無線式橋脚傾斜モニタリングセンサーの開発 (株)シーエス・インスペクター
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(2) 土木学会第68回年次学術講演会(平成25年9月). Ⅵ‑062. ①気象変化,特に温度による計測誤差が発生しないこと. ②列車や車両走行,工事などによる振動に対して測定値が安定していること. ③長期間の測定に対して,安定したデータ収集ができること. (1) 無線式傾斜計の設置 実証実験を行った鉄道の架道橋は,近接工事を管理するための有線式傾斜計が設置されており,橋台が防護 桁の温度変化により道路直角方向へ傾斜する挙動が発生していた.そこへ図-2 に示すように無線式傾斜計を 設置し有線式傾斜計の挙動と比較した. 無線子機のバッテリーは一次電池式に加え. a ⑦⑧ ③. ②. ①. て,ランニングコストを抑えるため太陽電池 下り線. A. 式を試作し図-2 の③と⑥に設置した. ←起点方. (2) 計測結果. 終点方→ 上り線. B. 2013 年 2 月 14 日~3 月 12 日から約 1 ヶ. ④. ⑤ ⑥. a 月間 10 分間隔で計測を行った.ケース内の 20m. 最低と最高温度は-8℃,38℃であった.この. a-a断面. 期間内のデータ収集率を表-2 に示す.未収集 レール天▽. 無線式傾斜計 架道橋桁. 回数は無線通信不良の回数であり,異常値回 数は傾斜角が異常値の場合の回数である. 橋台. 6m. 無線通信不良の原因は,№③が太陽電池の. 橋台. 無線子機 ①~③ TSS 型 ④~⑥ マルチホップ型 基地局 ⑦,⑧. 道路. 発電能力容量不足,№④⑤⑥通過列車により. 有線式傾斜計. 通信が遮断されたことが推測できる.傾斜角. A,B 橋台下端▽. の異常値を取得する原因は,№②④が高温時. 図 -2 無線子機と基地局の設置位置. に発生しており,その他の原因も含めて現在 表 -2 無線子機毎のデータ収集率. 調査中である.図-3 に№③を除く無線子機の 無線タイプ. 傾斜角と温度の経時変化を示す.傾斜角は測 定開始時を 0 分とした.上記の異常値を除く と,計測値は安定しており微小な変化から温. 図中№ バッテリー種別 未収集回数 異常値回数 収集率. TSS型 №① 電池 73 0 98%. №② 電池 89 324 89%. №③ ソーラー 2747 38 28%. №④ 電池 408 3 89%. マルチホップ型. 有線式. №⑤ 電池 245 30 93%. №A,B 0 0 100%. №⑥ ソーラー 197 1 95%. 度による挙動があることが分かる. 有線式傾斜計や三次元計測データとの比較では, 傾斜の傾向としては合っており,構造物の異常を 検知するレベルとして精度は確保できたと考えら れる.しかし,測点に差があり測定期間内の変位 量も最大 0.4 ㍉と小さいため断定はできない.今 後,大きな温度変化による橋梁下部工全体の挙動 が予想されるため改めて比較検証したい.また, 通信不良や温度による異常値については,ソフト ウェアにてカバーすべく改善を行っていく. 図 -3 傾斜角と 傾斜角と温度の経時変化図 温度の経時変化図. 4.あとがき 4.あとがき. 実証実験は 2013 年 9 月までの予定であり,今後長期間に対するバッテリー寿命などの検証を行なう.今回 判明した課題などに対して改善を行い,収集データの安定化と信頼性の向上を図り,システムをさらに実用性 の高いものとして様々な構造物のモニタリングに役立てていきたい. <参考文献> 参考文献>. 小泉圭吾,藤田行茂,平田研二,小田和弘,上出定幸:土砂災害監視のための無線センサネット. ワークの実用化に向けた実験的研究,土木学会論文集 C(地圏工学),Vol69,№1,p46-p57,2013/2. ‑124‑.
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