率では,「一般実証系」の標本(番組)にもつとも多く現れている。し かし,二化係数をみると,r一般実爾系」の値は1.07で,全体(基準値)とほとんど同じ現れ方を していることがわかる。それに対して,「スポーツ系」では,度数・比率は「一般実用系」に及ば ないが,混化係数は2.41であるから,「そして」は,全体(基準値)の2倍以上の比率で,「スポー ツ系」に現れていることがわかる。
個々の単語の特化係数は,他の言語外的な側面のそれぞれにおいても,同様の方法で求めるこ とができる。雷語外的な二二の各項目のサイズ(延べ語数〉に大きな差がある場合は,それらの 度数を直接に比較するよりも,二化係数を比較する方が適当である。ただし,特化係数は,本来,
全体の度数が大きい単語について有効な数値であるから,本書では,度数順語彙表に収めた上位 語にのみ付与している。
以下に,特化係数算畠の基準値となった延べ語数全体の比率を,言語外的な側面ごとに示す(網 かけ部分)。また,参考までに,それぞれの異なり語数も示す(各表とも,延べ語数の総計は,音 声:103081,画面:20246であるが,「番組の長さ」のみ,「・番組」として不完全な標本(0289)を 除いているために,音声:103064,画面:20241である)。
(表4)番組のジャンル
立 =lrt
N 騨 画 面
延べ比率%異なり 延べ比率%異なり
報道系 教育・教養系 一般実用系 音楽系
バラエティー系 ストーリー系 スポーツ系 その他
17351 12231 27387 3272 20559 12916 8847 518
欝影 難象 欝毒 3露
鶯9
鶏薮
$馨 糠葺
5392 3522 6e26 1151 4499 3522 2683 371
3799 1635 5377 1022 3741 1464 3052 156
灘器
難ぼ
欝馨 纂轄 ユ$導
?宴
箆逸
cg
ユ751
1047
2364
610
1653
995
889
116
解 説 9
(i褻5)チャンネル
音 声 画 面
延べ比率%異なり 延べ比率%異なり
NHK総合 NKK教育
日本テレビ
TBS
フジアレビ テレビ朝日 テレビ東京
13305 蕨 4164 13631 q・・94
16247 懇懇 4377
む 13177 蓬峯 4245
1盤:1黙壽1
15126 露4374
2999 囈」ジ1325 1573捲奪1772
各1498
34424鋲 llil磁濃;1
2s6g t,;/ft,tfl{ g,i. / i3i6
多ノ鴬凱難燃㌧
4175 1侵璽鷲{ぎき 1891
(袈6)放送曜日
音 声 画 面
延 べ 比率%異なり 延べ比率%異なり
月火水労金土目
蘇1籔i1
1翻 建議
バ ll:li灘l lll1
2094 三蕪蒸叢薄1 1236 ムノノひがみ げ
3092傷幽饗1447
ili欝lii1
2635 ・臓3、◎.> 1287 ヘーあな 1二、)
2981 議姦『学マ 1112
(表7)放送時間帯
音 三 三
延 べ比率%異なり 延べ比鞠異なり
0時〜
6時〜
12時〜
18時〜
飛繍 搬轟 画嚢 2858
6193 4907 6288
繋iil
(褒8)番組の畏さ
音 声 画
面
延べ比率%異なり 延べ比率%異なり
〜i5分
〜30分
〜60分
〜90分 91分〜
11609鷲
諺 25964 搬 タ 32249鎚 19080鑑 解 14162 噸
i 3725
:. s. 5776
;, 7695 f 5256
: 3869
3499 叙嫁建≧ 1715 4079 二審蓼≦〉熟多難 1887 5688 馨$\姫ご滋 2872
で〉翌篤♂、
3404 p薄1564
3571 『徴7『;窃5 1386
10解 説
(表9)視聴率
音 声 画 面
延べ比率(%異なり 延べ比率%}異なり
一一一
P.1%
一一 R.7%
一一 W.0%
一. 100%
26446 25508 26962 24165
5702 6623 6798 6244
3778 6166 4659 5643
1918 2852 2328 2233
(表10)話者性別
音 声 画 面
延べ比率%異なり 延べ比率岡異なり
男女他 70288
・・9・・碧羅 1888
13519 7583 739
(衰11)画面の媒体
音 声 画 薗
延べ比率%異なり 延べ比率%異なり
アロツフ フリツプ セット 実物
13491 5ユ52 133 1470
犠
ll////r/ n{}g
833
[4]番組のジャンル別〔音声〕度数順語彙表 〜[17]媒体別〔画面〕度数順語彙表
本編に現れた単語について,言語外的な側面の各項目ごとに,そこでの度数が大きいものを,
音声の場合には上位200語(話者性Sljのみ600語〉を超えない順位まで,画画の場合には上位:100語 を超えない順位まで,それぞれ,示した。
これらの語彙表に収められた単語は,書語外的な側繭の各項目に該当する標本(番組)に数多 く現れたものではあるが,かならずしも,その各項目に特徴的な単語というわけではない。そこ で,それぞれの語彙表では,その単語が,音声の場合には語彙表[2]に,画面の場合には語彙 表[3]にあり,かつ,その各項目での二化係数が2以上であった場合には,度数の右側に+印
を付し,特化係数が0.5以下であった場合には,度数の右側に一印を付している。これらの印が付
いている単語は,全体の度数がある程度大きいもので,+印の場合は全体に比べて2倍以上の比
率で,一州の場合は全体に比べて2分の1以下の比率で,その項目に現れているというものであ
る。これらは,各項目において,よく境れる,または,現れるけれども少ないという意味で,特
徴的な単語の候補となるものである。
解 説 11
[18] C M五十音順語彙表
標本(番組)のCM部分に現れたすべての単語,5595語(音声にのみ現れたもの2004語,画面 にのみ現れたもの2140語,音声・画面両方に現れたもの1451語)を,その読みの五十音順に配列 し,それらの度数を,音声と画面それぞれに示した語彙表である。本編にも現れている単語には,
度数の右側に*印を付した。この語彙表によって,ある.単語が,この調査の標本(番組)中,そ のCM部分に現れたか,現れたとすれば音声にどれほど,画面にどれほど現れたのか,また,本 編にも現れたのかどうかを,知ることができる。
[19]CM〔音声〕度数順語彙表,[20]CM〔画面〕度数順語彙表
CMに現れた度数上位の単語を,その度数順に配列した語彙表である。音声の場合[ig]には,
度数5以上の385語(これでCM延べ語数全体の47.8%を占める)を,爾面の場合[20]には,同 じく度数5以上の296語(同じく44.2%を占める)を,それぞれ,収めた。これらの語彙表によっ て,標本中のCMに,音声と画面のそれぞれで,どのような単語が数多く現れたのかを,知るこ
とができる。
利用上の注意点
本書の語彙表が標本度数の表であることに,まず,注意しなければならない。この調査が標本 抽出調査であることを考えれば,語彙表には,本来,標本度数ではなく,母集団における単語の 度数ないし使用率を記す(推定する)べきである。しかし,前掲報告l12に述べたように,この調 査は,テレビ放送の語彙を対象とするはじめての調査として,予備的・探索的な性格(限界〉を
もつものであり,標本の大きさ(語数)および抽出法について,なお不十分な点を残している。
とくに,標本の大きさについては,調査対象を当初予定した1年分の放送から3か月分に縮小し たこともあって,十分な数の単語について母集団使驚率などを推定することが困難である。われ われが,ここに,標本(番組)から得られたすべての単語とその標本度数をありのままに示すの は,それによって,テレビ放送の語彙についての探索的なデータ解析と,同時に,将来の本格的 な語彙調査のためのより具体的な検討とが,可能になると考えるからである。
本書の語彙表は,また,「見出し語」の表であって,一つの見出し語にまとめられた個々の「単 位語」の出現状況については,知ることができない。たとえば,「ヤハリ」「ヤッパリ」「ヤッノ胃
「ヤッパシ」という単位語は,「やはり」という見出し語にまとめられているため,単位語それぞ れの標本度数を知ることはできない。テレビ放送における音声言語あるいは話しことばの占める 位置を考慮すれば,これら単位語の出現状況を知ることは重要である。実際,「やはり」の各単位 語の標本度数や特立係数をみると,番組のジャンルとのかかわりでは,ドヤハリ」がスポーツ系,
「ヤッパ」がバラエティー系で,それぞれ,特徴的であること,また,話者の職業とのかかわり
では,いずれもfヤッパリ」を使うことが多いが,アナウンサーは「ヤハリ」,タレントは「ヤッ
パ」を使うことにおいて特徴的であること,などを知ることができる腔2)。しかし,調査で得た
すべての見出し語について,その単位語の出現状況をまとめるには,なお,データの整理が必要
12解 説
である。今後の課題としたい。
本書の語彙表が若干の誤りを含んでいることにも,また,注意しなければならない。それは,
前掲報告112でまとめたデータから本書の語彙表を作成する過程で見つかった,主として,同語異 語判別や語種・品詞認定に関する誤りである。それらの誤りは,本来,すみやかに修正されるべ
きものであるが,その件数がわずかであったことと,前掲報告112との整合性とから,本書では,
誤りを含む見出し語についてその旨を記す(欄外注記)にとどめ,見出し語の分割や統合,語種・
品詞認定の訂正,それに伴う数値の変更などの処理は施していない。したがって,本書の各語彙 表における見出し語の数やその度数,語種・贔詞の数値などは,前掲報告112に示した「標本一覧」
やその「分析」での数値と,完全に一致している。
[注1
(1>特化係数については,上田尚一『統計データの見方・使い方』(朝倉書店,1981),同『デー タ解析の方法一質的データの解析一』(朝倉書店,1982)など参照。
② 石井正彦「テレビにおける単語使用の実態一国立国語研究所『テレビ放送の語彙調査』から一」
(『日本語学』15−io,1996)参照。
凡 例 13
凡 例
各表共通
全体番号 調査で得られたすべての見出し語(26033語)に一連の番号(00001〜26033)を付与 した。この番号をたどることにより,異なる語彙表の間で,同一の見出し語を参照する ことができる。また,ある語彙表に欠番があれば,その番号をもつ見出し語は,それ以 外の蓑にあることがわかる。
見出し 画面に現れた単語については,字体・かなづかいを現行のものに統一一したほかは,
できるだけ,その表記を採用した。画面の表記が複数ある場合には,もっとも標準的な ものを一一つ選んだ。音声としてのみ現れた単語には,現行の標準的な表記を与えた。し たがって,異なる見出しの同一の要素が,画面に現れたか否かによって,異なる裏記と なっている場合がある(三二〇〇264「あく<灰汁〉」と00286「アク取り」)。また,固有名 などで,表記が確定できなかったものには,先頭に#印を付した。語形が長いなどして 営内に収まりきれなかった見出しは,全体番号とともに欄外に記した。記 号類で印刷で きなかったものは,(配号)としたうえで注釈を付した。
注 釈見出しの表す単語の特定や,紛れやすい見出しの弁別の助けとなるよう,(「注記」
以外の)注釈的な情報を,見出し語の表記に続けて〈〉内に付した。
語 種 里:和語 旦 漢語 旦 外来語 旦 混種語 ?:記号類や語種不明のもの (下線部は語彙褒での略号,以下同様)
品 詞⊥:体の類二丁の類下根の類.生 その他■
注
記号類や品詞不明のもの (『分類語彙表』による)
艶 その単語が固有名である場合,以下のような略号を付した。
人:人名(芸名・しこ名・愛称なども含む)
地:地名
商:商品名(型番・品番なども含む)
企:企業名(商店名なども含む)
題:題名(番組名・曲名・書名・雑誌名・大会名なども含む)
標:商標(球団マークなども含む)
組:組織名・団体名・グループ名
固:上記以外の固有名
14 凡 例
[f]本編五十音順語彙表
標本(番組)申の本編部分に現れたすべての単語(22548語)を,読みの五十音順に配列した。
記号類など,読みが与えられなかったものは,末尾にまとめて掲げた。音声・画面をとおして,
2回以上現れた単語を上段(2ページ見開き)に,音声・画面のいずれかに1回しか現れなかっ た単語を下段(1ページ2段組)に収めた。誤りを含む単語については,その内容を,全体番号 とともに欄外に記した。以下〔 〕内は,下段の表での略号。
種別〔種〕 その単語が,本編において,音声として現れているか,画面文字列として現れて いるかの別。
音二その行にある数値は,すべて,音声として現れた場合のもの 画:その行にある数値は,すべて,画面文字列として現れた場合のもの
度 数 その単語の本編全体での度数。「番組のジャンル」など,それぞれの言語外的な側面 の度数の合計に一致する。
比 率 その単語の度数の,本編の延べ語数(音声:103081,画諏:20246)に紺する千分率 (パーミル)。
出現標本 その単語が本編に現れた標本の数(異なり)。
C M その単語がCMにも現れている場合には,その度数を示す。
番組のジャンル〔類) ㈱ビデオ・リサーチ『テレビ視聴率季報』で付与された番組分類コー ドを8分類にまとめたもの(以下,言語外的な側面については,前掲報告112参照)。
報道系〔報〕
教育・教養i系〔教〕
一般実用系〔一〕
音楽系〔音〕
バラエティー系〔バ〕
ストーり一系〔スト〕
スポーツ系〔スホ〕
その他〔他〕
チャンネル〔CN〕
NHK総合〔総:〕
NHK教育〔教〕
凡 H本テレビ〔日)
T B S (T)
フジテレビ〔フ〕
テレビ朝日〔朝〕
テレビ東京〔東〕
曜日〔曜〕 各曜日の午前5時から翌日の午前5時前までを1曜日とする。
時間帯〔蒋〕 一Nの放送時問帯を4区分する。
0〜:0時から6時前まで 6〜:6時から12時前まで 12〜:12時から18時前まで 18〜:18時から24時前まで
番組の長さ〔長〕 標本が属する番組本来の放送分数を5区分する。
〜15:25分以内 〜30:i5分超30分以内 〜60:30分超60分以内 〜90:60分超90分以内 91〜:90分超
視聴率〔率〕 毎5分平均世帯視聴率(㈱ビデオ・リサーチによる)を4区分する。
一一 1.1:1.1%以下
〜3.7:1.1%超3,7%以下 〜8.0:3.7%超8.0%以下 〜100:8.0%超
話者〔話〕 音声として現れた単語について,その話者を,性別によって3区分する。
塁【生 玄1生
その他(アニメーションの登場人物で性別不明のものなど)
画面の媒体〔媒〕 画面に現れた単語について,それが表示される媒体を4区分する。
テロップ〔テ〕:テUップ,スーパーインポーズの類 フリップ〔フ〕:フリップ,ボードの類
セット〔セ〕:セットの類 実物〔実〕:笑物の類
例 15
16 凡 例
[2]本編〔音声〕度数順語彙表,[3]本編〔画面〕度数順語彙表
本編に現れた単語のうち,[2]〔音声〕には,度数IO以上の1186語を,[3}〔画面)には,
度数5以上の492語を,それぞれ,収めた。表の構成は,[1]と同じ。ただし,種別に代えて順 位(同じ度数には同じ順位)を示し,言語外的な側面の数値を特化係数(8ページ参照)とした。
[4]番組のジャンル別〔音声〕度数順語彙表 〜[17]媒体別〔画面〕度数順語彙表
書語外的な側面のそれぞれについて,その各項貝ごとに,〔音声〕の場合には上位200語(話者 性別のみ600語)を超えない順位まで,〔画面〕の場合には上位100語を超えない順位まで,それぞ れ,全体番号,見出し〈注釈〉,度数を示した。度数の右側には,その単語が,(音声〕の場合に は語彙表[2]に,〔画面〕の場合には語彙表[3]にあり,かつ,その各項目での特化係数が2 以上であった場合には国印を,特化係数が0.5以下であった場合には一印を付した。なお,順位は 各項囲に共通のものとして表の面端に示したため,各項目で同じ度数であっても,異なる順位と なっている。
[i8]CM五十音順語彙表
標本(番組)のC醗部分にi現れたすべての単語(5595語)を,その読みの五十音順に配列し,
全体番号,見出し〈注釈〉,語種,晶詞,注記,音購度数,春鶏比率,画面度数,画面比率を示し た。それぞれの比率は,その単語の度数の,CMの延べ語数(音声:9235,画面:9413)に対す る千分率(パーミル)である。また,その単語が本編にも現れている場合には,それぞれの度数 の右側に*9Pを付した。誤りを含む単語については,その内容を,全体番号とともに欄外に記し た(本編にも現れている単語で誤りを含むものは,語彙表〔1]を参照)。
[ig] CM〔音声〕度数順語彙表,[20]CM〔画面〕度数順語彙表
CMに現れた単語りうち,[ig]〔音声〕には,度数5以上の385語を,[20]〔画面〕には,
同じく度数5以上の296語を,それぞれ収め,順位,全体番号,見出し〈注釈〉,度数を示した。
その単語が本編にも現れている場合には,度数の右側に*印を付した。
[g]
本編五十音順語彙表
18 [1]本編五十音顯語彙表
本纏 CM 餐総のジャンル チャンネル
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番号 髭出し 翻・晶団注護己 自刃度数 比率 標本 穀 運 敦養 実潤 憂 楽 ティー り齢 翰ツ その飽 拷名 穀肖 テレヒ T8S テレビ 輌霞 豪凍
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