写真-1 型枠取外し直後のコンクリート状況
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(2) 土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅴ‑289. 0.0. 度がほぼ同じとなっており,温度差の影響を受けなかったため,. -0.4. シート取外し後の質量変化が合板ケースよりも小さくなったも のと考えられる.合板型枠取外し,シート取外しからの質量変 化率の経時変化を比較すると質量変化率の減少速度はシートの. 質量変化率(%). ースは,シート取外し時の材齢 28 日では室温とコンクリート温. シート. 合板. -0.8 -1.2 -1.6. 方が小さく,収束する値も小さい結果となった.これは,28 日 -2.0. 間シート養生することで自由水が水和反応に消費されることで. 0. コンクリート表面が緻密化し,結果として逸散する水分量が低. な表面水率の低下は前述のとおり温度差の影響が大きいものと. 50. 60. 70. シート. 表面含水率(%). 減し,材齢 28 日で約 4.8%に収束した.型枠取外し直後の急激. 30 40 材齢(日). 12. 図-3に,型枠取外し後,シート取外し後のコンクリートの表面. 含水率が 11.0%であったのに対して取外し 2 日後で 6%程度に低. 20. 図-2 コンクリート質量変化率の経時変化. 減したものと考えられる.. 含水率の経時変化を示す.合板ケースは型枠取外し直後の表面. 10. 考えられる。この若材齢時における急激な表層部の乾燥は,水. 合板. 10. 8 6 4 0. 和反応に影響するだけでなく,表面の収縮ひび割れを招く要因 となり得るものと考えられる.一方,シートケースではシート. 10. 20. 30 40 材齢(日). 50. 60. 70. 図-3 コンクリート表面含水率の経時変化. 取外し直後の表面含水率が 8.5%であったのに対して取外し 2 表-3 空隙率の測定結果. 日後の表面含水率は合板ケースと同様に 6%程度とあったが,低 測定項目 空隙率 平均空隙径 密度. 減幅は,合板ケース 5%に対してシートケースは 2.5%と合板ケー スの半分であった.また,シート取外しから 32 日目の材齢 60 日で約 5.0%に収束した.ここで,シート取外し時の材齢 28 日 の表面含水率が 8.5%と型枠取外し時の材齢 3 日の表面水率よ. 3.2 空隙構造への影響 表-3に合板およびシートの両ケースにおける材齢 28 日時点に. おける空隙データを示す.ここで,図-3にも示すように合板ケ ースは材齢 28 日時点で含水率がほぼ収束している一方で,シー トケースは材齢 28 日時点で含水率の高い状態にある.そのため,. 空隙容積(ml/ml). 分が消費されたためであると考えられる.. 合板 15.5 0.037 2.13. シート 15.5 0.020 2.12. 0.012. りも 2.5%低下している.図-2 に示すようにシート養生期間の質 量変化がないことから,この表面含水率の低下は水和反応に水. 単位 % Μm g/cm3. シート. 0.010. 合板. 0.008 0.006 0.004. 0.002 0.000 0.001. 0.01. 図-4. 0.1. 1. 10. 100. 1000. 空隙径(μm) 各ケースの空隙径分布. 含水率の相違による空隙率への影響が考慮されていないものの, 水銀圧入法の試料作製段階で乾燥工程を経ることから,この影響は無視することとした.合板およびシートのケー スにおいて,空隙率は同等で,平均空隙径は約 1/2 に低減する結果となった.さらに,図-4の空隙径分布を示すよ うに,0.1μm 以下の空隙にケースの差異が明確に現れており,合板に比べ,シートの方が空隙のピークが小径側に シフトするとともに,0.01μm 以下の空隙量が増加していることが分かった. 4.まとめ 熱可塑性樹脂シートを 28 日間貼付することによって,若材齢時の急激な水分逸散を防止するとともに,表層部の コンクリートの水和反応に必要な水分を供給でき,コンクリートの空隙を小径化できることが分かった. 参考文献 1). 米田ら:細孔内水分状態と強連成させた準微細ひび割れモデル,コンクリート工学年次論文集,Vol.36,No.1,pp.394-399,2014.. 2). 温品ら:長期間の水分逸散抑制養生による表層品質向上効果,土木学会第 69 回年次学術講演会講演概要集, pp.121-122,2014.. ‑578‑.
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