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日本品質奨励賞委員会は,TQM 奨励賞ならびに品質革新賞の応募を歓迎します. 日本品質奨励賞は, 各賞とも応募 推薦の受付, 審査, 授与は年 1 回です. TQM を推進する過程で, その推進を加速するために,TQM 奨励賞への応募をお勧めします. 品質管理の進歩 発展に寄与する TQM の創造的

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発 行:一般財団法人 日本科学技術連盟

〒166-0003 東京都杉並区高円寺南₁-₂-₁ 電 話 (03)5378-1215

FAX (03)5378-9842

Ⓒ 2018 Union of Japanese Scientists and Engineers(JUSE) 1811500K (無断転載・複製を禁ず)

『日本品質奨励賞のしおり』

2019年度版 2000年 1 月 初版発行 2018年 10 月 第20版発行 日   本   品   質   奨   励   賞   の   し   お   り ₂  ₀  ₁  9  年   度   版 一   般   財   団   法   人   日   本   科   学   技   術   連   盟

2019年度版

○お客様満足に応えるために

○継続的改善のために

○ISO9001 審査登録後の

   更なる品質向上のために

一般財団法人日本科学技術連盟

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ご 案 内 略 図

お問い合せ先

日本品質奨励賞に関するお問い合せは,下記日本品質奨励賞委員会事務局へどうぞ。 ●東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅下車・徒歩5分 ☆新宿駅から:地下鉄・丸ノ内線「荻窪行」に乗換え約10分        (JR中央線「荻窪」駅で地下鉄・丸ノ内線に乗換え約5分) ☆東京駅から:丸ノ内口で地下鉄・丸ノ内線「荻窪行」に乗換え約30分 ☆上野駅から:山の手線で秋葉原へ→総武線に乗換え        (新宿方面),「四ツ谷」駅で地下鉄・丸ノ内線「荻窪行」に乗換え約40分または        「新宿」駅で乗換え 注:地下鉄・丸ノ内線に東京,四ツ谷,新宿方面からご乗車の場合,「荻窪行」にご乗車下さい。

〒166-0003 東京都杉並区高円寺南1−2−1

       一般財団法人 日本科学技術連盟

       日本品質奨励賞委員会事務局

       電 話 03-5378-1215(平日9:00〜17:00)

       FAX 03-5378-9842

       E-mail : tqmsemi@juse.or.jp

N ガ ソ リ ン ス タ ン ド パ チ ン コ ピ ア ゴ 三 京塗料 中野天神 ( バ ス 停) 交番 城南信用金庫 都民銀行 至 ・ 中野駅方面 高円寺陸橋 蚤糸 の 森公園 モ ス バ ー ガ ー は ん こ 屋 高 円 寺 南 一 丁 目     ( ス 停 ) セ ブ ン イ レ ブ ン セ ブ ン イ レ ブ ン 自然食品店 和 矢崎工務店 田 三 丁目信号 杉山公園 環状七号線 中 野 通 り 横断歩道 (地下鉄 丸の内線) 至・荻窪 A1出口 A2出口 東高円寺 青梅街道 新中野 至・新宿 一般財団法人日本科学技術連盟       東高円寺ビル 和田三丁目信号、横断歩道のすぐ前です。

日本品質奨励賞委員会は,TQM奨励賞ならびに品質革新賞の応募を歓迎し

ます.

☆日本品質奨励賞は,各賞とも応募・推薦の受付,審査,授与は年1回です.

☆TQMを推進する過程で,その推進を加速するために,TQM奨励賞への応

募をお勧めします.

☆品質管理の進歩・発展に寄与するTQMの創造的で革新的な管理技術には推

薦・応募により品質革新賞を授与します.

TQM奨励賞受審にあたって実情説明書の作成ポイントをはじめ,品質管理

教育の内容,改善活動の進め方,問題解決力の育成方法,などのご相談は,

日本品質奨励賞委員会事務局までお問い合わせ下さい.

日本品質奨励賞に関するお問い合せは,下記日本品質奨励賞委員会事務局へどうぞ。

〒166-0003 東京都杉並区高円寺南1−2−1

       一般財団法人 日本科学技術連盟

       日本品質奨励賞委員会事務局

       電 話 03-5378-1215(平日9:00〜17:00)

       FAX 03-5378-9842

       E-mail : tqmsemi@juse.or.jp

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ごあいさつ

 日本科学技術連盟は,1946年に創立以来,品質管理を中心とする経営管理技術の研究開発 と普及発展に尽力してまいりました.今日,わが国の製品品質が世界的に高い評価を得てき ておりますことは,当連盟の永年の事業の成果が些かなりともお役に立ててきたからではな いかと思っております.  しかしながら,発展途上国の工業生産力の伸張は著しく,単に人件費の安さだけでなくそ の製品の品質も急速に向上してきており,わが国の製品品質の相対的優位性が失われつつあ るのではないかとの懸念が持たれております.加えて2008年後半以降の世界同時不況の影響 でわが国の企業も大幅なコスト削減を余儀なくされており,これにより製品・サービスの質 を維持・向上させる活動が停滞気味になっていることは否めません.品質の優位性を失うこ とは,同時にわが国の工業基盤の喪失につながることにもなりかねません.こうした状況の 中,わが国の企業が継続的に発展していくためには,顧客に提供する製品・サービスの品質 が一流でなければなりません.総合的品質管理(TQM)は,買手の要求に合った製品又は サービスを経済的に提供する品質マネジメントの総称ですが,これを世界的なレベルに向上 させていくことによって企業の未来が開けてくるといっても過言ではないでしょう.  TQMは製品の品質向上はもとより,業務の質改善,企業競争力の向上など,品質を重視 した「品質経営」の方法であります.その基本は,時代,地域,戦略を越えた普遍的な要素 で構成されており,経営者,ミドルマネジメント,職場第一線が一丸となって,質の高い経 営を構築するためのコンセプトと様々な手法を包含するものであります.単なる生産管理技 術ではなく,活力ある企業づくりに極めて有効なマネジメント・ツールであります.品質マ ネジメントシステムの国際規格 ISO 9001が2015年に改訂されましたが,その内容はTQM の精神を汲み取り.大幅にその良い方法論を取り込もうとしております.  日本品質奨励賞は,わが国の産業の現状を踏まえ,この賞に挑戦す ることにより,厳しい国際競争に勝ち抜く優れた企業を輩出すること を狙いとして,当連盟の創立50周年を記念して2000年に創設したもの であります.特にわが国のTQM活動の裾野を一段と広げると共にデ ミング賞挑戦への一里塚として位置づけておりますことから,製造業 のみならず,あらゆる産業分野の企業競争力の強化,知的生産性の向 上,高品質製品の開発など,多くの企業がエクセレント・カンパニー を目指して,日本品質奨励賞に挑戦されることを期待しております.

一般財団法人 日本科学技術連盟

理事長 佐々木 眞一

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1. 日本品質奨励賞のご案内

1.1 TQMで競争力を 2 1.2 日本品質奨励賞とは 3 1.3 ISO 9000からTQMへ 4 1.4 TQMの実践,TQM奨励賞の受審により得られるもの 5 1.5 デミング賞との関係 6 1.6 受審のお勧め 6 1.7 まずは,レベル診断を! 6

2. TQM奨励賞

2.1 経営課題の克服と経営革新の実現 7 2.2 TQM奨励賞が審査の対象とするのはどのような組織・活動か 8 2.3 受審組織は実情説明書を作成して下さい 8 2.4 応募の方法は 9 2.5 受審のための費用は 9 2.6 応募から受賞までの日程 10 2.7 「日本品質奨励賞相談室」を設けています 10 2.8 まずは,各種診断サービスにより,自社のTQMレベルを把握しましょう 10 2.9 診断のステップは以下の通りです.組織のニーズに応じて受診ください 11

3. TQM奨励賞受審の手引

3.1 何が審査されるのか 12 3.2 審査員はどのように選ばれるのか 18 3.3 実情説明書はどのように作成するのか 18 3.4 審査はどのように行なわれるのか 19 3.5 合否はどのように判定されるのか 22 3.6 受賞の決定と通知 22 3.7 TQM奨励賞フォローアップ制度 23

4. 品質革新賞

4.1 品質革新賞の概要及び表彰の対象 24 4.2 表彰の要件 27 4.3 審査員はどのように選ばれるのか 27 4.4 推薦・応募の方法 28 4.5 審査費用 28 4.6 推薦・応募から表彰までの日程 29 4.7 相談室 29

5. 品質革新賞の審査・表彰

5.1 推薦・応募の書類・様式 30 5.2 審査の方法 31 5.3 合否の判定 34 5.4 合否の決定及び通知 34 5.5 表彰 34 5.6 表彰後の活動 34 参考1.TQM活動のレベル向上のための自己診断リスト A.1 TQM活動のレベル,弱点をどのように診断するか 36 A.2 「活動」の評価 37 A.3 TQM活動のレベルと評価点 38 A.4 TQM活動の評価項目とそのレベル 39 A.5 「成果」の評価 45 参考2.日本品質奨励賞受賞組織一覧 48 TQM奨励賞・品質革新賞受賞組織のプロフィール 50

目  次

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(7)

日本品質奨励賞のご案内

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TQM(Total Quality Management)は,総合的品質管理とも呼ばれていますが,第2次世界 大戦後我が国の工業を中心に発展してきた品質を中核とする経営管理の様式です.

TQMは

  ための活動の体系で,   により展開されるものです. 今日,わが国の多くの商品品質が世界的に高い評価を得ており,TQMがそれに貢献してきた ことは否めない事実です.しかし,近年,発展途上国の工業生産力の伸張は著しく,その商品 (製品・サービス)の品質も急速に改善されてきており,わが国の国際競争力を維持していくため には,TQMを継続的に実践し,品質を中核とする経営の革新を実現する必要があります. TQMには,その時代や企業ごとのビジネス環境を越えた普遍的な要素があります.TQMは手 法だけに基づく経営管理技術ではありません.組織の経営を経営者,ミドルマネジメント,職場 第一線が一丸となって,質の高いものとするための様々な方策・手法を生みだす原動力をもたら すものです. 日本品質奨励賞は,わが国の産業の現状を踏まえ,この賞に挑戦することにより,その組織に ふさわしいTQMの実践を通じて,厳しい国際競争に勝ち抜く優れた企業を輩出することをその 目的としています.製造業のみならず,あらゆる産業分野の企業競争力の強化,知的生産性の向 上,高品質商品の開発など,多くの企業がエクセレント・カンパニーを目指して,日本品質奨励 賞に挑戦されることを期待しております.

1.1 TQMで競争力を

日 本 品 質 奨 励 賞 の ご 案 内

日 本 品 質 奨 励 賞 の ご 案 内

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1)顧客の要求に合った商品(製品・サービス)を 2)経済的に提供する 1)顧客指向 2)継続的改善 3)全員参加

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日本品質奨励賞(Japan Quality Recognition Award,略称JQRA)は以下の2つの賞で構成 されています.授賞の対象となる組織は組織の大小・営利組織・非営利組織,製造業・非製造業 を問いません. TQM奨励賞は,品質の改善が着実に進展しており,さらにその継続と活動範囲の拡大が図ら れれば,企業の業績が向上し,デミング賞の受賞のレベルに至ると思われる組織の品質マネジメ ント・システムを積極的に表彰し,今後の一層の発展を促す動機を提供することを目的とするも のです.TQMを指向している組織においてその展開を速やかに行うための一つの道程として位 置付けています.また ISO 9000規格に基づいた品質マネジメント・システムの審査登録制度が 国際的に普及してきましたが,組織がこれを真に有効な経営手段にするためには,この規格の活 用に対する工夫と努力が必要です.TQM奨励賞はこの規格に基づいて実効のある品質マネジメ ント・システムを構築して実質的な効果を上げている組織を表彰し,ISO 9000規格の有効活用 を広く推進していくことにも役立ちたいと考えています. 品質革新賞は,日本品質奨励賞の目的に沿って,TQMを構成する諸要素(TQM奨励賞の「一 般基礎項目」や「個別重点項目」に相当する側面,あるいは「成果評価項目」の側面など)につ いて,他の組織の模範となる創造的で革新性をもった取り組み及びその成果を積極的に表彰する ものです.また,表彰の内容を公開していくことを通して,その功績を社会的に認めるとともに, 他の組織に対する啓発,あるいは他の組織との交流によって当該組織内でのさらなる革新を目指 しています. 品質革新賞は,受賞組織はもとより,広くわが国あるいはグローバルに事業活動を展開する組 織におけるTQMの進歩・発展に寄与することを目的としています.

1.2 日本品質奨励賞とは

日 本 品 質 奨 励 賞 の ご 案 内

日 本 品 質 奨 励 賞 の ご 案 内

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T Q M 奨 励 賞

(Recognition of TQM Achievement,略称RQA)

品 質 革 新 賞

(Recognition of Quality Innovation,略称RQI)

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ISO 9000の審査登録を行い,サーベイランスを3〜4回経験された企業の経営者の中には,こ の活動を単に継続するだけでなく,これを一層品質経営に有効に活用できないか,ISO 9000の 内部監査や外部機関による審査制度のために投入している経営資源を一層有効に活用し,競争力 のある企業体質に変革したいと思っておられる方は少なくないと思います. この期待に応えるのがTQMの実施です.ISO 9000が2015年に改訂されましたが,その内 容はTQMに近いものとなってきています.ISO 9000の審査登録により品質マネジメントシス テムのベースができたら,つぎにTQMを実践し,業界最高に向けてそのレベルを押し上げてい きましょう.ISO 9000の審査登録を経て,さらに品質マネジメントシステムに磨きをかけ,競 争力の強化を図りたいと考えておられる経営者の方々に,TQMを本格的に推進しその成果をT QM奨励賞の受審で確認されることをお勧めします. ISO 9000からTQMへの発展の道筋は次図のように示されます. レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 品質 業務の質 社会的品質 コストの低減 利益の確保 成果(パフォーマンス) ISO9001 から TQM 活動への自己評価シート TQM 奨励賞自己評価シート 活動レベル ISO9001 デミング賞 デミング賞大賞 日本品質奨励賞 ・TQM奨励賞 ・品 質 革 新 賞

ISO9001 からTQMへ/デミング賞との関係

ISO9001 からTQMへ/デミング賞との関係

ISO9001 からTQMへ/デミング賞との関係

TQM TQM (Total Quality Management)

1.3 ISO 9000からTQMへ

日 本 品 質 奨 励 賞 の ご 案 内

日 本 品 質 奨 励 賞 の ご 案 内

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1)TQM の実践により得られるもの TQMを実施することには,多くのメリットがありますが,その主な事項には次のようなもの があります. 2)TQM 奨励賞の受審により得られるもの 経営体質改善のためにTQMを推進し,管理能力,管理技術の向上がある程度達成された段階で, TQM奨励賞を受審することが効果的です.ここで得られるものは下記のような事項でありますが, 最大のメリットは,TQM活動が促進され,経営の足腰が強化されることです. これらは具体的には次の効果に結び付いてきます.

1.4 TQMの実践,TQM奨励賞の受審により得られるもの

・経営における重点課題の解決が促進される. ・日常管理が徹底する. ・方針管理,継続的な改善活動が飛躍的に充実する. ・新たな付加価値を産む新商品・サービスの創出に役立つ. ・全員参加の自主的活動と職場の活性化がはかられる. ・ ‘TQM奨励賞に挑戦’を合言葉に,全従業員の意志統一,情報の共有化が図られ,その 力が結集され,更なる発展への足がかりとなる. ・活動成果の記録(実情説明書)を作成する過程で,現状の諸活動に対する‘新たな気づ き’が獲得でき,経営諸活動をより有効なものにすることができる. ・受審を目指すことにより,経営体質改善に向けた活動が加速される. ・外部専門家の客観的で的確な指摘が‘審査意見書’という形で得られ,今後の計画に反映 させることができる.

有 形 の 効 果

無 形 の 効 果

・品質の向上,商品力の強化,市場クレーム の低減 ・新製品開発活動の効率の向上 ・社内不良,ミス,不具合の減少 ・生産性,能率の向上 ・業務遅れの減少,リードタイムの短縮 ・原価の低減,ムダの減少,在庫の適正化 ・サービスの向上 ・受注,売上,シェアの拡大 ・利益,利益率の増大(長期的な継続) ・職位の上下間の意思疎通の改善 ・部門間の連携の改善 ・人材の育成(能力の向上,固有技術の向上, 問題発見・解決能力の向上) ・働く意欲,モラールの向上 ・職場の和の向上 ・関連企業との関係改善,共存共栄体制の醸成 ・社会的信用の増大,地域社会からの信頼

日 本 品 質 奨 励 賞 の ご 案 内

日 本 品 質 奨 励 賞 の ご 案 内

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企業の経営体質を改革し,商品の競争力を向上させ,世界のトップレベルを目指す企業にとっ ては,その目標としてデミング賞に挑戦するのがその有力な手段ですが,この改革を速め,速や かにこのレベルに到達するために,まずTQM奨励賞に挑戦されることをお勧めします.この賞 の受賞をきっかけとして,さらにデミング賞に挑戦することにより,TQMは地についたものとな り,その効果を一層確実なものとすることができます. 我が国の産業競争力の見直しと強化が問題となっている折から,各企業においてこの際もう一 度商品力と品質マネジメント・システムの強化をはかることは,その経営基盤をより強固なもの とする有力な手段です.日本品質奨励賞はそれに貢献するものとなることを願っています.品質 による経営の基盤を構築し,これを発展させる手段の一つとして日本品質奨励賞を受審すること をお勧めします. 自社のTQM活動のレベルを把握することは,将来のレベルアップのための第一歩と言えます. 強みをさらに強く,弱みを強みに変えていくための道標となり,品質による経営のベースを盤 石とすることができます. 本しおりP.11には,3つの診断(①セルフチェックシートによる自己診断,②TQM活動レ ベル診断,③TQM奨励賞予備診断)の概要を説明しています. まずは,お気軽にレベル診断を受診してみてください!

1.5 

1.6 

1.7 

デミング賞との関係

受審のお勧め

まずは,レベル診断を!

日 本 品 質 奨 励 賞 の ご 案 内

日 本 品 質 奨 励 賞 の ご 案 内

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TQ M 奨 励 賞

TQ M 奨 励 賞

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2.1 経営課題の克服と経営革新の実現

どのような企業においてもその経営環境に応じて以下に示すようないくつかの経営課題があり ます. TQM奨励賞はこれに挑戦することを通じて,組織がその経営体質が強化されていくことを意 図しています.すなわち,当面する経営課題を達成すること,達成された課題の数を増加してい くこと,さらにそれらのレベルを一層向上させることによって,組織の経営体質の革新が実現す ると考えています.経営革新を目指している経営者はこの賞への挑戦を通じてその実現をはから れることをお勧めします. 新商品開発 調 達 製 造 営 業 サ ー ビ ス 品質マネジメント・システム 環境管理,省資源・省エネルギー そ の 他 ・市場の要求に合った新商品(製品・サービス)の開発をしたい. ・新商品(製品・サービス)の企画・開発,生産,販売,サービス提供など の作業プロセスの有効性と能率を改善したい. ・購買部品の品質を向上させたい. ・国際調達システムのレベル向上をはかりたい. ・品質,価格,納期の大幅な改善をはかりたい. ・海外工場の品質・生産性の向上をはかりたい. ・マーケット・シェアの拡大を図りたい. ・営業活動の生産性向上をはかりたい. ・サービス活動の質の改善をはかりたい. ・サービス要員の確保と技術レベルの向上をはかりたい. ・ISO 9001に基づく品質マネジメント・システムを一層効果的なものにしたい. ・市場顧客クレームの大幅な低減,顧客満足度の向上をはかりたい. ・一層の省資源,省エネルギー,原材料のリサイクルをはかりたい. ・環境経営を実現し,社会的品質の改善に積極的に取組みたい. ・人材の育成をはかりたい. ・下請企業から独立企業に脱皮したい.

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1)組織 規模の大小,営利・非営利,製造業・非製造業を問わず,以下に示すような活動を行っており, 将来デミング賞へ挑戦できるレベルまで発展する可能性のある組織全体あるいは組織内の特定部門. 2)活動 受審組織は組織の受審の対象となる活動の概要をまとめたA4サイズ・20〜30ページ程度の実 情説明書7部を作成して下さい.実情説明書の書き方については,3.3 TQM奨励賞受審の手引 (P.18)をご覧下さい.

TQ M 奨 励 賞

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2.2 TQM奨励賞が審査の対象とするのはどのような組織・活動か

企業・事業部内の事業所あるいは部門,例えば,支店,工場,開発部門,生産部門,営業部 門などにおける商品(製品・サービス)の品質,業務の質,社会的品質のすべて,あるいは そのいずれかに関する経営課題達成のための活動 複数の部門を横断して,商品(製品・サービス)の品質を軸として展開されている商品の品 質,業務の質,社会的品質のすべて,あるいはそのいずれかに関する経営課題達成のための 活動 全社・事業部にわたる商品(製品・サービス)の品質,業務の質,社会的品質のすべて,あ るいはそのいずれかに関する経営課題達成のための活動

2.3 受審組織は実情説明書を作成して下さい

(15)

受審の募集は年度ごとに行います.当該年度の申込は4月20日まで※とします.本しおりの巻 末にあります「日本品質奨励賞TQM奨励賞受審申込書」ならびに「受審調査票」に所定事項を 記入の上,次に述べる「実情説明書」(7部)を添えて,日本科学技術連盟内の日本品質奨励賞委 員会事務局(以下,事務局と略記)にお申し込み下さい. 申込金につきましては,事務局から「請求書」を送付いたしますので,請求書発行日以後1ヶ 月以内にお振り込み下さい. ※4月20日が土曜・日曜の場合は翌営業日となります 受審に関する費用は以下のとおりです.

TQ M 奨 励 賞

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No. 項 目 金 額 備 考 1 申込金 100,000 2 審査料 書類審査 30,000 審査員3名分 本 審 査 200,000 審査員3名分,別途宿泊費,日当,交通費を申し受けます 3 審査準備会 事前打合会費用 判定会議費用 審査員交通費 それぞれ審査員の宿泊費,日当が必要な場合は実費を申し受けます 4 3の審査員手当計 54,000 審査員3名分 5 審査意見書作成料 60,000 〃 6 協力金 200,000 祝賀パーティー,新聞広告掲載等の一部負担 ※ 書類審査の審査料,審査意見書作成料,委員手当(審査準備会,事前打合会,判定会議)は,担当する審査員によって前後 する場合がございます.

2.4 応募の方法は

2.5 受審のための費用は

(16)

日本科学技術連盟ではTQM推進のレベルアップに役立つ各種研修を実施していますので, ご活用ください.(役員のための品質経営セミナー,方針管理セミナー,QCサークルセミナー, SQCセミナー等) 受審組織の品質管理のレベルの一層の向上及び受審の準備を容易にするため,日本品質奨励賞審 査委員会は将来受審を予定している組織へ各種診断サービスの実施をおすすめします. これは,自社のTQMレベルの把握により受審予定組織がTQM奨励賞を受賞できるレベルに達 しているか,あるいはそのためには今後どこを改善していくことが必要かを診断するものです. (各種診断は,次ページ参照)

TQ M 奨 励 賞

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応募から受賞までの日程は概ね以下の通りです. 随時 4月20日締切 5月 6月 7月1日〜8月31日 9月下旬 10月上旬 11月中旬 審査チーム編成 受審組織との事前打合会 本    審    査 授    賞    式 書   類   審   査 受賞組織の推薦 合   否   の   決   定 相    談    室 受   審   申   請 応募全般について,特に審査,診断に関して,随時相談室を設けますので,事務局にお気軽に ご相談下さい.

2.7 「日本品質奨励賞相談室」を設けています

一般財団法人 日本科学技術連盟 日本品質奨励賞委員会事務局 TEL:03-5378-1215  FAX:03-5378-9842  E-mail:tqmsemi@juse.or.jp 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南1-2-1 ※ 2.7項 参照 各種研修サービスの最新情報はこちら 

 URL:http://www.juse.or.jp/

2.8 まずは,各種診断サービスにより,自社のTQMレベルを把握しましょう

2.6 応募から受賞までの日程

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TQ M 奨 励 賞

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2.9 診断のステップは以下の通りです.組織のニーズに応じて受診ください.

(2)TQM活動レベル診断

対  象: TQM活動を実施している組織,自社のTQMのレベルを知っておきたい組織,将来 的にTQM奨励賞受審を目指している組織(受審を視野に入れていなくても受診可) 目  的: 組織のTQM活動・品質管理のレベルを把握し,取組むべき改善ポイントを明確にする. 準備資料: 実情説明書(準備がなくても受診可)もしくは,活動説明資料(PPT等) 資料提出:実施の3週間前を目安に事務局へ送付して下さい. 費  用: 180,000円(税抜),診断員・事務局の旅費・交通費(実費)      ※診断員が増員の場合は,その分費用が加算されます. 診 断 員: 日本品質奨励賞審査委員会 委員 日  数:0.5日〜1日(組織の規模,審査範囲によって調整します)

(3)TQM奨励賞予備診断

対  象: 次年度,TQM奨励賞受審を目指している組織 目  的: 組織のTQM活動が,TQM奨励賞を受賞できるレベルに達しているか,あるいはそ のためには今後どこを改善していく必要があるのかを把握する. 準備資料: 実情説明書・審査プログラム,活動説明資料(PPT等,診断当日で可)  資料提出:実施の3週間前を目安に事務局へ送付して下さい. 費  用: 240,000円(税抜),診断員・事務局の旅費・交通費(実費)      ※診断員が増員の場合は,その分費用が加算されます. 診 断 員: 日本品質奨励賞審査委員会 委員 日  数:1日〜2日(本審査を想定したプログラムで実施いたします)

(1)セルフチェックシートによる自己診断

〔sheet1〕 ISO 9001からTQM活動への自己評価シート ※ ISO 9001活動の実力を知り,システムのどこを強化して経営に役立てるかを 検討する. 〔sheet2〕 TQM奨励賞自己評価シート ※ 実施している活動をTQM奨励賞の視点で評価をした場合のレベルを把握する. 対  象: TQM活動を実施している組織,将来的にTQM奨励賞受審を目指してい る組織 準備資料: ステージアップガイド,各チェックシート(ダウンロード無料) 費  用:無料 ※ 各チェックシートのチェック結果の診断レポートを作成します.(無料)  日本品質奨励賞委員会事務局へご送付下さい. セルフチェックシートは,ダウンロードできます.URL:http://www.juse.or.jp/jqa/ 日本科学技術連盟 ISO 9001:2015 年度版対応 『ISO9001からTQM活動』 自己評価シート Sheet1 一般財団法人 日本科学技術連盟 日本科学技術連盟 『TQM奨励賞』 自己評価シート Sheet2 一般財団法人 日本科学技術連盟 日本品質奨励賞委員会事務局

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審査は    と得られた    の二つの要素について行われます.

1) 

先ず,経営課題に関係する の3項目です. これは経営課題がどのようなものであれ,その解決のための必要事項です.この3項目は,経営 課題ごとに審査(一般基礎項目審査)が行われます. さらに経営課題の内容に応じて,以下の項目(個別重点項目(選択))のいくつかが審査(個別 重点項目審査)の項目となります.どのような項目をいくつ選ぶかは受審組織の選択に任されます. 個別重点項目は,一般基礎項目と分けて審査を行う必要がある場合に選んで下さい.基礎項目の 中で一緒に審査することが可能な場合には,無理に選ぶ必要はありません. それぞれの評価項目の内容は組織の活動の目的とその状況によって変ってきますが,概ね以下の ような事項です. 活動 成果

活 動

3

3

T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

3.1 何が審査されるのか

  トップのリーダーシップ

  改善活動

  標準化と日常管理

 新商品開発

 新技術開発

 品質情報の収集・伝達・分析・活用

 情報技術の活用

 QC手法の活用

 小集団改善活動の展開

 人材の育成

 TQMの推進

 その他,上記以外で経営課題に固有の項目 一般基礎項目(必須) 個別重点項目(選択)

(19)

  トップのリーダーシップ

・経営課題の達成に関してトップの果たすべき役割が定められているか. ・経営課題の達成に関する方針が出され,実施部門への展開がはかられているか. ・実施状況のレビューと指導・支援が行われているか. 注)ここでいう「トップ」とは審査の対象とする組織・活動の長を指す

  改善活動

・経営課題の達成に関する改善活動が計画的,組織的,継続的に行われているか. ・その成果が出ているか.

  標準化と日常管理

・改善結果が標準化され,教育・訓練,実施,改訂が行われているか. ・日常管理として定着しているか.

  新商品開発

・新商品(製品・サービス)の開発が積極的に行われ,マーケットの拡大につながっているか. ・新商品開発体系が整備されているか. ・設計完了後に品質・コストの問題が出ていないか.

  新技術開発

・技術開発は中・長期的観点から行われているか. ・新技術の開発により,社会的品質を含めた品質改善,商品開発の期間短縮,コストダウ ンなどが達成されているか. ・技術者の能力向上が組織的にはかられているか.

  品質情報の収集・伝達・分析・活用

・市場クレーム情報,外注・購買品質情報,内部品質情報の収集と活用が体系的に行われ ているか. ・初期流動時の情報収集と処置が適切に行われているか. ・顧客満足度の調査が行われているか.

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

(20)

受審においては経営課題の達成のために重要と考えられる項目について審査が行なわれます. どのような項目をいくつ選ぶかは受審組織側の選択に任されます.以下はその選択の例ですが, これらの例は受審組織の項目の選択を拘束するものではありません.経営課題の特質あるいは  その進展の状況によっては ①〜③ の3項目(一般基礎項目)だけで受審することもできます.

  情報技術の活用

・情報技術が積極的に活用されているか. ・情報技術により業務の正確さ,迅速さが改善され,品質の維持・改善に役立っているか.

  QC手法の活用

・QC七つ道具が普及しているか. ・層別してデータがとられ,解析が行われているか. ・品質表,FMEA,その他のQC手法が有効に活用されているか.

  小集団改善活動の展開

・小集団改善活動がTQMの一環として位置づけられ,組織的に展開・継続されているか. ・職制のバックアップ体制があるか. ・小集団改善活動のための教育が推進者,リーダーなどを対象に計画的に実施されているか. 注)ここでいう「小集団改善活動」とはQCサークル,その他のグループ活動を含む.

  人材の育成

・教育・訓練の体系が整備,実行されているか. ・OFF-JTとOJTとを組み合わせながら教育・訓練が計画的に行われているか. ・教育・訓練の成果が実際の業務に活かされているか.

  TQMの推進

・トップのリーダーシップのもとにTQM活動が導入・展開されているか. ・組織の実情に合った効果的・効率的なTQM推進計画を作り上げ,実践しているか.

  その他,上記以外で経営課題に固有の項目

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

(21)

【例1】経営課題 ISO 9000に基づく品質マネジメント・システムを一層効果的なものにする. 【例2】経営課題 新商品開発システムの改善 【例3】経営課題 生産部門の徹底的改善 受審項目 受審項目 受審項目 ① トップのリーダーシップ ② 改善活動 ③ 標準化と日常管理 ⑥ 品質情報の収集・分析・活用 ⑧ QC手法の活用 ⑨ 小集団改善活動の展開 ⑩ 人材の育成 ① トップのリーダーシップ ② 改善活動 ③ 標準化と日常管理 ④ 新商品開発 ⑩ 人材の育成 ① トップのリーダーシップ ② 改善活動 ③ 標準化と日常管理 ⑥ 品質情報の収集・伝達・分析・活用 ⑨ 小集団改善活動の展開 ⑩ 人材の育成 受賞のレベル 受賞のレベル 受賞のレベル ・ISO 9001規格に基づく活動が,単に規格適合のた めの活動に止まることなく,そのコスト・パフォーマ ンスの向上を目指して,独自の工夫が行われている. ・ISO 9000規格に基づく活動を,経営ニーズに一層 かなったものにするために,ISO 9000が経営のた めの主要な道具の一つになっている. ・新商品(製品・サービス)の開発が積極的に行われて おり,マーケットの拡大につながっている. ・独自の新商品(製品・サービス)を目指して開発が行 われている. ・各部門内の活動のレベルの向上がはかられている. ・新商品開発の体系が整備され,部門間にまたがる問題 の改善が進められている. ・標準化,技術者の教育・訓練が体系的に進められている. ・品質・コスト・日程が総合的に改善されてきている. ・市場品質クレ−ム,工程不良が確実に把握され,その 低減活動が組織的に行われている. ・QC7つ道具などが改善活動の道具として活用されて いる. ・必要な標準が制定され実施されている. ・製造部門において,品質不良の低減,生産性の向上が 見られている. ・調達,生産技術,製造,検査の各部門において改善す べき問題が定められ,その改善活動が方針管理により, 組織的に展開されている. ・各職場における主要管理項目とその実績がタイムリー に記録され目視(目で見る)管理が徹底実施されている. 変更管理 が確実に行なわれている. ・改善活動が生産技術,外注企業にまで拡大し,大きな 効果が得られている.

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

(22)

2)

「成果」の評価は取上げられた経営課題に合せて,受審組織においてその改善目標として定められて いる項目,及び以下に記載されている評価項目を参考にして行います.さらに,このリストに記載されて いる項目以外に評価すべき重要な項目がある場合はその項目を付け加えて,活動の成果を最もよく表 す項目を選定し,その項目について行います.選定する項目の数は評価の重点を明確にするために少数 に絞ります. この評価項目は本来受審組織においてその業務の管理項目として定められるべきものですが,これ が適切に選ばれているかどうかも審査の対象となるので,その選定は審査側で行います.またこのレベ ルの評価は受審組織においては設定した目標の達成度で行うべきものですが,目標が甘い場合は目標 達成は容易であり,目標が厳しい場合は目標達成は容易ではありません,すなわちその達成度は目標値 の決め方によって影響を受けるので,審査においては目標値の妥当性とその達成度の両面から総合的 に評価します.

成 果

TQM活動の成果評価項目

商品(製品・サービス)品質

1)マーケットの維持,拡大 注)従来のシェアが大きな組織では,その維持が主要な課題となる. 2)顧客満足度の向上,購入者による品質評価点の向上 3)第三者機関による品質評価点の向上 4)苦情・クレームの減少 5)顧客の要求を踏まえた,商品の機能・性能の向上 6)商品価格(ライフサイクル・コストを含む)の値下げ 7)定時性確保率の向上(顧客の待ち時間の短縮) 8)商品供給の安定性の改善

業務の質

1)不良の低減(作業のやり直し,再設計,再加工,手直し,特採,修理,スクラップ) 2)作業能率の向上(選別作業の廃止,手待ちの減少,ムダの排除,作業速度の向上) 3)職場の整理・整頓,安全・衛生面の改善 4)部品・材料,仕掛り,製品在庫の削減 5)材料・エネルギー原単位の低減 6)設備,その他の経営資源の利用率の向上 7)新商品開発期間の短縮 8)生産リードタイム期間の短縮 9)商品の受注から納入までの期間の短縮

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

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(23)

社会的品質

1)生産・流通における省資源,省エネルギー 2)生産・流通で発生する廃棄物の削減,有効利用,無害化 3)材料・部品の再利用 4)商品使用時の省資源,省エネルギー 5)商品使用時に発生する排出物の削減,有効利用,無害化 6)使用済み商品の回収・リサイクル・廃棄方法の改善

コストの低減

1)製造原価の低減(設計,調達,生産) 2)販売・流通・サービス経費の削減 3)間接経費の削減(ムダの排除) 4)資金コストの低減

利益の確保

1)売上目標の達成 2)利益率の向上

その他の経営面での成果

(上表は巻末にも記載してあります.)

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

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(24)

TQM奨励賞の審査は日本品質奨励賞審査委員会(以下,審査委員会と略記)が,別に定める基準 に従って認定した日本品質奨励賞審査委員(以下,奨励賞審査員と略記)によって行われます. 受審組織に対する審査員は審査委員会で決定します.審査は3名の奨励賞審査員で構成される チームにより1日で行うことを原則としますが,組織の規模,受審単位等,必要に応じて増員なら びに日数の増加を行います.審査チームには主査1名をおきます. 奨励賞審査員の中で,以下に該当する者は審査員といたしません. ・受審組織あるいはそれと競合関係にある組織に属する者 ・受審組織と取引関係にある組織に属する者 ・その他受審組織と重大な利害関係を持つ者 ・妥当な理由により受審組織が忌避する者 守秘義務について 審査員は審査委員会及び審査の過程で得られた下記を含むあらゆる情報を外部に漏らさないよ うに守秘誓約を結んでおりますのでご安心下さい. 1)受審組織名,採点結果,合否 2)審査で得られた受審組織及びその活動に関する情報 なお,実情説明書は受賞発表後も第三者に許可なく開示することはございません. 受審組織は組織の受審の対象となる活動の概要をまとめた実情説明書(7部)を提出して下さ い.実情説明書の記述内容とその様式は以下の通りです.

1)記述内容

上記のうち,1. については,組織の説明資料やパンフレットがある場合はそれで代用すること ができます.得られた成果は受審組織で定めた課題の達成目標,及び「TQM活動の成果評価項目」 に示す評価項目を参考にして評価項目を設定し,その項目について記述して下さい.

2)様式

A4で20〜30ページ程度,横書き・左綴じ.表紙は別に定める様式を用います.各章の記述の 仕方については特に定めません.内容に応じた適切な形式を用いて簡潔に記述して下さい. 実情説明書の作成要領,作成例を一般財団法人日本科学技術連盟ホームページ に掲載していますので,参考にして下さい.

3.2 審査員はどのように選ばれるのか

3.3 実情説明書はどのように作成するのか

1.組織の概要・事業の概要 2.活動のねらいとその特徴 3.経営課題に関する状況の説明 3.1 取り上げた経営課題の説明 3.2 トップのリーダーシップ 3.3 改善活動の概要 3.4 標準化と日常管理の概要 3.5 選択した個別重点項目の概要とその状況の説明 4.得られた成果 5.将来計画 http://www.juse.or.jp/jqa/download/

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

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(25)

審査は        →          →       の順に行います.

1) 書類審査

書類審査は提出された実情説明書に基づいて行われます.これは審査員が本審査で調査すべき 事項の検討も兼ねています. 書類審査の結果,受審内容が十分と思われない場合は,書類審査保留とし,審査チームは受審 組織に対してその理由の説明を文書で行います. 提出された書類だけでは受審組織の品質管理の実施状況が把握できず,本審査に進むのがよい かどうかの判定が困難な場合は,特別調査を行います.特別調査は書類審査が行われた日から 1ヶ月以内に,審査チ−ム全員で行うことを原則とします.特別調査の結果,書類審査保留,あ るいは実情説明書の改訂をもとめることがあります. 書類審査が合格した場合,審査チームは を協議,決定します.

2) 事前打合せ会

書類審査合格の場合,主査(必要な場合は審査チ−ム全員)と受審組織の間で,遅くとも本審 査予定日の1ヶ月以前に1時間程度の事前打合会を行います.事前打合会では主査から受審組織 に対して などを主査と受審組織の間で行い,決定します.

3.4 審査はどのように行なわれるのか

(1) 審査日程(事前打合会及び本審査の日取り) (2) 成果の評価項目とその重み (3) 審査スケジュ−ル(案) (4) 本審査ための事前質問事項 (5) 事前打合会で確認すべき事項 書類審査 (1)成果の評価項目とその重みの通知 (2)書類審査の際に定められた質問事項の通知 (3)書類審査の際に予め確認すべきとされた事項の確認 を行うとともに, (4)審査スケジュ−ルの協議 事前打合せ会 本審査

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

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(26)

3) 本審査

本審査は      ,       ,       ,      により構成されます. 概要説明はその組織の業務の内容,TQM推進の経過,その特徴などの説明で,これは次の (1) トップのリーダーシップと合せて行うこともできます. 一般基礎項目審査(必須項目)は, の状況の審査で,実情説明書に基づいた受審側の説明とそれに関する質疑が行なわれます.現場 調査,現場での改善事例発表などもこの審査に含めます.この審査は審査チ−ム全員が一緒に行 ないます.審査時間は概要説明,休憩を含めて180分〜240分程度で,説明時間と質疑の時間の 割合は大体1:1とします. 個別重点項目審査(選択項目)は, について行なう審査で,受審組織が選んだ項目について特にその項目に関係がある部門を中心に, 一般基礎項目審査と同様の審査を行ないます.審査時間は1項目60分程度で説明時間と質疑の時 間の割合は大体1:1とします.組織の規模が大きい場合,選ばれている項目の数が多い場合などで は審査員が分かれて各項目の審査を行ないます. 総括質問は についての質疑です.時間は打合わせなどを含めて60分程度です. ここに示した時間は一応の目安で,受審組織の活動内容によって変更することがあります. ①トップのリーダーシップ ②改善活動 ③標準化と日常管理 組織が選んだ個別重点項目(P.12参照) (1)これまでの質疑で受審側が回答を保留していた事項 (2)審査員がこれまで質問できなかった事項及びこれまでの質疑で十分に明らかにできなかった事項 概要説明 一般基礎項目審査(必須項目) 個別重点項目審査(選択項目)

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

総括質問

(27)

●●●●年度 TQM奨励賞

●●●株式会社 本審査スケジュール

審査日時:●●●●年●月●日(●)●●:●●~●●:●●

No 開始~終了 時間 (分) 項    目 主たる説明担当者 会場 ホテルから審査会場への移動(前日宿泊の場合) 8:45〜 9:00 15 挨拶,審査準備,名刺交換 控室 審査開始 1 9:00〜 9:05 5 受審側開会の挨拶 主査,委員の挨拶 受審組織代表者 主査,委員 審査会場 2 9:05〜 9:15 10 1.会社説明 (会社概要,事業概要,組織) 受審組織代表者 審査会場 3 9:15〜 10:15 60 2.現場審査   1F(       )   2F(       ) 工場長 各現場 4 10:15〜10:40 25 3.活動のねらいとその特徴4.経営課題 受審組織代表者 審査室 5 10:40〜11:00 20 5.1.トップのリーダーシップ 受審組織代表者 審査会場 11:00〜11:20 20 【質 疑】 6 11:20〜11:30 10 休憩 − 控室 7 11:30〜11:50 20 5.2.改善活動の概要 部長 審査会場 11:50〜12:10 20 【質 疑】 8 12:10〜13:10 60 昼食休憩 − 控室 9 13:10〜13:30 20 5.3.標準化と日常管理の概要 部長 審査会場 13:30〜13:50 20 【質 疑】 10 13:50〜14:05 15 6.1.情報技術の活用 部長 審査会場 14:05〜14:20 15 【質 疑】 11 14:20〜14:35 15 7.1.人材育成 部長 審査会場 14:35〜14:50 15 【質 疑】 12 14:50〜15:00 10 休憩 − 控室 13 15:00〜15:15 15 8.得られた成果 受審組織代表者 審査会場 15:15〜15:30 15 【質 疑】 14 15:30〜15:45 15 9.将来計画 受審組織代表者 審査会場 15:45〜16:00 15 【質 疑】 15 16:00〜16:10 10 審査チーム打合せ − 控室 16 16:10〜16:55 45 10.総括質問 − 審査会場 17 16:55〜17:00 5 主査,委員の挨拶 受審側閉会の挨拶 主査,委員 受審組織代表者 審査会場 審査終了 17:00〜17:10 10 審査チーム打合せ − 控室 17:10 審査チーム帰路 − − 注1:一般基礎項目,個別重点項目の発表・質疑の時間は1:1で構成します. 注2:主たる説明担当者部分には,所属・役職・氏名を記入します. 注3:審査当日の時間管理,司会進行係は,受審組織でご担当いただきます.

〔本審査スケジュール例〕

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

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(28)

1) 「活動」 に関する評価と合否の判定

一般基礎項目および受審組織が選択した個別重点項目について各活動を100点満点で採点を行 います.採点の基準は 「TQM活動のレベル向上のための自己診断リスト」 に記載された活動のレ ベルと評価点に準拠します.

2) 「成果」 に関する評価と合否の判定

審査員は個別に合否の判定を行い,その多数決により合否を決定します.

3)総合判定

「活動」 および 「成果」 について,共に 「合」 である場合に審査合格とする. 受賞の最終決定は審査委員会の報告に基づいて,日本品質奨励賞委員会で行います. 受賞の結果は事務局から受審組織に通知致します. これと合せて  ① 評価結果の一覧表    各審査項目の評価点(各審査員の評点の中央値)  ② 審査意見書 を受審組織に5部郵送します. 受賞された場合,受賞活動内容を差し障りのない範囲で受賞報告会での発表をお願いします.

3.5 合否はどのように判定されるのか

(1)審査員は審査の対象とする項目ごとに評価点をつける. (2)項目ごとに各審査員の評価点の中央値を求める. (3)各審査項目の中央値の単純平均をとる. (4)この値が70点以上である場合に 「合」 とする. (1)審査員は書類審査の段階で定めた評価項目について個別に,各審査項目ごとに合否の判定を 行う. (2)審査員は個別に成果項目ごとに合否を判定し,その項目が合の場合は1,否の場合は0を与 えて,次の算式により成果の総合点を算出する. 成果の総合点 = [Σ {重み× (合の場合は1,否の場合は0)}           /Σ (重み) ]×100 この値が70点以上であれば「合」とする. (3)半数以上の審査員が 「合」 である場合に,成果を「合」とする.

3.6 受賞の決定と通知

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

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(29)

TQM奨励賞の受賞組織が,受賞後もTQMを継続的に実施することによって,その組織に相応し い体質改善を実現し,結果として組織の目標・ビジョンの達成あるいは著しい業績向上に結びつ けることを支援する目的で,フォローアップ制度が設けられています.受賞組織は,自組織のニ ーズに応じて本制度を利用することができます. フォローは,「受賞後のTQM推進計画の診断(第₁段階)」,「TQM継続優秀賞の診断(第2 段階)」,「さらなる飛躍のための診断(第3段階)」の3段階により行います. 必要な費用として交通費・宿泊費・意見書・診断報告書作成費などの実費を頂きます.

「受賞後のTQM推進計画の診断(第1段階)」

では,TQM奨励賞審査意見書を踏ま えて,今後2〜3年間のTQMの推進計画とそれに基づいて重点的に取り組んでいきたい活動を作 成して頂き,これをもとに受賞組織と審査員とが深い議論を行い,推進計画をその組織の実情に合っ たより効果的なものにします.

「TQM継続優秀賞の診断(第2段階)」

では,TQM推進計画に沿って重点的に取り組ん できた活動についての簡単な実情説明書(形式・頁などは自由)を作成頂き,これをもとに,よ り効果的な取り組みにするためにどうすべきかについて,実施されている活動の具体的な内容に 即した診断・意見交換を行います.継続的にTQMに取り組んでいることが確認できた組織には, 「TQM継続優秀賞」を授与します.

「飛躍のための診断(第3段階)」

では,体質改善の状況,経営計画の達成状況を総合的 に診断し,持続的成長が期待できるレベルに達したことを確認するとともに,TQMをさらにどの ような方向に発展させていくべきかについて議論します. 各診断は,診断員2名が実情説明書などをもとに現地,現物を中心にした実地調査を行います. また,実地調査の結果をもとに,現状の課題や今後の取り組み事項について突っ込んだ意見交換 をするため懇談会を行います.実地調査・懇談会当日に診断員が口頭で意見・感想を述べる他, 後日,調査結果・懇談結果をまとめた診断報告書をお送りします. 審査意見書説明会 (受賞後₃ヶ月以内) 第1段階 TQM推進計画診断 (受賞後₆ヶ月を目処) 第2段階 TQM継続優秀賞診断 (受賞後₁年半〜₂年) 第3段階 飛躍のための診断 (受賞後₃年) 意見書内容の理解(問題・ 課題の確認と方向づけ). 今後の実施事項とスケジュー ルの確認. 今後のTQM推進計画の 内容に関する診断・意見 交換・摺り合わせ. 推進計画に基づくTQM 重点実施項目の活動状況 の診断.継続優秀賞を授 与する. 体質改善の状況,経営計 画の達成状況を総合的に 診断.持続的成長が期待 できるレベル.

3.7 TQM奨励賞フォローアップ制度

フォローアップ制度の基本 ① 受賞組織の自主性,自律性を尊重する.   一定の型にはめるのではなく,組織の実情・要望を尊重する. ② TQM活動の継続的な実施が促進されるような形でフォローアップする.   受賞時の意見書およびその後の環境変化を踏まえて,受賞組織が重点的に取り組み,改善 した事項を中心にフォローアップする. ③ 受賞組織の良いところを伸ばす.   欠点を見つける審査形式ではなく,受賞組織との対話を基本とする視察方式によって実施 する.

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T Q M 奨 励 賞 受 審 の 手 引

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(30)

TQMが大きな発展を遂げた理由は,実践を通じて新しい価値の創造が行われたことがあげられ ます.例えば,方針管理,機能別管理,品質表,QC工程表,工程能力調査,初期流動管理などの 品質管理の仕組み・手法・思想は,デミング賞の受賞企業が開発したものです.これらの仕組み・手 法・思想は,現在では我が国はもとより世界的に普及していますが,発表された当時は極めて創造 的で革新的でした.デミング賞受賞企業はこれらの仕組み・手法・思想を秘密にすることなく公開 しました.そして,新たにデミング賞に挑戦しようとする企業は先輩の受賞会社を訪問して勉強し, 独自の工夫を加え,より充実した仕組み・手法・思想に発展させました.このことによって,TQM の底辺が広がり,またレベルの向上が図られてきました.品質革新賞は,この伝統を引き継ぎ, TQMの進歩・発展を強調していくものです. 時代の発展とともにTQMの技術は進歩しなければなりません.この表彰を通じて多くの組織が, 開発されたTQMの優れた管理技術を共有・活用し,相互啓発を図ることで,TQMの進歩・発展が より一層加速されることを期待します. 品質革新賞は,広く活用できる,優れた,TQMに関する次のような仕組み・手法・思想を表彰の 対象とします.

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品 質 革 新 賞

品 質 革 新 賞

4.1 品質革新賞の概要及び表彰の対象

(1)トップのリーダーシップをより強固なものにし,効果的・効率的な組織運営を可能にする 仕組み・手法・思想 (2)品質,コスト,納期,安全,環境などの改善活動を加速し,支援する仕組み・手法・思想 (3)標準化や日常管理のより効果的・効率的な実践・運営を支援する仕組み・手法・思想 (4)新商品(製品・サービス)開発,新技術開発をより効果的・効率的に進めるのを支援する 仕組み・手法・思想 (5)品質情報の収集・伝達・分析・活用,TQMにおける情報技術の活用を加速し,支援する ための仕組み・手法・思想 (6)小集団改善活動の展開,人材の育成のための仕組み・手法・思想 (7)その他,TQMの推進のための仕組み・手法・思想

(31)

表彰の対象を具体的に例示すると次の通りです.なお,下記はあくまでも例示であり,これに 限るものではありません.

【例1】トップのリーダーシップをより強固なものにし,効果的・効率的な組織運営を可能に

する仕組み・手法・思想

・経営課題の達成に関してトップがリーダーシップを発揮する上で有効な思想 ・経営課題の達成に関する適切な方針の策定及び実施部門へ展開のための優れた仕組み・手法 ・経営課題に関する実施状況のレビューと指導のための優れた仕組み・手法 ・海外拠点,関係会社を含めた,協力体制構築のための仕組み・手法 ・営業,サービス,開発・設計,管理間接などの非製造職場におけるトップのリーダーシップ発揮 のための仕組み・手法・思想 ・その他

【例2】品質,コスト,納期,安全,環境などの改善活動を加速し,支援する仕組み・手法・思想

・経営課題の達成のための改善活動を計画的・組織的・継続的に行い,成果をあげるための優れた仕 組み・手法 ・業態,組織に適合したユニークかつ効果的な質創造,質改善のための優れた仕組み・手法・思想 ・部門,関係会社あるいは海外拠点を横断する品質保証の仕組みを革新するための優れた手法・思想 ・間接業務の大幅な生産性向上を達成する優れた手法・思想 ・成果の見えにくい安全に関する改善活動を組織的に行い,成果をあげるための優れた仕組み・手法・ 思想 ・省資源,省エネルギー,廃棄物・排出物の削減,材料・部品の再利用,使用済み商品の適切な回収・ 廃棄などの優れた環境保全の仕組み・手法・思想 ・その他

【例3】標準化や日常管理のより効果的・効率的な実践・運営を支援する仕組み・手法・思想

・改善活動の成果が標準化され,教育・訓練,実施,改訂が行われ,日常管理として定着するための 優れた仕組み・手法 ・ルールを確実に守る組織文化を作るための仕組み・手法 ・非定常業務において異常を早期に発見し,その再発防止をはかるための仕組み ・営業,サービス,開発設計,管理間接などの非製造職場における優れた標準化や日常管理の仕組み・ 手法・思想 ・「目で見る管理」による異常の発見の容易化,「徹底した原因追究」による再発防止対策など, 日常管理のための優れた仕組み・手法 ・海外からの調達を含め,品質・納期を確実にする優れた購買管理の仕組み ・自動化生産における効果的な日常管理・設備管理の仕組み・手法 ・その他

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品 質 革 新 賞

品 質 革 新 賞

(32)

表彰の対象となるのは広く活用できる,優れた「TQMに関する仕組み・手法・思想」です.この 仕組み・手法・思想は,これまで他で見られなかった創造的で革新的なもので,実際に実践され効 果をあげていることが必要です.実践の場は製造・非製造,営利・非営利,規模の大小,を問い ません.その概要は公表できるものであり,他の組織の啓発につながることが必要です. 表彰を受けるのは,当該の仕組み・手法・思想を開発・実践した組織,事業部,組織の部門,グ ループ,または個人です.

【例4】新商品(製品・サービス)開発,新技術開発をより効果的・効率的に進めるのを支援する仕組み・手法・思想

・新商品(製品・サービス)開発のための優れたマーケティング,商品企画,研究・技術開発の仕組み ・新ビジネスの創造に当たって,顧客満足を獲得するための新しい手法・思想 ・技術の深耕に役立つ優れた品質管理手法 ・品質を確保し,開発日程を大幅に短縮する新商品開発の仕組み・手法 ・社会的品質,コストダウンなどを達成するための新技術開発の優れた仕組み・手法・思想 ・その他

【例5】品質情報の収集・分析・活用,TQMにおける情報技術の活用を加速し,支援するための仕組み・手法・思想

・市場クレーム情報,外注・購買品質情報,内部品質情報の収集と活用を体系的に行うための優れた 仕組み・手法・思想 ・初期流動時の情報収集と処理を適切に行うための優れた仕組み・手法・思想 ・顧客満足度調査のための優れた仕組み・手法・思想 ・情報技術によって業務の正確さ,迅速さを大幅に改善するための優れた仕組み・手法 ・その他

【例6】小集団改善活動の展開,人材の育成のための仕組み・手法・思想

・小集団改善活動を組織的に展開し,活動を活性化するための優れた仕組み・手法・思想 ・人材の育成と従業員満足度の向上を図るための優れた人材開発の仕組み ・技術者の能力向上を組織的に図るための優れた仕組み・手法・思想 ・OFF-JTとOJTを組み合せながら計画的に教育するための優れた仕組み・手法・思想 ・小集団改善活動の指導ができる管理職を育成するための優れた仕組み・手法 ・営業,サービス,開発設計,管理間接などの非製造職場における小集団改善活動のための仕組 み・手法・思想 ・非正社員の比率が高い職場における小集団改善活動のための仕組み・思想 ・文化の異なる海外拠点における小集団改善活動のための仕組み・手法・思想 ・その他

【例7】その他,TQMの推進のための仕組み・手法・思想

・TQMの効果的な推進方法のための優れた仕組み・手法・思想 ・組織の実情にあった効果的・効率的なTQM推進計画を作り上げ,実践するための優れた仕組み・手 法・思想 ・その他

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品 質 革 新 賞

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表彰の対象は,TQMに関する仕組み・手法・思想,新技術ならびに,それを生み出す基礎とな ったTQMの方法です. 品質革新賞を受賞するためには,表彰の対象が以下の3つの要件をすべて満たしていることが必 要です. 品質革新賞は,これまでと一線を画する先端的で創造的な,革新性をもったTQMに関する仕組 み・手法・思想を表彰するもので,あらかじめ定められた既存の基準に適合しているかどうかを審 査するものではありません.従って評価項目に関する細目は定めず,この賞の受賞の可否は,広 くビジネスプロセスやTQMに深い経験を有する複数の学識経験者・専門家が,上記3項の要件の 充足に関して審査し,合議に基づく総合的判断によって決定します. 品質革新賞の審査は日本品質奨励賞審査委員会(以下,審査委員会と略記)が,別に定める基準に従 って認定した日本品質奨励賞審査委員(以下,奨励賞審査員と略記)によって行われます. 受審組織に対する審査員は審査委員会で決定します.審査は₃名の奨励賞審査員で構成される チームにより1日で行うことを原則としますが,必要な場合は適宜増員をして行います.審査チー ムには主査1名をおきます. 奨励賞審査員の中で,以下に該当する者は審査員といたしません. ・受審組織あるいはそれと競合関係にある組織に属する者 ・受審組織と取引関係にある組織に属する者 ・その他受審組織と重大な利害関係を持つ者 ・妥当な理由により受審組織が忌避する者 守秘義務について 審査員は審査委員会及び審査の過程で得られた下記を含むあらゆる情報を外部に漏らさないよ うに守秘誓約を結んでおりますのでご安心下さい. 1)受審組織名,採点結果,合否 2)審査で得られた受審組織及びその活動に関する情報 なお,推薦・応募テーマに関する内容説明書は受賞発表後も第三者に許可なく開示することは

4.2 表彰の要件

4.3 審査員はどのように選ばれるのか

1) 革新性

TQMの発展をもたらす革新性があること.

2) 有効性

実際に組織活動として行われ,そのパフォーマンスの向上,発展に寄与していること.

3) 再現性

仕組みとして確立し,他の同様の場面で成果の再現が可能であること.

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品 質 革 新 賞

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参照

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