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橋脚施工に用いた竹割り型掘削工法の施工と現場計測

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Academic year: 2022

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(1)VI‑324. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 橋脚施工に用いた竹割り型掘削工法の施工と現場計測 日本道路公団. 静岡工事事務所. 宮越. 信. (株)熊. 谷. 組. 坂部. 光彦. (株)熊. 谷. 組. 浜野. 孝. ○正会員. 1.はじめに 第二東名高速道路猿田川橋は、7径間連続鋼トラスウェブPC橋である。猿田川橋P6橋脚では、地山勾配が 44°の急斜面であること、土砂部及び強風化岩部の層が厚く、掘 P6 橋 脚. 土砂部 1 9 ,5 0 0. とした。本報文は、工事概要及び計測結果について報告するもの. 下り線. 6, 5 00. り型掘削工法(以下、本工法)を採用し掘削範囲を限定すること. 上り線. 6, 50 0. 削勾配を安定化させるには掘削範囲が広大になることから、竹割. 13, 50 0. 13, 50 0 基岩部. 13.5m、掘削高さ:上り線13.5m(10段掘削),下り線12.6m(9段. 12 ,6 00. 施工概要 図-1に断面図を示すが、上下線とも本工法で行った。{掘削径:. EL91.9 83. 22 ,0 00. 2.. 5 , 00 0 3 8 ,0 0 0. である。. 掘削)1段1.2〜1.5m}本工法床付け後は、橋脚基礎となる深礎杭. EL 73.54 0. 1 2,5 00. 1 3, 50 0. (φ9.5m,h=22.0m,12.5m)の施工を行った。 Φ 9,5 00. 地質は、土砂部(崖錐または強風化岩)が表層から最大層厚 12.0m程度分布し、それ以深はCL級の基岩部が続いている。. Φ 9, 500 10 ,00 0. 1 0,0 00. 図‑1. 図-2に、本工法の概要図及び計測器の配置位置を示す。 本工法の構造としては、設計マニュアル1)に基づき、表-1に示すようにリン. グ ラ ウ ン ト ゙ ア ンカ ー リ ン グ斜 め補 強 材. グビーム、地山補強材、吹付壁からなる。これらは既往の施工結果等をもと に定められており、今回施工管理を目的として、動態観測を行いながら注意. 断面図. 1. リン グ ビ ー ム. 鉄. 筋. 深く施工するものとした。施工順序は、リングビーム構築→地山補強材打設 4. 吹 付け コ ン ク リ ー ト. 2. しながら吹付壁造成→底版コンクリートである。 底 盤 コン クリ ー ト. 地 山 補 強 材. 3.. 3. 計測結果. : 変 位 計 測箇 所 : 鉄 筋 応 力箇 所. (1) 地中変位・リングビーム変位 上り線頂部位置での地中変位結果を図-3に示す。また、上り線リングビー. リ ン グ垂 直補 強 材 挿 入 式 傾 斜 計. 図‑2. ム天端の変位計測結果を図-4に示す。 竹割り掘削開始当初はほとんど変位は見られなかったが、掘削が5m/13.5m(4 段掘削時)を過ぎたあたりから、3〜5mm程度変位の増加が見られ、斜面方向に 滑動の傾向が見られた。しかし、床付け掘削時及びそれ以降の深礎掘削時にお いては、若干の変位増加(3〜5mm)はあるものの変位の大きな増加は見られなか った。 変位量については、地中変位で最大5mm程度、リングビーム天端変位は、側 部において水平変位は10mm程度、鉛直変位は10〜20mm程度発生している。. : 補 強材 軸力 箇 所. 竹割り型掘削工法概要図 表‑1. 構造諸元. H=13.5(上り線),12.6m(下り線) 掘削高 リングビーム リングビーム 1.2m×0.8m +補強材 +斜め補強材+鉛直補強材 +グラウンドアンカー 地山補強材 【 土砂部】 全掘削高の1/3=4.50m 【 基岩部】 CL級 3.0m 【 打設ピッチ】水平1.0m: 鉛直1.2m 吹付け壁 厚さ:250mm ( 1次吹付100+2次吹付150) D22@300+溶接金網. これらは、見掛けのせん断ひずみ2)(γ=δ/H)で0.07%程度であり、表-2に示す安定管理基準の通常レベル 以下の変位であった。 キーワード 連絡先. 竹割り型掘削工法. 東京都新宿区津久戸町2-1. 地山補強土工. リングビーム. ㈱熊谷組土木本部土木設計部. ‑647‑. 電話03-3235-8622. FAX03-3266-8525.

(2) VI‑324. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月) 5. リングビーム内座標系. (2) 補強材軸力. 15.00. 10.00. 5.00. 0.00. 4段目掘削時. の結果を示す。リング斜め補強材では、設計軸力. 8段目掘削時. Y(mm) 10 ‑10. 0. -5.00. ‑10. 0. 2段目掘削時. 図-5に補強材軸力の計測断面配置を、図-6にそ. 5 Z(mm). X(mm). X. 変位(mm). ‑5. Y. 0. 5. X(mm) 10. 0 ‑5. 0. ‑5. ‑5. ‑10. ‑10. ‑15. ‑15. 5. Z軸=鉛直方向. 6段目掘削時. 2. 底版掘削時 深礎掘削時. 90kNに対して、最大軸力15kN(17%)であった。. 4. 5. ‑20. X(mm). また頭部近くで圧縮軸力が作用しており、これ. 6. はリングビーム及び吹付け壁の自重による沈下. 8. ‑5 ‑5. 0. 5. の影響で、沈下に対しても斜め補強材が抵抗して いるものと考えられる。. 12. ‑10. ‑5. ‑10 ‑15. Z(mm) 0. 5. 10. Y(mm) 15. ‑10. 10. ‑10 ‑15. 谷側. 16. X(mm). Z(mm)5 X(mm). Y(mm) 0 15 ‑20 ‑15 ‑10 ‑5 0 ‑5. 0 ‑5. 18. 大軸力で23kN(34%)であった。地山補強材は、. ‑5. 0. 5. 10. ‑10. ‑10. ‑15. ‑15. ‑20. ‑20. 20. 図‑3. Y(mm) 5. 3 ‑15 5. 地山と一体となって地山の安定性を増加させ、変. 東京. 5 Z(mm) 0 ‑5 0 ‑5. ‑10. 大きくなっている。設計軸力67.5kNに対して、最. Y(mm) 10. 5. 2. ‑5. 14. 変位分布と一致するように、上段補強材の軸力が. 0. ‑20 4. 5 0. 地山補強材(吹付壁)の上段及び下段は、地中. ‑5. ‑15. ‑5. X(mm). 0. 1. ‑10. ‑20 名古屋 10. 5. 山側. Y(mm) 10 15. 0. 5. 各グラフ ■が最新点 各グラフ■が最新点. ‑25. 地中変位結果図. 形を抑制することで吹付けコンクリート壁に作用する土圧を軽減するこ とができる。設計軸力に対して実際の作用軸力が小さくなっていること. 図‑4. リングビーム変位結果図. 表‑2. 水平変位管理基準値. 土砂 軟岩 硬岩. は、吹付けコンクリートの壁厚、鉄筋量の低減等部材の縮小化が可能と 考える。. 通常レベル δ/H≦0.20% δ/H≦0.15% δ/H≦0.10%. δ 27mm 20mm 13.5mm. H:掘削高. δ: 水平変位 Ⅰ. (3) リングビーム鉄筋応力. Ⅱ. 図-7に、頂部でリングビームの外側と内側鉄筋に配置された鉄筋応力計の鉄. Ⅲ. 筋応力経時変化図を示す。リングビームの鉄筋については、図-8のように、変 位が片側δ=4mm(両側8mm)となるような等分布荷重モデルとして鉄筋量を 求めている。図-4に示したように変位形状が卵型を示していること、リングビ ーム4箇所での鉄筋応力は、頂部箇所では外引張であったこと. 図‑5. 補強材軸力計測断面図 Ⅲ.地山補強材. Ⅱ.地山補強材 上段 kN 50. などから、計算モデルに合う結果であった。. 5段目掘削時 8段目掘削時 底版掘削時 深礎掘削時. 引張. 40 30. 2. しかし、鉄筋応力は最大で60N/mm 程度(30%)と小さい値で. 8段目掘削時 40. 20. 軸 10 力. 0. おわりに. 深礎掘削時. 20. 0. 4.. 底版掘削時 30. 軸 10 力. あり、三次元的な挙動が影響していると考える。. 下段. kN 50. 1. 2. 3. 4. 5. 0. 6. 0. -10. -10. -20. -20. 圧縮 -30. 頭部からの距離 m. 図‑6. 1. -30. 2. 3. 4. 補強材軸力計測結果図 2δ = 8 mm. N/mm2. なく安全に施工することができた。. 80. 内側 外側. 60. 地盤高. m. 頂部. できれば、一層のコスト削減に寄. 頂部. 20.0 10.0. 鉄 40 筋 応 20 力 0. 0.0. P 1. P 1. -10.0 -20.0. -20. 今後さらに省力化を行うことが. 6. 頭部からの距離 m. 今回の施工は、設計・施工マニュ アル1)制定後の採用であり、問題. 5. -40. -30.0 8/27. 9/11. 9/26. 10/11. 図‑7. 10/26. 11/10. 11/25. 12/10. リングビーム鉄筋応力結果図. 与できると考える。. 12/25. 1/9. 図‑8. リングビーム モデル図. 特に、今回述べていないが、1)斜め補強材とグラウンドアンカーの役割、2)吹付け壁の鉛直鉄筋量軽減、3) リングビーム断面の縮小化など、今後の課題としていきたい。 【参考文献】. 1)日本道路公団:「竹割り型構造物掘削設計・施工マニュアル」,2001.11 2)日本道路公団:「切土補強土工法・施工指針」 ,2002.7.. ‑648‑.

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