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信号交差点におけるインターグリーン時の車両挙動に関する研究

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Academic year: 2022

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(1)IV-025. 土木学会中部支部研究発表会 (2009.3). 信号交差点におけるインターグリーン時の車両挙動に関する研究 名古屋大学大学院 学生会員 ○石黒 公規. 正会員 中村 英樹. 名古屋大学大学院. 正会員 鈴木 一史. φ1. φ2. G: 57 Y: 3 PG: 48 PF: 7. G: 11 Y: 2 AR: 5. φ3. φ4. G: 39 G: 13 Y: 3 Y: 2 PG: 28 PF: 9 AR: 5 サイクル長:140[s]. G: 青時間[s],Y: 黄時間[s],AR: 全赤時間[s], PG:歩行者青時間[s],PF:歩行者青点滅時間[s]. 図-1 末盛通2交差点の現示および構造 表-1 各流入部の交錯点までの距離 流入部 南 東. 交錯する動線 東流入部からの直進 西流入部からの直進 北流入部からの直進 南流入部からの直進. sr[m] se[m] sr-se[m] 16.1 25.0 -8.9 34.9 43.2 -8.24 19.4 31.7 -12.26 31.5 29.6 1.87 ※ 太字はクリティカルな交錯. 東流入部(右折) 16. 必要加速度[m/s2]. 14 12. 南流入部(右折)※. 16. 全赤進入 停止※ 85 percentile_進入 15 percentile_停止. 全赤進入 停止※ 85 percentile_進入 15 percentile_停止. 14. 必要加速度[m/s2]. はじめに 我が国では安全を見越してインターグリーン時間 が必要以上に長めに設定されており,円滑性を損な うのみならず,無理な駆け込み進入により安全性の 低下を引き起こしている. 我が国では黄・全赤現示の各表示時間(Y[s]および AR[s])は運転者の反応時間を τ[s],接近速度を V[m/s], 平均減速度を d[m/s2],クリアランス距離を W[m]と して Y=τ+V/2d,AR=W/V と設定されている 2). W は停止線間距離とみなされ,交差点規模が大き くなるほど全赤時間が長くなる.さらに右折矢後で は,交錯点までの距離は停止線間距離と大きく異な るにもかかわらず,停止線間距離が採用されること で,過剰に長い全赤時間長が設定されており,駆け 込みが頻発している. 一方でドイツでは本来の交錯点の考え方に基づい て,流出する車両のクリアランス距離を sr[m],接近 速度を vr[m/s],次現示に進入する車両のクリアラン ス距離を se[m],進入速度を ve[m/s]として全赤時間を AR=sr/vr-se/ve と定めている 2). 以上のように交差点のコンパクト化やドイツでの 考え方を導入することで,全赤時間を小さくするこ とが可能であると考えられる. 望ましい設定にあたって,実際の車両挙動を考慮 する必要があるが,車両挙動は交差点構造によって 異なる傾向を示すと考えられる.そこで本研究では, 交差点構造が車両挙動に与える影響の分析を行うこ とを目的とする. 1.. 名古屋大学大学院. 10. 8 6. 12 10 8 6. 4. 4. 2. 2. 0. 0 0. 10 20 30 停止線までの距離(黄開始時)[m]. 40. 0. 10 20 30 停止線までの距離(黄開始時)[m]. 図-2 停止線までの距離と必要加速度. 1) 駆け込み挙動 右折流出車と次現示流入車のクリアランス距離 の差が右折車の駆け込み挙動にどのような影響を与 えているか調べるため,末盛通2丁目交差点の東お よび南流入部の右折車について調査・分析を行った. 現示と交差点構造を図-1 に示す. 各流入部の右折交通量は同程度であり,各流入部 の進入車両と流出車両のクリティカルな交錯のクリ アランス距離の差は大きく異なる.(表-1) 2. 車両挙動の実態の分析 黄・赤時間の各設定方法は力学的な考え方に基づ ドライバーは黄現示が表示された瞬間に進入・停 いたものであり,また接近速度や交錯点の位置は一 止の判断を行うものと考えられる.全赤時に進入し 定として仮定されている.しかし実際にドライバー た車両と先頭停止車両を対象として,黄現示が表示 は流入のタイミングや周辺の交通状況,交差点の構 された瞬間の速度(黄開始後 1 秒間の平均速度)と停 造や制御方法によって心理状態や判断基準が変化し, 止線までの距離を計測し,全赤時間が開始するより それが車両速度や走行軌跡などに大きな影響を与え も前に停止線を通過するために必要となる加速度 ていると思われる. (必要加速度)を求める.なお,黄開始時に停止線から 本稿では右折車に着目し 1)駆け込み挙動,2)交差 40[m]以内の車両を対象とする.結果を図-2 に示す. 点内の詳細な挙動についてミクロ的視点に立った分 結果より,停止車両の 15 パーセンタイル必要加速 析を行う. 度には若干の違いが見られたものの,全赤時間に駆 け込んだ車両の 85 パーセンタイル必要加速度に大き -327-. 40.

(2) IV-025. 土木学会中部支部研究発表会 (2009.3) φ1. φ2. G: 52 Y: 4 PG: 38 PF: 10. G: 7 Y: 2 AR: 5. φ3. φ4. G: 67 G: 12 Y: 4 Y: 2 PG: 52 PF: 10 AR: 5 サイクル長:160[s]. 停止線間距離: 75.6[m](南北),81.7[m](東西). 図-3 西大須交差点の現示および構造. 2) 交差点内の挙動 交差点の規模と挙動の関係を調べるため,西大須 交差点(大規模交差点)と砂田橋交差点(中規模交差点, 横断歩道無し)の北流入部からの右折車を対象とし て調査を行った.現示および交差点構造を図-3,図-4 に示す.青矢時(先詰まりの影響を避けるため,青 矢終了までの 3 秒間)と全赤時に停止線を通過した 車両の停止線通過から流出までの地点速度の推移と 走行軌跡を調べた.ただし,西大須交差点は第二(中 央)車線,砂田橋交差点は第一(左側)車線へ流出した 車両のみを対象とする.. φ1. φ2. φ3. G: 46 Y: 4. G: 10 Y: 2 AR: 5. G: 63 Y: 3. φ4. G: 10 Y: 2 AR: 5 サイクル長:150[s]. 停止線間距離:37.0[m](南北),53.1[m](東西). 図-4 砂田橋交差点の現示および構造 西大須交差点. 砂田橋交差点. 50. 50. ※. 地点速度[km/h]. 45. ※. 45. 40. 40. 35. 35 地点速度[km/h]. な違いが見られなかった.この理由として,実際に ドライバーは右折するので右手のほうが目に入りや すく,右手に位置する近いほうの交錯点との距離を より意識する可能性があるため,クリティカルな交 錯点の距離はあまり感度がないことが考えられる. なお,すべての全赤進入車は加速していることが 分かる.これはある程度の交通量がある場合,右折 車はいったん停止した後に進入することになるため であると考えられる.. 30 25 20. 30 25 20. 15. 15. 10. 10. 5. 5 0. 0. 0. 2. 4 6 8 10 経過時間(停止線通過後)[s]. 12. 0. 14. 2 4 6 経過時間(停止線通過後)[s]. 8. 図-5 交差点内の地点速度推移. (a) 速度推移 青矢時通過車両の速度の推移を図-5 に示す.速度 のばらつきは大規模交差点では特に流入時に大きく, 交差点内の速度の変動が大きいといえる.一方で中 規模交差点では,ばらつきが小さく,各車両の速度 変化が尐ない傾向があるといえる.なお,赤現示に 進入した車両は進入時の速度が青矢時よりも高い傾 向にあったが,それ以外は同様の傾向を示した.. 西大須交差点 砂田橋交差点 45. ※. 50. 西→. 35. [m]. 30 25. 20 ←東. ←東. [m]. 西→. ※ 40. 15. 10. (b) 走行軌跡 得られた走行軌跡を図-6 および図-7 に示す.交差 点規模に関わらず,全赤進入時の軌跡のばらつきは 大きい.サンプル数が十分でないものの,大規模交 差点では外側に軌跡が大きく広がり,中規模交差点 では内外両側に尐し広がる傾向がある.本稿では考 慮しなかったが,走行軌跡は前後の車両の影響を多 く受けると思われる.. サンプル数:28. 0 0. ※. 10. 30 [m]. 40. 0. 50. 10. ※. 北→. ←南. 20 [m]. 30. 北→. 図-6 青矢時停止線通過車両の右折走行軌跡 止線までの距離と必要加速度. 西大須交差点. 砂田橋交差点. ※. 50. 45. 西→. 35. [m]. 30 25. 20 ←東. ←東. [m]. 西→. ※ 40. 10. おわりに 今後は交差点構造が車両挙動に与える影響をモデ ル化し,評価することで構造や運用の方法によるインタ ーグリーン時の安全性・円滑性を明らかにすることを予 定している.また構造のみならず制御による影響の分析 も必要である.. サンプル数:24. 5. 20 ←南. 3.. サンプル数:12. 0 0. ※. 10. 20 ←南. 15. サンプル数:16. 5. 30 [m]. 40 北→. 50. 0. ※. 10 ←南. 20 [m]. 30. 北→. 図-7 全赤時停止線通過車両の右折走行軌跡 止線までの距離と必要加速度. 参考文献 1) 2). -328-. 社団法人 交通工学研究会 : 改訂 交通信号の手引 , p41-p45, 2006 ROAD AND TRANSPORTATION RESEARCH ASSOSIATION : Guide lines for Traffic Signals RilSA , p20-26, Edition1992 translation 2003.

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